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■ como agua para chocolate
「赤い薔薇ソースの伝説」というメキシコの映画を、最近また無性に見たくなっている。
10年くらい前に、本を読んで、スペインの片田舎の小さな映画館で映画を見た。
原題は「como agua para chocolate」という。
チョコラーテ(ココア)のために沸かした水。熱い水。沸騰寸前という意味で使われるそうだ。 断然邦題よりも原題のほうがいいと思うが、意味がピンとこないのかもしれない。
摩訶不思議な映画なのだけれど、 “主人公の女性の気持ちが料理に込められる”ため、その料理を食べた人は官能的になったり、恋しい人を慕って泣いたりする。 「台所」と「料理」と「官能」がモチーフで台所の映像なんてすごく綺麗だった。 本にはメキシコの家庭料理のレシピなども載っていたと思う。 へーんな映画!と思う人も多いだろうけど、うっかり泣いちゃう女性もかなりいるのではないか。
10年も前に、しかもスペイン語で見ただけなので、今また見たらどんな感じがするだろう。
ティタ(主人公)自身が薔薇のソースに溶け込み、それを食べたペドロ(想い人)の体に侵入する。 なんてエロチック。
−気持ちがこもった料理は覚悟して食べましょう。−
今また突然思い出して、本を探しているところ。映画も是非またみてみたい。
その頃からずっと心にひっかかっていた言葉が、
como agua para chocolate
沸騰寸前、思いが溢れ出す寸前。エロチックな意味で使われることもあるらしいが、 その意味もさることながら、日本語のように「水」が熱くなって「お湯」という言葉に変わるのではなく、そのまま「agua」(水)という単語が入っているところも好き。
ということで、Blogのサブタイトルにしてみた。 「温度」は私のキーワードだとおもっているので。
2004年09月30日(木)
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