一色達夫の日記

2008年02月29日(金) 質疑 質問文章出来上がり

地区内での不幸ごとの広報作業。各組の会長さんにふれて回り、伝言が回りだしたかの確認作業。昼間で会長さんが留守の組は次の人に広報していき、一気に伝達していく。
これが、地域コミュニティーの強み。

10時過ぎより高校の同窓会入会式に出席。あまり長い時間の拘束ではないので、質疑・質問文章の作成には差障りないだろうと、早めに出席の返事をだしておいたら、なぜだか私に来賓祝辞の役が回ってきた。
5分の要望が7分になる。慣れないお役は、旨くはいかないようです。

夜遅くに、質疑・質問文章が出来上がった。
後は文章の練り上げによる時間調整と点検作業がある。
(3月3日記入)



2008年02月28日(木) 国土調査の立会 など

9時より国土調査の立会。
今日は、自治会長としての立場から、村の共同墓地の境界確認作業。
幸いなことに境界石が見つかって主要部分は分かったのだが、思わぬ事態に出くわすこととなる。
ここは慎重に事を運ばなければ、あとでとんでもないことになる。

そこで
村で一番の古老と世話役に話を聞きに回ったら、私の知らないことや、良い知恵を出してくれた。やっぱり年寄りの経験は貴重だと改めて思うばかり。

このことで一日が終わったようなものだが、この境界は未来永劫 確定 しているものだと思ったら、一つの大きな仕事を成し遂げたような安堵感に浸る。

夜は質疑・質問文章の作成。一つの項目が出来上がった。
(3月3日記入)



2008年02月27日(水) 平成20年3月議会 質疑 質問 の通告

色々な角度から西条市政を検証し、新たに仕入れた情報を加味して、「平成20年度3月議会」における 質疑 質問 項目を整理して議会事務局に通告。
朦朧とした頭で整理した文章には、残念ながらミスが出ている。

昨年12月議会でも項目検討状態は今回と同じだったものの、ミス部分は今回よりも少なかった。緊張の継続はなかなか難しい。

昼過ぎ帰宅してから、文章作成に掛かるもミスの連発。
気分転換に、河川環境整備のための材料買出しや、庭木の剪定作業。
夜も仕事にならないので、日記の記入もしないで就眠
(3月3日記入)



2008年02月26日(火) 平成20年度3月議会の開会

10時より平成20年度3月議会が開会した。
市長よりの施政方針の発表がある。

今年の施政方針文章にはある特色があるのだが、それはいつかの機会に出してみようと思っている。

議案の提案説明があり、散会後に全員協議会が開催された。
新図書館建設工事の契約に関することの報告。
私より「総合評価方式による工事請負契約について」の数点の質問がある。

この契約方式については、詳しく触れておかなければならない。

質疑・質問の項目検討のため徹夜
(3月3日記入)



2008年02月25日(月) 情報 状況 資料 の整理

3月議会を控えて、何時の整理作業に取り掛かる。
土曜日の視察行は、西条市が行っている様々なハード事業を中心に一気に見て回ることによって、市政全体としての方向性というものの有り様を検証する一助となる。
そのことに他の様々な資料による情報を重ね合わせ、全体の状況を把握して自分の感性との比較検証を行うという作業。

議会前のこの時間が、いつも何時も 一番重要で一番苦しい。

議案書の文字と数字を追って、二日間日記の記入を疎かにしていたら、いざ記入のときの日付けを間違ってしまっている。あとから気付くうちは良いが、頭の回路のリフレシュはなかなかおぼつかない年齢となりつつある自分。
注意力を持続する良い方法は、どうなんだろう。

2008を2009と打ち間違い、24日を25日で登録とミスが続く。

議案検討作業の今日の収穫は、それなりにある。
それが見えてくるのは今回も深夜になってからなのは、やっぱり仕方無いか。



2008年02月24日(日) 議会前の一日

昨日の視察行は、西条市が取り組む事業の内で現在進行形のものが多く、現場に立つことによる実入りが多くあった。
その情報を租借する時間としてでもないのだが、日曜日を良いことに議員活動もどちらかというと日曜日。

家の周りの植木の剪定や庭木の植え替え、例によって書斎の片付け等々で一日が過ぎていた。
夜は単位自治会の「総会」に地区の連合自治会長として出席。次年度の役員を選出することが主な議題だが、連合自治会では聞けない生の声が聞ける良い機会でもある。
(25日記入)



2008年02月23日(土) 視察行

前々から気にかかっている事業箇所の視察行
見るべく所をメモに書き出して、効率良く行動。西条市を左回りで走る

東予運動公園内「屋内体育施設」の建設工事の状況。施工業者名を確認。工事の進捗状況の確認。
野球場ではJFE西日本硬式野球部のキャンプ中。

運動公園駐車場を出た国道沿いの田には 菜の花が真っ盛り

「永納山古代山城」資料室の準備作業を見せてもらう。

本谷温泉近くに設置された 木製ダム は、現場を探し当てられなかった。

吉岡公民館の2階ホールの出入り口増設工事の確認。2月14日に完成したところだとのこと。良くなっている。が、設計段階で問題点が把握できることが、後々の手間を省くことになることを肝に銘じることだ。
隣の広場の様子の確認。

徳田公民館駐車場増設事業の確認。

丹原公民館建設工事の進捗状況の確認。この施設の完成後の運営について、隣接する佐伯記念館、福祉センター、新たに開設される丹原図書館、等との連動した活用が望まれる。
これとて、まず計画段階からの理論構築が為されてから、各種施設の建設を行うことが筋道なのだが。
個々の地域要望に個別に応えることが政治ならば、誰でもできるとの想いを強くする。

小松町石根公民館の建設工事の進捗状況の確認。
ここについても丹原と同様のことが言える。

志川地区に設置された木製ダムの確認。

中奥地区に設置された木製ダムの確認。

続いて、石鎚ふれいあの里駐車場に建設中の木製避難所の確認。

黒瀬ダム1号公園入り口付近に設置された木製ダムの確認。ここは2段に設置されている。

平成18年度の平成19年度での事業で設置された4箇所の木製ダムのうち3箇所を見る。2月17日の新聞報道には経費は100万円とある。(たぶん1箇所当たりだろう)

防災事業は点の処置を積み重ねて面にしていく視点が必要だ。が、この木製ダム設置事業は2年かかって4つの小さな点が打てただけの事業だ。「やっています」との宣伝にはなりえても、これが面になることは無い。
防災事業をサイクスに随意契約するという的外れが、結局こんな形で現れてくる。予想はしていたが、実際に見て余計にそう思う。

帰りの足で、流木配布事業の場所の様子を確認。

大町公民館新設事業における購入予定用地の確認。既存施設の狭隘性を一挙解決のため、新設構想が具体化される。
後の施設利用計画はどう考えているのだろう。

(25日記入)



2008年02月22日(金) 収穫されない柿

夜半になっても今日は暖かいと思ったら外の温度は9度もあった。
このまま暖かくなったらよいのだが、そうもいかないだろう。

今日付けの愛媛新聞に「収穫されない柿」との説明書きが付いて、丹原の柿畑の写真が掲載されている。
つい先日、この地域を2時間ほど回ってみた時、収穫されていない柿ばかりでなく、放置された果樹園や畑が多いことを目の当たりにした。
現場に立てば誰しも感じることは同じなのかと、新聞の写真を見ながら思う。

3月議会に提案される議案や予算案をチェックに掛かっているのだが、「収穫されない柿」のことが脳裏に刷り込まれているようでどうもいけない。
毎回毎回見る度にその分かりにくさに閉口しながら、見ていく産業振興の欄には、新たに陸上養殖試験設備設置費が計上されている。

的を外した施策内容に、ため息がひとつ



2008年02月21日(木) 4月から地方局が変わります

県の当初予算が発表になっているが、財政状況の厳しさを反映しての緊縮型がなお継続されるようだ。

この流れの中、県内をむら無くカバーするための出先機関である地方局が、4月から再編され新たな体制となる。
そのことはすでに「さわやか愛媛 1・2月合併号」で広報されているが、「新しい地方局の誕生」というAー3判の資料とを合わせて見比べると、新体制というのがより理解できる。

といっても、市議会議員としての仕事内容と違い、県における仕事との関わりについては、遠い存在であることは否めない。

だからといって自分から足を遠ざけていては、産業政策や防災事業等々地域における重層構造を為した政治の傘というものへの理解が不足してくる。

西条市にとっては身近な所に、東予地方局と産業経済部が入る丹原第二庁舎がこれまでと変わりなくあるので、仕事を作ってでも訪れる必要あり。です



2008年02月20日(水) ガソリン税の活用で

市役所などにある「様々な広報置き場」を時々除いて見る。違った のぞいてみる。いや違っていないか。広報置き場には期限が過ぎた催しの案内がそのまま置けれていることがままあるから、そのチラシを除いておくこともたまにはしている。
そんな時は、なんだかまめな議員さんだと一人で苦笑い。

前置きはここまで

市役所一階の広報置き場に入っていたチラシで珍しいものがあった。

バリヤフリーの街づくり
幅の広い歩道の整備、既設歩道の段差解消や、立体横断施設のエレベーター・エスカレーターの設置などを計画的に進めます。
「ここにもガソリン税」
だれでもが快適なユニバーサルデザインの街をつくろう

踏切りは命と時間を遮断する
開かずの踏切等による交通渋滞や、踏切事故を解消するため、連続立体交差事業等による踏切対策を計画的に進めます。
「ガソリン税の活用で」
立体交差実現で踏切スイスイの街をつくろう

ママちゃりサーカス でも・・・
車におびやかされない安心な自転車道の整備を計画的に進めます。
「ガソリン税の活用で」
歩車道分離の安全な道をつくろう

この3種類のチラシの裏面には
ガソリン税を活用して計画的なみちづくり・まちづくり
エネルギーと環境を大切に「日本と諸外国のガソリン価格・税負担額の比較」図
「私たちは計画的なみちづくりを通じて住みよいまちづくりを進めます。」
との言葉が書かれている。

チラシの作成元は「全国街路事業促進協議会」とある。

物事を単純化して世論を喚起する手法をとったチラシのようだ。
なにわともあれ、様々な事を持ち出して議論すればよい。



2008年02月19日(火) ・県内最大トマトハウス見学 ・梅林 ・町家 ・SC

西条市の産業政策の現状を批判するのなら、それなりの知識を吸収しておく必要があること。そんな後ろ向きな理由だけではなく、農業政策の将来像を描くために、農業分野における現状というものを新ためて調査している。

その行動の一環として、大洲市肱川にある県内最大規模のトマトハウスを見学にいった。
思い立ったのは、1月11日。12日には早速アポイントを取ったのだが、相手さんとの日程調整から今日の肱川行である。

この間にも、
・2月3日に開催された「総合食品産業技術セミナー」での大阪府立大学大学院教授池田氏による{儲かる農業の実践}「地上部・地下部の環境管理がもたらす確実な収量増加」についての講演の聴講
・市内の施設園芸状況の調査
・県による「地産地消」の取り組み調査
・各産直市やデパ地下食品売り場の状況調査

等を積み重ねることによって、今日のハウス見学がより有意義なものとなった。
「百聞は一見に如かず」である。施設と内部の植生状況を一見して、大まかなことは理解できた。この施設の社長から1時間ほどの説明を受け、道案内を請うた方からの地域の状況を拝聴するなかから、「食物工場」のトップランナーとしての概要が理解できた。

2月3日の大阪府立大学教授が、講演のなかで提示したオランダの施設園芸技術は、平成5年の時点で既に日本に取り入れられている。
地上部・地下部の環境管理技術は、既に常識となり確立され、実践されている食物工場は県内にある。
食品の国内生産コストの削減のため、ありとあらゆる試みをしている人はいる。液肥を20数種類の原料段階から調合することにより、植生の状況に応じた環境管理と共に、コストの大幅削減を図る事例を目の当たりにして、目から鱗であった。

もう5年も前に香川県にある農事試験場を見学したおりに、ブドウ棚のように大きくなったトマトを見てビックリしたものだが、1ヘクタール以上あるハウス全体で周年多段取り栽培が実践されている。

このような農業技術の導入ができているところと、今頃日陰ハウスを建てている自治体との違いは何処からでてくるのだろうか。

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帰りの足で、砥部町七折の梅林見学。長年かかって地域特産品をブランド化した明るい部分と、農業の現状という負の部分が混在していると見えた。

伊予市の{まちづくり郡中「町家」}の見学。以前に見学した時から、入居者の顔ぶれがどう変わっているのかに興味があったので。

隣町の松前には大型ショッピングセンター建設が追い込みに入っている。
報道にあるとおり、周辺地域の交通渋滞が課題としてあるようだ。松前出発16:04分で、東温市までたどり着いたのが16:44分。33号線の交差点を抜けるまでが大変。伊予市まで引き返して、高速道路に乗れば良いのだが、自費研修の経費節減が頭に過ぎり・・・・。

とにかく充実の一日。(20日記入)



2008年02月18日(月) 日銀松山支店長の講演を聞く

サイクスを会場として開催された「地域産業活性化セミナー」、日銀松山支店長 丹治芳樹 氏の講演を聞いた。16:00開始

現在の経済金融情勢を知りたい人にとっては、大変分かりやすい的を得た良い講演だっただろう。専門家として準備する資料もそつが無く、経済音痴の私が聞いてもサブプライムローン問題の何たるかが分かるという風に、講演の開催意図は十分満足されたことだろう。

だが、「経済状況指標ばかりが自治体経営の全てでは無い」との観点からも、シビアにこの催しを評価しなければならないと私は考える。

戦後 というよりも 明治維新 以来、日本は殖産興業を国作りの柱として掲げてきた。その方向性は敗戦を経てなおいっそう先鋭化した。そしてバブルがはじけ、1000兆円かといわれるほどの借金を抱えるほどの財政出動をしてしまった現在でも、まだ 夢よ再び という輩が跋扈しているのだろうか。

エコノミックアニマルと揶揄されようがジャパンイズナンバーワンと、円を胴巻きに詰め込んで遊びほうけていた、あの時代がそんなに懐かしいのだろうか。

金融なんて所詮は無数の破産者の上に成り立つゲームではないのか。
経済を勉強すればするほど、人間社会を取り巻くマネーゲームへの違和感が増してくるばかりだ。

加戸県知事がある会合で、ある外国人による言葉を引用していた。
「日本は貧しいが日本人は高貴だ。だからこの世界に残しておかなければならない民族である」
講演を聴いていて、何故だかその言葉を思い出した。

今日の講演会に来ていたのは60人ほど。16時といえばほとんどの人が、額に汗して働いている時間だ。
今日の講演内容は良かった。今日の講演の内容のような指標や思考を中心に市政運営を行っていくのも一つの選択肢だが、それを具現化する段階において如何に的はずれ施策となっているかを確認する意味において。

17:37分終了。講演の時間内に準備した質問2点は、出さず仕舞いに帰路に着く。



2008年02月17日(日) 八堂山を歩く

午前中に自治会の用事を一つ済ませ、午後からは市民の森「梅まつり」の様子を見る。
折からの冷え込みが影響したのか、人出は昨年よりも少ないように見受けられる。あめ湯と抹茶の接待は冷えた体を温めてくれる。

この「梅まつり」に出かけたのをきっかけにして読みだした短歌が、皇居歌会初めに入選したという逸話からなのだろうか、そこ此処に置かれた投稿箱が今年は特に目に付く。

これまでの年ならば「梅まつり」の様子を見たら引き上げていた私だが、今年は八堂山の頂上まで上り眼下に広がる道前平野を眺めてみた。
10年ほど前には盛んだった八堂山に上るグループの活動の現状どうなのか。百桜園の様子は。八堂山頂上の古代遺跡の様子は。等々の様子を確認する目的は達した。
八堂山全体の整備と合わせて、手を入れる必要があると感じた。

昨年知人が説明してくれた水仙の移植場所には、花の数が増えている様子だ。一年間の仕事の跡には、季節の花が確実に彩を付けている。

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国道を西進。丹原来見交通公園の整備の様子を確認。
議会での一般質問があってから、その後の様子を数度見てきた結果、整備の手を入れる効果のほどが十分に分かった。
対岸の圃場整備、上流の水管橋併設の遊歩道と合わせ、この地区の環境整備が実を結び、この春の花見の頃が待ち遠しい。
近くにあるあの桜の花は、今年はどうだろう。

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丹原丘陵地の果樹園やハウスの様子を見て回る。軽トラの入る農道を2時間ほどグルグルと回ってみたが、地域農業の現状が目の当たりにできる。
梅林に雪が舞う。その光景は綺麗だが、ここから人が生活できる収入を上げる苦労がどんなものなのか、農民の一人として思うこと有り。



2008年02月16日(土) 私の知りえる 医療の現状

「地域医療の崩壊」という言葉を最近目にすることが多い。西条市立周桑病院も、全国的なこの傾向の只中で翻弄されている状態である。

旧西条市選出の市議会議員として、これまで病院経営というものに気を使わなくても良かったが、自治体合併を機会として守備範囲の中に含まれた。それも重要事項として、避けては通れない課題である。

だったら何から手を付ければよいのかと迷う間もなく、周桑病院の診療科の縮小問題が大きなものとなってきた。
昨年執行された県議会議員選挙のおり、西条市の重要課題として地域医療を守る事があり、県議選立候補者それぞれに思うところを陳べていてことを思い出す。

それはそれとして
これまでにできた事といえば、新聞報道をはじめとする様々な情報に目を通し、地域の皆さんに医療についての質問を投げかける程度のこと。
医療についての情報開示が進むなかで、セカンドオピニオン制度やインフォームドコンセントについての現状を垣間見る機会があったこと。
ネットで医者の評判や施療技術情報をご自分で調べ、評判の良い医者や病院を求めて東京や北海道までも出かけていく方が、私の身近な所にも確実に居る事に驚かされた。
病院経営の改善事例が新聞や行政専門誌に掲載されていることが多いが、それとてほんの一握りの成功事例でしかなく、地域医療の再生はそんなに容易いことではないことは見て取れる。

最近の報道のなかに、「医院モール」(個人医院の集合体)を形成する民間デベロッパーの活動事例が紹介されていたが、これとて今日明日に西条市で実現できるものではないことは分かりきっている。

そこまで分かっていて、だったら自分に何ができるのか。14日の全員協議会で周桑病院の経営状況の説明を受けてから、以前にも増して忸怩たる想いが募るばかりだ。

語弊があることを承知で言えば
病院勤務者という特殊技術を持っている人は、行政マンと違って負荷が掛かれば何時でもリタイヤできるのだろうということ。だから、職場や職責に対する意識がどうあるのかが、危機に対しての防波堤になりうるのか否かの分かれ目になる。

・これまで、地域医療への貢献という旗印の下周桑病院を運営してきた経営ノウハウというものが、縮小に向かったこの時に歯止めをかけ反転攻勢に向かう力となっているのか。

・人材は活かされているのだろうか。



2008年02月15日(金) 周桑病院の経営

昨日開催された議会全員協議会での議題は「病院の経営状況について」の一点だった。
昨年12月1日に開催された福祉大会での副市長の挨拶のなかで、周桑病院の医師確保について、「愛媛大学からの医師派遣の目処が付いた、また県議の口利きにより医師確保の明るい見通しがある」との発言があった。
そこで今回の全員協議会では、そのような趣旨の報告があるのかと期待していたが、あにはからんや私の期待は見事裏切られた。

全員協議会で報告されたことは、18年度末23名であった医師が現在11名となっている。19年度末で予想される赤字は11億7千万円。累積赤字は22億円。よって近々提示される平成20年度予算では一般会計から13億3千万円(病院事業に対する3億4千万円の交付税を含む)を繰り入れる予定です。とのこと。

昨日の全員協議会で報告されたことと、私の手持ち資料のデータから現状を示せば
平成17年度末医師数 28名 職員合計260名
平成18年度末医師数 23名 職員合計245名
現在医師数 11名 職員合計190名

平成17年度末純損失 184、377、358円
平成18年度末純損失 690,212,799円
平成19年度末純損失見込み 11億7千万円

これってどう見ても

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市政の成行きに責任がある議員として、この現実を直視しなければならない。
だけど、やっぱり怖くて喉から出掛かった言葉を飲み込んでしまう。



2008年02月14日(木) 地籍調査 全員協議会 自治60周年 県美術館

・9時より地籍調査の立会

・10時より議会全員協議会「周桑病院の経営状態についての説明」
私からの質問は ・現在の職員数は ・11億7千万円は純損失か

・14時より松山全日空ホテルで開催された「地方自治60周年記念講演会」に出席
自治大学校長からの、興味深い講演が聴けた。

・帰りに県美術館に寄って「プラハ国立美術館展」の鑑賞
前回のエジプト展とは打って変わって、一人貸切のような状態のなかヨーロッパ絵画の美を堪能できた。

・19時半から21時まで地区集会所の整備(棚と額の取り付け作業)
外の気温3℃。冷え込んできた。

・えひめブランド推進係 から 地産地消・愛あるサポーター登録認定通知書 が来た。登録番号 個人449 



2008年02月13日(水) 後期高齢者医療制度 No、4

ガソリン国会と名付けられた国会の真っ最中。暫定税率のことについての与野党の攻防が人々の耳目を集めているなかでも、国民生活に関わる様々な事柄が議論の対象となり、関心無関心に関わらずそれなりの結論が出てくる。

この4月から実施となる後期高齢者医療制度については、何時どんな経緯からこのような制度が構築されてきたのかと思っていたら、参議院選挙前の衆議院3分の2以上の体制のなかで、強行採決された様々な法案の中に含まれていたという人もあった。
この情報の真贋のほどは定かでないが、制度スタートを控えて法案の取り扱いについての新たな動きが出てきたようだ。

今日付けの新聞に「民主・社民が廃止法案 後期高齢者医療制度 月内にも衆院提出」との小さな記事が掲載されている。

国民健康保険は世帯での保険料(保険税)納入であったものが、75歳以上個人負担となるため、今まで払っていなかった200万人について「負担増」との批判を受けて保険料徴収を半年間凍結している。
しかし、今回の医療制度の改革は「根本的見直しにはほど遠いもので、負担増は高齢者に打撃だ」として民主・社民両党の合意での廃止を求める動きとなったようだ。

保険料の新たな負担に対する ソフトランディング を図るための保険料徴収の半年間凍結ということなのだろうが、このことが、当局の新たな制度につての自信の無さと説明不足を象徴していると見えなくもないのだが。

(今日の日記はどうも歯切れが悪い。)



2008年02月12日(火) 米の食味分析

今治市にある産直市「さいさいきて屋」に行った時、上朝倉米というブランドで地域全体から特化した米を販売しているのを見た。
面白い取り組みだと関心していたら、11日に行った「周ちゃん広場」でも同様の取り組みをしているのを見て、我が目の偏狭さを知るのだった。

「周ちゃん広場」では庄内米という名前で売られている。
旧西条市のことを中心に組み立てられている私の知識の中にも「音に聞こえし庄内米」と刷り込まれている情報であったが、実際にその名の米を目の当たりにして、商売の基本は何処も同じかと合点がいく。

3連休の最終日のごった返した産直市。少しの時間見ていたら、この庄内米がけっこう売れていくのだ。知る人ぞ知る、地域ブランドは定着していると見た。

大方のJAには食味計が導入されているので、旨い米の採れるところは分かるはず。産直市でどうせやるなら、この食味分析結果も表示すればもっと良いのにと感じる。

JAから示されている食味成分の分析測定項目には ・水分 ・タンパク ・アミロース ・脂肪酸度 ・老化性 ・スコア とあり、ほかに製品の見た目や粒そろいを評価する外観品質の測定に8項目ある。
ちなみに私の生産した米の食味格付けは、平成18年産米で Aランク と評価されているが、外観格付けはCランクで、自分流のコメントをすれば「味は良いけど見た目は悪い」という生産者のそのままが米にまでも出てきているようだ。

と、ここまでの文章なら、市政に関する仕事をする議員の日記というよりも、農業に関心がある市場調査員のレポートだ。

食味成分の重要項目として タンパク含有量 があるが、これを6,5%以下とすることを目標に栽培管理をすると旨い米になる。

このタンパク含有量を宇宙から収穫前に正確に測定して地図上に表示する。しかも10a当たり500円という破格の費用で行う技術を、石川県羽咋市(はくいし、人口24730人)の農政担当職員が実現したという。
この技術を使って各産地からタンパク含有量を測定する仕事を受注し、その売り上げは市の雑収入に計上しているという。

衛星データを使うには一回に数百万円かかるといわれていたものを、世界各国の衛星利用料金を調べ、米国デジタルグローブ社のデータを購入し、解析用ソフトを持つ企業にデータ処理を、測量会社に地図上の処理をそれぞれ発注する仕組みを構築した。と報道されている。

米栽培も宇宙の目から分析する時代。そんな事例に学び、市行政は何をするべきなのか。



2008年02月11日(月) 「愛」あるブランド産品 柑橘系

愛媛は果樹大国。温州みかんの生産量日本一を誇る県として、「愛」あるブランド産品として登録されているものはなんと29種類もある。
これだけあってもなお、みかん農家は立ち行かないところがあるようだ。温州みかんから晩柑類への切り替えによって経営安定を図っているようにも聞き及ぶが、これとて次々に新品種が出現しているようでどうも様子がよくわからない。

9日から11までの3日間、東予園芸で「せとかフェア」という催しをしていた。「せとか」とは晩柑類の新品種で、ネット上には

清見タンゴールドとアンコールオレンジと交配し,その後マーコットオレンジと交配してできた品種です.みかん感覚で食べられ,甘さ抜群,濃厚でジューシーな味わい.表面はツルツルで光沢があり,香りも良く,袋は薄く,果肉は緻密でプリプリ感があります.
とあった。平成10年頃から出始めたようだ。
ネット上にあった柑橘系の情報としては、愛媛果試第28号「紅まどんな」という品種も既にある。

東予園芸で売っていた品物は、一箱10個入りの最大玉で5200円。一個のばら売りでも400円。3日間の期間中の最終日で、既に売り切れた級品もある。

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米麦農家である私としては柑橘に関する情報に疎い。恥ずかしい話だが「せとか」のことを今日まで知らなかった。新西条市の産品である以上、そのあらましくらいは知っておく必要があると、「せとか」のつやつやしたオレンジ色を見ながら痛感するばかりだった。

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農産品に限らず、産業振興を目的とした技術開発は国や県の機関で行われているが、国においては 研究機関の独立行政法人化、県においては財政逼迫による組織の見直し等々があって、これまで通りの成果が上がるのかどうか未知数のように私は感じてしまう。
「せとかフェア」から派生する情報収集行動によって、その一端を垣間見たような気分。

周ちゃん広場には、JAにしうわの「せとか」が売られていた。
丹原の柿畑では剪定の真っ最中。立ち寄った施設園芸のハウスでよい話が聞けた。



2008年02月10日(日) 「愛」あるブランド産品

サイクスを中心に行っているようにも見える西条市の「食」に関する事業。
防災事業をサイクスが随意契約でもって行っていることを知る以前は、「市における産業政策も少々はありか」ぐらいに思っていた一色達夫であった。

だが、一度「サイクスって何」との疑問を持って調べ始めると、その疑問が大きくなるばかりだ。サイクスの新春賀詞交歓会のおり、西条市が行う産業政策について行政担当者と議論をしたとき、私が使ったきめ台詞は「情報公開請求しないと資料が出てこない事業など、そもそもがおかしいのよ」だ。

殖産興業は政治の重要部分だから、それなりにあってしかるべきだ。
国、県、市において、様々な産業政策をとって来たなかでも、ある時期には民営化や技術移転また事業の終了によって、その後を自由競争にゆだねることが原則である。
資本主義社会である以上は、それは当然のこと。一つ事例を示せば、起業家を育てるため安価な施設を提供するというインキュベーター室は、入居期限が決まっている。

事業の全容を知ろうといろいろ活動していても、個人情報だ特許の関係で公開できない、議員も一市民だからあなただけに教える必要は無い、などとの 壁 に阻まれることが多い状態だ。
個人情報や特許に関することを公人たる議員が流すことは無いことぐらい分かりそうなことだが、そのようなことを持ち出す状態がそもそもサイクスや西条市が行う産業政策への疑問に通じる。

前置きが長くなった。

西条市が行う産業政策の全容が分からなかったら、国や県の事業や民間での経済活動の状況を調べることによって、相対させればよいだけのことだ。

ということで、県による地産地消の取り組みを調査してみると、なかなか面白いことが分かってくる。
その一つが 「愛」あるブランド産品 事業。この中で西条産といえば 七草 がある。デルフィニウムがJA全農えひめ扱いとなっているが、産地として関係あるのかもしれない。
西条市には他にも日本一の生産量を誇る産品があるはずだが、それらが県のブランドに未だ指定されないのはどんな事情があるのだろうか。
産品は、まず地元で好まれ、そして県なり全国なりでの地位を確定していくことが順序かと、私などは思ってしまうが。

高島屋デパ地下に西条産品があって、「よしよし」と思っていたら、次に見た時には他県産の同様3品と同じところに並べられていたようなこともあるので、ブランド確立は並大抵の努力ではできないのだろうと想像する。
「七草」にしても市内のスーパーで調査したら、地元産と北海道産の乾燥七草が同じところに並べられているのに遭遇したことがある。

「地産地消」の取り組みも、経済活動の大きな枠組みのなかで、その成果をあげることは容易ではない。
ましてや、市という行政機構で取り組める事業も枠組みも制限があるなかで、あえて市民の税金を投入するのであれば、その成果を目に見える形で分かり易く示すことだ。

議員に情報公開請求の手間をかけさせるような事業は行わないことだ。



2008年02月09日(土) 第3回 西条市 公民館フェス など

西条市総合文化会館で今日と明日の二日間開催される 第3回西条市公民館フェスティバルに出かけてみた。
舞台発表 作品展示 体験コーナー から成り立っている公民館フェスティバルだが、この3つに集約されるものだけが公民館活動ではないと思いつつも、今日は作品展示をじっくりと見て周り舞台発表を鑑賞した。

西条市内に29館ある各公民館から持ち寄った活動の成果は、玄人顔負けのものも含まれておりそれなりに楽しめる。そのなかで、足はやっぱり地元公民館のコーナーと催しに引き寄せられ、じっくりと見るのは致し方ないことだろう。

合併を機会として公民館運営スタッフに変更が生じた館があるが、その影響がどうなのかはこのフェスを見ただけでは分からない。
年度内に施設の整備を行う予定の公民館があるが、その状況を見ることと同時に、この面でのその後を見る必要もあるのだが。

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自治会関係の仕事を片付け、夕方までの少しの時間をごみ拾いの時間に当てる。年末に地域内を回って一月経過してから、今日の 成果 は燃えるごみが肥料袋に2つと燃えないごみ(空き缶中心)30個ほど。ごみを捨てられるところはだいたい決まっているが、次に捨てられるまではこれで綺麗な状態だ。



2008年02月08日(金) 地産地消 愛あるサポーター交流促進商談会

愛媛県が主催する「地産地消費 愛あるサポーター交流促進商談会」が、JA周桑本所3階大ホールで13時30から開催された。
昨日の夕方のTVニュースでは、銀行の肝いりで同様の商談会が南予中心として開催されると流れていたが、地域産業の活性化を目指す取り組みは様々な形で活発に行われているようだ。

参加者名簿には125名が名を連ねている。出展企業・団体は26で、そのうち西条市に活動拠点がある出展企業は 8。
主催者挨拶と食品表示にかんする簡単なレクチャーがあったあと、交流商談会に移ったので、紹介資料を見ながら出展企業と出展品を見て回った。
東予中心としたそれら企業と出展品には、西条での毎度お馴染み商品も含まれていたが、初めてお目に見かかる企業や商品もあり、近場でもまだまだリサーチ出来かねていることを知るのだった。

この場に出てくる方々はそれぞれにプレゼン能力が高く、その売り込み商品も洗練されていると感じる。
県が進める{「愛」あるブランド産品} に認定された西条産のものとしては 七草 がある。

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夜は小松公民館で開催された「男女共同参画セミナー」を聞いた。

松野町で働いている女性の講演があったのだが、昨年訪れた松野町界隈のなだらかな山並みを思い出した。
一度でもその地の空気を吸っていると、話の内容への理解度が増すようだ。住むにはどうかは分からないが、心を浮遊させるために訪れる場所としては松野町は良いところだと私は感じている。

冷え込んできたなかでの駐車場整理や交通整理をしてくれていた 男性 市職員さん。どうもご苦労さんでした。



2008年02月07日(木) ・子ども防災サミット ・第18回図書館の会

西条市総合文化会館大ホールで13時30分から開催された 平成19年度「子ども防災サミット」を13時50分から14時50分まで見学した。

平成16年の台風災害を受け、防災に関する取り組みのなかの一つとして始まった「12歳教育 子ども防災サミット」である。
今日は市内の全小学校の6年生1000名あまりが参加して、実践発表が3校とパネルデスカッションが行われる。

私が思う「災害時に子どもたちに望むこと」は、「大人の邪魔にならないようじっとしてろ」を基本とし、そして周囲が落ち着いてきた時にチョットだけ大人の手伝いをして欲しいということだろう。
そんな考えを持つ者が、「防災に関する大人顔負けの取り組み事例」を子どもたちが発表するのを聞くのだから、教師の指導の賜物と関心するばかりだ。

西条市の防災事業については、何度も言うようにサイクスに対して随意契約で大きな予算を投入して行っている事業がある。それが不適当だと私は指摘するのだが、社長さんは一向に止めようとしない。
防災に関する取り組みについての指導を仰いでいる京大の偉い先生を招聘するルートはサイクスにしかありませんと、随意契約の理由を言う状況のなか、小学生が先生の言うこと良く聞いて一生懸命発表する姿がいじらしい。
サイクスに防災に関する無駄な税金を流すことより、300円の家具の転倒防止金具一つ取り付ける(そんな事業に取り組む自治体はある)ほうが、確実に市民一人の命を救うことができる。

なんとも情けない想いを持ちながら、会場を後にした。

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裸麦の除草剤散布作業を20a。これで終了。

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19時30分から開催された「第18回 新図書館建設を進める会」に出席。4月に開催予定の「日色ともゑ氏講演会」の詳細決定が主な議題だった。
市民の中に新図書館についての意識を喚起するため、活動を継続していることが一番。

それにしても、新図書館建設に関する理念も理想も見えないままに、状況だけが確実に動いているこの西条の不可思議。



2008年02月06日(水) 研修のまとめ 農作業 

二日間の視察研修の資料整理を午前中に行う。
二日間留守をするだけで様々なものが溜まるものだと、整理が滞った様々な資料の山を見ながらため息一つ。
その間にも連絡が入り、次の視察(県内)の日程が決まって、直ぐに気力が戻ってくる。

遠くにも近くにも、見るべきものは次々に出てくる。

昼過ぎから裸麦の除草剤の散布作業。43a済み。

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うちの米は旨い。外に出て様々なところで米を食べてみるのだが、自分で作った家の米は一番旨い。

妻が聞いてきた話。
美容室で髪のマニュキアをしてもらった美容師さんが、知り合いの娘さんだったそうだ。その美容師さんの旦那さんは大阪出身の人で、こちらに引っ越してきた。その旦那さん、ラーメンが好きでこの間大阪に戻った時、勢い込んでラーメンを食べたらあまり美味しくなかったそうだ。
大谷に住んでいるお祖父さんがくれる大谷産のお美味しい米を食べていて、味覚が変わったのかと感じたそうだ。

そんな 研修こぼれ話。



2008年02月05日(火) 岡山県笠岡市で カブトガニの保護活動視察

岡山県笠岡市で カブトガニの保護活動の視察を行う。

カブトガニ博物館がある笠岡市では、JR駅の数箇所にカブトガニの標本やレリーフが設置され、地名や店舗名にもその名が見受けられる。

古代から今日の日まで生き延びているカブトガニではあるが、その生態系はまだわかっていない部分が多いとのこと。その保護活動も、息の長い取り組みである。

その生態や形態から見てもあまり 派手 ではないところから、アピール度やましてや経済効果などに無縁なところがあるが、この生き物から学ぶところは多い。
この地球における何万年もの歴史のなかで、人間の小ささと同時に、その存在が地球環境に及ぼす影響の大きさを思い知る。

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笠岡市出身の日本画家 小野竹喬 氏の美術館があるのだが、展示品変えのため休館だったのが残念。

この二日間の研修では、よく歩いた。
(6日記入)



2008年02月04日(月) 大野城市で 国史跡 大野城跡 水城跡 視察研修

福岡県大野城市で「国史跡 大野城跡 水城跡 の保存活用事業の概要について」の視察研修を行う。

この視察の目的は、同様の古代山城である西条市の国史跡 永納山古代山城 の保存活用事業への参考とするためだ。

大野城市のお隣の大宰府については 大宰府天満宮 があるのでかなり知名度が高いと思う。天満宮を訪れる方は多数だろうが、大宰府政庁跡を見る方は考古学ファンに限られているだろう。ましてや、この大宰府政庁を取り囲んで、同じ時代に大野城や水城が作られたことを知る人は・・・・。
だが、その状態を見ることによって、西条市にある永納山古代山城の 謎 の部分が明らかとなるように思う。

標高400mから見る福岡の全容は、此処に来た私の目的を十分に達した。
かの大陸文明はここから日本に流入し、日本独自の文化に純粋培養されていったのか。

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大野城市には、なかなか良いホールと図書館があった。
(6日 記入)



2008年02月03日(日) 総合食品産業技術セミナー に参加

環境についての本を読んでいて夜更かししてしまい、10時から西条市市民会館(旧東予市役所隣り)で開催される「総合食品産業技術セミナー」には10分遅れての参加となってしまった。

遅い寝覚めを促す ドサ ドサ という音は何かと思ったら、なんと外は雪景色。昨夜来の雨がいつの間にか雪に変わって、日曜日朝の眠気眼を驚かせる。それでも道路に積もるほどのものでなく、会場までの通行の妨げとはならない。

軽トラのヒーターが利き始めた頃には会場到着。既に始まっていた「大阪府立大学大学院教授 池田英男氏」による {儲かる農業の実践} 地上部・地下部の環境管理がもたらす確実な収量増加 はなかなか面白く、直ぐに話しに引き込まれた。

何故面白いのかって

それは西条市が MH冷凍機を使って行っている イチゴ栽培試験 の問題点を明らかにするものだからだ。
もっとも、50名ほどの参加者のうち、実際に農業に携わっているお方が2・3名というところから、この教授の話を聞いて、私と同じ 面白さ を味わっているお方がどれほど居たかは定かでない。

質問の時間をとってくれたので、私からは
・オランダの状況と日本の状況を比較する理由は
・いちごの高設栽培は、路地栽培に比べて収量が劣るとの話をする農家の方がいるが
との質問をした。教授からの答えは
・オランダの施設園芸の収量は日本よりも各段に高い。日本の簡易ハウスでの栽培技術のなかに採り入れるものはまだまだ多い。
・路地は植物環境の許容範囲を広くしているから収量もそれなりに見込める。高設栽培も植物環境を最適に管理する技術が伴えば格段に収量は上がります。

つまり、市民の税金を使って日陰ハウスでいちごの冷凍栽培研究をするよりも、現状の栽培技術を向上させる指導をすることのほうが、確実に収量(収入)増加が図れるということです。

と私は解釈したのだが。

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水産総合研究センター 主任技術開発員 山本義久氏による「水産業の現状と循環飼育の可能性について」もそれなりに面白い。
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ところで、このセミナー。昨日もこの会場で14:00から17:30まで行われているようだが、どんな様子だったのかは分からない。
議員に対して案内のあったのは、今日のお二方の講演のみ。

専門分野の研究者の話を聞くのは、それなりに得るところがある。だが、その話の中から、どんなものを何処に活かしていくかが問題だ。西条市の場合、その一面だけを捉えて、妙な事業をすることが目立つ。その典型が、MH冷凍機 たらに「食」をくっ付ける事業だということだ。

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そんな気分での帰路の頃には、雪はすっかりと解けている。
裸麦の除草剤散布作業33a。

夜は自治会の定例会。

明日は福岡県大野城市での視察のため、日記も着けずに就眠。(6日記入)



2008年02月02日(土) 農作業 能 スーパー

裸麦の除剤散布作業に取り掛かったのだが途中で雨になったので、20a終わったところで今日のところは終了とした。

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昼からは、お誘いがあった「能楽市民講座 ワークショップ」に3人で出かけた。会場の丹原文化会館には催しが始まる14時少し前に着いたのだが、デーサービスの送迎車が6台ほど駐車してお年寄りが会館に入場している真っ最中だった。「こ れ は」との予感は見事的中、能楽講座の催し会場小ホールは、お年寄りと介護の方々でほぼ満杯状態。一般参加とおぼしき方々はざっと数えて30名ほどと数えられた。

どうなんだろう。
折角の機会なのだから、福祉の名の下に介護施設からお年寄りに見に来てもらいました。と言えば、それなりに文化活動の成果と評せられるのだろうか。
文化会館からの働きかけだったのか、介護施設のほうからの自主的な行動なのか、どちらからの意思による行動なのかはあえて問おうとは思わないが、西条市における指定管理者の文化の旗の下で行う催しの組み立て方というものに、今後も注意していかなければならない。行政や地元の者は何があっても対象から逃げられない が 企業というものは 

「能」という日本の芸術の、伝統の凄みというものに はっと させられた一場面は、能面の表情が、付ける人によって全然違って見えたことだった。

いつか機会を見つけて「能」というものと私の関わりについて書こうかな。
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夕方、家族でスーパーでの買い物行動。
知らず知らずに足は冷凍食品の陳列ケースに向いている。やっぱり例のものは一切見当たらない。
生き馬の目を抜くような売り上げ競争を勝ち抜いて来るスーパーさん。問題が起きれば、1時間もしない間に商品の入れ替えくらいやるだろう。それも陳列ケースに 空き など出さずに。
食品流通業界の危機管理とはそういうもの。3年かけて日陰ハウスでいちごの栽培技術を研究しますなどというどこかの行政などは考えが甘い。



2008年02月01日(金) 我が家にもあった中国産冷凍食品

中国産冷凍食品「ギョーザ」による中毒が大きな社会問題となっている。
中国産生鮮食品の残留農薬が問題となった記憶も冷めやらぬ間に、またまたの大問題の発生である。
それにしても、中国産食品が日本の食卓にこれほど進出していることは、驚愕するばかりだ。

西条市における食に関する事業に関連して、食品産業は飽和産業だからコスト削減の方法は限られていると書いたことがあるが、利潤追求の触手がここまで伸びているとは、まさに日本人の経済至上主義の 賜物 といえようか。このような状態ならば、日本の国内農業が立ち行かないはずである。

あろうことか我が家の冷蔵庫のなかに、問題の冷凍食品があった。
妻が冷凍庫のなかにストックしている冷凍食品をチェックしていると、原産国中国のものが一袋あった。これは市内大手スーパの冷凍食品半額セールで購入してきたというものだが、今日付けの新聞に掲載されている自主回収商品リストを調べてみると ジェイティフーズ市販用 「お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き」のまさにそのもの。

早速、購入したスーパーに行って返品してきたそうだ。

我が家のエンゲル係数を下げるため、半額狙いの努力が裏目の一幕。

「地産地消」 「身土不二」 の掛け声が、空虚に響くこの現状に暗澹たる思いが募る。そんな思いと動噴を一緒に肩に背負い、裸麦の除草剤散布作業を12a。日が落ちると直ぐに冷気が足を這い上がってくる。


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