| 2005年10月31日(月) |
データ収集 今日の成果はほんの少しだが |
プロ野球日本シリーズで４連勝で優勝したロッテの勝因を、情報収集の勝利などと報道している新聞を見る。その記事を読んで見ると、情報収集の内容が既にどの球団でもやっているようなものであり、どうも新味に欠けるように感じた。
セリーグを制した阪神タイガースが、そんなに弱いはずがないから、情報戦にその敗因をムリに見いだしている。そのようしか感じない記事の内容であった。
情報があっても、金本の内角を厳しく突けるコントロールと球威が無ければ、打たれてしまう。要するに阪神はロッテよりも全ての点で弱かったから負けたに過ぎない。
データを収集することは必要だが、その量と質を吟味し、如何に使っていくかという能力の方が、今は全てのシーンで問われている。
収集して、自分のなかで咀嚼し、加工して発信する。でないと野球であれなんであれ勝負には勝てない。
それと自分の収集した情報を加工しないで公開する事によって、さらに情報を付加していく事や、自分の意図する状況を別の場面で作り出せる場合もある。
長年様々な経験を積み重ねていると、どんな情報を仕入れたら良いか、どの情報が重要かが感で分かるようになり、ちょっとは無駄打ちが少なくなっているようにも感じる。
それでも引き出しにしまい込んだまま、今だ日の目を見ない情報も多々あって整理のいとまがない。
今日も興味の虫が５匹ほど動き、触手を動かしたのだ得られたものはほんの少し。「砂糖水を作ろうとしたら、砂糖が溶ける時間を待たなければならない」か
今日の仕事の成果と同じで、まとまりの無い日記になったかな。
| 2005年10月30日(日) |
全日本合唱コンクール全国大会 ｉｎ 広島 |
朝５時起床で広島市で開催の「全国合唱コンクール全国大会」に出場する西条東中学校の応援に出かける。
今回は入場券が抽選ということで、希望者全員が行ける訳にはいかなかった。入場希望者は往復葉書を一人何枚も出し、ようやくにして入手、今日の応援行となったようだ。その入場券の入手から、保護者でバスを仕立てる段取りまで全て妻に任せて、私は身一つで 付いていっただけ という状況ではあった。
５時５０分中学校を出発、しまなみ街道を通り、途中２回の休憩を取りながら３時間少しで予定通り 会場の広島厚生年金会館に到着、１０時から開催の大会に１番で出場する東中学校の合唱を聴くことができた。
今日の出場は中学校混声合唱の部に１９校。ＮＨＫ合唱コンクールとは違った顔ぶれが多かったが、いずれも個性豊かな合唱を披露していた。
審査結果発表までの間に、会場から歩いて直ぐの位置にある、広島平和公園を散策する。
広島市を訪れるのは、ほぼ１０年降りくらいだろうか。
議員になり立ての頃、「西条ひうち陸上競技場」建設の参考とするための視察に、広島県三次市を訪れた帰り足でこの地に立ち寄り、「ひろしま美術館」を訪れて以来の事となる。
日曜日とも重なったゆえかひっきりなし訪れる観光バスからは、修学旅行とおぼしき集団の学生や観光客が降り立ち、慰霊碑の前で手を合わせる。
日本にとっても世界にとっても特別な場所であるこの地にたたずむと、平和の尊さを想わずにはいられない。
日本社会が戦前回帰の様相を強めているように感じられる今日、余計にそんな気持ちにさせられるのだろうか。
審査の結果西条東中学校は、金賞７校・銀賞７校・銅賞５校と評価された中の 銀賞 だった。全国選りすぐりの学校が集まった中で、互角に評価されたことは必ず子供達の一生の財産となるだろう。
子供に引かれて高知・東京・広島と楽しませてもらった親の方が、さらに良い思い出を作らせてもらったようだ。
１８時過ぎ 無事に西条帰着。
| 2005年10月29日(土) |
西条レクリェーション大会 西条南中地域懇談会 |
天気予報通り、昨夜来の雨がひる頃まで降り続いた。
農作業の片づけを後回しにして、祭礼での「太鼓台運行実績」の資料作りにかかる。昨年から作り始めた資料だが、祭礼のあとを振り返り、来年への参考とするには便利な資料だと自画自賛。太鼓台の出発時間、停止時間、休憩時間等を分単位でメモしたものを、一枚にまとめる。急ぎでメモッタ字を判読するのが、自分の字ながら難解なのだから時間がかかってしょうがない。
昼食を挟み１５時頃までかかって出来上がり。
その頃には雨も上がり、明日開催予定の「第４回 西条レクリェーション大会」の準備の様子を見に「東予総合運動公園」まで自動車を走らせる。
明日は広島まで出かける予定なので、レク大会の様子は見られないので、事前に今日様子を見に行く。
雨上がりの会場は、所々にテントなどが立っているのみだが、それでも市職員の姿も見られ、案内チラシから想像しての明日の様子が伺いしれる。
「西条スポーツ・文化支援協会」が県に提出した平成１８年度事業計画に「西条元気ピック・フェステバル」の開催というのがあるが、市の税金を無駄使いしてこんなフェスをしてくれなくても、地元での活動に長い伝統がある体育協会を中心に、既に同様のフェスをしていることの実績を知るための今日の行動である。
行政は予算を提案したら、ありとあらゆる巧言令色を駆使して議会を通そうとする。それに対峙して行こうとするなら、事前に同様の事業がどれほどの予算を使って、その予算をどう工面して、それに関わった人々の達成感を満足させながら、どんな効果を上げることができたかを知っておく必要がある。
現行政は金だけ出して安直に事業をやっていこうという姿勢なのだから、こちらはそれだけの資料を事前に準備しておくことだ。
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大町公民館で１９：２０分より「西条南中学校校区地域懇談会」があるので傍聴に出かける。
この大町公民館。入り口玄関部が喫煙場所になっている。
待ち時間にここで待機しようと思ったが、風邪で痛む喉が煙草の煙にやられて咳き込んだ。
早々に会場の方に移動したのだが、この喫煙者の輪の中に市長がいるのだから、最悪だ。
これでは「健康日本２１」の西条市での実践などほど遠いようですね。
市長の話２６分。他の校区での話と同様。
地域からの要望は
・防災対策について（若葉町自治会）
・大町公民館の改築について（大町連合自治会）
・洪水時の排水対策について（釜の口自治会）
昨年の台風２１号のおり、集中豪雨が国道やＪＲ線路で遮断され、大町校区や神戸校区で浸水被害が多く出たので、その対策を要望する声が強かった。私も、この地区を歩いて数々の要望や叱責をいただいた経験があるところから、地区住民の声はさもありなんと思うばかり。
しかし、それに対する行政の答えは、いかにも歯切れが悪にものでしかなかった。
西条市行政の根本的欠損部分は、地域住民に対する適正な情報開示のなさが第一。資料一枚用意すれば多くの方々が納得してくれるものを、いつもながら言葉だけで済まそうとする。
その弊害状況を確認するばかりの地域懇談会であった。
| 2005年10月28日(金) |
肩こりに効く チェロコンサート |
直樹ヘーデンボルグ氏のチェロコンサートが、昼間は国安小学校、夜は東予北地域交流センターで開催されたので、両方聞きに出かけた。
氏のチェロは彼が１６才のおりから聞き始めて今年で９年目となる。数年毎に西条を訪れ、様々な形態のコンサートを催してくれるなかから、彼のその成長のあとを見届けることを楽しみとしている。
今回は、１５才になる弟の洋君とともに、ピアニストはラトビア出身の ダイアナ・ケトラーさんを伴っての来西である。
国安小学校でのコンサートは、１４時開会。小学生が多く聞いているということで、プログラムを軽いものとていたし、広い体育館でしかもピアノが？であったところから、いまいち音楽性を楽しめないままであった。
夜までの時間、自宅への往復時間が勿体ないこともあり、この地周辺の 視察 とする。
まず出かけたのは東予廃棄物処分場。船屋廃棄物処分場建設についての全員協議会での説明のおり、この処分場の耐用年数がまだ長期間あるように説明していたのが気になっての現地視察。
数年前、まだ旧東予市だったおりにこの施設を見学させてもらったのだが、そのおり聞いていた耐用年数と全協説明との違いがどうなのか。
やっぱり私の記憶通り、東予廃棄物処分場は平成６年から平成２０年までの使用期間との表示があった。その場から市役所担当に電話を掛けて確認したら「建設当時はそのような計画でしたが、廃棄物の量が予定よりも少なく、まだ１０年くらいは持ちそうです。」とのことだった。
そんなところから、「船屋廃棄物処分場の建設も、他の処分場の処理能力や廃棄物の排出量を勘案しながら、時期を見て建設」という担当の説明で納得というところだ。
が、現在、環境基本計画を策定中というところから、ゴミ処理関連行政についても関心を持って臨まなければならない。
・本谷温泉の状況
・大明神川の土砂採取の状況
・国安和紙 山本屋 の見学
・市指定文化財がある 実報寺 観念寺 の見学
・この地域の道路整備状況
全て書いていたら朝までかかる。
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夜のチェロコンサートは良かった。
１７日の祭礼で目一杯やりすぎて、けんびき風邪が抜けきらない体調だが、「肩こりに効くチェロコンサート」だった。
会場は西条総合文化会館小ホールの容量を半分にした位の広さだろうか。可動椅子が気にはなるが、１００人ほどの聴衆の聞く姿勢が良く、音楽の妨げとなるほどではない。
プログラムの特に後半の、ダイアナさんのピアノとの共演は、音が一つに溶け合い、曲の様々な情景が如何無く聞く者に伝わってくる。
直樹は、この５月に来西し、文化会館リハーサル室をはじめ数カ所でのコンサートを催している。その折りのピアニストは日本人の吉沢京子さんだった。
あれから数ヶ月経ち、同じ「ラフマニノフのチェロ・ソナタ ト短調」を聞くのだが、この３５分におよぶ大曲の表情が全く違って感じられた。
そう、吉沢さんのピアノで弾くあの曲は、繊細な東洋的な、直樹の母の血を表現していたように思い返す。
今日聞いた、ダイアナさんのピアノで弾いたあの曲は、芳醇な西洋の文化を想像するような、直樹の父の血を表現しているように感じた。
どちらが好きかと聞かれたら、私は今日のような表現が好きだと迷わずに言える。それは、「直樹がチェリストとして大成していく課程において、今日のような大きな表現が出来ることが望まれるのではないのか」という素人ながらの感のようなものを感じるからだ。
才能溢れるアーチストが、年を重ねる毎にその芸術性を高めて行く。
その課程を確認出来る幸せを感じたコンサートだった。
こんな幸せを感じるのなら、これからも年を重ねる事も、それも一つの楽しみとなる。
「新図書館建設をすすめる会」が１１月１１日に開催する「図書館についての講演会」の案内チラシが出来たと、妻が私に見せてくれた。
講演者は、図書館作りにつて全国的に活躍する菅原峻さんに紹介いただいて、高松市在住の棚橋満雄さんにお願いしたそうだ。
菅原さんの事は、すすめる会会員がネットで調べた中に頻繁に出てきたようだし、私が８月末に研修に行った静岡県磐田市の図書館でもこの人にアドバイスをお願いしたといっていた。
それに、菅原さんの書いた「図書館の明日をひらく」という本が、私の図書館に関する資料集の中に鎮座していた。
図書館に関する資料も、集めだして１５年ほどにもなるから、この本何時買ったのかも忘れていたが、良いと思ったモノは手を出しておけば、いつかは役立つようだ。
もう一つおまけを言えば、図書館活動を盛んに行っている旧川之江図書館での催し案内にも菅原さんの講演案内があった。この講演の一つ前の平湯さんの講演は川之江まで聞きに行った記憶があるが、肝心の菅原さんの番には出かけてないようだ。
まあ、世の中の巡り合わせなんてものは不思議なモノよ。
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今日は「文字・活字文化の日」。そして読書週間
平成１７年７月２９日「文字・活字振興法」が施行され、１０月２７日を「文字・活字文化の日」と定めた。
読書週間は戦後間もない昭和２２年に第１回読書週間の始まり、第２回からは文化の日を中心とした２週間となったそうだ。
２００５・第５９回 読書週間標語 「本を読んでいる君が好き」
| 2005年10月26日(水) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、５」米国での歴史 |
ジョージ・ワシントンが合衆国初代大統領に就任したのは１７８９年のこと。
以来建国２１６年の新興国が、世界に冠たる超大国として君臨することとなった所以は、アメリカンドリームを実現するその社会システムが、ユダヤマネーを代表する財力を基盤として脈々と受け継がれているからだろう。
そんなシステムに乗って、次々と新たな人材を供給する事が出来る背景には、米国社会のなかに息づく文化性があるのではないだろうかと私は感じている。
日本国は米国５１番目の州と揶揄されながら、米国社会の文化性や社会生活上の精神性などはほとんど紹介されてはいないように思う。たまにされたとしても、それはある種のフィルターを通してことのように思えてならない。
こんな私の感覚が当たっているのかどうか知るためにも、一度米国の空気を吸ってみたいと思っているのだが、それを実現出来るのは何時のことか皆目わからない。
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あの時代、ヨーロッパ諸国におけるカトリック教会と一体となった階級社会の閉塞感は、新天地を求める人々の衝動をかき立て、新大陸の開拓へと大きなうねりがでたのだろう。
未開の広野に分け入った人々は、自分を守るものは自分でしかなく、自分の家族を守るための自衛手段を常に持っていなければならなかった。
宗教にしても、家長を中心として家族を一つにする心の支えであり、一日の疲れを癒す精神的支えとして、重要な位置を占めていたのだろう。
そのような精神的な支えとしての宗教は、やがて人々が定住し村や町が形成されると、人々が集う場所としての教会（プロテスタント）を作ることに繋がっていったのではないだろうか。
そこが、その地域の中心となり、子供達の教育の場となり図書館となり福祉の場ともなっていったと想像する。そして政治を語る場でもありえただろう。
宗教行事とともに慈善事業は、公共という体制が整ていない状況を補完する行動として必然的に起こってくる。教会を建て、そこが学校となり、自治の現場となり、自衛のための保安官を雇い、やがては人々を公共の名の元に等しく扱うための政治が起こり、法を定める事となる。
こんな背景が米国における州法の違いとなり、自治体の形の違いを当たり前とする社会性が今日まで受け継がれることとなる。
税を徴収するに至るまでの間、公共を行うための寄付行為は、地域社会を支えるため富める者も貧しい者も等しく行うべきものであり、なかで大口寄付者は、人生における成功者として人々から賞賛され尊敬されることとなり、家族の誇りとなる行為として日常の中にあった。
そんな歴史文化が米国社会の中に脈々と受け継がれ、今日のＮＰＯ活動の基盤となっている。というふうに私は思っているのだが。
要するに、ＮＰＯ活動の拠り所とするものは精神性が一番大切である、と言うことと、寄付行為の社会的認知度の違いが、ＮＰＯ活動における米国と日本の違いに繋がっているということなのだが。
ああこの表現は難しい。
庭の秋明菊が楚々とした姿をそよ風に揺らし、秋の日差しに映えている。
夏の日に繁茂したツツジの影に隠れ、それでも季節を忘れずホトトギスが赤紫の小さな花をのぞかせている。
秋の取り入れ後の片づけ作業をしながら、そんな自然の造形を愛でるひととき。
掛け布団もいつの間にか厚くなり、昨夜はとうとう毛布の出番である。
祭礼がいけば、この地はすっかりと秋のただ中。
このところ怒ってばかりの一色達夫も、ちょっとは頭を冷やして静寂のなかにある、夜長かな。
| 2005年10月24日(月) |
水素による地域活性化講演会 |
１０月１４日付けで「水素による地域活性化講演会のご案内」をもらったので、ひうち会館で１３時半から開始の講演会に出かけた。
講師は東海大学工学部第二工学部学部長 内田裕久氏。
西条市がれいの「産業情報支援センター」を中心として進めている、水素利用冷凍システムの取り組みについて、ご自分のこれまでの研究成果を踏まえて 立て板に水 の感覚で 講義いただいた。
時に精神論を交え、科学技術による人類の幸せ追求を浪々と述べられる。そのあまりの見事さに、さすがの一色達夫も聞きほれるばかり。
しかし、この水素利用冷却システムの、他のシステムとの比較優位性がどれほどのモノなのか。将来このシステムが普及するかどうかの重要な部分なだけに一番聞きたい部分になっても 精神性ばかりを強調してそこを曖昧にしている。最後に「コストが高い低いを一概に比較出来ない」と言われたことで、今日のこの講演に対する私の評価が決したようだ。
エネルギー源が蒸気から内燃機関に置き換わることによって工業が著しい発展を遂げてきたように、冷却システムもフロンに代表される熱媒を得たことによって、冷蔵庫の普及が為されてきたのだろう。だからこそ、地球温暖化への歯止めという地球規模でのプロジェクトを前にしても、そう易々と代替えシステムが普及することとはならないだろう。
そんな現状が見えているからこそ、水素冷却システムも ものになる までにはまだまだ先の事のように感じられる。
地球環境を保全するためにも、西条市が勢力をつぎ込んで取り組んでいる 折角のプロジェクト でもあり、私の予想が外れることを願うばかりだが、さてどうだろうか。
地元紙に
・４月４日には「インサイドりぽーと」として「西条市のコンビナート構想」の特集記事。
・４月５日には「共に創る」四国の産学官連携で「西条産業情報支援センター」の特集記事。
これだけ対外的に宣伝しているのだから「余計」にそう思う。
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「余計」なことを一つ。
日記を書こうとファイルを調べていたら平成１７年２月９日に西条総合文化会館で開催された 地域主権による「地域経済活性化シンポジューム」での資料が出てきた。
（このおりのパネルデスカッションのコーディネーターは、今日の講演者が務めている。）
その中に、今日の講演会で配られた平成１７年１月１日付け環境新聞の西条市での取り組み特集記事と、講演の最後にプロジェクターに映し出された大学のコマーシャルがそっくり同じ物があった。
大学教授もいろいろ急がしそうだから、同じ講演地だったとしても資料をまったく新しく作る時間など無いということかな。それとも８ヶ月も経てばみんな新期か。
さてさて、今日の講演会。どんな目的でわざわざ開催したのやら。税金どれだけ使っとんのかどうか調べたろか。
| 2005年10月23日(日) |
四国自治体フォーラム２日目 各地視察 |
本山町での旅館の夜は、この秋一番の冷え込みの中。
「龍馬がここの裏の山を通って脱藩していった」と旅館の女将が言っていたけれど、そんなロマンも過疎の地の哀愁にかき消されてしまう。久々に「旅館」の風情を味わう土佐の夜であった。
フォーラム２日目。徳島大学教授 中嶋真さんの講演のあとリレートーク。
愛媛でネットばかりいじっていたのでは聞くことが出来ない、各地の様々な自治体運営の事例が紹介され「目から鱗」かな。
四国４県、事情が違って面白い。こういうときに愛媛のある意味での画一性がよく分かる。１２時日程終了。
大豊町、本山町、土佐町、吾北村、旧本川村の様々な施設を見学しながら西条に帰る。
そこに生活する人間の生業の跡が、様々な事を語りかけてくる。
このことについてもいずれ触れたい。
１６時過ぎ帰宅。農作業の片づけ少し。
１９時から祭礼打ち上げ会に出席。地域に次の世代が確実に育っている事を実感する一夜。
有意義だった２日間。体調は最悪状況を少し脱しつつある。
| 2005年10月22日(土) |
四国自治体フォーラム参加報告 |
高知県土佐町で１３時半から開催の「四国自治体フォーラム」に出席。
出がけに様々な用を済ませていたら、高速道路に乗ったのが１１時５０分くらいになっていた。それでも大豊インター手前の立川ＰＡでそばの昼食をとって、定刻ぎりぎりには会場にたどり着く事が出来る。これも高速道路の恩恵です。
今回のフォーラムへの出席を思い立ったのは、今日の基調講演講師が 大阪市立大学大学院教授 加茂利男先生だったからだ。
自治体合併協議がまだ序に付かない頃、今回の合併推進に終始懸念を示されていたところから、その学説を勉強させていただき、旧西条市においでいただいて講演してもらったことがある。
その先生が、合併が一段落した状況の中、如何なる話をするのか興味を持ち、示唆に富む話が聞けると確信しての土佐行である。
現在まであめとむちで追い立てられた自治体合併が、各地でどんな弊害の部分を生み出し、その状況をうち破り地域の自立を促すための方策は如何にあるべきか、私の思いに狙い違わず明快に述べてくれた。
続いてのシンポジュームで、４名のシンポジストからの各地の事例紹介を聞いていると、現在西条市で行われている市政運営について、根本的欠損部分が明確となってくる。
そのことにつては近い内に詳しく書く。
フォーラムには四国各地から参加した方を中心に１９０名の出席。交流会は本山町の「四季彩館」で開催。この施設訪れるのは愛市親睦会できて以来の事。英国人シェフの料理に舌鼓を打ちながら、様々な方々と交流する中から、各地の地域興しの取り組みが見えてくる。
| 2005年10月21日(金) |
「伊万里市図書館見学報告」を聞く |
祭礼行事での過放電がたたり、エンジンが回らないほどに痛んでしまった。そこで今日は２０時間ほどの充電時間を取ったのだが、それでもまだまだ正常な動きにはほど遠い。
日中の農作業もパス。様々な資料整理もパス。それでも１９時半から予定の「第６回 新図書館建設をすすめる会」の会議だけわ外せないと思っていたのだが、起きあがれたのが２０時も回ってのこととなってしまった。
すすめる会会員が旅行の足を延ばして見学に訪れた「佐賀県伊万里市図書館」の報告があったようだ。事前に聞いていた話の中で、私の興味をそそったのは、「図書館長は予算の編成説明員として議会本会議に出席する」というものだっった。
西条市を含めて一般市においての図書館は、生涯学習の一部門として位置づけられることが多いのだが、図書館の重要性を認識する自治体における館長身分の高位置は、さもありなんと思うばかり。
古くから焼き物産地として発展してきた地域は、文化的水準がそれだけ高いようだ。伊万里図書館のパンフレットには、伊万里焼きの陶板ブックエンド、登り窯の部屋、グランドピアノの設置等図書館機能の充実のための様々な仕掛けが施されていることが見てとれる。
「老朽建物をリフォームして、新築と遜色無く建設できます」などと、人を言いくるめることにばかり知恵を絞っている西条市行政とは雲泥の差がある。
「一色達夫は金のかかることばかり言っている」と直ぐに批判するから、もう一つの情報。
「伊万里市図書館」は開館１０年だが当時土地代を含めて２５億で完成したそうだ。「西条市が３０億かけるのでしたら当時とそんなに建設費用も違いませんから、それは立派なモノが出来ますよ。」と伊万里市図書館館長が言ってくれたと報告がある。
「リフォームで５億の節約が出来る」との情報が一人歩きしているが、その根拠は何の説明も無い。リフォームありきで進めようとする当局の意図が見え見えでしょうねと私は思う。
１１月の講演会には 「図書館の明日をひらく」等の著作のある菅原峻さんに紹介していただき、香川県在住の棚橋満雄さんが来てくれることとなったそうだ。
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これくらいの情報を発信すれば、今日一日休養したことを帳消しにしてくれるかな。
明日は高知県土佐町での「自立をめざす四国自治体フォーラム」参加予定。
報告は２３日記入予定。
| 2005年10月20日(木) |
フジ壬生川店「施設老朽化」による閉店 |
けんびきからくる喉の痛みが鼻水や頭痛、発熱、咳きを伴い、最悪の体調である。
政治家たるもの丈夫で長持ちが鉄則ではあるが、一色達夫も人の子、こんな時もあると自分を納得させながらの一日である。
農作業と祭礼にかかっていた間にも、時はその刻みを止めることはない。
昨日に続いて寝込んでいたが、昼過ぎには起床し急ぎの用件から手を着けていく。
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昨日の愛媛新聞に「フジ壬生川店来月末で閉店」「施設が老朽化」をいう記事が掲載されていた。
その記事によると「同店は１９８０年開店だが、閉店の理由について、老朽化と駐車場配置など構造上の問題を挙げている。」とある。
フジ壬生川店は１９８０年の開店で施設老朽化による閉店だが、西条市が買い取って図書館にリフォームしようとの計画を打ち出している フジ西条店は それよりも古い １９７８年の開店である。
今日聞いた情報では、「フジ西条店」も閉店する方針だと「フジ正職員」に通告があったそうだ。
いままでは商業活動中ということで（営業妨害となってはいけないため）フジ西条店の建物の件には触れないでいたが、フジ側が閉鎖と決めたのならこの施設の現状についてくまなく触れる事が出来る。
報道で「同様の施設が老朽化のため閉鎖」と流してくれたので私が言う手間が省けた部分はあるが、「フジ側がこの施設は老朽建物です」と認めていることはなお有り難い。
「持ち主が老朽建物ですと言っているものを西条市が買うんですね」「そして多くの税金をつぎ込んで まだ 使おうというんですね」ということだ。
私が農作業や祭礼関係に集中している間にも、「図書館建設を進める会」のメンバーは、署名活動に続く次の行動を着々と進めている。
１１月には、図書館建設運営に見識の深い講師を招いての 講演会 を計画しているそうだ。
寝込んでなんていられない。
「鉛を詰め込まれたように」という表現があるが、今日の体調はまさにこの表現がピタリの状況。
祭礼での疲労が体中を支配し、どうにも起きあがれず昼頃まで寝床で唸っていた。
それでも昼過ぎに起床できたのは、天気の良い外の気配と、稲刈りがまだ残っているからだったか。
祭り前に済ますことが出来なかった餅米の収穫作業実施。
納屋の片づけや、祭礼関係の細々したことを整理していたら、もう一日が過ぎていく。
夕食後、ネットも開かず日記も付けず就眠。
（２０日に記入。）
| 2005年10月18日(火) |
祭礼の片づけ 共通経験の一体感 |
体の節々が痛む体にむち打って、１０時から予定の祭礼の片づけ作業に参加。
地域最大の行事の跡を振り返りながらの作業は、昨日の様々な光景を思い浮かべ話題が尽きない。
そんな話の共通項は、年々変化する社会環境が祭礼行事へ影響していることについてが多い。
長年受け継がれてきた地域の伝統行事が、ただ単に一日の楽しみ事として消化されているような安直な方向に流れる傾向が如実に出てきた。なぜ祭礼の運行順路が決まっているのか、太鼓台を奉納する事の意味合い、地域の一体感の確認等々、損得勘定で計れない価値観。この地域に生まれ育っていれば、そんな事口にしなくても分かっていたはずだのに、いつの間にか崩れかけているような現状が見て取れる。
古き良き日の郷愁を感じるほどの、年になったはずでは無いと思いつつ、太鼓台を持って２４年の年月の流れを振り返って見る。
流した汗、費やした時間、自分の体から出ていったものの、その何倍もの
様々な得られたものがあった。もう次の世代に伝えて行かなければならない立場となっていながら、今だ得られるもののほうが多い祭礼行事への関わりである。
（むかっ腹が立って）つい口走った祭礼運行規定の作成ではあるが、太鼓台を持つ１０地区が受け入れてくれそうな内容のものを作るのはこれがなかなか難問だ。
地域的配慮、神社側の意向、交通事情、観衆対策、祭礼としてのこれまでの伝統、社会環境の変化、食事休憩等人間としての生理現象への配慮。
思いつく用件をメモ書きしてみたのだが、今日は直ぐにとん挫してしまった。
そんなことこそが長年の経験上からの不文律として、暗黙の了解があって初めて祭礼なんて事が進んでいくはずだのに。と、いつになく弱気な一色達夫。
それだけ地域の伝統というものは大きな存在だということなのか。
ーーーーー
今日の得られた情報の披瀝
・「達夫さん、昨日はこめかみの血管が浮いていましたよ」と青年部員に言われた。こいつ、人の性格見抜いている。
・西条東中学校は、今日の１・２時間目の授業を割いて、神社前の清掃作業実施。それに参加した娘の話ではゴミの中で一番多いのは たばこの吸い殻。
| 2005年10月17日(月) |
たかが祭礼 されど祭礼 |
２時間ほどの睡眠の後、飯積神社祭礼太鼓台の運行。
好天のもと、滞り無く 祭礼行事が進められた と言いたいところだが、なんとも お粗末な 全体の流れであった。
神社での祭礼運営委員会でもって、祭礼当日の太鼓台運行について事前に話し合っているはずだのに、当日太鼓台が動き出す段階になって、地域的な要望を出してくる。これでは事前の委員会が何だったのか、全然意味を為さない。
その点を指摘すると、仕掛けをしたとおぼしき人物が、「そんな意見を言うのはあなただけだ」と切り捨てにかかった。それも９時と１３時の２回。
さすがの私も２回目には承伏しかねて意見を無視。事前の申し合わせ通り、太鼓台の運行をしてもらった。結果、私の地区の太鼓台１台だけが予定コースを運行したのだが、運行コースには、太鼓台が回ってくるために事前にお花の準備をしていただいている方々がおり、その方々は「大谷だけが律儀に回ってきてくれた」と行ってくれ、地区の青年部や運行役員の方々も今日の判断を納得してくれありがたかった。
祭りで歩き回るのはしんどい。お客さんの大勢いる神楽場で長くいたい、地元優先で長くいたい、とおのおのが考えるのは自由。それを事前に出し合って話し合うのが妥当なやり方だと思うが、それで決めるのは面倒だと思うのか、当日になっての実力行使には後味の悪さだけが残った。
予定の時間と場所で動いているこちらとしたら、こんなことされたのじゃあたまったものじゃない、仕掛けの当人に、「そんなに運行方法を変えたいのなら西回り・東周り時の申し合わせ事項の文章を作りましょか」と皮肉ってやったら、話に乗ってきた。
「一色さんたたき台を作って下さい。」だって。
ものの通りを言わず、「そんなこと言うのはあなただけだ」と人を孤立させて発言を押さえようとする手法を取るような人物信用ならない。
「伊曽乃祭礼御定書」のように、この条項に違反したら「次年度太鼓台運行禁止」というような条文を入れて提出したろか。
「たかが祭礼 されど祭礼」毎年ドラマが満艦飾
いろいろ楽しませてくれる地域の非日常事の世界 祭礼 でした。
| 2005年10月16日(日) |
秋晴れのもと 太鼓台の運行 |
６時起床。森本君の慰霊碑にお参りした後、食事をすまし、玄関に御神灯提灯を吊したりのわが家の祭礼準備。
７時には集会所に出向き、太鼓台運行用の諸準備。
一日、太鼓台の伴走車の運転。
朝方は曇り空だったが、昼前にはからりと晴れ上がり、太鼓台運行にはまたとない天候となる。
今日の運行予定を無事終了。明日は祭礼本番、天気予報は 晴れ
昨夜来の雨は朝方は止やんでいたものの、昼過ぎからは本降りとなる。
今日は 氷見石岡神社の秋季大祭日なのだが、なんとも残念な天候となったものだ。
昨日出来なかった籾すり作業を早めに済ませて、太鼓台運行の準備をしようと思っていたのだが、段取りが悪く、おまけに機械の調子も悪く、作業終了は夕方６時も回ってしまった。
その間も間断なく雨は降り続く。
祭礼太鼓台運行準備は青年部を中心に進めていたのだが、運行予定時間になっても雨はやむ様子もなく、今日の運行は中止となる。
籾すり作業の片づけもそこそこに、遅れていた祭礼の方の準備を行う。
例年やることは決まっているのだが、今年は段取りが悪く、夜半までかかてやっと明日の太鼓台運行準備まで追いついた。
雨はあがったようだ。明日 明後日と祭礼に専念。
東京行きと雨のため遅れている稲刈りを、雨雲に追われるように進めていく。
田植え時期の水不足によって草が覆い茂っていたり、台風１４号被害で白穂となっていたりで、収量は思わしくないのだが、それでも取れるだけましと思いながらの収穫作業。
朝方の雨で今日は収穫作業はだめかと諦めかけていたのだが、日中雨にはならずヒノヒカリは今日で終了する事ができた。
上手くいけば今日籾すり作業も出来るかと腹づもりしていたのだが、こちらのほうは準備作業のみで明日に繰り延べ。
夕方には、近づいた祭礼のための買い出しにかかることができた。
町にはすでに 地区ごとのあちらこちらに だんじり が出て、祭り気分を盛り上げている。
西条っ子が待ちに待った祭礼日だが、夕方には本格的に雨となる。
残念。 天候回復を願うばかり。
日中コンバインを運転しながら、米国でＮＰＯが発展してきた要因を自分なりに組み立ててみたのだが、文章化は後日。
早く寝て、祭礼に備える方を優先。
| 2005年10月13日(木) |
ＮＰＯ法人とは 「Ｎｏ、４」 活動資金 |
ボランティア団体としての活動地域 活動内容 それから活動資金が整えば、その設置目的に応じた 活動 が出来る事となる。
資金をどのように賄うか、それが一番の悩みの種のボランティア団体は多い。
資金調達のまず最初は、会費を徴収するところによる。会費の納入によってボランティア団体の構成員となる 証 が出来、継続的に会費を納入することによって、団体も継続的活動が出来ることとなる。
この会費によって、団体の活動のために必要な道具を購入したり、様々な経費をまかなうことにより、団体の結成目的が達成され、実績が積み重ねられていく。
至極当たり前の事だが、これがなかなか難しいのが現状ではある。団体活動を継続していくなかでは、どうしても会費でまかなえない部分が大きくなり、その部分は いきおい身銭を切って対処することも出てくるのが常である。
そのような苦労の末にボランティア団体の継続が困難となった事例を、私も今までイヤというほど見てきた。
ボランティア団体を長年継続し、その活動実績を上げていくためには、そこに集う人々を引きつける魅力と、安定的な活動資金の調達が必須なのだ。
ーーーーー
ＮＰＯ法が出来たとき、直ぐにも法人格の取得を目指すボランティア団体が多かったかというと、一概にそうとも言えない。
法人格があるということは、一個の人格が地域に存在するということだから、民主主義国家としての税体系にならい、「法人市民税」の均等割り額を納める義務が生じる。収益が出たらさらに所得税の課税対象ともなるということ。
ただでさえ活動資金調達の苦労が多いのに、法人格があることによる納税義務が生じたら「やってられない」。それに、様々な書類作成の手間を考えたら、法人格所得のメリットをあまり感じない方々が多かったのだ。
会計処理をしたり活動報告書を作っている時間があれば、自分を待ってくれている人のために、ボランティアを１時間していたほうが有意義だと思う方々も多かった。
そんなところから、ＮＰＯ法が出来ても旧西条市ではしばらくの間、法人格取得団体は出てこなかった。
ーーーーー
ＮＰＯ活動の先進国 米国 では、ＮＰＯ団体への寄付行為は非課税であり、故に、活発な市民活動を後押しする体制が整っているといえる。
日本でＮＰＯ法を作るとき、この寄付に対する非課税処置が議論となったが、「寄付行為」全般に対する社会的認知度の低さや、税体系全体を含めた改正が必要（？）だったかで、条文付加は見送りとなり、未だ見直しが為されていないで今日まで来ている。
このことが、ＮＰＯ活動発展の一阻害要因となってはいるのだが、当初の見込み通り ＮＰＯの冠を隠れ蓑に使った行為が横行している状況では、寄付行為に対する非課税措置の実現はほど遠いと言わざるをえない。
「当初の見込み通り」とは、先にも書いた通り、ＮＰＯ法人にも玉石混合あるのだということ。
ーーーーー
このように活動資金の調達に苦労する団体が当たり前との言える状況下、ＮＰＯ法人「西条スポーツ・文化支援協会」（申請中）の事業計画にある 潤沢な活動資金 には目を見張るばかり。
そのほとんどが西条市民の貴重な税金なのだが、ご立派な目的を掲げた非営利活動法人への委託事業なのだから、議員が聞いたら答弁者は口を濁さないで堂々と言えば良いのにね。
ーーーーー
西条市においては、ボランティア団体活動に対する側面支援のため、行政からも様々な形での資金提供が為されている。そのほとんどは、地域における長年の貢献によって、一つ一つ積み重ねてきたボランティア事業の数々だ。
旧西条市でのそのような事業は、予算書に出てきたらあらましの事業内容と、そこに集う人々の顔が思い浮かんできたものだ。
今日、日記を書く前に、平成１７年度当初予算の中のボランティア関連事業を拾ってみたのだが、従来からは書き方が変わっていたり、事業を一纏めにしていたり、新市での統合予算であったりで、予算の全容がつかめない。
こんなところから、自分の勉強不足が露呈する。
議員がこんなにチェックが甘いのでは、理事者側がアット驚く予算を出してくるはず。 反省（猿でもするというなかれ）
| 2005年10月12日(水) |
ＮＰＯ法人とは「Ｎｏ、３」活動内容 |
ＮＰＯ活動が生活の隅々まで浸透している らしい 米国では、その活動内容として法に示されているのは２５種類。私が、日本でのＮＰＯ法が出来る以前の平成８年に勉強した当時はそうだったが、今もそうなのかは調査していないのでわからない。
日本でのボランティア活動支援のため、法を制定しようとしたとき、この活動内容をどのあたりまでに限定するかについて議論があり、１７種類に決まった経緯がある。
ボランティアの発展の歴史をさかのぼれば、その多くが障害者ボランティアに行き着くと、私は私の経験上から思っている。日本が戦後復興を進めていく課程において、社会補償制度が整っていない状況のなか、制度で救済出来ない人々の生活を支援するため、必要に迫られその意志のある先進的な方々によって始められた奉仕活動が、その起源であるボランティア活動は多い。
そのような先進的な方々が、団体を作り行政や政治に対して必要最低限の生活保証を求めて様々な運動を起こしていった。
そんな活動は、当初 行政や政治の批判の勢力と見られ 異端者か ご奇特な方々として、その筋から煙たがられる存在でしかなかったことが多かった。
ボランティア団体は、その活動が熱心であればあるほど、保守政治からは体制批判勢力として赤よばわりされる事が常であり、当時革新政党と呼ばれていた政治勢力からは、体制批判の別働隊として便利に使われることも多々あったと思う。
日本の経済成長とともに、社会制度の充実が図れるにつれ、ボランティア活動についても、当初の献身的奉仕者の活動から、自己実現のための手段の一つとしての面も現れ、社会の中での市民権を得るに至るまでも成長を遂げてきた。だが、行政や政治の中枢部を占める思考には、ボランティアは行政や政治を批判する勢力でしかないという 当初のすり込み が強く、その成長をステップアップする手段としての、法人格付与の動きは弱いものでしかなかった。
そのような社会風潮ががらりと変わったのが、平成７年１月１７日の朝発生した 阪神淡路大震災 であった。
大都会を直撃した災害に際して、指揮系統が麻痺してしまった行政組織に対し、ボランティア団体の自主活動は大きな成果を上げた。自由意志に基づくボランティア活動の重要性は、続いて起きた日本海重油流失事故におけるボランティア活動の成果によって、揺るぎないものとなったのだった。
このような状況により、ボランティア活動に対する法人格付与の動きは高まり、当時の国会において田英夫さんを中心とした有志による議員立法によって 平成１０年 特定非営利活動促進法 が日の目を見たのである。
前置きが長くなったがここからが今日の本論
このような ＮＰＯ法 の理念に照らし合わせて「西条スポーツ・文化支援協会」の設立目的と活動内容を 現在までに見えてきた 現状から 分析してみると、この団体が市長と組んで西条市でおこなってきた活動が果たしてボランティアの定義に合致するだろうか。
・役員全員はこの団体の活動の現場である西条市に住所を有しない。
・設立に至るまで、西条市でどんな活動を積み重ねてきたのか 皆無
・役員は「協会の目的としている活動を何処でどの位積み重ね経験してきたのか皆目分からない。
このような理由によって、この団体は、「格調高く掲げられた目的をもって、西条市で設立し活動する」という必然性はまったく認められない。
よってこの団体は 西条市長の求めによって各種スポーツの指導者を紹介し仲介するために結成するとしか考えられず、ＮＰＯ法人という冠を付けることに疑問。
「各種スポーツ指導者」の派遣要請ならば、教育委員会にそのリスト一覧表があるでしょうが。文化講演会を開催するために、講師リストから招聘者を選ぶのと同じことでしょ。こんなものが企画力でもなんでもない。金さえあれば誰でも出来る。
ということで ＮＰＯの冠を隠れ蓑に使おうとしても、活動地域、活動内容が借り物では、直ぐに本音が知れる。
| 2005年10月11日(火) |
ＮＰＯ法人とは 「Ｎｏ、２」 活動地域 |
非営利の活動法人にはＮＰＯとＮＧＯがある。
ＮＰＯは非営利の法人であり、ＮＧＯは非政府の法人と定義付けられる。
国の枠組みを越えて活動するＮＧＯの大きな組織としては、地球温暖化防止世界会議（京都会議）を取り仕切ったＮＧＯが有名だろうか。
政府組織でもなんでもない団体が取り仕切った会議で決定された、地球温暖化防止のための二酸化炭素排出量規制が、政府組織の政策を規制するほどの効力を持つ所以は、非政府組織であればこそ国どおしの利害関係を超越して、地球の未来・人類の生存のためにともに行動するという、人間同士の信頼関係に基づけばこそであろう。
ＮＰＯは非営利のと規定されるので、ＮＧＯはＮＰＯの一種であると定義づけられる。非営利の団体は全てＮＰＯであり、ＮＧＯはＮＰＯの活動の範囲が大きくなって国際的な活動を行うほどに成長した組織である。
このことからも、ＮＰＯは活動の基盤が何処にあるかによってその規定の仕方が変わってくることが解る。
団体の活動基本は、その活動基盤がいかなるものかということが最も重要な要素となることが解ってもらえようか。
この事を踏まえてＮＰＯ法の条文も出来上がっている。
すなわち、その団体が活動する基盤が何処であるかによって、法人登録の仕方が変わってくる。一個の都道府県に事務所を置く場合はその都道府県に承認申請を行い、複数の都道府県に事務所を置く場合は内閣府に承認申請を行うというように。
既に書いたように、ＮＰＯは何の活動実績が無くても設立することが出来る。しかし、事務所を置く地域との如何なる結びつきがあるかによって、設立してからの活動内容が決定されてくるのは、ＮＰＯというものが持っているべきその理念ゆえのものにほかならない。
今回、西条市に設立されようとしている「西条スポーツ・文化支援協会」は、西条市長との強い結びつきによって設立されようとしていることは、行政が発信する「西条産業情報支援センター」の内容からも明白であるが、愛媛でも、いや全国的に見てもこんな事例があるのかとの疑問が出てくる。
しかも、まだ承認もされていない団体が介在して多額の税金が出ていることが、疑問をいっそう大きなものにしてくる。
愛媛ボランティアネットに掲載されているＮＰＯ一覧表から、西条市に活動の基盤を置く団体を抜き出してみると、
・９５番 瀬戸内エコライフ 代表者 黒川幸弘
・９７番 ｗｏｒｋｓ２１ 代表者 豊田康志（新居浜市選出県議）
・１２６番 うちぬき２１プロジェクト 代表者 神野顕彰（極楽寺住職）
・１４０番 未来サポートネット 代表者 池内由紀子（元西条市議）
とあるが、どの団体も地域に根ざした活動基盤の上に立ってのＮＰＯ設立と理解できる。
こんなところから、西条市で５番目のＮＰＯ団体「西条スポーツ・文化支援協会」が、突然西条市に降って沸いてきたことにたいする疑問を、私が県に対する意見書（１０月５日の日記に掲載）で指摘したことに繋がってくる。
| 2005年10月10日(月) |
ＮＨＫ全国学校音楽コンクール |
東京お茶の水のホテルでの朝は雨。早起きして行ってみようと思っていた、ホテル近くにある湯島聖堂や神田明神の観光は中止となる。
１０時開演の「ＮＨＫ全国学校音楽コンクール」中学校の部 に間に合うよう、ゆったりと電車から見える大都会の雑踏を楽しみながら渋谷のＮＨＫホールに向かう。
この音楽会に昨年に続いて出演する娘に感謝しつつ、２年続けての東京行は妻との二人ずれ。来年のことは分からないので、全てに優先しての今日の行動である。
全国各ブロックの予選を勝ち抜いて出演の１０校は、中学生とは思えないようなレベルでＮＨＫホールいっぱいにその歌声を響かせる。
西条東中学校は、持てる力を全て出し切って、日頃の練習の成果を全国から集まった満員の聴衆にとどけた。が、全国には上には上がおり、惜しくも入賞は逃した。
次は、合唱連盟の広島大会をガンバロウ。
ーーーーー
帰りの電車の予定時間まで、小雨に煙る渋谷から原宿まで歩く。
明治神宮に参拝。
大都会の真ん中とは思えないようなうっそうと茂る神宮御苑を歩いていると、気づくのは参拝者のほとんどが外国人で占められていることだった。
都会の喧噪のなかで日常を過ごす日本人よりも、外国人の方が日本文化に興味をもつのだろうか。
建築材の茶色。銅板覆きの屋根の緑青色。木々の緑。暖色を一切見かけない神社の建物風景は、装飾を廃したなかに華麗なる美を見る。
自然の中にとけ込む日本文化の粋は、２１世紀社会の極限まで発達した文明をも寄せ付けず、ただ時間を刻んでいくだけ。
どんなにあがいてみても、結局人間は自然の営みの中でしか存在できないのか。神社とは、やっぱりまか不思議な日本の文化。
ーーーーー
筋が一本違っただけで、そこは大都会の雑踏 原宿。
満員電車の経験もし、超文明の先端の雰囲気も味わいながら、西条への帰路に就く。
駆け足の２日間。違った空気を感じながら、西条もまた良し。
| 2005年10月09日(日) |
スキルウォークもＮＰＯスポ文支援協 かいな |
朝８時から太鼓台の組み立て作業に参加。青年部中心に仕事は段取り良く進んでいく。どの顔も待ちに待った祭礼行事に、心の高揚が見て取れるようだ。
例年にない人数の参加に後を任せ、市報に掲載されていた「西条市次世代育成支援スポーツ事業 スキルウォーク教室」の様子を視察に「ひうち陸上競技場」へいく。
「次世代育成支援スポーツ事業」の予算が９月議会で賛成多数で可決されたのが９月２７日のこと。９月末には市民の手元に届けられた市報には 早出回し に「次世代育成支援スポーツ事業」の案内が掲載されている。
議会もなんとも軽い存在だことだ。
会場を見回っていたら２種類のチラシが入手できる「第１回スキルウォーク教室」の案内チラシには、
・主催 西条市・西条市教育委員会
・共催 ＮＰＯ法人 西条スポーツ・文化支援協会（申請中）とある。
このチラシから推察して「次世代育成支援スポーツ事業」の委託料６１１万円は、全て スポ文支援協 に回っていくということなのか。佐野野球教室にかかった税金と合わせて、この団体が介在して市からいくら持っていくつもりなのか。情報公開請求でもすれば分かることだが、改めて、この意図的な事業実施内容に疑問が大きくなる。
参加者はざっと数えて１５０名ほどだろうか。
見知った顔もちらちら見える参加者を前に市長が挨拶したのだが、その最後に理解不能の事を言った。
「ここを使っていて管理者がうるさい事を行って来たら（私に）言ってこい。役所で対処する」
あれはどういう事なんですかと教育委員会職員に聞いてみると「そういう市民の声が多い事を聞きませんか」と答えた。
私は（あっけにとられ）「それが今までの教育委員会の管理方針だったのでしょうが」とその職員を一喝した。
市職員はあくまでも市長の方針の元、仕事を進めているのだから、その仕事ぶりをとやかく言うのは控えなければならない。ましてやネット上に掲載するべきことでもないことは承知の上であえて書き残す。
その理由は、こういう種類の知恵が回る者は私は嫌いだ。
その知恵を市長に忠誠を尽くすために使うのではなく、市民のために使いなさいや。
スポーツの基本は、自分が使う用具や施設を大切に使い、自分がそれを行う事が出来ることに対する感謝の気持ちをもって臨むことだろう。
そのため、スポーツ指導者は、その指導を、まず礼儀から入ることが多いのではないだろうか。それが出来ていない方々が多いと、指導者や施設管理者は勢い小言も多くなろうというものだ。
次の人も同じように使えるよう、施設管理を厳しく行ってきた教育委員会の方針は、施設修理の予算が満度に付かない現状と合わせて、必要不可欠のものとして長年進めてきたはずだ。
その方針が変わって、「市民が使って壊したらいくらでも修理費用を付けてやる。」「市民が施設内で怪我をしてもいくらでも保証してやる」というのなら、施設管理なんてやりよいものだ。市長の挨拶の中の言葉は、そういうことを言っていると解釈できる。
「市民が使い勝手が悪いというのなら、それは、使い勝手を良くするよう管理規定を変えなかった市の責任」。
「おいこら式」の管理者がいる。というのなら、それは人的なもので別問題だ。
スキルウォーク事業の概要が分かったので、１０時には太鼓台の組み立て作業に戻り昼まで手伝い。１２時からは婦人会が用意してくれた昼食を囲んでの祭礼役員の打ち合わせ会に臨む。
昨年の祭礼以来顔を合わせる者もおり、祭りの話題を魚に場は多いに盛り上がった。みんなの話を聞いていると、ひうち陸上競技場でのイヤな気分が晴れて行くのがわかる。
１２時半、後を任せて場を辞する。
１３時過ぎのＪＲで東京行。忙しい午前中だったが、今日が太鼓台の組み立て日で良かった。でないと、同行の妻に競技場での不満をぶつけ続けるのだった。
折角の旅行が台無しになる。
| 2005年10月08日(土) |
久しぶりに図書館について触れてみようか |
昨日は曇ってはいたが雨は降らなかったので一日稲刈りに費やし、夜通しで自家乾燥。もう１５年も使っている乾燥機は、何時壊れるかもしれない代物なので、稼働中はゆっくりと寝ている訳にはいかない。
そんなところから寝不足ではあるが、農作業を祭り前に一段落しておきたい気持ちで起床するも、朝からどんよりと曇って雨模様。
今日は９時半から森林整備のボランティアが、新居浜市の市民の森で予定されていた。それに参加の返事は出していたのだが、昨日の疲れも手伝い休みとなってしまう。
晴れていれば気分も晴れやかに、午前中森林ボランティア、午後から稲刈りとの予定だったのだが・・・。
乾燥機の様子を見ながら、一日祭礼関係の資料作成や整理、図書館についてネット上での調査に費やす。
図書館については、１１月に予定している研修の項目に加えたいと思い、様々な角度からの視察先の検討。ＩＣタグ導入、民間管理、周辺環境などのキーワードで検索して行くと、全く違った相手先が出てくるから面白い。
ネット検索しながら、改めて「西条市新図書館構想答申」を読んでみると、良く調査し上手くまとめていることが分かってくる。
だのにどうして「スーパー施設のリフォーム方針」が出てきたのかを考えてみると、市長のＮＰＯ法人への異常な肩入れから推察して、だいたいこんなところからの発想かと改めて理解が出来る。
既に調査済みのところも含め、さらに事実関係からの裏付けを取っていけば、その全容が明らかとなって来そうだ。
それをネットで流すかどうかは、今後の市長の出方次第。同じ人間の考えることなのだから、発想にそんな違いはないということだ。
愚にも付かない発想を市民に押し付けてくるのだから、待ちに待った施設を良いものにしたいと思うこちらは対抗手段を準備しないと、西条市の将来はとんでもないことになる。
「西条市新図書館構想答申」を踏まえ、全国の最新の情報を網羅して図書館の事を考えていけば、それをスーパーリフォームでは実現できないところに行き着くだろう。図書館とスーパー施設はどだいその用途が全く違う構造なのだから。
そんな事を考えながら仕事をこなして行く一色達夫の気分は憂鬱色。
多くの事柄を大きなマイナス状況から始めなければならない、この西条の現実がそうさせるのか。
ーーーーー
明日は娘のＮＨＫホール出演を見届けるための東京行。日記は１０日に帰宅後記入の予定。
| 2005年10月07日(金) |
ＮＰＯ法人とは 「Ｎｏ、１」 |
ＮＰＯの事を書こうとしたら長くなる。が、西条市に設立されようとしている「西条スポーツ・文化支援協会」に疑問を呈する限りは、私の考えを述べておかなければならないだろう。
長くなる理由は、私が２３才の頃から関わりだした青年団活動を手始めに、その後のボランティア活動があり、その延長線上に市議会議員としての活動につながり、またＮＰＯがありあるからに他ならない。
最初に言いたい事は、ＮＰＯはあくまでも非営利の市民活動であり、その冠を隠れ蓑に使って、市政を好き勝手にすることなどは、一色達夫は決して見過ごす訳にはいかないということだ。
ーーーーー
日頃の諸々の活動に流され、このＨＰも日記以外は更新が滞っている。
久しぶりに「市議会 質疑 質問内容」のボタンをクリックした。
目的は、ＮＰＯの事を市議会で質問したのが何時だったのかを確認するためだった。
２００４年以来その後の内容を書き込んでいないのが目に入り、これでは日記のカウントばかりが上がり、トップページのカウントとの差が開くばかりだと納得してしまう。
そのページをどんどんと下がり、ＮＰＯの事を質問した時期を見ると「１９９６年９月」とある。市議となって最初の議会が９５年６月だから、１年と少しの時の質問だったのかと、改めて感嘆深い。
次にＮＰＯの件を質問したのが１９９８年１２月とあるが、この時はＮＰＯ法が施行された事に伴っての質問だったのだろう。
ーーーーー
「議会一般質問 ９５年６月定例会〜」と背表紙に書いたファイルを取り出すと、すでに黄ばみが入りだした「民間非営利組織ＮＰＯの育成について」という一般質問文章があった。
平成７年の阪神淡路大震災を契機として注目されだした市民のボランティア活動について、一生懸命キーボードを叩いて文章をつづった記憶が甦ってくる。
時は流れて２００５年の１０月。愛媛ボランティアネットを検索すると愛媛県では１８９団体が認証とある。
この数字だけを見ると、ＮＰＯ活動も市民権を得たのかと喜ぶべきところだが、その１８８番目の申請団体に対して意見を述べる事となろうとは、ほんと「やんなっちゃう」。
ＮＰＯの発祥の地合衆国でも、その内容が時代と市民の目によって吟味され淘汰されてきた歴史を持つ。玉石混合となる中から真のその活動内容が評価された団体のみが発展を遂げている。
日本でもＮＰＯが次第に成長する今日、これはどうも？という団体も含まれているらしい。「本来 会社組織で行うべきような活動ををＮＰＯの看板を掛けて堂々と行っている」というような話も聞こえてくる。
用件が整っていれば簡単に設立できるＮＰＯ法人。「だれも会員となることを拒むことが出来ない仕組みとなっているのだから、活動方針が気に入らなければそんな意志を持つ人を募り、大挙して総会に押し掛ければ 乗っ取る ことなど簡単よ。」とある人が教えてくれた。
なるほど株式会社なら株式買収のための資金がいるけれど、ＮＰＯなら会員一人一票。役員の首のすげ替えなど簡単だ。
話が横道にそれたがまいいか。
ーーーーー
県の県民活動推進課担当者からメールをいただく。
意見書を出せば認証までの期間が３ヶ月から４ヶ月に自動的にのびるというような表現となっているが、意見書の審査、申請者への内容確認のための時間が必要となるため、認証までの期間が若干延びる。ということのようで５日の日記を若干修正。
いずれにしろ、ＮＰＯの設立とその活動は衆人環視の元で行われる。だから県の担当者も私の日記もチェック済みということだ。
| 2005年10月06日(木) |
農業共済損害評価見回り 稲刈り |
朝８時半から昼過ぎまで、農業共済組合の水稲損害評価の見回りに参加。
昨年から農業共済組合の地区部長を引き受けたので、それに伴う定常の仕事。
災害が発生していなければ、今日のような仕事は無いのだが、今年は台風１４号の影響で白穂が発生している穂場があるところからの見回りである。
地区内の各農家から申告があった水田を、地区の同輩７名で順繰りに見て回る。
最初の目慣らしから実際に穂場を見て回り、皆さんの評価を聞いているうちに自分なりの評価が出てくる。その数値が皆さんの評価と一致し、決定となれば何だか嬉しくなってくるものだ。
５０箇所ほどの水田を評価して回る内に、水田耕作者それぞれの仕事ぶりや、地区や水田毎の作柄の違いが分かり面白い。
なにからでも得るものはあるものだ。
この仕事、半日拘束されてその報酬とでも言うべきものは、見回り中の缶コーヒーと昼食弁当のみ。共済組合を地区の皆さんで運営していくための、いわば奉仕作業の面がある。
そんな仕組みが、自分でやってみて初めて実感として分かってくる。昼食を取りながら、共済制度や農業経営についての話題に耳を傾けるだけで、本業の方にプラスとなるようだ。
ーーーーー
昨日来の雨で稲は水っぽいのだが、意を決して稲刈りにかかる。
イノシシの食害がある田は、稲が踏み倒されどうにも収穫不能。大幅な収量減でがっかりだ。
１８時過ぎまで収穫作業。その後カントリーエレベーター出荷で、１９時近くとなる。
ーーーーー
今日の２０時から、庄内公民館で「恋いまち物語」映画上映会があることをネット上から知ったが、もう様子を見に行く気分にならない。
ある方とこの映画の事を話した時、私が「もうお蔵入りさせればよいのに」というと、その人曰く。「どだい３ヶ月くらいで良いものが出来る訳がない。だからどんどん見てもらってその結果を大勢に感じてもらえばいいんじゃない」だって。
なるほどそれも一理。
１０倍ぐらいの文章で評論すると書いた件はどうしようか。「他の大事な仕事が入ってそれどころじゃない」というのが本音なのだが。
まあ、書くことに困った時のストック話題とでもしようかとも思うが、それではまじめに映画製作に関わった方々に失礼か。
夜は久しぶりに例の件から離れ、期日が押し迫っている資料の作成などに費やす。
| 2005年10月05日(水) |
西条スポーツ・文化支援協会 設立に関する意見書 |
平成１７年９月２９日 愛媛県知事殿
西条市下島山２６４３番地
一色達夫
西条スポーツ・文化支援協会 設立に関する意見書
時下ますますご清栄の事と拝察申し上げます。
さて、愛媛県に対し、認証の申請をしている「西条スポーツ・文化支援協会」（以下協会という）について、西条市住民の立場からの意見を申し上げます。
当協会の認証審査に当たっての参考としていただければ幸いです。
１、役員に対する疑問。
役員に西条市に住所を有する者は一人もいません。このことは、協会の目的とする「西条市民が、いつでも、どこでも、いつまでも、それぞれの年齢や技術、興味、目的に応じてスポーツ・文化・芸術に親しむことのできる社会の実現に向けて、市と家庭、学校、地域の連携をとりながら、スポーツ・文化・芸術を通して、｛明るく豊かな社会環境｝を整えるための支援を行う」ことが達成できるのか疑問です。
２、設立趣旨に対する疑問
�＼瀘�趣旨書には、西条市における協会の目的とする活動が如何に行われたのかという、法人設立に至るまでの経過について触れられていません。
�△泙拭�他地域における協会役員の「協会の目的とすると同様の活動実績」が明らかとはなっていません。
��趣旨の５行目に「住んでいる私たちが手を結び」とありますが、協会を代表する理事長が西条市に住所を有しない状況において、この文面は疑問です。
このように、この協会を設立する趣旨として述べられた事項に関して、西条市に縁もゆかりもない方々が、なぜこのような法人を西条市で設立し活動するのかという必然性がまったく認められません。
以上の点から、地域に根ざした活動の延長線上に、今回の法人格の取得申請があるとは言い難く、この協会は西条市において事業計画で示された事を行うため、その仲介のみを目的とするために結成する団体であると思われ、設立目的に疑問があります。
したがって、非営利活動法人の目的とする「不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与すること」「営利を目的としないこと」という事項を達成しがたいと考えます。
以上
ー ー ー ー ー
これまで書いてきた通りＮＰＯ法人は 何の活動実績が無くとも 自由に 設立することができる。
それはＮＰＯ法人の事を規定する法律が、「市民の自由意志を尊重するため」法人としての用件さえ満たしていれば 良し とするように作られているからである。だから、ＮＰＯ法人としてのあるべき姿は 市民の目によって見守り健全に育てていかなければならない。
ＮＰＯ法人は、その責任者が政治家だろうが宗教家だろうが営利団体代表だろうが設立することが出来る。
だからＮＰＯ法人設立の愛媛第２号は、新居浜市選出の県議さんでもなんの差し障りもない。「愛媛ボランティアネット」のＮＰＯ一覧を見ると、松山市に新たに設立された団体の代表者に、松山市選出の県議さんの名があるのを見て、「やってるね」と感じたものだ。
そんなところを前提において、我が西条市でのＮＰＯ設立についての意見を述べるとすれば、前記のようになる。少なくとも私が言える意見としてはそうだ。
ー ー ー ー ー
この意見書を出すことによって、認証時期が１ヶ月ほど延びるだろうと県の担当者に聞いた。
ー ー ー ー ー
最初、県の担当に電話して聞いたところでは８月１日に申請していますので、２ヶ月の縦覧期間のあと１ヶ月で認証の予定ですので、１１月１日には認証でしょうとのことだった。
それが、９月２８日に書類を閲覧したところ、どうにも納得いかない部分があり県の担当者に事情を話したところ、「意見書を提出することは出来ますが、書類に不備が無い事を確認しての閲覧期間ですので、意見書を審査し、あと２ヶ月で認証ということとなるでしょう」とのことだった。
「最初の電話の時には３ヶ月で認証と聞いたのですが」と質問すると、「県の規定によって遅くても申請から４ヶ月で認証するとなっていますから」とのことだった。
このＮＰＯ法人の関係者は１１月１日には認証されると見越して仕事を進めている様子だが、１ヶ月ほど遅くなり１２月１日に認証ということとなればどういう事となるか。
このＮＰＯ法人の平成１７年度事業計画には「健康増進支援事業 第１回ソフトボール教室」を「１１月に開催」とある。
議会答弁で担当部長は委託先はＮＰＯ法人も視野に入れてと言っている。
まあ、市長のお声掛かりのこの「次世代育成支援スポーツ事業」。「西条スポーツ・文化支援協会」に委託するため、どういう上手い理由を考えるだろうかな。結果が見物だ。
指定管理者選定の作業にもどういう影響がでるだろうか。
どうであろうと、一色達夫から表記意見書が出されたという事実はもう消えない。
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今になって言えば、この意見書文面を考えるのに書類を睨んで２８日は徹夜。２９日に速達で県担当に提出。閲覧期間は３０日（金）までだった。
| 2005年10月04日(火) |
平成１７年水稲作柄検討会 |
昨日と今日の２日間の予定で 「西条市議会 平成１６年度決算審査委員会」が開催されていたのだが、自分の気持ちのなかでの仕事の優先順を考え傍聴はなしとなった。
今日は１３時半から、農林水産省中四国農政局西条統計・情報センター が主催する「平成１７年度水稲作柄検討会、経営分析活用促進協議会」に、「米生産農家（米生産費調査協力農家）」として出席。
昨年からはだか麦の「農業経営統計調査協力農家」となった関係から、今年の米作柄検討会での意見聴取のための人選のようだった。
出席者は、主催者側から 中国・四国農政局 松山統計・情報センター と西条統計・情報センターからセンター長をはじめ８名。管内３ＪＡから３名。共済組合から３名。生産農家２名（私を含む）。県の担当部署から３名の計１９名。
普段耳にする水稲作柄指数がどのように算定されるのか、その課程が、今日の会への出席でよく分かった。
９月１５日現在での作況指数は県計が１００に対して東予９９。この数字は早期栽培の水稲収量からの算定なので、中手・晩稲の水稲収量によって変化する模様。現在カントリーエレベーターに持ち込まれているヒノヒカリの品質が悪いことや、晩稲の松山三井が台風１４号の影響から大幅な収量減が予想されることが報告された。
続いての経営分析活用協議会で示された「平成１６年産米生産費統計調査」の結果報告には、この地域の農業経営の実態が明確に示されており、普段漠然と感じている事柄が数値として分析出来ていることに関心する。
この経営分析から明らかとなった農業経営の長所短所に注目し、西条市行政が進めている農業政策が 的を得たもの であるかどうかを、一色達夫は直ぐに考えてしまう。
上位機関とあわせた定常的な仕事と、西条市独自の政策的な仕事を考えた場合、声の大きさが目立つ「西条産業情報支援センター」がらみの農業政策は、鳴り物入りで宣伝する割には内容が伴っていないように感じる。
農業経営の実体が分かっていない者には、食品コンビナート構想などという花火は すごい と感じるのだろう。ほんの数例の成功事例を宣伝するけれど、投資に見合う効果と、地域農業の実体分析の上に立った政策であるのかどうか。
いつかの夜市での小学生の異様な物売り光景を見て以来、この「産業情報支援センター」がらみのものに違和感を持つ。
ここの人脈が「西条スポーツ・文化支援協会」というＮＰＯ法人の看板を掛け、市長と手に手を取って西条市をどうしようとしているのか。
農業について書こうと思っていたのに、いつの間にかどろどろとした人間関係の話題に逆戻り。
自然を相手に晴耕雨読の日々は、私にはまだまだ先の話か。
その日を夢に今はこの仕事に邁進。
| 2005年10月03日(月) |
ＮＰＯ法人 真の狙いは 指定管理者参入か |
西条市に設立されようとしている「西条スポーツ・文化支援協会」の事を調査していく中で、この組織の真の狙いは、西条市の公共施設の管理運営を行う「指定管理者」に選定されることを目指しているらしいことが分かってきた。
ＮＰＯ法人の定款のなかに
（事業の種類及び事業に関する事項）第５条（５）に
「公共施設を管理・運営する事業」
と示されているところからも、否定は出来ないところである。
すでに書いた通り、ＮＰＯ法人理事長は、西条市が出資して設立されている「西条産業情報支援センター」の大株主。さらに分かった事はＮＰＯ法人理事に名を連ねる樽谷氏は、西条市の施設である「ひうち会館」を委託管理している支配人のようだ。
そんな関係から、ＮＰＯ法人の事務所は「ひうち会館」内に設置されているということのようだ。
西条市の施設である「ひうち会館」にＮＰＯ法人の事務所が置かれる事に違和感を持たなくもないが、そこは、これだけの 絵を描く 方々、議会などからクレームが付かないよう上手く処理はしていることだろう。
「西条スポーツ・文化支援協会」が、「次世代育成支援事業」という冠を付けた平成１７年度・１８年度の事業計画書を添え、県に対しＮＰＯ法人としての認可申請をしたのが、８月１日付け。
西条市の当初予算を使い、「西条スポーツ・文化支援協会」を窓口として「次世代育成支援事業 第１回佐野野球教室」が開催されたのが８月９日。
続いて９月議会に「次世代育成支援スポーツ事業」の予算が提案される。
この段取りの良さは見事だが・・・・・。
| 2005年10月02日(日) |
西条スポーツ・文化支援協会 事業計画 |
「西条スポーツ・文化支援協会」について、この団体の計画している内容を知りたいとのメールをいただいた。掲示板にも同様の書き込みがあり、関心が高いようなので、県に対して提出された事業計画の概要を掲載。
この団体からの申請書の全文は、入手要望の有ったところには配布中。
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平成１７年度 事業計画書
設立の日から 平成１８年３月３１日まで
１）事業実施の方針
西条市民が、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツ・文化・芸術に親しむことのできる社会の実現を目指します。設立年度は、実現可能なイベントを中心に開催します。
具体的には、婦人対象の「ソフトボール教室」、小中高校生対象の「フットサル教室」「剣道教室」「柔道教室」を開催します。これらの事業は西条市の協力を得て実施します。
また、当協会のメイン・イベントとなる「第１回西条げんきピック・フェステェバル」の１９年度開催に向けての、基本構想づくりを行います。
２）事業の実施に関する事項
（１）特定非営利活動に係る事業 ４事業
３）事業予算 ４１５００００円
平成１８年度 事業計画書
平成１８年４月１日から 平成１９年度３月３１日まで
１）事業実施の方針
西条市民が、いつでも、どこでも、いつまでも、スポーツ・文化・芸術に親しむことのできる社会の実現を目指します。２年度目は、前年度開催した事業は継続しながら、新規の西条市と提携した事業に取り組みます。「佐野野球教室」「カンタンからだの教室」「スキルウォーク教室」「テニス教室」等を開催します。また、西条市オリジナル・スポーツ競技も開催いたします。
第１回西条げんきピックの開催基本計画を１９年度開催に向け作成します。
２）事業の実施に関する事項
（１）特定非営利活動に係る事業 ９事業
３）事業予算 １３４２００００円
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このＮＰＯ法人 平成１７年度の設立（現在認可申請中）早々に 西条市と提携して 素晴らしい活動を展開して いただけるようだ。
さらに 平成１８年度の事業計画。平成１９年度の「西条げんきピック・フェスティバル」も 今から大いに期待される。
けれど、市内でこのような活動をしている関係者と、事前の協議が無いようなところが気にかかる。
| 2005年10月01日(土) |
ＮＰＯ法人代表と市長との関係 |
西条市での「特定非営利活動法人 西条スポーツ・文化支援協会」の結成について、意見を聞いて回っていたのが効を奏して、今日の朝方、重要情報がもたらされた。
電話をくれた方によると、ＮＰＯ法人 理事長 小林義明 という名に心当たりがあり、資料を調べていると「西条産業情報支援センター（サイクス）」に出資している企業の代表者だという事がわかったのだという。
一人の仕事では多寡がしれているが、やっぱりみんなの知恵と情報。私の動き方に間違いが無かったようだ。
早速、「西条産業情報支援センター」でネット検索して見るとありました。
そのページから「ＳＩＣＳ紹介」をクリックすると、出たのが
【会社概要】
・設 立 平成11年９月17日
・資 本 金 1,500万円（西条市が2／3出資）
・役 員
代表取締役 伊藤 宏太郎 （西条市長）
取締役 渡部 高尚 （西条市助役）
取締役 山内 尚隆 （有限会社イーテック取締役）
取締役 小林 義明 （株式会社アシュフォードジャパン代表取締役）
監査役 山下 和規 （株式会社伊予銀行西条支店長）
監査役 桐石 義久 （株式会社愛媛銀行西条支店長）
・スタッフ ジェネラルマネージャー 津田 雄造
チーフコーディネーター 丹 利春
コーディネーター 高橋 啓一
さらに、「事業概要」をクリックすると、資本金１５００万円の株主構成として
西条市役所 １０００万円（２００株）
伊予銀行 ５０万円（１０株）
愛媛銀行 ５０万円（１０株）
アシュフォードジャパン４００万円（８０株）
とある。
さらに「アシュフォードジャパン」でネット検索してみると、この会社はコンクリート強化剤などの販売会社のようだ。
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西条市が大枚な税金をつぎ込んで設立の支援している「西条スポーツ・文化支援協会」の理事長は、市長が代表取締役を務める「西条産業情報支援センター」の大株主で取締役を務める方だということか。
これって、世間一般ではなんというのだろうか。
行政が発信している情報の中から、ＮＰＯ法人理事長の素性が分かるとは、なんとも皮肉なことだ。
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