| 2006年10月31日(火) |
東京では黒髪がトレンド |
土曜 日曜 の上京で得られた最新情報の中で、この地の女性ファッションのことが、私も妻も、最も心を捉えた事柄として記憶されている。
女性の髪が、ひところの茶髪から黒髪に代わっているのだ。そのことは妻の従兄弟の口から発せられて初めて気づいたのだが、言われて見ればなるほどそうだと納得した。
流行は移り変わることが常ではあるが、あれほどに女性の髪を陵駕していた茶髪が影を潜めた背景には、いわゆる韓流ブームが起こったところからくるものもあるようだ。
アメリカナイズされたケバイだけの西洋かぶれから、東洋特有の清楚な自然な感じが新鮮に映る。外面の派手さを演出する傾向が、内面の豊かさから自然に出てくるものを大切にする、本来の日本人が受け継いできた文化に目覚めたともいえる。
７月に大阪道頓堀を散策したおりは、コテコテの関西人特有の派手好みが幅を利かせていたが、もう秋色の直中にある東京は、既に次なる女性ファッションを生み出し発信中である。
東京キー局のＴＶ番組では、どのチャンネルでも騒々しいだけの番組ばかりが目立つが、実際にこの地で生活する自意識をしっかり持っている人々は、そんなこととは別な精神によって自身をアピールしているようだ。
やはり東京は、日本の最先端を走っている。
江戸東京博物館の入場者の中に、和服を粋に着こなす日本美人の姿がちらほらある。それは両国という土地柄から来るものかと思っていたのだが、それだけではない時代の空気が日本文化への回帰を促しているようだ。
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さて西条なのだが、「内面から出てくる自然な感じを演出する」というような課題が出たとき、どんな反応を示すのだろうか。
その課題が目の前に突きつけられたと感じるのが、何時のことになるのかは今は知るよしもない。
ケバさが目立つ図書館基本設計を、平気で出してくることに象徴されるように、文化の何たるかに無理解な方々が目に付く現状は如何ともしがたい。
| 2006年10月30日(月) |
旅の疲れを癒す間もなく |
朝、ひうち陸上競技場で開催されている小体連の陸上記録会の状況を視察する。
今日は西条市内の小学校からバスなどで集合した選手が、様々な競技に日頃の練習の成果を発揮している。ハードル競技をしばらく見ていたが、既にフォームが完成している選手から、こわごわに飛び越えている様が見て取れる選手まで様々である。
この競技場では継続して小学生陸上教室を開催しているが、その取り組みの成果は確実に上がっているようだ。
帰宅。次図書館関係の件で「建設を進める会」の方と情報交換。提出していた監査請求に対し、監査室に出向いて説明を受けるも、見解の相違が明らかとなっただけであった。
自治会関係の仕事、祭礼関係の残務整理、等で瞬く間に一日が過ぎていく。
夕方訪れた方のお宅での情報交換は、新鮮で今後の参考となる事項が多くある。特に周桑病院関係での動きは、地域医療の将来について重要であるので、注目している必要があるようだ。
（３１日記入）
| 2006年10月29日(日) |
さいたま市大宮ソニックシティ大ホール 合唱大会 |
両国のホテルでの目覚め。大都会の喧騒の中に身を置く違和感を抑えながらも、ここに存する様々な状態に眼を走らせながら、ありとあらゆる情報を吸収しようとする自分を感じる。
１０時過ぎ、「全日本合唱コンクール全国大会」が開催される「大宮ソニックシティ」にたどり着いた。
新幹線が停止する大宮駅から徒歩１０分くらいのところに、ホテルとドッキングしたホールがある。キャパは２５００人。内部は灰色系統で統一された色調で、この色の効果でもって大ホール特有のダダッピロさを抑えているようだ。音響、照明、座席配置、人の導線、付帯施設、等全て水準以上の出来栄えであることは一見して理解できる。
娘が出場する中学校混声部門には、全国の予選を勝ち抜いて来た２０校が練習の成果を披露する。西条東中学校は１７番目の出場。
合唱に取り組む者が目指す全国大会は、今回の合唱連盟主催のものとＮＨＫ主催ものの二つがある。その内合唱連盟主催のものは出場者の人数制限が無く、合唱部員全員がステージに上がることができる。ちなみにＮＨＫの大会は３５名までの出場。
中学一年の時にはＮＨＫ全国大会への出場、二年の時はＮＨＫと合唱連盟二つの大会に出場。そして三年生となった今年は合唱連盟の全国大会への出場となり、計４回の全国大会を経験するという幸せを得た。
一年二年の時は、熱意と能力溢れる先生と、その指導に素直に応える先輩に連れてきてもらった。そして最終学年となる今年は副部長として、後輩の面倒を見ながら今日此処に立っている。
しかし、そのステージに全幅の信頼をおく指導教師の姿は無かった。全国大会への出場が決まってしばらくして、この大会が開けれる時期に丁度海外派遣で留守になることとなったのである。
それからが大変だったようだ。急遽、合唱部部長が指揮の特訓を受け、全国大会に出場することとなった。
今年のコンクールはレベルが高く、合唱には素人の私が聴いていても分かるような、過去２年とは少し違った雰囲気があった。故、四国地区代表として恥ずかしくないような歌声を披露したが、審査員の評価結果は伴わなかった。
しかし、指導教師の不在事情を知る審査員から、指揮をした部長に対し表彰時特別な拍手をいただいたことは客席からも分かった。
この三年間、子に導かれ松山、徳島、高知、広島、そして東京、埼玉と足を運んだ。その行動から得られたものは、計り知れないものがある。
（３１日記入）
| 2006年10月28日(土) |
江戸東京博物館「肉筆浮世絵展」 |
下の娘が出場する「第５９回全日本合唱コンクール全国大会」の鑑賞を目的として妻と二人で上京。両国に宿をとる。
妻が事前に調べていた両国にある「江戸東京博物館」に出かけると、丁度「江戸の誘惑」肉筆浮世絵展 を開催していた。これが絶品揃いの素晴らしい内容で、時の経つのも忘れその時代を超越して現代に語りかける作品の力を満喫。
出品作品は、米国ボストン美術館の収蔵庫に１００年あまりも眠りについていたという。それが１９９６年に日本からの調査団によって存在が確認され、今回里帰りして日本の各地での展覧会が開催されていた。そして、この「江戸東京博物館」での展示によって、私が鑑賞することができた。偶然とはいえ、又とない機会を得ることが出来、なんとも得した気分である。
浮世絵とは版画を指すものだとばかり思い込んでいたが、浮世絵作家が書いた肉筆画があることを知った。そのうえに、肉筆故の存在感が発散するオーラのようなものにより、日本文化が花開いたあの時代の活力までも実感することができるとは、まさしく眼から鱗が落ちるおもいではある。
博物館の５階６階を占める常設展がまた良かった。関東地域の古代から現代に至る文化を様々な展示物によって理解することが出来る。見て 触って経験することが出来る展示方法は、体験し、実感することにより、博物館にありがちな学研臭を省き、親しみ感に満ちている。
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待ち合わせ、この地で生活する妻の従兄弟と三人での夕食。
江戸文化はそれなりの時を経て日本全国に伝播していく。
その傾向は、平成となった現在でも同じなのだろう。
そんなところからも、ちゃんこ鍋を囲んでの語らいから得たものは、将来の西条に、いづれ訪れる状況を優先して会得したように感じる。
その訪れが５年先なのか、１０年先なのかは分からないが。（３０日記入）
| 2006年10月27日(金) |
・合同慰霊祭 ・小松地域懇談会 |
１０時より、戦没者及び消防、警察殉職者の「合同慰霊祭」が丹原文化会館で開催された。
これまで、この催しは西条総合文化会館で開催されていたが、今回は丹原文化会館を会場として催された。会場が違っているので、催しの雰囲気がそれに伴って違っている。
舞台上の飾りものから客席までの距離が短く、慰霊碑を見る角度が違うところから、窮屈さを感じることは否めない。
会場のセッテイングについては、広くなった新西条市の中で、二つの文化会館を有効に使っていく意図があるのだろうが、催しの雰囲気という観点から、会場を特定していくことも考えていいのではと私は思う。
催しは５０分ほどで終了。丹原まで足を運んだ機会に、８月２６日に市担当に依頼していた「愛の山公園」の現場を確認に行く。
改善を要望していた内容は、公園駐車場への入り口の溝のグレーチング設置。幅３０ｃｍ、長さ２ｍほど、グレーチングが無くなっていた箇所があったので、設置しておいてくださいと伝えていたのだが、設置が完了しており良。
帰宅昼食後、灌漑用ため池堤防の草刈作業を少し行う。明日、ため池利用耕作者が共同作業で行う予定となっているのだが、埼玉行きで留守なので前倒しで一人、持分くらいの範囲を実施しておく。
自治会関係、祭礼関係、議会活動関係の資料整理。次々と用事が沸いて出てくるが、仕事をこなすのが日課だと思えばそれもまた楽し。
議会事務局に出向き、議長宛提出していた要望と質問について協議。私の理解違いの部分もあったが、要望については実現可能なのではとの感じがまだある。他市の事例を、私なりに収集してみる必要を感じる。
１９時から小松農村環境改善センターで開催された、小松地域懇談会の傍聴。
机と椅子を準備してくれているのは、メモを取るのに良いのだが、会場の照度不足なのか手元が暗い。老眼で文字を読むのに苦労しだしたわが身には辛い。見上げると照明が所々切れたままとなっている。
市の幹部が居並ぶ年に一度の懇談会。さて、どれだけの人が気づいたか。けれど天井がこれだけ高く、しかもカバーが付いた照明器具の取替え作業は大変だろう。そんなことばかり気になる今日の会ではあった。
市長の話は２５分。補足で周桑病院の精神科の件に触れ１３分。目新しい話は２点ほどある。
終了は２０時２４分。帰り足で中学校ＰＴＡの会に出席。文化祭の打合せで終了が２１時４０分。
遅い食事を取りながらＴＶの特集番組「デスノート」に見入ってしまった。
藤原達也は才能ある役者だ。ＴＶ画面からそのことが見て取れる。
仕事を効率よくこなしたつもりでも、今日手付かずとなったことが４件ほど残った。一日のうちで丹原、小松の往復をやると、やっぱり新西条市は広いことをつくづくと感じるばかり。
| 2006年10月26日(木) |
日本学校農業クラブ全国大会の開催 |
昨日と今日の二日間の日程で「第５７回日本学校農業クラブ全国大会」が愛媛県内の各地を会場として開催されている。
この大会は農業を学ぶ高校生が日ごろの研究成果や技術力を披露するためのもので、全国の農業高校生など１０万人が会員として活動している。
今回西条市では２５日に平板測量がひうち運動公園、農業鑑定が西条農業高校を会場として開催された。
この大会の受け入れのため、西条農業高校にはカウントダウンボードを設置して雰囲気の盛り上げを図っていたほか、当日会場設営や接待に全校生徒一丸となって取り組んでいた。
私も在学中、ＦＦＪと称されるこのクラブの活動に取り組んでいたが、言うほどの成果をあげていたわけではない。
それでも下級生の優秀な者が全国大会に出場するプロジェクトの聞き役を、クラスみんなで引き受けたような記憶も蘇ってくる。
プロジェクト名は「千町地区での準高冷地野菜の栽培について」だった。平地とは違う準高冷地の気候を利用して、野菜栽培をすることによって有利販売を目指すもの。
高校時代の授業の中で、漠然と聞いていたこういう経験が、現在、サイクスが鳴り物入りで取り組んでいる「西条食品コンビナート構想」たらいうプロジェクトを、シビアに評論する下地となろうとは、世のめぐり合わせの妙ではある。
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実る稲穂に富士と鳩、愛と平和を表した、旗は緑の風に舞う。
土に取り組む若人の、意気と熱とで盛り上げた ＦＦＪ ＦＦＪ
我らの誇り。
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何かの折によく歌っていた「学校農業クラブの歌」まだ覚えている。我が青春の一ページとともに。
この大会運営の補助金として、西条市から２０万円の支出あり。（９月議会計上）
| 2006年10月25日(水) |
文化会館と図書館の出来不出来チェックポイント |
ある会で文化会館を使って行う催しの事が話題となった。
入場者に幼児を認めるかどうかの判断を参加者に問うているので、私は、「あの会館には親子室があるのでそこを使えばどうですか」と提案した。が、どうも私の言った意味が理解できていなかったようだ。
文化会館で出来て１０年にもなるのに、未だこの文化会館に備わっている機能が十分には理解されていないと感じた。
まだ独身のときから各地の文化会館に足を運び、芸術家の天与の才能を堪能することを趣味の一つとしていた私が、それが高じて旧西条市への文化会館建設運動に没頭することとなる。
来るべき建設に備えて文化会館の機能を勉強する過程から、政治の世界にも深く関わっていくこととなった。
そんな過程の中から、文化会館についてのチェックポイントを３００項目ほどにまとめて行政担当に提出したこともあった。
そして文化会館が完成して、この文化会館には挿入できなかったミュージアムとしての機能を図書館で実現するため、ある人に「次は図書館ですね」と話したことがある。
すると帰って来た言葉は「そうですか。その時はまた３００項目の要望を提示しますか？」
曰く私が答えて「いや文化会館とは違って図書館の場合は１００項目もないでしょう。図書館は単なる箱だけのようなものですから。」
文化会館の場合は「ホールという空間で小宇宙を表現するための、音響と照明の二つの特殊機能を備える。」だが、図書館の場合は「基本は本を並べるだけ」なのだから、そんな特殊機能が付いているわけではない。
だから、文化会館と図書館の出来不出来をチェックするポイントは、その数がおおきく違ってくる。
そんなところから、私もある意味で高を括っていたきらいがあった。だから８月２３日に初めて新西条市図書館基本設計を見た時のショックは大きかったのだろう。
シンプルに設計しておけば並の出来の図書館は直ぐ作れるものを、今回の基本設計は、あまりにも悪すぎた。
| 2006年10月24日(火) |
西条の水を守ろう 公開シンポジュウム |
１９時より西条総合文化会館で開催されたシンポジュウムに出席。
テーマは「西条の水は本当に余っているのか」
西条が経済的発展を遂げた二つの要因は、１００万坪の工業用地の造成と、この工業地帯で使う水を黒瀬ダムによって賄うことによる。その結果として新居浜、西条地域で愛媛県における工業出荷額の３５％を担うまでになったが、節水型工業の発展によって予定していた水の使用量に達しなかった。
そこで、西条工水の赤字が出てきたという図式なのだが、ここに松山の水不足が絡んできたから話が大きくなったということ。
今日のシンポジュウムでは、そのような根本的な問題が明らかとなり、有意義な会となったようだ。そして、この問題の解決は一朝一夕にはいかないということだ。
この地域の将来的水需給を明らかとし、そこからようやく話が始まる。その点からして、現在の西条市が採っている方策は妥当。
地球温暖化が進んでいくなかで、西条地域の水は年間を通じて余っているとは言いがたい。そのような状況に黒瀬ダムに貯めている水が西条市民のためには使えないということが知れ渡ってくれば、松山分水以前の問題として、そちらの方の話を先に解決するべきであるという市民感情が沸き起こってくるだろう。
シンポジュウム参加者の中から複数出た「黒瀬ダムを西条市が買い取ればよい」という話。あながち突拍子も無い話とは言えなくなる。
このようなシンポジュウムの常として、パネラーの話が長くなるところは間延びがしてしまったが、会場からの意見が補足され、西条市民の本音が聞けた有意義なシンポジュウムだった。
２０日の第３回準備会のおり、私からの意見として出しておいた「参加者に配るレジュメとアンケートの準備」も怠りなく、その内容もシンプルで良かった。
事務局の手腕に拍手と感謝。予定時間を超過し２１時２２分終了。参加者は７００名ほどか。
| 2006年10月23日(月) |
サイクスの中身はブラックボックスなのか |
秋の取り入れと祭礼関係へシフトしていた私の持ち時間配分を、昨日の祭礼打ち上げを境として、市政チェックシフトの方に戻す。
昨週も少しは情報収集に時間を費やす事ができたが、今週は本格的に行動することとする。
現市政が傾倒する産業政策の本丸はサイクスにあることは、大方の理解するところ。このサイクスの業務内容に私は疑問を持っている。
その理由については既に様々に評論しているが、今一度挙げれば平成１７年度における防災事業を随意契約したことが第一。
そこから派生して、他の事業内容について調査していけばいくほどに、疑問な点が出てくる。その様子は「次々に」と表現しても過言ではないようだ。
そこで、平成１７年度の業務内容についての内部資料を請求していたのだが、この組織の有名人から拒否にあってしまった。
今日は、そんな状況を受けこの組織を統括する部署に出向き、再度説明を求めたのだが、第��セクターの業務内容については年一度の事業概要報告のみであり、人格が違う組織の内容は分からないとの答えだった。
内情調査の困難は予想はしていたが、それが現実のものとなると、今日の日記の表題が頭に浮かんでくる。
「空樽は音が高い」という諺があるが、鳴り物入りで宣伝するサイクスの中身は、空なはずが無いだろう。それを確かめようと覗いてみるも、ブラックボックスのようで何も見えない。
色眼鏡で見ようと、老眼の入りだした目で見ようと、裸眼で見ようと、真っ暗では検討も付かない。
| 2006年10月22日(日) |
・祭礼の片付け ・「山の祭り」に出かける |
８時から始まった太鼓台の解体作業の手伝い。
祭礼の楽しき余韻を楽しみながら、作業は順調に進んでいく。例年通りの作業の中にも、充足感に満ちた今年は、２０名あまりの参加を得て行われた。
昼過ぎまでお付き合いし、そのあと大保木地区にある石鎚ふれいあの里で開催されている「山の祭り」に出かけた。
この催しのメインの出し物は午前中に終わったようで、既に片付け体制に入った雰囲気が漂い、なんだか寂しい限りだった。
この催しに合わせて、大保木地区住民による地区運動会が開催されている。山間部に暮らす住人だけではなく、既に地域を離れ別で暮らす方々もこの催しを楽しみに参加している様子。
夕方までの時間、図書館の会の用事の手伝い。
夜は７時から、祭礼打ち上げ会に出席。
例年にない多数の参加のもと、大いに盛り上がった。
| 2006年10月21日(土) |
「四国山の日」森づくり活動 に参加 |
１１月１１日を「四国山の日」に制定したのを記念して、開催された森づくり活動記念植樹にボランティア参加した。
主催は 四国森林管理局。記念植樹の場所は四国中央市土居町西山国有林。参加者は土居小学校緑の少年団、石鎚水源の森くらぶ会員、地元自治体職員等の約１２０名。
１３時より開催のセレモニーがあり、概要説明、植え付け指導のあと、現場での植樹作業実施。ヤマザクラ、ヤマモモ等９００本を手分けして植えつけていく。
参加者が多かったので作業は４０分ほどで終了。私も普段百姓で鍛えた鍬を使う要領を発揮して、４０本ほどの植樹を終えた。
今日の植樹場所は昨年１２月に山火事があったとのことで、山肌にはまだ焼け焦げた木々がある。この場所が、今日の植樹で元通りの緑の山に復帰することが、今から楽しみである。
県道壬生川新居浜野田線沿いの植樹場所。私は普段はあまり利用することも無いのだが、通行する時には、今日の日を思い出して木々の生長を眺める楽しみができた。
現場までの道沿いの山肌の所々には、平成１６年の豪雨で崩壊した跡と思われる場所が、未だ生生しく残っている。その様子と復旧工事の状況を見ておくのも、西条市との内容比較で参考となる。
| 2006年10月20日(金) |
県営西条工水松山分水を考える市民の会 |
予定していた議会関係の催しがキャンセルとなったので、今日開催予定が重複していた「県営西条工水松山分水を考える市民の会」の第３回連絡協議会 に出席した。
この課題が出てきた時、市民の立場からの取り組みとして、西条のうちぬき保全を活動の基本とするＮＰＯ団体が調査研究を行っていた。
そんな動きのなかで、少しでも情報提供ができればとの想いから、予定の許す限り私も会合に参加させてもらっていた。
今回の「県営・・・・」は、このＮＰＯ団体が呼びかけ、市民参加のシンポジュームを開催するためのもの。今日の会合は、その準備のための打合せ会である。
過去２回の会議には都合が付かずに参加出来ないかったので、今日に至る状況の把握はできていなかったが、今回の会議の話の中で大方のものは理解できた。
公開シンポジュームは１０月２４日 西条総合文化会館で １９時よりの開催 ・テーマは「西条の水は本当に余っているのか？」
愛媛大学農学部教授 高瀬恵次 氏をコーディネーターとし、６名のパネリストによる。
この内容に今回の会議出席者より
・松山の水問題対応について誰が答えるのか
・ダムの水調整問題をどう考えるのか
・ダムの赤字問題解消についてどう考えるのか
という重要な問題について、討議が出来ない内容のシンポジュームとなる懸念が示された。
が、現時点では「西条市の市民の立場から、水問題への意識啓発を図る」との目的に沿ったシンポジュームの内容とする方向性は妥当だろう。
| 2006年10月19日(木) |
祭礼の余韻に浸りながらも 次なる仕事に邁進 |
６時 何故だか早い目覚め。
祭礼の余韻が体中に残るのを如実に感じながらも様々な仕事をこなした一日となった。
・種籾の天日乾燥、夕方には収納。この二袋の種が、来年のこの時期には４トンほどの米となっている。そんな自然の不思議をいつも感じながら。
・１１時から郡隆一氏の葬儀に参列。出棺まで見送り、故人の冥福をお祈りさせてもらった。
・集会所に設置されているピンク電話の故障に伴う交換の依頼。交換完了。携帯電話全盛の社会にあっても、このタイプの電話機もまだまだ需要があるようだ。
・防犯灯設置写真の撮影。電力会社の電柱移設に伴う新設。
・集会所の棚の老朽化に伴う破損状況の写真撮影。一番よく使用する婦人会からの、修理依頼があったためだが、集会所修繕補助を受けての事業とするためには、工事費用の見積もりを取らなければならない。
・明日予定されている「水シンポ連絡協議会」への、出席ＦＡＸ入れ。予定されていた議会関係の催しがキャンセルとなったため、こちらの方に参加することとした。
・写真プリント注文。デジカメに換えると、フィルムカメラが面倒で使えなくなる。祭礼関係写真、自治会関係写真 １５１枚が一気にデータ処理され即プリントアウトされてくる。しかも鮮明なのだから。
・祭礼関係の事務処理。片付け。
・依頼のあった猪被害を受けた水田の、共済申請書を事務所に届ける。
・１１月４日開催予定の 校区文化祭 展示部門への出品依頼に地区を回る。趣味で様々なものに取り組んでいる方々に目星を付けて依頼して回るのだが、どんな状況なのか把握しきれていないところがあるので、しばらく時間がかかりそう。
収穫作業と祭礼行事への取り組み優先で来ていたので、他の様々な事柄の処理が滞りがち。
| 2006年10月18日(水) |
郡隆一議員のご逝去を悼みます |
７時半の目覚ましで起きられず、寝床を抜け出せたのは妻の「もう８時半ですよ。片付けは９時からでしょ」との優しい声がけ（？）のおかげ。
一日、祭礼諸々の片付け仕事に費やした。
近年まれに無い好天の下での祭礼行事は、会う人毎昨日の興奮の声となってかえってくる。青年部１０人ほどでの片付け作業は、昨日の余韻に浸る満足感に溢れた笑顔と共に行われた。
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朝食を済ませ、９時も少し回った頃集会所に出かけるため携帯道具を取りに書斎に入ったら、丁度議会事務局からＦＡＸが入った。
用件は「葬儀のお知らせ」所属 西条市議議員 死亡人 郡隆一７５歳（本人）とある。
旧西条市議会を含めて通算７度の当選を果たす現西条市議会の重鎮の死亡を知らせるものであった。
９月議会は体調不良で欠席していたので、どうなのかと心配していたが、突然の訃報に接して驚きを禁じえなかった。
８月２２日開催された「新図書館建設調査特別委員会」での委員長職を果たされたのが長年努めた市議会議員としての最後の仕事となったようだ。
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議会内での出来事を他にふれて回ることは、議員同士の仁義に反することだとの不文律があることは、この道を１０年以上やっていれば承知はしているつもりである。だが、西条市議会での大先輩の人となりを理解するには、あえて触れることとしたい。
○年○月議会での委員会審議のおり、○○党所属の議員がある事柄について党の方針に沿う質問を繰り返していた時、委員の中からその発言を抑えるような野次が出ていた。その様子を傍聴していた私は、そんな光景を不愉快に思って見ていたら、休憩になった時、その議員を叱責する郡議員の言葉が聞こえた。
「いくら考えが違っていても委員会の中では十分にその主張を聞くものだ。あなたも○○○を努めているのだから、野次など出さず、どんと構えておきなさい。」
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保守政党の重鎮としての政治活動は、私とは異なるため親しくお付き合いしたことは無いが、議会人としての筋は通すところは見習うべきところがあった。
合掌
| 2006年10月17日(火) |
地域の最大行事 祭礼 は何度やっても新たな感動 |
１時起床で集会所へ。普段の日ならば就眠の時間なのだが、今日はこの時間から起きだして、祭礼行事の準備に取り掛かる。
いよいよ、地域の年間最大行事 祭礼 当日。
大谷地区が太鼓台を所有して今年で２６年目となるが、今年初めての試みとして、隣接する隣の地区から太鼓台を出発させる お迎え運行 を実施する。そんな試みが効を奏して、普段の年なら集会所での出発式も準備が整わず遅れ気味となるところを、今年は２時半ピタリにはじめることができた。
神社前での宮だしに地域内の太鼓台１０台が集合。４時出発最初の担き比べ場所である船屋浜に向かう。
ひと担きのあと地区に帰り朝食。次は渦井川原に集合、ここから１０台の太鼓台の統一行動が始まる。
神社の社域である新居浜地区内を巡行、八幡神社での昼食と続き、西原川原での担き比べ。のち、巡行の最終地である神社前の川原での担き比べで、一日の行程が終了となり。
距離にして２５ｋｍほどの行程なのだが、５度の担き比べで渾身の力を振り絞って２ｔもある太鼓台を担ぐ重労働をしながらの一日は、体力が落ちていく５０過ぎの身には、年々辛くなるようだ。
一銭の儲けにもならない、おまけに運営費用を出し、加えて花を添えることまでする。そして、大汗をかき肩も腰も膝もガタガタになり声も枯れる。
それでも、太鼓台が人の肩に乗り、気合もろとも差し上げることができれば、皆が良い祭りだったと笑顔で帰っていく。
太鼓台奉納終え地区に帰還すれば、家々から人が出てきて、お迎えの拍手とご苦労さまでしたとのねぎらいの言葉を掛けてくれる。
昨今の世知辛い社会状況の中にあっては、それだけでも不思議の世界であるのに、地域を支えていく次の世代が育って行く絶好の場ともなっているのだから、もうこれは現世を超越したやはり神様事だからこその成せる業。
昨年は担夫の数が揃わず、各太鼓台とのお付き合いにも差障りが出ていた場面もあったのだが、見物の友人から「今年の大谷太鼓台は力強かった」とのお褒めの言葉もいただき、自治会の皆さんが今日まで行ってきた諸々の努力が実を結んだようだ。
祭礼行事は何度やっても新たな感動を与えてくれる。
片付けを終え、青年部と役員とでの打ち上げ会。久しぶりのコップ一杯のビールが、胃に心地よく染み込んでいく。
帰宅、入浴、食事をとったあと、日記も付けづに就眠。（１８日記入）
| 2006年10月16日(月) |
平成１８年度 大谷太鼓台祭礼運行 |
今日は、朝８時から太鼓台の運行が始まる、朝から太鼓台に帯同してくれる人が例年よりも少なく感じるのは、小さな部落でしかも高齢化が進む現状を改めて知るばかりだが、それを言ってもせんなきこと。自分のできる範囲のことを精一杯やらしてもらうばかりだ。
昼食が終わってしばらくしたら、みんななんだか元気が出てきたようだ。このごろの若い者は朝飯を食っていないのかも。帯同する軽トラから世の移り変わりが垣間見れる。
そんな冷静な判断をしなければならないのは、祭礼全般全ての最終的責任を負わなければならない立場の辛さ。何時になったら引退して楽ができるのか予想も立たないが、そんな悩みも、今、生があることの幸せから来ること。
祭礼とは、非日常の世界であるものだろうが、私の目線は未だ現状を冷静に掌握することもできぬまま、ただ只管に行事予定をこなしていくのみ。
そんな祭礼行事が今年も後一日ある。
明日も晴天。
| 2006年10月15日(日) |
平成１８年度 祭礼行事が始まる |
９時から地区の氏神様の祭礼巡行のための神楽場の設置。
これは自治会長の仕事としてある仕事。
地区の古老が中心となり、古式と伝承に則って新竹を四角に立て結界を巡らす。注連縄は逆よりとして、７ ５ ３にたらしを作る。
順送りの役回りもそろそろ中心となってこなして行かなければならないのだが、一年一度の仕事となるとなかなか覚えきれないところがある。
家の方の祭礼準備も整える。式幕を玄関にかけ御神灯を吊るすのは直ぐに出来上がるが、普段手付かずの庭の草引きや剪定作業で瞬く間に時間が過ぎていく。
祭礼太鼓台運行の準備。１７時からの部落夜回りに帯同、２１時半今日の予定は終了。その後の片付けと明日の準備を終え帰宅。
明日も明後日も晴れとの予報。安全のうちに祭礼行事が終わるようにと願うばかり。
天候に恵まれ、今年の取り入れ作業も今日で終了。
猪被害で２０ａほどの水田で収穫不能となったものの、仕事が終わるということの方が、祭礼が近づく今日にあっては気分的に晴れやかではある。
あと、乾燥機の掃除、納屋の片付け、種籾の調整等。
時間を見計らって散髪に出かけて、こちらのほうも準備が整う。
| 2006年10月13日(金) |
忙中の閑 丹原高校芸術鑑賞会 |
朝はうす曇の空模様。朝露が降りていないのを幸いに、９時から稲刈り作業を実施。
７ａほどの収穫作業を昼過ぎまでに済ませ、カントリーに出荷。
汗を流し、大急ぎで丹原文化会館に向かう。
お目当ては丹原高校芸術鑑賞会に招聘された、くらしき作陽大特任教授として活動しているロシア出身のバイオリニスト「アナスタシア・チョボタリョーワ」さんのバイオリンコンサートの鑑賞。
くらしき作陽大が招聘している各国の音楽家は、学生への授業の傍ら、各地での演奏会を積極的にこなし、音楽の普及に寄与している。
今回の演奏会は丹原高校が企画した芸術鑑賞会を一般の方にも鑑賞してもらえるよう配慮したもので、市広報に掲載されていたのと、妻が友人に誘われたことによる鑑賞行となった。
音楽を専門としている人から聞いた話によると、バイオリンという楽器は弦が短いので、楽譜通りの音を出すのが難しいのだそうだ。
そんな私の少ない音楽知識を総動員しての鑑賞をあざ笑うかのように、彼女の技巧は完璧な音をつむぎ出している。ロシア国家が所蔵するバイオリンの名器ストラディバリウスを特別に貸与されるだけのことはある。
惜しむらくは、ピアノとの取り合わせが少し。
水準以上の演奏会ではあり、しかも無料での鑑賞は、忙中の丹原行を有意義な時間とした。
同時に、文化会館駐車場に綺麗に並んだ、丹原高校生の自転車の列が印象に残る。
夜は祭礼準備。納屋の片付け。等
| 2006年10月12日(木) |
祭礼前に仕事の追い込み |
１９９０年に購入したコンバインが故障。代替機を借りて収穫作業。
貸してくれたコンバインは、故障したものよりもまだ古い機種で、おまけに１０馬力と超小型。朝９時半から一日掛かって１９ａほどの収穫作業を終えるので精一杯だった。
それでも、収穫作業は残りわずかとなり、祭礼前になんとか片付きそうだ。
夕食を取る間もなく集会所に出向き、自治会保険と太鼓台担き夫保険の加入手続き。終わってから納屋の片付けや新米の精米作業。これで祭礼日には新米が食べられる。
祭礼準備の方は、祭礼運営委員と青年部とで手分けして着々と進んでいる。
天気予報も当分晴れが続く様子。
そんな様々な用事に追われながらも、書店に出向いて「小沢主義」小沢一郎著１０００円を購入。就眠前ＰＣを立ち上げながら拾い読みをしているのだが、これが面白い。
「西条市新図書館 実施設計予算の執行停止求める 住民団体が監査請求」との記事が地元紙に掲載されている。
地方自治法の中には、自治体の仕事に対する様々なチェック機能が盛り込まれている。
行政が行う仕事の重要性に鑑みて、その質を高めるために様々な制度を利用して評論を加えていくことは、民主主義の成熟のためには必要なこと。
| 2006年10月11日(水) |
新図書館建設に係る検討委員会非公開への疑問 |
１５時から西条市福祉会館３階で「新図書館建設に係る検討委員会」が開催された。委員は図書館関係者や市民代表の１９名。（？）（初回は１７名でのスタートであったものが、今回新たに２名増えたようだ）
この会議の傍聴希望者は新聞記者２名、「新図書館建設を進める会」代表徳永さん、それと市議会議員一色達夫の４名。
会議の冒頭委員に、傍聴の許可を諮ったところ、「委員の自由な発言の場を確保するため」との理由によって、不許可となる。
この委員会は、市民を代表して新図書館の施設内容や運営についての意見を言うためのものであるのに、それを非公開としてどんな検討をするというのだろうか。委員全員が傍聴反対を主張したわけではないと聞くが、この平成の時代に時代錯誤も甚だしい方々がいらっしゃるものだ。
新聞記者２名も、西条というところは閉鎖社会の最たる所だと呆れていた。
私が理解する自由とは、その主張には責任を伴うと解釈している。
自由主義社会は、自由を保障することと同時に義務を負う。
日本国憲法２６条教育の義務。憲法２７条勤労の義務。憲法３０条納税の義務。
協議会委員としてその責任を全うしようと思うのならば、その発言には責任が生じるのが当たり前。それを非公開として 自分の自由だけを保障してもらおうなどとの主張をするとは、初めから市民代表などと名乗る権利も無いと私は感じる。
公共の施設を作るという重要な会である。そこでどんな立派な発言をしようと、秘密主義を一度でも選択した会でのことなど、いかほどの評価がさせると思っているのだろうか。
ましてや、図書館という人間の知識の宝庫についての発言をする会であるというのに。
私自身、何かについて発言したことを曲解されたり、一部だけを捉えて批判されたりしたことは一度や二度ではない。それでも自由主義を標榜する市民の一人として、自分の行動の至らなさを反省することはあっても、秘密主義の下で自分の発言や行動を守ってもらおうなどとは爪の先ほども思わない。
そんなものは、自分の尊厳を否定するようなものだ。
| 2006年10月10日(火) |
新図書館構想策定への要望文章 ２００４ |
２００４年２月２７日 新西条市立図書館についての意見
一色達夫
平成１６年１１月１日をもって、西条市・東予市・丹原町・小松町の２市
２町が合併し、新西条市となる状況のなか、現西条市での住民要望が高い「新西条市立図書館」建設に応えるため、現在「新図書館建設構想」が検討されている。
この建設構想をまとめるにあたり、その参考としていただきたく、ここに新図書館に望む意見を提示させていただきます。
（１）新図書館の基本理念
新図書館は新市における中央図書館として位置づけ、現東予市図書館及び小松町温芳図書館を分館と位置づけることによって、地域住民の文化的欲求を満たすべく、図書館運営にたいする様々なニーズに対応出来る機能を有する施設とする。
（２）建設地
西条市大町１５９２−２「西条クリニック跡地」
（３）建設規模
延べ床面積３０００平方メートル以上を確保。（三階建となるだろう）
（４）駐車場
・建物周囲には作業者用（書籍搬入搬出・清掃等）と障害者用を優先し、文化会館臨時駐車場及び現在建設中の福祉会館駐車場との兼用とする。
（５）建物周辺について
・アクアトピア水系を活かし、水都西条の特徴的地区となるよう修景する。
・周辺の土地確保に務め、アクアトピア水系を広げることが望ましい。
（６）建物への進入路
・利用者は徒歩での来場を基本とする。駐車場からの歩道には雨よけの屋根を設置する。
・移動図書館車及び書籍搬入搬出作業者用自動車の進入路は、建物に直接乗り入れられるよう、利用者とは別の進入路を確保する。
（７）図書館の蔵書数
新西条市における図書冊数を、一人あたり五冊をめざし、
１２万人×５冊＝６０万冊とする。
・新図書館に４０万冊（開架図書１２万冊。閉架図書２８万冊）
・分館２館に２０万冊
（８）建物の基本構造
・フロアは全てフラットとし、段差を付けないこと。
・全館全て禁煙設計とする（建物に喫煙場所を設けない）
・自然採光を取り入れ、尚かつ直射日光が侵入しない構造とする。
・市民と共に成長していける図書館を目指すため、施設内容にはゆとりスペースを確保しておく。
・各階に障害者用トイレの設置。（オストメイト対応とする）
・書架間は車椅子が自由に通行できる巾を確保する。
・照明は明暗が無いように設置する。背表紙が日焼けし難い種類のものを選ぶこと。メンンテナンスに配慮した構造とすること。入手し難い特殊照明は設置しないこと。
（９）職員への配慮
・事務所はゆとりをもった広さとする。
・作業室、休憩室を別々に設置する。
・休憩室は全職員が集まっても十分な広さを確保する。
・男女別の職員用トイレ・更衣室・湯沸かし室を確保する。
・ボランティア事務室、作業室を確保する。
(10）書架
・本の配置を考慮した棚の高さと深さ、及び構造をあらかじめ指定する事。
・下の２段は、背表紙が見やすいよう斜めとなっている書架が良。
・開架図書１２万冊を児童用と一般用に大別して配置。１階に収まらなければ１・２階に振り分け配置すること。新聞雑誌類は入り口付近に配置すること。
(11）お話の部屋の設置
・お話の部屋を設置する。
・外部から遮断された構造であること。真四角でシンプルな構造で良い。
・調光、空調が出来る構造であること。（その操作は演者がすぐ出来ること）
・部屋への入り口は、お客（子供及び保護者）用と、演者用の二つとすること。
・演者用入り口は職員事務所から直ぐに行けることが望ましい。
・靴のまま入れて座ることのできるカーペット敷きのこと。
・キャンドルが灯せるように消防法への配慮をしておくこと。
（兵庫県太子町図書館のお話の部屋がベストです）
(12）移動図書館車
・２台体制とし、新市の住民全てが利用し易い体制を整える。
・図書館建物の中に駐車、作業スペースを確保すること。
・図書の自動車への搬入搬出を容易とするため、図書館の床高さと自動車の床高さを同じにしておくこと。
・移動図書館車は、分館及び各小中学校図書室、ならびに各施設の図書室への書籍移動・配本の役割を担えること。
(13）附帯施設
・古文書を中心とした地域資料及び公文書の収集・保存・調査研究・提供のできる施設を設置する。
・各小中学校司書教諭との連携を計るための作業室等の専用スペースの設置。
配本用自動車が乗り入れられる場所があれば良。（団体貸し出しの充実）
・各階に水飲み場を確保すること。自動販売機・喫茶室は不要。
・カラーコピー機・インターネット検索可能ＰＣ・ＦＡＸの設置。
・映像メディア部門については、限定し厳選されたものを提供すること。
・障害者及び社会的弱者用施設については、福祉会館に設置された施設との重複を避けること。専用対面朗読室は不要。（使わないし他の場所で行える）
・１５０名収容の大会議室・３０名収容の中会議室・５０名収容の学習室設置
・２０名収容の和室会議室の設置。（１２畳程度で、子供室対応できるように）
・児童図書配置階への小児用トイレを設置。乳幼児対応施設を設置。
・防犯のためのモニターカメラを目立たない位置に設置する。磁気センサーの設置は費用の面から行わない。
・大口寄付者へは、壁面一箇所へのプレート表示で対応し、冠記念コーナーは設置しないこと。
(14）図書館運営
・開架図書の新鮮度は２０％を確保する。
・専任司書を配置し、利用者に高度な情報提供ができるよう資質向上に努める。・ボランティア活動の充実。（本の整理・修繕・読み聞かせ・ストーリテラー等の養成に務めること）
・中央館・分館・各小中学校・各施設図書室等の施設間をネットで結び、地域における図書管理を一体的効率的に行うシステムを構築すること。
・県立図書館および各自治体図書館との連携に務めること。
・会議室は講演会や各種教室が開催でき、学習室としても解放できるようにすること。
・会議室・学習室・和室会議室は一部飲食可能とすること。また、図書館閉館後や休館日も使用できるように設計に配慮し、管理規定を設けること。
・施設を利用してのビデオ上映・人形劇公演・クリスマス会・ミニコンサート開催等の企画を充実すること。
(15）施設建設に当たって
・施設基本計画を公表し、パブリッコメントの実施等により、建設される施設について広く市民の意見が反映されるよう配慮すること。
・施設設計は、図書館設計に実績のある者を選ぶこと。
・建物全体のイメージはアクアトピア水系との調和を重視し、シンプルを心がけデザイン思考に走ることをを慎むこと。
・設計コンペに市民の意見が言える機会を設けること。
・実施設計を公表し、広く市民の意見を求めること。
ーーーーー
２年と７ヶ月前にまとめた文章。
新西条市の市民にとって、より良い図書環境が出来上がれば、公表することも無いと思っていた文章なのだが、そうも行かない状況となっているので、古いＰＣから引っ張り出して読んでみた。
状況が一変し、今ではそぐわない部分もあるが、当時の私としたら精一杯の知識を搾り出してまとめた文章である。
この２年７ヶ月の間にも多数の図書館を見てきた中から、新西条市図書館の施設や機能に活かしたいと想う事柄は多数あるが、限りなくマイナスな状況下にあって、それが叶わないとしたらなんとも残念。
| 2006年10月09日(月) |
新図書館建設について旧地域間での考え方の違い |
２市２町で合併して新西条市となって２年足らず。旧地域での新図書館建設についての認識の違いは大きいものがある。
旧西条市では、手狭となった図書館の新築要望が強くあり、昨年、市当局から示されたスーパー施設のリフォーム案について、異論が一気に盛り上がった。しかし、旧地域の内、図書館整備がなされている旧東予と旧小松地域では、それほどの関心は無い。
というよりも、旧西条市域への大型投資に対する懸念の声が高いことを感じる。
その声に呼応するように○○党では、新図書館建設を中央館と位置づけることに異論を唱え、できるかぎり投資額を押さえ、その部分を市内全域での図書環境の整備に回すべきだとの主張を展開している。
新図書館の建設を担当する教育委員会では、そのような声に配慮するように西条市新図書館を中央館との位置づけせず、さらには、丹原地域での図書館整備を新図書館整備計画と平行して行おうとしている。
乱暴な物言いをすれば、既存施設の活用で５億安く上がるのならそれでよいとの声は確かにあった。今回の問題が出てからも、新築で作るのだから文句を言うな、ごちゃごちゃ言わずさっさと事業を進めろ とあからさまな言動が見え隠れしているようだ。
だからこそ、新図書館が新西条市にとってどんな役割を果たすような運営を行うのか、そのために施設内容をどう作っていくのかを基本計画の中で明らかとし、市民全体の理解を得る努力をするとともに、新図書館への期待感を高める取り組みが求められる。
そんな理想に程遠く、折角の事業が様々な観点への配慮を欠いた状態のまま、乱暴に進んでいくことが嘆かわしい。
| 2006年10月08日(日) |
秋の一斉清掃 太鼓台組み立て 稲収穫作業 |
朝７時から地区内の一斉清掃実施。地区総出で市道沿いや河川敷の除草作業。１０時過ぎ終了。
祭礼準備の太鼓台組み立て作業。こちらは青年部中心でやってくれているので、そばから見ている方が多くなってきた。
太鼓台の組み立て作業の目処が付いた１４時過ぎから稲の収穫作業。
こちらは作業に掛かってしばらくして株元供給チェーンが外れて慌てたが、何とか自分で直すことができて夕方まで収穫作業を続けることができた。
コンバインも購入以来１６年目なので、何処かしこと故障箇所が出てくる。
目一杯働いた一日だった な。
目覚めれば外には青空が広がっている。風も吹き、心配していた稲の乾燥状態も良くなってきた。
祭礼前に稲の取入れを済ますべく、一日コンバイン上の人となる。
今日は収穫籾をカントリーエレベーターへ搬入出来ない日となっているので、自家乾燥できる容量だけの収穫となる。
収穫後、乾燥機投入、乾燥温度を調整してひと段落したらもう辺りは薄暗くなっている。
大急ぎで入浴、１９時半から予定していた自治会の役員会に出席。
議題は、この２ヶ月で行った自治会行事の反省や地域の様々な環境整備についての話し合いが主。明日予定の一斉清掃の打合せ。
祭礼行事が無事に終われば、１１月に予定されている文化祭。それで今年の粗方の行事は終わることとなる。
これまで、恒例行事をなぞっていくことに集中していたが、少し時間的ゆとりが出てきたら、想っていた地域環境の整備事業にも取り組んでみるつもり。
好天に感謝。秋の実りに感謝。無事に過ぎていった一日に感謝。
| 2006年10月06日(金) |
丹原東中学校区地域懇談会の傍聴 |
昨日に続いて朝方は雨模様の天候。したがって農作業は出来ないのだが、おかげで他の用件に取り組むことが出来る。内容は、拍車がかかった祭礼準備、自治会関係、農業関係、議会関係の調査、図書館関係の資料読み等々。
４日から今日までの期間、決算審査が予定されていたのだが、気になりながらも急ぎの用件の方を優先して片付けていく。
１９時から、丹原文化会館小ホールで開催された丹原東中校区地域懇談会の傍聴に出かける。
冒頭、市長からの市政報告が４０分にわたってあったのだが、私が取り組む調査活動や政治活動等々についての微修正をするのには、格好の情報収集となる。
あ、そうそう。昨日商店街で「新図書館建設を進める会」の方々による、図書館建設についての市長要望の街頭署名活動があったのだが、その様子を見に出かけた時、話題の人とバッタリ遭遇した。このお方が関わる組織の資料請求の返答を聞いたら、妙に高飛車な返答が帰ってきた。
この組織のことは市長の口から必ず出ることなので、いずれこの話の内容には触れる。
丹原東中学校区からの提出議題は
・徳田公民館駐車場設置について
・水道水の水温について
徳田公民館には、今年初頭に開催された防災事業の折に訪れ、その後は畦畔植生整備事業の視察に出かけた時くらいしか出向いていない。それでも、そんな経験が役立っているようで、（そういえば駐車場狭かったと）地域要望の内容が理解できる。
ーーーーー
この地域懇談会。昨年は方々の懇談会に傍聴に行くことが出来ていたのだが、今年は日程が重なり、今日がはじめての傍聴となった。
昨年の資料を見て、改めて広くなった地域それぞれの要望の多様さを思う。
さて、昨年は、西条北中学校区での開催が無かったのだが、今年は加えて西条南と西条西での開催予定がまだ示されていないようだ。どうなんだろう。
| 2006年10月05日(木) |
財政面からだけで図書館運営を考えれば |
財政面から新図書館建設を考察した場合、建設経費は 合併特例債 で賄いハードは作ることが出来る。そして開館後の運営と事業推進の面は、経費抑制を至上命題として行うとの方針のもと、ハードはそれを見越して作っておく。
こんなパターンのもと行われようとしている、新図書館建設事業について、私はどんな懸念を示したか。
９月議会における一般質問での図書館関係の質問１４項目は、基本設計についての懸念を明らかとすることを主眼として組み立てた。それは、市民の下に示された基本設計が、あまりにも疑問の多い代物であったため。
予算を審議する議会内新図書館建設特別委員会での議論の中から、開館後の運営面からのハード検討があればよかったのだが、それが叶わぬことと分かった時点で、将来への懸念を何らかの形で提示しておかなけらばならない。
議員が持っている権利の中で、最後の手段は討論。その討論は、簡潔を旨とするをよしとする。だけど、図書館の将来像を形作る重要な時期に、誰からどんなに評論されようと、記録に残しておく必要の方を優先するのが、市民から付託を受けた議員の務め。だから、討論に要した時間が長くなったが、新図書館の運営にたいする懸念を
ーーーーー
「市民の皆さんに自由に本を選んでもらう」という言葉の前に、「現在既に各地の図書館で行われているような、様々な図書館サービスの機能を省いた中で」という前置きが付くように私は見えてしまいます。
さらに、「管理費を抑えた計画である」ということは、図書館職員の数を抑え、整理分類作業を簡略化し、さらには図書資料費の抑制、ということになるのではと私は懸念します。
ーーーーー
と表現しておいた。
財政面への懸念から、新図書館建設事業を経費節減を図りながら進めていくことは、それはそれである一定の支持は得られるだろう。だが、最小の投資で最大の効果を上げる為に、多くの英知を集めるという過程を忘れてはならない。
現状は、事業を進める側のやり方には、よりよい図書館を作ろうとする意識がまったく見えない。ましてや地域における図書館行政への理念など皆目分からないままに、ただ時間だけが経過していく。
そして、市民の税金が確実に使われていく。
財政負担の抑制について、何の保障も無いままに。
| 2006年10月04日(水) |
新図書館運営経費は市税から賄うのだが |
新図書館は 合併特例債 を使って建てたとして、その時から確実にかかって来る運営費用。これは、市の一般財源を使って行われることとなる。
図書館を開館しておくだけでかかってくる人件費、需用費、管理経費。そして、図書館の生命線である図書資料費、企画費。全て市民の税金で賄われる。
新図書館運営スタッフは２０名程度を考えています、と９月議会の一般質問答弁で答えている。その他ランニングコストは、誰も質問していないからまだ分からない。
ただ、「全て開架とし管理費を抑えた計画とする」との文言だけがあるだけで、どのような基準に対しての管理費を抑えた計画なのかも分からない。
そこのところを開館前から明らかとしておくのが 基本計画 の作成作業なのだが、市が現在提示している 基本計画 では皆目分からない。
どうも、このあいまいなままの方針が、市当局が考えている開館後の運営費用の抑制示唆なのだが、こんなやり方で市民が納得してくれるかはなはだ疑問だろう。
市財政が限りあるのなら、その財布の中身を明らかとして、「これこれここまでの線を新図書館運営経費として考えています」と言えばよいものを。
運営経費が明らかとなった時点で、それでも図書館運営にもっと市税をつぎ込めと市民が言うか、それとも納得してくれるか。
初めからそんな情報公開をやらないことが、すなわち仕事の怠慢。いや、それを促すのが市議の仕事だったか。
図書館建設経費の出来る限りの削減との観点から述べれば、事務処理の簡略化や基本設計コンペを行わないで入札による等の方法は、確かに経費節減にはつながっているように見える。
だが、スーパーの老朽建物への営業保障の多額な出費や、この建物は使えないということを納得するための耐震診断の実施、疑問の多い基本設計の提示による市民の反発を招いていることを考えれば、経費節減ばかりを至上命題にしているとは到底思えない結果ではある。
いや違った。「スーパーの既存施設を使えば、建設経費が５億安くなります」ということをもって、新図書館建設にも、開館後の運営経費にも、経費抑制方針で臨むとの理事者の腹のうちを、直ぐに理解しなければならなかったのか。
| 2006年10月03日(火) |
合併特例債を使った新図書館建設 |
新図書館建設に要する費用の多くは 合併特例債 で賄われている。
９月議会で可決された、新図書館実施設計委託料３４０２万４千円のうち、３２２０万円が合併特例債の発行で賄われる。あとは西条市の一般財源。
これまでに使われた新図書館建設関連の予算としては、この合併特例債とともに、「まちづくり交付金」という国庫支出金が当てられている。
この交付金はいろいろ制限が付いているが、合併特例債のほうは、合併新市建設計画に提示している様々な事業に対し、総枠の中から自治体の裁量でもって充てられる事業が決まってくる。
ひところ旧西条市では、大型事業が少なかったのは、事業に充てることのできる財源見通しが立たなかったため。だから合併によって総枠の中から自由裁量で決めることのできる特例債は、使いでのある財源であるように理事者には映るのだろう。
（だから、このところ、この特例債を使った事業がぽつぽつと出てきている。）
今、マンションが建っている旧西条市内の一等地が売りに出たとき、西条市が購入しておれば、水辺空間を利用した素晴らしいまちづくりができていた。だが、「西条市にとって必要な土地だ」と言いながら、結局決断できなかったのは、財源見通しが立たなかったのも一因ではなかろうかと私は感じている。（良いように解釈して）
合併特例債は、まちづくりに活かすためには有利な魅力的財源ではあろう。だが、これとて借金、その総枠を見通しながら慎重に使い道を決めていかなければならない。
新図書館建設を渇望している方々にとって、この特例債があるがために事業が進むとしたら、合併様様というところだろうが、そう一概には言えないのが世の常だろう。
いざ建てたはよいが、維持費の後年度負担をどう担保しておくのか。はたまた、旧西条市への大型投資を快く想わない方々からの、一種監視の目を意識しながらの事業推進を図らなければならないのだから。
だからこそ、その施設内容は新市全体をカバーする運営が求められ、施設管理維持費が少しでも節約できるような様々な工夫が凝らされ、１００年持つような出来の良さが求められる。
そんな観点に照らし合わせて、基本設計はどうなんだろうか。答えは落第点。
| 2006年10月02日(月) |
早くも稲刈りの時期が来たのだが |
早くも１０月。今日は稲刈りをする予定としていたのだが、昨日の雨で先延ばしとなる。
昨日は、雨の中を灌漑用ため池堤防の草刈作業の出役があった。
午前中で終わったあとは、相変わらずの資料整理。雨が上がったら稲刈り準備のための機械整備等。
夜は、防災マップをパネルにする作業。これは事務所に置いて、何かと説明する時に使うためのもの。
今日は、農作業が無くなって、様々な用事が捗った。
夜は、祭礼行事のための資料作りを一気に片付ける。時間があるときにやっておかないと、後から後から仕事が沸いて出てくるから。
ーーーーー
図書館の件としては、今後どのような観点から分析すればよいか。
・新図書館建設を財政面から考える
・合併によってもたらされた、旧地域における図書館建設に関する考え方の違いをどう克服するか。
・現在ある基本計画に、数値目標が示されていないことについて。
・文化会館と図書館。そのチェックポイントの違い。
・情報公開と市民参加をなぜ億劫がるのか。
・３９万冊の開架方針を分析する。
・開館後の運営について。
と思いつくままに挙げることはできるのだが、これらの要素が絡み合って図書館のハードとソフトが出来上がり、そして現状が構築されているから、分かりやく書くのはちょっと骨が折れる。
日中はいろいろ仕事をこなしながら、就眠前のＰＣに向かう頃までには、まとめて少しづつでも触れていこうか。
書き綴ることによって、私が想う地域の図書館像が明らかとなればよし。
| 2006年10月01日(日) |
基本設計を書いた松田平田設計の気になる情報 |
新図書館基本設計を西条市との間で契約し、疑問の多い図面を提示した松田平田設計について、２日連続の記入。
この企業との間での契約が明らかとなったのは、今年の３月議会 新図書館建設特別委員会 でのこと。早速、この会社のことをネット検索し、大手の設計会社であり多数の設計実績のあることが把握できていた。
しかし、同時に、ネット上に気になる情報があったことも同時に書いている。
ーーーーー
（３月１６日付け日記）
新西条市図書館の基本設計を行う契約をしている「�秕湘鎚薪沈澤廖廚砲弔い謄優奪噺〆�して見ると、この設計事務所の概要がおおむね理解できる。
創業昭和６年９月、７０年の歴史があり一級建築士２００名を要する業界でも大手に属する会社のようだ。会社概要に記載されている愛媛県における実績としては ・松山空港新タ−ミナルビル・四国中央市川之江図書館とある。
その他ネット上には２００４年９月の件についての、チョット気になる記載もあった。西条市での新図書館建設を進めていくにあたって、業界ではこのような事もあるということを、心の隅に留めておく必要があるだろう。
ーーーーー
この日記に書いている気になる事とは
■ 新台東病院の基本設計、8366円で松田平田が落札
■ 台東区は８月５日、低価格応札の発生を理由に保留扱いにしていた「（仮称）新台東病院等新築工事基本設計業務委託」について、最低札の松田平田設計（港区元赤坂１ノ５ノ17）を落札者に決めた。落札額は８３６６円。近く正式契約し、17年１月31日納期で作業を開始する。
区では入札を執行した７月26日以降、内部の低入札価格調査委員会（委員長・野田沢忠治総務部長）で調査を進めていた。松田平田設計に応札価格の根拠や人員配置、業務の執行体制などの資料の提出を求めてヒアリングを実施し、これまでの実績や財務状況などもあらためて確認。最終的には設計に対する意欲や熱意も踏まえ履行可能と判断し、落札者に決定した。
今回の業務委託は区で初めて制限付き一般競争入札を採用。低価格応札を防ぐ目的で、税抜き３６００万円の予定価格を事前公表し、低入札価格調査制度（予定価格の10分の８から３分の２の範囲内で調査基準価格を設定）も適用していた。
松田平田設計の落札率は０・02％。同社を含め、予定価格の半額に当たる１８００万円に満たない価格で応札した設計者は、入札に参加した36社中14社にも上っていたため、平均応札率は46・04％と５割を割り込んでいる。
区は５日付で、今回の結果を入札参加者全員に通知（郵送）した。松田平田設計の落札額の適否については明言を避けているものの、今後は設計など業務委託関係で、一定の価格を下回った入札者は落札者にしない仕組みを検討する方向だという。
また、早ければ16年度中に開始する実施設計をどのような形で委託するかは現時点で未定だ。
新台東病院は千束３ノ20の敷地４８６５平方�辰某恵曚垢襦Ａ枋蟲�模は延べ１万５０００〜１万７０００平方�団�度で、病院１２０床、老人保健施設１５０床、在宅介護支援センターの３機能で構成する。17年度に実施設計まで完了させて、18年８月の着工、21年４月の開設を目指す。運営は地域医療振興協会（千代田区平河町２ノ６ノ３）が行う。
（東京建通８月６日付１面掲載）
ーーーーー
この件について、建設設計業界では大問題となったようである。
当時松田平田設計の役員が、建設関係団体の役員を努めていたこともあり、企業倫理の関係からも、その姿勢が厳しく問われたようだ。
結局 松田平田設計は、新台東病院の実施設計入札には参加せず、以後、基本設計契約について改善することを表明して、ことは収まったようだ。
ーーーーー
このようなことがあった設計会社であるとの情報を把握していたので３月１６日の日記に 気になる と記入していたのである。
このようなことがあったので、「耐震診断と基本設計契約」合わせて６０９万円との落札価格が気になり、設計会社を経営する知り合いに、この価格の妥当性を問うてみると、
「その価格では耐震診断にほとんどかかってしまい、基本設計の方は サービスで書く くらいでしょうね」との返答。
さらに続けて「実施設計の方を落札して、そちらで取り返すのは業界の常ですけど」と教えてくれた。
（９月議会での一般質問で、６０９万円での契約の妥当性について問うと、通常の入札手続きの結果です との答弁があった）
ーーーーー
この話を聞いて、市民がこれから長年使っていく図書館の基本となる設計が、付けたしのサービスで書かれた図面に基づいて行われるとしたら、なんともやりきれないと感じていたら、西条市でまさにそれが現実のものとなってきた。
ーーーーー
８月２２日に市民の下に提示された新図書館基本設計図面は、まさに付けたしのサービスで書かれたような代物でしかなかった。
以心伝心と言おうか、市行政の仕事の進め方も等閑なら、設計業者もそれだけの仕事しかしていないと私は感じる。
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