凛として時雨@赤坂BLITZ
2008年10月10日(金)
久々の赤坂。

木下ナイトin赤坂。
前日までBasement Barにsusquatchを見に行くつもりだったのだが、知人が急に行けなくなったというのでチケットを譲ってもらった。
時雨もほとんど見れて無いし、タイミングあるのなら行こう、と思って。

出演は出順で以下。
OGRE YOU ASSHOLE
凛として時雨
THE NOVEMBERS
the telephones
ART-SHCOOL

仕事を18時で切り上げて赤坂へ向かう。
南新宿から代々木上原で赤坂。乗り換えがめんどい。

駅について階段を登ると中々豪勢な趣。これが赤坂サカスかー…なんとまあ、普通。
それにしてもなんでBLITZは営業止めていたのか、意味がわからない。

それはおいといて、階段を上るとまだ入場整理の声が聞こえる。
時刻は18:45ほど。開演時間は18:40。変なの、と思いつついつものT君が会場整理でいたのだった。

なにげなく出順を聞くとOGREと時雨が1番・2番というではないか!急いでフロアの中へ。
久々のBLITZはこんなに狭かったっけな?といった感じ。
相変わらず入り口付近に溜まる人間の性質はどうにかならないもんかね?人垣を抜けるとそこそこスペースがあるのに。

そんなこんなでOGRE YOU ASSHOLE。
どーにもPAがドンシャリというかドンのみというか…ローに偏っていてオウガの一番おいしいベースのハイポジ付近の音が聞きとり辛い。
もったいないなー、と思いつつ盛り上がる展開でも音がかなりバラバラに出ていて、PAって大事だな、と思い知る。
それでもオウガらしさは見せていたように思う。まだ3回しか見ていないけど。

んで、時雨。
久々に時雨を見て思った事は、もうリアルじゃ無くなっちゃったんだな、と言うこと。
嫌いになったとか、それが悪いとかではなくて、自分にとってのリアルでは無くなってしまった。
きっと今の時雨のモッシュに躊躇せず入っていけていたら、今でも自分にとってのリアルであったんだろうけど、それは出来なかった。
うーん、残念。

音に関して言えば、ギター音は以前に比べてかなり太い音になっていた。あとディレイが深すぎじゃないか?といった位。ベースは感覚UFOの入りの歪みとかがかなり細かい歪みになっていて、RATじゃないんじゃないかなー、という点(確認してません)。ドラムは(ボーカルもそうだけど)ゲートをかけすぎで、すっきりしない音像になってた。
PA的には音の分離をしすぎていて、帯域が少しかぶるくらいが時雨っぽいと感じていただけに残念。
演奏的には荒いけど勢いはあって良かったのではないかと。個人的には精微なほうが好きだけど。

次はTHE NOVEMBERS。
声は良かったかな。音的には…ギターの音が両方とも好きではなかった。特に上手の人はテレキャスの一番だめなトコを使ってるなー、と。
1曲あったゆっくりとした曲は良いんじゃない?とは思ったけど、目の前にいた気遣いをしらないブタさんがひとりだけグワングワン動いていて、非常にウザったかった。
NOVEMBERS終わりで友人らしき人物と馬鹿デカイ声で苛立つ持論を語ってらっしゃったり…そのままフロアを抜けてロビーへ退避。

そんな感じでドリンクを頂き、the telephonesはそのままロビー観戦。
いわゆるNEW WAVEな音なんだろうけど…VOLAはダメでポリはOKという自分の価値観に照らし合わせるとダメな方でした。
やっぱピコピコ感とファニー感がなけりゃああいうのは厳しいな。

ART-SCHOOL
この頃にはかなりグダっていて、疲れもピーク。PAも相変わらずクソで低音強すぎてフロアでは聞くに堪えない。
木下君は良い声。もう聞きたい曲だけかかったらフロアで聞こう、とロビー待機。
本編ラストで「あと10秒で」アンコール一発目で「MISS WORLD」これだけで満足であった。
ラストは「スカーレット」。

そのままT君に別れを告げBLITZを去る。


赤坂の駅に降り立ちどう帰ろうか、なんて思っていると中学の同級生がふらっと登場。驚いた。なんでも会社が赤坂に移転になっていたらしい。
顔色がすこぶる悪く、少し心配になった。さすが大手広告代理店Hともなると忙しそうだ。
なぜか名刺を交換して別れ、帰宅。

疲れた。
時雨終わりでベースメントバー行ってればsusquatch見れたのかな…

そんな日。
サンボマスター@下北沢SHELTER
2008年10月01日(水)
中1日でサンボマスター。本日はシェルターへと。
対バンはOGRE YOU ASSHOLE。見るのは2回目。2年ぶりくらい。

シェルターは入り口付近に溜まりやすい構造(まあどこのライブハウスもそうだけど)で、なかなか難儀。
整理番号は120ぐらいだったので、個人的には余裕あったけども。
ラママはセンターからちょい近藤さんよりだったので山さん側へと。要は上手ですな。

定刻ちょい押しで始まったのはOGRE YOU ASSHOLE。
最初2曲は割とゆったりとした曲で、変拍子に変なベースフレーズというオウガを記憶していた身にとって肩透かしというか、予想と違った。
なんか前見たときよりも普通なバンドになってて。

しかし曲が進むごとに2年前の感覚が出てくる。特によかったのはラスト3曲。カオスでエモーショナル。
やっぱりキモはこのリズムとベースの不可思議なフレージング。
気持ち悪いのが気持ち良い。暗闇で明かりも点けずに祭をしているみたい。
しかし激しさの奔流もしっかりと持っているバンド。

「前に対バンした時に『またやりましょう』って言ってくれて“社交辞令だろどうせ”と思ったことをお詫びしたいです」
との事。山さんは社交辞令なんていわねーよ。多分。ね。

素晴らしいアクトでした。


そしてサンボ。
再びMCからライブは始まる。どんなライブバンドだよ、MCからって…
ひとしきりOGRE YOU ASSHOLEを褒めちぎり「やってくれないよ?普通。俺らとなんて」だそうで。まあ確かに異種格闘技戦ではある。

演奏が始まった。ここで、サンボというバンドを見くびっていた事を実感する。
“どうせラママと似たセットリストだろう”
そんな甘い考えは初っ端で吹っ飛ばされた。

愛しき日々。美しき人間の日々。夜汽車でやって来たアイツ。

のっけから凄いテンション。階段から見ている客に語りかける山さん。
ここで気づく。ああ、やっぱりラママはアウェイだったんだな、と。
だって全然違うもん。ラママのアクトも素晴らしかったけど、全然違う。

very special!!ではローディーの方を捕まえて「3児の父がロックやってんですよ!!」と首根っこ捕まえてvery specialを歌わせたり、客席に倒れこみつつ男女一人づつ一緒に叫んだり、ケツをつねられたり。

二つの涙。新曲。

例えジョンレノンが歌ってなくたって、俺はジョンレノンの為に歌うよ、と。ミックジャガーの為に、倉持陽一の為に歌うよ、と。
あなた方が歌を歌ってなくたって、ここで一緒に歌ってくれた事を俺は知っている。だからあなたの為に歌うよ、と。
手紙。
一人ひとりに語りかけるサンボマスター。山口隆。そういうところが、俺の好きなあのバンドのギターボーカルのヤツと似ている。

そして山さんが話し出したのは、ラママでも語っていた「死」について。
「死に対して『怒り』をぶちまけるのがパンクか?そんなのがパンクだって言うなら俺は一生パンクなんて呼ばれなくていい」
友人が死んだ事なんて気づかれなくたって、あんたが楽しく踊れればそれでいいって言って、光のロックを始めた。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ。
オウガのファンも、サンボのファンもみんなに歌って欲しい。だって。後ろの方はどうなってたんだろうか。
喜んでたのか。笑ってたのか。泣いていたのか。冷めていたのか。
歌声よおこれ。

ソロ中、客に投げられたタオルを肩にかけ、そのまま演奏を続ける山さんは、終わってそのままタオルを持って引っ込んでいった。
間髪居れずに始まるコール。すぐに戻るサンボの面々。
コールにのって「木内バーカ」といいつつ、客がそれに乗ると怒る山さん。
木内は女に弱いんだよ、と言って客に「木内前に出てこいや」と言われると「お前が出てこいや」とハモって切り返す木内さん&山さん。
笑いつつ「客にそれは無いだろう」って、たけしリスペクトな「申し訳ございませんでした」をする山さん。

ラスト、アンコール1曲はこれで自由になったのだ。意外な選曲。

喜怒哀楽に溢れるサンボのライブ。
喜楽があるライブは、それこそ結構ある。ちょっとしたメロコアバンドでもあるかもしれない。
けど、怒哀があるライブって中々無い。

サンボの歌詞カードを読み返してみよう。今なら前とは違う絵が見える気がする。

そんな日。


セットリスト
01 愛しき日々
02 美しき人間の日々
03 夜汽車でやって来たアイツ
04 very special!!
05 二つの涙
06 ソウルコア新曲
07 手紙
08 光のロック
09 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
10 歌声よおこれ
en これで自由になったのだ

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