一色達夫の日記

2012年09月28日(金) 台風17号接近 急遽予定変更 稲刈り

台風17号 発生当初の進路は台湾から中国方面を向いていたものが、昨日の昼には日本接近となっている。
進路変更で天気が崩れるのは30日かとの予報が、見るたびに早まって、今日の昼には29日の昼からは雨模様となっている。

台風が来ないときのヒノヒカリ刈り取りの予定は、月も替わった1日からと考えていた。それが進路変更で29日からの刈り取りで、台風が来る前にできる限り取り込もうと変更となった。それが、今日の朝には、今日から刈り取りだと 急遽 のコンバイン出動となる。

5月末の麦刈りで故障したコンバインが、今日刈り取り予定の圃場では一番使い勝手が良い。故障は修理済みだったが、麦刈りしてからの掃除がまだ済んでいない。朝から乾燥機の準備、コンバインの掃除と 急ぎ働きではある。こんな時は、何かトラブルがあるもの、今日は刈り取り開始直後に、カッターの回転転換ギヤのナットが外れ、ついでに軸とギアを固定するキーが脱落。ギャー
このコンバインは使用時間が1200時間を越えており、故障のデパートみたいに次々色々なところが故障する。その度、如何なる対処をするか、知恵と経験が試されるようだなあ。

急ぎ働きのコンバイン上で考えていることは、せんかく静かにしているものを、後出しじゃんけんの爺さんがガミガミいってグチャグチャ。この爺さんの言動について検証することが何故皆無なんだろう てなことかな。

秋の夕暮れつるべ落とし。つるべ などついぞ見かけないから、この言葉もう死語かな。我が家の玄関先にはなぜかつるべの滑車(鉄製)が置いてある。真っ暗ななかでの刈り取り作業。きりのよい24aで今日の刈り取り作業終了。



2012年09月26日(水) 人と猪 どっちが学習能力高い。

ヒノヒカリがいよいよ実りだした。出穂から今日で33日、近くでは早々と刈り取り作業をしているのを見かけた。さあ、我が家のヒノヒカリもそろそろ刈り取りだ。
電気牧柵の周辺では、日に日にイノシシの足跡が増えている。一箇所、電気牧柵のガイシに泥が摺り付いているのを見る。イノシシが学習して圃場に飛び込むのが先か、はたまた無事に取り入れるのが先か、毎日毎日安堵と心配が交互に出てくる。
民自党あべこべ昔の名前で出ています。相変わらずの魑魅魍魎の跋扈の体。
地域の方々にイノシシが出没しだすと、お百姓さん同士の会話にはイノシシ情報の交換が出てくる。被害が出だしてからもうかれこれ10年にもなろうか。だのに、毎年毎年やられてばかりを繰り返す。

イノシシの生態を観察していると、時間が経過することで学習していることが読み取れる。さて、それに対応する人の行動を(悪いけど)観察していると、なかなか興味深いことが多い。
百姓仕事は毎年同じことを繰り返しながも、経験によって必ず押さえておく仕事と手抜き部分を考え、工夫を加えてその結果をまた来年に生かすことだと思うのだが。人それぞれ、その行動パターンも違うから・・・



2012年09月25日(火) 還暦ライダー赤いCBRで駆ける

TVの丁稚(この漢字が似合っている)あげ報道に毒ずくことが、このところの我輩の食事時の雄一の楽しみになっている。
TVがデジタル化したのを切欠に、しばらくTV無し生活をしていた我が家、娘の「紅白がみたい」との要望に負けて、方々探し回って安いチューナーを入手した。
以来、より厳選した番組だけをたまに見るだけで、TVの前にいることは極まれになった。

還暦となって残り少ない人生、アホな水増しほとんど楽屋ネタ番組を見るようなことをして、貴重な時間を使うのはもったいない。ニュース番組におけるNHKの内容劣化ははなはだしい。
ひとつ こうと決めたら その思い込みに見あう 画をクローズアップして、それにまことしやかな解説をつける。それにほとんど誤りがあっても、あの報道は違ってました などと反省することはない。マスゴミのマスゴミたる由縁

といつもいつも 同じパターンの食事時の毒づき。そんな自分に 秋が来てライダーには良い季節になった。走っていても、エンジンからの熱とアスファルトからの熱で、フェルメットの中が汗に塗れてくるのは不愉快。
その点で、夜の気温が20℃くらいになると、夜風を突っ切る爽快感は格別だ。

ヒノヒカリと松山三井の害虫防除が終わり、イノシシの見回りと雑草抜き取りが主な農作業となった京子の頃(なんかこの変換修正するにはもったいない。芸術的変換ですな)。夕暮れも早くなって秋の夜長、多少のゆとりの時間をどう齟齬すか(過ごす?これどういう意味なのかな)

還暦ライダー 赤いCBRにまたがり西江東画。水冷単き筒250CCの振動と、路面振動を股間にもろに感じながら、睡眠前の時間を過ごすのも一興なりや。
路面の状況などなどから、自分の判断で6段ギヤの中から選択する。ギヤーチェンジはマシンを乗りこなす必須条件。オートマチック車ばかりの昨今、そんな先祖がえりが好ましい。

このHONDACBR タイ王国製だが、はるばる海を渡って、還暦のきたしょぼくれじじいの信頼を勝ち得る。



2012年09月22日(土) あきたこまち入庫 一部 一等米

19日に 「あきたこまち」の入庫があった。
この地域でのこの品種の米は、5月末に植えつけるもので、9月早々には刈り取る。
我が家では麦の刈り取り前の5月26日と、麦を刈り取ったあとの6月6日に植えつけた。そこそこの収穫量があって、コシヒカリのようには倒れない。だが、この植え付け時期の問題から、作付面積が限られてしまう。

それでも、水稲作業を分散させることができる利点があるためもあって、毎年一定の面積を作付けしている。

今年のあきたこまちの生育状況は、植え付け圃場の代かき作業がうまくいかなかったところからの、除草剤障害ぎみな生育不良と、実る頃の天候不順が重なって、あまり順調だったとはいえない。

もみすり時、米の顔を見た時から、その品質に顔が曇る。
それでも収量は、イノシシ被害を回避できた圃場と、雀に食べられたのが少ない圃場となって、この4年間で一番の収量となった。除草剤障害がでた圃場ブロックは10a当たり7俵、旨く生育した圃場ブロックは9俵、雀被害が出なかった圃場は10a当たりかれこれ10俵。俗に言う畝一俵を達成。

入庫の判定は、麦刈り前に植え付けした圃場のものは、白判定で2等、夕立を回避しながら早めに刈り取った一部のものは一等。あとは カメムシの食害がありますとの判定で2等という結果だった。一等のものは自分的には 少し青いか と感じていたが、判定員の評価は違うようだ。

暑い時期に実る あきたこまち は、刈り旬が短い。熟れすぎて白米が多くならないよう、早めの時期を見計らっての刈り取り作業がグー。だが、天候ばかりは自分の思い通りにはならないって。

顔と名前が一致しない間に、早々と卒業してしまうAKB48のメンバーのように、あきたこまちの旬も短い てか。



2012年09月21日(金) 地域を見回り イノシシ被害個所の確認

昨日、地域で水稲の作付けをしている圃場を見て回った。

イノシシが毎夜毎夜進入して イノシシレストラン 状態になっている圃場が二箇所。この二箇所のうち一箇所は、イノシシ対策を施していない圃場。あと一箇所は電気牧柵機を設置しているが、圃場の見回り無しの状況で、多分柵の電気は流れていない状態になっているだろう。

圃場にイノシシ対策を施していたが、突破されて被害が出だして、さらなる防御策を施している圃場が二箇所。うち一箇所は3割程度の減収となっているだろう。あと一箇所は4割程度の減収となっているだろう。

みた範囲の地域における水稲被害圃場は計4箇所。

私の圃場は、いのししの踏み倒しが出だしてから対策を施したので、それほどの減収とはならない。(いまのところ)踏み倒しが少しでた圃場は4箇所。

今年この地域で現在農作物被害を出しているイノシシは、昨年のように電柵は突破する、ワイヤメッシュの防護柵は押し倒して進入する、というような 猛者 はいない模様。イノシシの侵入できないように きっちりとした対策を施して、毎日毎日 朝ナ夕ナに圃場を見回っている圃場には(いまのところ)進入してはいない。

ワイヤメッシュを二重にして120cmの高さにした個所では、昨夜も柵に沿って歩いている。そして、ここから進入できないと 察知 したのか、反対側のワイヤメッシュ柵に沿って歩いている。こちら側には昨日足跡は無かった。

まあまあ危ない雰囲気でちゃいな。野田の再選だいじょうブイ。一部マスゴミでは、すでに戦闘状態。てか

この圃場のワイヤメッシュを突破してまで私の圃場に侵入しないのは、イノシシレストラン 状態 になっている圃場に入店して満腹状態になったイノシシさんが、腹ごなしにお散歩している状態だからだと私はみている。

ここの圃場だけイノシシに食べさせておけば、あとの圃場まではこないだろう。などと言うお方が たまに いるが、とんでもない。米の味を覚えた 固体 は、必ず他の圃場にも進入して被害をもたらす。だから、「あの人の圃場に被害がでている、私は関係無い。」などと言ってられない野田。



2012年09月19日(水) いのしし防護柵 高さは120cm必要

いのしし防護柵の規格は 横幅200cmで高さは120cm。この規格で鋼棒を溶接して作るのだが、下のほうは ウリボー がくぐり抜けないように巾を狭くして、上のほうは20cm角くらい以下でメッシュ状にする。

この規格は、いのししの生態観察によって決まってきたようだ。

これを、2mごとのつなぎ目に鋼棒を打ち込み、ステンレスの針金で3箇所固定。網の真ん中にもう一本鋼棒を打ち込み2箇所程度で固定する。
2mのつなぎ目ごとの固定個所3箇所は、下2箇所は狭い範囲で固定して上の一箇所は広がらない程度での固定でもかまわない。

いのししは、障害物があったときは、下から突き上げて掘りおがして 突破 するので、防護柵を固定したあと、力の限り柵を持ち上げてさらに蹴飛ばしてみて、それで動かなければ、完璧な防護柵の出来上がり となる。

我が地の防護柵が突破されて、農作物や民家の近くをいのししさんが徘徊しているが、防護柵の資材受け入れ数が、どういうわけか柵の真ん中を固定する鋼棒の数が半数しかなかったことに原因する部分もある。
施工の時、この数が足らないことが分かっていながら、とりあえず2mごとの固定で済ませておきましょうとやったものだから、いのししさんの防護柵突破を許してしまっている。

いのししがどこから出てきているのかと防護柵を見て回ったら、以前からの獣道に設置している防護柵の下を押し広げ ツーカー で通行できるようになているところが(確認しただけで)2箇所あった。柵のまんなかもきっちりと止めているところは、突破されているところは無い。

人の知恵は、即取り入れて即現場で使うに限る。「とりあえずで」とかの思い込みはあくまでもその人の都合。いのししの都合は違う。

120cm×200cmのいのしし防護用柵は、その筋の業者が作っているもので、ここらで 直ぐ 入手できるわけではない。そこでイノシシ防護のためには、市販の電機牧柵機(これはホームセンターで即入手できる)を設置するか、安いワイヤメッシュを設置していく人が多い。
が、電機牧柵機は電線からの漏電で、ショック電圧が落ちて、進入を許すことが出てくるし、ワイヤメッシュは100cm×200cmの規格なので、上から飛び込む 猛者 によって、大事な農作物を痛めつけられることがある。

このところの圃場の見回りは、イノシシの侵入が無いかどうかを確認することが大きな仕事となっている。一夜圃場への進入を許せば、一袋収穫減となることは覚悟しなければならない。二夜目には3袋かな。
電柵のほうは行動ルートから離れているようなので、一安心。収穫まであと20日間油断は禁物。ワイヤメッシュのほうには、昨夜メッシュに足を掛けた跡が3箇所あった。

過去の経験から、今夜ここから飛び込むとみた。
せんかくの作物いのししなんかにやってちゃいな。

そこで、44mの距離の柵を二重にして、高さを120cmにした。
彼岸の頃、マンジュシャゲが咲き出した。仕事をしてもそう暑くはないことだけは、いのしし対策などといういらぬ仕事に取り組む百姓の慰めかえ。




2012年09月15日(土) いのしし対策 電柵設置 今年最後の となるか

毎年作付けする自家消費用のモチ米の品種を、今年から「ヒヨクモチ」という銘柄に代えた。ネットでその性質を 少し 勉強してはいたが、実際に作付けしてみて初めてわかることがある。
餅にしてから冷えてもいわゆるもっちり感があり、そこが好まれるということだ。

いままで作付けしていた品種とは全然違う。まず背丈は極端に低く、ヒノヒカリと同じ頃に実っていた昨年のものよりも遅い晩生種だ。

だから、ヒノヒカリには施していたイノシシ対策を、「実る頃までいいだろう」と、他の急ぎの仕事に回していたのだ。

が、昨日と今日、イノシシの食害が発生して、「残念ながら」も電柵の設置作業が急遽入ることとなる。

昨日のイノシシの進入路は南から。18時半からの用事が入っていたので、松山三井のワイドナー防除を済ませたのち、2枚あるヒヨクモチの圃場のうちの、被害が出た方の進入路を塞ぐ形 だけ の設置としていた。が、朝圃場の見回りをして ヤッパリ がっかり だった。イノシシは東の耕作放棄地から回り込み、(無防備な)北側から イノシシレストランへの入店 となっていました 土佐。の維新の船中八策龍馬人気に便乗するな橋下 ?。

ということで、共同水源の水当番最中に準備をし、17時に終わってから2枚のヒヨクモチ圃場への電柵設置作業となった。
ヒヨクモチは晩生種なので隣接するヒノヒカリの取り入れが終わっても、独立してイノシシ防御網が働くよう、電源とラインを別にしておく。

私が関わる(?)今年のイノシシは、昨年のように電柵もワイヤメッシュも突っ切る猛者ではない様子。警戒心が強いのか電柵にもワイヤメッシュの柵にも近づいてはくるものの、それを突き破ることまではしない。
私の圃場に限っていえばいまのところは、それで何とか被害は拡大してはい。ので、今日のイノシシ対策電柵設置作業が、今年最後の となればありがたい。が   



2012年09月11日(火) 天気を予測するのは百姓の重要な仕事のうち

昨日の夜の雨は凄かった。(ようだ)その様子を夢見心地のなかで感じながら、60男はただただ睡眠を続けるばかり。
このところの天候は、一日のうちで急に崩れて土砂降りの雨になることが多い。こんな天気は、仕事の段取りが狂って百姓泣かせなことよ。

天気予報を信じて稲刈り作業を見送れば、一日雨が降らずで損した気分になることはなはだしい。自分のあたまのうえの雲と風の動きを見て、半日単位で仕事の段取りを変えるのが懸命なところだ。

昨日設置したいのしし防御ラインは、その効果があった模様。だが、油断はできない。相手は食うことだけが仕事の野生動物なのだから。(自分でいうのもなんだが)ましてやこの地で一色達夫が作るヒノヒカリは美味いと評判の米なのだ。

昼ころ頭の上にかかっていた黒雲は、14時過ぎにはその姿を消した。夕方までは秋の日差しが続くと判断して、あきたこまちの稲刈り作業に取り掛かる。
夜半の雨で圃場は水浸し。でも倒れてはいないので、稲刈り作業はなんとか捗った。夕暮れ時までにきりがよく2枚で22aの圃場の刈り取り作業は終了。籾が湿っていてコンテナからスムーズに出てこないことはあったとしても、雨が降らずに取り入れができただけで良し。

明日は晴れそう。あきたこまちの取り入れは明日で終了予定。




2012年09月10日(月) やっぱりだめだった 猪は西から来た

昨日東側に防御ラインを設置した ヒノヒカリの圃場。こちらの防御ラインに近づいた足跡は二箇所あったが、直前で引き返して圃場への進入は防げている。やれ 防御成功 かと思いきや、圃場を見回ってがっかりする。
昨日よりも三倍くらいの範囲で踏み荒した跡。
西側から進入して、食べ放題の楽しい一夜を過ごしたようだ。

昨日刈り取ったあきたこまちの籾すり作業を終えてから、こちら側の防御ラインを設置しにかかる。

昨年購入してひとシーズン使ったワイヤメッシュは、錆が浮いて軽トラの荷台が赤くなる。それでもまだまだ役には立つ(?)この時期の必需品になる貴重品 だ。自宅裏のコシヒカリを守るために設置したものは、まだ次の品種の稲を取り込むまでは取り外せない。ストック品を昨日も使い、遠くの圃場近くにおいている物を除けば残り38枚。
猪さんには20cmの隙間があれば レストランに入店 できるのに、さて、これで西側囲うに足りるかと心配しながらの作業。

今年の3月に設置した防護柵から延長しての設置作業中。防御柵の向こうにイノシシさんの ご登場 。ブヒ と一言発して逃げてはいったが、ガックリとくるこの地の現状ではある。

38枚でピッタリと防御ラインを設置できたのが、せめてもの慰めはあり今日の仕事の終了 19時36分。










2012年09月09日(日) いのしし防御今日のところは一勝一敗 だが

2日にいのしし対策を施した「ヒノヒカリ」の圃場には、その日の夜防御ラインとは別な方から猪が進入し、稲を踏み倒していった。
そのまま置いておけば着実に 全滅 するので、6日に夜9時までかかって圃場全体を電気牧柵機で囲っていった。
ここで工夫したのは、周辺部に点在する小さな猪の足跡から判断して、設置する電線を低くすることと、親猪の方の対策から、電線を3段に設置していったことだ。

猪対策での電気牧柵機の電線設置方法は、地上から20cmと40cmに2段に張り巡らせておく。それで大体は進入を防げる はず なのだが、昨年は 全然 だめで、牧柵の効果はゼロに等しい状態だった。
ので、今回の一工夫した効果は、6日から今日までの三日間進入の防げて、まずは良かった。

こちらのほうの圃場は良かったが、別な圃場に被害発生。
昨日見回って、近所の農家の方と話をしたときは、「ここ三日ほどは回って来てないよ」とのことだった野田が、代表選挙 違う 今日の朝の見回りでは、踏み荒し跡多数な野田。

昼間は、夕立が来るまでにあきたこまち20aの刈り取り。少々雨に濡れた籾を乾燥機に投入。夕方近くから猪対策の実施。
猪の足跡の状況を確認して、防御ラインを決定。今日はワイヤメッシュをひと方向の部分に設置していく。
手持ちの電気牧柵機は5セット。内既に4セットを使用中。あとの一セットは、晩生の餅米作付け圃場に使うつもりなので、ここはワイヤメッシュでの防御とする。

さて、この結果は明日の朝わかるこれど、逆方向からの進入があれば、明日はそちらの側にも防御ラインを設置しなければならない。
ヒノヒカリは日をおって実が入っていく。それは美味しい美味しい イノシシレストラン 。一夜の無料開放食べ放題は、経営者の収入減に直結ですから。



2012年09月03日(月) いのしし防御失敗 

昨日21時までかかって仕掛けたヒノヒカリの猪防御網。朝一で見回ってみたが、防御は見事失敗に終わった。
仕掛けた電気牧柵網の中に猪の足跡が多数ある。圃場を突っ切り、途中少し踏み倒し、電気牧柵網のなかの線沿いに足跡を付け、既に掘り返しているところをさらに踏み荒らし、どこからともなく退散している。
進入ラインを読めたところはあるが、そことは違うところを通って圃場周辺を歩き回っているのには、がっくりとくるばかり。

顔見知りの農家さんは、「柵の中に住み着いているんでしょ。それは防ぎようがない。」とおっしゃる。

もう稲の作付けをする気力が萎えそう。来年は、作付け個所を根本的に見直しする必要あり。作付け個所を猪防御し易いところに限定して、あとは転作でないと 体力がもたないね。代替の圃場は多数個所あるから。

12時から「あきたこまち」の刈り取り作業。
こちらの方は、電柵で進入を防げて、晴れての収穫。だが、電柵の外の圃場は、一晩で穴ぼこだれけにして、隣の農家さんのヒノヒカリの圃場には踏み荒らし跡が数箇所。
昨日は無かった猪の活動跡。我が家のあきたこまちは、良くぞご無事で我が家の納屋へ です。

雨が降り、高温となると、そこ此処の草が一気にその背丈を伸ばしてくる。眺めてみれば地域内は、猪の住みかとなりやすい耕作放棄地や茂みだらけ。その状況は冷静に判断すれば、限界集落一歩手前。て か。

空模様を睨みながらの収穫作業。今日予定の20aを取り入れ、電柵を片付け終わった頃には大雨となる。その点はうまくいった農作業ではあるが、例年並みの収穫にも、空を眺めて憂鬱顔の百姓一人。



2012年09月01日(土) 猪防護柵の見回り これでは 駄目だ

ヒノヒカリが猪の食害に見舞われる時期が近づいた。
6月10日ごろの田植えであれば、穂が出て実が入りだし頭が傾きかける9月7日から猪が食べだす。
今年は田植え時に水不足のため、植え付けが22日にずれ込んだので、穂の出るのが若干遅れ気味。だから、食害も今少し先のこととなる と見ている。

が、圃場の中を徘徊する「行動パターン」を取られると、防護柵をしても昨年のように破られる可能性があるので、このところ事前に猪の行動状況を足跡から 追跡 している。

今年の猪は、昨年ほどの頭数ではないが、地区のあちこちに分散して数頭が活動している。そのうち「あきたこまち」の圃場あたりを徘徊する猪は防げているが、ヒノヒカリの圃場はいまのところ動き放題。

そろそろ行動を規制しないと、食害を防げないので、この春設置した防護柵を点検してまわる。
猪の力はすごいものだ。設置した防護柵の溶接部分を突き破り、柵を捻じ曲げているところが2個所。そこは 野生動物の自然の行動 だからいたし方無いとしても、それを防ぐ人の状況把握の浅さには遺憾ともしがたいものがある。

防護柵の資材は、国の事業で支給され、施工は地元住民の手による。その資材は、確実に猪の侵入を防げるだけの強度と構造を持っている はず。だが、これを着実に施工していけてないと、猪さんの通行は防げない。

皆さんの協力を得て、できたできたと喜ぶのはいいけれど、猪の侵入を防ぐという着実な結果が伴わないものならば、それなりの検証をして次につなげなければ ね。

今日は暑さも和らいでいたけれど、まだまだ暑い日が続きそう。そのなかでの防護柵の設置は、猪食害開始のタイムリミットを睨みながらの勝負となる。


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