| 2005年07月31日(日) |
水の都の 横並び合併 丸投げイベント |
昨日と今日の二日間にわたり西条運動公園を会場として開催された「新西条市合併記念事業」「さいじょうフェスティバル２００５」について、この事業にかかる予算について調べてみた。
予算は平成１７年３月の当初に「新西条市合併記念メインイベント委託事業」として３０２１万４千円が提案され可決していた。
議事録を読み返してみると、担当部長の予算提案説明に
「また、新西条市合併記念メインイベント委託事業は、合併記念事業全体を通じて核となりますイベントを開催し、旧市町間を中心とした市民交流を行うほか、テレビ等の放送メディアを活用し、市の内外へのさまざまな情報発信を行うもので、１３節委託料を中心に合わせて３０２１万４千円を計上いたしております。」
とあった。
これに対して、議員からの本会議における質疑は無く、担当委員会でもさしたる質疑が無かったのか委員長報告にも触れられてはいなかった。
これだけ大きなイベントでありながら、議会としてその全容を明らかとしてはいなかったのかと、税金を払ってくれている市民に対して申し訳ない思いで一杯となった。
３月議会からこちら議員は選挙が忙しく、市の行う行事についてチェックが甘くなっていたのではないかと、反省するばかり。
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このイベント。どうも何時もの西条市のイベントと何処か違うと私が感じだしたのは、今日のメインイベントである「合併記念オリジナル映画」を見終えた頃だったのだから、議員１０年やっていてもまだまだ一色達夫もアマチャンだ。
違うと感じだしたその布石は、映画を観に自転車で体育館に出かけていたとき、同僚議員が「おいこのイベント金が足らなかったのか○○が広告取りに企業廻りをしたらしいぞ」と教えてくれた事からだった。
話にならない映画の出来映えと合わせ、何時もと何処か違う雰囲気を観察していたら、最後の片づけ近くなってようやく事の全容が理解できた。
イベント会場に張り付いている市役所職員の数が少ないことは、昨日の会場廻りの時と、イベント参加の市民の話の中から感じていた。それが、片づけの段になってそのスタッフの顔ぶれを見ていたら、テント、椅子、机から全て機材の撤収を松山の業者がやっているではないか。
つまり、この合併記念イベントを３０００万円でテレビ愛媛に委託し、そこからの請負で会場設営から撤収までのすべての仕事が廻っていたのだった。
イベントに参加した人は 良かった良かったと評価してくれるだろうが、こんな安直な方法で、果たして最小の費用で最大の効果を上げるという行政としての仕事の鉄則が果たされたと言えるだろうか。
いわゆる「丸投げイベント」の現状を目の当たりにして、私は、合併とは、こんなにも全てのものが雑に運んでいくのかと、改めて思い知らされるのだった。
これだけのイベントを職員と地域住民の手でやり遂げる能力が無いとは思いたくない。職員に仕事のゆとりが無くなっているのか、それともこういうやり方を選択した別の意志が働いたのか。
合併による地域間交流を図るという大命題を果たすためには、市民参加による手作りイベントこそが、取るべき道ではなかったのか。
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２３日にはテレビ愛媛で合併記念オリジナルムービー制作にまつわるドキュメンタリー番組が放映されたそうだ。今日もイベント会場からの生中継があったそうだ。
その宣伝が功を奏して、映画鑑賞には３回で３０００人たらの入場者があったそうだ。その流れでか運動公園のイベント会場にも、昨日とは比べものにならない大勢の人出があった。
それが、市民の税金３０００万円を使った効果であろう。
確かに、大枚なお金を取るだけあって、イベント全体の構成や会場設営のそつの無さ、また、西条の業者では出来ないような質の高い技術もいたるところに見られた。
例えば、方々に設置された案内看板一つにしても、グラデーションだろうがなんだろうが思いのままにデザインできる、インクジェット印刷の最新技術の粋が散見される。
このような最新技術とイベント企画力を、西条の方々が（今回のイベントを通して）吸収することができたとしたら、「丸投げイベント」との私の批判を撤回しなければならない。
皆さんどうなんですか。
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映画評
キャストやボランティアスタッフとして映画製作に関わった人は、楽しく、面白く、思い出に残る、それは良かったと言うだろう。これを機会に、様々なシーンで新たな効果があることは、どんなイベントをしても同様に言えることだろう。
しかし、映画自体を別な角度から評価したら、話にならないお粗末な出来でしかなかった。
脚本は、お粗末なシナリオハンティングの結果が随所に見られる。チョット地元事情を知っている者が見たらおかしい所だらけ。
ストーリーにオリジナリティが見られない。
主役の方には、台詞発声を一から勉強し直すことをオススメします。他の役者との声量のバランスがとれていません。
映像は汚い。ライト関係のスタッフが付いていたのだろうか。
それなりのギャラを持って帰る役者やスタッフを拘束する時間を極力抑え、中身のない映画をそれなりに意義のあるものに仕立て上げるため、「応援メッセージ」たらを別に作って地元の方々の出番を作る。生き馬の目を抜くような東京で映画製作にたずさわるだけあって、流石盛り上げ方はお上手ですね。
そんな中にあって 西興一郎君にはきらりと光るものを感じた。
| 2005年07月30日(土) |
合併記念事業 カブトガニ 図書館署名 小学生起業塾 |
ひうち運動公園をメイン会場とした新西条市合併記念事業「さいじょうフェティバル」を覗いて見る。
会場に行ったのは午後からだったが、広い会場にバラットの人出。少し曇っているとはいっても真夏の太陽の下での野外イベントでは、よっぽどの魅力が無いと大量動員は無理のようだ。
広い市域からの参加を促すためか無料シャトルバスを運行させていたが、その効果はどうだったのだろうか。バスの運転手に朝からの乗客数を聞こうと思ったが、そこまでリサーチして今後にどう活かすのか疑問に思えて思いとどまった。
このフェスに出向いて、私にとっての一つ良かった事は、カブトガニの紹介ブースがあり話を聞くことが出来たこと。６月議会での一般質問で取り上げられていたので興味をそそられたのだが、丁度良かった。
「四国カブトガニを守る会」へ入会。年会費２０００円。
私の領収書Ｎｏが４７となっていたところから見て、このブースでの今日の成果は多かったかな。
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先週に引き続いて実施した、旧西条市商店街土曜夜市での「新図書館建設に関する要望」の署名集めを少し覗いて見る。
今日の成果は２時間ほどで 署名２４８名、カンパ１７３４円。本日までの署名総数３２１０名。とのことだった。
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商店街の人出はどうだろうとリサーチがてらアーケード街を歩いていると、小学生の一団が大声を上げて何かやっていた。
最初、どこかのサークルの出店のお手伝いかと思って通り過ぎたのだが、顔見知りの市役所職員が数名いてようやくその一団のやっていることが理解できた。
市が主催する、産業情報支援センターを会場として小学生５、６年生を対象とした「起業体験セミナー」の、今日は商品販売実践活動だった。
今回で何回目の開催となるのかは忘れたが、議会でその予算を承認した事業の実際の光景をこの目で見るのは初めてのこと。
そうと気づいて改めて小学生の行動を観察したのだが、見れば見るほどその異様さに愕然とした。
子供が、大人の作った「金儲けセミナー」という状況の中で、多人数で大声を出して物売りをしている。小学校の５，６年生というこの時期には、子供は大人の気に入るように動き、楽しんで勉強しているように見えるけれど、私はこんな雰囲気の子供を見ているのは大嫌いだ。
それがたとえ子供自らが望んでやっていることだとしても、保護者が率先して参加させているとしても、私には耐えられない光景だった。
この時期の子供達は、人間として生きる基礎的な知力と体力を養う時期であろう。そんな子供達を対象とした事業を行政が行うとしたら、家庭、学校、地域の教育力をフォローするような選りすぐりのものをこそ提示するべきだと私は思う。
そんな提案を私は出来ていたのか、自分への反省とともに西条の現状への怒りでしばらく顔がひきつっているのが分かった。
８０年代のような経済至上主義政策を押し進める市長の趣味で、子供をダシに使うのはいい加減にしてもらいたいものだ。
| 2005年07月29日(金) |
石綿と煙草 どっちが怖い |
クボタの工場周辺住民から石綿が原因での死亡者が出たとの発表以来、各地で社会問題化しているという報道がある。
数日前には新居浜市の福祉会館中ホール天井部に石綿の吹きつけ工事をしているとの報道があったが、今日は、西条市の市民会館に石綿使用との報道があった。
私は、石綿に関する一連の報道に、なんだか魔女刈りの匂いを感じてしまう。
報道を見ていると、最初は石綿の中でも毒性の強いと言われている青石綿や茶石綿の使用と、毒性が無いとは言えない白石綿とを区別して取り上げていたのだが、このところはこの区別がハッキリしなくなった。
現に西条市民会館の石綿はどの種類なのかということには触れていない。
毒性の強い青石綿の吹きつけ工事は昭和５０年には禁止となっているが、その後、同様の工事に白石綿は使われていたのかどうか、ネットで少し調べて見たが分からなかった。
かわりに、石綿そのものの使用禁止が平成１６年から実施となっていることが分かったのだが。
私が石綿報道を魔女刈り紛いと感じている理由は、今日の愛媛新聞投稿欄に「アスベストよりたばこ危険」との記事を読んだことによる。
この投稿者（禁煙推進の会愛媛所属の医師）によると
・非喫煙者で石綿作業に従事していない人が肺がんになる確率を１とすると
・非喫煙者で石綿作業に従事している人１，４
・喫煙者で石綿作業に従事していない人１２，０
・喫煙者で石綿作業に従事している人１７、０
とのことである。
このデータを読んだら「石綿よりも煙草のほうが数倍怖い」ということが一目瞭然です。
ネット上にあったデータによると石綿被害の労災認定者数は総計６６３名とあった。
労災は限りなく０に近いことが理想であり、比べられることではないにしても、煙草が原因での肺がん等の死亡者数は万の数字ではないだろうか。
西条市、報道によると、石綿問題庁内対策会議を開いて今回のデータを出したようだ。この素早さは評価するとして、だったら何でもっと危険な煙草対策を徹底して講じないのかと、この方面での後進性を指摘したくなる。
石綿会議の後で、分煙機の前で紫煙を振りまいていりゃあ？？？。
（宣伝を一つ）
６議会での禁煙対策の一般質問を契機として、公民館施設では施設内禁煙となったもよう。
出来ていない施設については、これからも気づいたはたから管理者に申し入れをして行くつもりです。一人一人かけがえのない存在である皆様の健康のために。
| 2005年07月28日(木) |
選挙以来 早くも三ヶ月 |
４月２４日の市議選挙以来 早くも三ヶ月が過ぎていった。
経済活動で言うところの四半期が経過したということなのだが、この間の決算はどうだろうか。
選挙の後始末、新たな議会構成の決定、農作業の繁忙期に合わさった６議会の対応、カラカラ天気の中の田植え、６月議会が終わって直ぐの図書館建設に関する市民運動の立ち上がり、視察研修と、次々に仕事が出てきて息付く暇も無い。
議会活動の対象範囲が倍以上となり、一人の議員がカバーしなければならない部分が増えているのに、こちらは身一つ。様々な資料整理一つおぼつかない日々が続くばかり。
それに、このところの暑さが、体力を消耗し仕事への意欲を汗とともに流してしまう。
木々や作物が最も繁茂するこの季節にこそ、枝葉を広げ光合成によって根幹を強固にすることが必要。そして秋の実りへと誘う連関を創り出す活動を積み重ねること。
そう言い聞かせながら、次なる四半期の決算に向け、やっぱり今日も暑い一日。
| 2005年07月27日(水) |
新西条市図書館考 Ｎｏ７ 「県移動図書館の廃止」 |
７月２５日の愛媛新聞紙上に「県の移動図書館｛いよじ号｝廃止」との記事が掲載されている。この記事によると、本年３月末で廃止されたことにより、旧１６町村で「移動図書館の空白地帯」が発生しているとのことだ。
私自身、この県による移動図書館でのサービス内容を把握していたわかではなにのだが、新県立図書館の建設が今だ日の目を見ない状況にあって、まことに残念なことだと思う。
県による移動図書館サービスの内容を把握できていない理由は、旧西条市においては移動図書館でのサービスが以前から行き届き、その方面での調査をする必要を感じていなかったからにほかならない。
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旧西条市においては、前市長時代から図書行政については熱心に取り組んでいたように評価している。
事例を上げれば、図書館に県下でもいち早くコンピューターを導入し、図書検索システムを可動させていることや、移動図書館「かわせみ号」によるサービスを行ってきたこと、旧西条市の誇る水に関する専門コーナーを設け充実させている点など、施設の狭隘さをカバーする運営がなされてきた。
また、市民要望に応えて開館時間の延長を実施したことも特筆すべきことであろう。
さらに２市２町での合併後、移動図書館によるサービスが行われていなかった地域へ、新たにサービスが拡大された点も、図書行政の拡充が図られたこととして評価。
このような取り組みの上に立ち、さらなる図書行政の、もっと大きくとらえれば、文化教育環境の発展を図るための中央施設となるべき新西条市図書館が、より良いサービスを行うための最良のハード作りがなされるべきだと私は考える。
言っておくが、最良のものは何も多額な税金を投入すれば即出来るとは限らない。
そのことについてはこれまでにも口が酸っぱくなるぐらい言ってきたことだ。
ハードがだめだと後でソフトを如何に充実させようとしても、ハードがソフトを阻害する要因となり、ランニングコストすらも大きくなってしまう。どこかの福祉会館がいい例だ。
話を元に戻せば、
新西条市図書館には２台の移動図書館車を配置し、広域となった新西条市全域での図書サービスを行っていく事が望まれる。
そして、これまでのステーションでのサービスはもとより、市内小中学校の図書室、教育施設・福祉施設・文化施設等の図書室を網羅した図書循環システムを担う役割を付加する事を望む。
移動図書館車の駐車作業スペースは、新図書館の建物内に設置し、図書の積み卸し作業の簡便化を図る事。そのためには、移動図書館車の床高さと図書館施設の床高さをフラットになるよう設計すること。
「西条市新図書館構想答申」には、
「移動図書館車及び公用配本車の駐車及び積み込み等の作業スペースを確保する」と書かれているが、確保出来ただけではダメなんだよ。
そこでどんな作業がなされるのか、そのためにハードにどんな配慮が必要かを問わないと。
| 2005年07月26日(火) |
新西条市図書館考 Ｎｏ６ 「道前民報掲載文」？ |
週間「道前民報」Ｎｏ１６ ０５，７，１０掲載文
新西条図書館建設に３３億円
市は、一般会計補正予算（１９億９０００万円を追加し、累計３６４億５０００万円）に、新図書館建設事業の準備事業として３３００万円を計上した。
建設概要は、総事業費３３億円。建設場所は、西条市大町のフジ西条店を中心とする約１万ｍ２。さらに、耐震診断の結果が良ければ、フジ西条店を買収し、これを新図書館として使用する予定であることを表明。
日本共産党西条市議団 図書館建設原案に反対表明
一点豪華主義より、旧２市２町の図書施設の充実を
日本共産党は、図書館行政については、積極的に推進する立場ですが、広域合併のもとでの全市的な図書館行政を考えるならば、一つの図書館建設に３３億円を投入しようとする一点豪華主義より、図書館利用の特質から見て、旧２市２町の図書施設の充実を図ることこそ最も肝要なことであると、現構想に反対を表明しました。（丹原町には、図書館無し）
フジ西条店の買収には、市民からも疑問の声！
フジ西条店を買収し、これを増改築、新図書館として利用しようとする構想に対しては、フジ西条店は築後２７年であり、現図書館の築後３４年と比較して大差が無い。また、本来小売店舗として建設されたものであり、改築費に多額の経費を投じることは、費用対効果から見ても、疑問がある等の声が出ています。
｛「道前民報」２００５年夏号 にも同様の記事有り。｝
ー ー ー ー ー
この政党の言う「西条市全体の図書施設の充実」とは如何なるものなのかが、この文章を読む限りでは私には理解出来ない。
この文章から、私が図書行政について思う事と一致できる点を探してみれば
・図書行政については、積極的に推進する立場
・フジ西条店を買収して、新図書館として増改築することには反対
ということだろうか。
新西条市１２万市民が使う中央図書館として、「新西条市図書館」の機能が如何にあるかを問うことによって、全体としての図書行政の底上げを図ることが出来ると私は思う。
そのためのハード作りが、フジのリフォームでは最良のものとはならないと言っているのだが。
| 2005年07月25日(月) |
新西条市図書館考 Ｎｏ５ 「西条市新図書館環境優先して」 |
愛媛新聞７月２４日「読者の広場」投稿文章
「西条市新図書館 環境優先して」西条市 徳永和子（６０）
私たち西条市民は新図書館の建設を長い間心待ちにしてきたが、本紙記事で、市がスーパーの既存店舗を増改築し新図書館への利用を検討していると知り、大変驚いた。
当店舗は築２７年を経過したうえ通行量の多い道路際にあり、果たして図書館として環境の良い場所と言えるだろうか。また市民の多様なニーズに応えつつ、子々孫々まで使用に耐えうる施設が増改築によって得られるのかと疑問がわく。
図書館は情報を発信し、人を育て市民の心のよりどころであり、市の文化レベルを示す物差しだと考える。そこで、ソフト面の充実はもちろんのこと、当初の候補地だった西条クリニック跡地周辺一画のなかで最も環境に適した場所に新築されることを切望する。また、新図書館の設計に当たってはコンペを実施し、多くの市民の意見を反映する機会を設けてほしい。
先日、思いを同じくする有志が集まって「新図書館建設を進める会」を結成し、この願いを市に届けるため署名を募り始めた。市民の宝物となるような最良の施設が建設されることを願う。（主婦）
ー ー ー ー ー
「図書館は、最も環境に適した場所に、市民の宝物となるような最良の施設を」
私はこのフレーズが気にいた。
市民の税金を使って行政が（市民を代行して）作る施設は、かくあるべきものだと思う。
それが出来そうにないと不安を持たれるような提案をしたことを、西条市行政は恥ずべきでしょ。
| 2005年07月24日(日) |
夏 真っ盛りの中 予定消化 |
７月２３日は二十四節季の一つ「大暑」。季節の言葉の事例として「暑さきびしい」とある。
そんな日曜日、つまっている予定を順調に消化。
早起きして、自家水源で養っている水田へ灌水作業。８時半に出かけるまでに済ませておこうと、寝不足をかえりみず起床した時には曇っていた空が、日中には晴れ上がり暦通りの暑い一日となった。
妻と二人、高速道路を使って松山へ。目当ては、県民文化会館サブホールで開催される「第３８回愛媛県合唱コンクール」に出場する西条東中学高音楽部の応援。
昨年に続いての応援は、中学の部出場７校中の２位ということで報われる。
今年取り組んだ曲は日本民謡と英語の曲。その取り合わせの違いを上手く消化していることが分かり安心したのだが、今後歌い込んでいく中でもっと良くなるように（親の欲目で）感じる。
今から四国大会での出来映えを楽しみにする。
県文でこの歌を聴いて直ぐに、今度は松山中央公園「坊ちゃんスタジアム」で開催の高校野球の観戦。こちらも目当てのチームが勝利を収め一安心。
松山中央公園は新しくプールが完成し、高校野球、競輪、その他の催しとが重なり、自家用車で訪れる家族連れ等で駐車場が満杯状態。流石県都松山の賑わいを実感。
帰宅後、水田の畦の草刈り作業を少々。
早めに終えて１９時半から予定の太鼓台運営委員会に出席。夏本番のこの時期に、秋の祭礼準備が始まる。
愛媛新聞の投稿欄に「新図書館 環境優先して」との文章が掲載されている。
その趣旨は、長年新図書館建設を待ち望んでいる方々の偽らざる心境だろう。
| 2005年07月23日(土) |
新西条市図書館考 Ｎｏ４ 文字・活字文化振興法 |
西条市で「コイヘルペス県内初確認」という新聞記事の下段に、小さく「活字離れ防止へ文化振興法成立」図書館充実盛り込む、という記事が小さく出ている。
早速ＭＳＮ検索をしてみると１２条からなる「文字・活字文化振興法」の全文が出てきた。
この法律の施行によって、地域の図書環境が今まで以上に充実していくことを望むばかり。
だが、「経費節減を最大眼目として｛築後２８年のスーパー建物をリフォームして新図書館とする予定｝などという発想が出て来る地域においては、多くを期待できない。」などという市民の声高な発言が聞こえてきそうだ。
法律に基づく新たな施策が、西条市においてこれからどのように展開されるのか、見守るばかりではない、積極的に施策提言を行っていく必要がある。
ー ー ー ー ー
妻は、「新図書館建設を進める会」結成に参画して、「新図書館建設は全面的に新築で行って下さい」という趣旨の要望署名を集めることに、このところ毎日動き廻っている。
今日は、商店街での土曜夜市の人出を当て込んで、署名集めをするといって出かけた。
私といえば、どんな風にしているのか気になって、昼間の農作業の汗も流さず 視察 に出かけてみると、のぼりを建て机を持ち出しての本格的スタイル。
どうしたのこの旗、と聞いてみると「在任特例反対の署名を集めていた方達がしてたでしょう。その真似よ。」というではないか。人のする事を良く観察しているものだと、こちらが関心してしまう。
声掛けして署名に応じている人は、子供連れの夫婦が多い傾向のようだ。やはり、子供の教育環境に対する関心が、図書館という言葉に反応するようだと納得する。
２１時には終わって、今日の成果を聞いてみると、「２時間ほどでの署名数は１７３名」「カンパ２２００円」「今日までの確定数は１５６０名」とのことだった。
自治体合併前に「自治体合併は住民投票で決めましょう」という署名を集めた時には、趣旨に賛同する議員３名で２０００人くらいを集めるのがやっとだったのに、改めてこの問題に対する関心の高さを知るばかり。
| 2005年07月22日(金) |
中国 元 の切り上げに関係して話題をひとつ |
中国元が２％切り上げられたことが大きな話題になっている。
中国との関係でマスコミが取り上げる事と言えば、首相の靖国神社への参拝問題がその大半を占めているような状況にあって、日本との関係で大きな部分を形成する経済の面からの話題が、このような形で脚光をあびることは良いことだろう。
中国経済のめざましい成長に伴い、通貨問題は折り込み済みと見ている専門家がいるなかで、寝耳に水の方々にとっては、日本への今後の影響について不安を持つこともあるだろう。
中国にとっては今回の２％の切り上げでもって、国際社会からの要求を回避するとともに、来るべき変動相場制への本格的移行を見据えた準備を整える「ヲーミングアップ」として、周到に準備された政策のようだ。
日本への影響はプラスマイナスで相殺されるため、それほどには無いと分析する文章を何処かで見たように記憶している。
ー ー ー ー ー
今日の西条市における中国の話題をひとつ。
西条市において中国との民間交流を熱心に進めている団体が主催する「中国映画 初恋のきた道」鑑賞会が西条市総合文化会館の大ホールで開催された。
昼夜二回の上映の昼の部で鑑賞。
皆さんが働いている時刻にどうかと思いながら、西条市で行われる催しへの参加も社会状況を認識するための仕事の一部かと理屈を付けています。
この作品。ＨＮＫＴＶで既に見ていたが、映画での大画面での鑑賞はまた違った感覚がある。１時間半の小品ながら、「愛」という普遍的テーマを真っ正面から捉えた制作意図は、主人公の笑顔の中にちりばめられ私の心を捕らえた。
このところの韓国ブームは、誰がどんな意図を持って仕掛けたのかと懐疑的であった私だが、この中国映画を鑑賞して少し分かったような気がする。
日本文化は、元々はシルクロードの終着駅としてこの島国に根付いたもで多くを占められているが、韓国や中国のものにその先祖帰りの感覚を持つところから、今日のブームとなる要素があるのだろう。
それに、日本が高度経済成長の過程の中で、既に捨て去ったような 純なもの を、韓国や中国のものに見いだすことができる。
このところＨＮＫＴＶまでもが視聴者に媚びを売る番組内容。クイズ番組に代表されるように、一つ視聴率を当てればその後同様の番組がぞろぞろ出てくる。低俗を売り物として何の抵抗もない数々のもの。ああ、日本人の美徳などという言葉はもう死語か。
小泉さんの登場によってぎくしゃくしている対中国・対韓国関係を、そろそろ小泉さんの退場でもってより良きものに修正することを望む。
民間交流でもって積み上げてきた努力を、無にするような首相など願い下げです。
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夜は松山での用件があり出かける。
途中、小松町「石鎚山ハイウェイオアシス」（道の駅）に立ち寄り、それなりの目でのリサーチ実施。「道の駅」への認定は平成５年２月２３日とあった。
旧小松町が持てる力を注ぎ込んで設置したこの施設。新西条市の一施設としてどのように継続発展を図って行くのか、行政と政治の課題としてある。
この施設には数回足を運んでいるが、私としては「良い素材があるのだから、それをどう活かしていくかによって活路が見い出せる」と評価。
農林省 中国四国農政局 西条統計情報センター が行う 農業経営統計調査 への協力農家として 裸麦 生産に関する作業日誌を付けている。
この日誌を月に一度担当者が回収に来てくれるのだが、その時、農業経営に関する各種情報紙を提供してくれる。この情報紙、専門的な統計情報なのであまり面白いものではないが、それでも読んでいると新たな農業政策に関するお知らせなどがありためになる。
今日もらってきた資料には
麦・大豆生産者にたいして 平成１９年度産から「新たな経営安定対策」が導入される との お知らせ があった。
新制度の主な変更点は、経営安定対策の対象となる農業の担い手は�’�定農業者�⊇戸遽椎請反イ妨堕蠅気譴襪箸△襦�これまで、農業経営の安定化を図る施策として、規模拡大と協同経営を進めてきているが、この方向性に更に拍車がかかるということのようだ。
外国産農産物との価格競争力を付けるため、このような取り組みがなされてきたところではあるが、その動きに呼応することがなかなか難しいのが私の地域の現状ではある。
もうひとつの資料には、集落営農の組織化の事例 として昨年４月に設立された
・西条市小松町妙口の「妙口原組合」 ・西条市丹原町川根の「川根営農集団」
が紹介されている。
荒廃田が目立ちだした地域にあって、集落営農を営む組織が必要であることは分かってはいるが、熱心な人材が確保できなければなかなか上手く動かない。
どうしたものかと考えながら、真夏日の一日、協同水源の水当番と畦の草刈り作業。
追記
統計情報センターにあった体脂肪計での測定結果
身長１６７ｃｍ 体重５７ｋｇ 年齢５３歳 男 体脂肪率１２％ 体脂肪６，８ｋｇ
| 2005年07月20日(水) |
防災自治を考えるシンポジューム |
西条市主催による「防災自治を考えるシンポジューム」が、文化会館小ホールで１３時半から開催されたので参加する。
昨年の台風災害の記憶を新たなものとし、台風シーズンが到来する前のこの時期での開催には、それなりの意義があることは認める。
パネリスト３名の話は、災害を実際に経験した者の教訓を共有し、これからの防災に活かすものとなるだろう。
だが、折角やるのならば、より実効があがるようそれなりの戦略を持って行うべきではないかと、いつもながらの余計な差し出口を述べさせてもらう。
・開催趣旨は、７月３日に愛媛新聞主催で飯岡小学校で開催された「防災減災フォーラム」と変わりなく、二番煎じの感有り。
・開催日時は平日の１３時半から始まり２時間で終了。参加が限られる日時での催しの設定は、何か理由があるのだろうか。実際会場をザーと見回した感じでは、約３００名の参加者の半数は市職員の様子。
・コメンテーターに遠来のお偉い先生を招聘しているのだが、愛媛新聞主催のフォーラムでの地元大学の先生の方が、地域の実情を良く理解して話に現実味があり内容が良く理解できた。
・昨年の災害の経験から、防災の初動には既存の行政組織などは殆ど役に立っていないことが分かっている。自分の身は自分で守り、災害の状況が落ち着いてから援助を求めることだ。そんな意識を住民に持ってもらうため、自主防災組織の結成に動いているのだから、その方面のフォローが出来るように配慮するべき。
・他地域に比べて、行政から住民に対して提示される各種データが少なすぎる。
・最後にお偉い先生が、「土木工事でない、お金の要求でない取り組みを今回提示したかった」と言っていたが、冗談じやないと思った。地域防災に当たって、行政に出来るしごと、行政でないと出来ない仕事を提示し、住民が自助でもって行う所を考え、取り組みの重層構造を今後作り上げて行く事が必要なのではないだろうか。
行政の手持ちカードを見せないで、住民に対して「おまえら動け」的な対応では、上手く行くわけがない。
朝５時半に起床して協同水源の水当番。
妻に仕事を頼んで午前中に様々な用件を済ませる。ＪＡ、お寺、共済組合事務所、郵便局と色々ある。
午後２時からは、水当番の合間をぬって、西条ひうち野球場へ高校野球愛媛大会の「済美高校 対 北条高校」戦を観に行く。
試合は予定よりも少し遅れての開始となったが、気温３２度以上の炎天下、内野スタンドにはほぼ満員の観客。１２対０で済美高校が５回コールド勝ち。
まだ２回戦であるのに、３塁側スタンドを一杯にして統率の取れた応援を展開する済美高校に、頂点を目指す者・組織の心構えの違い、気概というものを感じる。
大袈裟かもしれないが、生徒から始まり野球部の選手まで、済美の関係者の中からオーラが出ているようだ。
チアリーダーの体型までも揃え、試合開始前から終了後のエールの交換まで、そつなく、手抜き無く、美的感覚一杯に応援を行い、当然の事ながら終わった後の３塁側スタンドには一つのゴミも無い。
総合力がダントツに抜きんでている。
済美高校に対する入念なチェックの後にそんな事を感じながら、一色達夫は直ぐに西条市との比較評価をしてしまう。ああ、悲しき議員根性。
・内野スタンドではあちらこちらで喫煙が見られる。松山坊ちゃんスタジアムでは各階スタンド後方通路に喫煙所を指定する分煙の実施。今治球場もスタンド後方での喫煙をお願いする分煙の実施。
・運営サポートの高校生ボランティアがかいがいしく働いていたが、試合終了後のスタンド掃除が大変そう。タバコの吸い殻が散乱する所に限って、空き缶やゴミが（当たり前のように）放置されている。
・ひうち球場は両翼９２ｍ・センター１２０ｍのグランドを要し、芝の手入れが入念に行き届いているとの評価が高い。はっきり言えば、今治球場よりも格段に綺麗でプレーもやりやすいという話を聞く。
しかし、高校野球に限って言っても使用頻度が増えない。その理由は、この球場は総合評価が低いため。一番の欠点は、審判の控え室が無いこと。
審判は選手や観客とは完全に分離された状況で居られる施設でないと、重要な公式戦では使ってもらえないという話を聞いた。
新図書館の建設にからんだある文章に「設計コンサルの腕の見せどころ」などという文言があったが、いかにも人の良い認識不足だと思う。
建設設計コンサルタントは、如何に少ない費用で建設し利益を上げるかを至上命題として仕事をしている。それを見抜いて、総合評価の高い施設を作るかは全て発注者の技量の問題。人を選び設計思想を判断できなければ、折角の税金を有効利用することは出来ない。
済美高校戦の球審は西条市職員が務めていた。そのきびきびした動作に、西条市も捨てたもんじゃない、そこそこ総合力も有ると納得。
だが、どうしてこうもハード作りが下手くそなのだろうと、その責任の一端を負う者として自責の念を感じながら、真新しいユニホームに身をつつみ綺麗に整列して歩いている済美高校野球部一年生集団のそばを、とぼとぼと帰路に付く一色達夫。
| 2005年07月18日(月) |
目当ての資料が見つからない 残念 |
視察研修のおり、ある議員が言っていた事から閃いて、リサイクルに出す新聞の束の中から 既に廃棄した資料 を探し出そうとしたが、残念 無い。
かわりに、新聞広告の束の中から市報７月号が出てきた。
此処にあるのなら書斎から家の中から探しても見つからないはずだ。おかげで２０日に開催予定の「防災自治を考えるシンポジューム」の内容が分かって良かった。
目当ての資料は、専門紙の購読勧誘のため見本として（勝手に）送られて来たものなのだが、これ以上は資金的な制約から予定していないため、ざっと目を通して廃棄したと記憶していた。
それが、 あ あの記事が参考になる と閃いて探しにかかったのだが、残念。
ウロ覚えの内容は「一般住宅への耐震工事の補助制度」についての特集記事。
群馬県太田市での実施内容だったかが書かれていたように思うのだが、現物が無いと確認のしようがない。
西条市ではこの６月議会で「一般住宅対象の 耐震診断に対する補助制度」がスタートしたばかりだが、先進自治体では既に「耐震工事に対する補助制度」がスタートしているという事実。
議員の仕事内容も増え続け、それに伴って課題解決のためのヒントを得るための情報収集は必須となるのだが、今回のように折角の情報が手からするりと抜け落ちてしまったら、待ち人来たらずの時のようなイライラがつのる。
| 2005年07月17日(日) |
道の駅 リポート「今治湯ノ浦温泉」 |
６月議会最終日に（仮称）古川水辺公園に併設するとした「道の駅」の構想図面が示された。
水辺公園を含めた建設費用の概算は３５億円とのこと。
以前からこの構想は示され、先行投資として古川の用水路への水利権（？）保証費用が既に支払われている。
この計画、予定年度は未決定だが今回構想図が示されたところから、議会人としては（この方面の）勉強をしておく必要が生じてきた。
今日は今治での用件を済ませた後、途中にある「道の駅 今治湯ノ浦温泉」に寄り道して、その状況をそれなりの目で視察してみた。
ちなみに、私がこの道の駅を訪れるのは今回が初めてである。
他地域行政体の仕事をとやかく言うのは、何処でどう廻って跳ね返りがくるか分からないので、政治家はやらない方が得策であることは承知している。けれど、一利用者の意見としてその行政体が今後の参考とする技量があるかどうか、それとも（たかだか一政治家のＨＰ）捨て置くだけかどうか、をリサーチしてみるのも一興ではある。
トイレ前に設置された案内板に書かれた事をはしょって書いて見れば
平成１０年４月１７日「道の駅」登録
休憩、情報発信、地域連携の３つの機能を設置
地域振興施設を今治市、駐車場を国土交通省が設置
なるほど。
西条市議会でこの事が話題に上った時、「道の駅は補助率が良い」というような事を小耳にはさんだのだが、こういう事なのかと感じる。
感じた事
・トイレは綺麗。私が入った時も、掃除管理人が仕事をしている。
・ショッピングコーナーは？。案内パンフレットには「地場産品を中心に四国各地の特産品をはじめ、老舗が創り出した限定商品。独自開発したメニューでの特産品をご用意して皆様をお迎え致します。」と書かれているが、「四国各地の特産品を中心に地場産品を少々」と書き替えるのが正確なところだろう。
出来て５年もすれば、売れ筋の食品を中心に日持ちのする品揃えになってくるのだろうかと感じた。また、近くには桜井漆器の専門店やタオル美術館があることなどからの品揃えかとも推察する。
・フードコーナーは有るが、食べなかったので評価は出来ない。
・４車線の今治方面行きの車線側に施設は設置されているのだが、反対車線からの入りはどんなのだろうか。私は今治市内からの帰りに意図を持ているから寄り道したけれど。
・入り口近くのパンフレットコーナーに、「ぶらり西条旅り（西条市観光協会発行）」が置かれていたことには嬉しくなる。
ー ー ー ー ー
各地の「道の駅」の管理運営状況を見て廻れば、それなりに面白いリポートができそうだ。
辛口リポートばかりだと「残念」だが、設置に当たっての事前リサーチや、管理運営がしっかりしている所もそれなりに有りそうな気がする。
今日の一ヶ所だけの感想だが、季節や曜日に左右される観光客相手のこのような施設は、よっぽどの魅力が無いと、行政の補助無しでは独立採算を計るのは難しいと感じる。
| 2005年07月16日(土) |
大阪松竹座 中村勘三郎襲名披露興行 |
大阪松竹座で開催中の「第１８代中村勘三郎襲名披露 ７月大歌舞伎」観劇ツアーに参加。
昼の部１１時の開演に間に合うよう西条を５時に出発。一行は、この日に入場券が確保出来た３０名による大型バスを仕立ててのツアー。
昨日の夜は、視察研修から帰宅後、留守の間に連絡の有った用件を少し片付け、資料を整理しながらＨＰ日記を記入していたら、いつの間にか深夜２時を過ぎていて、今日は睡眠不足のままの４時起床での行動となる。
行程はいたって順調。予定通り、歌舞伎界の中でも油の乗り切った役者である勘三郎の芸を堪能。合わせて、松竹座の建物から調度品、それに西条市では祭礼時くらいにしか味わえない都会の雑踏を「見学」出来る。
歌舞伎興行は襲名と追善で維持出来ているといわれるくらいに、次々とこのよおなイベントを企画しているようだ。今回の襲名興行も連日大入り満員の盛況が続いているとのことだ。
確かに、地域に廻ってくる歌舞伎興行と違い、襲名興行は配役の顔ぶれが豪華絢爛で、人気が高いことがうかがえる。
普段の生活をケチっても、一年一度くらいは都会での観劇に行きたいと、今回のツアーも直ぐに定員一杯となった様子。私は最初この企画には蚊帳の外だったのだが、急なキャンセルが出てお声がかかったのである。
大阪松竹座ともなると、壁に掛かっている絵も素晴らしい。中島千波の月毎の華の絵１２枚は、この日本伝統文化の殿堂を飾るに相応しい。
西条総合文化会館や丹原文化会館の壁は、その多くの場所を来演者の写真を何年来飾ることに使っているが、そんな田舎者趣味をいい加減卒業すればいいのに。
着飾った観劇者の雑踏をかいくぐり、１２枚の絵を鑑賞しながら我が故郷との文化レベルの違いを感じるばかり。
松竹座の直ぐ近くにある阪神タイガースが優勝した時にダイブがある戎橋は、現在大改装中。大阪のイメージアップ事業なのかな。
けれどやっぱり、西条の毎度かわらない風景が落ち着く。
| 2005年07月15日(金) |
総務委員会行政視察 北海道北見市 |
北海道北見市での行政視察
・北見市行財政改革推進計画の取り組みについて
良くまとまった資料と、要領を心得た担当者の説明で、この難しい課題への取り組みとその成果が「一目瞭然」のようだ。
その例を挙げれば
・「事務事業におけるコミュニケーションシートの作成」だろうか
各事業についてこのようなシートを事前に作成すれば、その内容が良く理解できる。（一瞬）「これならば議会での議案質疑など必要無い」と思ってしまった。
この方面での取り組みは、「公が受けもつべき仕事をだれがどう構築して行くのか。それを細る財源と少なくなる陣容で」という、このところシリーズで日記に書いている事柄とトレースされたようで参考になる。
ー ー ー ー ー
１９時西条市帰着。留守の間に西条市では、地方紙のトップに掲載される事件が発生している。「災害は忘れた頃にやってくる」
| 2005年07月14日(木) |
総務委員会行政視察 北海道根室市 |
「総務委員会行政視察」二日目
根室市で
・地域防災計画について
・行財政改革の取り組みについて
地域防災計画についての研修では、その地域特性によって災害への対応が違ってくることを理解。
この地域の家は、冬場の積雪に対応するため、基礎部分を深く強く屋根部分を軽く作っているとのことだが、このような構造は地震には強いため、過去の大地震でもそれほど建物被害は出ていないとのこと。
地域特性によって、取り組み差が有ることを改めて認識。
７月３日の防災フォーラムの中で愛媛大学の教授は、「この地域（西条市付近）は災害が起きやすい最悪の地である」と指摘していたことを思い出し、この方面での取り組みの重要性を想う。
行財政改革の取り組みでは、どの自治体も細っていく財源の元での事業展開の苦労を感じるばかり。
| 2005年07月13日(水) |
総務委員会行政視察 北海道釧路市 |
人は自分の経験したことでしか物事を判断できない動物であるとしたら、人類の歴史はそう長くは続いていなかっただろう。
自分が経験出来ないことを書物を読んだり、人の話を聞いたりする事によって疑似体験することによって、その時々の事の判断を誤り無く積み重ねてきたればこそ、明日に生きる算段が出来てきたといえる。
議員の視察研修について観光旅行かというような一部声が有ることは承知しているが、外に出て経験し自分の地域を客観的に判断する目を養っておくことは、市民代表として常に持っておかなければならない判断基準。
そんな意味から２年前に視察研修で訪れた釧路市への再訪は、前回とは違う別の観点から今回の視察項目を実りあるものとするべく参加することとなった。
前回と今回の間には、忘れ得ない経験がある。言わずと知れた昨年の台風２１号による災害。
その経験を踏まえ、今回の
・防災対策事業の取り組みについて
・「市民防災センター」について
との視察項目を、西条市に照らし合わせてどんな視点でとらえることができるか。
結論として「西条市は昨年の災害経験をどんなに検証し、その対策をどういう形で市民に示したか。」を問えば、現状では疑問符が付いてしまう。
愛媛新聞主催で７月３日に飯岡小学校で開催された「防災フォーラム」と同様のものが近々開催されるように記憶しているのだが、７月の市報が見当たらなくて詳細が分からない。このような催しの予定があれば以前ならば議員には別便での案内があったのだが、このところめっきりと少なくなったように思うのは私の感覚だけなのだろうか。
まあ、議員たるもの、自分で情報を把握して勉強するのが本来の姿なのだから、一度見た予定はその都度手帳に控える位のことは自分ですることだろう。
１５日視察から帰宅して、釧路市でもらってきた資料を整理しながら、西条市での資料も検証し直して見る。
良くまとまった資料が手元にある
・えひめ防災ブック（愛媛大学防災情報研究会発行）７月３日入手
・平成１６年台風災害を振り返って（国土交通省発行）７月３日入手
・道路災害の記録２００４（愛媛県発行）自治会から入手
・台風２１号交通ネットワーク遮断影響調査（国土交通省発行）市役所建設課で入手
資料入手についてはまだまだ私の努力不足かと思いながら
| 2005年07月12日(火) |
新西条市図書館考 Ｎｏ３ 「検討プロジェクト答申」 |
本年３月議会での全員協議会の場に示された「新図書館建設検討プロジェクト答申」における建設場所を「西条クリニック跡周辺」とした理由について 全文
ー ー ー ー ー ー ー
当地は、バス停・駅に近く、公共交通機関等の活用により、障害を持つ人や高齢者等にとっても利便性が確保できる場所である。近隣には、総合文化会館、総合福祉センター、産業情報支援センターがあり、これら施設と連携利用が可能であり文化の中枢としての整備が期待できる。また、アクアトピア水系に隣接している上、商店街からも近く、これらの全ての有機的な結びつきにより、賑わいのある、高次都市機能空間の創出が可能であるが、クリニック跡地だけでは、面積的に狭いため、周辺の�蟷芦浪亜↓螢侫犬良瀉呂箸琉貘陵�用が不可欠である。これらを合わせると約９０００m2の面積を確保でき、答申に示された１００００m2に近い数字となる。
しかしながら、この場合でも、やや土地の区画が悪く、土地利用上若干の制約がああることは否定できない。また、周辺は商業地でもあり、買収する際には取得費の高さも無視できないところもある。
ただ、当地は、建設に要する費用を考えれば、既存建物のリホームと一部増築により経費節減にもつながり、周辺にこれだけの社会的、公共資源を備える場所は他に例がなく、幅広い年齢層が利用至便な生活環境地として展開できうる場所であり、総合的見地からは適地であると考えられる。
ー ー ー ー ー ー ー
答申に書かれた 「１６行 ５００字」からなるこの文章が、「新西条市図書館」の設計思想を表す。言うなれば西条市の今後の教育文化史を形作る５００字、といっても過言ではないかな。
この文章を元にして、何十億というお金の使い方が決まってくるのだから、あらゆる角度から分析する必要がある。
さて、読者の皆さんの意見も聞きたいところだが如何に。
ー ー ー ー ー
１３日から１５日まで 議会総務委員会の視察研修のため 北海道の 釧路 根室 北見を訪問。１６日には大阪日帰りツアー参加予定。
日記記入は１５日夜となるかな。
最近 新聞紙上に「西条市」の話題が少ないという声を良く聞く。
総じて地域の話題が多いのが西予市なのだが、「西」という字に目が行って「お 西条市か」と思うのだが、当てが外れて 残念 という思いを何度したことか。
今日は、そんな普段の感情を払拭するような西条市の話題で新聞紙上が満艦飾となってる。
�＼松鮨声劼�古文書館
�⊂ε抗垢縫痢璽泪薀ぅ次璽轡腑鶺鯏�
��災害ボランティア手引き作成（西条市社協）
�け�ばたけオオムラサキ（西条 田滝小）
�テ�浴剤作りで作業所支援（西条農高生）
それぞれにコメントしたいところだが、今日は、�，砲弔い討里�
「地元資料の散逸防ぎたい」「西条神社が古文書館」「お触れ集 寄贈受ける」「愛媛大院生ら目録作成」
と、２枚の写真入りで大きく取り上げられている。
松平３万石の城下として発展した旧西条市だが、殿様が江戸詰であったことから藩政時代の資料が地元に乏しいと言われて久しい。そんな点から江戸期における旧西条市での歴史は、一部分しか分かってはいないのが現状のようだ。
この時代に西条市の礎が築かれたに関わらずである。
その点では、お隣の旧小松町の藩政時代の歴史研究は数段上を行くといっても過言ではないようだ。
小松温芳図書館２階の郷土館での企画展は、規模は小さいながらその成果は素晴らしいものがある。
旧西条市での文化財指定件数と旧小松町での文化財指定件数を比べてみても、この方面での取り組みの違いがわかる。
だから、昨年旧西条市の文化財が新たに２点（祭礼関係）指定となっている事には、関係者の努力が忍ばれる（３月２２日付け日記で取り上げた）
このような地域の歴史研究事業こそは公共での仕事として位置づけなかればならないと私などは思うのだが、そんな取り組み不足を補うべく地域の歴史有る神社を中心に、地道な努力をしているという今回の報道ではある。
旧東予市河原津の永納山城跡の事について書いた時に触れた事だが、旧西条市では遺跡の発掘などという仕事は、近いところでは船屋天神山くらいであった故に、役所内ではこの方面の事には疎いきらいがあった。
だが幸いな事に、合併によって役所内部にこの方面での専門家を取り込む事が出来た。
ここは人材を活かして、旧西条市での歴史研究という仕事に光を当てる事が望まれる。
そんな仕事を、「新西条市図書館」での事業として位置付けられることを望んでいる市民は少なくない。
| 2005年07月10日(日) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ１０ |
本日付け愛媛新聞に「県施設の指定管理者制度」との特集記事が出ている。
数日前にも「標点」として「民活迫られる美術館」との特集記事で「公立美術館への指定管理者制度導入」についての特集記事が掲載されている。
この２つの特集記事、至極まともな事が書かれており、いつぞやの自治体職員削減キャンペーン記事とはその内容に雲泥の差があると私は感じた。
指定管理者制度について、民活だから至極当然と十束一からげで評価している文章を最近入手したのだが、私もこんなおおざっぱな評価で済ます事が出来る性格ならば気が楽だろうと、つくづく自分の「全てを分析しなかれば気が済まない性格」を恨めしく感じるばかり。
本日付け特集記事には、「福祉施設」などは指定管理者制度導入のメリットが薄い事が取り上げられているし、現管理者以外に管理の受け皿となる団体が見あたらない施設のあることも指摘している。
私は、西条市の指定管理者条例の質疑に当たって、「導入予定施設を一覧表としその施設の性格と導入メリットがどのようであるかを一目瞭然に分かるようにする考えはないのか」と問うて見たのだが、担当部長の答弁は「ありません」とつれないものだった。
昨日の日記にも書いた事だが、このように理事者の側には、指定管理者制度の導入に当たって公の施設を如何に管理運営していくのかという一番大事な思想の部分を住民に対して提示することが不足している以上、愛媛新聞の特集記事の絞めの文章を「西条市民」と置き換えて注視する必要がある。
「県は６月議会で、直営施設でも今後、指定管理者制度への移行を検討する考えを示したが、制度になじむかどうか慎重な姿勢が欠かせない。効率化の陰で、サービス低下など利用者の不利益が生じないよう、県民が運用を注視する必要がある。」（記事引用）
| 2005年07月09日(土) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ９ |
西条市が設置する公の施設について、管理運営を指定管理者に委ねるに当たって、如何なる考え方によって行うのかという 基本的方針 は、３月議会での施政方針の中でわずかに述べられているに過ぎない。
平成１７年度施政方針１８ページ
「さらに、合併を機に、特に施設管理のあり方について、指定管理者制度の導入を含み再検討を行いますほか、すべての事務事業について見直しを行い、地方分権の時代に相応しい簡素で効率的な行財政運営を推進してまいる所存であります。」
というように。
そこで私は、６月議会での条例に対する質疑の第１問として、
「制度導入にあたっての目的、基本方針を問う」と 問うてみたのだが、担当部長が通り一遍な答えをしただけであった。
この制度導入に当たっての理事者の制度に対する認識を、少ない情報から推察しなければならないのだが、私は選定委員会の委員３名に「企業経営に認識のある者」を当てようと提案しているところから、なるほど公の施設全般の管理運営を企業経営感覚でもって行おうとしているのかと理解したのだが。
ー ー ー ー ー
「公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例」を審議した所管委員会においても活発な議論がなされ、議員各位から
・一貫した住民サービスが得られるようにすること
・地元雇用の創出に努力するよう
等の要望があった。
また、この制度に対する反対討論をした共産党議員からも様々な懸念項目が提示されている。
この共産党議員の反対要旨の中で「議会が関与する条項が無い」と指摘されているが、従前の委託契約は議会の承認無しに出来ていたのに対し、指定管理者の指定は「議会の議決を経て」でないと出来ないと規程されている。
このところから、従前の委託契約よりも指定管理者の指定の方が、その過程がより明確化される制度となる。
この制度の導入に当たって理事者の側に恣意的な態度が見えた場合、それを正す議会としての明確な意志を持つことも必要である。
当面、旧西条市のスポーツ施設を委託管理する体育協会が、指定管理者として引き続いて施設運営に当たるための準備を整えることができるかどうか。また、新西条市の全スポーツ施設の一体管理をすることとなるのかどうか。注目して見守る必要がある。
公の施設の管理運営について、理想の状況を地域に提案したいと思う方がいるのであれば、指定管理者として名乗りを上げ逆提案することによって、遅々として進まない行政の歩みなど喝破することも出来る。
公の施設を市民が乗っ取るということか。面白い。今日はキーボードの動きがなめらかだ。
| 2005年07月08日(金) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ８ |
公の施設へ指定管理者制度の導入を図る場合、その施設の業務内容を如何に設定するかは、行政がその施設を使って地域住民のためにどんなサービスを提供するのかという存在意義に関わってくる。
新聞報道にあった「宇和島市における市営プールへの指定管理者制の導入見送り」は、その施設が地域にとってどんな存在であるのかという事の明確化と、その施設で活動する市民団体との事前調整の重要性を示唆しているようで興味深い。
地域住民が、社会への参加意識と公への奉仕という観点から、公共施設におけるボランティア活動が盛んに行われている。それは行政と地域住民との協働による地域づくりを進める上で、これからもその重要性を増してくるだろう。
コミュニティー施設、教育施設、文化施設、体育施設、福祉施設における運営への住民参加。それに加え公園等についても清掃奉仕などの協働作業は、住民の公への奉仕という行為によって、行政のコストを下げるという相乗効果をもたらす。
このような崇高な行為が、施設を一括管理する指定管理者の管理運営と、相容れないものとなるような気がする。
だから、現在の委託管理を指定管理者に置き換えることはスムーズに進んでも、その指定管理者の運営内容によっては、現場に様々な軋轢を生じることとなりかねない。
そのような事が起これば、施設から地域住民の足を遠のかせる事となりはしないかと、私は今から懸念を持ってしまう。
Ｍ県Ｋ市でのＰＦＩ方式による図書館の建設運営を視察研修したおり、図書館ボランティアの受け入れをどのようにするのかという疑問を持ったのだが、その疑問と同じ種類のものが、この指定管理者制度導入の過程の中から見えてきてしょうがない。
このような私の疑問を「企業経営に認識のある選定委員の方々が」素晴らしい指定管理者を選んで、キレイサッパリと払拭してくれるだろうと多いに期待しているのだが。
| 2005年07月07日(木) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ７ |
昨日「西条市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例」には及第点が付くと私は書いた。
同様の各地の条例を見てみると、全部で１３条ほどにまとめているものが有るなかで、西条市では１７条でもってかなり詳しく書かれているところから、私は及第点を付けるという評価をしたまでのこと。
しかし、この条例を運用するなかで、どのように透明性を確保し選定基準を明確にするのかというところになると、「議員としての監視の目を向けてかかるべし」という私の方針となる。
話はちょっと横道に逸れるが
条例への質疑では３月議会で「企業立地促進条例」の内で一点「優遇措置」だけをとらえた。何故かというと、この種条例の特徴はこの一点に尽きると思ったから。その質疑の狙いは「西条市の条例として利水企業への優遇措置条項を何故入れていないのか」という事を指摘する事。
理事者の答えは トータルでやらせてもらいます というものだった。
（いつか暇になったらこの事にも触れて見たい。）
新しい条例を審議するのは、議員としてこういう醍醐味を味わうことができる。（と書けば何をちゃかしているんだとお叱りを受けようか）
本題に戻る
指定管理者を導入する場合、どのような管理者を選定するかが重要であることは議論を待たない。そこで、条例にその選定過程がどのように明文化されているかが、私の評価基準となったのだが、西条市では 第１６条 に「選定委員会の設置」という条文を設けている。
それは、良し とするとして、ではその「選定委員会」なるのもが、どんな運営がなされるのかが次に重要となる。
私の質疑と委員会での審議で明らかとなったその内容は
「指定管理者選定委員会」
委員は７名で構成。内職員４名 あと３名は「企業経営に認識のある者。」
ネットで調べて私が気に入った神奈川県大和市の「選定委員会の設置・運営方針」には
（１）公の施設を所管とする各部ごとに要綱で設置し運営する。
（２）委員は市民委員を含めて構成する。
（３）委員会は、公募に係る指定管理申請者の中から順位をつけ指定管理者の候補を決定し市長に報告する。
とある。ＭＳＮ検索を丹念にしていると、こういう面白いデータが出てくるから止められない。
職員と企業経営に認識のあるお方でもって、教育施設、福祉施設、スポーツ施設、文化施設、等の様々な公共施設の指定管理者を選定しようとする地域。方や、その施設を所管する部署が市民委員とともに指定管理者を選定しようとする地域。
さてさて、この違いは何処から出てくるのやら・・・。
| 2005年07月06日(水) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ６ |
ＭＳＮで「指定管理者制度」を検索してみると５８０００件ヒットした。
このデータを丹念に検証して行くと、この制度の長所・短所が見えてくる。
地方自治法の中に書かれている公共施設の管理形態についての条文は 大まかな 事しか書かれていないので、３年間の経過処置の中で、地域自治体それぞれが如何に 法を解釈し 自らの地域の法立である条例を作っていったかを比べてみれば、政策法務能力の差が歴然と現れてきている。と解釈している方もいる。（この付け足しの部分が一色達夫の勉強不足を表す言葉かな）
ネットの中にあった、県から始まって市町村に至る各地自治体の主だった指定管理者条例を比べて見ると、一本の条例の中で、多数施設の指定管理者を導入する条項を挿入した（乱暴なといえるような）ものも見られる。が、これは先行するごく一部のものであったようで、制度導入が来年に押し迫ってから制定されだした各地条例は、前者の轍を踏まないよう学習した跡が見られると私は感じた。
まず指定手続きを定めた条例を定め（包括条例）、次に各施設の管理条例を定めるという二段階手続きを踏むのが主流なのだろう。
そこで、６月議会に提示された「西条市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例」を評価すれば、及第点が付くと私は見ている。
それはあくまでも、私が一人でＰＣの前で学習した限りの知識でもっての解釈であって、今から様々な情報が入ってくれば、また違った解釈となる可能性はある。
現に、この条例制定について反対討論をした共産党議員の話の中で、良く理解出来なかった部分があったことは（恥ずかしい話なのだが）触れておかなければならない。
この部分直接議員に聞けば良いのだが、今だ機会を失している。９月に配布される議事録を読んでみるつもりではあるのだが。
ー ー ー ー ー ー
その日の出来事を一気呵成に書くときはそう時間も掛からないのだが、資料を検証しながらの時は、時間も掛かるし疲れも伴う。
という言い訳をしながら、今日は内容の乏しい文章のままで ＰＣ ＯＦＦ
| 2005年07月05日(火) |
アウトソーシング ＰＦＩ 指定管理者制度 Ｎｏ５ |
水の事、図書館の建設問題、様々な地域課題 と次々に降って湧いてくる難問に取り組んでいて、この表題に関する おとしまい を付ける事が疎かになっている。
愛媛新聞の自治体職員の削減の関する特集記事から端を発した私の ちょっとしつこい こだわり だったが、それが公の施設を如何に管理するのかという現実問題に帰着している。
「・・・Ｎｏ４」を書いたのが５月２８日。その最後の文章は「２００３年の地方自治法改正で設けられた指定管理者制度は、自治体行政のアウトソーシング手法のひとつであるが、率直にいえばあまり性質（タチ）のよいものとは思えない（福島大学行政社会学部教授 今井照）
という言葉で締めくくっている。
この言葉が私の心に棘刺してしまい、その後、この制度に関する情報に対して 懐疑的 な見方から入ってしまう傾向が強かったようだ。
しかし、「指定管理者制度は、自治体財政の逼迫とあいまって、管理委託制度からの移行期間の短さ、制度の汎用性などから急速に広がっている」（地方自治総合研究所 三野靖）
という現実を直視した場合、「この制度は使い方によったら諸刃の剣となる」という立場から、導入の経過を監視する必要を思った。
知る限りの現状を上げれば、県施設については管理基準が示され既に指定管理者の募集が始まっている。お隣の新居浜市では６月議会に指定管理者導入予定の施設毎の条例改正が議会に示されている。
西条市でもこの６月議会で「指定管理者の指定手続きに関する条例」（包括条例）が成立した。この９月には導入予定の各施設についての改正条例案が示されるだろう。
「諸刃の剣となる」と感じていた私のこの制度に関する評価なのだが、その評価が現実として明らかのなったと感じたのは、「宇和島市営プール指定管理者導入見送り」（７月１日）という報道による。
記事の内容だけから推察すれば、施設の管理運営に関する市側の制度設計と、それに応募する管理者側の体制が上手くマッチしなければ、このようなトラブルが起きる原因を作る（何とも抽象的表現だと自分で感じています）のではないだろうか。
公の施設を誰がどの様に管理運営するのか。西条市でも早晩導入が見込まれるこの制度、そこのところを明確にしておかないと、上手く使いこなすまでには至らないのではないだろうか。
| 2005年07月04日(月) |
新図書館考 Ｎｏ２ 市民の声 |
「夫婦で怒り心頭、リフォーム図書館」シリーズ、次は何が出るかと、楽しみにして読んどります。確かにご夫婦の怒りはごもっとも。「新ピカの総合福祉センターの隣に、何でわざわざ30年もたった中古店舗をリフォームした図書館を建てんといかんの。ほんと、ふうが悪いわ。なんぼ鉄筋じゃ言うたて、普通の家とついで、何十年もたっとたら、床が抜けたり地震でグシャといくがん。」 それに、今の日本の経済を作りあげたのは、「胡瓜は曲っとたらあかん、ちょっとでもキズのあるような商品は使わずに捨てんといかん。」という、少々高くても少しでも新しくてきれいなものがいい消費者の潔癖パワー。今度の図書館騒動を見とると「このごろ、地球温暖化やの省資源やの言いよるけんど、ほなんもん、私らに関係やかない。」で、市民意識は今でもほとんど変わっとりません。自分の買い物ならいざ知らず、図書館建設など、全然自分の懐が痛まなんことやったら「経費節約とか、地球に優しいとか言わんと、フジをぶち壊してまっさらの図書館を建てんかい。」というのが正論ですね。
ー ー ー ー ー ー ー
新図書館に関する上記メールをいただいた。
普段私の周囲の方々とは違う言葉の言い回しに心引かれ、転載の了解を得るためメール発信をしてみた。
了解のお返事の文章は掲示文章とは少しニュアンスが違うのだが、今日の時点では私の発信した情報がまだまだ途中経過の段階なので、２回目の文章内容は「そのような考えもあるのかな」と参考にさせていただいた。
いずれにしても、新図書館建設は多くの皆さんの関心事であることを実感する。
その内容について様々な議論が巻き起こる事は、地域の将来にとって必ずプラスになる。またそうなるよう努力しなければならない。
断続的に降り続く雨の中、遅れに遅れた今年最後の田植え。
疲労蓄積か扁桃腺が痛く、頭が重たい。体力勝負は政治家の鉄則なのだが・・・。
| 2005年07月03日(日) |
東予南交流センター 防災フォーラム 田植え 自治会 |
朝から断続的に降る雨の中、一日様々な行事への参加となる。
朝一番で田植えをしようと思ったのだが、雨足の強さに後込みがでる。
愛媛新聞の「新水源への道」などを、冗談言うなよと独り言を繰りながら読んだりとゆったり目の食事。東予南地域交流センターで１０時半開始の「ふれあいフェスティバル」を目当てに雨の中出かける。途中、古川の「水辺公園」「道の駅」の建設予定地を、改めてそれなりの目で眺めてみる。
「東予南地域交流センター」には３度目の来場。１度目は建設途中、２度目は新市議会での地域施設視察、そして今日はイベントの様子見がてら。
前回の視察の折りには智内兄助の絵が掛かっており、旧西条市とは少し違う旧東予市のセンスを感じた。今日も見られるかと思っていたのだが、今日掛かっていたのは違う絵だった。説明文には、「那智の滝」畑晃春作（楠河村河原津出身）とある。作品の表情が此処には少し場違いな感じではあるが、多くの市民の目に触れるだんには、これもまた可なりかな。
絵といえば、展示ケースに入った野間仁根の作品が４点。アルルカンギター、魚カサゴ、日の出、薔薇図と並んでいたが、中でもカサゴが気に入った。
魚にはまるで似つかわしくないような色使いに、画布に遊ぶ作者の奔放な精神が見て取れて良。
雨の中センターには小さな子ども連れの家族が訪れ、様々なイベントを楽しんでいる。そのお世話をするボランティアスタッフの人達多数。
活発な地域コミニュティーの一つの姿を見るようで、私は好きな光景。
この施設、ユニバーサルデザインの観点からは壁面に凸凹が有りすぎて少々難有りだが、それをカバーして余りある様々な仕掛けがある。
一つ私の顔を曇らせたのは、敷地内禁煙となっていない点。施設外の灰皿のそばには所作無げな父親６名がタバコをくゆらさせている。そのそばで遊ぶ子供達が可哀想だった。
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１３時より飯岡小学校体育館で開催された「防災・減災フォーラム」に参加。（愛媛新聞主催）
昨年この地で起こった台風災害の記憶が甦り、改めて地域防災の有り様を考える機会となった。
田植え４ａ。代かき作業１２ａ。
１９時半から開催の地域自治会役員会に少し遅れての出席。
昼間の防災フォーラムの件も話題に上り、自主防災組織結成の動きについても報告があった。序序にではあるが結成に向けての準備が進んでいるようだ。
期待を込めての胎動か、それとも産みの苦しみか。
昨日の夕方からの雨で地下水位が上がり、今日は自家井戸の水中ポンプを使っての農作業を行う。
今日の断続的に降り続いた雨の中、水の有り難さを感じつつ。
近所の地区の方から、水に関する質問文章を提示されたのだが、その全文に答えるためには資料を数点探し出さなければならない。これが一苦労だ。
水に関する事では農作業中に携帯電話での問い合わせがあったのだが、こと水に関しては立場の違いで相容れない部分があるので、電話対応がついつい荒い言葉となってしまったことを反省。
「立場の違いで相容れない」というキーワードで水の事に触れてみると、一言で 水 と言っても、様々な要素がある。
水に関する質問に答えようと、ファイルをひっくり返したのだが、なかなか目当ての物が見つからない。
ファイル�／經愀源駑繊 �山鳥坂ダムに関する新聞切り抜き ・中山川ダム計画中止に関する新聞切り抜き ・打ち抜き白濁関係新聞切り抜き 等
ファイル�⊃綟察＿漆經愀源駑繊 Σ漆綟珊�事関係資料 ・県内水事情に関する新聞切り抜き 等
ファイル�Ｃ浪漆綢从� ・各地の地下水保全条例関係資料 西条市地下水保全条例関係資料
ファイル�づ貮�地区上水道整備事業計画
お目当てはファイル�い世辰燭里世�、今年の３月議会での議案質疑で使った資料を山積みにしていて、ファイル�△�ら必要な資料だけを抜き出してこのファイル�い鮑遒辰燭海箸鯔困譴討�り、探し出すまでに時間を浪費。
あらためて、水も様々と感じるのです。
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１０時より西条市総合文化会館で開催の「栄典受賞者祝賀会」に出席。
それぞれの分野での長年の功績に対して、敬意を表する。
祝宴では顔見知りの方多数から新図書館に関する事を聞かれた。
この場に出席している方々は、社会の動きに関心が高いとうかがい知れるが、改めて一回の新聞記事掲載での宣伝効果の大きさを知る。図書館に対する皆さんの期待の高さがあって、やはり関心も高くなるのだろう。
| 2005年07月01日(金) |
７月 恵みの雨が降る |
夕方近く 待望の雨が降る。
雷の伴った雨は、これまでの小雨を解消するような勢いで、カラカラの地表を叩いていく。
大粒の雨は断続的に降り続き、家の前の渦井川にも見る間に流れを作り出している。
２２時頃には、干上がっていた家の井戸に下ろした水中ポンプから、断続的に水が揚がるようになってきた。
その勢いは、次第次第に長いものとなってきている。この分なら明日には田の代かきが出来るようになるだろう。といっても、苗の痛みがひどく、予定の作付け全部とは行かないだろうが、まずは良かった。
図書館の件は、話を伝えた人は異口同音「そんなのアリ」と市の方針に不満を持っている。
図書館という施設に対して描いているイメージが、あのスーパフジの建物とは一致しないのがその原因なのだろう。
こイメージのギャップを埋める理由が「経費節減」というだけでは、どうも説得力に欠けるようだ。
この私ですらが、その現実を理解するのにしばらくの時間を要した。
「図書館建設を進める会」の署名活動は、文章の調整段階の様子。来週には始める段取りのようだ。
宇和島市が市営プールの指定管理者導入を見送ったとの報道があった。
この事に絡めて、西条市の方針についてもコメントしておかないといけないのだが、
ああ 手一杯。すいません。
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