針の裏
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物言いのはっきりした、仕事のできるお姉さんがいる。 彼女も役者で、タレントというかアイドルっぽい面もある人だ。 彼女は仕事の場でも“演じて”いる。 “この職場での自分のキャラクター”を確立している。 それも彼女の一面なのだろうけれど、最近彼女と接することが多くなって、いろんな彼女が見えてきた。 あまりにいろいろすぎて、それぞれが違いすぎて、どれが演出していない彼女なのかわからなくて、戸惑う。 どれも彼女ではあるけれど。
彼女はそもそも好意を持っていない相手にプライベートで接しようとはしない人だから、私を悪いようには思っていないんだろう。 でも、彼女と話していると、自分の意識の範囲の狭さや、意見や思いの少なさがあまりにも感じられて、不安になる。 私と話していて、彼女は楽しいのかな、何も得られないんじゃないのかな、と思ってしまう。
私の気持ちひとつなんだろうけれど。 気持ちの矢印の向きを変えられれば、なんてことはないんだろう。 後ろ向きなのは自覚してるよ。
友達から、“バックホーンの最新アルバムってヘッドフォンチルドレン?”とメールがきたのをきっかけに、久しぶりにバックホーンのHPを開いた。 『声』と『美しい名前』のPVが5月いっぱいフル視聴だった。 リピート&リピート。
やっぱりいい。
バックホーン。
特別興味のないことにでも意見を言える人って、すごいと思う。 興味のないことは、見えていても聞こえていても、私の中を素通りしていく。 だから、それについて何かを言いたい時や言わなくちゃいけない時、何も出てこなくて頭は真っ白で無言になるか、どうしようもなく当たり障りのないことを口走ることになる。 自分の考え。
あと、心にひっかかったことは、関連づけて捉えたいと思った。 話の上手い人、楽しい人は、広い範囲でそれができているなと感じたから。
若さって、華でもある。 若さゆえの思い込みや自尊心の強さもあるだろうけれど、余程の困った勘違いでなければ、それも華になる。
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