| 2006年09月30日(土) |
松田平田設計の仕事の跡をチェックする |
今回の新図書館基本設計を提示した「松田平田設計」について触れる。
はじめに述べておくが、企業名を出して批判することは、私は何ら差し支えないと考える。
その理由は、「資本主義社会においての企業は、その仕事の内容によって社会的貢献をする義務を負う」のだから。
その仕事内容が様々な法に基づいて為されたものであったとしても、さらに社会的規範に照らしての貢献という観点からも、企業活動を総括するべきであると私は思う。
企業の側にしばしば、「施主の要望が無かったからこうです」という態度が示されるが、仕事の質によって企業評価をした場合は、「そんな態度は御免被る」と言わざるをえない。
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３０日は大阪で義兄の一周忌法要があった。
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大阪まで出かけた足を伸ばして、「松田平田設計」が設計管理を手がけたＹＫ市の図書館を視察してきた。（この視察は全て自前）
施設は大ホール、小ホール、図書館、その他付帯施設を備えた複合施設。
デザイン思考がはっきりと現れた、不備が目立つ施設だった。これはひとえに設計会社の技量の問題が多く占めているように思う。（それを見抜けない施主のことについてはあえて触れない）
施設の外周を歩いただけで、大きな問題点が見えてくる。
・瓦葺の大屋根が特徴なのだが、大部分に雨どいが付けられていない。庇部分が深くそこを回廊として利用者が歩けるようにしているのだが、これでは雨だれが利用者にかかる（職員に確認したら かかります と答えた）
・この設計会社は水仕舞いというものをあまり考えないようだ、西条に提示した設計でも屋根の勾配が緩い。
・自転車置き場が高い塀で取り囲まれており中が見えない。安全上問題ありとみた。
・玄関庇天井に埋め込まれた照明器具に（開館６年目で）全て錆びが出ている。ドアーの金具部分にも既に錆びが出ている。
図書館内部に入ると
・図書館出入り口に車椅子を置くスペースが無いようで、階段の下に置かれているものだから、これでは直ぐの対応ができない。
・書架の間隔が狭い、車椅子と人が行きちがえないだろう。
・閲覧室の照明にばらつきがある。照明器具の設置場所が悪いところから来る。照明器具が埋め込み式のものが多数ある。（松田平田が設計した川之江図書館では、この照明は管理がし難いですといっていた）
・特にブラウジングコーナーの照度不足が気になる。（初老の利用者に照明暗くないですかと問うてみると頷いていた）
・ＶＴＲコーナーのブースが高すぎで密室化している。
・書架の形状が悪い。また、同じ形状のものばかり設置しているので、大型本が書架からはみ出ている。
・ブックポストが図書館施設とはまったくかけ離れた所に設置されている。（しかも２箇所とも）これでは職員が内部に投入された本を取りに行くのが大変。(現に開館中は投入蓋を閉め、使用禁止にしている）
・２階部分が児童閲覧室となっているが、ここに設置されている「おはなし室」の中に書架がある。この設計者はストーリーテラーがどんな役割を果たすのかご存知無いようだ。
・１階閲覧室と２階との連絡エレベータが図書館施設の外にある。複合施設として他の施設との兼用になっているのだが、疑問に思った。
その他、展示室展示用フックの取り付け位置など、変なところが目に付く。
大ホール、小ホール等は、パンフレットのみで判断したが、見切り部分がある等、ここにも変なところが目に付く。
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「図書館の学校」という専門冊子のなかで、この図書館の評価が書かれているが、かなり抑えた論調になっている。その原因がどんなところにあるのかが現場に立って見て理解できた。
業界では、基本設計を安価で落札した設計会社が、実施設計契約もそのまま落札する傾向があるのだそうだ。
この設計会社が設計した図書館。川之江だけでなく、もう一つ見ることで様々な情報を仕入れることができた。
| 2006年09月29日(金) |
そしてありとあらゆる誹謗中傷がかえってくる |
「図書館要望活動は政治活動です。」との赤木かん子さんの言葉。この言葉のあとに「そしてありとあらゆる誹謗中傷がかえってきます」との言葉が繋がる。
それでも、自分達の地域の文化的状況をより良いものとするとの信念に基づき、先見の明をもって初心を貫徹し者だけが、歴史の評価に耐えて生き残る。
新図書館建設をスーパリフォームで行うとの市の方針が出てきた時、いち早く「そんなものでは理想の図書館ができない」と 署名活動が開始された。
その署名の要望内容は
�／恵曚嚢圓Ν▲灰鵐擇鮗損椶垢襦�というもの。
この署名を開始した時も
・まだ決定でもないのに何を先走っているの。
・既存施設をバックヤードに使い、市民の閲覧スペースを新築するからよいものになる。設計業者の腕の見せ所。（などと実しやかに署名活動を批判していた）
・５億円安くなるならそでれ良い。金の掛かることばかり言うな。（結局この５億円安くなるという話は何の根拠も無かった）
・１万６千の署名などというけど、子どもも混じっているだろう。（将来の子ども達のために、大人がどんな状況を作りたいのかを考えるべきでしょう）
・えらく熱心ですね。次選挙にでもでるんですか。
・行政のすることを批判するのなどもってのほか。仕返しされて干されるのがわからないの。
・変わった人たちじゃねえ。
今回の基本設計への疑問提示にも
・文章が高圧的だ。何様だと思っているんだ。
・あの会のバックには誰それがいて糸を引いている。
・あの会の言うことだから、行政ははじめから言うことを聞かないんだ。
・○○に根回しも何も無しで、なんで言うことが通ったりするものか。
と前回とほとんど同じ方向から、同じような類の誹謗中傷が聞こえてくるということだ。
その様子は、前回、スーパーリフォーム案が見事頓挫したことなど、既に遠い過去の些細な出来事としての記憶も無いように。
指摘し要望する側に、厳しい倫理観と仕事の完璧さを科し、「基本設計図面の破棄」などという要望署名を起こされる原因を作った、行政の仕事の質とチェック機能の欠如を厳しく問う姿勢など見えない。
３月８日の日記に ダブルスタンダード という観点から文章を綴ったが、いつもいつもまったく同じ思考に基づく反応が返って来ると、受けて立つほうとしたら「ああまた同じ反応だ」との冷めた見方しかできないだろう。
そんな思考と対峙するのならば、だからこそ指摘し要望する側は、常に情報を集め前回よりも今回、今回よりも次回と活動を重ねる毎に、確実に成長した理論の基での活動を構築していく必要がある。
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今回の新図書館基本設計の疑問は、コンペを実施しなかった弊害として出てきた。
言うならば、前回の署名活動での要望を入れておけば、新図書館建設はある程度はスムーズに進んでいたものを。なんとも残念。
と、西条市での図書館要望活動が歩んできた過去をチョットだけ宣伝。
（３０日記入）
| 2006年09月28日(木) |
図書館要望活動は政治活動です |
図書館についてユニークな活動をしている赤木かん子さん。ただ本を並べているだけの図書館も、この人が書架を触ればたちまちのうちに魅力溢れる文化スペースに生まれ変わる。
この人の指導によって、生まれ変わった図書室が西条市内にあるのだが、あまり知れ渡ってはいないようだ。それだけ、図書室とはある意味マイナーな存在なのかも知れない。だから、赤木かん子さんの名も「知る人ぞ知る」と言われるのかも。
西条周辺にも度々訪れ、この地で文庫活動に取り組む方々も指導いただいたり、講演会も複数回行われている。私も何度か聞いたことがあるが、その講演の中にある毒気の部分に当てられることしばしば。
今日の表題は、赤木かん子さんが、講演の中で指摘した言葉だ。
図書館の改善を要望すること、すなわちそれは政治活動である。行政が行う図書館整備運営には多額な税金を投入しているのだから、その多寡は、即政治の舞台での力関係と結びついている。
この話を聞いた、文庫活動に取り組む方々がどう受け止めたかは、人それぞれだろう。「ああそうなのか」と理解してそれなりに行動する人、政治と聞いただけで引いてしまう人。
安部新体制では教育改革に取り組む動きが見えてきているが、教育基本法の改正が教育改革とイコールだと考えているとしたら、新総理の教育理論の行き着く先が見えるだろう。
それはさておき、文部科学省は予算が少ないらしい。地域自治体の教育予算も少ない。行政から発行される文書を見ればよく分かる。未だにＢ版わら半紙の文章を見たら、それは学校が発行している文書で間違いない。
トイレットペーパーも満足に買えない予算で、学校現場はやりくりしている。そんな状況の延長線上にある自治体の図書館運営が、市民の目に魅力的に映ることはまず無い。
旧西条市図書館の図書資料費は、近年増減無く推移している。開館からこちら本は増え続け１６万冊の蔵書数とはなっているが、それは、廃棄という整理分類作業を少なくする中から、次第にこのような数となったようだ。
図書館の視察に行った時、一番に見るのが開架書架に並べられた本の新鮮度。ひらたく言えば、古い本ばかりで、図書館がくすんでいないかどうかをチェックする。自治体が文化教育政策に積極的であれば、本の分類整理が出来ており、常にお客を引き付ける工夫を怠らない優秀な職員を配置ができている。それは、すなわちその地域の政治のレベルが決定する条件でもある。
文章がなんだか支離滅裂になったがまあいいか。
その筋の方々が闊歩する自治体の施設建設は、行政から仕事が出て来ることに関心が深く、その使い勝手が良いかどうかには無頓着となりがち。
このような自治体では見栄えばかりで、シンプルさに欠ける施設がやたら多くなる傾向があると私は常々感じている。
行政マンに優秀な者がおれば、おのずと施設も運営も良くはなるが、それとて、地域全体の政治状況の中に埋もれ、能力を発揮できなければどうしようもない。
| 2006年09月27日(水) |
９月議会終了からまだ２日なのだが |
９月議会が終了してからまだ２日しか経っていないのだが、なんだか長い時間が経過したような感覚に囚われている。
それは、閉会宣言からその日の内に行った事柄の重要性と、そして、この２日の間に処理した様々な用件の多様さからくるのだろう。
今日も朝から、９月議会と図書館資料の整理、文章作成、３０日の日程調整、祭礼準備作業、ビデオテープのダビング、図書館要望署名活動の手伝い、空いた時間に農作業、祭礼を控えての庭木の剪定作業、とこなしていく。
自分の踏んできた轍の跡を振り返る作業も無いままに、日常に流れていく今日に精一杯ではある。
掲示板には西条工水問題への投げかけ、メールでは周桑病院の運営についての不安を訴える声がある。どちらも重要な問題なのだが、自分で取り組める範囲を超えた社会の状況に抗し切れず、明快な答えのできない現状に忸怩たる思いがつのるばかりだ。
図書館問題は、今しか言えないこと、今言っておかなければならないことを、整理してかからないといけないようだ。大体のシナリオは読めてきたので、西条の今の現状を発信することとともに、理想の図書館環境実現のための考え方を提示していかなければならない。
キーワードは「人的資源への投資による地域活性化」だろうか。４年ほど前、ある職員とケインズ理論についてやり取りしたときの、職員からの答えである。
あれからはや４年。未だ道遠し。
| 2006年09月26日(火) |
９月議会 一般会計補正予算への反対討論 |
議案第８３号 西条市一般会計補正予算（第３回）について、反対の立場から意見を述べさせてもらいます。
今回の提案されている予算の中に、新図書館整備事業として新図書館の実施設計予算３４０２万４千円が計上されています。
提案説明では西条市図書館構想や基本設計の成果を踏まえ実施設計を行う。とありました。
この事業予算について 大きく２つの面からの疑問点について指摘します。
その一つは、この事業の進め方についての疑問。
そしてもう一つは、実施設計予算を執行するに当たっての基礎資料である、基本設計図についての疑問です。
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まず、事業の進め方についての疑問です。
私は、今議会での質問の中で、平成１６年３月にまとめられた新図書館構想に基づき、基本計画の策定、そして基本設計の策定という手順を踏むべきであると指摘しました。その問いに対して教育長は基本計画は策定していますと答えたので、早速教育委員会から基本計画の提示を受け内容を検討したところ、その内容に大きな疑問が出てきました。
平成１７年１０月版の「西条市新図書館基本計画」と平成１８年７月版「基本計画」の二つあります。
このうちの平成１７年１０月版８ページに、既存施設の有効利用「既存施設のリニュアル化」既存部分約３０００�屐〜�設部分 約２０００�屐，判颪�れています。この 平成１７年１０月 時点では、まだスーパー施設の耐震診断結果待ちの時期で、新図書館の建設を既存施設のリニュアル化か新築で行くか決まっていないと説明されていました。そのような時期に「既存施設の有効利用」と書かれた基本計画があること自体が疑問です。
また平成１８年７月版の「新図書館基本計画」の１２ページには、新図書館基本計画の改定として
�（神�１７年１０月 基本計画策定
�∧神�１８年２月 新図書館建設がリニュアルから新築の方針に変更
�Ｊ神�１８年７月 図書館利用者のサービス向上を図るため閉架書庫から、開架書庫への方針変更
と書かれています。
新図書館の建設を既存施設のリニュアル化で行うという方針の決定。それから新築への方針変更。さらに、閉架書庫から開架書庫への方針変更。
この大きな決定は、新図書館の全体像を形作るものでありながら、何時、誰が、どんな意図によって為されたのか皆目分かりません。
平成１７年１０月１７日に松田平田設計との間で交わされた耐震診断と図書館基本設計契約の中では、基本設計の前提となる提示資料の中には、「基本計画」という項目はありません。
また、この松田平田設計との契約書の計画案概要には蔵書冊数として開架１６万冊、閉架１０万冊 計２６万冊と書かれています。
平成１６年３月に出された基本構想には「閉架 行政資料を含んで４５万冊とする」との蔵書目標が提示されているのに、何で基本設計契約書には開架閉架あわせて２６万冊となっているのか。
さらに、８月２２日に明らかとなった基本設計図面では３９万冊の開架となって市民の手元に示されたことの疑問。
このような事業の進め方で、はたして 情報公開 市民参加が為されているといえるのでしょうか。
質問への答弁では基本構想を踏まえた計画となっていると答えていますが、こう方針が迷走しているような状況において、市当局はいったいどんな図書館を作りたいと想っているのか、私には理解できません。
新図書館建設について、これが事業の進め方についての疑問です。
ーーーーー
つぎに、実施設計予算を執行するに当たっての基礎資料である、基本設計図についての疑問です。
多数指摘しなければならないところがありますが、最初に、最大の疑問点である施設の安全性についての観点から私の意見を述べます。
図書館利用者のサービス向上を図るため、３９万冊を開架にするとの方針が示されています。「市民の皆さんに自由に本を選んでもらう計画である」と言えばなんだか素晴らしい計画のように聞こえますが、はたしてそうでしょうか。
「市民の皆さんに自由に本を選んでもらう」という言葉の前に、「現在既に各地の図書館で行われているような、様々な図書館サービスの機能を省いた中で」という前置きが付くように私は見えてしまいます。
さらに、「管理費を抑えた計画である」ということは、図書館職員の数を抑え、整理分類作業を簡略化し、さらには図書資料費の抑制、ということになるのではと私は懸念します。
基本設計の歌い文句である３９万冊の開架という方針について、安全面からの懸念についてです。
３９万冊の開架ということの前提として２階部分の２０万冊書架の一般利用者への開架ということがあります。この書架は可動式集密書架といわれる施設であることは一般質問で指摘しました。
「この可動式集密書架を、一般利用者が自由に動かして本を選ぶのですか」との問いに対して、教育委員会が「そのとおりです」と答えています。
しかし、この施設を開架として誰でもが使うことの危険性は、図書館の専門家より多数指摘されています。
さらに、あえて事例をあげれば、今治 新居浜、川之江図書館には、この可動式集密書架が設置されていますが、いずれも閉架での使用です。また、職員の方々に一般利用者への開架での使用について聞いたところ、答えは、危険ですからやめたほうが良いですよ と言われました。
このような設備を製造販売しているメーカーの見解について４社に問い合わせたなかの２社の意見を述べます。
武井工業では
本来動く装置というものは、ロックやストッパーが付いていても危険です。
私はラックメーカーに勤めていたので、移動ラックは一般の人が入る可能性がある部屋への設置はお断りしています。
センサーが付いている、マニュアルがあるといっても、事故は防げません。
一般閲覧者が出入りする場所への設置は、固定式棚を提案します。全国の図書館ではそうなっているはずです。
日本ファイリングでは
可動式棚の設計の考え方は閉架です。これを開架で使うのであればそうとうの安全装置が必要でしょう。しかし、この可動棚で一番危険なのは子ども達でしょう。子どもは必ずいじります。
手動式の棚は単純機構です。その点電動式棚はメンテナンスが要ります。
開架での電動式棚の納入実績としては、大学ではありますが、公共一般図書館での実績はありません。
この可動式棚は、ある特定な人が操作するための機材であり、全ての人が操作することを想定して作ってはいません。
基本設計について、施設の安全面からの指摘としては、さらに、駐車場が分散配置された設計となっていることの危険性。移動図書館車の出入り口と一般利用者の出入り口が分離されていないことの危険性。などが指摘されています。
観点を変え、施設構造から言えば、屋上緑化やガラス張り構造を、あえて取り入れなければならない必然性は感じません。
図書館機能の面から言えば、様々な機能の配置とそのスペース配分についての疑問。ワークスペースの狭さについては既に指摘しました。
今回の新図書館建設計画をあくまでも３９万冊の開架にこだわるとしましょう。その場合、可動式集密書架は様々な安全装置が付いた電動式が手動式よりも４割から５割も割高となること。さらに、メンテナンス費用も必要ということで、２階部分の可動式集密書架を固定式書架にすれば安全面での懸念は解消されます。
可動式集密書架を設置する利点は、限られたスペースに多量の本を収蔵することができるということです。だから、固定式の書架よりも倍以上の収蔵能力があります。
つまり、安全面に配慮して可動式集密書架を設置をしないで、固定式書架とした場合、収蔵能力は半分に落ちるということです。
固定式書架をだれでも使いかっての良い、高さのあまり高くない書架にすればさらに収蔵能力は落ちます。
この２階部分のスペースから考えて 子どもからお年寄りまで自由に本を選ぶことができるように。また、書架の間隔を車椅子でも自由に行き来できるようにすれば、せいぜい５万冊の収蔵だと感じます。そうなれば新図書館の全収蔵能力は２５万冊ということになります。
ということで、３９万冊の開架という方針はいつの間にか消えることとなりかねません。
そして、基本設計で言われている、新図書館の収蔵能力４０万冊という目標は施設的に不可能となります。
今回提示された新図書館基本設計は、その程度のものでしかないのです。
このような疑問の多い基本設計を元として、執行される事となる実施設計予算に私は賛成することはできません。
平成１８年９月議会の最終日。
３常任委員会と２特別委員会の議案審議の内容を報告。質疑、討論のあと採決。
私は企画建設委員会の議案審議について、一つ質疑を行う。
内容は一般会計補正予算のうち、「ふるさと産品振興事業」について。この事業に使うポスターの印刷業者選定を競争原理が働いた状況のもと行うのかどうかを、委員会審議の中で問うたかどうかの確認。
議案第８３号 西条市一般会計補正予算（第３回）について、反対討論。
その趣旨は、新図書館実施設計予算についての疑問からとした。
討論に要した時間は１６分。最初は２０分くらいの予定で準備していたのだが、議場内の雰囲気で後段の部分を割愛。この判断は良かったようだ。
討論は簡潔をよしとするが、将来の図書館経営を考えるならば、今 押さえておかなければならない要素が多々あるので、これだけの時間を要した。
現基本設計図面への安全性からの疑問も、きっちりと言っておかないと、うやむやのうちにいつの間にか忘れ去っていることがあればいけない。
仕事の質を問うことはしんどいことだが、それを行うために市民の税金を使わせてもらって勉強している身としては、このときを逃して言うべきときはない。
ここ二週間くらいで集めた情報を、あらまし議事録に残すことができて、少しの安堵感を覚えたことを自分で感じた。討論を終えたとき「ありがとうございました」のと言葉が、何の自覚もないままに出たことも不思議だった。
「様々な感情の起伏が行きつ戻りつする」と表現すればよいだろうか。そんな９月議会が終わった。
・新図書館実施設計予算が可決された。
・請願第１９号「西条市新図書館建設事業基本設計についての請願」が不採択となった。
この決定を確認して「新図書館建設を進める会」は、「現基本設計図面の破棄」ほか３点を要望する署名活動を開始するそうだ。
願わくば多くの賛同者が得られますように。今日は大安。
| 2006年09月24日(日) |
９月議会最終日の準備 |
地域の中を流れる小河川を、地元改良区と地域住民が協力して草刈作業をすることとなった。場所が私の自宅からは離れているので、協力依頼はなかったのだが、同じ自治会のなかでの環境整備の取り組みなので、気になって様子を見に出かけた。
小河川ゆえに、環境整備事業の対象となりにくく、痛むままとなっているのだが、平成１６年台風災害時の増水以来、皆さんの関心が高まっている。
そんなところからの新しい取り組みは、大きな成果が上がったようだ。
１５時から、地域の氏神様の「総代会」に出席。奉賛事業も昨年で終わり、懸念材料も無いので５０分くらいで終了。次の神社祭礼運営委員会のほうが盛り上がるだろう。
その合間をぬって、水田への潅水作業と畦の草刈作業。猪被害は一日で倍増するようだ。猟友会が駆除作業を実施してもらっているのだが、それでも追いつかないような状況。
明日は共済の被害状況現地確認がある。
何時ものように、夜中になってからの議会準備。
掲示板に書き込みをしてくれているのだが、レスを付ける時間が今日のところはとれない。
| 2006年09月23日(土) |
秋分の日 国旗 墓参り 農作業 集会二つ |
秋分の日。朝一番に国旗を通りに面して立てる。
国旗といえば昨日だったか、東京都での国旗掲揚に関する訴訟の判決が出ている。
野中広務回顧録「老兵は死なず」の中に、国旗、国歌法制定の経緯が書いてある。制定に関係した者として、過去の反省に立ち決して強制してはならないとの意図があって、法律の文面が短くなっているとのことだ。が、社会には、そんな意図とは違った感覚で、教育現場を指導する方々も出てきて、様々な軋轢を生んでいる。
私は、野中さんのいう「過去の反省に立ち決して強制してはならない」という考えに共鳴する。
そんなことを考えながら、やはり、日本国民としての祝日を素直に祝うため、国旗は掲揚したいと行動する。
お彼岸の中日で墓参り。花を代え手を合わせて、心静かに祈る。
やぶ蚊の来襲に耐えながら。
生え放題になっている水田畦の草刈作業。
夜は１９時半から二つの集会が重なる。
地域の祭礼準備の会の方を優先。運営委員長が準備万端整えてくれているので、その報告を聞くことと、太鼓台運行の予定を例年とは若干変更しているところの検討。２１時４５分終了。
終了後直ぐに別の会の状況を聞き、「まだ継続しています」との言葉に急いで駆けつける。「第１３回 新図書館建設をすすめる会」。
議論百出。参加者それぞれが持っている人生感によって、状況の受け止め方と対処方法が違う様子。
「どんな施設であろうと今よりは良くなるのだから、それを覆そうとする運動というのは、アピール度合が弱くなる」という評論は、世間一般が持つ感覚ではあろう。だが、それでは社会の着実な発展は望めないと私は思う。
「だからどうする」という行動の部分となると、多くの賛同を得るための戦略、戦術というものはやはり必要。それが難しい。
状況分析だけして、旗を巻くことは、一番採りたくない行動だ。
| 2006年09月22日(金) |
なんだかやることが多いなかで考えること |
このところ、予定が詰まっている。
自治会の事業を進めるなかで、業者さんとの事前打合せから予算の見積もり、そして役員さんとの協議を経て事業の実施。
農業の方はこのところできていないのだが、共済の被害報告の期限が今日のことで、水田の見回りから書類作成となる。猪被害が出ている田が３枚。
畦の草刈作業。
空いた時間に議会最終日に向けての準備。
夜は、中学校ＰＴＡの文化祭準備のための会に出席。
その間には、図書館問題への対応を考えるため思案を巡らし、「進める会」の方々との打合せ。図書館基本計画のネットからの入手作業。
用事が沢山あるということは、仕事ができていることなのだから喜ぶべきことではあるが、それでもなんだか悶々とした感覚が心を占めている。
長年取り組んできた、文化教育関係運動である図書館建設計画が、四面楚歌状態であることが、この感覚の原因となっていることは確かなこと。
ならば、打開策をどう打ち出していくのか。それはまだ出ていない。
気持ちを切り替えるため、様々な用事を効率よくこなしていきながら、それでもこの感覚から開放されない一日であった。
| 2006年09月21日(木) |
爽やかな秋晴れ だが。 仕事に専念 |
爽やかな秋晴れの一日。だが、心の中にはどんよりとしたものが浮遊しているような感覚が占めている。
原因は分かっている。何でこんなマイナスなことに自分の貴重な時間を費やさされ、しかもその結果、この徒労感を感じなければならないのか。
その原因は、求めるものが自分の掌中のものを越えた、市民の利用に供する公共の施設であるということだろう。
自分の掌中にあるものなら、如何様にも自由になるが、公共の施設はそうは行かない。全体の欲求の集大成が、その施設の様々な用件を形成するというのが現状である。
次なる展開を考えながら、様々な仕事の処理に専念する。
自治会関係の事務処理。祭礼準備の事務処理。要望文章作成と関係箇所への提出。等々。メモにずらりと書き出した仕事がスムーズに処理できていく。
これも、秋晴れの爽やかさが体をスムーズに動かすのだろう。汗をかかないということは、体力消耗を防ぐ大きな要素のようだ。
特筆することは、サイクス関連の資料請求で、不可解なことがあったことか。事業のご発展は慶賀ではあろうが、事務処理がこうでは、全体の評点が低くなろうというもの。
再度資料請求の文章を関係部署に提示し、可及的速やかな対応を求める。
できないならば、その経緯を伝えるのみ。
午前中日延べになっていた中学校の運動会見物。
１３時半から「図書館建設特別委員会」の傍聴。
新図書館の実施設計予算３４００万円あまりが審議されたのだが、１３時５６分には審議終了採決となる。
その審議過程で「危険性の指摘が解決されていない」との理由で、私は市議会規則１１０条の２項の規定による「委員外議員の発言」を求めたが、賛成者無しで発言は認められなかった。
その後「新図書館建設をすすめる会」より出されていた請願を審議したが、採択に賛成する議員が無しで不採択となる。
１４時６分終了。
審議に先立って、「図書館建設をすすめる会」より出されていた、委員会の傍聴希望も許可されなかった。
ここまでやるか、という議会のこの姿勢。これが西条市議会の現状である。
これでは良い図書館なんてできるわけが無い。
だが、議会一般質問での指摘や、ネットを通じての可動書架の危険性指摘が功を奏したのか、２階部分の設備については 「基本的に開架で取り組むが 固定式 可動式 含めて考える」として、可動式集密書架設置場所の開架は見直す考えを匂わせた。
当然のことだ。
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先日の移動棚メーカーへの問い合わせの補足。
金剛�蝓，縫瓠璽襪婆笋す腓錣擦討い寝鹽�が来た
愛媛県西条市議会議員 一色達夫 様
メールにてお問合せいただきましてありがとうございます。
ご質問につきまして下記のとおり回答致します。
記
１．移動式集密書架にはご存知のとおり「手動（ハンドル）式」と「電動式」があります。
２．図書館におきましては、ご指摘のように移動式集密書架は閉架を中心に導入されてきました。
３．最近は大学の図書館において、電動式移動棚を開架に使用するケースも増えてきました。
この場合、センサーなどで通路内の安全を高めるようにしております。
４．公共の図書館における移動式集密書架の開架使用について
（１）手動（ハンドル）式移動棚が一部使用されているところがあると思われます。
ただし、不特定多数の利用に関し、特に配慮（例えば、管理の目が行き届く範囲に設置等）が必要と思われます。
（２）電動式は使用されていないと思われます。
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金剛（株）総合企画グループ企画チーム
〒860-8508 熊本市上熊本3丁目8-1
やはりこれがメーカーとしての正式見解だろう。
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１９時半から、玉津公民館で開催された「地域防災地図作成会」に出席。大谷自主防災会から８名の参加で、地域防災についての図上訓練。
地域課題が共通のものとなって良かった。これから取り組みを重ねるなかで、解決していかねばならない。
| 2006年09月19日(火) |
図書館設置 移動式棚についてのメーカー見解 |
連休明けを待ちかねて「図書館に設置されている 移動式棚」について、ネットで調べていたメーカーに電話で見解を聞いてみた。
この件は、人の安全に関係することだから、電話をかけた順番に、応対してくれた人の名前も挙げて書き残しておく。
問い。（一色達夫）図書館に設置している移動式棚は、本来閉架書庫専用で使用すべき設備ではありませんか。
●文祥堂「平井」
可動式書架は安全です。開架で使用している大学図書館もできています。
電動式でセンサーもついており、安全バーもあり、棚の間に人が入ったらロックがかかって動かない構造となっています。手動式のものは、自分で両方の棚にロックをかける構造であり、他の安全装置が付いていないので、開架の場所での使用では電動式をお勧めしています。
電動式のものはお値段がその分高くはなり、メンテナンスもお願いしています。手動式と電動式の値段の差は、機種や大きさによって違うので、ここではお答えできません。
●武井工業「越智」
そのとおりです。本来動く装置というものは、ロックやストッパーが付いていても、危険です。私はラックメーカーに勤めていたので、移動ラックは一般の人が入る可能性がある部屋への設置はお断りしています。
センサーが付いている、マニュアルがあるといっても、事故は防げません。
一般閲覧者が出入りする場所への設置は、固定式棚を提案します。全国の図書館ではそうなっているはずです。
●金剛「佐野」
可動式棚は安全です。学生が自由に使っている実績もあります。病院への納入実績もあります。私どもの○○という機種は安全には十分配慮した構造となっており、４年ほど前から開架向けにもお勧めしています。
手動のものは、自分でロックする構造ですので、人が棚の間に入ったらロックがかかる電動式をお勧めします。
電動式棚は手動式に比べて、４０％〜５０％お高くはなります。なお、センサー等の安全装置のメンテナンスは一年に一度はお受けください。そのメンテナンス保守点検（センサーの取替え等）契約は毎年の更新でお願いします。
手動式についてはメンテナンスフリーですので、手動棚の保守点検をしている図書館はございません。
●日本ファイリング 設計担当「福田」
可動式棚の設計の考え方は閉架です。これを開架で使うのであればそうとうの安全装置が必要でしょう。しかし、この可動棚で一番危険なのは子ども達でしょう。子どもは必ずいじります。
手動式の棚は単純機構です。その点電動式棚はメンテナンスが要ります。
開架での電動式棚の納入実績としては、大学ではありますが、公共一般図書館での実績はありません。
この可動式棚は、ある特定な人が操作するための機材であり、全ての人が操作することを想定して作ってはいません。
ありがとうございました（一色達夫）
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４つのメーカーに電話していろいろ話をした中から、何故西条市教育委員会が３９万冊の開架などということを思いついたのか、合点が行く情報が入手できたようだ。
（それはまた書くとして）
「全て開架書庫として管理費を抑えた計画」と基本設計図面にはある。
「何故管理費が抑えられるのか」との「進める会」よりの問いに対しては
「自分で本を選ぶことによって職員の手間を省くことによる」と教育委員会は答えている。
だが、前提としてある可動式集密書架の危険性。それから電動書架の設置に要する値段と、必ずかかるメンテナンス料を考えると、さて、管理費を抑えた計画といえるのか。どうなんだろう。
・回転ドアーだって、センサーが付いているからメーカーは安全だと言っていた。だが、子どもは死んだ。
・エレベータにも安全装置は付いているが、将来ある子どもが死んだ。
・シュレッダーでも子どもの指が切れる事故があって、はじめて安全基準が見直された。
移動棚を取り扱っているこの４つのメーカーのどの言葉を、良心的経営方針ととるか。
常識ある方なら分かるはず。これがわからないのならよっぽどの・・・・。
| 2006年09月18日(月) |
９月議会一般質問 新図書館の建設について 全文 |
図書館の建設についての質問に移ります。
本議会に提案された予算の中に、新図書館の実施設計のための予算３４０２万４千円が計上されています。
この実施設計の基本となる基本設計図面が、さる８月２２日の全員協議会に示されました。
今回の質問を行うにあたって最初に申し添えておきますが、この基本設計図面を一目見て、私は愕然としました。
このような基本設計でもって新図書館建設が進められるのであれば、将来に禍根を残すことになりかねないと思います。
それは、今回提示された基本設計図面を、新図書館の建設を待ち望んでいる方々に評価いただき。また、各地で図書館建設に携わった様々な方々に見てもらったから中から、得られた結論です。
図書館という名前の付いたコンクリートの塊。単なる本の倉庫を作るのであれば今回提示された基本設計図面で結構でしょう。そうではない、地域の教育及び文化のレベルを内外に示し、多くの市民の皆様に愛される図書館を建設するつもりであるのなら、ここは一度立ち止まって考えるべきです。
まず、市当局は新図書館の建設をどのような理念でもって行おうとしているのか、お答えください。このことは、これまで本議会においても教育長の答弁として聞いてきたことですが、図書館建設の基本に関わることですので改めてお答えいただければと思います。
つぎに今回の新図書館建設の元となるべき「新図書館構想答申」はどのようにしてまとめられたのですか。時期、期間、予算、答申をまとめた組織の内容、その組織の活動内容、会議はどのように行われ、また先進地の視察はどのように行われたのか。さらにどのような市民参加を経てまとめられたのか。担当者の口からお答えいただきたい。
つぎに、新図書館構想に基づく基本計画が策定されていない理由についてです。構想は新図書館の建設理念をまとめたものであり、その構想を具現化して施設の建設から開館 運営に至る計画がなければ、新しい施設がどんなものであるのか皆目見当が付きません。計画がないままに、この大きな施設建設を行おうとしている今日の状況は、海図のないままに大海原に出た小舟のようなものです。この舟は一体どこに向かうのか見当もつきません。
基本計画が策定されない理由をお答えください。
つぎに、基本設計コンペを行わなかった理由をお答えください。
地域に最も相応しい施設の設計を決めるため、設計者の持っている技量を競わせ、様々な提案の中から成案を得るというのが、本来採るべき方策であると思います。西条市がそれを行わないままに今日を迎えた理由をお答えください。
つぎに、基本設計図面が一案しか提示されない理由をお答えください。
最良の一案が示されたのであれば、一発必中で効率が良いのでしょうが、今回は大きく的を外していると思います。
選ぶという行為を省いた 今回の一案提示の理由をお答えください。
フジ建物の耐震診断及び新図書館基本設計は、６０９万円で松田平田設計が落札しています。ちなみにこの事業の入札には９社が参加し、最高入札額は
１６２７万３千円だったようですが、このことをどう考えているのかお答えください。
つぎに、今回基本設計図を提示した、松田平田設計がこれまでにてがけた図書館建設の実績をどう評価しているのでしょうか。
図書館という専門的建物は、一般の事務所などとは違ったノウハウがあるため、図書館専門の設計者もいます。如何に大手の設計会社といえども専門的知識がなければ、至極評判の悪い施設が出来上がることはままあることです。図書館施設の出来栄えを評価する本も存在します。そんな点からこの基本設計を画いた松田平田設計を、担当としてどう評価しているのでしょうか。
つぎに、構想にはどこにも触れられていない、４０万冊の蔵書の内、３９万冊を開架とする方針は、いつ、どこから提示された発想なのかお答えください。
つぎに、基本設計に書かれている２階部分。２０万冊の可動式集密書架が、一般閲覧者への開架書庫であるという事について、安全性及び施設管理の面をどう考えているのかお答えください。
さらに、全て開架書庫とし、管理費を抑えた計画としていますが、その根拠となる、試算した数字の結果をお答えください。
新図書館を運営する職員の人数によって 行える図書館サービスの内容が決まり、事務所のスペースも決まります。基本計画が示されない状況では、そのようなことも五里霧中です。しかし、基本設計は出ているのですからこのさい、新図書館の職員体制についてお答えください。
図書館運営の第一人者であり、長年各地の図書館建設にも関わった経験がある菅原峻さんは、この基本設計図面を見て、「ワークスペースがこれだけでは、ここで働く人は大変ですよ」と答えています。施設を運営する管理運営部門の面積が全体面積から比べて狭すぎ点を、担当ではどのように考えているのかお答えください。
様々な観点から質問を提示させてもらいましたが、単刀直入に基本的な質問をします。
今回提示された基本設計図は構想を満たすものであると考えているのですか。また、新図書館建設に向け、今後の情報公開と市民意見の反映をどのように図っていくつもりなのかお答えください。
| 2006年09月17日(日) |
台風１３号接近 危険回避 は人が生きる基本 |
中学校の運動会が予定されていたのだが、台風１３号の接近による雨により延期となる。空いた時間を水田の見回り、地区内の見回り、家の周りの見回りなどに使う。
この頃の台風は大型化して、思わぬところでの突風や集中豪雨があるので、用心に越した事は無い。
議会資料の整理、文章作成などで一日が過ぎていく。
図書館関係の資料整理やネット検索で、様々な情報収集。
可動式集密書架について、製造メーカーはどうなっているのかとネット検索してみると、たちまち４社のデータが入手できた。
様々な移動棚があるなかで、書類整理用に販売されている移動棚には、赤外線センサーが付いている機種もあるようだ。
１５日の日記に
「全国の公立図書館では、閉架書庫から開架書庫への流れである。可動式書架は、最近技術が進んでおり、安全面では問題ないと考えるが、今後より安全面について検討を行いたい。」
との教育委員会からの回答文章を書いたが、「最近技術が進んでいる」というのはこの「センサー」のことだろうかと推測してみた。
だが、このセンサーは、棚の間への書類の挟み込み防止を想定したものの様子。人の挟みこみまでも防止することを想定しての安全装置であるのかどうか、疑問だろう。
メーカーに直接問い合わせをしてみる必要がある。
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新図書館基本設計図面に対する、各地の図書館関係者から様々な疑問点が指摘されているが、そのなかにあるこの可動式集密書架についての意見としては
・危険 ストッパーが付いていても大変（Ｓ市図書館司書）
・２階の移動式書架を閲覧室に配置することは、小さい子どもが挟まれる可能性も考えられます。（徳島県Ｓ大学教授）
・開架で集密書架など無謀です。（九州 Ｉ 市図書館司書）
・最大の問題は開架書庫です。これを開架にした場合の安全面は問題があり、事故が起きたときには市の責任が問われると思います。小さい子がこの辺に来るはずがないとか、安全装置が作動するから大丈夫のはず、という考え方では責任問題は免れません。どんなにしても事故が起こる可能性があると考えなければならないのです。（新潟県の図書館司書）
とある。
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西条市が危険回避のためいくら防災事業に取り組んでみても、その一方で危険千万なことをやろうとしているようじゃあ、どうにも辻褄が合わない。
可動式集密書架について、一般閲覧者への開架とすることの危険性の指摘は
・県内図書館職員による指摘
・県内外図書館専門家による指摘
・「図書館建設を進める会」よりの指摘
・市議会議員一色達夫よりの指摘
ものの常識というものを認識するのに、これでもまだ足りないかな。西条市教育委員会というところでは。
| 2006年09月16日(土) |
図書館移動式集密書架の見学。「死ぬよ」と言われた |
「新図書館建設を進める会」の方と現状について話をした。
新西条市図書館基本設計の最大の問題点である、３９万冊開架を実現させるため可動式集密書架を一般の閲覧者が可動させるという教育委員会の方針。
こんな危険極まりないことをよく提案できたものだという私の話に対し、賛同はするのだけれど、どうも話のニュアンスが弱いと感じた。
「進める会」の方々のこの反応は、実際に可動式書架の前に立ち、これを一般の方が動かした場合どんなことになるか、そんな 状況を頭の中で描ききれていないところからくるのではと はた と気づいた。
そこで急遽、実際の可動式書架が動く場面を見学することに決まり、私を含む４人で、Ｎ市図書館 とＩ市図書館 ２館の可動式書架を見に出かけた。
Ｎ市の可動式集密書架は１２万冊をストックしており、Ｉ市の可動式集密書架は２０万冊をストックしている。
いずれも閉架であり、職員以外は出入りできない。
２館の職員とも、棚の中に入っている時、挟み込みが危険だから声をかけたり、他の人が書架の周りにいないか注意することを心がけているという。
２館とも手動式の書架であるが、実際にハンドルを回すと、以外に軽く回るのでビックリした。それに一つを移動させると、他の書架も移動し、集密書架全部でも簡単に動かすことができる。
立ちが高いし、書架間の開放幅が限られているから、子どもやお年寄り、また体に障害がある人、ましてや車いす利用の方が、自由にこの集密書架を利用することは事実上無理がある。
この点だけを見ても、市民の誰もが自由に閲覧して本を選んでもらうということはできないだろう。
可動式集密書架を一般開架にしたら、子ども達が喜んでハンドルをグルグルと回すことだろう。大人だって興味本位でグルグル回す。こんな楽しみを提供することとなる新西条市図書館は、特色ある図書館としてさぞや喜ばれることだろう。
スーパーの老朽建物が使い物にならないことを理解するのに、６０９万円の耐震診断予算を使った。可動式集密書架が危険であるということを理解するため、３３億円の建設費をかけるということも、西条らしい笑い話。
冗談じゃない。
見学に行った Ｉ 市図書館職員は、「子どもが挟まれたら死にますよ」と真顔で答えた。
これを聞いた「新図書館建設を進める会」の方々。改めて、新西条市図書館の計画の無謀さを認識されたようだった。
「一色さん、よく誘ってくれました。」危ないということは頭で分かっていたけど、実際に自分が動かしてみて実感できました。これで、確信を持って訴えることができます。
図書館の基本的機能として、開架と閉架があること。そして、蔵書分類保存のためには、可動式集密書架と同時に、新聞や不定型書籍のための固定式書架を備えた 書庫 が必要だということも、皆さんよく理解できたようだった。
この行動で半日費やしたけれど、有意義な見学であった。
いろいろ当たっていると、付随する様々な情報が入ってくる。
| 2006年09月15日(金) |
・総務委員会議案審議 ・図書館資料が次々に来る |
１０時より総務委員会の議案審議。
昼の休憩までに審議は終了、昼から請願の審査が２件。１３時半には全て終了となる。
総務委員会に付託された請願の審査は
・「核兵器全面禁止・廃絶国際条約締結を求める意見書」採択についての請願
・住民税・国民健康保険税の引き下げを求める請願
私は、「核兵器・・・」について採択すべしに賛成したのだが、賛成者少数のため不採択となる。
「住民税・・・」については、請願の趣旨は一つの考え方として理解できなくはないが、これを実現するには、他の様々な事業を縮小しなかればならない。それをあえて通すことには同意出来ず、採択には反対を表明した。
これから、少子高齢化時代を迎えるにあたり、税と保険の有り様は難しい。
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図書館資料が次々に手元に届けられる。
西条市新図書館建設基本設計図面に対する、各地図書館関係者からの資料が８点。加えて今日は、８月２８日に「図書館建設を進める会」から教育委員会に提示した２４の質問への回答が届けられた。
この８点の資料に書かれたことと、教育委員会から寄せられた質問への回答を合わせ読むと、図書館基本設計に挿入されている考え方は、如何に等閑なものであるかが良く理解できる。
加えて、「平成１７年１０月版基本計画」と「平成１８年７月版基本計画」。それと、ネット上から取り出した 各地図書館の「基本計画」を合わせ検討すれば、西条市の計画はほとんど 笑い話 の世界であろう。
「やいとばり」という言葉があるそうだ。
一所に破れが出来たので、そこを 繕う と、次から次えと周囲に破れが広がり、繕えば繕うほど破れ目が目立つようになる。という状況を表現した言葉なのだそうだ。
西条市の図書館建設を 笑い話 で済ます訳にはいかないので、今回の計画がどんな状況なのか詳しく書き残しておかなければならない。
まず、安全というキーワードで話せば、今日入手した教育委員会からの回答には、 信じられないことが書かれている。というよりあってはならない運営状況を平気で回答している。
「図書館建設を進める会」からの質問Ｎｏ３には
「可動式書架は、限られたスペースに多くの書籍や資料を保管するため、立ちが高く（７段予定）しかも、一方に閉じられた形で書架の数を多数確保する形態だと思われます。この可動式書架を開架とし、一般閲覧者が自由に自分の目で選ぶためには、可動式書架を一般閲覧者が可動させるということでしょうか。
との質問に対する教育委員会の回答は
「質問のとおりです」
とある。
この回答一つで、可動式書架で一般閲覧者が擦り傷一つでも起こせば、施設管理者の責任問題は免れない。
過日の日記に「可動式書架にキー（可動ロック用）が付いているのは何故ですかとの私の問いに対して、担当者は安全のためですと答えた」と書いている。
この言を証明するように、教育委員会からの質問２への回答には
全国の公立図書館では、閉架書庫から開架書庫への流れである。可動式書架は、最近技術が進んでおり、安全面では問題ないと考えるが、今後より安全面について検討を行いたい。
とある。
可動式書架は危険であるということを、教育委員会自らが認めている。
「図書館建設を進める会」も、各地の図書館関係者も、私も、３９万冊の開架、しかも可動式書架の開架について、疑問を示している。
だが、西条市教育委員会は、一旦出した「案」に対しては、異を唱える意見なんか聞いてなるものか。３９万冊の開架という方針を取り繕うために、非常識極まりない文章を提示した。ということのようだ。
「全国の公立図書館では、閉架書庫から開架書庫への流れである」と教育委員会は理解しているようだ。ならば、各地で新たに開館する図書館で、開架の方向を打ち出している図書館があるかどうか、ネット上ででも調べてみることだ。
まあ、この教育委員会ならば、「事例が無いことをやっちゃいけませんかと」また言うだろうが。
安全に、管理がし易いよう、市民サービス向上を図ることのできる。そんな図書館を実現させる定石を逸脱してまで、何故こんな案を進めようとするのか。
| 2006年09月14日(木) |
平成１７年１０月 図書館基本計画策定 ？？？ |
昨日入手した平成１８年７月版の「新図書館基本計画」の最終１２ページに、「平成１７年１０月 基本計画策定」 との文章がある。そこで今日９時５０分教育委員会の図書館建設担当に出向き、「平成１７年１０月版の新図書館基本計画」を入手してきた。
様式は、昨日入手した「平成１８年版」と変わらないが、大きく違うところがある。
その違いとは、平成１７年１０月版には（８ページに）既存施設の有効利用・・・「既存施設のリニュアル化」とあることだ。
平成１７年１０月時点での基本計画があること自体に疑問があるのだが、この基本計画に「既存施設のリニュアル化」と明記していることが、一番に疑問に感じる。
この基本計画が策定されたとする平成１７年１０月時点では、フジ建物の耐震診断に取り掛かれてもいない。そのとき既に、基本計画に既存施設のリニュアル化をうたっていることの疑問。
それに、平成１８年３月に、耐震診断と基本設計の委託契約資料を情報公開請求した時点で、｛担当者は「基本計画はありません」と答えた｝ とのメモが残っている。
このことを裏付けるように、平成１７年１０月１９日に松田平田設計との間で交わされた契約書の文面には「基本計画」との文字は無い。
契約書に書かれた付帯資料は１、基本設計参考業務要領書 ２、新図書館建設位置図 ３、耐震診断建物平面図 ４、参考計画書。
そして、「図書館機能については、西条市新図書館構想答申に基づき設計のこと。市民の意見を取り入れた施設としたいためその仕方の提案・実施を含む。」と明記している。
なんとも なんとも 不思議なことがあるものだ。
平成１７年１０月時点で、誰がどんな手続きを経て「既存施設のリニュアル化」と明記した基本計画を策定したのか。そして、さらに平成１８年７月の時点で、誰がどんな手続きを経て 「今回提示された基本設計に準じた基本計画」を策定したのか。
皆目 闇の中での出来事のようだ。
これが、西条市の新図書館建設の推進状況。
誰がギアチェンジをしているのか、誰がアクセルを力任せに踏み込んでいるのか、分からないままに ことは着実に進んでいる。今のところは。
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１０時から開催の 民生産業委員会と建設企画委員会を傍聴。
図書館に気をとられるあまり、他の出来事に無頓着とならないよう、仕掛けた仕事のその後の状況把握も忘れずに行うこと。市政は３６０度。
明日開催される、私の所属する総務委員会の議案の検討。
| 2006年09月13日(水) |
アット驚く矛盾に満ちた「図書館基本計画」が出てきた。 |
秋雨前線が停滞している影響で、朝からしとしとと雨が降り続く。
一般質問が昨日で終わり今日は休会。
大雨に備えて水田を見回りに出る。このところ水田を見回るごとに猪の食害がひどくなっている。これに対応するため、地域の猟友会の方が日曜度に駆除作業を行ってくれているのだが、平日の今日も雨の中猟犬ともども作業を開始。
地域の方々の安全のため、注意を呼びかける放送を入れておく。
議会関係の資料を整理していると、１１時半過ぎに教育委員会から電話が入る。用件は「図書館の基本計画がありましたので郵送しましょうか」とのこと。（こんな重要な資料は、一秒でも早く見たいので）いえ直ぐもらいに行きます。と答え、折りしも降りだした大雨の中、軽トラの人となる。
昼前に入手した資料は１２ページからなる。
表紙には「西条市新図書館基本計画」 −活力とゆとりあるまちづくりを目指してー 平成１８年７月 とある。
一目見て、一色達夫は、かの基本設計図面を見た時と同じ感覚にとらわれた。アット驚いたこの現実。
第一に、公文書でありながら、出所の表示が一行も無い。つまりこの文章をまとめた担当者・担当部署の表示が無いのである。
ちょっと考えて、西条市の行政というところは、こんなことで驚くことはないのかと冷静になってみた。フジ建物のリフォーム方針も、何時何処から出てきた方針なのか未だに分からないのだから、図書館基本計画が、何処でまとめられたのか表示が無いくらいで、アット驚くこともないのかもしれない。
気を取り直して パラット捲ってみただけで、今度は情けなさで一杯となる。なんとも、西条市のこの現実は・・・・・。
我が自治体のレベルを世界発信するのは情けない限りだが、現実を直視しなければ、話は前に進まない。
８月３０日の日記に、議場での教育長の言葉として「図書館構想は微動だにしない」との文章を書いたが、「基本計画」の１２ページにはこんな記述がある。
・平成１８年２月 新図書館建設がリニュアルから新築の方針に変更
・平成１８年７月 図書館利用者のサービス向上を図るため閉架書庫から、開架書庫への方針変更
何時誰がどんな手続きを経てまとめたかも分からない、今日教育委員会で入手した「新図書館基本計画」。この書類に書かれているこの文章だけで、新図書館構想は大きく変更されていることが証明されている。
ーーーーー
ネットで「図書館基本計画」と検索すれば、各地の図書館建設の基本計画は 直ぐにゴマンと 入手できる。その文章と比べて、西条市新図書館基本計画は、とても好評 ではない 公表できるような代物ではない。
だが、議員に出した以上は、これを基本として私は話をしていく。
新図書館建設担当者。１０分もあれば、基本計画というものがどんなものなのか、最低限どんな用件が必要か理解できただろうに、仕事が急がしすぎたのだろうか。違う 忙しすぎたのだろうか。
| 2006年09月12日(火) |
新図書館基本計画は作成しております の疑問 |
９月議会一般質問２日目。私は４人目に登壇。
持ち時間１２分を、防災事業についての質問に３分、新図書館の建設について７分、残りの２分を図書館問題の２回目の質問に充てる。
「１２分全部を使って図書館をやればよいのに」という方がいるが、この二点はどちらも外せない私のテーマなのである。
フジ建物をリフォームして図書館とするという、箸にも棒にも掛からない案がでたとき、「新図書館建設を進める会」が結成されたが、その最初の会議のときの日記に、「死にたくなったら図書館に行こう」という言葉を書いただろうか。
正に地域の図書館は、人を死の淵から精神的力をもって助けることができる公共の施設なのだ。
そして防災事業は、やはり地域の人々を死という現実から、少しでも遠ざけることを究極の目的とする事業だと思う。
ーーーーー
図書館についての質問にたいする教育長の答弁の中で 「基本計画は作成しております」と答えた。
初めて聞く話だ。だとすれば好都合。議会が終わり、早速資料を請求したのだが、どうも様子が変なのだ。
教育委員会事務所に行くまでの間に、偶然出くわした図書館建設担当者は、部下の名前を出して「基本計画を出してもらってください」と言った。だが、名指しされた肝心の部下は、「どのことですか」と要領を得ない。らちがいかないので教育長に聞いてみたら、あれだけ議場で明快に言っておきながら、こちらもどうもヘンなのだ。
どの資料をもって基本計画とするかが、図書館建設を担当する教育委員会のトップにもわからないとは。
今週中に出せるよう内部検討してくださいと告げて席を立つ。
そこで、廊下で出くわした図書館建設担当者の言が疑問となる。
以前、この担当者は、私が図書館建設計画について提出していた要望書の、その後の検討状況を聞いたとき、今回と同じように部下に仕事を振ったことがある。
個人攻撃となることは慎重にしなければならないので、一度目は 「おや このやり方なんなんだと」感じ、記憶の引き出しにしまい込んでいた。だが、議員が聞いた重要な事柄のことで、同じ行いが二度目となると、この人物は「こういう手法を日常的に使うのだ」と認識せねばならないようだ。
西条市としての重要プロジェクトである図書館建設について、今日の質問で行政内の大体の雰囲気が分かった。
あまりにも等閑な仕事内容が、疑問だらけの基本設計図面しか提示できなかった原因となっているようだ。そして、その内容のままでアクセルだけを踏もうとしていることが。
ーーーーー
議会一般質問が今日で終わり、明日は休会となる。
足は花の教室に向かう。今日の花材は、すすき、白りんどう、トルコ桔梗、黄色の小菊、紅唐辛子、ひば。
自然の造形と向かい合うことで、私の精神がしだい次第に安息に向っていることがわかる。
１９時半から吉岡公民館で開催された、防災図上訓練の様子を見学。良くなっている。
深夜、１２日予定の一般質問を仕上げ、就眠前に１１日の出来事を記入しようと思ったのだが、サーバーのメンテナンスのため、１２日の１時から５時まで日記の書き込みができない状態となる。
そのほうが良かったようだ。でないと、１１日昼間の興奮をそのままキーボードに伝えてしまうところだった。
このキーボードの向こうには、顔の見えない不特定多数のホモサピエンスがいることを忘れ、自分の世界に陶酔してしまいがちな日々の行いを、反省する良い機会となる。
私の質疑は、サイクスがらみの事業と、西条市の産業政策への疑問を質す内容のもの。この項目をわざわざ選んだのは、やっぱり議員としての嗅覚がそうさせるのだろう。
それが理事者にはお気に召さないようだ。
私の一議会での持ち時間１５分のうち、３分を使っての勝負である。
ことが収束してからの、議員控え室での会話が 言いえて妙 であった。
一色さんはウルトラマンと同じで活動できるのは３分だけど、相手はありとあらゆる手段を使うのだから、それはやられてしまうね。
ウルトラマンなら胸のランプが点滅しだしてからが強いのだが、議員の場合は時間切れのブザーに追い立てられ、壇上からの退出となる。
ああ因果な仕事ではある。
だが、産業政策の美名の下、全体の中に包含されて見えにくくなっている、疑問な部分を紐解くキーワードは議事録に残すことができた。
今日は質疑の３議員（私を含む）と質問の４議員が終了。
ーーーーー
１９時半から地域の集会所で開催された、平成１８年度人権を考える地区別懇談会に出席。事例集問診表を使ってのグループ討議は、普段聞くことの少ない様々なものの見方考え方が話されて、固まりがちな頭をリフレッシュする良い機会となる。
深夜、明日の一般質問の最終校正。
（１２日記入）
| 2006年09月10日(日) |
敬老会 和気藹々と珠玉の時間 |
秋雨前線の活発化からなのだろうか、朝から大粒の雨が降る。
そんな中１１時から集会所で地域の敬老会が開催された。
準備万端は婦人会が担当。それに地区社協の役員さんとぬくもりボランティアの方々が共催して、催し内容を膨らませた様子。
折りからの雨で出足が心配された招待した地区内のお年寄りの方々は、それぞれの家族や隣近所の方々が手分けして出迎えに行き、予定していた全員が顔を見せていただけ一安心。お世話の方々合わせて５０名ほどで、集会所がいっぱいである。
まず健康チェックとして、看護士さんによる血圧測定、簡単健康体操。挨拶のあと皆さんの健康長寿を祝って乾杯。昼食にうつる。
私の出演した余興の 銭太鼓 は、失敗しながらも何とか終えることができ、やれやれ今日の仕事を終えたようなものである。
地域に生活する一人ひとりの顔が見える、ごくごく身内の催し。今年も変わらず参加できたことが最大の幸せである、そんな何の打算もない皆さんとの交わりが、地域活動の基本であることを感じる珠玉のひと時となった。
ーーーーー
夜。質疑、質問文章の修正。明日はたぶん質疑だけの登壇だろうが、質問文章にも手をいれ準備しておく。
寝不足だと覿面に喉にくるので、早めの就眠。
| 2006年09月09日(土) |
９月９日 救急の日 とは違う一日ではあった。 |
９月９日は救急の日。語呂合わせから出た発想なのだろうが、９月１日防災の日から考え合わせてまあ妥当なせんなのだろう。
そんな日とは関係ない日となって、今日も地域から一歩も出ず様々な用事をこなしていく。
そろそろ近づいてきた祭礼の太鼓台運行計画文章を作り、地域内１２７戸へ配布する作業。２時間ほどの作業となったが、各家の内情が良く分かる立場にある者として、日常対応のおさらいをしているような心境となる。
集会所で明日開催予定の敬老会で披露する、銭太鼓の練習合わせ。
人数合わせに冗談半分のように誘われたのだが、根っからのオチョコチョイが顔を出し、ホイホイと引き受けたのがアダ。家で時間を見つけては練習していたのだが、子ども達の顰蹙を買いながらの行いはどうもいけない。
見てろ、明日はお年寄りの前で華々しくデビューを飾り、拍手喝采を浴びて見せるぞ根性だ。
田の畦草刈作業。猪被害が出だした。相手は鍋釜持たない自然主義者。実の入るのがちょっと早い餅米の田から試食しに入るのだから、どうにもまいってしまう。
夜も遅くなってからの質疑、質問文章の作成作業。
一応出来上がったが、これでは時間が足りない。修正作業に一苦労だ。
資料を読み返し様々瞑想にふけっていると、話の辻褄が合ってくるときがある。なんでこんな仕事の内容で済まされているのか。あくまでも仮定の話からの発想が膨らんでくると、そこに見えてくる人間関係の成せる業だろうことに行き着くから面白い。ふふふ 意味深長。
| 2006年09月08日(金) |
９月議会 質疑 質問 文章の作成 |
今回の質疑 質問項目は 項目別にかつ具体的に通告した。
その質問項目を並べるだけで時間を費やすこととなるのだが、それで行政の行おうとしている事業の内容が明らかとなればよし。
昨日リフレッシュした心と体をもって、一日資料整理と文章作成作業に当たる。
峠は越したか。いやいや、次から次へと新たな仕事が沸いて出てくる。
ーーーーー
今議会での質疑 質問内容は 掲示板に掲載済み。
| 2006年09月07日(木) |
西条市総合文化会館１０年目のリセット |
西条総合文化会館の管理運営が、９月１日から指定管理者 �螢▲�ティオ に代わってから初めて、使用する団体のお世話をさせてもらった。
ここに至るまで議会内でも様々な議論がなされ、私自身も様々な注文を付けさせてもらったが、その実施状況がつぶさに検証できる絶好の機会となった。
議場での理事者の答弁がどう管理者に伝えられているのか。管理者がこの文化会館を管理運営していくに相応しい技量と理念をもっているのか。管理者の個々人の文化的資質はどうであるのか。管理者は西条の文化発展のため、採算ﾄﾞ返しで今後の事業を展開するつもりがあるのか。
そんな採点表を持って時間が経過していくなかで、今日一日で大まかな採点は出来上がった。
文化会館の今後の運営状況を語るとき、今日の採点表を基準にして私は話をしていくつもりである。とても及第点は付けられないとして。
一番にあきれたことは、議場であれだけ念押ししていた「総合文化会館の開館１０周年記念」の取り組みを要望していることが、現場には全然伝わっていないことだった。
この一点をもってしても、文化会館運営の事務引継ぎが旨くいっていないと感じるし、今まで文化会館に関わってきた人達が、オープンしてからこの１０年の歴史を、どう認識しているのか疑問に思うばかりであった。
公の施設を、営利企業が運営することの疑問は、今後様々な形で出てくるような予感がする。公の施設を運営していくということは、ただ、表面上のお愛想が良いだけでは収まらないところがあるのだから。
西条総合文化会館がオープンして１０年目の リセット である。
文化会館での催しは「クラシック音楽のコンサート」
平成８年７月に西条に招聘し、以来交流が続いている チェロ奏者 直樹ヘーデンボルグ氏を中心としたカルテット。
音楽という手段でもって、この世の森羅万象あらゆる情景を描き出していく。そんなテクニックまでもこの１０年で身に付けたのかと、アーチストの成長というものに目を見張る思いだった。
シェーンベルクの浄夜が良かった。
さあ良い音楽のシャワーを浴び、心も体もリセット。明日からまた確実に前進だ。
| 2006年09月06日(水) |
９月議会発言通告 質疑２番 質問８番目 です |
天気予報どおり朝から雨。
今日 予想されるマスコミ協奏曲を冷却するように、雨はしとしとと静かに優しげに 降る。
議会に出向き質疑 質問の通告。質疑は２番目 質問は８番目となる。
通告は今日の正午までだが、最終何人の発言通告となっただろうか。
・書斎に散乱状態の資料の整理。文章作成作業。
・防災事業の工事現場の確認に出向く。
・要望文章への署名依頼の結果を聞きに出かける。
・自治会関係事業の事務処理
一日様々な用事を処理するのだが、やらねばならない仕事がまだまだ山積み。
でも、暑さも峠を越し過ごし易くなって 仕事のできる秋 とは相成った。
娘のアッシー君を務め書店へ。
書架の森に足を踏み入れると、どうしてもついつい本に手が出て財布に足が出る。
・「一番やさしいデジカメ便利帳」 と ・「国家の品格」を購入
この話題の本の作者である藤原正彦氏が、新田次郎 藤原てい さんのご子息とは知らなかった。世の中知らない事ばかり。
| 2006年09月05日(火) |
平成１８年度 ９月議会の開会 議場の空気は |
いつもの議会開会日なら、質疑 質問 のトップバッターを目指して８時半には議会に出向くのだが、今回は、まだ通告内容がまとまっていないため、１０時の開会時間に合わせての行動である。
そんなところからか、なんだか高揚感に欠ける 出勤 であることを、自分自身で感じている議会初日。
そんな感覚も、議案の提案説明を聞きながら、議場内に流れる空気を肌身で感じるなかから、しだいしだいに体の中が熱くなってくるのが分かる。
行政機構と、その強大な組織を動かす権力者に対峙していくため、自分がなすべきことは何処にあるのか。 議場内に流れる空気はからりと澄み切っているものではないが、だからといって自分自身の行動にカビを生やす必要はない。
様々な嗜好の坩堝 議場 の中にあって、いくら回を重ねても好きにはなれないこの雰囲気の、自分もその構成員の一人であることの不思議に浮遊する心。
なんだこの文章。 わけがわからん！
早めに参会した議会のあとは、様々なリサーチ。
夜は自治会の定例会に出席。
徹夜で質疑 質問の通告書を仕上げる。今回は やはり図書館建設問題をメインにすえる。
（６日記入）
| 2006年09月04日(月) |
９月議会の準備 資料調査と確認 |
防災士養成講座を受講した３日間は、その講師陣の豪華さに魅入られ少なからぬ緊張を強いられた。加えて 最後の関門である 試験 の試練を経て、ようやく開放されるに至り疲労の極に達している。
この３日間のかんずめ状態は、９月議会の準備作業に少なからぬシワ寄せが来ている。
明けての月曜日。かんがい用共同水源の水当番をしながら、改めて議案に目を通し、来る質疑の目星を付けていく。過去の資料を参考として、議案資料に粗方目を通し終える頃には、もう日は傾きかかっている。
市役所担当に出向き、確認作業。
夜は、中学校ＰＴＡの役員会に出席。議題は早くも、１１月に予定されている文化祭バザーの段取りである。
（６日記入）
| 2006年09月03日(日) |
西条市防災士養成講座 ３日目 受講 |
西条市防災士養成講座の受講 ３日目。今日も１０時から西条総合文化会館小ホールで かんづめ となっている。
この施設での館内禁煙は、他の施設での実施もあり、時代の趨勢であるところからか、わりとトラブル無く実施されている。ならば、喫煙施設である市役所本庁での実施もいけそうに思うがどうだろう。
この件については、横においておいて、防災士養成講座の方は、最後に残った資格取得試験が、ドキドキものであった。
試験を受ける経験といえば、社会人となってから趣味を広げるための アマチュア無線技術者試験。知識欲と実益を兼ねたような取り組みだった 乙４類危険物取扱者免許 と 衛生管理者免許 の取得がある。
この試験がいつの事かと机の引出を探って見たら、免許証の交付は昭和６０年となている。
ということは、今日の試験は２１年ぶりということ。
選挙も政治を行う免許証の取得試験のようなものだろうが、試験会場はそれとはまた違った静寂の中にある。
３択式３０問、試験時間５０分。解答欄を間違えないように注意しながら、一問ずつ慎重に文章を読んで回答。結果、２０分ほどで終了した。
やれやれ、一つ関門は越えたけれど、この経験を持っての実践活動は一生続く。
夕焼けはもう秋の色を帯びている。次は９月議会か。
| 2006年09月02日(土) |
西条市防災士養成講座 ２日目 受講 |
昨日に続いて１０時から「西条市防災士養成講座」の受講。
午前中２時間で「地域で活動する避難所運営」として、講義とグループ分けによる図上訓練。
平成１６年の台風災害の時、飯岡小学校体育館を使っての避難所が開設されたが、その時のことをを思い出し改めて参考になることがあった。
講義はうまくマニュアル化されており、不特定多数の方々が集まってくる時の対処方法は、いざと言うときの備えとして重要だと感じる。
以前に社協での災害ボランティア養成講座を受けたときの「ボランティアセンター開設のシュミレーション」とは、また違ったマニュアルである。
午後は
・土砂災害と対策
・気象災害 ・近年の自然災害 との講義。１７時終了。
終わってから、今日の講師を勤められた元ＮＨＫ解説委員の伊藤和明氏に
以前、台風接近に備え集合していた消防団詰め所で聞いた「台風は満潮に合わせて近づいてくる」との話を確かめるべく質問してみた。
答えは、
それは違います。台風進路は気圧配置によって決まってくるものだから、潮の満ち引きには関係ありません。とのこと。
台風接近に合わせて高潮となる現象はあるので、その点は注意しなければなりませんが。と丁寧に教えてくれた。
新しい知識を得て、なんだか得したような気分。
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午後の講義を聞いている最中に妻からメールが入る。
一言「全国！」
下の娘が出場した第４６回 四国合唱コンクール（合唱連盟主催）中学校の部で、見事全国大会出場を勝ち取ったとの結果報告である。
このところ我が家では、図書館建設計画の内容への 憤り から、何かと殺気立つことが多かった状態を、ガラリと変えてくれる出来事である。
何故だか入手困難な大会入場券の手配とともに、生活を切り詰めて、１０月に埼玉県大宮で開催される全国大会への応援行を計画せねばなるまい。
中学校３年間続けてきた部活の最後のコンクールが、全国大会出場となる。３年連続の全国大会出場ではあるが、上級生に連れて来てもらったこれまでとは違う練習の過程での苦労を知る。そんな経験が彼女のこれからの、長く続く人生の良き思い出となることだろう。
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１８時半より東予北地域交流センターで開催された、クラシックコンサートを鑑賞。
歴史の選択に耐え生き残ってきた音楽の直中に身をゆだねていると、心も体も浄化されていくようだ。
| 2006年09月01日(金) |
西条市防災士養成講座 １日目 受講 |
西条市総合文化会館小ホールで１０時より「西条市防災士養成講座」が開講した。受講者１５０名の一人として参加。
１７時半まで
・西条市の防災対策
・ボランティア活動
・被災者支援
・安否確認と災害報道
・身近な防災対策
の５講座を受講した。
各講師の話は、数多くの講義をこなしている中から練り上げられたもののようで、防災というこれまでの取り組みから発展し、減災を考える現在の取り組み事例を詳しく話してくれた。
非常時におけるリーダーの役割が重要との認識が定着したところから、この日本防災士機構による防災士の養成講座が注目されていることが、講義の内容から読み取ることができる。
西条市の防災対策について市民安全部長が講義したが、この内容は、改めて西条市における取り込みの一端を知る上で参考となる。
それは、まだまだ序に付いたばかりで、修正点が見えることも含めてである。
そのことは、今回のような防災士養成講座の開講など、様々な防災事業に取り組む実践活動の中から、皆さんの認識のなかにも徐々に膨らんでくると感じる。
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総合文化会館に向かう前、市役所に立ち寄り「西条市産業情報支援センターの運営に関する資料」の提示を依頼する文章を担当に提出しておく。
サイクスが行った平成１７年度事業のうち、理解できない部分があるので。
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