大晦日は荒れ模様の天候となった。朝からの雨は雪となって、一年の汚れを覆い隠すように白い薄化粧。
日中の気温は３度ほどしかあがらなかった。夜半には１度ほどとなり、一年の終わりと始めの時を静寂の中に閉じこめている。
一日、身の回りの片づけ、年明け準備のタメの買い物、チョットした仕掛け作りに費やす。国民行事のＨＮＫ紅白にも興味が無く、観たのはマツケンサンバのど派手な衣装のみ。「お父さん、これだけ観てどうするの」との家族の問いには、「お父さんのカラオケのレパートリーにしょうと思って」と答えておいた。
冷ややかな目でチラリとこちらを観た妻と、アッパ顔の娘の顰蹙を買ったのは、これで今年の 災 の収めとしようか。
そんな一日のうちにも、この地の政治と行政の状況評価に基づく来年への想いを巡らす。
「地域自治の再構築」
ふと浮かんだのがこのフレーズ。
具体的に何処をどう再構築するのかと問われれば話が長くなってしまうけれど、ここ数年来取り組んできた自治体合併問題から思い浮かんだ言葉には違いない。
２００３年４月の統一地方選挙での西條市議会議員選挙のおりには
「西條５つの個性の継承と発展」とのテーマを提示した。
西條の五つの個性。すなわち「東の個性」「西の個性」「海の個性」「山の個性」「町の個性」。
以来、このテーマに添って議会毎の質問項目を選定し、地域にあっての実践活動を積み重ねてきた つもり ではある。
今年、倍以上となった活動範囲においてその地域を俯瞰してみれば、実現しなければならないテーマが山積していることを痛感する。
大晦日からもう２００５年となった深夜。静かに想を練る。
最近この言葉を良く耳にする。
医療現場において、患者が自分の病状や治療方針について、主治医以外の医師に相談する制度のことだ。
医療現場でのトラブル防止とともに、患者が納得のもとで医療を受ける方が、治癒状況が良い事もあっての制度普及なのだろう。
この制度は、これのみでの普及というものではなく、インフォームドコンセントとの併用があってはじめてその効果を現すのではないだろうか。
癌患者などに、病状を隠したままでセカンドオピニオンを実施することなど、これは不可能だろうから。
治療する側からしたら、患者になまじっかな知識を持たれると仕事がやりにくいと思うのだろうが、それはいわゆるヤブの部類に入る方々の考えだろう。
さて、地域住民が政治に関わる場合のセカンドオピニオンの利用はどうだろうか。馴染みの議員がいても、他の議員にも同じ事を聞いてみる行為を薦めたいものだ。
愛媛は保守王国といわれており、自民党でないと仕事が出来ないなどと思わないで、ひとつ他の政党の言うことにも耳を傾けるもの一興であろう。
様々な情報を得る中から社会情勢を常に複眼で観ていく。それは議員にとっては最も重要な資質だろう。
そしてインフォームドコンセント。納得政治の実現。
年の瀬。今年は納得いかないことが多すぎた。
| 2004年12月29日(水) |
役所という企業の撤退 |
朝からしとしとと雨が降っている。
地上の気温が４度を下回った時の雨は、山では雪となる。
昼近くに回復した天候のもと見上げる山々は、一定線から上は案の定雪化粧。１２月に入ってから暖かな気候が続いていたのだが、年末に来てようやく冬の様相。
一日様々な片づけ仕事に費やす。
２００４年も残りわずかとなって新聞紙上には、連日今年の出来事特集が組まれている。各地の出来事を振り帰っての検証の、その殆どが合併問題での地域のざわめきで占められているようだ。
昨日だったか松山市への吸収合併が近づく中島町のコトが出ていたが、役場職員が減少することによる島内の可処分所得の減少が、経済衰退に拍車を掛けことを懸念している。北条市もしかり。
財政の効率化が至上命題としての自治体合併だが、小さな自治体を処理したところで国や県の予算から比べれば微々たる改善しか及ぼさない。
１年前には、そのような指摘をしても、行け行けﾄﾞﾝﾄﾞﾝの思考しか無い社会情勢になんの歯止めにもならなかったようだ。だが、合併の現実が人々の意識のなかで受けとめられだした今日、「こんなはずじゃあなかった」と感じている方々が増えたのだろうか。
新聞紙上では、人々の不安を煽る記事があっても、現在保守政治が動かしている政策そのものへの検証記事は、どうも少ないような気がしてならない。
「大きくなって将来に夢を抱くか、それとも小さくともつましく生きるか」などと真綿で首を絞めるような言葉でもって、今日の流れと作りだした方々にとっては、雪崩をうって合併に走った自治体をどんなに評価しているのだろうか。
巷では、何かにつけて役所職員を批評批判したがり、数を減らせの大合唱。だが、２４時間地域自治に責任を負う職業人をリストラして、はたして自治が成り立つだろうか。現在モテはやされているような地域面積が限られ人口密度が高い自治体の人減らし政策と、その領域が広大な地域自治体経営は一緒にはならない。
鳥取県の片山知事は、自らが進める「鳥取ニューデール政策」で職員給与をカットする中から図書館司書の増員などの新たな雇用を創出したそうだ。
ひるがえって愛媛では県職員を何人減らし、市町村職員は何人ぐらい減らす算段をしているのだろうか。
地域議会議員の数が減るのは、地域住民の意志と議員自らの選択だが。
| 2004年12月28日(火) |
３３年ぶりの川砂利採取許可 |
相次ぐ台風の被害によって河床が上がっている河川の浚渫を、無料で川砂利採取を認めることによって、河川管理費用の削減と工事の進行という「一石ニ鳥」を狙った施策が県によって進められるという。
河川のヶ所は新居浜市の国領川と西条市の中山川の二河川。実施は２００５年より。同様の事業は０６・０７年度も継続し、３年間で二河川の４万５千立方�辰虜粛�を取り除くという。
西条市議会１２月定例会においての河川整備に関する一般質問で、担当部長の答弁では「県によって中山川の河砂利の採取を入札で行う」と、目新しい施策が述べられていたのでメモっていたのだが、新居浜市でも同様の施策が実施されることを報道によって知った。
県が河砂利採取を認めるのは、１９７２年の新規採取を禁止して以来３３年振りとのことだそうだ。
今年の災害はそれほどに県の懐具合を脅かすほどの規模であり、少ない予算の中から最大の効果をあげるべく担当者が知恵を絞った結果のことだろう。
瀬戸内海の海砂の採取が全面禁止となる時に（？）、土木業者による河砂利採取によって、予算の削減と河川管理に実効を上げていく観点から望ましいことではある。
「河川管理者による厳重な監視の元で」行うことは言うまでもないこと。
今回の河砂採取は無料で採取させるとのことだが、有料にして県収入を上げるよう図ることをのぞむ方も出てこようが、それは欲張りすぎだろうかな。
| 2004年12月27日(月) |
気に入った物が見つからない |
歳末を迎え、一年の収めのための仕事で走っている。
カメラを持って関係各地の取材をしたり、依頼事の後始末をしに依頼者宅を訪れたり、メールでの連絡に対しての返答をしたり、姉へのお歳暮代わりのお餅の荷造りをしたり、押し迫ってからせっつかれるような心理状況とは相成っている。
そんな仕事の合間をぬって、久しく行っていない自分の身の回りの品の買い物に商店街に出かけた。
これまでの旧市での議会中ならば、昼食に外に出ていたので商店街の様子も少しは目に入っていたのだが、多人数議会となってからは昼食に弁当を手配して議員控え室で食べるようになった。したがって商店街アーケードを久しく歩いていなかった。
無い。３軒回ったのに無い。気に入った商品が無い。
１軒などは、その商品は量販点に押されて売れないので、他の商品に特化していますと言われた。その量販点が西條にあるのか考えてみたのだが、普段必要の無い店だからその存在すらに思い当たらない。
少なくとも２年前に買ったときには西條にあった。
それほどにこの地の商品品揃えが変化してしまっているのかと、現実を知り唖然とする。
量販品ならば自動車で乗り付ければ何時でも手に入るのだが、そんなに数出る物でないものは、既に西條からは姿を消しているのだろうか。
明日もう一度調べて見ようとは思うが、そういう品は松山とかに行かないと手に入らなくなっているとしたら、
地元商店や業者を贔屓にしたいとは思うのだが、近頃、他地域の業者を当たって見ようかと思う要件が二つほどある。
出来上がりが気に入らなかったり、特別料金なのかとその値段に疑問が付いたり、
西條の中での消費に躊躇が入るようなコトが数件あった挙げ句の考え。
こうして欲しい。ここが気に入らない。他の業者はどれくらいの値段だった。そんな手間暇かけて業者に当たってまで、お金を払おうとは思えない。
誰が悪い訳ではないのだろうが、気に入らないのだから仕方がない。
社会全体が薄っぺらになっているのか。そんなことを思う師走の一日。
本日付け愛媛新聞の３面特集記事に「５０万県都の出港」との見出しで、来月１日合併を前にした北条市の事が掲載されている。
今日は｛上｝とあるから３回くらいの特集になると思われるが、初回の今日は「なくなる区長さん｛共同体支え行政代行｝」とのサブ見出しで、松山市との合併にともなって廃止となる区長制度について書かれている。
自治会組織が根付いている旧西條市では、区長さんといってもその内容が理解されていないようだが、旧丹原町の自治を支える重要な制度として新西条市にも引き継がれている。
この制度への行政からの助成金２９１万円が、今回の１２月議会で提案されているので、私は会派に諮って質疑の時間５分の了解をいただき、２２日にその内容を質した。
質疑の目的とするところは、旧丹原町以外の２市１町の方々に区長制度の存在を知らしめることと、この制度が新年度にはどうなるのか という事。
行政の姿勢としては、一つの自治体の中での２制度はそぐわないため、自治会と区長会の統合に向けて協議を進める事に 期待している とのことだった。
他の情報とも合わせて考察すれば、平成１７年度の新年度からは新西条市として一つの制度に統合される 方向 のようだ。
旧丹原町の区長制度については、地域コミュニティーを維持する制度として、これまでその存在意義を十分に発揮していると私はみており、その制度が自治会制度に移行したとき、さて、どんな変化を起こしてくるか注意深く見守らねばならない。
自治体合併によって行政の効率化が図られるのに伴い、今後ますます地域コミュニティーの果たす役割が重要性を増してくる。そんななかでの制度変更は、これまで培われてきた地域を支える良き伝統を壊しかねないから。
１２月議会での一般質問における 保守系議員の「立地企業に対する優遇措置について」の質問に対して、担当部長が、「この３月を目標に、産業振興条例を制定したい」と答えている。
私のメモにはそうとだけ書いているのだが、新聞報道には「企業誘致だけでなく、内発型の産業振興も視野に入れ、新しい条例の３月議会提案を目標にしている」とある。
この答弁を議場で聞いて、産業振興を大命題として掲げる市長なら、新市の最優先事業として条例制定を目指すだろうと感じた。それと同時に、先の旧西條市議会９月議会での私の「狭隘道路整備要綱」の制定を求める一般質問には、「一色議員は条例や要綱を作ることがお好きですね」と話し、「制定は必要無い」と答えた事と大きな違いがあるとも感じた。
３３名の議員の質疑・質問に対する答弁の中で、条例制定に言及したのはこの「産業振興条例」のみであったところからも、行政内部全体を通じても、市長の求める仕事の方向性は浸透しているのかと 一種の敬服心 を抱いたものだ。
そこで、議員の質問要旨である「臨海工業団地（旧西條市）と東予インダストリアルパーク（旧東予市）では、企業に対する優遇措置が違うと思うが、西条市となった今、どのように対応していくのか」を確認するため、現行の制度がどのようかと資料を検収してみた。
旧西條市
｛名称｝西條市先端技術産業振興条例
｛内容｝先端技術産業（エレクトロニクス、メカエレクトロニクス、光通信、新素材、バイオテクノロジー及び精密機器）の工場を新設又は増設するものに対し奨励措置を講ずる。
｛奨励金｝５０００万（限度額）
｛実績｝２社（Ｓ６０〜）・奨励金額１億６９４万８千円
旧東予市
｛名称｝東予市工場立地促進条例
｛内容｝製造業、電気業、ガス業、道路貨物運送業等の工場等を新設又は増設するものに対し奨励措置を講ずる。
｛奨励金｝・工場等立地促進奨励金・雇用促進奨励金・環境保全施設等奨励金 等の要件により奨励金（限度額）が異なる
｛実績｝８社（Ｓ６３〜）・奨励金額１億７６５５万７千円
（様々な要件部分は割愛掲示）
旧丹原町・旧小松町には「工場誘致条例」あり
さて、旧西條市と旧東予市の条例の違いをどう評価すればよいだろうか。
この条例のみを捉えて旧両市の企業誘致の優劣を言うのはいささかおおざっぱすぎるだろうけれど、旧西條市は大企業を一気に誘致しようとの姿勢が見え、旧東予市は中小企業からきめ細かく誘致しようとの姿勢だと言えまいか。
ここまで調べてみての感じとしては、産業振興に熱心な市長にしては、東予市のようなきめ細かな条例制定に取り組まなかったのか疑問が残る。
が、それは過去の事として、新しい産業振興条例制定に期待しようか。
この部分は私のニガテとする部分だが、条例提案があるまでには勉強の必要あり。だ
| 2004年12月24日(金) |
合併対応 災害復旧 議会 |
新西条市が誕生して最初の１２月議会一般質問および質疑は、「合併対応・災害復旧対応議会」とのネーミングが相応しいようだ。
一般質問の中である議員は、３３名中の１２名が災害関係について取り上げていると言及していた。
災害復旧関係の予算は現在編成中で、１２月議会中に追加提案される予定だが、大まかな数字では５０億円ほどにもなるようだ。
お隣の新居浜市でも同様の災害にあって、災害関係予算で市の貯金が一気に減ってしまったとの嘆きの声が聞こえてくる。我が西条市でも同じ様相を呈してくるのではないだろうか。激甚災害に指定され、国県の手厚い支援策が講じられる見込みだが、それでも市の財政負担は相当きつくならざるをえないだろう。
それに伴って、旧市町から持ち越しの公共事業が見直しされることは必至。今回の一般質問の答弁の中で、市長はチラリとその対象事業に触れた。それは妥当な線だと大方の理解が得られようが、その事業に期待していた方々への丁寧な説明が必要。ましてや、事業の取りやめまで至れば、地域に少なからぬわだかまりを残しかねない。
災害関係の質問の中で、「自主防災組織」についてのこれからの取り組みを問う議員が数名。旧市町における組織率の答弁で、旧西条市の取り組み遅れが明らかとなると、それに対する疑問の声が議員の中から聞こえていた。
この事業は、組織に支給される「防災関係用品」について県費の補助がある。だから、この県費補助の多少によって市としての取り組み規模が限定されるきらいがなきにしもあらずだが、いずれにしても、新年度予算の付き具合によって市が見込んでいる組織数が確定するということだ。
ちなみに自主防災組織組織率は（自主防災組織率＝組織化地区世帯数÷全世帯数）
旧東予市５２，７％ 旧丹原町９８，４％ 旧小松町７７，２％ 旧西条市１，３％（２組織のみ）。
私の住んでいる玉津小学校校区の連合自治会では、すでに市の担当者を定例会に呼んで、自主防災組織についての説明を受けている。（自主的に要請）
なんとも頼もしい限り。
新年度での行政での取り組みが待たれる。
| 2004年12月23日(木) |
天皇誕生日 休日 正月準備 |
議会３日間の疲れを癒そうと、今日は朝寝坊するつもりだったのに８時には目が覚めた。
天皇誕生日を祝うため、顔を洗って直ぐに国旗を門柱に立てる。外は薄曇りで肌寒いが、例年よりも暖かな昨今である。
食事をしながら新聞に目を通したら、西条市議会での質問内容の記事が目に入る。これまでならば、一日毎に質問者の名前と重要項目の概要が掲載されていたのに、今回は３日間一纏めにした内容である。３３名よってたかっての議論が これだけなのか との感あり。だが、流石記者の目、重要項目と新規の事業は外していない。
市報・議会だよりでは伝えきれない行政の様々な動きを、議員は、その情報を必要な市民に伝えねばならない。自治体の規模が大きくなり、それに伴って議員の仕事もパワーアップを求められる。コーヒーを啜りながら昨日までの質問戦を振り返り、改めてそんな実感を持つ。
正月準備の仕事多数。
議会対応の合間をぬって通っている華道教室で仕入れた正月花の飾り付け。
２回分が水につけたままとなっていたのだが、冬場はそれでも痛みもせずに正月まで持ちそうだ。こんなところにも、例年とは違う議会スケジュールの影響がでている。
玄関の床は、例年通り若松７本の生花。金銀の水引を絞めると、正月らしい清々しさがナンとか演出できたよう。
夜は６時から、飯岡小学校区愛護班と健全育成協議会主催の「クリスマスコンサートｉｎ田んぼ」に出かける。
東中合唱部が出演するので、それに引かれてのステージパパママぶりである。いつものレパートリーにクリスマスソング２曲を挿入しての計６曲を披露。万雷の拍手をあびる。
事情通の知人が薦めるジャグリングまで見届けたのだが、なかなかのエンターティンメントぶりが楽しめた。
そんな癒し系休日。
| 2004年12月22日(水) |
１２月議会質疑・質問３日目 |
昨日の水行が堪えているようだ。少々カゼ気味である。やっぱり災いは洗い流せてはいなかったようだった。
１２月議会の質疑・質問の３日目。
議場に座っていたら、私のＨＰ日記の内容について抗議された。昨日も皮肉を言われたので、この部分かなと感じていたのだが。他の議員に確かめたら、事実関係が確認できた。
昼休みに議員控え室に出向き謝罪。議会終了後家に飛んで帰り２０日の日記内容を修正、掲示板に謝罪文を掲載した。
事前のリサーチ不足がその原因。個人活動が中心で、議員間での交流を怠っていたきらいのある私の行動パターンが、情勢分析力を低下させていたようで反省。
議会での質疑・質問は、私の質疑を含めて１２名が登壇。それぞれの議員の持ち味を発揮して理事者の考えを質した。
議会の 華 とでも言うべき本会議での質問戦だが、論客の多い少人数会派に与えられた質問時間の少なさが、その本質を希釈しているきらいがある。
このことについては結束してその修正を図っていかなければならないと思う。でないと、西条市議会はダイナミックさをやがては失って行き、権力者の思うがままの地域運営となりかねないだろう。
３日間を通じて３２名の議員の質疑・質問を聞かせてもらって、新西条市の動いていく方向性が朧気ながら見えてきたように思う。
１２月議会は、今日をもって休会に入り、次は平成１７年１月１１日の本会議からの活動となる。
年末、年始の間に、自分なりに整理分析しておくべき行政課題は多い。
| 2004年12月21日(火) |
１２月議会質疑・質問２日目 冬至水行 |
平成１６年１２月議会質疑・質問の２日目。
時間延長して今日は１７時４３分の終了までに、１１名の議員の問いに対する答弁を聞かせてもらった。
旧西条市以外の地域課題に対する問いと答弁は参考になる。
が、目新しい答弁は数点かな と感じた。この点はこれからじっくりと整理していかなかればならないだろう。
議会終了後急いで帰宅。腹ごしらえもそこそこに、極楽寺で予定の冬至水行に行く。
今年で３度目だが、今年は水に入っている時間がこれまでよりも長かったようで、口唇や手足にチアノーゼが出るほどに堪えた。
直来の食事をいただきながら、もう顔なじみとなった方々と歓談していたのだが、なんだか気分がすぐれない。帰宅後 熱いお風呂に浸かってやっとチアノーゼが引いた。
今年の 災 を洗い流そうと、議会中を省みず参加したのだが、今年収めの災難が降りかかったようで、かえって気分が落ち込んだようだ。
今日が今年の収めの日。明日からは暦は明けに向かい、平成１７年酉年の準備にかかることとなる。
明日予定の質疑文章の修正少し。早めの就眠とする。
| 2004年12月20日(月) |
平成１７年３月議会最終日での議会解散決議案 |
今日は１２月議会の質疑・質問予定日。
だと思っていたが、どっこい議会はそんな甘いところではなかった。
議長の開会宣言の後、ただちに休憩宣言、議会運営委員会が開催され、そこで、提案者４名、賛成者６２名による
議員提出議案第１０号「平成１７年３月議会をもって議会を解散する決議」（案）が議題となった。
提案者に対する共産党からの質疑のあと、私も質疑に立ち
・２市２町の合併協議において在任特例に賛成した議員すべてが提案者および賛成者に名を連ねている。市民の合併に対する理解を得るため在任特例に反対した議員には声を掛けていないのはどんな理由によるものなのか。
・行革特別委員会が今議会で各会派を網羅した２０名によって設置されたが、その委員会が一度も開かれないままの今回の解散決議案の提出である。この委員会の位置づけをどう考えているのか。
提案者からの答えは
・あなたの会派は出来たのも遅かったし、ばらばらなようで誰に声を掛けたら良いのか分からなかった・
・行革特別委員会では、定数や選挙区について協議すれば良い。
そのあと共産党と無所属クラブから、提案方法への異論を述べながらの賛成討論.
賛成者に名を連ねた方々からの賛成討論のあと、賛成多数で決議案は採択となった。
議長は賛成多数と宣告したが、あとから新聞記者が聞いて回ったところでは、「全員賛成だったのではないのか」といっていた。
そんなに、慌てふためいた中での今回の決議案である。
西条市議会というところは、よっぽど議論するということが嫌いな議会のようだ。
在任特例の適用の時にも、ろくな議論をしないままに事務局提案、合併協議会での全員賛成を根拠に議会での議決をしたが、今回の解散決議案も、議会内での開かれた議論もしないままに、いつの間にか根回しをしたあげくの抜き打ち提出である。
一人ぐらい、このやり方はおかしいと言う議員がいないのかと感じ、議場の中で「これが議会か」と思わず声が出てしまった。
このあと、質疑・質問に移る。今日は１０名終了。こちらも色々あった。
質疑、質問を聞きながら私は思った。
私の主張してきた事が社会の大勢となった。松阪ではないが、自信が確信にかわった。
私は、市民の誰に対しても目をそむけることなく臨むことができる。
次の選挙も背筋をピンと伸ばして堂々と戦うことができる。
| 2004年12月19日(日) |
災害復旧チャリティー大会 その他 |
西条市総合福祉センター前広場で「災害復旧チャリティー大会」があった。
主催は「西条ライオンズクラブ」
この催しの中で、西条東中学校音楽部の合唱の発表があったので、今日一番の優先順を付けて出かけた。
総合福祉センター前の広場を使ってのこの様な催しは、今回が初めてのことなので興味があったが、さすが、長年の実績があるライオンズクラブの主催事業であり、広場を上手く使って催しを実施していた。
新町通りから福祉センターの建物を結ぶ視線の中で、人が集って場所に主張を持たせる試みとして、記念すべきイベントだと感じた。
東中合唱部は、ＨＮＫ全国大会出場以来様々な出演依頼が舞い込み、東奔西走の模様。屋外での合唱に合わせる演出も凝らして、観衆を魅了する。
ふふふ、親の目での評価は甘いかな。
総合福祉センターの様子も覗いて見たが、建物の不出来をカバーするように、職員は様々な工夫を凝らして仕事をしている様子がうかがえ好感を持った。
この間にも、議会解散請求の署名簿を持って活動している方を見かけた。
自分は議会人として信念を持って仕事をしたと胸を張っているが、やっぱり一色達夫も人の子、自分の力がたりなかった事も今日の混乱の一因だと思い、このような風景は気になるものだ。
父がショートステイでお世話になっている施設の様子を見に行く。介護施設は一種独特な施設設計となっているが、この施設は良くできているように感じる。
開所の時に視察したきりで、今回が再度の訪問となったが、各地の同様施設を数多く観ているなかで「目が肥えてきたのだろう」か、改めて感じ方が違うものだ。
それにしても、民間施設の手本となるべき公共施設の設計が、不出来であるのがナンともナンとも議員の責任大。
台風２１号被災地のその後を観て回る。そこそこに片づいてはいるが、なかなか元には戻らないとの住民の嘆きあり。公共施設周辺にもまだ片づけ済んでいないところがある。明日事情を聞きに行く事にする。
夜は、神戸地区のイルミネーションを見に行く。一段とグレードアップ。ＰＴＡ行事で準備されたぜんざいをいただいて帰る。
明日より３日間の予定で１２月議会の質疑・質問が始まる。聞くのも議員の仕事。体力勝負の感あり。か
| 2004年12月18日(土) |
西条市活性化推進懇談会 新居浜時局講演会 |
１４時から西条市商工会議所４階大ホールで開催された「西条市活性化推進懇談会」に出席。
西条市議会「行政改革調査特別委員会」委員の一員として、会場にロの字型に設えられたテーブルに着席した。が、今日の懇談会では一言も発言せず、皆さんの意見を聞いていた。
理由は、愛媛にあっては権勢 違う 県政与党であり、西条市にあっては市長与党であることを前提とした状況では、議論に手かせ足かせをはめられ、そんな場では私の言うことはある意味浮いてしまうから。
そんな醒めた状況では、議員という目立ってナンボの世界では沈んでしまうことは重々承知しながらも、今日は様々な人間模様を観察することに終始した。
帰り際、知人が声を掛けてきた。
・今日はおとなしかったですね。
・ハイ、私の思っていたシナリオ通りに事が進んでいると観させてもらっています。
１６時終了。
テーブルへの着席は３５名。内西条市議会議員１７名。
傍聴者は約２０名。内西条市議会５名ほどの顔が見えた。
報道席には、議員在任特例問題を熱心に報道している愛媛新聞の２名の記者のみが座っていた。
１８時より新居浜市民文化センター中ホールで開催された「自由民主党第１３回時局講演会」に参加。
定員５００名のホールにバラットの参加者。
講師は 株式会社 三菱総合研究所参与 野口和彦氏。演題は「２１世紀の新しいまちづくりビジョン｛災害と不況を乗り越えて｝」。４５分。
あと、地元選出国会議員をコーディネーターに、野口氏と自民党新居浜支部幹事長の３名でのシンポジューム。
１９時半終了。
興味をそそる演題に新居浜市まで出かけたが、
私も西条市で生活する人間なので、人間関係を壊すような内容の文章は慎むことに（宗旨替え）した。（何時まで続くやら）ハハハ
今日は、大洲市に民主党前代表の菅直人氏が来るとの情報があった。
大洲まで１時間。呼ばれなくても押しかけるのだった。残念
| 2004年12月17日(金) |
インフォームドコンセント |
外来言葉を日本語に置き換える作業が進んでいるそうだ。
インフォームドコンセントは「納得治療」となるのだそうだ。なるほど納得。
２日前に連絡がはいり、今日は日帰りで大阪へ入院患者のお見舞いに行く。
ここで、インフォームドコンセントの現場に立ち合うこととなった。
大腸に癌があり、そこから転移した癌細胞が頭で増殖して３ｃｍほどになっています。大腸の癌はまだ命にかかわるものではないので、体の麻痺を起こしている頭の癌細胞のほうを来週の月曜日に手術で取り除きます。
その手術では、どれぐらいの危険度があり、術後の後遺症としてどんな症状が出る可能性がナン％です。
そんな会話と書類が、患者の目の前で交わされ、手術準備のタメの検査や説明がなされていく。
手術の不安を隠さない患者。ともに涙を流している家族。そんな光景を長い時間じっと見守る担当の看護士。執刀医と麻酔医が説明に来て患者と家族が納得行くまで説明している。
入院患者が全て癌だという病院では、個室だろうと大部屋だろうと、患者の病状は包み隠さずおおやけとなっている。
お目にかかる前は、どんな態度で接すればよいのか不安であったが、そんな光景に遭遇して正直心が軽くなった。悲しいのなら悲しみ、不安ならば正直に不安だという。本来人間としての尊厳をもったあるべき姿を、病院という現場で体現することができる。社会はそこまで成長しているのかと、私は驚きを隠せなかった。
帰りの車中、さて西条市の医療現場ではどうなのだろうかと、想いを巡らせる。
西条市立周桑病院は、西条市行政での管轄となったが、その現場の状況も把握しておく必要。これも市議の仕事か。
| 2004年12月16日(木) |
アンドレイ・ピサレフ ピアノリサイタル |
昨年に続いて、くらしき作陽大学の客員教授「アンドレイ・ピサレフ」氏のピアノ・リサイタルの鑑賞。
年末のこの時期、世の喧騒をよそに、しばしの時間芸術のシャワーを浴びて身も心も清々しい。
昨年の課題であったピアノ調律者を、この地域では評価の高い人物に変更して完璧な音作りを主催者は目指したようだ。
その甲斐あって、事前の準備に抜かりなく、演奏後のスタンデングオベーションと５曲のアンコールによって演奏会は終演となった。
行政の悪弊である前例主義とことなかれ主義を、社会的評価と実証という理論武装によってうち負かした主催者の、芸術創造にかける執念に拍手を贈りたい。
演奏会が終わっての身内だけの打ち上げ会に参加させてもらい、この地のホールの評価談義を聞いていて、手練れ者の評価は共通すると確証を持った。
ダメなホールではそのホールに合わせてピアノの調律を狂わせて調整することもするけれど、このホールの響きは良いからそんな苦労もなくクリアな音に調整すればそれで良い。ただ、響きが良すぎるきらいがあるから、低音域がくぐもることがある。演奏者はそこを注意してほしい。
ある意味、人の言葉と行動の裏読みが仕事のような生活にあって、今日のような芸術のたかみを目指して努力する職人さんの、一点の曇りのない珠玉の言葉には救われる。
| 2004年12月15日(水) |
旧東予市 永納山城跡 |
１２月８日に実施された「公共施設等現地視察」のおりに興味を持った、旧東予市河原津の「永納山城跡」についての資料を読んでいる。
旧西条市では「遺跡調査」という行政事業にはお目にかかっていなかったので、新しもの好きの一色達夫は飛びついた。
永納山城跡のような古代山城は全国でも２０数カ所しか見つかっておらず、国の史跡指定を目指して調査中とのこと。
おお、なんというこのロマンの薫り。涎が出そうだ。
朝イチで、質疑の通告。総務費のうちの「自治組織育成補助金」と衛生費の「資源ゴミ回収補助事業」「ごみステーション設置補助金」について。
昼過ぎに確認したところでは、質疑・質問の通告者は３３名とのこと。ウーム。
日中は、年末特有の雑用の片づけと明日予定のピアノコンサートの準備手伝い。
昨日、教育委員会に入手依頼しておいた「永納山城跡」についての資料を受け取り、早速目を通している。
現地には月曜日に行ってみた。
この時は資料もなにも無いままに、８日の視察のおりに目星を付けておいた地域に出かけ、地元の人に聞きながら現地を見つけだした。
現在も調査をしているのかどうか、未確認のままに山の稜線に立つと、遠く眼下に広がる道前平野が目に飛び込んでくる。
夕暮れ時のそんな風景は、この目に映るもの全てが西条市なのかと、改めて合併の現実を実感するようだ。
遠く古代人が、ここに山城を築いたその必然を思う。
今まであまり馴染みが無かった地域を理解するためには、その地の歴史から入ることも一つの方法になるだろうか。
時間を作って、この地の遺跡巡りをしてみようかと想いながら、資料を読破。
だが、資料を読んだだけでは現地の状況が分からないまま。
一色達夫にとっては、こんな曖昧な状況が何だか気持ち悪くてしょうがない。のだ
| 2004年12月14日(火) |
平成１６年１２月議会の開会 |
１０時より「平成１６年度１２月議会」が開会された。
一日、様々な人間模様が展開された。
その渦中にあって、様々な想いを巡らしている一色達夫。
これまでの西條市議会とは違って質疑・質問時間が制限されるので、それなりの苦労があるけれども、まあ、やりようだろうなあ。
皆さんそれなりに張り切っているようで、１５時過ぎの閉会時までには質疑・質問の通告が 山 のようになっている。
ちょっと読んでみると、皆さんの想いが想像されるようだ。
会派内で調整して、私は質疑を２点させてもらうこととする。
昨日の夜、下準備していたもののうち１点は一般質問で既に２名が通告しているので、差し替え、別の項目をリサーチ。
夜は、その文章作成、既に完成した。
朝から１２月議会に提案されている予算についてのリサーチ。
議会事務局や担当部署を回って見ると、改めて自治体合併の現状をかいま見る。
まず、担当部署が何処かから探さなければならない。そして担当者の顔ぶれがこれまでと違っている事に戸惑いを覚える。
正直、何だか違う役所に来たみたいなのだ。
それでも一日かかって、大方の内容が固まった。明日の提案説明の聴取と、会派内の調整。他の議員の質疑・質問内容を見定めながら、最終調整から通告となる。
合併後最初の議会であるし、ある意味注目されている時期でもあるので、議員の皆さん 張り切っている 様子。
その内容がいまから楽しみである。
| 2004年12月12日(日) |
１２月議会 資料 予算書 を読む |
一日、新西条市では最初となる１２月議会での資料と予算書を読んでいる。
文字と数字が列挙されただけの分厚い資料から、市民生活のども部分に関わってくる事業なのかを読み解き、その事業について自分がどれだけ把握しているのかを頭の中で点検していく。
先に書いたように、その殆どが旧市町からの継続予算だから、旧西條市部分のあらましは理解できるのだが、やっぱり、旧東予市・丹原町・小松町部分は理解しづらい。
今回から予算書の記入様式が変更となったのだが、読んで行くと、今回の方が分かり易いようだ。款項目節の区分に、目の説明が付けられているので、事業の担当部分が一目瞭然となるようだ。
暫定予算から本予算となって、各旧市町の事業内容を分析していくと、やっぱり旧西條市での事業数が格段に多い。この中で、市民サービスがどの様に変化するのかを分析しようとするのだが、平成１６年１１月から平成１７年３月末の５ヵ月間の間に、新市の中で統一されるサービスの種類分析は至難の業のようだ。
それと、一般会計予算の定常経費の中で埋没している事業が理解し難い。
質疑をしてみたいと思う事業の目星は付いたが、その内容が自分の思っているものなのかどうか、事前のリサーチをしないといけないようだ。
過渡期の理解不足は、やはり、一度議会を経なければ解消されないか。
昨日のネット検索がたたって、今日は朝寝坊。気分転換に農作業。
台風２１号での田への土砂流入を取り除くため、使用した軽トラックが土まみれのままとなっていたのだが、一枚だけだがけりが付いたので掃除をしておく。
その他、麦蒔き作業の片づけ少々、そら豆の定植、等。
１２月議会での活動についての打ち合わせ二件。
チヨットした仕掛けをするための資料作成と依頼一件。
横断歩道の設置を要望していたヶ所に、やっと出来上がる。現場確認。一仕事仕上げるのにかれこれ２年がかりか。この方面の仕事も、一年で使える限られた予算の中から実施していくから時間がかかる。
夜は、下の娘のお誘いに乗って「ハウルの動く城」鑑賞に出かける。
娘はそこそこ面白そうに観ていたが、私にとっては退屈な２時間だった。
この映画「家族」がテーマとの見方をする方もいるようだが、私には、これまでの宮崎アニメの焼き直しとしか見えなかった。
出てくるキャラが全てこれまでの作品に登場したものばかり。魔法の世界のオドロオドロしさを狙うのか、それともファンタジーなのか、どっち付かずの中途半端。
ハウルの戦いが、家族を守ることにある必然性が希薄。
「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」のような、作品を貫くテーマが見えない。
ああ、批判文章ばかりとなった。が、議会前の このところの 高揚感をチョット冷ます時間とはなった。
| 2004年12月10日(金) |
西条市議会リコール署名活動の開始 |
今日から 西条市議会解散請求署名活動 が開始された。
１月１０日までの一ヶ月間に、有権者数の三分の一の署名が集まれば、解散の可否を問う投票が実施されることとなる。
そんな日に、朝から文章作成とそれを持っての議員宅巡り。
ついでといったら語弊が出るけれど、各地区の公共事業の予定地・実施地を３ヶ所ほど見て回る。初めて足を踏み入れた場所もあるのだが、各地の地域資源として おもしろい素材だ と感じるところもある。
そんな行脚の中で、立ち寄ったパン屋さんに、市議会リコール署名簿とチラシが置かれているのを 発見 する。それをしげしげと見ていたら、お店の人に「良かったら署名して下さい」と言われた。
「私はリコールされる側の人間ですので」と告げると「それは失礼しました」と恐縮していたが、この運動が広がっている事を肌で感じた時だった。
議会としての対応としては、昨日開催の 議会運営委員会 で、１２月議会で 議員任期検討のタメの特別委員会が設置される議案提出予定が了解された。
この特別委員会の第１回開催は 多分 年明けての平成１７年１月１８日になるのだろう。その時にはリコール署名の正否が出ている時期。
民主主義は手続きの連続ではあるが、市民の目には、動きが遅いととられかねないだろう。
夜、災害対策と農業公社関係の資料収集のためのネット検索。依頼仕事なのだが、やっていてどちらも自分の勉強になる。
１２月議会の開会に合わせて、資料との格闘。
明日命が絶たれようと、議員であるかぎりはその時まで勉強と実践活動が続く。
| 2004年12月09日(木) |
名ばかりのユニバーサルデザイン |
昨日の「市内公共施設等現地視察」のおり、一見しただけで気になった点をその場で職員に指摘した点。
福祉関係施設では、体の不自由な方のために施設の廊下などに 手すり を設置している。だが、この手すりが 名ばかりで 使えない。床の段差は、さすがにこのところの設計ではフラットにしているのが当たり前になっているのだが、他の所はでこぼこが沢山ある設計が目立ちすぎる。
そこに申し訳程度に手すりを付け 弱者配慮 の姿勢を見せているのだが、この手すりの前にわざわざ椅子や机を置いたり、植木鉢を置いたりして使えなくしている。
新しく出来た施設のそんな情景を見てしまうと、どんな思想で設計して、どんな管理理念で運営しようとしているのか、疑問に感じなんとも残念でならない。
西条市総合福祉センターについても「ユニバーサルデザイン」の観点から評価すると、残念ながら落第点。こちらは、設計図を長時間眺めていた私も事前に指摘出来ていなかったのだから、その責任の一端はある。
何かと文句を付けることの多い奴だと言われようと、だめなものはだめだ。
| 2004年12月08日(水) |
西条市議会 公共施設等現地視察 |
朝９時から実施の「市内公共施設等現地視察」に参加する。
旧２市２町で行われていた事業２２ヶ所を視察、事業内容の説明を受ける。
まず、西条市総合文化会館に集合し、そこから産業情報支援センター・アクアトピア事業・総合福祉センターと視察、バス移動で西条市東部臨海土地造成事業・西条運動公園・道路網整備と続き、旧小松町・丹原町・東予市での施設や事業予定地を視察して回り、１６時半に文化会館まで帰り着く。
まあ、広いものだ。
これだけ広い面積の自治体を一体管理して効率的に運営していくのは、連絡調整を密に行うことが必要だろうが、それにしても職員は大変だろうなあ。
この地域の事業については、新聞紙上に発表される内容やその他情報によって大方は把握していると考えていたが、いざ本番となってみると知らない事業が多い。
その中には、自分として触手をそそられる事業もあって、これからの仕事の幅が広がるだろう予感もする。
再度、訪れなければならない場所や、資料を収集したい 物件 が数点。さらに今日の予定に入っていなかった場所や事業もある。さて、忙しさが倍加する。
| 2004年12月07日(火) |
平成１６年１２月議会の告示 |
新市の市長による１２月議会の招集通知が郵送されてきた。
これまでならば、市職員が議員の自宅まで届けていたのだが、７８名 ともなるとその手間が膨大となるので、郵送となったのだろうか。
早速、封を切って中身の議案書に目を通す。
ざっと見て、旧市での事業の列挙でほとんどが占められている様子。中に旧東予市・丹原町・小松町の事業が含まれているようで、１１月１６日の暫定予算書を一度見ていることもあり、事業名もあらまし 頭 には入ったみたい。だが、その内容まではまだまだ未確認というところだろうか。
暫定予算の質疑で、共産党さんが４名揃い踏みをしてくれいるから、懸案事項も何となく というところかな。
されに詳しく読み解いて行くことのなかには、旧道全福祉衛生事務組合や病院会計の予算を理解することが重点としてある。
さらに、今日、入手した資料がオモシロイ。旧西条市での取り組み遅れが一気に解消されるような内容。比べる物があることの必要性を痛感。
明日は、議会内事業として、旧２市２町の公共施設および事業の視察の予定。
そうそう
１２月議会の招集が１４日。推察する予定としては、２０・２１・２２が質疑・質問、２４・２７が委員会。最終日は年明けて何時の予定か見当付かない。異例だね。
師走の一日、いろいろ忙しく立ち働いた。
そんな影響か、今は眠くてしょうがない。
議会事務局で打ち合わせ。農業委員会に出向き書類提出。雑用二つ。新聞記者と立ち話。餅米の精米。葬儀参列焼香。レモンの収穫キャリー２箱。趣味の会の先生にお歳暮を届ける。部落内での仕事一つ片づけ。等
年末を乗り切るため、早めに就眠。
愛媛新聞「取材最前線」｛市民の声｝転載
西条周桑地区の２市２町が合併し新しい西条市が発足してから１か月余り。１１月末に伊藤宏太郎旧西条市長が初代市長に就任し、新市政が始動した。とはいえ、本年度中は税率や介護保健料などが旧市町のまま据え置かれ、各分野の民間団体も多くが未統合。市民生活にあまり変化はなく、「合併の実感がない」というのが本音だ。
そんな中で注目を集めているのが、在任特例で議員７８名が１年７か月任期延長した議会に対して解散を求める市民運動。１０日にも解散請求（リコール）の署名活動が始まる。延長しなかった場合に比べ議員報酬が余分に４億円かかることが、合理化・効率化という合併の目的に反すると批判を浴びている。
「任期延長は各地域の意見を調整して円滑にまちづくりを進めるために必要な手段」と訴えてきた議員からも「厳しい経済状況の中では市民の理解が得られにくい」とのあきらめの声が聞かれる。
旧西条市の２０代の若者が中心となって行動を起こしたことへの驚きもあった。市長選挙の無投票が続き、政治に対して市民が積極的に声を上げる雰囲気ではなかっただけに「活動が起こるなら旧東予・周桑からだろう」との見方が強かった。
時流に乗った単発の動きで終わるのか、市民が市政に関心を持ち、行動していく契機になるのかにも注目したい。
このところの地方紙を中心とした 西条市議会バッシング 報道に注目していたのだが、やっと まともな 内容の記事がでたなあとの感想をもった。
人口１１万７千を擁する西条市が、事前の合併協議が十分でないままに発足した挙げ句に、合併で良い目をしているらしい議会を叩いてやろうとの風潮。そのあとにくるものが、主体性を持ち行動していく市民の誕生となれば、この騒動も、ある意味において有意義なものとなろう。
今回のリコール活動は成功する。
なぜならば、西条市が時流にのって合併に動いたように、議会バッシングもそれが時流だからである。
議会解散請求署名を集める受任者は１０００名に達しようとしているようだ。しかし、この受任者の意味を理解して署名しているのかどうか、はなはだ疑問な点が見かけられる。
それはさておき、
はたして自治体合併とは何であったのか、今、その協議状況を振り返ってその是非を考えている方がはたしてどれくらいおられるのだろうか。
議会を例にあげると、既に７８名の議場を作り、様々な資料を準備して多くの手間と税金をつぎ込んでいる。それが、議会解散によって 無駄 となるということだ。
そんな無駄が起きないように、事前の話し合いと周到な準備の元にゴーサインを出すべきではなかったのか。
合併協議会を傍聴にいったのか。住民説明会に参加したのか。議員に合併について詳しく説明を求めたのか。合併の是非を問う住民投票をやるべきではなかったのか。市民団体の多くが合併の意志の無いままに、行政のみが先行し過ぎたのではないのか。
議会解散請求運動の先行事例である四国中央市が、いざ議会が解散してしまうと、旧態依然の選挙結果となったといわれるように、この西条市でも前者の轍を踏むおそれは無いのか。
議会リコール活動を進める２０代の若者には、既に会って、このことを注意して活動して欲しいと忠告させてもらった。
地域自治体を合併に追いやり、その混乱を何処かで見ている輩がいることを忘れないように。と。
| 2004年12月04日(土) |
西条商工会議所 会頭 の交代 |
今日「商工会議所」から会頭退任と、新会頭および副会頭就任の挨拶状が届いた。
数日前の愛媛新聞紙上に「会頭交代」の全面広告が掲載されていたので知ってはいたが、改めてその状況を確認したようなものだ。
一月ほど前に送られてきた地域情報紙に、会頭退任の記事がでていたのだが、その記事によると、外での仕事が多くなって西条で活動出来る時間が限られてきたので、このさい区切りをつけたいとの理由によるとのこと。
まあ、西条市も合併で大きくなったことだし、そこそこの人事も一新されるのも刺激になって良いのだろう。
前会頭は長年地域に様々なその影響力を及ぼしてきた方だったので、何となく感嘆深いものを感じる。
行政体は大きくなったのだが、旧２市２町の商工会議所・商工会はいまだ統合されてはいないようだ。
その理由は、商工会議所は自主運営であるのに対して、商工会は補助金による運営であり加入者の負担変化が伴うので統合の動きとなりずらいそうだ。
そんな話を聞いて、実際の話はどうなのかと、ネットでその定義の違いを少し検索してみたのだが、良くわからなかった。
商売関係には疎い生活の故から、この方面の件についてはあまり興味もわかず、商工会議所のその恩恵について詳しく勉強しないまま、統合が良いのかはたまたこのままでしばらく行くのか、その情報を入手しないままの今回の商工会議所内の状況変化である。
市予算の内の商工費を見ても、商工会議所を窓口とする事業予算は見かけないようだ。商工関係予算は県との直結で来ているのだろうか、その事業内容は如何にあるのか、推測の域をでない。
組織構成員でいるだけの何らなのメリットが無いと、単なる親睦団体では組織への帰属意識を維持するのは難しいだろうし。
一色達夫にも疎い分野があるようだ。そんなことを思い知る今回の会頭交代。
| 2004年12月03日(金) |
今 西条市議会 が トレンディー |
西条市議会が今注目されている。
「トレンディー」とは「流行の先端をいく・最新流行の」ほどの意味であり、「トレンド」ならば「傾向・風潮」ほどの意味だから、「注目されている」ということを表現する言葉として「トレンディー」を表題としてみた。
何が注目されているのか、と言えば、言わずと知れた７８名の議員がひしめいているその異様さに対してだろう。
今日の愛媛新聞には
西条市議会「質疑・一般質問一人６分」７８議員抱え会派配分 「議論制限おかしい」と「少数会派不満の声」
とある。
この記事が掲載されるにあたって、少数会派の代表である私にも記者から電話取材があった。しかし、１９日の議会運営委員会での決議事項 ２６日の会派代表者会議での報告を受け、私の会派内での意見集約が出来ていないうちに私の個人としての意見を述べる事は出来ない、と答えておいた。
以前、一人で活動していた時とは違って、少数会派といえども代表であるならばその発言には慎重にならざるをえない。正直、なんとも窮屈だとは思いつつ、集団をまとめ人の意見を代弁することのしんどさに立ち向かわねばと考える。
昨日、会派の方々を個別に訪ね、臨時議会以後の議会内での動きと、それに対する議長への申し入れの内容を皆さんに伝え、意見を聞いたのでやっとこの件について日記に書くことができる。
一議会での質疑、一般質問の時間制限については、会派制を敷くのであれば、その所属人数によって配分を受けるのが、会派制を敷く他の多議会が取り入れている手法のようだ。旧の西条市議会や東予市議会では緩やかな会派制であり、これまでの慣例から一般質問で一人３０分と２０分が全議員に与えられていた。それが７８名もの議員となり、一議会で採ることの出来る日数の関係から質疑・質問の日程を決した。
そこに、７８名の議員全て平等に発言機会を与えるとの考え方から「一人６分」との時間が出てきたということだ。
これに反発したのは共産党議員団。彼らは良く勉強して弁も立つから議会毎に登壇し、思いの丈を述べるため、一人の発言時間を十分にとって欲しいと要望するのが当然といえば当然であろう。
実際の話、これまでの議会では特定の議員が登壇し、それなりの日程で収まっていたのだから、共産党さんの主張もあながち不当な要求とも言えない。
明治の時代、政党政治が日本に導入されてから、志を同じくするものが徒党を組み、自分達の代表者を議会に送るという代議制民主主義を行ってきた。
それは地方議会でも言えることなのだが、モノイワヌ議員という不思議な方々が代表として出てきだしてから、辻褄合わせ的に議会毎の慣例がでてきたのだろう。
それが自由闊達で緊張感の元での議論が交わされるのであれば、先人の知恵として受け継いでも何ら差し障りがない。
正直、旧西条市議会ではそんな自由さと適度な緊張感があり、私のような議員には居心地が良かった。
それが、今回の会派制の導入である。
私が意見をいうのであれば、この制度について会派の皆さんは賛同したのかどうか、ということと、時間制限についてどう思うかということ。
その結果としてのコメントは、多数意見としての決定事項は民主主義の本筋からしても尊重しなければならない。そして一度やってみての結果により修正を加えるのが適当ではないのかということ。
一番大事な事は、その多数を占めている方々が多数の責任においてどんな発言をし、持ち時間をどう使うのかということ。
縁有って西条市議会の議場に集った方々が、さてどんな主張を展開するのかじっくりと聞きたいのが、いま私が一番 楽しみ にしていることである。
これが期待外れなら ゆるしまへんで。
今 西条市議会 はその有り様が注目されているのだから。
それにしても会派代表とは窮屈だ。これも修行か。
| 2004年12月02日(木) |
会派内 意見調整の一日 |
１１月１６日の臨時議会以来、新市の市長も決まり、１２月定例議会に向けての様々な調整が行われている。
１１月１９日には新委員による議会運営委員会の開催があり、１１月２６日には会派代表者会議の開催によって、あらまし、その調整内容が固まったようだ。
「ようだ」というのは、規約や申し合わせ事項の文言の運用によって、その内容が違ったものとなる可能性を含んでいるということから。
その「可能性」について、今日議長と話しをさせてもらい、その足で、会派内の方々を訪問し、報告と意見聴取させてもらった。
制度が変わる過渡期には、往々にしてありがちな、事前調整不足が見られるようだが、そこは意見を言うことによって修正していかざるをえないだろう。
資料を渡し直接会って話をしなければならない内容だったので、一日仕事になった。
１１月初旬の雨によって、神戸や禎瑞の麦蒔き作業が滞っていると聞いていたが、このところの好天続きによって、作業が捗りだしたようだ。西条の東の端から、町中を抜け、丹原までの道筋で、そんな農作業の状況が確認できる。
神戸の穂場では、今だ刈り取られていない稲を見かける。１８号台風によって白穂となって、収穫の見込みがないことから放置されているようだ。それでも農民は次の実りを求めて種を蒔く。
私の市政の中での種まき作業はどうなのだろうか。収穫の程度と時期はどうなのか。
そんなことを考えながら道前平野を走る。
| 2004年12月01日(水) |
自主防災組織への取り組み |
師走となった。一年は早いものだ。
しつっこく「自主防災組織」についての考察。
この項目で資料を検証しているのだが、調べれば調べるほど、やっぱり西条市の取り組みは遅れていることを痛感する。
今年は台風２１号があって、西条市がかつて経験したことのないような災害にあったから「自主防災組織」の必要性が認識されたのだが、これが、安穏なままの状態であれば、今だ見向きもされない状況であったのだろう。
それは、私自身にも言えることなので、人の考えをとやかく言えないのは重々承知しながらも、あえて、ナゼ西条市がそんな状況のままであったのかその原因を洗い出しておく必要があろう。
でないと、痛い目に遭うまで分からないでは、あまりにも知恵がないではないか。あらかじめの予測のもと「備えあれば憂い無し」でないと、市民の安全・安心を確保することなど到底出来やしない。
１１月１２日にも書いたが、自主防災組織の結成については、今年３月議会で安藤議員が取り上げている。その時、市長は積極的取り組み姿勢を標さなかったのだが、その理由はなんなのだろうか。
憶測を承知でものを言えば、
市長にその必要性への認識が無かった。新たな組織を作る事へ税金を使う事へのためらい。行政内に新たな仕事に取り組むことへの消極姿勢があった。西条市は災害が少ないのだから、これまでの組織で十分との考えが蔓延していた。自治会組織の力を様々な地域課題解決へ向けてもらうため、積極的に啓発していこうとの考えがない。
私は、住民参加による地域づくりは、行政のコストを下げ、なおかつ精神的に豊かな地域となるための必須であるとの想いから、００年９月議会「環境行政の推進」（アダプトプログラム導入）、０２年９月議会「住民参加行政の推進」、０３年６月議会、「住民参加行政の推進」との質問を行ってきた。
その問いに対する市長の答弁を聞いて、この人には進取の気風は希薄だと感じていた。
その人の口から、自治会の組織率が落ちているのを問題とする発言を聞いて（今年８月の玉津校区市長懇談会にて）、おや、様々にレクシャーされたようで、やっとその事に気づきだしたのかと感じた。
全国の自治体には先進事例がゴマンとある。
過去の答弁では「西条は物真似はしない」というような話もしているが、今ならそんな言葉はでないだろうなあ。
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