一色達夫の日記

2012年10月29日(月) 2012年 稲作 取り入れ完了

夕方 ヒヨクモチ の籾摺り作業を終え、今年の稲作作業の主なものは完了した。
餅米は乾燥機で乾燥する場合時間が掛かる。1時間くらいバーナーが燃焼してしばらく温度をあげ、30分ほど停まって、またバーナーが点か乾燥する。この繰り返しでジワジワ乾燥していく。だから乾燥終了までまる一日以上かかる。
昨年は、仕上がり水分14,2%で設定して乾燥したけれど、かえっていない 粒が少々あったので、今年は13,9%での設定でやってみた。
結果はOK。
餅米の場合、乾燥が進むと かえる といって、粒が白くなる。うるち米はいくら乾燥しても粒が透明なまま。
以前の古い乾燥機だと なかなか この かえる という状態にならなくて、別に むしろ干し でやっていたときもあった。が、新しい乾燥機だともち米乾燥設定のスイッチポンでOK。だが、時間と燃料費を 浮かそうと仕上がり水分を高く設定 しすぎると、 かえりどろい 状態となるのだ。
いくら乾燥機の性能が上がっても、自然のもの相手だと、こんなテクニックも いまだに 必要なのだ。

今年の稲作。晩生品種の 松山三井 刈り取りが10月25日完了。26日に餅米の刈り取り。乾燥に一日掛かって(途中 燃料切れ 停止もあり)28日未明乾燥終了。そして本日の籾摺り作業という行程。

今日は、松山三井を残り全量JA出荷。圃場に出たままのコンバインを1台自宅搬送。農機具やさんに点検修理2台出しているので、納屋は チョット 閑散とはしている。が、直ぐに 裸麦資材の受け入れがあるので、チョットの閑散状態もやま二日というところか。

4月から始まった稲作。今年は台風被害も無く、イノシシには大いに悩まされはしたが、被害は最小限に食い止めることができて、10月最終一家笑顔での稲作完了とはなった。



2012年10月19日(金) JA入庫 ヒノヒカリ一等 松山三井二等格付け

JA入庫。ヒノヒカリの最終収穫品と松山三井最初収穫品の出荷。

前回に比べ、ヒノヒカリの一等格付けが少ない中、我が家の出荷品は一等判定。これでヒノヒカリは全量一等
松山三井は青米が多いという理由によって二等判定だった。

青米が多くても、せいりゅう割合とその成熟度によって一等ランクとなる場合があるが、我が家のものは米が痩せているようで、ランクは低いほうになった。
これには思い当たるふしがある。田植えは7月1日で一番遅いのに、一番先に色づいて刈り取りとなった。これは、早くに水が枯れて早くに肥料が切れて成長が止まったということ。だから、米が痩せている状況になったのだろう。穀物検査員さんの目は、それなりに的を得たもののようだ。

天候回復。「松山三井」刈り取りに専念。



2012年10月18日(木) 新居大島 CBRツーリング

天候は回復すると予想していたのがはずれ、午前中どんよりと曇って小雨も降り続く。
待っていても回復しそうに無いので、シートを被せてJAへの米の出荷作業。
これでは稲刈りとはならない ので、午後は休養に充てる。

選んだのは、CBRで新居大島ツーリング。
主要目的は、この地で最近活発になっているらしい しろいも 栽培の模様を知ること。果樹栽培はどんな様子か。名所旧跡の見学。祭礼の様子。

このうち、祭礼の様子ははずれた。事前にネット検索で祭礼日程を調べてはいたが、大島渡海船の係員に聞いたら「もう先週の土日に終わりました。数年前から土日にやってます」とのことだ。ネット情報の更新が無いと、残念な結果となる。

渡海船は新居浜市の経営で、大人片道60円。自動二輪750cc以下は150円。と 安い。15分の海旅。

島内を巡る道路はコンクリート舗装はしているが、軽が通れるほどの道路巾。CBRのタイヤは、季節の落し物、栗のイガをパリンパリンと踏みつぶしながら進む。ぱっくりと開いた あけび の実も、二箇所に落ちていた。
山肌から流れ出た土。落ちた雑木のかけら。道路にせり出した雑草。普通車の対向はしんどいが、対向車ゼロなので問題は無い。

島内の道路をくまなく巡り、白いもの栽培地の様子を確認。寺社仏閣はその由緒やただしきなり。1時間半の滞在で、どろどろになったCBRとともに島を後にする。
帰宅即CBRの水洗い実施。たまにはこんな休養もいいもんだ。

しろいも栽培は、まだまだ伸び代があると感じた。が、この地もイノシシ被害に悩まされているらしい。しろいも栽培圃場は粗方囲いがしてある。

明日から晴れれば連日の「松山三井」刈り取り作業。




2012年10月17日(水) 天気予報大当たり 雨を見越して野菜作業

数日前の天気予報から、17日は雨となると出ていた。
ヒノヒカリの刈り取りが終了し、15日には「松山三井」の刈り取りに取り掛かったのだが、本格的刈り取り作業は17日以降と「色付き具合」から判断。そこで、雨を見越しての 野菜類の作業 をインサート。
昨日は、野菜圃場の通り道を遮る籾殻の処理。そして野菜圃場のトラクタ幸運(耕運は我が焼酎{掌中}に?)。準備万端整えて、今日という日をむかえる。

目覚めの時は青空ものぞいていた空模様。野菜作業を行ううちにミルミル(ヤクルトお疲れ様。来年またガンバンベイスターズ)雲が広がりだし、昼前にはポツリポツリと降りだした。

ホーレンソウの種まき。水菜・高菜・白菜の定植。大粒の雨となった午後からは、ポットに 一寸そら豆・スナップえんどう(日本代表試合での活躍ご苦労様)グリンピースの種まき。

稲作もなかなか極められないが、野菜類もなかなか難しい。
ちなみに白菜。種まきが遅いと結球しない。遅くとも9月の初めまでには種まきしないとイブイブした白菜にはならないようだ。8月中に蒔くのがベスト なのかどうか、人に聞いたのに 早忘れて 今この時の定植なのだ。

種は、スーパーにでも売っている袋入りで、結構良く生える。だが、一袋全部をどの面積に蒔けばよいのか、播種期限表示のどの範囲までなら芽を出すか。等々、色々ある。
2011年10月期限のキャベツとブロッコリーは、この9月に蒔いたが一つも芽を出さない。ので、そのポットを流用して豆類播種に使った、がどうかな。
ホーレンソウにも種類があって、その種類によって、蒔き時によって5月になっても大きくならなかった時もある。5月にもなると草の生長のほうが早く菜って、菜のほうが負けてしまう。

雨の中、松山三井圃場の見回り。大きくできているところが倒れ出した。実が入って頭が重たくなったところからの倒れなので、収量には問題ないところだが、収穫作業への支障が気がかり。
色付きがすすみ、19日〜刈り取りOKか



2012年10月15日(月) 秋晴れの下 松山三井 刈り取り開始

昨日とは打って変わった秋晴れの下、水稲晩生品種「松山三井」の刈り取り開始。
刈り取り圃場は、今年7月1日に植え付けを行った。本来、刈り取りは、植え付けた順に実施していくのが常なのだが、この圃場は色ずくのが早かったし、周囲2農家の「松山三井」の刈り取りが早く ここだけ 状態となっていたところからの収穫作業ではある。
周囲2農家の「松山三井」は、私の目から見て「まだ青い」とは感じていたが、例の「イノシシ」が荒らしに掛かる前に収穫したいとの想いが有ったと推察。
12日の入庫のおり聞いてみると、やっぱり「イノシシ」が嫌だからとの話だった。
周囲2農家が刈り取ってから、私の圃場 だけ 状態(ようするに猪から無防備状態)だったところから、毎朝見回って稲の無事を確認してはいたが、ヒノヒカリ収穫終了のところから、それではいよいよ 真打登場 松山三井 の収穫祭 ということとはあいなった。ナッタデココ

入庫時は、稲作一年の集大成情報持ち寄り開陳会場なのだ。一等米を生産した農家は、賞賛され羨望のまととなる。(まあ ほとんど 自己満足の世界だが)

松山三井の株は、ヒノヒカリと比べて太くて硬い。16馬力の小さなコンバインでの収穫を選択した我が家の作業プラン。コンバインのバリカン刃が、株を切る毎に、ゴキンゴキン 六斤 七斤 というような音を発している。

遠くに祭礼の訪れを知らせる風が吹く。還暦を機会として地元祭礼からはフリーとなった我が身。今年はどの地の祭礼見物と決め込もうか な。
昨年見物した伊曾乃神社神輿の鳳凰が銜えた 稲穂 には感動した。

農耕民族が各地で生活する中から生まれ、受け継いできた文化の集大成が祭礼に凝縮されているとしたら、その見物から得られるものは計り知れないものがある。
それは 最近のイベント化されたお祭り騒ぎとは 別次元の存在。
解散が先か過半数割れが先か そんなのここでは カンケーネー。マスゴミ勝手に騒いでろ。祭りだわっしょいどっこいしょのしょ。

本格的に松山三井を作り始めて4年目、作る毎にこの 米 の普遍なる魅力が増してくるようだ。



2012年10月13日(土) ヒノヒカリ入庫 全量一等判定 ピースサイン

12日 ヒノヒカリをJAに出荷する。判定は全量一等に格付けされた。
昨年は台風被害を受け品質が悪くなったが、今年はうまい具合に逸れてくれて良かった。

昨年産の自家消費用の米が少し残っていて、ヒノヒカリ刈り取り開始は9月28日だったにかかわらず、新米を口にはしていなかった我が家。10日に初めて味わってみた結果はグー。ベリーグッドです。

炊飯器の蓋を開けたとき、一粒一粒が輝いている。コシヒカリ系統特有のネバリ感を伴うほんのりと甘い食味は、今年も変わらず旨い米ができた。

良くぞ日本人に生まれけり。

その字が示すとおり、稲は八十八の手間を掛けて米となる。そして毎日の食に供され、また 再生産 の力となる。

今日でヒノヒカリの刈り取り終了。次の松山三井の刈り取り開始に備え、コンバイン、乾燥機、籾摺り機等の掃除と整備。等、仕事は目白押しです。



2012年10月02日(火) ヒノヒカリ刈り取り 佳境に入る

夜のうちに また 雨が降ったようだ。この地域の水稲作付けにおける主品種である ヒノヒカリ は既に刈り取り適期をむかえているのに、これでは さあ今日は稲刈りだ と意気込むわけにはいかないようだ。

が、我が家ではそうも言ってられない。早めに仕事に取り掛からないと、何時までたっても収穫が終わらないこととなる。午前中一つ仕事を済ませ、圃場に出動したままとなっているコンバインの修理を少し。カッター部のギヤーの取り付けボルトが脱落し、キーが抜け落ちた 応急処置 は、ねじくぎをキーの長さに切り、W停めになっている他の個所のナットを一つ使ってのケア。
昨日のうちにキーは入ってナットは確保できたていたが、座金が無くて修理の仕上げはまだのまま はは お母さん。

そうこうしている間に、太陽が顔を出し昨夜来の雨による稲穂の露も昇天めしますマリヤさま。

コンバインが唸りを上げ、収穫祭の幕開けだア。稲作文化は日本人の心そのものだ。こころあるもの米を食え。

今日の圃場は、私が作付けする中でも一番条件が悪くてしかも出来も悪いところ。収量を確保するため、いろいろ試してみたいとは思いつつも、其のとき其のときで手間を掛けられず、収穫時期まで来て「おお今年も反5俵あるなしか」などと ため息。

今日は48a刈り取り予定で取り掛かった作業だが、18時西の空に綺麗な夕日を創って沈み行く太陽を愛でつつ コンバインのエンジンキーを抜く。
天気が続くかぎり、連日の刈り取り作業となる初日。そう齷齪することもなし。仕事の出来だか35aでした。


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