自治会の年中行事のうちで 最大の とでもいうべき運動会当日。 天気予報通りの好天となり、滞り無終了した。 昨日から様々な段取りをし、今日も早朝から荷物の運搬、飲み物冷却用氷の調達、選手招集のためのチョットした仕掛けの段取り、等。
例年参加して内情は知っているつもりでも、地区の責任者として見る運動会はまた違った面を見せている。 様々な仕事の中でのチョットしたミスも、周囲のカバーによって結果オーライで進んでいく。
今日の成果は、社会の変化を身をもって体験できたこと。事象に対する対応も刺激に対する反響も指示に対する反応も、数年前とは大きく変化している事を感じる。それが社会の現実であることを踏まえ、今後の私の行動も微修正していかねばならないようだ。
そんなことが少しはあるにしても、一仕事終えて今日は精神の充足と爽やかな疲労感。
2006年04月29日(土) |
第6回産業文化フェスティバル |
産業文化フェスティバルで、フリーマーケットに出店する妻の手伝いを朝からする。 一段落付いてからは、フェスの視察に専念。 旧西条市の時からの通算が6回目であり、新市となってからは2回目となる催しはある意味で定着した感はあるが、更なる発展を図るためには若干の修正を行う必要があると見た。
旧西条市の商店街をメイン会場とし、産業文化をイベントのテーマとするというメインコンセプトを踏まえるならば、商店街への人の流れをどうコントロールするかが成否を決する。
そういう点からして、総合福祉センターでの「健康ふれ愛フェス」と「福祉フェス」を、産業文化フェスとの同時開催とすることに難点があるだろう。 ただでさえ長い距離のある商店街だのに、加えて福祉センターまで導線を広げてしまうと、お客さんが歩くのだけで疲れ果ててしまう。 いわゆるキャパが決まっているものを、どう宣伝してみてもこれ以上はお客さんは増えない。ならば出し物を充実させて、来てくれた人の満足度を高めるとともに、それに伴っての財布の紐を緩ませる工夫が必要。
そうすれば、自然と周辺地域からの集客が得られ、そしてそれを機会として年中のリピーターが期待出きるというものだ。 税金を投入してのイベントは、ゴッタニの賑やかしから、一階段上を目指す必要がある。
「お客様は神様である」のに重たい荷物を提げて、遠い駐車場までは歩いてはくれない。 展示物も昨年と同じでは、企業内容への理解よりも豪華景品狙いだけで終わってしまう。
余計な事を言えば 出店している3、4軒の人に、今日はどこから来ているのかと、チョットした商品知識のテストをしてみた。 具体的に一つ事例を挙げよう。 はるばる松山から来て南高梅を売っている人に、この商品の塩分は何%ですか。と聞いたら知らない。挙げ句に、塩を使わずに蜂蜜で漬けていますというではないか。 へー。梅干しは塩を使わなくても漬かるのだろうか。 この商品は和歌山から取り寄せているのですか。と聞いてみると、「和歌山に友達がいるので送ってもらっています」と言う。 チョットした意地悪心を出して「和歌山のどちらですかと」さらに聞いてみたら、「和歌山です」としか返事が返ってこない。 ここまでで、私のテストは終了。
和歌山県田辺市での視察研修を行ったおり、田辺市商店街にずらり並んだ 梅干し屋 のウインドショッピングをしたが、商品には軒並み塩分何%の表示があった。 ブランドが確立されるまでには、その段階でどんな努力をしてきたのか、チョットは勉強しても損はないと思うが、そんなことを教えてくれる人はいないのだろうか。 やっぱり余計な事で日記が埋まってしまった。
人の動くところには、様々な情報が満艦飾である。
夕方17時から予定されていた明日の運動会の準備は、雨のため明日早朝に行うこととなる
2006年04月28日(金) |
見る事 聞く事 話す事 の大切さ |
午前中に3つの用件を処理。 一つ目は上手くいった。 二つ目は当事者に話を聞いてみて、現状が理解できたが、これからしばらく推移を見守らねばならないと感じる。 三つ目は、三度目の依頼に関わらず、かえって事が後退していて話しにならないので、別なやり方を実行しなければならないだろう。
二つ目の用件は、合併に伴う制度変更となった事案だが、当事者に「今まで上手くいっていたのに今回の制度変更は合併の弊害です。元に戻すよう配慮願いたい」と言われてしまった。
三つ目は、現在西条市が進めている防災事業に関連すること。これは連休明けには本格的に動かなければならない。 平成17年度の事業の総括によって問題点を洗い出さなければ、平成18年度事業はとんでもない税金の無駄使いと労力の浪費が起きると私は思っている。それを実証して行く事が、予算に反対した議員としての責任だろう。
11時から14時まで自治会の方の葬儀の手伝い。
ひうち陸上競技場の視察。丁度市内の中学生が練習しているところに行き会わせた。もう一つ、陸上競技の機材点検をしている業者がおり、しばらく話しを聞かせてもらった。 競技場施設のコウクリート剥落は、ひび割れ部分を綺麗に撤去している。このあとどんな処置をするのかは聞いていないが。 この視察は、競技場とマラソンコースに関する要望事項をまとめるための事前調査。2002年3月議会と2003年12月議会の一般質問に取り上げた項目で、いまだ実現していないことを、再再度言っておくつもり。 高野進に997500円払って指導してもらうも結構。ですが、忘れていることもありはしませんかと言いたい一色達夫。
2時間ばかり畑仕事。
夜19時半より地区社会福祉協議会の「総会」に評議委員として出席。 昨年は年会費値上げで注目されていたところがだが、今年は一つの質問の出ず20時半過ぎには終了となる。つまり、一色達夫も質問しなかったということ。 福祉の事は指摘し出したら数出てくるけれど、地区社協についてはその活動の大半の部分がボランティアによって成されている事を知っているので、そうそうあれこれと聞くことも気が引ける。が、新任の理事さんも多数いるところから、質問してあげるほうが、活動に対する理解が深まって親切というものだったか。
帰宅。気分転換に犬の散歩。市報内容が現市政のプロパガンダに過ぎる事への苛つきを治めるための夜風。 そこに妻から、明日のフリマの準備を手伝えとのメールが入った。はいはい、いけば良いんでしょ。いきますよ。ったく。
議員はやっぱり見てなんぼ 聞いてなんぼ 話してなんぼ。腹に収めていても物事半歩も前には進まない。
2006年04月27日(木) |
人を一人 見送るということ |
昼間も夜も予定が入っていない一日。 たまにしかないこういう日には農作業に専念しようと思っていたのだが、自治会内の方が亡くなられたという連絡が入ってくる。 自治会長となって初めての事なのだが、前任者がマニュアルを作っておいてくれていたので、それに従って自治会内に連絡をしていく。
ご逝去の報に接して初めて「そう言えば最近あの方の姿を見かけていなかった」と思い返す。 夕方お悔やみに行って事情を聞いて見て、今日に至るご家族の心痛を知る。手術もできず投薬でこの2年間加療を続けていたのだが、今日早朝旅立たれたのだという。 朝立ちのおり、車の中から手を挙げて挨拶してくれていた在りし日の姿を思い返すばかり。享年66歳、今から悠々自適の人生を送るはずだったのに、早い旅立ちが悔やまれる。
明日の葬儀には手伝い行き、個人の冥福を祈るとともに、これまでの地域への貢献に対するせめてもの御礼をさせてもらうつもり。
2006年04月26日(水) |
勝ち組 負け組 嫌な言葉だ |
流行の言葉に 勝ち組 負け組 というおよそ人を誹るに甚だしい言い方があるようだ。
その言葉をチラシにデカデカと示した、西条市が税金を投入して共催しているしろものがある。 今日16時から例のサイクスで催された 「第5期西条桂塾 オープニングセミナー」だ。
私のことだから多分嫌な気分になって帰ってくるだろうと思いつつ、市民の税金の使い道を見届ける義務から参加した。 この催しのオープニングセミナーに参加するのは、今回で2度目だろうと思うが、以前にも増して居心地の悪い2時間ではあった。今回は防災事業についてのサイクスへの随意契約による委託問題があったあとだということで、余計にそうおもったことは否めない。
経済についての講演会と言えば、最近新居浜の科学博物館で催されたジェトロ理事長の話を聞いたが、経済活動の発展によって社会に貢献するという理念が聴衆に伝わり、清々しさを感じたものだが、今日の話の内容にはそんな感覚など微塵も感じられない。 ただ売らんかなの態度で、はたして顧客満足度を高められるのか。
経済活動至上主義の優等生を育てるための意識改革を言う前に、西条市行政が地域住民にたいしてどんな満足を与えることが出来ているのか、まず我が前から見つめ直して見ることだ。
2006年04月25日(火) |
校区連合自治会 理事会 |
福祉関係の要望処理一件。 人それぞれ事情というものがあるのでそれに伴う要望も違う。それを制度の中でどうマッチングさせていくのか、一朝一夕には行かないものだ。 適切なアドバイスをしていくためには、自分自身が制度を熟知していなければならないことを痛感するばかり。
一日晴天だったのだが急ぎの資料作成を優先させ、農作業の方は滞るばかり。
19時半から、校区連合自治会の第1回理事会に出席。 同じ地域で活動する自治会組織とともに、市レベルで別組織となっている青少年健全育成、人権、防犯協会、交通安全などの活動が、どうなっているのか改めて実感する部分があってタメになる。 校区連合自治会としての今年の多きなテーマは 自主防災組織の結成 のようだ。年度替わりに伴う一連の会議が一段落したら、地区自治会としても早速に動かねばならない。 この方面の資料は潤沢に収集しているから OK!!! 。といきたいところだが。
2006年04月24日(月) |
電気自動車「日産ハイパーミニ」の導入 |
市役所駐車場に見かけない形の真っ赤な自動車が2台停まっている。 こんな珍しいものに、好奇心旺盛な年頃の一色達夫が興味を示さない訳がない。 早速近寄って眺め回し、いつもの観察が始まった。
黄色い横浜ナンバーのプレート。だが、窓には「西条市役所」のシールが貼られている。内部をのぞき込んだら助手席側のダッシュボードに「禁煙」とのシール。 どうも電気自動車の様子。メーカは日産でハイパーミニとのロゴが付いていた。
これなんなんだろうと、担当部署を捜して聞いてみると、産業振興課がエコカーの普及団体から無償贈与を受け、今後使用する予定で、そのための予算を6月議会補正で出す準備しているとのことだった。 予算の内容は、充電のための電源コンセント設置や名義変更のための登録料のようだ。 省エネへの取り組みが求められるご時世にあって、西条市としてもこのような自動車導入によって範を示すことは喜ばしいことではある。
ーーーーー 夜、自動車に書かれているロゴを目当てに、ネット検索してみて分かったこと。 日産ハイパーミニ。2人乗り、最高速度100km、一回の充電での走行距離は115km。非売品として限定生産された模様で、現在は生産が中止されている。
YOKOHAMA MM21 とのロゴも見られたので調べて見ると、「都心レンタカーシステム 横浜みなとみらい21地区」2000−3−11との記事があった。 西条市が譲り受けた自動車2台は、都市の新交通システムとしてのモデル実験をしていたもののようだ。
ーーーーー ここまで調べて議員の心配症が出てくる。
この自動車を西条市で使用する意味はどうなのだろう。 限定生産の自動車として後々のメンテナンスはどうなのか。 今後何年位使用の予定か。 横浜での実験結果をどう把握し、それをどう評価しているのか。
早くも6月議会での質議項目が出来上がったかな。いやいや、まあそこまですることもないか。 まずは、真っ赤なミニカーの西条市での活躍を見守ろうか。
午前中一つ仕事を片づけ、午後には「石鎚ふれあいの里」で開催されている「第16回 山菜まつり」に出かける。 この頃には時折お日様も顔をのぞかせるほどに天候も回復し、下界の喧噪を逃れ山の幸を目当てのお客さんで、会場も一杯となっている様子だった。
この催し、今度で16回目となっているのだが、過去に私が訪れたという記憶がない。この時期は何かと催し物が重なるので、ここまで足を伸ばすことができなかったのだろう。
今回は、この施設のある周辺地域における平成16年度発生の災害復旧工事の進み具合を 視察 することを兼ねての山行きであったが、会場には知人の姿も見られ様々な話しをする事ができて収穫大。 人の集まる所には寄っておくものである。
おりからの雨で、黒瀬ダムの水が黄色く濁っているのが気になる。 この水を巡って下界は騒々しいが、はたしてどれだけの人が、現地を訪れて山の状況を把握することに務めているのか。机上の議論はいくらでも出来るが、さてどうなんだろう。
2006年04月22日(土) |
類似団体との財政比較分析(平成16年) |
久しぶりに予定がないので、溜まっている農作業に取りかかろうと準備していた矢先に雨が落ちだした。 これはしゃーないと、今日は書斎の資料整理に費やした。
けれど何時もの事で、手に取った資料資料に目を通すこととなり、時間ばかりが瞬く間に過ぎていった。
手に取った資料の一つに「あたらしい時代に対応した」「地方自治実践のための情報案内誌」「自主自立・分権型地域社会の実現が求められるなかで」と表題の付いた小冊子がある。 発行は 「社団法人 政府資料等普及調査会」とあり、小さく「本書は、宝くじの普及宣伝事業として助成を受け作成されたものです」と書かれている。 その内容は、現在進行形である様々な改革についての解説で、斜め読みした限りでも政策運営の専門的知識が網羅されており、なかなかの内容ではある。 3月議会のおりに、議員全員に配布されたように記憶しているのだが、興味をそそられながらその字の小ささに内容全てに目を通すことが億劫で、資料の間に埋没していたのが事実ではある。
改めて拾い読みしていて資料30ページに目が止まった。 おや、この表どこかで見たことが有るぞと思い、西条市のHPを見直して納得した。 目が止まったページの内容は、「地方財政制度の改革」として「団体間で比較可能な財政情報の開示」{財政比較分析表(仮称)の作成・公表→全団体がホームページで公開}というもの。
西条市のHPで3月22日に「西条市の類似団体との財政比較分析表(平成16年度)がアップされており、おや、情報開示が後発の自治体にしては珍しいと思っていたら、なんだ、全国一律での公開だったのかと納得。
それはそれとして、西条市の財政状況は健全の様子ではある。
2006年04月21日(金) |
市議さんは 多忙 を良しとする。 だが・・・・・。 |
23日から県都 松山市の市議会議員選挙が告示される。それに伴って地方紙で特集記事が組まれているが、その内容はやっぱり自分の事として思い当たることばかり。それはさておき、今日も市議サンは多忙である。
・情報公開請求をしていた「次世代育成支援スポーツ事業」の委託契約書 が公開決定されたので受け取りに行く。複写費用70円は自己負担。 この紙切れ7枚から 様々な人間模様 が見えてくる。
・禁煙対策についての情報収集。やはり市役所庁舎が本丸の様子だが、ここを攻略するのは至難の技か。今後は、イベント会場における禁煙を呼びかける事に主眼を置くこととなる。その理由は、様々な方々が集まるイベント会場で、平気で煙草を吸う人がいるため。これははた迷惑この上ない。
・県社協が2月にまとめたという「災害対応マニュアル」の入手を依頼。
・アーケードに取り付けられた梯子の件は、上下出来る構造のようで、今日は上昇させており、これなら 安全 の様子。
・水都橋の欄干は取り替えられ、あとは塗装のみとなっている。
・あることの相談である人を訪ねて行くも留守。状差しにあった資料から、また新たな情報有り。
・夕方一時間ほど時間が空いたので、桜の木の下に土砂入れ。 ・河川敷に不法投棄された ゴミ の回収。内容はダンボール二箱、安全靴、レースのカーテン、タイヤチェーン、体重計、新聞紙、空き缶多数。仕分けて家庭ゴミで処理するつもり。 ・19時半からJA支所の会議に出席。内容は新理事と監事候補の選出。
・PCに向かい情報収集。昨日から再募集されている文化会館と体育施設の指定管理者募集要項のアウトプット。内容検討。 私が平成18年度一般会計予算に対して反対の理由として挙げた事の、見直しをしての再募集のようだ。 「最初に指定管理者導入ありき」で事を進めばかりで、公共施設をどう運営していくのかという理念が相変わらず見えない。と私は感じるのだが皆さんはどうなのだろうか。
2006年04月20日(木) |
松山行 県立美術館絵画鑑賞がメインだったが |
午前中 市民安全部に資料請求の要望書を一通届ける。内容は、平成17年度実施したコミュニティーハザードマップ作成事業の成果資料。
そのまま帰ろうと思ったが、3階ロビーに設えていた「喫煙コーナー」が無くなっている事に気づき、各階はどうなのかと4階 5階と上がってみた。 3月から二つの文化会館が施設内禁煙を実施し、4月からだったか各公民館も施設内禁煙を実施している。そんな公共施設の禁煙化の一環として、市役所本館も禁煙化したのかと一瞬思ったが、まだそこまでは踏ん切りが付かない様子で、5階では場所を変えて喫煙コーナーが設えられている。がっかりして、もうそれ以上 調査 する気持ちが失せてしまった。
その足で松山行。 二つの用事を済ましたが、思い通りの成果が上がった。その内容は来年の年明け位に明らかとなる予定。こんなに物事が上手く運ぶことは滅多にない。こうご期待。 ついでといったらなんだが、松山市の行政事業実施個所として、新装なった「ロープウェイ街」を走り、用を済ませてから「堀之内公園」の状況確認。 余った時間で、県立美術館で今日から始まった企画展「ピカソとモディリアーニの時代展」鑑賞。 入場料1200円。プラス500円払って「音声ガイド」を聞きながら鑑賞したが、どうも今日は心にストンと落ちない。「音声ガイド」を外し、絵画を再び鑑賞して回ったが、どうもいけなかった。 芸術鑑賞のあとに来る、いつものあの疲労感がないのはどうしてだろうと、心に問うてみたが、どうも企画展の意図するところがしっくりとこないところに起因するようだった。 作品の一枚一枚は、それぞれ名の有る巨匠のものなのだから、偉大なる歴史の輝きに満ちている。だが、それら作品がこの場所に収まらず、お互いの良さを否定しあっているようだ。 作品の並べ方や、音声ガイドの番号の振り方にも問題あり。作品本来の良さを上手く引き出せない展示方法。つまりこれは学芸員の技量の問題なのかもしれないと感じてしまった。
美術館2階 特別展示室3 に「愛媛の具象彫刻 その一断面」と題した小企画有り。 佐伯量良(かずよし)(田野村出身)の木彫一点。芥川永(ひさし)(庄内村出身)ブロンズ像三点。伊藤五百亀(黒瀬出身)ブロンズ像三点。あと一点の計8点の展示。 今日の美術館行は、庄内村出身の 芥川永 という作家の存在を知り、その小品三点を鑑賞できたことのほうが、私にとっては大きな収穫だった。
帰り足で、西条市の公共施設の管理の事で要望していたその後の状況を確認に行く。二点の内一点が実施済みだった。
西条市総合文化会館小ホールで13時から「笑いの健康法」と銘打った催しがあった。 時間ぎりぎりに会場に行った時には既に立ち見者も出る満員状態。参加者は、市内外のデイサービスに通っていると思われる高齢者や体の不自由な方とその介護者、及び福祉関係の活動や仕事に携わる方々のようだった。
催しは、マジックショー(四国中央マジッククラブ)、笑いの準備体操、「芸乃虎や志」の芸名を持つ医師の落語の三部構成。 出演者はいずれもアマチュアだが、どうしてどうして達者な芸を披露して会場を湧かせていた。 参加費500円。15時過ぎまでの催しは、福祉活動の一つの形としてその開催意図が十分達成されたようだった。
ーーーーー 昼間は、この催しの効果なのかチョット良い気分で仕事をこなしていたのだが、夜のニュースの中で、「障害者自立支援法」の施行以来、「授産施設に通う方に変化が見られる」との話しを聞き考えさせられた。
このニュースの内容は、名古屋での研修の中で講師が話していた状況とはまた違った側面であり、「福祉」という一つの言葉で括られるものには、一つ一つの事例毎の細かな対応が不可欠であることを想い、暗澹たる気分。
いつか顔から笑いが消えていることを感じる。ああ いけないいけない。
2006年04月18日(火) |
ジェトロ理事長 渡辺修氏 の講演会 |
新居浜市にある 県総合科学博物館 多目的ホール で、10時から ジェトロ理事長 渡辺修 氏の講演会があった。 主催は「東予産業創造センター」。共催として先ほど開設された ジェトロ愛媛貿易情報センター と 愛媛県産業貿易振興会 及び 新居浜市が名を連ねている。 この講演会の開催を知らせるチラシには 新居浜市政70周年記念プレ事業 とし 演題は「東アジアの経済統合と今後の日本経済」とあった。
久しぶりに訪れる科学博物館。私の家からは10分とかからない位置にあり、脇道を通れば信号無しで行ける。それでもここを訪れる機会が少ないのは勿体ないかぎり。
この講演会は、渡辺氏が新居浜市出身ということもあり、ジェトロ愛媛事務所の開設を機会として来県したことを受けて実現したようだ。 講演の最初に新居浜市で過ごした当時の思い出を話し、本題に入り、そしてこの地域の経済活動の有り様を話す。そんな流れを、聞く人がすんなり受け入れている様子だった。
日本の報道機関の流す情報は、米国過多でありすぎるところから、現在重要性を増している東アジア地域で起こっている事が分かりづらい。そんなところから、渡辺氏の話は日本の今後の行き方にまで踏み込み、この地域のリーダーとして如何にあるべきか示唆に富んだ話しだった。
ーーーーー
アジアの歴史上 日本と中国は、共に強かったことはなかった。 これからの時代 日本と中国は 強い者同士 共存共栄していかなければならない。 小泉さんの経済改革路線は 橋本さんの時代に始まった流れの中でのこと。 このアジア地域の枠組みは、経済活動の中から自然発生的に形作られてきた。そして益々自由貿易が進んでいく。 ここ2〜3年のデジタル家電の投資は、国内回帰している。 国外投資は産業の空洞化とはならない。ゼロサムゲームでなければ、2〜3年後には全体が拡大する。 外国人観光客は現在年500万人を超えたが、これを1000万人に拡大する方策をとるべき。 農産品の輸出も考えること。青森の林檎は高い物から外に出ている。 中国は国内に大きな問題を抱えているから、企業は、中国一本足での投資を回避している。 中国のエネルギー効率は日本よりも8倍くらい悪い。だからこのまま中国が成長を続けていたら世界は保たなくなる。
日本は決して焦らず、自信を持って国内改革を続けていかなければならない。 今後、この圏域の交流は益々増えて行く。その時、開かれた心を持ってるか、メンタリテーの問題を克服して当たること。 日本よりもはるかに苦しんでいる国の事を思い、分かり合えるか、共に喜べるか、心からの支援が出来るか。そこが問題。 日本は高齢者サービスを成し遂げながら、アジアの中で成り立って行く事ができるかどうか。 国籍に関係なく行動できるかどうかにかかっている。
ーーーーー メモっているだけでも 示唆に富む言葉が多くある。12時終了。
講演内容は経済の事なのだが、それを上手くやっていくための究極のアイテムは、「日本人の精神性を理解するところに行き着く」というように理解も出来る。 良い講演会だった。私の持ち時間を新居浜市の情報収集にも少しは割かなければならないなあ と考えてしまった。
2006年04月17日(月) |
依頼 報告 処理 視察 取材 会合 等 |
午前中 母の定期健康診断のアッシー君。病院での診察の間をぬって市役所まで出向き、市役所管理の街灯点灯管の交換依頼、議会事務局へ研修の報告書提出、自治会使用品の注文 等。
帰宅昼食。 妻とともの昼食時の話題は伊方町の町長選挙の結果の事。私の「県知事はじめ大方の国会議員県会議員が付いている元県議の圧勝かと思っていたのに」との言葉に、妻は「財政潤沢な伊方などは県など相手にしなくてもどうってことないんじゃないの。自分とこで全部出来るだろうから」と分析した。 「今でも原発のお守りで手一杯だろうに、選挙応援で沢山紐が付いたらうっとおしいだけよ」と続けられたのには、流石の私もウウーム納得。
事務処理少しのあと、視察と言おうか取材と言おうか微妙な時間。 その過程で出会ったある方から、畦畔整備についての奥深い情報が得られた。その内容は「農作業省力化のための注目すべき技術ではあるが、どれだけの年月保つかが問題でしょう」というもの。なるほど、「栽培草にも寿命があるのではないか」との懸念は確かにあるだろう。 「基盤整備とともにこの技術施行ができれば、農家の負担軽減は確かに計られるだろうが、あとからの植え付け管理の手間となると問題」との指摘。 自分が動けば情報に当たる。拾い物をした。
取材過程での写真を現像に出そうと商店街を訪れ、夕方までのあいだアーケード街を散策。出来上がったばかりのポケットパーク、縦貫道路予定地の下見(アーケードに掛かった鉄製梯子の端が、丁度大人の顔のあたりに出っ張っており危険。これは商店街の担当者に言うべきなのか、道路占用許可を出している市担当で処理できるのか。今日のところはまだ未処理)、ホットステーションでひと休み。 商店街の方との会話では「まちづくり事業」についての話題が多い。
夜19時半から校区自治会の区民運動会準備のための体育部会に出席。 4月30日予定の運動会の役割分担。
帰り道。今日午前中に点灯管の交換を依頼していた街灯の下を通ったら、こうこうと明かりが灯っていた。素早い仕事 ご苦労様です。 「素早い仕事」と言えば、過日新聞紙上でその未設置を指摘されていた「公益通報者保護制度」について、その「通報窓口を設置した」と西条市HPに掲載(14日)されている。 こいういう点でネットは便利。報道機関は問題点の指摘はしてくれても、後のフォローは少ないから。
2006年04月16日(日) |
畦畔整備視察 永納山城見学 |
穏やかな春の陽気の一日。 昨日予定されていた永納山古代山城の見学会が、雨天のため今日に順延となっていた。 この催しの予定は13時だったので、現地に赴くついでに旧朝倉村まで足を伸ばし、例の畦畔整備の状況を 視察 しに行った。 県の担当者からおおよその場所は聞いていたが、いざ現地に行ってみると現場に行き着くまでに一苦労あった。出会った3人ほどに聞いてみてようやく現場到着、施行をしている方に直接話しを聞くことができ、この農業技術のあらましが理解できる。 ここは丹原とは種類の違う センチピードグラス とうい草を植えているが、植える時期や条件によって、その後の管理状況が違ってくるようだ。 畦畔を整備した直後、まだ雑草が生えていない時期からこの草を植えるのが効果が高い様子が見て取れる。 丹原と朝倉。この二カ所の今後の状況を 夏頃に また見に来ようと思う。
ーーーーー 永納山史跡の見学会はこれまで予定していた日程が雨で順延となり、今日の実施は4度目の正直となった。 朝倉での時間がかかってしまい、集合予定時間に遅刻したが、それでも説明現場到着までには参加者と追いつき、担当者の説明を聞くことができた。 この前ここに来た時は、岡山県総社市の鬼ノ城史跡を視察に行く前に一人で訪れたので、現場の状況をよく観察し史跡の内容を理解するところまでいったいなかった。 そんなところからの今回の説明会への出席を思い立ったのだが、列石と土壁の跡の状況などよく分かった。それに昨日と打って代わった天候で、満開のやまつつじを楽しみつつ、はるかな瀬戸内海を見渡し西条を眼下に眺め、遠く古代へのロマンをかき立てられる。
ああ満足だ。 今後の調査の進展と保存活用策が実施されていく過程に、付き合っていくことは大きな楽しみとなるだろう。
ーーーーー 夜19時半より、部落の太鼓台運営委員会の第1回集会。自治会長として今年度の運営委員長を決めるまでが今日の主な仕事。 出席者の皆さん気心の知れた祭り好きばかりなのだから、多少時間はかかったが良い方向に話しが進み今年度役員決定。
部落の方々も高齢化し、年毎に太鼓台運営も厳しくなって行くが、それをどうこう言っても仕方がない。現有人数でゆっくり楽しみながら、みんなで知恵と力を出し合って運営していくことに尽きる。 まつりごとなのだから楽しくなければ。
9時過ぎ 永納山現地説明会の雨による順延を告げる電話によって眠りを覚まされた。 雨は一日降り続く。そんな中、三島市と名古屋での研修の資料整理。 三島市での資料を読み返し、名古屋での講義のメモを読み返す。
この三日間で得られた知識や情報も、項目毎にまとめて整理しておかないと直ぐに忘れてしまう恐れがあるので、重要な事柄は日記に記入しておく。 それでも書ききれないほどの量ではあるが、それはこれから折に触れて提示していかねばならない。
一日雨はうっとおしい限りだが、おかげで資料整理ははかどった。
外では一雨毎に作物が成長するようだ。12日研修に出かける前はまばらだった麦の穂も、雨の中見るそれは綺麗に出そろい見違えるばかり。
2006年04月14日(金) |
第8期 自治政策講座 in 名古屋 二日目 |
昨日に引き続いて、名古屋国際会議場で開催の 自治政策講座 を聴講。 今日は9時半から15時10分まで3講座。
まず第一講座(通算第5講座)は今回の主催者である自治体議会政策学会の会長 竹下譲 四日市大学総合政策学部教授による「いますぐできる議会改革」の話し。 昨年8月に松山市で開催された、愛媛県市議会議長会主催による「第20回愛媛県市議会議員研修」での講師を務められた 私が密かに信奉する先生 の話し。
現状の法のままでも議会改革は出来る方法があると、議員諸氏の奮起を促す話しぶりに、この人の話は何度聞いても新しい事が出てくると、今回も関心するばかり。比べて実現出来ていない現状を憂うばかりの一色達夫だが。
ーーーーー 第6講座は 「地域自立をめざす福祉 コミュニティケアの可能性」と題する 平野隆之日本福祉大学教授 の講演。 現在明らかとなりつつある 第3期介護保険 の内容が、良く理解できる。 地域包括支援センター、地域密着型サービス、日常生活圏域の設定、予防給付 といった文言がでてきた背景やその内容というものが、講師にも分からない部分があるということが分かって 安心した ような部分がある。
それと 障害者自立支援法 との絡みも含めての福祉政策の転換点が訪れているということも 分かって、雲間から差し込んだ明かりを見るような思いとなる。 講師が講演の中で述べた「介護者と関係を重ねる事によって人が人として再起する」との言葉に、高齢社会における福祉の原点を知る思いだった。
ーーーーー 第7講座は 「歴史に見る経済再生と行政改革」と題する 作家の童門冬二氏の講演。 江戸時代の幕藩体制は究極の分権国家であり、平和な時代が300年続いたと評価する話し。この愛知地域から出た 信長 秀吉 家康 という人物評、享保の改革を進めた吉宗の政策を分かりやすく解説し、明治維新期に活躍した人物象 等 時にユーモアを交えながらの話しは タメ になった。
ーーーーー 講座終了後 徳川美術館に向かう。前回訪れた時は 駆け足 で十分鑑賞できなかった記憶があるので、今回機会を捉えての再訪である。平成16年に徳川園を整備したそうで、前回との印象がちょっと違っていた。 展示品の中に 「伊予松平家伝来 黄羅紗地火事羽織」 があったのにはチョト驚いた。
18時34分名古屋発 22時14分伊予西条着。 鞄には資料、頭には知識が詰まって重たい。体も疲労で重たい。
2006年04月13日(木) |
第8期 自治政策講座 in 名古屋 一日目 |
名古屋国際会議場4号館で開催された、自治体議会政策学会主催の「第8期自治政策講座in名古屋」に参加。全国各地の市議会を中心に110名の参加。 今日は1日目で 10時10分から昼食休憩を挟んで18時まで 予定された4講座を受講した。
こういう講座の常識である 講座内容が詳しく分かる資料集がきっちりと準備され、講座の意図するところがよく分かる。 (と書いたのは、今年1月28日にリーガロイヤルホテルで開催された「総合食品技術セミナー」が、講演内容を示す資料提示が十分にできていなかった事を指摘するためである。) 今日は4講座だったが、その内の一つは、どうもいただけない内容で終わってしまったが、あとの3講座については西条市における実践に多いに参考となる内容だった。
一つ一つに触れようとすれば時間がいくらあってもたりないので、そのうちの「多治見の挑戦 総合計画とマニフェスト」と題した 西寺雅也多治見市長の話しを取り上げる。
昨年の11月。図書館行政と行財政改革の取り組みについて研修するため、先進自治体を探していたところ多治見市のことが俎上にあがった。 視察受入を打診したところ、合併を控えて多忙を極めているところから受入難いとの返事をいただいたのだが、こちらが研修項目として取り上げた事項に関する資料を全て送ってくれたのだった。
今回の講座受講を機会として、その資料に再度目を通して見て望んだ西寺市長の講演聴講だったので、話の内容が「あああのことか」と良く理解することができた。と同時に、担当者の仕事に対する取り組み姿勢が、「自治体合併を控えて多忙を極めた時期であるの関わらず、他市の市議からの問い合わせに対しても丁寧に応える」という、素晴らしい対応が出来る所以であろうことが理解できたようだ。
細かい事ではあるが、特に印象に残った事例としては「情報公開の一環として 委員会の傍聴者への発言機会の提供」というのがあった。 他市の議員に「西条市では委員会開催の時期すら分かっていない」と言うと「へー今時 私の市ではネット公開してますよ」 と言われてしまった。 西寺市長に対し、このことに対して「発言機会の提供は条例の規程によっているのですか」と質問したところ「運用で行っています」との事だった。
19時から開催した講師を交えての懇親会のおり、西寺市長に対して資料送付の御礼を言い、更なる質問「グループ制の実施状況について」聞いてみた。市長に一緒に付いて参加していた多治見市企画課長に対しては「総合計画に沿って仕事を進めていて、突発的な仕事(アスベスト問題対応等)への対応をどうするのか聞いて見ると、「担当グループが決まっているので、そこで直ぐ対策を検討することが出来ます」「アスベストについては安全対策室が当たりました」と答えは明確だった。
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神奈川県大和市のHPのなかで「どこでもコミュニティー」という市民参加の「ネット会議室」を展開している、小林隆東海大学講師の話も「ネット社会の創生期を作った先駆者の話」として大変参考となった。
「ネット社会は匿名性の社会」などとまことしやかに言われているがとんでもない、機械どうしは全世界全てつながっているのだから、全て特定出来る。ただ、その機械を使っている人がどんな人なのかが分からないだけのこと。そこからネット社会の様々な弊害の部分が出てくる。 と明快である。
この方にも懇親会で「政治家の掲示板は 荒れる のが相場なので 掲示板を作っていない人が多い。自治体の掲示板もそうなのだが、大和市ではどうなのか。機械を使っている人とのコミュニケーションが大事だということでオフミーティングをしたと講演で言っていたがそのやり方はどうだったのか」と聞いてみた。 「オフミーティングは、はじめの頃は一月一回くらい開いていました。それが参加者が多くなりすぎて、そのことの方が問題になりました」と明快。 「米国などでは、社会人として理性の確立と人と人との議論の仕方の訓練が出来ているので、ネット社会を上手く使いこなしているけれど、日本人はその点での社会的訓練が出来ないままに来ているので、ネットが一気に拡大した途端にその弊害が出てきています。けれど、それも過渡期現象で、みなさんじょじょに成長するでしょう」と お見通し である。
目から鱗だった。
2006年04月12日(水) |
静岡県三島市 湧水せせらぎ事業 視察 |
静岡県三島市での視察研修のため、6時過ぎのJRで出発。 三島市民文化会館の会議室に各地から参加した40名の議員とともに、「湧水。せせらぎ事業」の視察研修を行う。 三島市の担当課長からの説明が1時間のあと、参加者が4班に分かれて三島市の担当者について徒歩で現地視察。 市民協動の事業である様子が、担当者の説明や現地を観たなかからつぶさに理解できる。 三島市は東海道の宿場町として古くから栄えていたところから、文化的蓄積の大きさに比例して、まちづくりに対する市民の意識が高いことが分かるようだ。まちづくりかくあるべきというような雰囲気が漂い、その必然として各地からの観光客が増えているとのこと。市内を回遊するルートも上手く設定されている。
視察が終了し現地解散となったあと、佐野美術館、三嶋大社、三島市図書館を歩いて回ってみた。 そのような施設の存在が、この地域の総合力となっているようだ。
それから、駅前にあった観光協会事務所で入手したパンフレットの中に 「三島市では歩行喫煙・ポイ捨てが禁止になりました」「三島市快適な空間を保全するための歩行喫煙の防止等に関する条例」が平成18年4月1日から施行されました。 というのがあった。
暗くなるまで市内を散策し、新幹線で名古屋に移動。泊まり。
2006年04月11日(火) |
水田畦畔整備モデル事業施行地を視察 |
9時から開催の東中学校入学式に来賓出席。 昨日に続いて雨降りの中での式は、体育館の屋根を打つ雨音に、言葉もかき消されるほど。ついこのあいだ小学校を卒業したばかりの子供たちが、ガラリ雰囲気が変わった学校の様子に緊張気味で座っている。 この様子は何回見ても、こちらまでもが新鮮な感覚となってくる。
ーーーーー 昼過ぎまで自治会関係の事務処理。 昼食後市役所に出かけ、様々な要件を済ませる。 ーーーーー 一段落付けてから県丹原庁舎に出かける。 用事は、昨年12月議会で質議した「県単担い手支援水田畦畔整備モデル事業」の施行の様子を聞くこと。 施行地は、まだその様子が分からないということで、数年前から実験的に行っているカ所を教えてくれたので、早速現地の確認に行く。
この施行地で採用している草の種類は「ヒメイワダレ草」というそうで、夏には花が咲くそうだ。 なるほど、蔓性の草が畦畔糊面を覆い尽くし、びっしりとはびこっている。その様子は、他の畦畔とは明らかな違いがあり、畦畔の草刈り作業が省力化できる可能性が高いと感じた。
施行について説明してくれた県の担当職員は、私の地区のため池整備についての検討を行っているとのことで、ため池整備後の糊面に採用するのであればセンチピードグラスのほうが良いでしょうねとのことだった。 このセイチピードグラスを施行している地域としては、朝倉に良い参考事例があるそうなので、また機会を見つけて見学に出かけるつもり。
今日のところは、私的には大満足。
ーーーーー 明日は静岡県三島市で「湧水・せせらぎ・まちづくり事業」の行政視察。その日の内に名古屋市に移動。 13日・14日と「自治体議会政策学会」の自治政策講座を聴講。2日間で7講座といささかハード。 14日深夜帰宅予定。日記は14日に3日間分まとめて記入予定。
10時から開催の小学校入学式に来賓出席。 昨夜来からの雨が満開の桜を散らすあいにくの天候の中ではあるが、真新しい制服に身を包んだピカピカの一年生が77名。何が始まったのか理解できないような顔つきで式に臨んでいる。それを見守る保護者席は、新一年生の数よりも多いようである。 何かと刺激の多いこの社会のなかで、願わくば素直に成長してほしいものだ。
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入学式が終わって午前中の間に新居浜市で一つ仕事を済まし、午後は自治会提示用の資料作成のため担当部署への問い合わせや、依頼要望を伝える仕事など。 人との話の中で、現在取り組んでいる事項の方向性確認や、こちらからの情報提供など盛りだくさんではある。 市役所内は、組織の編成替えや担当者の移動があり、まだまだ忙しいそうだ。これが落ち着いた頃を見計らい、継続事項や新期事業についての考察を始めなければならない。 そのための種まきにも今から取りかかったりである。
最近 時たま聞く歌謡曲に さくら を歌った曲が目立つように思う。 どうしてなのかと考えたら、この木には人を引きつける妖気というものが備わっているというように思い至った。
坂口安吾の小説に「桜の森の満開の下」というのがあるが、この小説は映画や演劇の題材として取り上げられ、それなりのファンを引きつけたようだ。 私も、「東京演劇アンサンブル」が演じた「桜の森の満開の下」を2度観たが、桜の妖気が化身した鬼女が山賊の魂を魅するストーリーに、珠玉の時を過ごしたとの思いを抱いたものだった。
昨日の愛媛新聞に、今治で35年間桜を育て、今ではこの時期の名所を作り上げた人の事が開催されていた。日本各地には、この 花 に魅了され桜守りとなっている方がいるようだ。そんな方々に育てられた花々が今を盛りと咲き誇り、今日などはさぞや人々をその鼻の下 違う 花の下に誘っていたことだろう。
平成12年、部落の中にあるグランドに、今は亡き当時の自治会長さんと一緒に植えた10本ほどの桜が、3mほどに育ち綺麗な花を付けだした。 台風で倒れそのまま枯れた木や、病気で立ち枯れた木などあるなかで、当時の思い出とともに大きくなった桜が愛おしい。 4日ほど前にはその内の一本が強い西風に傾いてしまっていたが、支柱を施してやったらどうにか事無く今は満開の花盛りである。良かった。
2006年04月08日(土) |
桜見物も議員にとっては視察となってしまう |
市報3月号の「ふるさと探訪」で紹介され、現在西条市のHPのTOPページを飾る 市天然記念物の桜「陽春」を見物に出かけた。 出がけに 今日は花見だ と妻に告げると、何処で誰と と聞いてくる。「市報に出ている天然記念物の桜の視察よ」と 気色ばんで言ったのだが、やはり「花見」で想像するのは花吹雪の下での宴会なのだろう、と納得しながらの丹原行ではある。 東予有料道路が無料化となって初めての通行となったが、やはり通行量は倍以上となっている様子が見て取れる。禎瑞地区では田植えの真っ最中。
途中「石田ひょうたん池」の桜、吉田河原の桜を愛でながらの走行だが、花霞が掛かった遠景に、あちらこちらと薄桃色をした桜花が今を盛りと咲き誇っている。
「陽春」は、紹介写真から想像していた容姿とは違ていたのは残念。 紹介写真は平成15年のものだが、この3年間の歳月が、この老木に与えたダメージは大きかったのだろうか。
この地に足を運ぶのは初めてのことなので何時もの癖の視察行。 来見交通公園、県道湯谷口川内線をしばらく走行、臼坂地区の状況、釜の口導水管兼遊歩道の工事状況、丹原一般廃棄物処分場、農業用水路の状況、農地基盤整備状況 等 見るべきところが目白押しだった。
この地域が遡っての時代には、道後地域から道前地域への通行路(金比羅道)であったようで、その名残が各所に残っている事を知る。それと、中山川の流水によって、この地域の農業が営まれている様子も垣間見る事が出来る。 これまでは、桜三里に入るほんの数分の走行で通り過ぎていた地域だったのだが、今日の経験によって、これからは違った思いが巡る地域となりそうだ。
帰り足で、小松体育館と小松武道館を見学。ここも、この地域の歴史を感じさせる施設である。良く手入れは行き届いているのだが、一点気になるところがあるが、これは担当に直接伝えるほうが良さそうだ。
国道を通行中、顔見知りの市職員が、一人で道路際の花壇の草引きをしているのを見た。この人が各所の花壇の草引きをしているのを見かけたのはこれで三度目だろうか。休みだというのにご苦労様です。 市役所とは、市民の役に立つ人が居る所。
2006年04月07日(金) |
第10回 新図書館建設をすすめる会 |
19時半より「第10回新図書館建設をすすめる会」に参加する。
第9回が開催されたのが3月10日。その時点では「3月議会にフジ用地の購入予算が提案されていた」段階であり、行政内部での仕事のすすみ具合が把握できていなかった。 今回は、その3議会で明らかとなった状況を踏まえ、情報公開請求によって得られた資料を基に、これからの「新図書館建設事業」にどう向かっていくのかという、具体的運動の進め方が話し合われた。
行政が現在すすめている仕事のやり方というものは、まずフジ施設のリフォームありきから全て組み立てられているという、「すすめる会」としては到底理解できないところから始まっている。 この深い溝をどう埋めていくのかが問題なのだから、会として 16000人あまりの要望署名に対する回答を まず 求めるということと、自分達が思っている疑問点を問うてみることが当面の運動の方針となった。
「リフォームありき」という箸にも棒にも掛からない行政の方針が、耐震診断の結果によってとん挫した現在、新築とする場合の基本設計要件を発注者側がどう松田平田設計に伝えているのか。それとも今から伝えるのか。 ここが新図書館の設計を左右する分かれ道となる。
基本設計業務を落札した 松田平田設計 は大手の設計事務所なのだから、図書館設計のノウハウは十分にあると思われる。それを西条市の新図書館基本設計の中にどう引き出すのか。これは設計者任せなどに出来ない発注者側の責任が問われる一番重要な部分である。
コンペ実施の市民要望を無視してまでも、どんな図書館を行政は作ろうとしているのか。 用地が限定され、建設構想を踏まえるのならば、自ずと市民合意を得られる成案はある。議会内にも既に意見はある。
第10回すすめる会 参加者14名。活発な意見が出て議論白熱。22時が来たことにも気づかないほど。良い会議だった。
2006年04月06日(木) |
各種 資料作成 で一日過ぎた |
自治会回覧用資料の作成で一日が過ぎていった。 総会のまとめ 新役員名簿作成 第1回役員会報告 等年度始めに必要な資料作り。 普段は長年使い慣れた一太郎ばかりでの文章作成なのだが、名簿作成にはエクセルが良いようなので使ってみた。しかし、慣れない機能ばかりでマニュアルの助けを借りるばかり。 だが、表を4枚も作っているうちには、(夕方頃には)どうにかあるものではある。
この年になっても新しいアイテムを使いこなす勉強が必要とは、どうにも忙しない世の中ではあるが、これも浮き世のならいとすれば時間の許す限り やらねばならないこの稼業。
資料を整理してつくづく思うのは、小部落とはほんと小自治体と同じようなものだ。会費を預かり、年間行事と年度計画に従って粛々と事業をこなして行く。ここ十年あまりの予算決算のなかに、この地域の歴史が凝縮されている。老若男女取り混ぜて一つ所に暮らし、その全ての年代をカバーする自治会活動ではある。
ここで人が生まれ育ち生活を営みやがて子孫を残して旅だって行く。そんな連関の一こまに関わることの意義をどう見つけだして行くのか。 まだまだその過程の間中にあるばかりで、一日仕事をこなすことで精一杯かな。
2006年04月05日(水) |
取材最前線 中国人研修生 を評価する |
愛媛新聞のコラム 取材最前線 に丹原町の鋳物団地で研修している「中国人研修生」の事が取り上げられている。
私の日記、3月20日付けに取り上げた「研修生特区の評価について」は、特区の評価は必ずしも高くはないという新聞記事から思うことを書いたが、今日のコラムは、研修生から学ぶべきところが多いということを評価している。 記者がその足で稼いだ記事として、この難しい問題を 正 の部分から捉えている点に好感を持つ。
だが、新聞の連載では 正と負 の部分を取り混ぜて取り上げている点からも分かるように、この問題にはやはり触れなければならない 負 の部分も少なからずあることは事実。
物事すべからく、正なる部分を伸ばし、負の部分を改善するという両面があってしかるべき。 西条市が鳴り物入りで取り組んだ 研修生特区の負の部分も知らなければならない。
新聞の特集記事を受けて、22日の議会最終日 全員協議会で、この問題についての行政側からの報告があった。その時、私の質問によって明らかとなった事実は、 特区認定によって当初60社からスタートした研修生受入企業は、計3回の申請変更によって現在69社となっている。しかし、入国管理事務所の指摘によって、現在38社が対象企業となっている。(内西条市内14社である。) この差の31社が、入管の指摘によって、特区申請を取り消された企業であり、この中には西条市内の5社も含まれている。
特区は全国モデルとなることが前提としてあるが、政府の構造改革推進本部による審査に通らず、改善を目指している最中であり、平成18年度下半期に再評価することとなっている。 改善を目指す具体的方策として、事務局自治体として取り組むこととしては、第1義的には受入組織の問題として改善を求めるとともに、受入企業に対して 法令遵守 を尚一度徹底したい。
というもの。 再度の質問をしたいところは山々だったが、17時も回っての事であり・・・・。 この問題に対する私の考え方は20日の日記に書いたような「思っていたとおりの状況だった」
2006年04月04日(火) |
新居浜環境だより 第3号 |
昨日、新居浜市役所へ行ったおりに、メールBOXの中からもらってきた印刷物の中に「もったいない(新居浜環境だより)」と表題の付いた、Aー4裏表印刷の資料があった。
この一枚の紙に ・新居浜市一人当たり一般廃棄物処理費用推移 ・もったいないクイズコーナー ・缶ビールをやめて瓶ビールを飲もう! ・おすすめホームページ ・おすすめの本・雑誌 ・通常国会における小泉首相の施政方針演説の環境関係抜粋 ・新居浜市では H18年4月からごみの9種分別がスタートします。
と、これだけの情報が掲載されている。 字が小さく少々読みにくいきらいはなきにしもあらずだが、それでも目を通して見ようと思わせる表題の付け方ではある。
この中で注目すべきはごみの9種分別スタートだろうか。 過日、地域の方と部落内に不法投棄されたゴミの話をしていた時、新居浜でのゴミ分別の細分化の影響が市域を超えた所までおよび、不法投棄の増加につながると懸念する声があった。 投棄されたゴミの中身を調べていると、犯人が特定できるような代物が時折でてくるのだそうだ。
今日も、人里離れた目立たない所に投棄されたTVを、業者さんが回収に来てくれていたのだがご苦労なことではある。 鼬ごっこではあるのだが、そのまま放置しておく訳にもいかないし。
用事があって新居浜市役所に行く。 お隣の市でありながら、あまり見る機会の無い公共施設であるが、ここを見る(歩く)事によって、自治体による仕事内容の違いを垣間見る事が (少しは)出来るようである。
そこで気づいた事(西条市役所との違いと言ったほうがよいか) ・庁内禁煙の表示がある。(私は、西条市内公共施設の中で市役所内の禁煙が一番遅いのではと予想いている)(平成18年度となって禁煙施設が増えていることについては、いずれまた触れる) ・有料コピー機が置いてある。(市民の利便性向上のため良いアイデアだ。これはゼロ予算事業として直ぐに行える) ・不要品譲ります。こんな物求めますコーナーがある。(資源有効利用のチャンネルは多ければ多いほど良い) ・フォトコンテスト作品展示。銅工芸品の展示コーナー あり ・駅前再開発パース図面の展示。新設道路完成予想図の展示 あり
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一階フロアーを10分ほど見て回っている間に、顔見知りの新居浜市議2人と顔を合わす。一人は、年度始めの挨拶回りだと言っていた。熱心なことだ、見習わねば。
新居浜市広報にも、新年度施政方針が掲載されている。一色達夫は当然比べてみたのだが、その評価は言わぬが花。
2006年04月02日(日) |
雨の花見 ・自治会資料作成 様々ある |
9時半から同窓会会計監査実施。10時役員会 11時総会会計監査報告 のち懇親会 13時には終了。 花冷えの中、雨に煙る花を遠目で愛でながら、お茶で間を持たせるのは一苦労。だが、後の予定が詰まっていれば致し方ナシ。 1年振りの顔を合わせる人もいて、それなりの得るところあり。
帰宅、夜19時半から予定している自治会役員会の資料作り。 過去数年間の資料を改めて点検しながらの作業は夕方まで掛かってしまったが、自治会の年間行事を改めて把握し直すための効果はある。
19時半から開催の自治会役員会は、新年度の各分担を決めるためのものであり、どうしても時間がかかってしまう。旧自治会長からの引き継ぎ作業はどうしても長時間となる。それでも把握しきれない事項が 山ほど あるようだ。 それに加えて 一番難しい人間関係の様々な事柄が加わり、これは 小自治体 といってもよいほどの細かな作業の積み重ねのようだ。
だけど、取って食われるワケでなし、引き受けた以上は人間修行、一つ一つこなして行きますか。 これで、生活の隅々まで網羅する様々な行政事務の内情が、改めて把握出来る効果があるように思えてくる。
2006年04月01日(土) |
新西条市の花に金木犀を検討中 |
環境省が選定したかおり風景100選に西条市から選定された金木犀を、新市の花に定めようとの動きがあることがこのほど分かった。 この花が咲く頃西条市は祭り一色となるところから、俎上に上がってきたようだ。
旧2市2町の花は 西条市さくら 東予市つつじ 丹原町さくら 小松町つばき がそれぞれ選定されており、それぞれの街の住民に慣れ親しまれていたが、自治体合併によって、今は新市の花は決まっていない状況が続いていた。 合併協議では「市の花は、合併後新たに定める」と確認されていたが、合併後1年を過ぎたことであるし、新市の一体感を醸成する必要からそろそろ選定作業に入ることが妥当との判断からのようだ。
なお、祭りは旧西条市の文化的な部分を色濃く反映しているところから、他の1市2町の関係者から異論が出るのではないかとの懸念や、金木犀の香りはトイレの芳香剤のイメージが強くあるところから、人によって好き嫌いが分かれる点があり論争を巻き起こしかなねない。 そんなところから、旧小松町が選定していた つばき を、「高貴な花であり、文化香る町西条としてふさわしいのではないのか」といういうことで推す意見が、少なからず存在するという話しだ。
今日は4月1日。平成18年度の始まり始まり。
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