裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
僕が言葉を失うのは
いつものことで
地面に 頭を打ち付けても
別に 解決する話じゃない
ってね
こんな風に
己の 心の行く先を
見通した気になってる
あーあ
愚か者め
それこそが
言葉を失う
ホントウのわけだってことに
気づいて いないのかい?
頭を打ち付ける痛みを
細かに感じるだけの才など
持ちあわせては いないじゃないか
泣きながら書いた文章が
尊いとは限らない
感情的に ならないことだ
己の真実を 失ってしまう恐ろしさに
気付くべきだ
美しくない涙を
僕らは知っているだろ?
楽しい会話というのは
鋭い刃を帯びている
幸せな瞬間というのは
絶望を形づくる
怖い
ポツリとした静寂が
ここぞとばかりに
ザスザスと 臓に突き刺さる
とうに憶えたはずの静けさに
何度でも打ちのめされる
そんなんだから
思うのだ
行ったことも見たこともない
音のない宇宙の端に
君が
立っていたんじゃないかと
まっさらな自分でありたいけど
人は人に 解られすぎてはいけないらしい
この街には
そんな香りがプンプンする
本当は
僕の頭の中全てを
理解してほしいけど
そんなことは
他の誰にも 求めてはいけない気がする
受け取る勇気があるか?
僕自身
自分に出来ないことを 誰かに求めちゃいけないね
わかられたい と思うことは
いけないことかしら
解りたいと思うことは
愚かなことかしら
どうせ完璧にはできやしないけど
わたしは あこがれてる
わかられちゃ いけないの?
何がくやしいって
自分の中の真実を 曲げねばならぬ
くやしさだ
通り過ぎてきた 多くの涙や痛みによってたどり着いたはずの
わずかな答えさえ
口にも出来ず 隠そうとする
この愚かな心だ
何を信じてる?
おまえは
僕にも あるのだ
心決めなきゃ 進めぬ道が
恥じるなら
こんな己の心を
恥じるがいい
今日という日は
自分が
駄目な人間で
その悔しさで
泣いてしまいそうな日だった
くやしい
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