| 2005年11月30日(水) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、１１」西条におけるＮＰＯの成長�� |
旧西条市のボランティア活動及びその延長線上にあるＮＰＯ活動は、周回遅れでではあるがこの地にようやく発生を見ている。
どうしてそうなっているのかという私の分析は昨日書いた。
時代の要請にしたがい お上の意向に従う形で 半官制の様々な活動が盛んに行われている地域においては、地域住民の公共的活動の受け皿としてそのような活動で十分である。したがって、他のボランティア活動に人々が集まってくることはごく少数にすぎないのが今日の現状であろう。
しかし、自治会活動やＰＴＡ活動に代表される半官製の活動では、カバーしきれない公共活動がこの社会には存在し、社会が複雑多様性を増していく時代において、不可欠な部分として大きくなってきた。
その部分を担う活動が盛んであるかどうかによって、その地域の進取闊達の気風と地域自治意識の嵩を推し量ることができるのであり、そういう意味合いにおいて、この地域では時代の要請に応えうるボランティア活動及びＮＰＯ活動は周回遅れなのである。
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周回遅れを嘆くことはない。世の中良くしたもので、後発には後発の強みというものもがある。すなわち、先発の良いとこ取りをして、発足即ある程度のレベルに達することが出来るのだから。
だが、私が経験した限りにおいて、先駆者の知恵を即取り込んで 「前者の轍を踏まない行動を採る事が出来る」活動を見ることはあまりなかった。
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地域自治を担い、公共の福祉向上に寄与し、今後益々加速度を高めていく「小さな行政」に対応するべき、住民活動の担い手たるボランティア活動及びその延長線上にあるＮＰＯ活動。
その成長は、大きく分けると、地域住民の自発的自主的意思の高揚によって為される場合と、公共を担う専門職としての行政とそれをコントロールする政治による住民意識の啓発活動によって為される場合があるが、相呼応して為されることが両者の真の利益となり得ることは議論を待たない。
さて、そのことに我が西条ではここ数年どう取り組んできたのか
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今日の行動
・昼まで畑仕事
・１３時半より「小松地域地域審議会」の傍聴。１５時半終了後 小松町石根地区の「農村環境改善センター」の視察。詳細はまたの機会に記入。
・１９時より「西条西中学校区地域懇談会」の傍聴。
| 2005年11月29日(火) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、１０」西条におけるＮＰＯの成長�� |
旧西条市は、松平３万国の城下として、今日の町としての基盤が出来てきた。
紀州松平藩の分家として、江戸詰のお殿様のあてがい扶持を得る処としてこの地が選ばれた所以は、気候温暖で安定した米の収穫が見込める 豊かな 土地であったことがあげられようか。
お隣の小松一柳家は、豊かな西条藩を眺めながら、一万石の小藩の悲哀を感じつつ、将来への活路を開くべく人材育成に熱心に取り組んだことだろう。
西条。この地の人々は平穏無事に一生を送ることが約束されているから、あくせく働くこともなく、故に、争いを好まないが、進取闊達の気風に欠ける精神風土を受け継ぐこととなる。
日本が中央集権国家として成り立っていた歴史上の積み重ねと合わせ、西条市では「お上の意向が全てに優先する」との日常常識が、精神構造の多くの部分を占めることとなる。
ボランティアの発展の歴史の中で述べたように、人々の日常の中での精神的充足を図るために、様々な活動に取り組む人々が出てくるのだから、西条市では歴史風土の必然から 市民活動 は起こりにくいといえる。
誤解を受けるので言っておけば、「それは、様々な半官製の活動を別として」ということなのだが。
「誤解を受ける」ということの事例を挙げれば
つい最近、あるＮＰＯ関係者と話したとき、その方が「西条市はボランティア活動が低調ですね」とある会で発言したら、「そんなことない活発にやっている」と怒られた。と言っていた。
翻って、半官製の活動が盛んな所以は、祭礼行事の遂行による地域コミュニティーの形成が大きな要素を占めている。
この部分による人間関係が、自治会活動、ＰＴＡ活動、福祉活動、防犯活動等と重複し、ある意味における公共の担い手として、地域を支えることに大きく貢献してきた。
そのような人的、精神的に恵まれた条件によって、この地の 政治と行政は 連綿と営まれてきたのだろう。
| 2005年11月28日(月) |
１１月臨時会 の開催 |
西条市職員の給与改定に伴う、臨時議会が開催される。
上程された議題は、給与改定に伴う補正予算と、集会所建設予算。
給与改定は人事院勧告に基づくもので、この時期他の自治体も一斉に臨時会を開催して補正予算を組んでいる。
集会所建設は、飯岡校区の東大道集会所で、議会に出る前に建設用地を確認に行ったら、既に用地の造成工事が終わっているようで、市の予算成立を待って建設に取りかかれる様子だった。
受益個数が３２戸と聞いたが、集会所建設に伴う地元負担が３４３万６千円となっており、単純計算で一戸当たりの負担が１０万円にもなり、話をまとめるのが大変だっただろうことが推察される。
議事は２議員からの質疑のあと、委員会付託を省略し、賛成多数で可決された。
その後、全員協議会が開催され、西条市管理の公共施設のアスベスト問題への取り組み状況が報告された。
昼前には全ての日程終了。
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農業資材を購入して帰宅、昼食後もう一つ用事を済ませ、あとは畑仕事。
夜は１２月議会を控えての資料整理。ネットを検索していると、足下から冷え込んでくる。
| 2005年11月27日(日) |
第２回 西条市社会福祉大会 |
西条市社会福祉協議会が主催する「第２回 西条市社会福祉大会」が丹原文化会館で１３時より開催された。
丹原文化会館の駐車場には大型バスが４台駐車し、他の駐車場も満杯状況。
よって、会場いっぱいの出席者である。
大会はスケジュール通り進んで行き、休憩のあと春日三球氏の講演となる。
このプログラムは、旧西条市での大会要項を踏襲するものであるとの感想を持つ。
私もこの社協の年会費５００円を納める会員であり、地区支部の評議委員を務めている。そこで忌憚のない意見を述べさせてもらえば、少子高齢化が進むなかで、地域福祉の大きな担い手である社協の進んでいく方向性が、この大会に参加する限りにおいて見えてこないということに尽きる。
自治体合併によって図体が大きくなった組織が、福祉という個人を相手とする狭いが絶対的存在の範囲をどうカバーしていくのか。こういう社会状況下、福祉に精通していることは地域リーダーの必須条件であるから、大会にはそれ相当の方々が参加して盛会であったとしても、福祉の現場をこの組織でもってこれからどうして行こうとしているのか、明確な方針が曖昧なままでの今日のようだ。
参加者の中に顔見知りを見つけて話を聞いていく。
この会館に来るのは今日が初めてだ。
遠くで一日仕事になるので億劫だったけど、バスが出るというのでやってきた。出席者をチェクしているいけないので。
会費５００円に値上がりしたのに、それがどうなったのか分からん。
収まりきらない視線が多くある中、なんとなく状況が進んでいくこの地のぬるま湯体質が、私にはどうにもじれったい。
９時半から開催の「石鎚水源の森つくりボランティア」に参加。
今日の作業は加茂地区の国道１６４号線沿いの放置林の除伐・枝打ち作業。加茂川のせせらぎの音を聞きながらの作業と言いたいところだが、終始重機の音が遠く聞こえてくる。その発生原因は、昨年の台風災害の復旧工事がまだ行われているのだ。
だが、急斜面の山に分け入り雑木の伐採を続けていると、下界の喧噪を忘れ身も心もリフレッシュしてくる。
帰り足で、このところ忙しくて行けていなかった散髪に直行。帰宅後夕方まで畑仕事。
どちらかというと休養日。
| 2005年11月25日(金) |
第３回 西条地区地域審議会 |
西条市役所で１３時半から開催の「第３回西条地区地域審議会」を傍聴。
会長挨拶 市側挨拶 のあと、新市建設計画の執行状況を資料に基づき説明１４時２０分まで。
その後、出席委員よりの意見聴取。１６時終了。
市側が用意した説明資料は、本年度予算をハード ソフト事業に振り分け、事業の実施位置図も添えられており、議員が見ても良い参考となる。
この予算は本年度自分が審議したものなのだが、事業名を聞いてその内容が思い浮かばないものがあるのには、議員として情けない部分がある。
自治体合併に伴う諸問題について、地域毎の意見を直接聞くために設けられたこの審議会、様々な立場からの発言を聞くのはそれなりに参考となる。
一つ事例を挙げれば、「自主防災組織に貸与される３０万円相当の防災用具は、災害対策の実状にそぐわないのではないのか」というもの。
県予算からの補助対象だったように記憶しているが、そのマニュアルに沿った貸与器具で一律支給しているものが、組織の現場では役立たないモノと写るのかもしれない。
このあいだ視察研修した三重県松阪市では、組織されたところに一律３０万円支給して、整備内容はその組織で考えてもらう方式だと説明された。
自主防災組織の結成については、旧東予市での先行事例があるのだから、その状況から判断して内容を検討することも、合併に伴っての各地域でのノウハウを活かすことに通じると思うが。
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麦蒔き作業終了。
この作業と研修等で、日常のペースが乱れがち。あと 秋まき野菜類の作業が少しあるが、それをやりながら１２月議会に向けての準備が本格化。
| 2005年11月24日(木) |
新図書館建設 構想答申に立ち返る |
２２日の「新図書館建設をすすめる会」で出席者に、１１日の図書館講演会の講師を務めた棚橋さんからの葉書の内容が紹介された。
その文面は
拝復。お手紙ならびに資料お送りいただきありあがとうございました。
本日、教育委員会からも新図書館構想答申をお送りいただきました。
なかなかよくできていると思いました。
市民の署名が１６４４３名も集まったということはすばらしいことです。
これまでの日本の図書館づくりの経験を結集した市民の期待にこたえられる新しい図書館をつくらなければならないと思います。
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この文面から、西条市新図書館建設の方向性を読みとる事が出来る。
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重要な点は「新図書館構想答申はなかなかよくできている」という事。
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それが、どうして今日のような状況を招いたのか。
構想答申は、市民の税金を使って「構想策定検討委員会」によってまとめられ、平成１６年３月に出ている。
その答申を受け、平成１７年２月に出された「新図書館建設検討プロジェクト答申」が問題なのである。
このプロジェクト答申内容は Ｉ氏 の意向によるものだろうことは容易に想像できる。
それはそれとして、市民の税金を使って教育委員会より提示された 新図書館構想答申 は良くできいるのだから、その内容の実現目指して進んでいくことが 八方丸く収まる というものだ。
答申の内容の内の数値目標だけを実現しようとしたところに 異論が出ているのでしょうね。
リフォームで５億節約論争など 新図書館構想からは遠くかけ離れたものでしかない。
| 2005年11月23日(水) |
市民とともに作る図書館 |
勤労感謝の日。国旗を門柱に立てることから一日の始まり。
晴天の中、今日も一日麦蒔き作業。今日で７８ａ終了。遅れ気味であったこの作業もようやく目処がたった。
ボランティアとともにある図書館の運営について、今日は少し触れておこうか。
図書館ボランティアが、図書館運営に深く関わっていることを肌で感じた最初は、２００１年に佐賀県佐賀市の県立図書館を視察させてもらった時に始まるだろう。
この地での研修目的は、学校図書館の活用についてが主だったのだが、この県立図書館の活動があって初めて佐賀市内の学校での図書館活用が進んでいることを感じたものだ。
（余談だが、佐賀市の視察した中学校では教科別職員室配置が成されており、愛媛県の教育事情とは格段の差があることを痛感したものだ。）
佐賀県立図書館では、多数の図書館ボランティアが、自分たちの出来る範囲の事を気軽に提供するシステムを作る事によって、「市民とともに作る図書館」活動を実践しているようだった。
一つ事例を上げると、「返却図書を書架に配本するだけのボランティア」が数十名いるという。この作業一つでも行ってくれることによって、正規司書職員はおおいに助かると、ボランティアが自主的に出席状況を付けているノートを示して説明してくれた。
Ｍ県Ｋ市で、「ＰＦＩによって図書館建設を行う」という事業を視察させてもらったとき、図書館ボランティアの活用はどうなるのだろうかと、その事業内容選択を疑問に想ったものだ。
それと、Ｇ県Ｔ市での図書館業務の一部民間業者委託についての施設研修を行ったとき、「図書館ボランティアの活動は如何でしょうか」と質問してみたら、「その方面の活動はありません」と答えられた。
業務内容を「全て契約によって」行っている施設では、「その業務の範囲を変化させるボランティアの導入などありえない」ということなのだろう。これでは、運営経費が固定されてしまい、市民の自発的行為の導入によっての公共経費削減など出来ない。行政改革の一環などの美名でもって安易に民活を図ったら、かえって行政の柔軟な変化を阻害することとなる。そんな事例。
視察が終わって、「お茶一杯出なかったね」という方がいたので、「職員の業務契約範囲に来客への接待という項目が無いんじゃありませんか」と答えておいた。
何か良い事があっての事業内容選択なのだろうが、どうも私は好みでないね。
（余談。指定管理者の導入にも同様の懸念あり）
| 2005年11月22日(火) |
第７回 「新図書館建設をすすめる会」 |
昼間は麦蒔きに専念。
夜１９時半より開催されている「新図書館建設をすすめる会」第７回会議に少し遅れて出席。
１１月１１日の 棚橋満雄さんの講演会 開催を受けての開催なのだが、出席しての感想は、議題の視点がぼやけてメリハリに欠けるきらいがあった。
６月議会での図書館建設関連予算の提出を受けて、市民有志によって発足以来５ヶ月が経過した。この間、行政が打ち出した図書館建設計画が「スーパーの老朽施設をリフォーム」というとんでもない案であったところから、それに異論を唱える市民署名活動が大きな広がりを見せ、１６４４３名もの署名を市長宛提出、その後も会員による図書館先進地の視察、先の図書館講演会開催と矢継ぎ早の活動である。
だが、ここに来て次なる行動の視点がぼやけているのはどうした事かと、分析してみると、報告資料や事務局の腹案など会議資料の作り方や、活動準備の時間配分などに難点があると見た。
これだけの行動力があるのだから、戦略を十分に練ってかかれば市民を巻き込んで、行政や議会とともに自分たちが見ている夢の実現に進んでいけるはずだ。
行政が今打ち出している方向と、自分たちが求める方向にどんな差異があるのか。そこのところを明確に誰でも分かるように整理し提示することが、人々を先導扇動煽動していく活動には最も求められる。
そろそろ行政も何らかの動きを始める頃だろうから、「新図書館建設をすすめる会」もここからが正念場でしょうね。
会議が終わってから深夜、麦の除草剤散布作業。疲れて日記も記入せずに就眠。
| 2005年11月21日(月) |
文化芸術の蓄積について いち考察 |
朝一つ用事を済ませてから、一日麦蒔き作業。
頭の中では、岐阜県高山市と兵庫県での文化芸術の蓄積状況から、西条市の文化芸術について想いを巡らしている。
オランダ絵画の黄金期は、王侯貴族よりもブルジョアジーの台頭によって支えられた様相が強いという。高山祭りに代表される日本文化の純粋培養も、古くは酒造元に代表される町衆によって発展継承されいるとみた。
そうして、上方といわれる関西地域の文化芸術は、上方歌舞伎に代表されるように、町人によって支えられ発展してきた部分が大きいようだ。
さて、そこで西条市なのだが、「これがいささか心許ない」というのが私の偽らざる心境。
西条市の政治状況を分析する場合、それを形作る精神構造について最初に語っておくほうが分かりやすいのだが、それには文化芸術の蓄積状況を合わせて分析評論する事も有効のようだ。
どこからどのように触れていけばよいのか、今のところその構想を持っていないが・・・・・。
| 2005年11月20日(日) |
フェルメール レンブラント ブレヒト |
新居浜市の「秋の芸術鑑賞ツアー」企画に便乗させてもらって、妻と共に、兵庫県立美術館での「オランダ絵画の黄金期・アムステルダム国立美術館展」と、兵庫県立芸術文化センター オープニングシリーズ「ブレヒト劇 母・肝っ玉とその子供たち 三十年戦争年代記」を鑑賞に出かかる。
６時西条出発。西条市からは５名で残りは新居浜市で総勢４４名。
この種の趣味を同じくする者が集まるので、数名の顔見知りがおり期待に胸膨らむ。
この美術館に来るのは昨年に続いてのことだが、今年の企画展は日本で一カ所の開催なので、１０時開場と同時に大勢の鑑賞者で盛況を呈していた。
会場内ごった返す状況で、１時間４０分の限定された時間内での鑑賞ということで、５００円奮発して音声ガイドを借りての鑑賞とする。
今まで、様々な美術展に出かけているが、音声ガイドを使うのは初めての事だったが、これはなかなか良いですよ。
作品保護のため、照度を落とした中での解説文を読む作業は、老眼が入った眼には困難極まる。今回はそんな苦労も無く、作品理解のうえ見所を逃さない。一度使ったら今後は病みつきになりそうだ。
いずれもオランダ芸術の名品ばかりで、私の文化的欲求を十二分に満足されてくれる。中でも、レンブラントの「青年期の自画像」、カスパルの「母親の世話」、フェルメールの「恋文」には、時間を忘れて見入ってしまった。
１４時から開演のブレヒト劇は、兵庫県立芸術文化センターと新国立劇場の共同制作。主演大竹しのぶ、演出栗山民也という顔ぶれに触手を動かしての鑑賞。それと、兵庫県立芸術文化センターの出来映えを確認することも、今回のツアー参加の楽しみとしていた部分。
「肝っ玉・・・」は、以前志度音楽ホールで別の劇団が上演したのを鑑賞した事があるが、その時は、（何だか古くさく感じて）正直面白くなかった。
今回は、３時間の上演時間が短く感じる。その理由は、主演大竹しのぶの圧倒的存在感だろう。かの明石やさんまが惚れ込み、天才野田秀樹の要求するもの全てに応えてしまう。その才能を間近に見て、なるほどそうなのか、と納得するばかり。
鳴りやまぬ拍手とスタンデングオベーションが、眼の肥えた関西人を満足させたことを証明している。
兵庫県立芸術文化ホールは、２０００・８００・４００の大中小ホールを備えている。着想して建設着工完成までが、阪神淡路大震災によって、大幅に遅れての今日である。
今回の演劇公演は、８００名収容の中ホールであったが、このホールは演劇上演専用として設計されている。その設計思想には、尼崎ピッコロシアターでのノウハウ蓄積が、十分に活かされていると感じた。
もう１０年以上も前になるが、西条市総合文化会館の建設当時、ピッコロシアターにも見学に行った。
西条総合文化会館は平成８年３月の開館。早いもので、来年はもう１０年か。
視察研修の疲れを癒す間もなく、一日 麦蒔き作業。
ニュースでは、耐震強度設計の事が話題となっているが、効率最優先の経済活動の成せるわざのように感じてやりきれない。
研修の資料整理少し。
飛騨高山での朝は気温マイナス２度。遠望する乗鞍岳の冠雪した姿が、荘厳さをもって迫ってくる。
西条への帰路に就くまでの時間を、様々な施設の視察見学に当てる。
飛騨の山中に、高山祭りに奉納される屋台のような文化財がどうして出来てきたのか。不思議に思って町を探求すると、周囲を山に囲まれたこの地が、様々なモノの集積地であったことが分かってくる。そこに商人が台頭し、長い冬を越す少しの楽しみである酒の醸造が盛んに行われるようになっり、富が蓄積される。そんな町人衆が文化の担い手となっていった。
神社が管理運営する高山屋台会館。市が運営する郷土館。県が運営する 飛騨・世界生活文化センター。
今に伝わる人々の生活の跡が、連綿と受け継がれた文化に二重写しとなっている。
高山市郷土館に展示されていた 円空仏 を、拝する事が出来たことは幸せ。
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高山市図書館に併設された高山市近代文学館の序文
飛騨は山国である。
その高山へ到るには、どの道をとっても必ず幾つかの峠を越なければ能わない。
峠に向かおうとする者は、背なの荷を確かめ、自らの体力に合った荷数にととのえた。
その時、飛騨びとは、軽くする荷が大切なものかどうかを確かめる。
高山までは、峠をこえるたびに、何度となくこの作業をくり返す。そうして高山に着いた背なの荷は、いくたびも選び磨かれた珠玉のように輝く。
飛騨びとは、やっと手にしたこの宝を大事のものとして手中に暖めた。
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消費型社会の中にあって、この序文には、何時の日にか忘れてきたものを思い出させる。
| 2005年11月17日(木) |
岐阜県高山市図書館視察 |
この地の図書館を視察先として選定した理由は、開館して間もないということと、管理運営を民間業者に一部委託している点、高山祭りを継承する文化都市がどんな図書館を運営しているのかに興味を持った点、等によってだった。
図書館建設用地は、市役所が移転した跡地を転用したという。
この用地に、「明治時代の学校の外観を模して作る」というコンセプトでもって、設計はプロポーザルで実施したという。
館長とあと一名が市の正規職員、あとの２１名が民間業者が採用した従業員でもって運営している。
ある意味で参考となった視察研修だった。
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１１日の図書館講演会で講師が、「「図書館運営は正規職員で行うのが適当」と片山鳥取県知事が言っている、と語っていたが、私はその言葉に賛同する。
| 2005年11月16日(水) |
三重県松阪市視察研修 |
政務調査費用を使った三重県松阪市での視察研修。
今回は、西条市議会内無会派の３名での実施。
視察内容は、
�々埓�改革に視点から「行政経営」の取り組みについて。
��地域防災計画について。
視察先は、視察課題からネット検索して選定してみた。
松阪市の取り組み内容をＨＰで詳しく紹介していたのに魅力を感じたのが、大きな選定理由であった。
実際に担当者から話を聞かせてもらい、なるほどと思ったのは、前任市長のトップダウンによるところが大きいということだ。
北川前三重県知事と同期の国会議員から転身し、松阪市長として自治体経営に取り組み、現在は北川前知事の後を受け知事となっている。野呂氏の政策実行意志があればこその様々な取り組みのようだ。
メニュー一つ一つの内容について、掘り下げて聞けなかったきらいはあるが、自治体経営の視点が広がった研修ではあった。
| 2005年11月15日(火) |
国と連動した景気対策の結果 |
１１月１１日の「図書館講演会」のおり、会場からの質問に「図書館建設費用はどれくらいかかるのか」というものがあった。
講師の棚橋さんがそれに答えて、藍住町の図書館は土地無しで４億円で出来てけっこう良いモノができた。それに比べて那賀川町の図書館は１２億かかったのだが、これは庭にお金を入れたためで本来８億位で出来たのではないか。
この時期、国の景気対策で自治体にお金を使わせた影響でこうなったのではないか、と言っていた。
そういう観点からこの時期の財政状況がどうなっているのか調べてみた。
資料は、１１月７日の「平成市議の会」の研修のおり、講師といて招いた愛媛県財政課課長補佐が、提示してくれた愛媛県の財政状況を示したもの。
たしかに、平成４年から普通建設事業費が激増している。これは、中四国他８県の平均に比べてみて、大幅に高い額を示している。その差は、平成４年が１００億ほどだが、額がピークの平成７年は５００億円ほども大幅に上回る投資を実施している。
「公共投資は景気を刺激する」というケインズ経済学をお手本として、国が進めた経済対策を、愛媛県は忠実に実行したということのようだ。
その結果、平成４年時点で５７６億円あった「財源対策用基金残高」（いわゆる貯金）が平成１７年には８９億円に激減している。
大きな政治状況を標榜し、バブルの夢よ再びと借金しまくった付けは、今、「改革」という名の元に支払っているということだ。
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明日、明後日と三重県松阪市 岐阜県高山市での視察研修実施のため、日記記入は１８日の予定。
| 2005年11月14日(月) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、９」公共を支える市民の存在 |
ヨーロッパ諸国や合衆国、いわゆる先進諸国において、政権交代による政策の大転換が出来る土壌はどこにあるのか。それは、時の政治状況を的確に判断して、選挙によって政権選択を決断することが出来る自立した市民の存在なのだろう。
イギリスにおける保守党と労働党や、合衆国における共和党と民主党に代表される政党政治は、それを支える市民によって、時の政治をダイナミックに展開していく。
翻って日本の場合はどうか。
特定非営利活動促進法（ＮＰＯ法）は、その成立の過程での最初は「市民活動促進法」と呼称されていた。それが、こんな名前になった所以は、「市民活動」という言葉のニュアンスが、反体制思想を連想してこの言葉に異論を唱える方々がいたからだそうだ。
それほどに「市民」という存在は、日本の現体制を支える側にとっては、嫌悪感をもって見られる場合がまだまだ多いのだろう。
だが、政治の現状が「小さな政府を目指す」のならば、地域のあらゆる公共を支える市民の存在なしに、その政策を軟着陸させることは出来ないだろう。
英国社会を支える「議論をする事の出来る市民の存在」。合衆国社会を支える「市民の自発意志によるＮＰＯ活動」。だから、政治が如何様に変化しようとも、市民生活は揺らぐことなくしたがって公共を維持していく事が出来る。
日本においても社会の成熟にともなって、市民自ら、また政治的手段によって、市民という存在が形成されてくる事となるが、それはまだまだこの国を動かす主体的位置を占めるまでには至っていないようだ。
なにせこの国では、公共という概念が形成されるようになってまだ数十年なのだから。
ここに言う市民の存在が、地域自治を支えるまでに成長しているかどうか。この事が、「小さな政府を目指す日本」において、地域自治が大きな成果を上げることが出来るかどうかの別れ道となる。
| 2005年11月13日(日) |
永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム |
午前中、校区の小学校文化祭を見学。日頃の学習成果を見て回ていると、小学生を育てていたあの頃の記憶が甦る。ほんの２年前までのことなのに、何だか遠い過去の記憶のように感じることが不思議だ。
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１３時半から西条市中央公民館を会場に開催された、「永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム」を聴講する。
愛媛では１７番目となる国史跡の指定であるこの遺跡のことを、聞けば聞くほどその重要性を感じ、古代ロマンに引き込まれる。
それだけ、講師の方々の研究内容が深みがあるということと同時に、史跡の歴史上に占める位置づけが面白いものだということだろうか。
中世城郭はその歴史が明確だが、古代山城が築かれたあの時代が、日本の歴史の空白期であることにより、あれこれと想像を巡らすことが謎解きの面白さに通じるのだろうか。
今後の調査の進展と、保存活用を進めていく課程がまた夢を膨らませる。
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夜１９時半より、太鼓台運営委員会の開催。本年度祭礼運行についての反省を中心に、会議は２３時までかかった。年毎に課題が明確になり、それにどう取り組むかを若い方達と話し合うのは、ある意味で楽しい時間である。
祭礼行事を通じて、地域を支える次の世代が育っていく。
| 2005年11月12日(土) |
森林植樹 産業祭 ほか |
９時半から「石鎚水源の森づくりボランティア」の植樹作業に参加。８５名の参加者の一員として、山桜と檜の苗１０００本を植樹。
国道１６４号沿いの植樹地は市街地から近い所なので、折に触れて訪れ苗木の生長を見守る楽しみができた。
昼過ぎからは、西条農業高校を会場して今日と明日の二日間開催される、「西条市産業祭」を見て回る。
展示物の中に、この地域の第一次産業を中心とする様々な資料がある。産業振興の観点から、参考となる新しい技術紹介や統計資料があり、興味を持って見させてもらった。
この会場に来ると、普段ご無沙汰している方に偶然会えたりするから、その方面での得るところも大。
同じ時間帯で、河原津海岸でのカブトガニ幼生放流の案内をいただいていたが、参加出来ずは仕方がない。
昨日の雨で、麦蒔き作業の方は出来ないので、空いた時間を別な部分にシフト。
だが、思わぬ軽トラのトラブルが発生で、夕方の２時間ほどがつぶれてしまった。
開所の案内をいただいたデイサービスセンターの見学一カ所。看護保険は在宅介護が基本としてあるように認識しているのだが、このような施設が多くできる現状との間に、何だかギャップを感じて複雑な気分。
今日、関わった人々との話の時間。様々あったが、いずれも内容のある話が出来て有意義だった。まずは充実の良き日
| 2005年11月11日(金) |
図書館講演会 「育てよう市民の図書館」 |
文化会館小ホールで１９：００より図書館講演会が開催された。
昼間から間断無く降り続いていた雨が、夕方になって大降りとなるあいにくの天候に関わらず、会場には５０名の方が来場し熱心に講師の話に耳傾けている。
講師は、徳島県職員として長年図書館運営の第一線で活躍し、その後徳島県藍住町図書館や那賀川町図書館の開設に関わった経験を持つ。
行政マンであっただけあって、図書館運営の歴史から紐解き、現在の状況までをソフトな語り口で講演された。
妹さんが西条市に住まわれていたとのことで、西条市の事情にも詳しく、地元事情の事前リサーチも怠りなくされていることが、言葉の端々から感じられた。
私が講演を聴いて感じた事を一言で述べれば、「西条市行政が今進めているやり方は、図書館作りの常道からはあまりにもかけ離れている」ということに尽きる。
講演が７０分。５分の休憩のあと、質疑応答４５分。
良い図書館が出来る条件は
・市長が図書館についてどんな想いを持っているかが明確であること。
・図書館長をまず決めて、その人を中心に建設を進めること。
・設計者の良い人を選ぶこと。
・住民とともに作ること。
「設計業者を入札にするのなど絶対に駄目。金額の問題だけでの判断など駄目。設計をコンペで競わせないと良いモノは出来ない。」との講師の話は社会の常識だろう。
この条件に照らし合わせてみたら、西条市の現状は最悪。
けれど、今声を上げねば。
ソフトはいかようにも修正出来るけれど、ハードは一度作れば当分そのまま使わなければならないのだから。
| 2005年11月10日(木) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、８」地域自治国家と中央集権国家 |
米国は合衆国と呼ばれるとおり、その国家としての歴史が地域自治から始まるのだろう。
比べて日本は、歴史の一時期一地域を除いては、神世の昔から中央集権国家だったのではないだろうか。
ボランティアの概念を「志願者による公共に対する活動」と規定するならば、国の生業が国民意識に及ぼす影響によって、国民のボランティア活動に対する関わり方が違ってくると思う。
すなわち、地域自治の総合体によって運営される国においては、生活の基盤とするところに「公共に対する活動」が息づいているだろう。
翻って中央主権国家における「公共」とは、お上によって民に下しおかれる授かりものの様相が強いのではないだろうか。
日本ではほんの少し前まで、国とはその地域を総称するものであり、ご領主さまからの預かりものでもって民の生活は成り立ていた。それが、明治維新となっても、ご領主さまがお上すなわち天皇に置き換わっただけであり、主権在民の思想が国民の手中に入ったのは、ここ数十年の事でしかないのだろう。
ここで、選挙という地域自治の手段を手に入れた国民が、その権利を地域自治のためにどのように使っただろうか。
そのことは「Ｎｏ、７」で述べた通り、経済活動の発展に伴う税収の伸びを背景として、様々な社会資本の充実に当てられ、日本の歴史の中で初めての公共という概念が発展してくることとなった。
しかし、選挙という手段で運営される国家の常として、公共という戦線が肥大化し、ここにきての「小さな政治への大転換」である。
この現状を、没落貴族の哀愁のように悲観にくれるのか、それとも
国家財政はもう既に破綻しているのだから、もうもとには戻らない。
知ってか知らずか、中央集権国家を運営する政治の旨味の部分も、「三位一体の改革」とやらの名のもとに中央は手放しだした。
ここは、日本の歴史上かってなかった地域自治を確立する千載一遇のチャンスと捉え、地域運営をダイナミックに行っていく格好の機会であろう。
ここまで書いて、西条市における「公共に対する活動」はどうなのかという本論にやっと入れる。
何だかんだやっているうちに１１月も早中旬となった。
議員の仕事をこなしながらも、農作業の方も進めなければならない。地区の農業従事者も高齢化が進み、年毎に耕作者が減少していく中にあって、地域の環境保全のためにも作物は作っておかねばならない。
朝から、麦蒔きの準備に専念。
農地に出ると、そこここにイノシシが土を堀起こした跡が付いている。稲も全て取り込まれ目立った食料が無くなると、土の中の獲物を狙って、夜な夜な出没しているようだ。
１１月２日付けの新聞に、「イノシシ捕獲８６０５頭」「０４年度県内過去最多 被害抑制へ議論」という記事が掲載されている。
私の地区のように民家がわりと近くにある農地が、イノシシ被害にあうことが起き出したのはここ数年の事。新聞記事によると、昨年の県内におけるイノシシによる農作物被害は、記録が残る９３年以来最悪の２億１９７３万円となったそうだ。
これまで私の経験に無いイノシシ被害の様相は、県内総じての状況のようで、一応 納得 というところだが、どんな影響からイノシシが増える事となったのか、そこが一番気にかかるところだ。
農業新聞を読んでいたら、全国的にも鳥獣被害は多くなっているようで、特区認定を取って鳥獣の捕獲を進めている地域もある。
そのような取り組みもこの地域でも必要なのだろうが・・・・。
鳥獣にとっても いや人間にとっても住み難い世の中になってきたものだ。
| 2005年11月08日(火) |
平成市議の会 今治研修会 現地研修 |
研修２日目は今治市での現地研修。
・「日本食研」の社内・工場見学。創業３５年のこの会社は、外食産業の急激な成長に合わせて、大きく業績を伸ばしたようだ。
「食」という人間生活と切り離せない部門を提供するに当たり、企業イメージを大切に情報発信している様子がうかがえる。
・続いて、今治市が取り組む「新都市開発整備事業」の様子を、現地で担当職員によって説明してもらう。都市が成長していくに当たり、行政の果たす役割の部分は多くあって良いだろうが、その事業選択にあたり政治の指導的役割の重要性を想う。
送迎バスの中での議員各位の話す感想を聞くとはなしに聞いていたら、皆さん同じような感想を持っている事が分かる。
県外、県内、自治体運営の現場を見ていくと、自分の自治体の置かれた現状が良く理解できる。
２日間の研修で感じたことは「現状は常に動いている」ということか。
それに合わせ、自分の理想とするところを持ち続けながらも、柔軟に対応して行かなければならないようだ。
| 2005年11月07日(月) |
平成市議の会 今治研修 |
今治市の湯ノ浦ハイツを会場として「愛媛平成市議の会 第１９回 研修会」が開催される。１４時から平成１７年度の総会。新役員選出や会計報告、事業報告を承認して無事終了。
今年は自治体合併に伴う選挙が各地であったことにより、本来春にあるべき研修会が中止となっていたので、変則的な時期での総会となった。
続いて１５時より愛媛県財政課課長補佐 真鍋孝一氏による「愛媛県における財政構造改革基本方針」についての講演。
あと、参加８市の「行財政改革の取り組みについて」の発表。
昨年の大洲市での「災害対策について」の研修と同様、普段聞くことのできない各市の内情がよく分かって良かった。
今回の参加者は、各市の選挙を経て顔ぶれが若干代わり、選択される身の厳しい現実をかいま見ると同時に、新しい方々からまた新しい刺激を受ける。
参加した皆さんそれぞれに、政治の現状を良く把握しているし、様々な勉強もしている。
そんな状況は以前とは違う雰囲気があり、厳しい選挙を勝ち抜いて来ただけのことはあると感じるばかり。
それにしても愛媛県の財政状況は厳しい。各地一緒なのだろうが、数字を突き付けられると現実味が余計に出る。
朝から雨。晴れならそろそろと麦蒔きの支度仕事に専念するのだが、あいにくの天候で予定変更。
まず校区の中学校の文化祭に出かける。９時から開始のクラス別合唱コンクールは、この学校の文化祭のメイン行事。合唱四国大会で２冠に輝いた音楽部を擁する学校だけあって、全校１２クラスの歌の出来映えは、どのクラスも聞き応えがある。今日は体育館の屋根を打つ雨音がうるさいあいにくのコンデションだったが、多く詰めかけた父母等の観衆とともに、子供達の日頃の学習成果を確認。
とりを務めた合唱部の３曲は、やっぱり圧巻。
公民館での校区自治会主催文化祭。以前の開催方法とは違い、小学校と分離した形での文化祭は、生涯学習の成果発表の場としてそれなりの成果を出している様子。
高齢化社会を迎え、ますます校区コミュニティの重要性が増してくるが、そのありようの確認のためにも、会場をくまなく廻り演芸部門発表にもしばらくおつき合い。
西条市総合文化会館で開催の秋の文化祭展示部門の鑑賞。ここも玄人はだしの作品が多く並んでいる。文化協会主催だが、地区地区での開催によるメリットをこれからも活かしていくことが必要のように感じる。
西条市栄町商店街でのコーヒーフェアを覗く。地区商店街の小区画での催しだが、開催数年を経てそれなりの成果が上がっているように感じる。
文化祭のはしごは良いが、行く会場ごとに顔見知りがいれば、全くの知らん顔での素通りも出来ず、お腹はうどん いなり寿司 ジュース コーヒーで膨れ、手には買い物袋。
世間つき合いも辛いものがある。
今日はあいにくの雨であったが、農作業や遠出を避ける方たちによって、各会場それぞれに盛会。
旧東予地区で開催の文化祭や「東予地区米まつり・魚まつり」には行けずじまい。
明日は今治での研修があり湯ノ浦ハイツ泊の予定。
| 2005年11月05日(土) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、７」社会資本の充実による公共の発展 |
昭和２７年に生まれ平成１７年までの５３年間。これまで私が人生を歩んでいた間に、日本における公共の概念は、社会資本の充実によって庶民の生活に大きなウエートを占めてきたのではないだろうか。
小学校に入学した当時は木造校舎であったものが、卒業する頃には鉄筋コンクリートの建物となり、経済成長に合わせて道路整備がなされ、社会保障制度も充実してくる。
それは、資本主義社会における富の再配分を税という形で行い、その税の使い道が公共資本の充実に当てられてきた。
そんな公共の発展は、戦後民主主義の選挙制度によって決定された政策によって成されて来た。しかし、語弊があると分かっていながら言わせてもらえば、そんな制度は自らが勝ち取った制度というよりも、どうしてもお上から降ってきた要素が大きかったのではないだろうか。
選挙制度によって運営される国家政治の常として、政治はどうしても次第次第に大きな政府とならざるをえず、資本主義社会を統制する政治は、どうしても資本家との表裏一体の体制となる。
経済活動が右肩上がりで成長を続けている間は、資本と政治の蜜月関係が維持され、そのおこぼれにあずかる庶民もそれなりに公共の恩恵を受ける 良い時代 が日本にもあった。
しかし、ご承知の通りのバブル崩壊によって、そんな良い時代も終焉を迎える。このとき、資本と政治を預かっていた時の指導者は、取り返しの付かない政策上の失敗を犯した。
これに気づいた方々は、政策修正のお手本をこれまでやってきた通りヨーロッパや米国に求めたようだ。サッチャリズムでありレーガノミックスであり。公共という名の伸びきった戦線を縮小し、小さな効率的な政治を目指すことへの大転換である。
このような政策遂行は、現在の自民党も民主党も大差ないのではと私は見ている。
ここでもう一度語弊があることを承知で言えば、その改革を大雑把に乱暴にやっているのが自民党で、理論付けてやっていこうとしているのが民主党かな。
このような現状の中で、市民は、改革の中身を承知しているのか。それよりも、地域自治を預かる最前線の方々が、その事を踏まえて地域自治を自分達の地域事情に合わせて柔軟に実施して行こうとしているのか。
つづく
| 2005年11月04日(金) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、６」日本における公共の概念 |
ＮＰＯ法人の事を語るのに、避けて通れないのは、「日本において公共とは、市民にどういうふうに認識されているのか」という問題だろうかと考えている。
ＮＰＯ法人について「Ｎｏ、５」で、米国における発展の歴史を私なりに解釈している事柄を書いて見たが、それを日本に置き換えたとき、どんなに評論すれば良いのか迷ってしまった。
それは、私が考えている公共というものの存在と、世間一般にいう公共の存在の間には、大きな隔たりがあるように考えてしまうからだ。だからこそ、自分の思う公共の概念にあうよう、様々な方法を使って社会変革への意識啓発活動を展開しているということなのだろう。（大きく出たね）
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日本の歴史を紐解けば、古く 公 という概念が社会に認識されだした初めは 公家 という存在であったのではないだろうか。
それが、武家社会が定着するに至っての 公 とは 公儀 という存在に置き換わったと思うが、庶民にとって公儀は遠い世界の存在でしかなく、年貢を納める存在であるご領主様が、お上として君臨する社会が生活の大部分であったのだろう。
そんな社会がガラリと変わったのが明治維新ということになると思うが、庶民にとって身分制度が廃止となり市民平等の社会が来たといっても、明治という時代が必ずしも幸せな社会であったといえるのか。
確かに文明開化の風は、社会変革をもたらし生活を豊かなものにしていくこととなるが、同時にその見返りとして、庶民は新たな税と徴兵という義務を課せられることとなる。
この頃より公共という概念が見られる事となっただろうが、それは、庶民を管理するための戸籍を作る役所と、庶民を富国強兵思想に誘うための教育施設に大きく代表されたのではないだろうか。
そして、大正デモクラシーの時代を迎える事となるのだろうが、公共という概念が未成熟なままでの民主主義思想は、資本主義社会の弊害の部分と合致して、庶民を不幸な時代へと走らせていく。
ここからの事をまとめるのは難しい。 つづく
| 2005年11月03日(木) |
紅葉の季節 山の状況は |
文化の日。天候は曇り空、時折パラパラと雨が落ちているあいにくの空模様だが、起床後直ぐに国旗を立てる。
こんな天候だが、思い立って「石鎚もみじまつり」最終日の催しである「法螺吹き競技大会」を見学に、石鎚山成就社に出かける。
山は紅葉の真っ盛り。あいにくの空模様をものともぜずモミジ、ドウダンツツジ、ミズナラ、ナナカマド、アオハダ、シロモジその他沢山の木々が、それぞれの秋色を表現している。
法螺吹き大会は西条市観光協会が主催する「石鎚もみじまつり」行事の最終イベントのようだ。修験者姿の老若男女６０名ほどが、石鎚山目がけて法螺貝を吹き鳴らす。
あまり聞き慣れない音色故に、最初はどんな吹き方が良いのか検討が付かなかったが、順番を待つ奏者の様子を見ていると、どの人が上手いのかおおよその見当が付くようだ。
観光協会が主催するこの行事はこれまで見る機会を失していたのだが、やっと実際の様子を知ることが出来て一応満足。
肌寒さに早々に下山。帰り足で、
・「西条少年自然の家」の様子
・東の川林道工事のその後
・石槌ふれあいの里の様子
・大保木公民館の災害復旧工事の様子（木造校舎のリフォーム）
・中奥災害復旧工事の様子（小河川）
・荒川災害復旧工事の様子（生活道路）
を見て回る。
昨年の台風災害から１年以上経過し、既に元通りに復旧出来ている所、復旧工事の真っ最中の所、等々ある。
私の顔が曇った点は
・黒瀬ダムの水が黄色く濁っていること。
・山仕事の作業現場に、空き缶、ペットボトル、仕事道具の不要品、バッテリー２個等散乱しているのを見てしまったこと。
山の幸を得て生活しているであろう方々の仕事現場が、なんともこんな状態。空き缶一個など３５０km2の山林面積のほんの一点にしか過ぎないが、紅葉見物で豊かになっていた気分が一度に落ち込んでしまった。
ロープウエイ山頂駅から成就社に至る登山道が、ゴミ一つなく綺麗だっただけに余計にそう思う。
午前中様々な用件を済ませる。
「ひうち陸上競技場」のメインスタンドコンクリートのひび割れについて担当に聞いてみる。建物の瑕疵担保期間は１０年ということで、この建物は築後５年目くらいだからその期間内ではある。
担当者は状況を把握しているとのことなので、あとの処理は大丈夫だろう。
重要項目について仕掛けたその後について、様々な立場からの動きがどうかを聞いて見た。その中に、今は動かず静かに理事者のやり方を見ていることも必要との意見がある。
それも人それぞれの考え方だが、私は動き回る方が良いようだ。一つの行動が、玉突き状態を作り状況を動かすこともあるから。（何とも抽象的な表現だね）
昼からは、懸案の「太鼓台運行要領」（案）作りに専念。さて、これを提示したら、どんな反応が返ってくるか楽しみではある。
一応書き終えてから、ひとつのデータを探すのに、ここ１０年ほどの祭礼関係のファイルを全部調べる。その作業に３時間ほども使ってしまった挙げ句に、データをノートに控えているのをやっと探し出せた。
探していたのは、太鼓台の横棒の幅寸法。１０台の太鼓台での申し合わせ事項が数年経てば曖昧になってしまい、寄せ担きをした時、上手く合わない太鼓台が出てくる。
そのデータを提示するために３時間もかかってしまったのだが、既に記憶から飛んでいる別な資料が出て来て儲けたし、お目当てのデータが見つけだせて今日は安心して眠れる。
| 2005年11月01日(火) |
新西条市市政施行１周年 |
昨年の１１月１日、２市２町が合併して新西条市が誕生してから早１年が経過した。
発足早々７８名もの議員が在職することの批判を受け、議会解散要求の風が吹き荒れる中での新市の誕生は、なんともどたばた劇の醜態を曝すばかりで、祝祭気分など皆無なままであったようだ。
議会の自主解散、定数減でのなかでの熾烈な選挙を経て今日を迎えたのだが、合併のメリットを感じないままの住民感情が、今次第次第に大きくなりつつあるように、私には肌身で感じられる。
１３時半から文化会館小ホールで「市政施行記念日における 市民表彰」があったのだが、表彰される顔ぶれが新市に広がった事を目の当たりにしながら、早かったこの１年を振り返って感嘆深い。
市民表彰は３０分ほどで終了したのだが、市民の模範となる人物を表彰する折角の機会が、これほど簡単なセレモニーで良いのだろうかと、納得行かないままの一色達夫である。
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文化会館事務所に施設運営についての改善要望を提出していた、その後の検討結果についての確認。実施の方向で準備中との返事がある。その内容については、いずれまた。
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ひうち陸上競技場で開催の「中体連東予地区陸上競技大会」の様子を見学。
「西条スポーツ・文化支援協会」がらみの「次世代育成支援スポーツ事業」が、この地のスポーツ状況に、はたしてどんな効果をもたらしどんな位置づけとなるのか。それを検証するため、時間があれば各種スポーツの様々なシーンを確認するつもりでいる。
そのための今日の行動でもあるのだが、人の集まるところ情報も集まるから、一つ事をやっていれば余録も付いてくるものだ。
自分の子育ての経験上から中学高校生時期は、良い指導者が居るかどうかによって、生徒の能力は格段に向上する。競技結果表を確認して各種種目の上位者やエントリー状況を見ることや、大会が終わってあとの現場の状況を見ることによって、指導者の指導方針や生徒の行動パターンも少しは把握できるものだ。
ゴミが少々目に付いたのだが、あれだけの人数が集まった割には少ないと思わなければならないのだろうか。それも、数経験すれば今日のゴミの状況が良い方か劣悪な方か分かってくるかな。
もう一つ。
９日の「スキルウォーク教室」のおり、怒り心頭の中でも別な情報も入手。
メインスタンドの最前列、ヒールドに出っ張った庇部分のコンクリートにひび割れが出ている。
今日、私が目視した限りでも５カ所確認。
これは、施設建設業者の責任で補修できるのかどうか、聞いておかないといけない。
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