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■ 私は試されているの？？？
授業中に質問の回答を得ようと指名したとある方から
休み時間に呼び止められてこう言われた。
「せんせぇ？ちょっと相談があるんですが・・・。
私、医療事務をやる気がない訳じゃないんですけど
元々計算も苦手だし、今日は頭も痛いし、
ちっとも頭に入ってこないんですよね。
パソコンの授業もありますし、いっぱいイッパイで、
何からどう手をつけていいのか判らないんですよ。
(自分の耳を指差しながら）
先生の話も右から入って左から抜けていく感じで。
だから、さっきみたいにあてられても
（指名されても）答えきれないんですよね。
医療事務は簡単だって安易に考えてた部分もあって。
でも、息子が理学療法士の勉強をしているので
私も医療の事を知りたいので、ノートはとりますし、
授業はこのまま受けます。」
私は呆気にとられて『あ、、、はぁ・・・。』
としか答えられなかった。
“あてられても答えられないのであてないで”
要するにこう言いたかったのだ。
あえてことわっておくが、
この方一人だけを指名したわけではない。
教室内にいた全員を指名して答えてもらった。
授業が始まって教科書の内容を説明し始めた時、
その方は別授業の提出用感想文を書いていた。
しばらく経ってからおもむろに教科書を開き、
やっと開いたかと思ったのも束の間。
今度は授業とは無関係の予定表を広げて何やら確認。
授業は進み、あれこれと要点の説明を加えていく中、
教科書の重要事項にラインを引くのかと思ったら
予定表にラインを引いていた・・・。
教壇からは何だって見えているのだ。
まして一番前の席ならなおのこと。
挙句の果てに堂々と“解りません”と言うんだから、
もう・・・（以下自粛）
私の中で“仏の心”と“鬼の心”が常に戦っている。
（こういうのを葛藤を繰り返すというんだよ）
指名しないでほしいと言うのだからほっとけばいいし
もう指名しなければいいじゃないか！！
と言う私と、
それではその人はいつまでも理解不足のままで、
この先続く授業も退屈なままでつまらなくなるから
叱咤激励してでもヤル気を出してもらおう！！
と言う私がいる。
（どちらの言い分が仏か鬼かはこの際問題ではない）
昨日と今日の日記を読めば何となく分かるだろうが、
私の心は随分と諦めの方へ偏ってきている。
でもこのまま諦めては後悔することも判っている。
だから悩む。
その方の意見を尊重した方が授業はラクに進む。
（理解できていないのは一人だけなのだから・・・）
でも、一人だけ指名しないで授業を進めるには
人数的な問題から無理があり出来そうにない。
かと言って、全員を指名しないまま授業を進めては
一方通行の授業で面白くない。
それに、この方一人の為に授業スタイルを代える
気など毛頭ない。
そう、毛頭ないのだ。
はぁ・・・・・・・・・。orz
これは試練なのか？？
2012年05月16日(水)
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