一色達夫の日記

2005年09月30日(金) NPO 西条スポーツ文化支援協会 ?・?・?

NPO法人は、米国社会では、その経済活動の半分を司っているというような情報があるぐらい定着し、活動の実を上げている らしい。
らしい というのは、日本でのNPO活動を定着させるための法律が出来る1年も前に、この活動が将来の社会を支える重要な要素となるから、西条市でもその準備をしていく必要があると 一般質問 した一色達夫が、質問の準備をしている段階で知り得た情報だからだ。

その質問をした時、議場から嘲笑が起きた事を今でもはっきりと覚えている。

時を経て、西条市でも遅れ気味ではあるが、NPOが組織化されだしたことを喜ぶべきところなのだが、この「特定非営利活動法人 西条スポーツ文化支援協会」については、歓迎しかねる。

NPOの活動というものは、その全てが社会への公開の元、市民の目でのチェックを受けて 健全 に行われていくという原則である。
そんなところから、今回、西条市に活動の基盤を置くと定款でうたっている団体が、どんな経過を経て組織されようとしているのか、十分に吟味してみる必要がある。ましてや、市の税金を使って、この団体の活動実績を作って行こうとしているのならなおさらであろう。

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県の担当部署にこの団体から提出された書類を「情報公開請求」によって入手したもののなかから、その内容を抜粋すると

役員名簿には
理事長 小林義明 兵庫県芦屋市三条町18番1号
理事  樽谷尚彦 兵庫県宝塚市千種3丁目14番14号
理事  内橋博保 大阪府枚方市東香里南町51番19号
監事  小林則彦 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目3番1−201号
とある。
まず第一に、この団体、西条市での活動を行うことが目的であるのに、西条市在住の者が一人も居ないことに疑問が出てくる。
第二には、西条市でこの団体が行おうとしている活動の実績が無いことが疑問。NPO法人設立には、何かを行おうという意志さえあれば実績は問わないのが原則であるとはしても、降って沸いてきたこの団体には、どうにも疑問符の三乗です。

この団体からの法人設立申請内容が HP 愛媛ボランティアネットに掲載されている。
http://nv.pref.ehime.jp/servlet/Kokai?filename=NpoShinseiItiranhttp://nv.pref.ehime.jp/servlet/Kokai?filename=NpoShinseiItiran

一色達夫が書いている事だけでは一つの情報だが、県が管理する情報と合わせて見ればより客観的に物事を判断出来るだろう。

ネット社会は、こういう点は便利。たった一人の活動でも、世界中に発信することができるのだから。そして、情報をドッキングさせれば、物事の全体像が見えてくる。

私たちの町で、いまどんなことが行われようとしているのか。それが将来どんな状況を作り出すと懸念されるのか。
今までとは違う種類のしんどくて億劫な仕事になりそうだが、市民の皆さんの税金で食べさせてもらっているこの身、税金の使い道を知らせるのが当たり前なのだからやらねばなるまい。



2005年09月29日(木) 予定表は空白だったが 祭礼 NPO 各所訪問と

9月議会も終わり、これからは 実りの秋の恒例行事 稲刈りと祭礼行事、麦蒔き と予定をこなしていく時期となる。

予定表が空白だった今日は、そんな様々な定常作業の準備のための一日となるはずだったのだが、急にどうしても外せない仕事が入ってしまい、東奔西走。
日記も付けずに居間でうたた寝となってしまい、気づいたのが4時。そのまま就眠となる。
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30日に記入

祭礼運営委員長が昨日届けてくれた、祭礼関係の書類を最終チェック。道路通行許可申請のため警察署に提出。OK。

西条市でのNPO法人立ち上げの動きについて、市内の様々な方々に意見を聞いて回る。
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今日までの会期で、小松温芳図書館2階郷土資料室を会場として開催されている「西条市指定文化財パネル展」を鑑賞に行く。狭い会場を上手く使って展示していることに関心。
小松藩主一柳直郷の手による扁額は、小松町にある物は全て市指定文化財となっているが、旧西条市にもその対象となるものがあるようだ。今回の展示会を契機として、そのような埋もれた文化財の再評価に繋がればよいのだが。
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夕方から夜にかけて市内各所の訪問。様々な立場の方々と話しをするのは、新しい情報も入手出来て良いのだが。時間は瞬く間に過ぎて行き疲労感。

しかし、活動の基盤を西条市に置くとしたNPO法人の立ち上げについて、詳しい情報が知られていないのには奇異に感じる。
 



2005年09月28日(水) 民生産業委員長に対する質疑全文 県庁での出来事

民生産業委員長にお伺いします。
議案第89号 平成17年度西条市一般会計補正予算(第3回)のうち
10款6項1目 保健体育総務費 に計上されている
次世代育成支援スポーツ事業 についての審議内容についてお聞きします。

私は、この予算について、地域の将来を担う次世代を育成するためのスポーツ事業として、実施の成果に期待するとの観点から、その内容を明らかとするための質疑をさせてもらいました。

その質疑への担当部長からの答弁の中で、8月9日に開催した 第1回佐野野球教室 in SAIJO が大変評判が良かったので、その成果を踏まえて今回の事業を提案した との話がありました。
この佐野野球教室の開催を知らせる案内が市報8月号に掲載されていますが、その案内には 西条市次世代育成支援事業 第1回佐野野球教室とあります。

この事業は「西条スポーツ文化支援協会」という団体が窓口となって開催され、その事業予算は当初予算の中で処理したということです。
この「西条スポーツ文化支援協会」という団体は現在NPO法人としての認可を受けるため、愛媛県の県民活動推進課にNPO法人認可の申請中ということです。
この「西条スポーツ文化支援協会」を窓口として開催された、西条市次世代育成支援事業 第1回佐野野球教室と、今回の予算に提案されている次世代育成支援スポーツ事業はどんな関係にあるのでしょうか。
その点について委員会ではどのような審議がなされたのでしょうか。

次 各種スポーツ団体の年間行事というものは年度当初には決まっており、次世代育成は、年間を通じての様々なスポーツ事業を行っていくなかで行われていくと思います。
ですから、このような事業を計画するのであれば当初予算で行うべきであり、この時期の予算提案でもって準備が上手くいくのかどうか疑問が残ります。
そんなところから、関係スポーツ団体との間での事前の調整はどうであるのかという内容の質問は委員会のなかであったのでしょうか。

委託先についてですが
私の質疑には詳しい答弁がなかったのですが、

委員長報告では それなりの企画力等が必要であるのでNPO法人も視野に入れて委託する との答弁があったようですが、
委託先として考えているところの、これまでの実績や仕事の内容をどのように考えているのかどうか。
次世代育成支援スポーツ事業として提案された 673万9千円という事業費の中で 大部分を占める611万円もの委託料を支払うのですから、それなりの仕事の実績のある相手先ということかと推察しますが、委員会ではどのような審議がなされたのでしょうか。

以上3点について民生産業委員会での審議内容をお聞かせいただければと思います。

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この「次世代育成支援スポーツ事業」についての疑問から、県庁の県民活動推進課に出向き「西条スポーツ・文化支援協会」からNPO法人認証を受けるため、県知事に対して申請されている文章を閲覧してみた。

その書類を読み進むうちに、私の書類を持つ手が怒りで震えだした。
このもっともらしい名称を付けた団体からの書類には、昨日の議会で議決されたばかりの事業が「平成17年度事業計画」として書かれているではないか。
おまけに、平成18年度事業計画では1000万以上の西条市の事業を行う計画書まで付けられている。

県庁担当者に事情を話して「情報公開請求手続き」を行い、申請文章の全文を入手し帰路に付く。
このため16時から予定の「神社祭礼運営委員会」にも、17時半から予定の「議員ソフトボール練習」にも欠席となる。

地域の子供達のため、5万10万の運営資金を苦労して捻出し、様々なお世話毎をしてくれている方々が、何百万もの委託費を西条市での活動実績が全くない団体に、ポンと出すこのような行政のやり方に対して、はたしてどんな感情を持たれるのか問うてみたいと思う。

自分の時間を心沸き立つような活動につぎ込みたい。だが、意に反して、行政のあら探しをしなければならないこんな西条市の現実が嘆かわしい。



2005年09月27日(火) 平成17年9月議会最終日 JA会議 図書館集会

10時から平成17年度9月議会が開催される。
各委員長からの議案審議結果の報告。それに対する質疑 討論 採決。
私は、本会議で質疑をした「次世代育成支援スポーツ事業」に対する疑問点を、民生産業委員長に対しての質疑で問うてみる。
結果、この事業予算に対する疑問を理由として、補正予算(第3回)については反対する。
詳細については後日報告予定。

14時過ぎには全ての予定終了。急いで帰宅。
昨年の台風によって被災した山の防災対策について、県の担当者が現場確認に来てくれるので、一緒に立ち会う。
「紺屋の白袴」で、自分の関係する事業については、その実施要請が何だか後回しになった感有り。

夕方までの一時は、自宅の庭木剪定。祭りも近いので、ちょっとは綺麗にしておかないと。

19時からJA玉津支所での 麦栽培農家対象の「生産組合総会」に出席。平成19年度から経営安定対策の様式が大幅に変更となるので、それへの対策及び裸麦の一層の栽培面積拡大が主な話。だが、玉津支所管内での出席者が4名と、今後の農業経営の不透明感が表れているようだった。

終了後、「新図書館建設を進める会」の第5回勉強会に出席。
16443名の要望署名を提出後、本格化した図書館施設の調査研究の成果を持ち寄っての話は大いに盛り上がっている。
私はもっぱら聞き役だが、出席者からの発言の中で
「洲本市図書館は素晴らしかった。一般図書閲覧スペースは天井を高く解放的だが照明は薄暗めにし、児童図書閲覧スペーツの天井は低くして対象を絞り込みなお外との開放感は持たせ照明は明るく設定していた」
との視察感想には、私も気づかなかった事だったので なるほど とその観察眼に教えられるところ大であった。
こういう、利用者の目線に会わせた施設設定は、スーパー施設のリホームではとてもじゃないけど実現出来ないでしょうね。

集会終了後も様々な事で話題がつきず、シンデレラタイム近くの帰宅。入浴後食事を済ませ、ちょっと横になっていたらうたた寝1時間。
  



2005年09月26日(月) 公金納入手続きの煩雑さ

昨日言っていた「観光PR用名刺」を早速買いに市庁舎別館の担当窓口へ。

窓口で担当者がにこやかに対応してくれたので、石鎚の図柄のものを注文して代金を差し出したのだが、かえってきたのは「この用紙の3カ所に住所と氏名を記入し、本館1階の納入場所(伊予銀)で納入して下さい」との言葉。
「公金の取り扱いが厳しくなりまして」と言うから、「小松の件からですか こまつたものですね」と駄洒落を飛ばすと、ちょっとだけ受けた。

本館の窓口に行くと、また書類にサイン。ようやく名刺代金 200円 の納入手続き完了。

これぞお役所仕事の典型か、それとも必要不可欠な納入手続きか。



2005年09月25日(日) 観光PR用名刺の販売

ネット上で見つけた西条市でのイベント案内が、市報に掲載されているのかと詳しく見ていたら、「観光PR用の名刺を販売します」との案内を見つけた。
9月号で言えば36ページにもなっている市報。詳しく見ているようでも見逃しがあるようで、またまた反省。

旧西条市でのこの種の観光PR名刺は作成されてはいたのだが、使用が行政職員用で限定されており、一般市民向けには出されていなかった。
旧西条市では「観光アドバイザー」制度として、市から委嘱された市外の方々に、西条市の宣伝をしてもらう取り組みを行っていた。
それはそれで良しとしても、折角制作した観光名刺を行政職員だけで使うのではなく、広く市民に持ってもらって民間宣伝の実を上げることが望まれていた。
そんな取り組みは他市ではかなり以前から行われているので、今回の名刺の市民向け販売は、遅ればせながらではあるが、まずは良ではある。

種類は5種類。旧西条市版が石鎚と伊曽乃祭礼、旧東予がカブトガニ、旧丹原が観光農園、旧小松はぼたんと市内満遍なくといったところだろうか。
旧丹原が生産日本一の愛宕柿・旧小松が椿でないのが気にかかるところだが、それは取りよう考えようだろうかな。

旧西条市で私が使っていたのは「光る水 輝く自然 スカイブルーのにあうまち」と、慣れ親しんだロゴが書かれた石鎚山の図柄。
新市の議員として、早速新しい名刺を作って、観光宣伝に一役買わねばなるまい。

・台紙は ・1セット100枚入り200円
市庁舎別館の観光振興課 観光振興係まで

追記
・ネット上での情報から気になる点が一つ
・市報からの情報で気になる点が一つ
気になり出したら、確かめないと寝付きが悪そうだ。



2005年09月24日(土) 県総合運動公園競技場の改修問題

愛媛FCの本年度の成績が良いことから、にわかに話題となっているJ2参入問題が、どうも上手くいかないようだ。
今日の地元紙には、愛媛FCから競技場の芝を常緑の種類に変えてほしいと要請するとの記事が出ている。

地元に根ざしてこれまでチームを強化してきた成果が現れ、夢であるJ2参入が見えてきたというのに、行政の準備が整わずにとん挫するとしたら、なんともやり場のない気分になってしまいそうだ。

Jリーグの開幕や2002年のサッカーワールドカップ日韓開催を契機として日本各地の競技場は、そのレベルが国際標準となったところが多かったけれど、我が愛媛はその流れに取り残されている。新聞報道によると、県競技場は、日本サッカー協会スタジアム標準の最低レベル クラス4 にランクされるのだそうだ。

過剰投資はやる必要はないが、アルビレックス新潟のように、立派な競技場が出来たことを契機として、Jリーグいちの観客動員数を誇るまでにサッカーを根付かせた事例もある。
行政は本来ハード整備が第一の仕事であるべきなのに、住民要望と上手くマッチしない状況は如何ともしがたいものだ。

国際標準に照らし合わせて愛媛のレベルはいかほどのものなのか。今回の問題を踏まえこの際、よくよく理解するのが将来のためだろう。

それは西条市でもいえることだが。



2005年09月23日(金) 法隆寺展 と 演劇の鑑賞

朝から昼に掛けて用を一つ片づけ、15時からは いのちの洗濯 に松山行。

目的は愛媛県美術館で開催されている 「聖徳太子と国宝法隆寺展」と「松山市民劇場例会」での演劇鑑賞。
県美術館での特別展は、8月13日から9月19日までの予定だったのだが、開催期間が25日まで延び今日鑑賞できることとなった。
西条などに住んでいたら、知らず知らずの間に美術や芸術評価のレベルが落ちていく。だから、常に目を国宝級のものに慣らしておく必要があることからの美術館行ではある。

解説文を導として、仏像を中心に国宝数点と多数の重要文化財が並んだ展示品を鑑賞していくと、国宝と重要文化財の差が歴然としてくるのが分かる。そんな看板が付いているからそう感じるのではなく、誰もの心を打たずにはおかないその存在感が満ちているのだから。
17条憲法を制定し、仏教を庇護することによってこの国の今日まで連綿と続く礎を作った人物として、太子信仰が起こった必然を展覧によって知らしめる。そして、太子や法隆寺と伊予の関係までもに言及する展示構成は分かりやすい。小松町北方の法安寺から出土した法隆寺型軒瓦も興味深い。
日本で一番に世界文化遺産に指定された法隆寺の文化的価値も、その宝物の数々から納得させられるし、日本人の琴線に触れる部分も多くあった。

しかし、仏教と太子信仰という精神性をこの地でどう感じるかを考察した場合、以前の展覧であった弘法大師展の方が、見終わった後の充足感が大きかったように感じた。 
やっぱりここはお大師さんの生まれた四国なのだろう。

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県美術館から次は県民文化会館へ
18時半から開演の「松山市民劇場40周年記念 第250回例会 文学座公演 戯曲 赤い月」の鑑賞。
「赤い月」は直木賞作家なかにし礼氏の自伝的小説。作詞家で名を成した氏が、小説家としての地位を確立した作品。作品はベストセラーとなり既に映画化されたりテレビ放映がなされている。
戦争とはなにか、その渦中で翻弄される人間とはなにかを、真正面から捉えた作品として評価されたものを、今回は老舗新劇団の文学座が戯曲化したもの。
長年演劇を鑑賞してきてよく思うことだが、文学作品を劇場という限られた空間に押し込め、演劇という手段で表現しようとした時、どうしてもそのなかに収まりきれないもどかしさを感じる。
今回も、そんな感覚を持ってしまった。文字では一行で表現でき、映像ではいかようにも処理できることでも、演劇というジャンルではそうは行かない。小説に書かれ映像で表現されたストーリー上での重要部分でも、演劇でははしょってしまい残念に思うところが多々ある。
そんなところを、演出上で工夫はしているのだが、作品があまりに壮大すぎるとカバー仕切れない部分が出てきてしまう。
演劇は演劇として小説とはまったく別の作品として見ていく作業を自分のなかで行えばよいのだが、そんな課程を構築できないままに時間が過ぎてしまうと、全くもって作品を楽しめないままに終演を迎えてしまう。

今回も、そんな精神状態のままに3時間が過ぎていったが、それでも観劇中は俗世間の雑念から逃れ、充実感いっぱいの時間ではあった。

さあ、主戦場西条へ リフレッシュした一色達夫の帰還だあ



2005年09月22日(木) コンプライアンス「法令遵守」

企業での不祥事にあたり お詫び会見の時 よく耳にするのがコンプライアンス「法令遵守」という言葉。この言葉を聞けば、何だか魔法の言葉のように発言が重みを増すようだが、社会活動のなかで 当たり前 であることをわざわざ強調しなければならないところに、今日のすさんだ現状をみるようだ。

行政体の様々な仕事は、国によって定められた憲法に基づく様々な法律によって成り立っている。
しかし、これは最低限守るべきものであって、如何に自治体独自の施策に反映させ、法律によらない部分を構築することによって、自治体間の優劣が付いてくるといえようか。

そんなことは住んでいる住民にとって、よっぽど関心が高い方でないと、何処の自治体と比べてみて自分のところはどうなのか、などということを評価するのは難しいだろう。
しかし、だからといって、元気さだけを強調して施策を訴え、さも素晴らしいことに取り組んでいると住民に思わせる訳にはいかない。

議員は住民を代表して、常に自分の自治体は、他地域と比べてどの部分がどうなのかという情報を把握し、それを公表する義務がある。
だから議員は、行政が行う様々な施策の第一の理解者であり宣伝マンであると同時に、最大の批判者という両面を持っているのが当たり前だと思っている。

そんな姿勢をもって西条市の総合評価をした場合、「法令遵守に基づき常に平均点を取る目立たない存在」といったところだろうか。
まあ、それが地域住民にとって一番良いのかもしれないが、自治体合併などという外部からの荒波にさらされると、なぜ平均点しかとれないのかという理由があからさまになってくるから厄介だ。
それに平均点が取れている理由は、地域の恵まれた様々な資源によるところ大であるといったことまでが分かってくる。
語弊があることを承知で言えば、努力しないで平均点が取れるのだから幸せといえば幸せではある。

議員として現状を憂い様々な提言をしても、なかなか実現しないことで歯がゆい思いをしていても、法律一本できた途端に一気に現状改善ということが起こる。
たとえば「禁煙対策」。平成15年の健康増進法の中に禁煙実施が盛り込まれ、たばこ枠組み条約の批准以来、公共施設における禁煙実施は隔世の感がある。
それでも取り組みが遅れているところは、気付き次第施設責任者に個別に当たっている。

法律があると強調するところなどは、虎の意を借る狐みたいだと自分でもいやになる時があるのだが、そういう方法を採らないとこの地域は変わらないのだから仕方がない。
禁煙実施に最後まで抵抗する牙城は、市役所庁舎となるかどうか。結果に こうご期待。



2005年09月21日(水) 西条メイン道路の地下水噴出

「うちぬき」という現象が見られるところから「水の都西条」と形容される私たちの町だが、合併によって、この名水の恩恵を得ている地域は全体としてはごく一部となっている。
だが、この自然現象はやはり西条市の最大の ウリ であることには異論がないだろう。
この水を巡って、なんだか世間が騒々しいが、今日はこの水に関する町の話題を一つ。

「うちぬき」のメカニズムについては、既にこの日記でも触れた。
このメカニズムによって、西条市のメイン道路ともいうべき「駅前本通り」(県道伊予西条停車場線)で、地下水噴出があり道路を濡らしている。
この道路を通ていた妻が「あちこちで水が噴き出しているよ」と教えてくれたので、今日確認に行ったのだが、なるほど数カ所でこの現象が確認できる。
何年か前になるが、市内の駐車場のアスファルト舗装から地下水が噴出しているとの話題が新聞記事となったが、あれと同じ現象が多く見られるようになったということのようだ。

これも数年前になるが「西条総合文化会館」でも同じ現象が見られ、この水止め工事のための予算が付いたように記憶している。

(やっぱり、うちぬきのメカニズムにふれないといけないか)
「うちぬき」は加茂川武丈付近で浸透した地下水が、海岸近くにある推定断層によって遮られ、なおかつ西条平野地下に存在する石灰質層の蓋によって圧力がかかり、この石灰質層を打ち抜くことによって、水が噴出する。

ようするに、駅前本通りで見られる現象は、石灰質層を打ち抜いた後の水止め工事が上手く出来ていないためのものである。
以前ならば、人の生活に必要なところに管を入れ、そこでの生活用水に利用していた だけ であったものが、商店の廃業や空き家となって更地となる場所が多くなってきたところから、「うちぬき」井戸を埋め戻したり、放置したままにしているところも多くなった故の今日の状況ということだ。

近くに駐車していたタクシーの運転手に聞いたら、この間の台風の後から吹き出したとのことで、「渇水になってきたら止まるだろ」と驚く様子もない。
が、事情を知らない旅人でもが見れば「水道管でも破裂しているんじゃないの、早く止めないと水がもったいない」などと言われるだろう。

こんな地域だから、地元の建設業者などは、どれくらい地下を触ったらいけないかを考えながら様々な工事をしていくのだが、この頃西条に進出してきた他地域の工事業者などは、「そんなことはお構いなし」に高層ビルを建てている。
地下水瓶の蓋である石灰質層を、大きく傷つけるような工事を放置していたら、いずれ「うちぬき」などは、「過去にそういう現象が見られた」などと言われることになりかねない。

西条市では「地下水保全条例」を制定して、いちおうの歯止めは掛けてはいるが、これは地下工事を全面禁止するためのものではない。
市民の貴重な財産であるこの天与の恵み「うちぬき」を守って行くためには、今、あらん限りの手を打っておくことが急務であろう。それが「人の座敷に土足で入ってくる」ような事を言っている方々に、対処する有効な手段となると思うのだが。



2005年09月20日(火) 農作物の獣害防止

実りの秋を迎えて、農家の間ではイノシシ被害の話題が多く聞かれる。
この被害が聞かれ出したのはほんの数年前からで、年毎に範囲が広がっているように思われる。
今までそんな被害など聞いたことも会った事もなかった私だったが、昨年は8aの田がイノシシ被害で全滅し、そして今年は3枚の田にその痕跡を残すこととなり、ここ3日間ほどはイノシシ追いに夕暮れ時の数時間を費やすことになってしまった。

そんなイノシシ被害に対応するため、市としては、猟友会に若干の補助金を出して、駆除に協力してもらっている。
人づての話では、一昨年は30数頭、昨年は10数頭の成果があがったとのことだ。農家としては、被害発生があればJAに申し出て、そこから駆除を依頼するようになっているのだが、猟友会もこれを仕事にしている訳ではないので、駆除の依頼に直ぐに応えられるわけではない。

被害の大きい農家では防衛手段として、田の周りに海苔網を巡らしている方もいるが、相手は猪突猛進の元祖、なまじっかな杭など押し倒して食事のし放題。

取り入れまで防衛手段の夜回りが日課となるかと覚悟していたのだが、今日読んだ農業共済新聞に「低コストで簡単に獣害防止」との記事が掲載されているではないか。市販の衣料用防虫剤(樟脳)を雨対策の容器に入れて吊して置くだけで、被害がなかったという。
食料の在処をかぎ分ける敏感な嗅覚を逆手にとって、臭いが強い物を獣の鼻先に仕掛けることによる効果のようだ。
新聞記事にあるとおり、安価で手間もかからず誰でも試すことができそうだ。

農作物の生産を阻害する要因として獣害(イノシシ、猿)、鳥害(雀
、からす、等)とあるが、加えて気候変動による自然災害もある。
人間も自然の一部なのだから、自然からの恵みを得ようとすれば、やっぱり自然との共生を計る事が一番のようだ。
そんななかにあって、くれげれも人災だけは御免被りたいものだが。



2005年09月19日(月) 兵庫県洲本市図書館 徳島県立図書館の見学

西条市で新図書館の建設運動をしている会の方達12名で、徳島と兵庫の二つの図書館を見学にいった。

他の図書館見学も計画にはあがったのだが、今日は旗日だが月曜日ということで休館のところが多く、今日の2館となったとの事だ。

徳島県立図書館にはほぼ10年ぶりの訪問となる。
あのときは、この図書館を設計したのが、西条市総合文化会館を設計した「岡田新一設計事務所」なので、この設計会社の 技量 をこの目で確かめるための訪れだった。
10年前には気づかなかった事だが、この徳島県立図書館の建物構造の中に、西条市総合文化会館で使われている構造が散見される。
設計会社が同じだと、同じ設計思想のもとで、使われる材料までが同じ物ということも多いようだ。建築後15年を経ている建物だが、見た目ではコンクリのひび割れや雨漏りのあとなど見受けられず、さすが、最高裁判所や鹿島建設本社ビルを設計した 老舗設計事務所の仕事だと感じる。

図書館運営については館の事務職員から説明を受け、愛媛県の図書事情との違いを皆さん痛感されたようだった。

兵庫県洲本市図書館には2年ぶりくらいの訪問だろうか。この前は「吉野川のフォーラム」に参加の足を延ばしての単独行だった。
かの 赤木かん子さん が推奨する図書館だけあって、建物構造から書架・調度品、その色彩の使い方全てが洗練されている。
図書館設計の紹介本にも数点の紹介記事が書かれている 鬼頭梓建築設計事務所 の手によるもの。
副館長の説明に皆さん活発に質問されていた。
私も、運営体制や指定管理者制度への対応等について聞かせてもらった。
洲本市は人口4万人。来年2月にはお隣の町との合併によって人口5万人の市として再出発する予定と聞くが、日本第2の大都会の文化圏に属し、藩政時代には藍の専売で裕福であった蜂須賀家の家老が治めた地域の文化水準の高さが、そのまま素晴らしい図書館の出来に繋がっていることが分かる。

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西条市でも、図書館建設基本構想をまとめる課程において、大枚な税金を使って様々な地域の図書館を調査研究している はず なのに、ここにきてその方々から新図書館に対する期待の声が聞こえてこないのはどうしたことか。
少なくとも、今日図書館見学に行った方々は、自前で自分の意志での行動なのだから、これからどんどんと声を出していくことだろう。

かの赤木かん子さんが西条市での講演の時言っていた言葉。
・「図書館建設運動は政治活動です。だから、ありとあらゆる避難中傷が降り注いできます。そを跳ね返さなければ、決して良い図書館を作る事は出来ません」
・「低次元のものに合わせて、自分たちの理想を落とすことはありません。」



2005年09月18日(日) 中学校運動会 気分良い一日だと思っていたのに

下の娘の中学校運動会見物に一日費やした。上から下まで13年かかる小中学校との関わりも、1年と少しを残すだけととなると、あっという間に過ぎていった月日を懐かしむような想いにかられ、子の成長を見届けるように秋晴れの一日を過ごした。

競技に興ずる生徒達を見ていると、社会生活の縮図を見ているようで興味深い。チーム競技ではリーダーとおぼしき生徒がみんなをまとめ、戦略をたてて当たっているところが必ずといって良いほど勝利を収める。運動会だから体力勝負のところもあるが、明らかに体格で劣っていても知恵勝負で向かっていくところも中学高学年ともなると見受けられる。

幼稚園生の頃から見知っている子供達が、運動会の運営に携わっているのを見ると、これまで積み重ねてきた教育の成果を感じるばかり。生徒同士の連帯感や地域の保護者の協力関係。それに、地域に少子化の波が押し寄せている現実までもが見えてくる。

ー ー ー ー ー

帰宅して休息しているとき、新聞記事の一つに目がいき、私の機嫌がいっぺんに悪くなった。
「”古里の味”囲み交流」東京「関東県人会に850人」との記事の中に、「西条市合併記念映画紹介もあった」とあるではないか。
主催者の要請だったのか、西条市からの 売り込み によるものか、この催しで あの 映画を紹介することとなった経緯は知る由もないが、なんともなんともではある。
あの映画をそのまま上映したのかどうかは知らないが、さぞや場が盛り上がったことだろう。西条も 面白い事をするね と。
自治体担当者に経験が無い部分ならば、最初から最良のものができるかどうかは分からないのだから、結果が思わしくなければそれを次につなげるべく、評価するべきところと お蔵入り させるぶつとを分けて当たれば良いものを。
よりによって東京で披露するとは、いやはや なんともなんとも。

一定水準というものを まるっきり 理解できていないということは、なんとも怖い者知らずですね。
それとも 裸の王様

これ以上この映画を引っ張っていたら、7月31日付け日記の10倍くらいの文章で、この映画のどこがどうなのか詳しく指摘しますから、そのつもりでどうぞ。
西条市の文化水準がこんなものかと思われるのには耐えられませんから。



2005年09月17日(土) 休養日気味だが やることはいっぱいある

9月議会での主な仕事は、昨日の委員会審議で一段落ではある。
そんなところからか、今日は久々にぐっすりと睡眠時間を取れた。10時間くらい寝ていただろうか。
朝方の冷え込みは、睡眠にはもってこいの条件なのか、妻や娘が出かけた事にも気づかず、安眠をむさぼるのみ。
校区自治会主催の敬老行事で、西条東中学校音楽部がアトラクション出演することも、すっかり忘れてのリラックス。

昼間は、議会優先で後回しとなっていた用事の片づけ。祭礼関係の文章作成し部落内に配布や、「花の御礼」カードのデザイン等。

夜は、またまた溜まっている資料の整理。
新聞記事で注目するのは、15日に掲載された「景観行政団体へ13市町」に、西条市も含まれていること。
ある面では経済活動と相容れない要素を持つこの景観という概念を、西条市の中でどう具現化していくのか。現在策定準備中の環境基本計画のなかで、どんな扱いとなるのか注目する。
西条市には到底似つかない高層マンションが、無規制で林立しようとするなかで、眺望という環境を確保することも、景観形成の重要ポイントとなるべきなのだが。

片づけをしていてたまたま手に取った雑誌に、この景観形成に取り組む自治体の事例や、容器リサイクル法に基づくペットボトル回収についての特集記事、総合計画作成による自治体改革のレポート等がある。思わず読みふけってしまい夜も更けた。




2005年09月16日(金) 9月議会 総務委員会 議案審議

朝6時から共同水源の水当番。秋の色も濃くなって、この水当番も残り少なくなってきた。
7月初旬の大雨以来まとまった雨が降らず、地下水位も下がってきたところへ台風14号の来襲。これで、今年の水田用水は確保できて一安心。

後を妻に託して、10時からは9月議会の総務委員会議案審議に臨む。
補正予算は少なく、必然的に質問項目も少ないのだが、それでも予算内容を詳しく聞いておく作業は手抜きはできません。

文化会館管理条例の一部改正条例案は、総務委員会に付託された「指定管理者導入関連」のものがこれ一つだったので、各議員からの質問が多かった。
私は、利用者への施設スタッフによるサービスが確保できるかどうかを中心に、内部検討の内容を聞かせてもらった。

条例に対する賛成討論実施。議案に対する討論はあまりやったことがないのだが、この文化会館の事に関しては一言行っておかなければならない。
しかし、この条例は、西条総合文化会館と西条市丹原文化会館の二つの会館の管理条例であることを、ある意味忘れて話しているところがあった事は反省点。

帰宅。水当番の方は、水路の途中で草が詰まるトラブルがあり、思わぬ時間がかかった。
実りの秋を迎えて、イノシシ被害が方々で発生している。私の水田もそろそろかと思っていたら、案の定、2枚荒らされている。20時も過ぎて被害水田を見回ったら、がさごそという音とともにイノシシの鳴き声が聞こえた。

「もののけ姫」の冒頭「たたりがみ」が出てくるが、まさに人間界への「たたりがみ」。違うなあ、自然界にとって人間が「たたりがみ」か

地区を見下ろせる小高い山に鎮座する小さな祠の、今日はお祭り日。
時間を作って、出かけ地域の方々としばしの歓談。作の取り入れ状況がもっぱらの話題だがいのししですから。
この山の神様のお祭り日がくれば、もうこの地域も秋色一色。



2005年09月15日(木) 西条市議会 民生産業委員会の傍聴

10時から開催の西条市議会 民生産業委員会の傍聴。
今日は、同じ時間帯で企画建設委員会も開催されたのだが、私が本会議質疑を行った予算と条例の審議があるこちらの委員会の傍聴を選んだ。

議案質疑で聞けなかった部分で、委員からの質疑でより理解できた項目とまだ不足がある項目との まだら模様 だったが、他の議員の質疑と理事者答弁を聞いていると(いまだに)参考となる部分がある。

最後に自治体病院の運営についての意見書提出についての協議があったが、こちらも現状がよく解って良。

帰り足を延ばして、丹原町佐伯記念館郷土館で開催されている郷土作家8名による「西条版画展」を鑑賞する。
いずれの作品も個性豊かな力強い出来映えだった。
この施設は近鉄の会長を務めた故佐伯勇翁の業績を伝えるものだが、今は楽天となってしまったプロ野球球団の思い出も凝集されている。
小さな町のささやかな建物に、日本の歴史の一こまが伝えられている意義を感じずにはいられない。
建物2階の窓からは、晴れていれば石鎚が見えるはずだろう。効成り名遂げた翁の残した足跡に、古き良き日本の現風景を見るようだ。

夜は、次の視察研修予定の資料作りと、明日の所属委員会の準備。



2005年09月14日(水) 交通災害共済制度 についての質問

9月議会の質疑 質問が2日間で終了したので、今日の本会議は休会となる。
朝 一つ用事を済ませてから、水田の畦の草刈り作業を昼過ぎまで実施。

やりだしたら3時間ほども一気の作業で、昼食を終えたら疲れがドット出てくる。
休憩がてら 金曜日に予定の委員会での議案チェック。
文化会館の管理条例があるので、これは入念な準備がいる。指定管理者の質によっては、がらりと雰囲気が変わりかねない施設なので、事前の押さえを様々な角度からやっておく必要がある。

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9月議会での質疑文章(案)はすでに提示したが、かなり修正したので、再アップしたほうが良いか、それとも、予算が成立してからのポイント押さえのほうが良いか。
とりあえず、まだ提示していない一般質問文章を出しておこうか。
質問のねらいと経過報告はまたの機会として

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次 一般質問に移ります。
交通災害共済制度についてお聞きします。
平成16年度事務報告書の6ページ 交通についての取り組みとして様々な事業が記載されていますが、そのような交通に対する行政の取り組みの内で、今回は 交通災害共済 一点に絞ってお聞きします。

愛媛県市町村交通災害共済組合は昭和44年4月1日に設立され、以来今日までこの制度は続いています。
現在市民が加入している交通災害共済は、先頃統合された愛媛県市町総合事務組合の業務に変更されましたが、この事務組合の業務の内で交通災害共済への県下自治体の加入状況 及び この事務組合の運営状況をどう把握しているのかをまずお聞きします。

旧西条市では、以前の愛媛県市町村交通災害共済組合には加入しておらず、民間保険会社の制度加入でしたが、合併を期に、組合加入に変更となりました。それにともない今年から事務手続きが変更となっています。その案内については市報2月号に掲載されていますが、従前の方法とどのように変化したのか、また、市民の加入状況いついてをお答えください。

この交通災害共済制度は、掛け金が安いことや、加入が手軽に出来るところから、旧西条市では一時期加入率が高かったようです。それが、平成16年度は15、7%の加入率と事務報告書にあります。
旧東予市、丹原町、小松町では50%近くの加入率となっているようですが、近年の行財政改革の流れの中で「民で出来ることは民に」との視点からすれば、この制度については廃止も含めた見直しを行い、交通対策事業の再構築を図っていく必要があると思いますが、お考えをお答えください。



2005年09月13日(火) 平成17年度 9月議会 質疑 質問 2日目

昨日からの続きの 「平成17年度 9月議会 質疑 質問。」
私は、午前中の登壇で、質疑6項目と質問1項目を行う。
昨日、最初13分あった質問時間を11分に縮めて2回目の質問時間を確保しておいたのだが、文章を削除した後のチェックが甘く、最初に読んでおくべき一行が脱落していた。
何回経験しても、なかなか完璧にはできないものだ。

それでも、持ち時間15分を残らず使い切って、9月議会提出提案の ポイントは押さえられた。かな

今回の予算が成立して、実行に移される段階になってから、また、内幕話を疲労 じゃない 披露しよう。かな。ネタはたっぷりと仕込めたから。

質疑・質問が終了したあと、議員提出議案として上程された
「核兵器廃絶・平和都市宣言」が全会一致で決議された。

旧市町での各種宣言が消滅していたので、新市となってまず最初にこの宣言が議決されたことは好ましいことだ。

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帰り道に 依頼事項の処理一件。

帰宅後 田の畦の草刈り。無念無想

夜は自治会集会所で「人権を考える地区別懇談会」に参加。この4月に個人情報保護法が施行されて、プライバシーについての視点がまた変わっていることが講師の話から解る。もっぱら聞き役。

今日は、資料整理も投げ出して早めの就眠とするか



2005年09月12日(月) 平成17年度9月議会 質疑 質問

平成17年度9月議会の 質疑 質問 の一日目。
 
アスベスト問題 指定管理者導入について 介護保険制度 水問題 災害対策 高齢者福祉問題 東予運動公園の整備 カドミウム 図書館建設 国保税 消防職員 地方税滞納整理機構 上水道 小中学校のPC整備状況 公民教科書選定 電子自治体

と盛りだくさん。8名と半分終了
聞いていて参考となるところ多々あり。

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夜 質疑、質問文章の修正。
説明文を削除して全部で11分ほどにまとめる。
一回目答弁を聞いてから 二回目をどうするか



2005年09月11日(日) 自治会敬老会 永納山城勉強会 太鼓台集会 

11時半から開催された自治会敬老会に来賓として出席。
地域の見知った人ばかりの集まりなので、来賓出席などおこがましいのだが、役目上参加させてもらい一時を過ごさせてもらった。

予定より早くお開きとなったので、13時半から予定の「永納山古代山城の勉強会」に出席。開催場所が楠河公民館なので10分ほどの遅刻となったが、講師の話の粗筋は理解できた。
文献や発掘物から解き明かされる古代の様子は、現代の状況とそうは変わらないという話が面白い。文明が如何に発展しようとも、人間本来が持っている精神構造はそうは成長しないようで、長年人の心を耕す作業を積み重ねてきた つもり の私としては、そうなのかと何だか悟ってしまう。

永納山城がなぜこの地に作られたのかを推測する講師の話は、分かりやすくて納得することができた。
今議会に、永納山城跡国史跡指定記念シンポジウムの開催予算64万円が提案されているが、この貴重な地域の財産を守り伝えていくために、有意義な催しとなってほしいものだ。

夜は、太鼓台運営委員会の集会。祭礼準備が整いつつあります。

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米国での 911 は、未曾有の出来事に国中がパニックとなって、国の根幹を揺るがす危機だとして人心の保守化が進んだ。

日本の 911 は、ワイドショー政治が国中を席巻した日として、歴史に残ることになるのか。
「自衛隊がいるところが非戦闘地域だ」などという馬鹿げた理論がまかり通る社会となった時から、今日の結果が見えていたとしたら、なんとも

日本社会は食うためなら何でもありとの風潮が益々進んでいき、弱肉強食の理論ばかりが社会を闊歩し、結果、全ての社会規範の崩壊によってだらだらと衰退の道を進んでいくのだろうか。



2005年09月10日(土) 森林整備ボランティア 図書館見学

小雨がしとつく中、四国中央市寒川での「森林整備ボランティア」に参加。
9月3日にも小松町での予定があったのだが、高知行きを優先したので欠席。そこで今日は、往復50kmほどの距離のところにある作業現場まで出かけていった。
こんな天候なので、今日の参加者は少ないようで、14時頃までの予定が昼過ぎまでに短縮してのボランティア作業となった。
ほぼ1年ぶりに見る木々は、背丈を伸ばしているものや、草に覆われか細いままのものとあるが、着実に年を重ねていることは間違いない。眼下に広がる四国中央市は、雨に煙ってその全体像を見せないが、東西に長い地域の大変さが察せられるようだ。

ー ー ー ー ー

帰宅し、汗と雨でぐっしょりとなった体をさっぱりとさせ、図書館見学に出かける。
午前中、県内の近隣図書館2カ所を見学していた4人と合流し、計5名で、もう一箇所の図書館見学。
午前中に行った図書館では、用件を告げると、施設や運営の良いとこ悪いところ それは詳しく説明してくれたようだ。こちらが、西条市の図書館建設運動をしている者と知って、余計に熱心に対応してくれたと話している。
図書館運営の現場を知る者は、それだけ西条市の図書館建設に対して関心が高いということのようだ。

一カ所では、その地の知人と遭遇し、用件を聞かれたので図書館の勉強していると告げると、「そう、あのぼろビルを買ってどうのこうのという件ね。ガンバッテ」と言われたそうだ。

そんな話題や、あの映画の脚本はめちゃくちゃだったなどという話を聞いているうちにお目当ての図書館に到着。めいめいに見学。ここでは用件を告げると「自由に見てください」と言われたようだ。
帰りの車中では、今日見た3つの図書館の評価で話題が盛り上がった。

自然採光がどうだ、利用者の利便性はこうだ、職員の使い勝手がどうだ、外の道路との距離がこうだ、書架の作りがどうだ、全体の色彩がこうだ、開架図書の冊数がどうだ、並べている本の新鮮度がこうだ、学習室はどうだ、雑誌コーナーでたむろしている おっちゃん がこうだ、天井高さがどうだこうだ、貸し出し冊数は無制限が良い等々。

もっぱら聞きに回っているこちらが良い勉強になった。
さすが16443人の署名を集めるメンバーだ。見る目が鋭い。



2005年09月09日(金) 農作業 質疑質問文章一応出来上がり

昨日は遅くまでかかっての質疑文章を作っていて、したがって今日は朝寝坊ではある。
今日も質疑質問文章作成の続き。
途中で、太鼓台運営委員会の案内文章を作り15人に配る。
夕刻から水稲の防除作業。今回防除はカメムシ駆除の殺虫剤なので、人間の方もしんどくなる薬剤だが、完全防備と470円の高い方の防塵マスクが効を奏してか、それほどでもなかった。
もう秋の気配の気温で、汗をそうかかなかったのが良かったのかもしれない。稲の作業はこれにて終了。あとは畦の草刈りと水管理、そして無事に収穫へと行ってくれれば御の字だが。

夜は、藤沢周平のTV時代劇を楽しんだあとに質疑質問の文章作成。
以下、指定管理者の導入に伴う条例改正の中から、ピックアップした質疑項目の文章(案)

ー ー ー ー ー

議案第104号 西条市小松生きがいディサービスセンター設置及び管理条例の一部を改正する条例についての質疑です。
平成15年9月に改正された地方自治法によって地方自治体に義務付けられた指定管理者制度について、平成18年4月からの導入にあたり、今議会に20議案が提案されております。この内の3つの議案について質疑をするに当たって、最初に一点お聞きします。
それは、条例改正に先だって まず 指定管理者制度に関する基本姿勢を示し、指定手続等に関する条例の施行規則を提示するべきではないのか、ということです。
先の6月議会において「西条市公の施設に係る指定管理者の指定手続等の関する条例」が提案されたおり、私は、指定管理者制度の各施設における導入の可否の検討、施設の利用者をはじめ市民本位の視点の重視、施設特性、設置の主旨を最大限活かすしくみづくりが大事だとの観点から、基本方針と施設ごとの検討材料を一覧表に提示して、指定管理者の導入が必要であるのかどうかということを市民の誰にもが分かるような方法を採るべきではないのかと質問しました。
その問いへの答弁は、個別法によって管理主体が限定されている公の施、庁舎等の公営施設以外はすべて制度導入対象と考えているが、施設の性格、設置目的、業務の特殊性、専門性等を勘案し、制度導入の適否についても含めて、現在検討を行っており、今のところ一覧表に提示する用意はない。
というものでした。
今議会に、指定管理者導入を前提とする条例の改正を提案されたものは、20議案であり、42施設が対象として考えているという事です。この提案はいったいどんな基準で選定されたのか、私には、市民の皆さんにどう説明すればよいのか理解に苦しむところです。
平成18年4月からの制度導入を目標として、日本中の自治体がその準備を行っていますが、その導入課程を詳しく示しているところが多くあります。
たとえば、手元に静岡県藤枝市の指定管理者制度に関する基本方針がありますが、これには制度導入に向けた基本的は考え方が示され、導入に向けたスケジュール、対象施設の一覧表、指定手続等に関する条例、および条例施行規則が明示されています。
西条市において、条例を提案するにあたり、その課程が市民の目に分かりやすくするため、まず基本方針や条例の施行規則を提示するべきであると思いますが、どのように考えているのかお聞きします。

次に、小松生きがいディサービスセンター設置及び管理条例の一部を改正する条例の第6条行為の制限が新設となっていますがこの理由についてお聞きします。一連の条例改正案のなかで、この小松ディーサービスセンター管理条例の中にこの条項が新設されていることが目立つのですがその理由についてお聞きします。

議案第105号 西条市福祉センター設置及び管理条例の一部を改正する条例についての質問です。
第14条利用料金制として、「使用料は指定管理者の収入として収受させるものとする」と提示されています。この点が、従前の施設委託契約と指定管理者制度の根本的違いの部分だと思います。
指定管理者の指定手続等に関する条例第9条協定の締結の2項(4)には、市が支払うべき管理の費用に関する事項とあります。
つまり指定管理者は市から支払われる管理費用と、施設使用料の両方を収入とするということですが、この両方の関係について明らかとしておいていただきたと思います。
市から支払われる管理費用は一定であり、施設使用料の増減が指定管理者の収入の増減となるのか。それとも、施設使用料の増減によって市から支払われる管理費用も増減するのかどうかが知りたい訳です。
藤枝市の条例施行規則には 事業報告書の記載事項として 利用料金の収入実績も明示されていますが、西条市の指定手続に関する条例にはそのような規定が書かれてはいないので、利用料金がどのように処理されるのか、その点についてお聞きします。

次 議案第106号 西条市やすらぎ苑設置及び管理条例の一部を改正する条例についての質問です。
施設利用に対して使用料を規定している施設については、指定管理者の収入として収受させるという規定を設けると提案されていますが、このやすらぎ苑については、そのような規定を設けない理由についてお聞きします。

また、現行条例第7条 目的外使用の規定として やすらぎ苑待合棟において目的外使用をしようとする者は、市長に申請してその許可を受けなければならない。目的外使用は、遺族等に対する物品の販売に限るものとする。なお物品及び使用料については、市長が別に定める。
とありましたが、これが削除する理由をお聞きします。



2005年09月08日(木) 平成17年度9月議会での質疑質問文章の作成

昨日通告した項目と要旨に従って質疑・質問文章の作成。
一般会計補正予算の3題についは粗方の案ができあがる。条例の3題については、旧の条例と照らし合わせての作業を平行しながらでないといけないようだ。一般質問文章については通告内容にちょっと色づけしたら仕上がるが、明日一点問い合わせをしておけばなお良さそうだ。

以下、補正予算についての質疑文章(案)

ー ー ー ー ー

通告に従いまして質疑と質問をいたします。
まず、議案第89号 平成17年度西条市一般会計補正予算(第3回)のうち歳出6款2項2目 林業振興費 ボランティアの森整備事業についてお聞きします。予算説明書42ページに253万円が提案されています。
この予算の提案説明によりますと、県補助事業として大保木と小松地区の森林整備を行うとのことでした。
県支出金として事業費用の約半分の125万円が補助されていますが、林業振興の上で今回の事業がどのような位置づけなされているのか、事業の目的とするところをまずお聞きします。
次に、ボランティアの森整備事業の予定地、その予定地はどれくらいの面積なのか、また現在その予定地はどんな状況のところなのかをお聞きします。
次に、事業費用の大半の245万円が委託料となっていますが、委託先として考えているところとその内容について、またボランティア活動の内容とその期間についてお聞きします。
事業費の内、印刷製本費と保険料が予定されていますが、この内容についてお聞きします。
この事業についての質疑の最後に、今後の展望についてお聞きします。
この事業は今後継続される予定なのでしょうか。森林整備については近年放置林の増加による山の荒廃が問題となっている中で、新たに森林環境税の導入によって様々な取り組みがなされようとしています。
ご承知のとおり、西条市はその市域面積の70%が森林で占められており、森林整備はこの地域の重要な施策の一つとして位置づけられておりますが、今後、林業振興について今回のようなボランティア活動をどう位置づけ連動させようとしているのか、その点をお聞きします。

ー ー ー ー ー

次の質疑項目に移ります。
歳出 7款1項5目 産業情報支援センター費に計上されている 西条「水と食」旬彩カレンダー作成事業についてお聞きします。
予算説明書46ページに200万円が提案されています。

事業名から、西条市で季節季節を彩る様々な食材を紹介するような内容なのかと推察しますが、事業の目的とするところをまずお聞きします。
次に、カレンダーの内容についてです。カレンダーにも様々な様式があると思いますが、今回作成を予定しているものは12ヶ月の月毎なのか、2ヶ月毎なのか、それとも一枚物なのか、 そして大きさはどれほどのものなのかをお聞きします。また、その作成部数について。利用方法としては何時からの配布を考えているのか。それはどのような範囲で行い、有料なのか無料配布なのかどのように予定しているのかお聞きします。

ー ー ー ー ー

次の質疑項目に移ります。
歳出 10款6項1目 予算説明書62ページ 保健体育総務費 
次世代育成支援スポーツ事業についてです。
プロ 及びトップアマチュアを招いての教室等の開催とお聞きしましたが、この事業の目的についてお聞きします。
講師の予定者、そのスポーツ種目について。また、教室の開催時期、場所、参加対象者と人数についてお聞きします。事業名が次世代育成支援とされていますので、その内容が期待されるところですのでよろしくお願いします。
次、事業費の内容についてです。賃金、需用費、役務費、委託料と節別に提案されている予算の内容についてお答えください。
最後に委託先として想定しているところについてお聞きします。



2005年09月07日(水) 台風一過 発言通告 

9月議会での質問要旨を徹夜で検討する。
部屋の外では、台風による風雨が次第に弱くなっていくのが分かる。
日本海側の進路を取れば、瀬戸内海側は石鎚山に守られて大きな被害が免れるだろうとの経験則があり、一安心ではある。

質疑、質問の項目として抜き出したものに、要旨を肉付けしていく作業を終え一段落したと思ったら、近くの団地の放送塔から6時を告げるメロディーが聞こえてきた。
外に出て裏の水田を見回ると、7月に入ってから植え付けた稲に白穂が出ている。ようやく他の水田と同じような生育となったと思っていたのだが、台風被害が待ち受けていたとはよくよく祟られているようだとため息が出てくる。単車を持ち出し全部の水田を見回ってみたのだが、他の水田には白穂はそれほど見あたらない

8時半を過ぎ、行政事務事業について現状を把握できていない部分を担当部署に問い合わせてから、通告文書の清書にかかる。
議会事務局への提出順は11番目のようだった。12時の締め切り時刻までに通告があったのは14名。今議会、活発な論戦が期待される。

帰宅途中に、中四国農政局統計情報センター職員が、水田の見回りをしているのに出合わしたので、台風被害の様子を聞くと、ひのひかりは大丈夫の様子だが、松山三井に白穂がでている水田が見受けられるとのことだった。

いつものように山積みとなった資料を整理していたら、夕刻、議員用FAXに「台風14号総括表」が入る。
市内最大時間雨量成就社で50mm。
東消防署における最大風速40,2m。
東消防署における最小気圧981,3HP。
降り始めからの総雨量の最大は成就社での950mm。との数字が見える。

娘の通う中学校では、台風通過の6日には臨時休校とすることが、5日には決定し家庭での注意を促すプリントをもらって帰っていた。
現場現場では、昨年の台風災害の教訓を生かす様々な手当が為されていることを肌身で感じる。

翻って、そのような取り組みを総轄するべき行政として、いかなる取り組みがなされているのか。今議会にその予算が提案されているので、十分な議論が尽くされることが期待される。

夕食を終えたら睡魔に襲われ、日記も書かないままに就眠。
8日に記入。



2005年09月06日(火) 平成17年9月議会の開会

台風14号接近による暴風のなか、9月議会の開催本会議に出席。
今回は、まだ質問通告内容が固まっていないので、さっつそうと出かけるところまではいかない。
理事者からの提案説明を聞きながら質疑項目を物色している状況です。

決算審査特別委員会の設置提案や、市政要覧掲載用の議場写真撮影などがあり、あと全員協議会開催で今日の日程が終了。

暴風雨のなか帰宅後、水田の見回り。台風が日本海側を通過する進路を取ったので、雨もそれほどの降りではなかった。昨年の豪雨の時と比べて少ない様子に一安心。
地区内も見回ってみたが、水路を流れる水量や道路の冠水状況から、住宅被害などは起きないだろうと推測して帰宅。

風雨の音を聞きながら質疑・質問内容の検討。

質問一題、質疑6題に絞り込んだが、これでは持ち時間が足らないかな。



2005年09月05日(月) 台風14号接近 一日 9月議会資料の検討

大型で強い台風14号が時速10kmというゆっくりとした速度で接近している。
丁度稲の穂が出そろった時期の台風直撃は、収量減となりかねない。昨年の二の舞は御免だが、自然のなせる行いは如何ともしがたく、少しでも被害の少ないことを祈るのみ。

朝から風雨が次第に強まっていくなか、一日、9月議会の資料読みに対やする。
今回は、市施設の管理運営を指定管理者に行わすための条例改正案が多く、その一件一件を検討していくだけで、時間が瞬く間に過ぎていった。議案が送られてきた時から少しずつでも見ておけば良いようなものなのだが、そうは行かないのが辛いところではある。
施設の一つ一つについて、現在の状況から管理者が変わった場合を想定して見て、それが利用者にどんな影響が出てくるのか。シュミレーションがなかなか出来ず、次第に思考停止状態となってくる。

気持ちを切り替えるべく、平成16年度決算資料の方に目を通してみる。
こちらも、旧2市2町での事業内容が混在しているので、数字の変化から全体の状況把握をする事がなかなか困難ではある。

精神が集中してきて仕事が佳境に入るのは、やっぱり深夜になってからだ。
締め切った雨戸越しに、次第に風雨が強まってくるのが分かる。



2005年09月04日(日) プロジェクトTOUKAI(東海・倒壊)ー0

所属委員会での釧路市における「防災対策事業について」の研修のおりに、委員からの「耐震改修への取り組みは」との質問に対しての答えは、「北海道の建物の特色として、雪への対応のため土台を1m近く作っていることと、屋根がトタン葺きで軽いことによって、過去の地震において一般住宅の被害がそれほでも無かった。むしろ公共施設への被害の方が大きかった」とのメモがある。

そんな話の中から、耐震補強事業について興味を持ち、ネット検索してみたのだが、表示されたのは、関東東部の町での取り組み、横浜市での取り組み、愛知県田原市での取り組み等であった。

この事業に取り組んでいる自治体はそんなに無いのかと感じながらも、私の知識欲が頭をもたげ、政務調査費用を使っての視察研修地を当たる中から静岡県の二つの市での研修項目が決まった。

藤枝市の場合
・建築基準法が改正となった昭和56年以前に建設された建築物に対して、耐震診断する「わが家の専門家耐震事業」。これは電話一本で無料で行ってくれる。建築士会との委託契約で一棟当たり経費3万円。(簡易診断)(平成13年より実施)
・精密耐震診断・補強計画作成にたいして補助する「既存建物耐震性向上事業」(平成14年より実施)
・補強計画に基づく耐震補強工事の実施にたいして補助する「木造住宅耐震補強助成事業」(平成14年より実施)
・倒壊の危険があるブロック塀に対する「ブロック塀等耐震改修促進事業」(平成13年より実施)

磐田市でも同様の事業がある。いずれも静岡県における「TOUKAI(東海・倒壊)ー0」事業としての取り組み。
磐田市での・補強計画作成に対する平均補助額は15万円。・耐震補強工事の平均補助額が140万円 とのメモがある。

これだけの取り組みがなされているのに、私が研修前に行ったネット上での検索では把握することが出来なかった。現地に行ってみて初めてこの地域の地震への取り組みの全容が分かった。
東海地震に対する国の取り組みとして対象地域に指定され、手厚い補助事業がなされている。

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西条市における木造住宅耐震診断への補助事業は、本年度80万円の予算で始まったばかり。
昭和56年5月以前着工の木造一戸建て住宅が対象で、診断費用の三分の二以内で上限2万円の助成。



2005年09月03日(土) 西条東中音楽部二冠達成 ・高知道の駅3カ所視察

今日、高知市文化プラザ「かるぽーと」で開催された「第45回 四国合唱コンクール」に出場した、西条東中学校音楽部の応援に夫婦で出かけた。

前日の夜更かしがたたり、8時に妻に起こされるまでぐっすりと寝込んでいる。「10時開催で一番の出場なのに聞けないよ」とせっつく妻に急かされ、8時35分には高速道路に乗っていた。
高知道は一部分を除いて4車線化が進んでいて、2車線対面交通の頃よりも格段に走りやすくなっている。会場の「かるぽーと」には10時ジャストに飛び込み、お目当ての合唱を聞くことが出来た。

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「中学校部門混声合唱の部」の7団体を聞いて、一時会場を抜け出し、何時もの視察癖を出す。
今日の催しが行われた会場の「かるぽーと」には初めて足を踏み入れるので、ちょっとだけ施設を見て回る。総事業費180億円で高知市によって建設され02年4月に開館、1000席の大ホールを中心に、博物館、ギャラリー、公民館機能を備えた文化活動主目的の複合施設。
他の自治体が行った仕事を批評してなんだが、限られた用地の中にこれだけの機能を挿入したせいか、(大ホール中心に見て回った限りでは)導線が悪く使い勝手に難がありそうだ。
建物に凹凸が多く死角が多すぎる。一見して値段が高そうな資材とそうでなさそうな資材が建物のあちらこちらに混在している。
10年前に西条市総合文化会館建設の当時、この建物を設計した岡田新一設計事務所の方と話をしたおり、「この柱死角になりそうなのでどうにかならないにですかと」私が質問したら、「ある程度の陰を作っておかないと人がたまる場所がなくて、使う人が精神的負担が大きくなるのですよ」と教えてくれた。その話を聞いて、人間心理学や人間工学の観点から建築物の善し悪しが決まってくることを知らされたものだ。

何となく居心地が良い、何となく使い勝手が良いという感じ方には、それなりの仕掛けが有るのだということだ。
ようするにイメージという評価方法なのだが、こういう感性が欠落している人に、この話しをしても馬の耳に念仏。「死にたくなったら図書館に行こう」と言うような言葉の意味が理解出来る人には分かるはずだ。
話が横道に反れたが、高知のこの建物には死角が多すぎて人の不安感を増していくような感じを持った。建物の上階の部分には足を踏み入れなかったのだが、その部分を見ればまた違った感じ方をするかもしれないが。

・夜須町道の駅 やす
・安芸市道の駅 大山
・南国市道の駅 南国風良里 と視察のはしご。流行るところといまいちのところがどうして出来るのかよく分かる。

静岡県での視察のおりにも感じたことなのだが、太平洋に面した地域の風というものには、独特のにおいがある。時々、この風にもあたらないと瀬戸内の風だけでは思考がかたよってしまうようだ。

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西条東中学は混声合唱部門に出場した14校を代表して、10月30日に広島市で開催される全国大会に出場することとなり、気分良く帰路に就くことが出来る。
NHK合唱コンクールと併せての二冠を達成する。
合唱が盛んな土壌、県内に有力ライバルの存在、先輩から受け継いできた財産、指導者に恵まれ、学校や地域の応援、そのような様々な要素の元に今日の栄冠がある。保護者として、子供に一生の財産を作ってくれる全てのものに感謝。



2005年09月02日(金) 自主防災組織の充実策

自主防災組織における静岡県内の二つの自治体と西条市との違いを羅列してみると

組織率は
藤枝市・磐田市ともに100%。(自治会未加入者のみが組織から外れているとのこと)旧西条市の場合は、今年から組織化を目指して本格的に取り組むという大きな違いがある。

行政からの支援措置は、
○西条市の場合は、組織された団体に対して防災資機材セットの貸与。
○磐田市の場合、
・年間交付金が一団体4万円+200円×世帯数(100世帯限度)上限6万円
・防災資機材更新についての補助金(数字はメモッていないが限度額数十万の単位だった)
・防災倉庫の修理費用補助(135万円限度、四分の三補助)
・資材の中には、3日分の非常食と一週間分の食料を備えるよう要請しているそうだ。地震発生時は交通が遮断されることを想定して、地域の中で全てまかなえるよう考えているとのことだが、各団体は対応がまちまち。「各家庭にあるお米などを持ちよれば良い」というように、非常時を想定して現実的な考え方を個々が採っているためとの事だった。各自主防災組織が準備している数量を差し引いて、行政は、その不足する部分だけを見込んで準備している様子だった。

訓練状況は
旧西条市に組織された自主防災組織が、9月1日に実施された県総合防災訓練に初めて参加
磐田市の場合、防災組織連絡会の主催によって毎年12月の第一日曜日に「地域防災の日」の取り組み実施。

その他
静岡県内各自治体ごとに、毎年、自主防災組織リーダー研修会を実施し、各組織の資質向上を図っている。

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こう見ると、今後西条市で進めていくべきことが多々あることが分かる。



2005年09月01日(木) 愛媛県総合防災訓練 加茂川会場にて実施

9月1日は関東大震災が発生した日ということで 防災の日 に指定され、全国一斉に防災訓練が実施されているようだ。
西条市では、今年 愛媛県 西条市 新居浜市 四国中央市 合同での総合防災訓練が加茂川河川敷にて催された。

この催しが西条市で実施され見たという記憶がないのだが、昨年の台風災害の経験を受けて、本年西条市開催ということは意義がある。
63機関、約1750名の参加によって、9時半開始から13時半まで35種類の訓練が、残暑厳しいなか滞り無く実施された。

訓練開始時から終了までのあいだ、会場を方々移動しながらその様子を見させてもらったのだが、訓練参加者それぞれに自分の役割を果たしている事がうかがいしれた。
様々な団体に属している人は、自分の役割をこなすのは当たり前といえば当たり前だが、それが一同に交いする事によって、なおいっそう認識できる効果が、このような訓練を催すことによって得られるようだ。

それに加えて、旧西条市において今年から本格的に始まった、自主防災組織の結成に向けて、なおいっそうの意識付けが計られことも期待出来る。
29日 30日には静岡県での防災対策事業についての研修を行ってきたばかりなので、余計にそのように感じた。

地域防災に対する意識が高まる中で、さて、議員としてどんな役割を負っていけばよいかだが、住民意識の向かう方向を示唆し、そのような住民パワーを支援するべく、行政として準備するべきことを指摘していくことだろうか。
一地域住民として、一つの役割を担うことは言うまでもなく。


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