| 2004年01月31日(土) |
地下水保全に関する三位一体の取り組みは |
早いもので、平成１６年もすでに一月が過ぎていった。
この一月何をしていたのかと振り返ってみる。
鳥取一泊と徳島日帰りの研修の実施。本は３冊読めた。書斎の整理は次から次に資料が貯まる一方でどうにもならない。市内の様々な場所への顔出し。新しい組織立ち上げの仕掛け作り。（今日で資料のＰＣ打ち込み終了）。農作業。庭木の剪定。
日記の内容を振り返ってみると「地下水保全条例についてのパブリクコメント」関連を８日間書いている。
自分ながら、一つの話題で良く引っ張るものだと思わなくもないが、この件は西条市にとっての最重要課題の一つなのだから、まだまだ書き足りない部分があるだろう。
小泉首相が推進すると 言っている キャッチフレーズは三位一体の改革だが、この中身の希薄さを指摘する声が大きくなりつつある。
それはさておき、この言葉を拝借して「西条市地下水保全条例」の骨格を言い表すと分かりが良い。
�々�事規制等による地下水の汚濁防止（水源地域・平野部）
�⊃絽枝祥椶里燭瓩了楮�規定（森林整備のための施策規定）
�Ｃ浪漆緲�用制限（水収支の把握）
現在公表されている要綱では、この地下水保全三位一体施策を実施するためには不十分。
これを、どう実行あるものとしていくかが論点だ。
行政は「とりあえず規制だけ」と言わず、今後強力に取り組んでいくための積極条例を標して、市民とともに地域の特性をアピールするべきである。
もう一つ行政内体制なのだが、地下水対策専門の係りを設けて取り組むのがベターかな。
関西学院大学の小西砂千夫教授は、西条市での合併に関する講演の中で「西条市にとって合併で良い所といえば、行政の組織図がちょっと立派になるぐらいでしょう。」といっていたが、さてこの話、まだ覚えている人間がどれほどいるのかな。
もう本庁に帰った県の元部長が、東予市での講演で「東予市の工業用水は黒瀬ダムから引いているのに、飲料水はなぜだめなのか疑問に思う人もいるだろう。問題をタブー視してはいけないと思う」と言及したと報道されている（平成１３年５月２９日）が、こんな無責任なことを言わせないだけの西条市民の水にたいする強固な意識を表しておく必要がある。
あ そうか。同じ市民になるんだった。やっぱり水系ごとの水収支の把握が必須だな。
| 2004年01月30日(金) |
ニューイヤーコンサート佐藤しのぶソプラノリサイタル |
どうも調子が悪いと思ったら、昨日のＰＣ作業がこたえているようだ。
このＰＣも購入してから３年半。ほとんど毎日使っているのだからキーボードも固くなって、指先に力がいるようになってきている様子だ。
キーボードだけでも交換したほうが体のタメだろうか。
部落内の関係の、昨日作った資料のコピーなどの作業を午前中に済ませて、午後から麦の圧踏作業にかかったのだが、体が重くて１３ａの一枚だけを済ませて終了とする。
果樹の剪定なら良いかと思ったのだが、やりだすとついつい力が入ったしまう。１６時にはそれも終わりにして夜のタメに入浴。文化会館に向かう。
１９時より、西条市総合文化会館自主事業「ニューイヤーコンサート・佐藤しのぶソプラノリサイタル」に出かける。
この時期恒例の催しなのだが、間際になってのチケット購入で、妻に言われるままの行動ではある。
自主事業なのだが、普段の会場風景とチョット違っていたのが気に掛かる。
コンサート。
一言で言えば「下手ではなかった」。
私の体調が万全ではないところから、聴く体制のちょっとしたボタンの掛け違いがコンサートを楽しめるか、退屈なものとなるかの 別れ目 ともなるのだが。
ＮＨＫ交響楽団のメンバーをバックに、ステージ栄えする佐藤しのぶさん。
こんな一流ブランドなのだから、椅子に腰掛けているというだけで「今日のコンサート」は良かったと言わねばならないのだろう。
金看板を背負っているのだから、確かに下手ではない。
だが、自主事業も７年目ともなるのだから、そろそろ「パックもの」からの卒業を図らなければならないかな。
そんな考えは、今日の大半の聴衆にはまだまだ理解が得難いだろうが。
確かに下手ではなかった。が、「衣装を変える体力が残っているのなら、歌に全力を出しきったらどうですか」。というのが、今日の私の偽らざる感想である。
もっと詳しく書けば良いのだが、明日の朝は小学校のリサイクル活動に参加のため早起き厳命のタメ、これにてご容赦。
| 2004年01月29日(木) |
千町の棚田保全に取り組む西条農業高校の表彰 |
大寒寒波も緩み、日中は小春日和。
そんな農作業日よりの一日の大半を、ＰＣに向かい文章の作成に費やす。
大半が例文の打ち込み作業なのだが、５ ６枚目ともなるとキーボードのミスタッチが多くなり、イライラがつのってくる。
気分転換に段々畑の柿木と梅とフュージョアと柑橘類の選定作業。
遠くに望む石鎚は、ここからでは右側の少ししか見えないのだが、それでもすっきりと晴れ渡った紺青色は、ＰＣ作業に疲れた目を癒してくれる。
今日も新聞誌上には、騒々しい社会の営みを仰々しく書きたてている。
１面には 日本経団連政策基準 「自民評価、献金促す」「民主には厳しく」（そんな金があんのなら社員に回せよな）。サマワ派遣問題（小泉のうそつきめ）。米国大統領選民主党予備選（そろそろ泥仕合開始か）。検証・山鳥坂ダム（この件については、何時か触れなければならないな）。
３面には 加戸県政２期目１年「知事 改革道半ば」
そんな６段抜き大見出し記事の直ぐ隣に｛「耕作放棄地の解消対策紹介」県庁で研修会 ｝との表題で、農地保全についての対策研修会が開催されたとの記事がある。
県内の耕作放棄地は４８２８ｈａと耕作放棄率は９，４％と全国平均の５，１％を大きく上回っており、全国で８番目。
農水省が全国で取り組んでいる対策事業を紹介、県が県内の耕作放棄地の現状などを報告したとある。
また、耕作放棄地の解消などに功績があった学校・団体を表彰。
西条市千町の棚田保全に取り組む西条農業高校が「県農業会議会長表彰」を受けたと紹介されている。
昨年１１月、西条農業高校を会場として開催された「西条市産業祭」のおり、一番奥の校舎に、その取り組み模様が紹介されていた。
ラッシュ並の賑わいをみせるバザーや商品販売コーナーを離れ、ひっそりと という表現が当たっているような掲示には、多くの人の目には触れることがない様子がうかがえた。
農への地道な取り組みを見ている人もいるのだと、今日の報道を見て嬉しくなった。
ノー政などと揶揄されながらも、国土保全に取り組む政策がいつ報われる時が来るのだろうか。
鳥インフルエンザだ牛脳症だといって、食への不安を書き立てても、日本の農業への関心を喚起する報道にはとんとお目に掛かれない。
一昨年だったか「ふるさと山の祭り」で、西条市役所農林水産課が棚田保全についてだったかの市民アンケートを取っていたのだが、その後の取り組みはどうなったのだろうか。
新聞には大見出しの報道記事がゴマンと有る中で、今日の私の一番記事は、後輩達の活動を伝えるこの５行だね。
| 2004年01月28日(水) |
どうしたものでしょうかね この遅さの解消策 |
どうしたものでしょうかね。この一月遅れの「市議会だより」。
世は情報化時代なのに、西条市議会の議会だよりは一月遅れがいまだに続いていますね。
理事者が提案した議案は次の月の市報に掲載されているのに、これでは気の抜けたサイダーですねえ。
それに１０年一日がごとしの内容ですけど一色さん、これ何とかしないんですか。
という内容の話を市民の方からいただいたのだが、議会の内幕をそのまま話して良いのやら、普段の一色達夫らしからず言葉に窮してしまった。
これは「市議会だより」編集委員という方々がいて、その方々が責任を持って編集しています。その編集委員は議会運営委員会委員が兼任しているのですが、ちなみに私はまだその議会運営委員になった事がないんですよ。
文章の一言一句内容を精査しなければならないので、時間がかかるのですが確かに遅いですね。
市報と一緒に各家庭へ配布しているのを新聞折り込みとする方法もあるのでしょうが、時間的なことや経費の面など私も詳しい事を調べたことがないんですよ。
と答えたのだが、納得は得られなかった様子がありありとしていた。
この前視察にいった鳥取県では、知事の言った言葉が次の日にはＨＰ上にアップされるという情報化の時代に、一月遅れの たよりは、頼りにならない。なーんちゃって。
行政のスピードアップを求める議会人が、自分の所属する組織のする事を棚に上げていたのでは、話すこと重みがないでしょうね。
「塊より始めよ」は社会のリーダーたる者の最低限の実行要件ではあると思うが、さあ、どおしたものでしょうかね、この遅さの解消策は。
| 2004年01月27日(火) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ９ |
２６日付けの愛媛新聞に「地下水保全条例の課題」についての特集が掲載された。
西条市にとって水問題は最重要施策でもあると指摘し、現在パブリックコメントに付されている要綱についての市民の意見を提示し、これからの議論の目指すべき方向性を示唆している。
さすが記者の目。水対策における普遍性ある対策を、西条市でどう実行していくのかを、「市民と行政協力体制を」との副題で的確に表している。
この記事の中で「昨年末から表流水が無くなり河床が露出している」との指摘があり、気になって加茂川の状況を見に行った。
禎瑞の河口付近から堤防沿いに上流へ向かっていく。
潮の上がって来る古川橋付近には渡り鳥が羽根を休め、いつもながらの風景。
過去の日記に書いたが、西条市の加茂川は両岸を市街地に面する距離が短いので、ゴミの散乱は他地域の河川に比べて少ないと私はみている。それでも放置されているとおぼしきボートが数隻あるのが気に掛かる。
河川堤防を覆う雑草は今は枯れていて、其処ここに植えられた桜木が目立ち、そんなヶ所は地元の方々の手入れが入っていることが確認される。
ゴミの放置が少々有り。今の時期一段高い堤防は人目に付くし、普段人が入らないヶ所にはポイ捨ても無いという事のようだ。
潮の切れ目が水の切れ目。水都橋からＪＲ鉄橋、国道１１号加茂川橋までの区間に水がないのを確認。
長瀬まで上ってみたのだが、普段の水量が半分くらいに減ってしまい、河床が其処ここで白く干からびている。
西条市内で「うちぬき」となる源といえる水の供給は、武丈公園付近からＪＲ鉄橋付近までであることが確認されているが、この浸透区間の半分にしか水がないのが今日現在の状況だ。
水に関連する事で見聞きしたことは、
「市道・西条駅前朔日市線」に水のモニュメントの設置工事中。
「うちぬき」が市民の目に触れる形での、市街地修景は望まれるところではあるが。
祭りＨＰ掲示板に、水汲み者の自動車駐車の件についての書き込み有り。
市内で「うちぬき」を取水出来るところに、「行列が出来ている」ような場面に出くわすことが多くなった。そんなところからのトラブルも既に起きている。
水という資源への関心が、様々な形で高くなっている。
さてこの状況に、行政と議会はどう向き合うのか。
| 2004年01月26日(月) |
住民活動と政治活動の融合 |
この表題で日記を書くのは難しい。
昨日の徳島での「流域シンポジューム」を評価するある方のコラムを読んでいて、改めてこの問題の奥深さを感じる。
その要旨は「このシンポの主催者が政治的にどちらの側に属するか。と、参加しているバッチ族の方々がどんな気持ちで参加しているのか」ということなのだろう。
社会活動が起こった時、為政者は主要メンバーがどんな顔ぶれかによって、その活動への評価を下したがる。えてして、言っている事が的を得ているかどうかはさほど重要とは思わないで、どれだけの影響力を持っているかが関心の主要部分を占める。
私が今思っている「住民活動と政治活動の融合」を考える土台となっている言葉は、昨日も登場していただいた かの 赤木かん子さん が言った「図書館建設運動は即政治活動です」という言葉。更に「それを続けようと思ったら 雨霰の非難が降り注いできますからそのつもりで」という言葉だろうか。
住民がある要求を持って、その実現を願ったら、それは即政治活動である。
そういう定義であらゆる事を切り取ったら、住民活動はやりやすくなる。
なぜならば、現状の保守政治は 利益誘導という 究極の要求によって成り立っているのだから。
それに対抗する別の住民要望を実現しようとするのなら、二つの選択がある。
一つは保守政治の方向性を変える事。あと一つは、それに代わる政治勢力の結集を図る事だ。
現状として保守政治は ある一定の業界による「お金と人員」という活動資源を継続供給する事によって成り立っているから、道路建設やダム建設に代表される公共事業を湯水のごとく捻出する事にしか活動のエネルギーが向かない。
税金を他のものに使って欲しくないから、住民が結束して他の要求を突きつけてくる事を毛嫌いするか無視してかかる。
だったら、保守政治に代わる政治を実現する事を考え行動し、成果を上げて行く事を図っていけばよい。その要求に応える政治家を生み出していけばよい。
だが、大方の人間は「雨霰の非難を跳ね返す事が出来ず、また保守政治の側からの切り崩しにあって」要求実現まで 意識を持ち続ける事が出来ないようだ。
政策の勉強もしないで、切り崩し工作部隊の要員に専念している者もいる。
いわゆる「モグラ叩き」。この者には名優が多い。
要するに住民は 政治を住民の求める方向に誘導する したたかさ を身につけて行くことなのだが、此処まで意識を持ち続ける事がなかなか難しい。
住民活動へのお金と人材と時間を持続供給する事に、直ぐに疲れて撤退するか、ショーモナイことに拘って内部分裂を起こす。スケープゴートへの批判だけが活動を支えるエネルギーでしかなくなる。
これでは、利権という利益から活動エネルギーを持続供給する保守政治を突き崩し、別な政治勢力を実現することはできない。
そんなこんなが重なって、環境活動に代表される住民活動が国を動かすパワーとは今だ成り得ず、国の借金７００兆円、イラクでもなんでも行って戦争してこい、高速道路もダムも可動堰も作れ、どこもかしこもコンクリとアスファルトで塗り固めろ、ごちゃごちゃいう地方の政治家は合併でまとめてリストラしてしまえ。という悲惨な状況。
今までは、共産党なり社民党なりが、公共事業主体政治である自民党に対抗する政治勢力として住民活動との連動を図ってきたが、この団体にも人材がいないから住民活動からパワーをもらう事も、また住民活動へパワーを供給する事も不足がち。
そこで登場したのが民主党という事になるのだが、私の見るところ地域における住民活動との連動の姿が今で見えず、単発活動でしかない。
小選挙区になって自民党から選挙にでられない人材が、民主党を名乗っているだけという現状もあるようだ。
野中広務回顧録に、「小泉首相が発言する度に民主党席から熱烈な拍手が起きる。ようするにアイツ等は自民党に入って政治をやりたいのだろう」という記述があるが、妙に納得してしまった。
まとまりの無い文章になった。やぱり難しい。
今日１７時半よりＪＡ会館で、現職市議とＯＢ市議で組織する「愛市親睦会」があった。２市２町での合併が控えているため、今回が最後の会合である。ということでＯＢの方々２２名もの参加があるという盛会であった。
が、１時間半後の中締めが終わらないうちに流れ解散というような状況を見せていた。これがこの市の名士の部類に入る方々の現状である。
一人一人が西条市という看板を背負っているという自覚がない。こんなこと書いたら西条市の事を一色達夫が貶めているとの陰口を また 叩かれるが、現状だからしょうがない。
昨日の徳島のホテルでの懇親会。住民活動の主催する会だという事で、ある種の期待はしていたのだが、惨憺たるものだった。
２部のステージに登場した子供達とおぼしき者が懇親会に参加していたのだが、人が話している間中漫画を読んでいる者、ずーとゲームに熱中している者が目に付く。
自分の子がそんな事していたら、誰が見ていようとほっぺたをねじりあげる。
川での遊びを推奨するグループの子供達がこの現状では、住民活動の値打ちが下がるね。人間育てのポリシーをこの子らの保護者から感じない。
懇親会参加のご婦人方の大半は、加藤登紀子さんがいなくなり、食べ物が無くなると潮が引くように会場からいなくなった。
要するに自民党だろうが民主党だろうが社民党だろうが共産党だろうが同じ。
行動への美的感覚がどうなのかが、私が他人の行動を図る尺度なのだが。
そんな「住民活動と政治活動が見事に融合したような」美的感覚豊かな人間にはなかなかお目にかかれないし、ましてや自分も今だ道半ばかな。
「個人攻撃は一色達夫を安っぽくするよ」との忠告を承知で、今日は目に付いた風景描写をしてみました。
やっぱり今日の日記はだめだな。悪酔いが残っている。
| 2004年01月25日(日) |
洲本図書館 徳島流域シンポジューム 研修 |
自宅を６時半に出発して「洲本市 徳島市」での研修に向かう。
途中の徳島池田町から脇町までの間は、家々の屋根に雪が積もっているのが薄明かりに見えてくる。だが、高速道路にはロードクリンが撒かれている様子で、凍結の心配も無くまずは快適なドライブとなった。
休憩を入れながらも９時には洲本市街に着。図書館は１０時開館なので、それまでの時間に名物の水仙を見に行ったのだが、目に余る観光地ズレが嫌で入り口から引っ返した。
洲本文化資料館見学。展示物は少数だったが、淡路人形浄瑠璃の頭や祭礼の担きだんじりや船だんじりが興味深かった。新居浜西条地域の太鼓台飾り幕は、一頃淡路島の縫い師の元への発注が多かったのだが、その伝統が見えるようだった。
洲本図書館は、旧鐘紡洲本工場の煉瓦作りの建物をリホームして、平成１０年に開館している。周囲には煉瓦塀をそのまま利用した物産館や工房が整備されており、市民の憩いの場と同時に文化ゾーンとしての位置づけがなされているようで、その洗練されたセンスに敬服した。
図書館も良かった。かの 赤木かん子さんが推奨するだけのことはあった。
幼児コーナーと成人コーナーの二つに分かれた開架図書は１２万冊。高めの天井には本の背焼けを防ぐオレンジ色系の照明がセットされており、自然採光と合わせて、設計思想確かな手練れの仕事であることが判る。
申し訳ないが此処を見てしまうと、他の図書館との差がよく分かってくる。
「おはなしの部屋」にも工夫がなされているが、一番は兵庫県太子町図書館の「おはなしの部屋」と言わざるをえないな。
淡路島洲本市。都市に近い所以か、文化的センスの高さがそのまま、行政で作る施設に出ていると見た。
１３時から徳島市立文化センターでの「第２回流域シンポジューム 森のしずく、海へ。」に参加。
第１部 Ｃ，Ｗ，ニコル氏の「森から見えてくる未来」と題した講演とディスカッション。
第２部 加藤登紀子「トーク＆ライブ 大きな空の木」１６時１５分終了
第３部 は場所をホテルに移して「流域の冬を食べる｛懇親会｝」１９時２０分終了。半田町のそうめんを６杯お代わりする。
１部から３部までに参加させてもらって、主催者（団体）の性格とその技量のほどは大体把握できたようだ。
全体を通しての感想を一言で表すと「愛媛ではこのような雰囲気の催しにはお目にかかれない」
真夏の夜に 一気に弾ける阿波踊りのノリから来る 性格 とでも表現したら良いだろうか。四国四県、住民のそれぞれの性格が明確に分かれるようだ。
川の 原流域 中流域 下流域がそれどれの個性を持ち寄って交流し、環境問題という一つの目標に向かって進んでいく。こんな光景は愛媛では まだお目にかかっていないと私は思った。
西条市に当てはめて見ても、山町海が一体となる交流は希薄だとの感じをもつのだが、そう感じるのはどうしてなのだろうと帰りの道すがら考えていた。
それはやっぱり祭りで大きな花火が上がるから 後は線香花火なのだろうかな。
スローフード運動を折りに触れて提唱する西条市長。市民的には今日のようなイベントが盛り上がると思うが、内部ではどんな仕掛けを考えているのか、その打ち出しが待ち遠しい。
四国三郎吉野川の有り様が徳島県民を一つにまとめ、また対立の目ももたらしている。そんな状況から西条は何を学ぶのか。
同じ水の恵みを考えるのだから、運動の普遍性は沢山あるようだ。
吉野川でのアダプトプログラムは、私が西条市議会で質問した時期には、既に長い区間に広がっていた。
早起きしての兵庫と徳島での研修は、人と人との不思議な出会いへの感謝の気持ちと合わせて、一日の日記には書ききれない 大きな収穫をもたらすものとなった。
帰り道は１９２号線をゆったりと池田町まで帰り、あと高速に上がる。２２時１０帰宅。
「仕掛ける阿呆に、貶す阿呆、同じ阿呆なら仕掛けにゃそんそん」
よっしゃ。以降はこれで行こう。
| 2004年01月24日(土) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ８ |
西条市では初めて パブリックコメントに付された 地下水保全条例 について、シリーズで書いてきた。
最初は、「パブリックコメント」そのものの定義について、西条市におけるこれから実施すべき方向性についてを指摘し、さらに続けて、先進各地の同様条例と西条市が標した要綱との違いを標し、過去の地下水調査報告を踏まえての私なりの考えを標した。
住民の皆さんが、自分達の持っている 天与の恵み に対して、これからどんな考えで臨んでいくのか、パブリックコメントでどんなに標されたのかが気に掛かるところだ。
折角の機会を自分のものとせず、日記に書いた 無頓着 貴方任せ 有る物たらふく使え というような思考をそのまま出して、「保全のために ガンバッテクダサイ」の一言も発せられないのなら、それこそ「いつの間にか西の方の人が引いていった」になりかねない。
同時に、現在西条市の目に付くところに看板を立て、「うちぬき」保全を訴えているグループの方々が、この機会をどう捉え、どう行動に移していくのか。そちらの方も気に掛かる。
地下水保全条例は、現在行われている市民からのパブリックコメントを参考とし、内部検討ののち来る３月議会に提出される予定。
私はその条例案を検討したうえで、西条市の水源涵養および水保全のための条項が欠落しているようなら、賛同者とともに別な地下水保全条例を議員提案したいと思っている。
パブリックコメントは、市民の皆さんの地域づくりへの熱意を醸成するとともに、なおタメされる制度だと思う。同時に「案について考え練り上げる時間に、議員は何をしていたのか」も問われると認識している。
議会に対してどんな地下水保全条例を提案してくるのか。願わくば議員提案という刀を抜かなくてもいいような積極条例であって欲しいものだ。
ああ３月議会が待ち遠しい。
明日は徳島での「森のしずく海へ。第２回流域シンポジューム」に参加予定。
西条市での地下水保全条例への参考となるような話が聞けたら良いが。
早起きして自動車で出かける予定なので、早めの就眠。
| 2004年01月23日(金) |
２市２町合併協議会第１５回会議傍聴 |
１３時３０分より西条市役所で開催された「２市２町合併協議会第１５回会議」を傍聴。
委員２９名中２７名の出席。事務局職員多数。報道多数。傍聴者９名（内西条市議会議員７名）。
協議項目全ての確認が終わり、今日はその結果をもって 合併の是非について の確認を行う。
協議会長の指名により発言した委員全員が 合併を是 とし、平成１６年１１月１日をもって西条市・東予市・丹原町・小松町の２市２町は 対等での合併を行い 新西条市となることとなった。
歴史が作られた。
合併を是とするとの確認が行われた時、西条市役所５階会議室にいた協議会委員 事務局職員 報道関係者 傍聴者のこの４つのグループが、それぞれの反応をしたのが、何とも言えず印象深かった。
協議会委員は、やれやれ面倒な会議が片づいたという感じ。
事務局職員は、安堵の様子。
報道関係者は、こんな会議の様子でこんな大事なこのが決まって良いのかというようなシラケムード。
傍聴者は、大半が西条市議会議員だったからだろうか、これからが大変だというような緊張感に包まれていた。
新市のトップに誰がなるのかは 神のみぞ知る だから、合併の行く末に責任を持って当たる者の姿は今は見えない。
比べて議員は、７８名でもって１年７ヶ月、新市の市民の非難の目を一身に集めながら、ほとんどが合併後に調整するとなっている事務事項の確認項目を、調整するという義務を果たさなければならない。
手かせ足かせ を入れられた状態で、市民生活のあらゆる要求に応えていく。そんな芸当を、今日の傍聴者を見ても分かるように、義務履行のほとんどの部分を旧西条市が抱えて走るということだ。緊張するのが人の子というものだろう。
言いたいことはゴマンとある。
だが、ここはじっと我慢の子で、自分に課せられた仕事を一つひとつこなして行くしかない。
「我に七難八苦を与えたまえ 山中鹿之助」の心境だ。
市役所の担当課で「東予広域都市計画区域に係る都市計画の縦覧」をする。
いわゆる線引きが解除となる手続きの一貫なのだが、不動産関係の認可上の事が、各地域ごとにどう変化するのを理解しておく必要がある。
様々な利害関係が渦巻く社会にあって、既に皮算用をしている方々を見かけるが、このような経済状況の中で穫らぬ○○○の・・・とならなければよいのだが。
議員はオールマイティを求められる因果な仕事だよまったく。
１９時半から部落内での会議に出席。２３時過ぎまでかかったが、有意義な会議となった。また一つ仕事を抱え込んだが、この地に骨を埋める身には当たり前の事として喜ばなければならない。
寒に入って冷え込む日が続く。
「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く。」
この言葉を日記に書くのは２度目かな。
| 2004年01月22日(木) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ７ |
森林地帯の保全による水源涵養の次は、この水を有効利用しながら、尚かつ保全していく方策をどう講じていくかが問題となる。
「うちぬき」の源である加茂川水系に限定して話をすれば、加茂川河川からの取水は 長瀬取水堰からの工業用水、下って神戸農業用水・大町農業用水・クラレ取水がおもなもの。うちぬき地帯の自噴井戸を使用しているのが、生活用水井戸１６４４本・農業用水井戸２７１本・その他５５本、計１９７１本となっている。
打ち抜き井戸１９７１本の内、バルブキャップ等で閉じている井戸は３４７本。残りの井戸は常時放流されている。（平成１２年調査資料から抜粋）
また、工業用水使用量は、地下水使用全体量の２８、３％であるが、現在回収率は約５９％しかなく、全国平均７７，９％に比べると低くなっている。
町中の小河川の流水確保の観点から、放流はある程度は必要なのだが、全体を見渡せば、石鎚山系で涵養された水による産業振興や自噴地帯での地下水使用が、市民生活に多くの恵みをもたらしていることを知ることが出来る。
このような水の恵みを如何に保全するかが、今回制定される地下水保全条例に課せられた役割であり、そのため パブリックコメントに付された要綱では 有害物質による汚染の防止・地下工事による汚染の防止・大きな井戸での採取量の報告を掲げている。
ネットで入手した秦野市および岐阜市の地下水保全条例では、井戸設置の禁止条項や揚水設備設置の届け出条項を掲げて、地下水保全のための義務を規定している。
以前にも書いた通り、地域それぞれの特徴を加味した中から条例も出来上がるものだから、他市の条例を一概にそのまま西条市の条例に当てはめる事は出来ないまでも、水を限りある資源として有効利用するための 総量規制 を考える必要があるのではないか。
そのため、水の収支状況を市民周知の元に把握していくことが必要と思うのだが。
要綱が議員に提示された１２月１９日の全員協議会では、かなり大口径の井戸の取水量のみを把握するように説明していたのだが、それでは抜けがでてしまう懸念はないのだろうか。
私の通っていた玉津小学校は、うちぬき自噴地帯の最東端付近にあり、放流しっぱなしの水は夏は冷たく冬は暖かく、遊び疲れた喉を潤したあの味は今でも記憶の宝物。
平成７年の選挙の時、小学校の近くの訊ねたお宅には、自噴井戸を取り込んだ庭の造作があり、家人が楽しげに語っていた。
「うちぬきが出て静かな所に住みたいと思って、ここに家を建てたのですよ。でも最近は出る量が少なくなりました。」
そんな会話に心が和み、折に触れて訪問していたのだが、平成１０年頃には「うちぬき」は出なくなった。
最初に見た庭は手入れが行き届き、季節の華が咲き誇っていたのに、最近では枯れ草が目に付くばかりで家人に声を掛けても返答も虚ろな時ばかり。
そんな事が頭を離れず、地下水保全条例にはこだわりを捨てる事ができない。
| 2004年01月21日(水) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ６ |
西条市の地下水保全条例は 建設課が所管してまとめられようとしているようだ。
今回、地下水保全条例を制定しようとするきっかけとなった事が、市内でのマンション建設に伴う地下工事による騒動だったことからすれば、工事規制の観点から 建設課が主管することへの妥当性はある。
１９日に書いたが、 水源地域の開発と地下工事だけを規制するためのものではなく、更に積極的に水源涵養するための規定を包含した保全条例とするならば、建設課所管から、さらに林業行政推進、また生活環境保全事業までを含めた総合対策が整えられるべきだろう。
丁度良い具合に、今日の愛媛新聞に「高知・森林税導入から１０ヶ月 少ない山側の情報発信」「啓発事業に７割投入（受け身の林業従事者）」との表題で、森林整備についての問題点を指摘する記事が掲載された。
「水は タダで手に入る」と思っている方々に、水は有限であり、住民自らが守り育て、将来に伝えて行くべき 地域の宝物 であるという認識を持ってもらうため、この森林税は 大きなアナウンス効果 が期待できる。
その効果は、愛媛県でも２００５年を目途に実施が予定される森林環境税でも同様だろう。
そこから始まった水源涵養施策を、面的にどのように広げて行くかが問われるのだが、こうなると建設課の所管を通り越して林業行政となり、雇用面からの対策となると産業政策全般からの取り組みまで広がってくる。
西条では加茂川水系により市民の多くが水の恵みを享受していることから考えて、うちぬき保全を条例でもって図る必要がるが、これには武丈公園付近の流量の一定確保が必須となる。これを図っていくため、山全体の状況を保水力の高い良好な状態に保っておくための施策を如何に展開していくか。
長瀬の流量 かんがい期毎秒６．２トン 非かんがい期毎秒４トン 以上を確保。
この流量の常時監視はもとより
加茂川武丈から下流にアシや雑草が多くなったところから、流水の富栄養化（科学的酸素要求量だったかな）防止も必要。
加茂川水系を一つの基本とし、地域全体の水系に広げるとの観点がベターか。
そういう施策を条例でもってどう担保するのか。
そんな観点が パブリックコメントに付された要綱には 含まれていないようだが皆さんはどう考え、どう行動するだろうか。
パブリックコメントの期間は １月３０日までです。
水源涵養のための森林保全施策に求められる観点はこんなところかな。
次は、水利用 をどう考えるかですね。
今日は大寒。昼過ぎからみぞれとなる。
麦の管理作業を中止し、家周辺の片づけに切り替える。鼻をすすり上げながらの作業は手足までも冷え切ってしまう。
早めに切り上げ、今月中に予定の集会の段取り。
野中広務全回顧録「老兵は死なず」を読み終える。
現在進行の国政の内幕が分かりそれなりに面白い。私の考えていた国政の見方が概ね正解していたようだし、共感を覚える文章も随所に見られる。
ハンセン病訴訟全国原告団協議会会長の曽我野一美さんが、議員引退撤回を求める要望書をを届けたという文書を見て、政治家野中広務の人となりも理解できる。
だが同時に、所詮は保守政治の側からの見方でしかないようにも思えてならなかった。
７００兆円に余る借金を作った責任。それをどう処理しようとするのか。自治体合併についての考え方はどうなのか。
一番知りたかった地域にとってのそういう一番重要な問題への言及が無い。
願わくば、更なる執筆を期待する。
| 2004年01月20日(火) |
女性消防強化対策研修会 参加 |
１３時半より西条市総合文化会館小ホールで開催された「第２回東予地区女性消防強化対策研修会」に参加させてもらった。
研修の対象者はこの地域の女性消防団員と消防団幹部だったようで約１３０名の参加。
私は消防団には関わっていないのだが、地域防災に対して重要な役割を果たしている消防団の現状、および団における女性団員の仕事内容を把握したかった事や、１５日付けの愛媛新聞に掲載された東予市における女性消防団員の活動を伝える記事に触発され、興味を持って参加させてもらった。
研修会は、主催者挨拶の後
高知市消防団本部部長小野氏の「女性が輝くために」と題する講演と、ポンプ操法全国大会の模様を伝えるビデオ上映が約１時間。１０分の休憩の後、東予地域の６市町村で活動する女性消防団員の体験発表。１５時４５分終了。
高知市消防団の小野さんの講演で語られた「消防団は究極のボランティア」というフレーズが一番印象深く残った。
消防団の高齢化や団員不足が問題となる中、女性団員には消防団に対するイメージアップのための広報活動による活性化が重要な役割としてあり、独居老人宅の巡回への同行による火災予防意識啓発活動に効果があがっている話。東京ドームで行われた自治体消防５５周年記念行事における、ポンプ操法模範演技を行った経験は、普段見聞きにすることの無い話であり、女性消防団員の役割を良く認識できる内容であった。
また、生名村消防団員のポンプ操法全国大会出場における自己ベストタイム達成の経験。吉海町消防団の航海士の夫の留守を預かる女性消防団の活動。今治市消防団の腹話術による火災予防活動。さらに東予市消防団の発足から半年間における経験を初々しく発表する様や、新居浜市消防団の地域における高齢化の進展や結びつきが希薄となっている状況における消防団の役割など、おのおのがその職責の目指すべきところを十二分に心得た活動の状況を聴くことが出来、その使命感に頭がさがる思いだった。
以前の一般質問の中で、消防団の活性化を取り上げたことはあるのだが、台風時における見回りや待機の状況を見、部落内で起きた火災現場に立ち会うことによって、なおいっそうその重要性が理解できた。
そんなこともあっての今回の研修への参加を思い立ったのだが、これからの地域防災の方向性が理解でき、議員活動を進めていく上での指針がハッキリと見えたと思う。
何時起きるかも分からない南海地震への備えを一本の柱とし、火災対策、水害対策、防犯活動まで、地域の事は地域の人間自らが守るというボランティア精神のもと、継続的にたゆまぬ努力を惜しみなく ですね。
| 2004年01月19日(月) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ５ |
地下水保全条例についてのパブリックコメントの件が、１４日付けの朝日新聞に大きく取り上げられた。ようやくこの件についての関心が高まって来たようだ。
水は、西条市が内外に大きくアピール出来る最大の 売り なのだから当然である。
すでに書いたが、地下水保全に関して大きな参考文献とでも言えるものが、平成１２年６月発表の「西条地下水資源調査の結果」である。
この資料の最終３ページに書かれている「９．西条市の地下水の保全について」が、今回制定予定の地下水保全条例の文言に盛り込めたら、条例によってこれから西条市で取り組む施策が有効なものとなるだろう。
７日の日記に「森林地帯と平野部それぞれで取り組むべき仕事内容を盛り込む必要は」と書いた。
パブリックコメントに付された要綱には
森林地帯での規制として 廃棄物処分場・ゴルフ場・採石業・砂利採取業を具体的に挙げているが、「開発規制」だけが条例の役割ならば 消極的条例 でしかないだろう。
ここは森林保全のための施策を積極展開するための規定を設けて、行政の姿勢と市民意識の啓発を図るべきだといえる。
事業展開するための根拠となる規定としては 基金規定 なのだろうが、どんな文言にすればどんな仕事が出来るのか、私にも詳しいことは今のところ分からない。
高知県における森林環境税はどんな条文で、お金の流れはどうなるのか。この動きに呼応して愛媛県でも実施の動きがあるが、それとの連動をどう処理すればいいのか。神奈川県秦野市の地下水保全条例には基金規定を挿入しているが、資料には「地下水利用協力金制度（秦野市）」とある。この条例運用は西条市の参考となるか。
「緑の羽根募金」は、森林保全のための基金事業なのだろうが、そことの連動を、新たな基金規定ではどう処理するのか。
森林保全に使用目的を限定した 寄付金 を受け付けるには、基金規定が必要なように思うのだが。
「財団法人愛媛の森林基金」という組織が、県庁農林水産部森林整備課内にあるようだが。
ここまでなると地下水保全条例の行政内担当は、建設課所管を通り越して、農林水産課まで含むことになる。生活環境課が含まれることは当然。
もっと勉強してから提案しないと、全体の整合性不足から屋上屋をなすとなって「今回の条例には含みませんでした」と答弁されたら、そこで 終了だな。
今日は山の事のみ
| 2004年01月18日(日) |
市内 視察研修 かな |
この時期特有の紺青色をした四国山地の山々に、ここ数日の寒波によって上半分に雪化粧。一日青空が広がっても北風は肌を刺す。
そんな中、一日市内を回ってみる。
陸上競技場では朝９時から市民マラソン大会が開催された。これに続いて愛媛マスターズ駅伝大会が県内１３チームの参加によって開催される。
競技場ができて様々な使い方がなされてきている様子を伺い知る事ができた。大会を支える役員の方々も、寒い中での仕事はご苦労様である。
議員の立場としたら、更なる有効利用の目がどの当たりにあるのかと気になる。そんな私の目に止まったのは、２月の利用予定掲示板に玉津小学校駅伝大会使用・西条小学校マラソン大会使用とあったこと。聞けば玉津小学校は２年目で西条小学校は今年初めての試みとのことだった。
西条小学校は市内道路を使用するのが危険を伴うので、この競技場を使用するように変更したとのこと。専門施設を教育現場で使用することにより、教育効果の向上と施設利用率向上の両方が図られ、英断だと関心する。
競技場の有効利用を図るためには、陸上の華 マラソン を実現することなのだが、まずその手始めにハーフマラソン実現を目指して本腰入れることだろう。
松山での愛媛マラソン開催の様子を見に行きたくなった。今治での車椅子マラソンはどんなだろうか。一色達夫も、経験していないこと、見ていないことがまだまだ多い。
神拝地区アクアトピア周辺に建設中の福祉会館を見に行く。進入道路の拡幅工事にも取りかかっており、この地域は早晩風景が一新される予感が既に漂っている。
隣接する最近まで無住だったお寺も、なにや工事中なので見に行くと、水に浮かぶ蓮華状の本堂と庫裡の新築工事が６０００万の予算で進められているとの表示があった。
このお寺には 上神拝自治会の集会所建設用地 も確保される様子なので、近い将来ここらあたりも様変わりするようだ。
アクアトピア水系は、今まで町の裏通り的な様相だったが、現在行われている各施設建設という面的整備によって、西条市の顔としての地域的位置づけが高まってくる。あとは 図書館 ということだね。
気になったのが公共事業における土日の工事休み。
町中での周辺住民への迷惑を考え、地元要望に配慮すれば、工事は５時で終了、土日は休み、がベターなのだろう。だが、それによる工事期間の長期化と予算増しがあった場合、結局その付けを住民が支払うことにはならないか。
公というものに対する住民の様々な考え方があるものだと、その判断の難しさを思うのみ。
落ち着ける店に久しぶりに顔出しし、数人と話込んだのだが、行政や政治に対する大きな期待と反比例する冷めた見方両方が、一人の人や世間一般に混在することを感じる。
半年見なかったら地域が変わり、半年話さなかったら人が変わる。
私の見る場所、話す人が、ピックアップされた場所と人であることをさっ引いて、状況を観察し物事を考えたいとは思うのだが。
奉仕の現場に立ち会うという崇高な場面と、公への要求過多と感じる部分。そんな両面を見る市内視察の一日。ああ落差が大きい。
| 2004年01月17日(土) |
９度目の １月１７日 |
一瞬のうちに６千人あまりの命を奪った阪神淡路大震災から、早くも９年が過ぎていった。
この年月と時を同じくする私の市議会議員生活も、早いもので９年が過ぎていった。
年を重ねるにしたがい、あの日の出来事が風化しがちな今日にあって、やっぱり忘れられない思い出が甦る。
段々と悪くなっているような世間の状況を、もどかしく思いながらも精一杯の日常を積み重ねるしかないのだと、自分を納得させながら今日も用事に追われる一日だった。
鳥取での研修の資料を読み返し、項目事に分けコピーを取ってファイリング。
鳥取県のＨＰ上に、１４日のフォーラムの速報が早速にアップされている。あの知事にしてこの仕事の素早さと、その内容の的確さと合わせて今さらながら関心しきりな一色達夫。
研修地でお世話になった方々へ、お礼の葉書書きとメールの発信。
この一年で息子の背丈が９ｃｍ伸びた。１５歳にしてとうとう私と同じ背丈となった。来年にはもう見上げなければならなくなるだろう。
そんな小さな幸せを噛み締めながら、今から飲もうと思う。
| 2004年01月16日(金) |
お父さん 日本は戦争しない国じゃあなかったの |
妻と娘と息子の三人が、松山でのポルノグラフティー ライブに出かけ、家では私と小学６年の娘二人での夕食となった。
作り置きのカレーを温めている時、聞こえてきた７時のニュース。
陸上自衛隊イラク派遣先遣隊の出発が、陸軍の出兵さながらに報道されているのを聞き、
「お父さん、日本は戦争しない国じゃあなかったの」と娘が声を掛けてきた。
それを聞いた私は、どう答えて良いのか一瞬言葉を失ってしまった。
「何処と戦争するの。イラクとなの。」「何で戦争するの」と続けざまに聞いてくる。
「イラクの石油が欲しいからアメリカにくっついて戦争に行くのよ」とやっとの思いで答えると
「そんなんお金払って買えばいいじゃない」「どうしてなの」
「石油資本はメジャーが握っていて、その利権を守るためにブッシュ大統領を動かしているのよ」「イラン・サウジアラビア・クエートみんなアメリカの石油資本が押さえているのよ。」「だから、同じ核兵器疑惑のある北朝鮮は攻めないだろ」「石油資本はユダヤマネーが大きいから、イラクの人は余計に石油泥棒が許せんのよ」「宗教対立というのもあってね。仏教は仮想敵を作らないけど、イスラム教は殉教すれば天国に行けるというらしいよ。」
そんな私の長々とした説明を聞いていた娘は、「わかんない」と言うとさったとカレーをよそって食べ出した。
やっぱりおかしいのだよこの光景。いくら復興支援だと小泉や石破や福田が言おうと、人殺しのタメの道具に身を固めている日本人がテレビに映る事自体が。
二日間の旅の疲れか、今日は朝寝坊をしてしまう。
研修資料の整理 研修報告書の作成 議会事務局へ提出
| 2004年01月15日(木) |
実り多き 鳥取県倉吉市での研修 |
米子市から倉吉市まで移動のＪＲ車窓からの風景は、冬の山陰特有のどんよりと垂れ込めた雲間から、時折みぞれが降り注ぐ。
一面の銀世界。
同じ緯度上にありながら 日本海 瀬戸内海 太平洋 という地域によって、こんなにも違う日本の風景の多様さに、それと相反する日本人の画一性の不思議を感じながら、今日の研修地、雪の中の倉吉市に降り立つ。
議会事務局の出迎えを受け、早速に「倉吉パークスケエア」に向かう。１０時より研修開始。
紡績工場の跡地１４ｈａに、県と市の共同による施設建設がなされているこの地域は、片山知事が県の総務部長時代に構想されたとの事で、それを聞いただけで今日の研修が実りあるものとなることが約束されたようなのもだった。
全体設計は世界的建築家シーザ・ペリ。
高さ４２ｍの木構造のアトリウムを中心に、倉吉未来中心という名の１５００名収容のホール、男女共同参画センター、二十世紀梨記念館、温水プール、図書館等が配置されている。
図書館についての説明で、第一に気に入ってしまったのが、開架１０万冊・閉架２０万冊という施設内容だった。
西条市内の知人お勧めで見学に行ったことのある兵庫県太子町図書館の館長が、一応のものが揃ってしかも人がゆったりと本を選べ、なおかつ満足も出来るワンフロアの図書冊数は１０万冊でしょう、と言っていたことを思い出す。
さらには閉架２０万冊という数字は、この図書館が地域の文化学術面における情報集積施設として、将来展望をどう考えているかが理解できる。
市内小中学校図書館の司書との連携も、序についたばかりとの事だが方向性は確かである。
図書館ボランティア組織は、開館を期に募集し既に戦力となっている様子。返却図書の書架への整理や修理など、専任司書の負担軽減を図れる仕事内容も普遍性がある。対象年齢ごと３種類発行している図書館ニュースが面白いし、しかもボランティアの手によるという。
設計者が初めての図書館設計とのことで、照明設備などに難点があったとのことだが、そんな事をカバーして余りある基本計画の確かさといえようか。
１１時５０分倉吉駅に送ってもらう。謝辞。
ここから私の別行動が始まる。
タクシーに飛び乗り、國の「重要伝統的建造物群保存地区」および「かおり風景百選」（西条市の金木犀も選定されている）に選定されている「白壁土蔵群 赤瓦 」に向かう。
この名前から分かるように長浜市の黒壁に模した地域整備とのことで、江戸・明治期に建てられた建物を利用した観光施設は、雪景色の中でそのたたずまいをなおいっそう落ち着いたものとしていた。
お土産の吟味の間も無く、１３時３分の発スーパーはくとで帰路に付く。１８時８分西条着。
二日間駆け足の研修であったが 実り多い思い出に残る山陰の旅だった。
再訪したいものだ。
携えていった３冊の本の内、野中広務全回顧録「老兵は死なず」を三分の一ほどしか読めなかったことが残念。
| 2004年01月14日(水) |
自立と再生をめざす鳥取フォーラム「教育の自立」 |
７時１３分発「しおかぜ」にて西条出発。米子着１１時２４分。
１３時からのフォーラム開始までの時間を有効に使おうと、タクシーに飛び乗りネット検索であらかじめ 念掛けていた 米子市図書館に向かう。タクシーﾜﾝメーター５６０円の距離だったのだが、折からの寒波で米子市内は雪が積もり、歩道が雪道と化しているのでタクシー利用は正解だった。
米子市図書館では、名のらずに施設見学のみとする。付近は米子市役所・米子市美術館と一体化した形で設置されており、市内中心地ということもあって 使い勝手の良い 図書館環境と推察される。
図書館施設はそう新しいものでは無いが、一階部分がフラットな開架スペースで、蔵書収拾内容や並べ方等が洗練されており、図書館経営ノウハウの蓄積がどれほどのものかが伺い知れた。
大急ぎ肉まん二つで虫押さえをして、米子市文化ホールでのフォーラムに出席。会場には満員の入場者（西条市議会からの出席者８名）。
基調講演は愛知県犬山市長 石田芳弘氏による「市長としての教育論」４０分。
市長としての意識付けは「郷土愛」である事を最初に標した上で、「生涯学習の基本とする理念は｛死ぬまで成長することを続けること｝であり、街はそれを支える装置であって、政治の仕事はその装置を街の中に造って行く事である。」と明解であった。
その上でレジュメにしたがい ・時代の潮流 ・教育へのアプローチ ・校長の民間人登用 ・学校とは何か ・幼児教育について と、自分が市政の中で実践して来た いる 事を時間内で説明して行く。
続いて休憩無しで
鳥取県知事 片山善博氏をコーディネーターに
パネリスト
・愛知県犬山市長 石田芳弘氏
・島根県出雲市長 西尾理弘氏
・鳥取県岩美町長 榎本武利氏
・鳥取県東伯町教育委員会教育長 徳本和正氏
・鳥取県溝口町立日光小学校長 佐々木芙美子氏
によるパナルディスカッション。１６時５３分の終了まで 教育についての様々な課題を熱く語り続けた。
・現行の制度の中で、そのシステムを使いこなす知恵を出すこと。
・市長が教育を統括出来るように制度を変えることよって、その責任を明確にしていく必要。
その一つの方策として、学校教育部門のみを教育委員会に残し、後の社会教育部門全てを市長部局とした。（出雲市）
・不登校の出現率がワースト日本一となった現実を直視し、情報の全面開示によって、問題を地域全体の課題とした。
・学校現場から見て、週５日制について意見交換し合う必要を感じている。
愛媛県ではタブーと言えるような、そんな率直な意見や実践例が次々に飛び出し、知事の姿勢によってこんなにも教育論議がダイナミックなものとなるのかと、「目から鱗が落ちる」ような思いにとらわれた。
場所をホテルに移して、地元食材を使った料理を味わいながらの意見交換会。
意を決して 片山知事に話しかけた。
「今日はいろいろ勉強させていただき有り難うございました。明日は倉吉市の図書館を見る予定です。」
「倉吉ですか彼処は良いですよ。私は老後は倉吉に住もうかと思っているぐらいです。」「あの図書館は浦安をモデルに構想して造って評判良いですよ。ひとつ館長を専任にすればなおいいんですけどね。」
気軽に答えてくれるその人柄に、鳥取県における様々な改革が評価されるその根元を知った。
| 2004年01月13日(火) |
日本でも 水と安全は タダでは手に入らない |
昨夜来の雨はあがったが、一日北風の吹く寒い日だった。夜の雨は、山では雪だったようで、四国山地の山々をうっすらと薄化粧が覆っている。
例年なら真っ白な山肌が、まだまだ紫がかった黒色を留めるが、それでも雪化粧が下ってくると、北風もその冷たさが本格的である。
人間はそんな自然の変化の中に身を置き、自然を友として生活を営んでいるのだろうが、文明の発達とともに季節変化から逃れる術を手に入れ、今では暦は単なるスケジュール表となっているようだ。
人間の体の何パーセントが水だったか。だから水は生命の源。これを手に入れれば生命を営め、火を手に入れればやがては文明を発達させていく。
自然界の中で、水が求められる所に人が住み、やがて文明を発展させていくのが しぜん であり、それは地球上の粗方の地域に当てはまる理論なのだろう。
そんな理論のなかでも、地域を小さく区切っていけば、其処ここの地域性というものが出てくるようで面白い。
水と生活文化の関わりという部分での、他国の状況を多くは知らないが、日本に限定してその関わりを見ていくと、細長い島国の中で春夏秋冬の変化が大きい自然状況の下、水系事の文化が存在するとは言えないか。
一つの水系の元に生活するものは、ある種運命共同体を営み、文化の発露の最たるものである祭りを共有する。そう断定することは誇張に過ぎるのかもしれないが、少なくとも西条市ではそうである。
水と祭りは西条市の 二大売り である事は異論のないところだろう。
だが、西条市を形成する大きな水系は３つあり、それぞれの水系事の祭礼がある。
中で最大のモノが加茂川水系による伊曽乃神社祭礼であり、私はこの水系から外れた渦井川水系による飯積神社祭礼に参加する。
いうならば、西条市では傍系の部類に属するので、加茂川水系に生活する方々の地下水と祭礼に関する意識は イマイチ 理解できない。
ふふふ、やっと本旨が出た。
そんな感覚を持つ者が「西条市地下水保全条例」の重要性を訴えて回っているのだが、やっぱり、水系と祭りの違いから来る 意識 の違いを感じてしまい、どうもいけません。
はっきりといって無頓着だ。自分の持っている財産の価値認識が低すぎる。価値が分かってはいても、それをどう将来に伝えていくのかという戦略・戦術、他人に分からしめる言葉の種類が少なすぎる。
こんな感覚が西条人の主要部分を占めている事に、今さらながら気づく今日この頃。「その類は政治家である貴方に任せますから適当に」と言われたら二の句が接げない。
日本ではもう 水と安全は タダでは手に入らない。
安全の方は、生活実感からきた防衛手段なのか、各家庭での 防犯対策 の変化を目の当たりにして、多くの方々がそう感じていると把握できる。
もう一つの水を どう守って行くのか。３億トンの水瓶の上で生活する方々に、水は無尽蔵ではない、限られた資源であると認識してもらう難しさ。
その水系から外れているからこそ、分かるその重要性。
水の重要性を認識し、その保全対策がこの水系で生活する方々のものとなった時、祭りの形態も変わって行くような気がする。
そういう意味からも、「地下水保全条例」は西条市のまちづくりに重要な位置を占めるのだが。
明日は鳥取県米子市での「自立と再生をめざす鳥取フォーラム」に参加。１５日は午前中に倉吉市図書館での研修予定。
私が立てた今回の研修項目は
・鳥取県知事片山氏の独自政策の把握
・フォーラム内容である「教育の自立」について
・倉吉市図書館の運営、および学校図書館司書との連携について
・片山氏が進める「鳥取版ニューデール政策」の地域における実態
その結果は１５日夜記入予定。
本日付け愛媛新聞に「國の登録有形文化財制度」についての、愛媛県内各自治体の取り組みの努力不足を指摘する記事が掲載されている。
この制度は、幕末から昭和２０年ごろにかけて造られた身近な「近代化遺産」を見直してもらおうと、１９９６年にスタートした。しかし、県内の登録件数は全国平均にも届かない状況である事を今回の記事で指摘し、「文化財を活かした町づくり」への意識啓発のため、この制度への積極的取り組みを求めている。
ちなみに県内１２市の中でこの登録が無いのは５市。西条市における登録有形文化財はゼロ。
昨年の１２月議会での一般質問で、私は「文化財の保護について」との質問を実施。その中で、この登録有形文化財指定への取り組みについて、教育長の考えを聞いた。答えは、「所有者の意向を聞きながら 西条市文化財保護審議会 に図って見たい」と前向きなものであった。
今回の記事がフォローになって、この分野での西条市の取り組みが進むことへの期待が高まる。
私がこの「登録有形文化財」の事を知ったのは、昨年１１月２８日に開催された「西条市歴史遺産調査研究報告会」でのパネリストの話の中からだった。
すでに日記に書いた事だが、この報告会で知り得た「愛媛温故紀行」という本を読み進むうちに、西条市でもこの登録有形文化財指定を受けられる対象物が有るのではないだろうかと考え、早速一般質問したのだった。
近代化遺産を活かし、日本ナショナルトラストの補助事業を取り込み、ＪＲ西条駅周辺整備を図るとの方針が打ち出されている中にあって、学術的なフォローをするために教育委員会は、西条市文化財保護条例の中に「近代化遺産」の項目を付け加えてめぼしいものを指定していく。
教育長の何時にない積極的答弁から、私は、この方面の事業は動くと判断した。
私の「千町の棚田」「加茂川河口」はどうかとの問に、駅構内の「給水塔」なども考えられると答弁するのだから、その意図を十分に推し量れる。
この文化財保護の件に関連して、西条まつりに関しての地元意向がどうなのか調べてみたのだが、この方面に関する調査研究がかなり進んでいる様子を知ることができた。クリアすべき問題は地元の意向か。
現在のところ伊曽乃神社楽車の西条市指定有形文化財は、一応の線を江戸期の建造としている様子だが、西条市における近代化遺産についてを網羅する規定が確立されれば、この楽車の文化財指定も明治から大正期建造まで広がってくる可能性が見えてくるだろう。
だが、あくまでも「まつり」を特別扱いするのではない、文化全般を網羅した文化行政の推進が基本ではある。
麦の管理作業をしながら「地下水保全条例」の事を考えていた。
日本人は「水と安全はタダで手に入ると思っている」という言葉をキーワードに日記を書こうかと思いながら、アレーこの言葉はどの本に出ている言葉だろうとの疑問が湧いてくる。「日本人とユダヤ人」だったか、この本は誰が書いたのか。
本棚をかき回し、３０年前に購入した本を見つけた。ということで、６日の日記の間違いに気づき修正。
| 2004年01月11日(日) |
玉津校区新春ふれあい大会 と 西条市成人式 |
９時から開始される 玉津校区新春ふれ合い大会「校区内ヲーキング」に参加。
コースは長いコース８、５ｋｍと短いコース４、２ｋｍが設定されているのだが、私は体調も考えて短いコースに参加した。
昨日とうって変わって、北風が吹く肌寒い状況だったが、何時も見かける校区おなじみの顔３５０名の参加。家族連れや老夫婦それぞれのペースで、新年の挨拶や世間話をしながらの校区巡りは、和気藹々とした中で一人の落伍者や事故者も無く終了。
昨年、親御さんに手を引かれ駆け足で愚図りながら参加していた幼子も、一年経てば見違えるように大きくなって、既に自己主張しながら歩いている。そんな月日の流れを感じながら、また、校区内の様子も伺いながらの行事参加。
この寒空に見頃の蝋梅を愛で、遠望する四国山地の山々にかかる雪の少なさに暖冬であることを感じ、校区内の綺麗に整備された所とゴミの散乱する落差の大きさに吐息を覚え、一時間の行程の中にも様々な楽しみと課題を知る。
１３時からは、西条市総合文化会館での「西条市成人式」に市議会議員としての来賓出席。
この日記を書く前に、昨年の成人式出席の感想はどうであったのかと 読み返してみたのだが、今年感じたことと全く同じ事を記入しているので笑ってしまった。
成人式の進行は全く同じ。女性は 大和撫子 となって日本文化を具現しているのに、男性はまったく
と、今年もまったく同じ感想です。
市長挨拶の中にあった
「市内二つの高校の卒業式に隔年で参加しているが、その時の生徒の頭はまったく動かない」
という観点は 面白い と感じた。
確かに、あの卒業式の厳粛な雰囲気の中では、どんな悪ガキもハバシイ姉ちゃんも微動だにせず、過ぎ去りし青春を想い友と別れる切なさ大人の世界に一歩近づく不安を体現している。
それが二年経った「成人式」で見る新成人の面々。
社会生活の中から受ける 社会教育 がどんな状況なのかを、毎年の成人式の様子から伺い知れると言えようか。
子供は親を映す鏡とは良くいう言葉だが、若者の生態は社会状況を映す鏡なのだろう。
この次の世代に、現在の政治はどんな風に見えているのか。
この子達は、大人の世界とどう関わろうとしているのか。
この子達に、自分はどんな社会を託す事ができるのか。
市議会議員としての様々な公式行事参加は、自分の想いと取っている行動が、対象に対してどう関わっているのかという、そんな基本事項の 確認 が出来る良い機会ではある。
公共書類のＡ版化が進んでいる中で、教育委員会関係資料にはＢ版がまだ多いように感じる。「教育に力をそそぐまち」を目指しているのだから、本来ここが一番進んでいるべきだと思うのだが如何に。
麦の管理作業少し。昨日の日記の修正少々。
体調は最悪の時期を脱して回復に向かっています。
| 2004年01月10日(土) |
アダプトプログラム「愛ロード」活動開始 |
ボーイスカウト西条１１団による「愛ロード」事業に参加。
ベンチャースカウトである息子の保護者として、開始から終了のまでの１０時から１１時半まで付き合う。
場所は国道１１号バイパス飯岡八幡原交差点歩道橋の下。
国土交通省とボーイスカウト西条１１団との 契約 による道路の里親制度（アダプトプログラム）。國交省の場合は「ボランティア・サポート・プログラム」というそうだ。
期間は５年との事。今日の歩道橋下花壇へのチューリップ球根植えを皮切りに、１，４ＫＭ区間のケヤキ並木下へのガザニア植え付けを順次実施予定。
参加者 カブ・ボーイ・ベンチャー スカウト５０名。シニア 保護者含んで７０名ほどか。
参加者が３班に分かれて、スカウトの指導者の元作業開始。最初、心許なげな状況に、こちらが手を出したくなったが、そこをグッと我慢で子供達の様子を見守る。やがてぼつぼつと手が動き出し、要領が分かれば作業は一気に進んで行く。
やれやれ。
道路や河川・公園等の公共地を、期間と区域を決めてボランティアでの清掃等の管理を実施する 里親制度（アダプションプログラムまたはアダプトプログラム）が各地で盛んになってきた。
西条市での國管理道路の里親制度の取り組みは、今回のボーイスカウト西条１１団によるものが２例目とのこと。県による里親制度は加茂川河川管理で数年前から数件実施中。
さて残るは、西条市管理道路等の里親制度開始なのだが、そろそろ俎上に上ってくる頃かな。
この件についての 詳細 記入は後日。
麦の管理作業少し実施。
体調悪し。今日あたりがピークかな。
| 2004年01月09日(金) |
シーニックバイウェイ |
このところ日記に取り上げている地下水保全条例に関連して記入した、神奈川県秦野市に関係する資料を、神奈川県在住の方からメールでいただいた。
その文章の冒頭に
いま北海道などで、「シーニックバイウェイ」の構想が提唱されています。これは１９６０年代にアメリカで始まったツーリズム運動で、英語の「景観」と「脇道」をつなげた造語。つまり「裏道観光」みたいな意味です。
とある。
文章はさらに続けて秦野市周辺の「日本昔話に出てくるような里山風景が展開します」と紹介し、西湘丘陵・里山裏道めぐり、丹沢と富士「絶景の競演」との表題の内容を魅力的にアピールしている。
私が「シーニックバイウェイ」という言葉に注目したのは、文章冒頭の案内にあるとおり、北海道などで取り組まれている施策だということで、ＨＰ上に紹介されていた
「美しいツーリング環境整備 美しい個性的な北海道づくりを目指して」
という文章をメモっていたことによる。
あたらし言葉好きの一色達夫が、機会があったら何処かで使ってやろうと触手を動かした 言葉 なのだが、ＨＰを通じて再会しその機会が巡ってこようとは、ラッキーというばかり。
周回道路整備、景観形成、観光、を兼ねた西条市での施策を見ると、四国８８ヶ所巡拝ルートを整備した「四国の道」や西条市の水辺を巡る「さいじょうアクアルート」がある。このルート沿いには標注が建てられ、市民の目にもソレと分かるのだが、これら取り組みがどの程度実となっているのかは、私自身まだ把握していない。
そんなところから「シーニックバイウェイ」という言葉も、まだ孵卵機の中で温めていたのだったが。
西条市の二大売り物と言えば 「水と祭り」。
このところ、この二つの 大物 から派生した事柄への取り組みが膨らみすぎたようだ。
この二つに、来週研修予定の鳥取県の資料、図書館資料、農業関係資料が加わり、合わせて風邪からの体調不良でどうにも収拾がつかない状況。
気分を変えてこの土日は予定の行事をこなしながら、麦畑の管理をしようと思う一色達夫です。
| 2004年01月08日(木) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ４ |
書斎に籠もっての書類とのにらめっこがいけなかったのか、電気ストーブで部屋の空気が乾燥しているのが原因か、喉が痛い。
そんな中で、朝からＰＣでのＨＰ検索や、書類を調べをしていたら、頭が朦朧としだした。私の風邪はいつも喉から来るのだが、今回もその典型症状である。
調べていたのは地下水保全条例・文化財保護と祭礼関係資料・農業関係法人の資料収集。
他にお礼はがきの作成。メールの発信。
いずれも 肩が凝る 事ばかり。ちょっとやりすぎたようだ。
中でも一番面白いのが地下水関係の資料を読むこと。特に平成１２年に発表された「西条市地下水資源調査報告書」が今さらながら興味深い。
この資料から抜粋すると、平成８年度事前調査、平成９年１０年現地調査、平成１１年度解析業務。事業費（委託料）７１８５万６千円。
水の都西条市の象徴である「うちぬき」は、以前には、加茂川武丈付近で浸透した地下水が海岸地帯地下の海水部分に当たり、その圧力によって自噴すると思われていたようだ。
だが、この調査によって、「海岸部分には推定断層があり、この断層に遮断されなおかつ地表部分にある石灰質層によって蓋をされた「地下水盆」に、加茂川武丈付近から浸透した地下水によって圧力がかかり、この地域の水瓶の蓋である石灰質層を打ち抜くと自噴する。」というメカニズムが解析された。
この地下水盆に蓄えられている地下水量は推定２億６千万トンから３億５千万トン。
西条市民の多くは、この巨大な水瓶の上に乗って生活している。
この調査によって西条市で初めて「地下水盆」という言葉が使われだしたようだが、今回、地下水保全条例についてネット検索する中から知り得た、神奈川県秦野市の地下水保全条例の条文の中に、この地下水盆という言葉が含まれていた。
そんなところからも、この秦野市の地下水保全条例に興味をそそられたのだった。
しかし、秦野市の市域の特徴は、山地（？）に囲まれた盆地状地形をしているようで、その点では、条例に盛り込まれた意図は西条市が作成しようとする意図とは全然違ったものである様子だ。
西条市の「うちぬき」は天与の恵みであることが、この地下水資源調査で明らかとなった。その自然の造形ともいうべき「うちぬき」を、多くの市民が将来に伝えていく しるべ となるべき 理 が、今回制定しようとする「地下水の保全に関する条例」という位置づけとなる。
そんな事を考えていると、今日の私の体調では、何だか手に負えないと、頭朦朧にさらに拍車がかかった。
ということでここまで書いて、早めの就眠。
| 2004年01月07日(水) |
地下水保全条例へのパブリックコメント Ｎｏ３ |
様々な調べものがあって、一日デスクワーク。
その一つが「地下水保全条例」について。
既に、この経緯については１２月２７日と２９日の日記に記入したのだが、条例要綱の内容について検討するため、一日書類とのにらめっことなった。
「地下水保全条例」の制定の必要性は、市内での高層マンション建設に伴う地下水の白濁問題に端を発する。
西条市民の内で、生まれたときから「うちぬき」の恩恵を受けている方々にとって、地下水が飲めないという事は「死活問題」なのだろう。そこのところは、西条市の東の端に生活する者で簡易水道に頼って生活している私には、イマイチ分からないところがある。
だが、市内中心部の住宅や商店街に「高層マンション建設反対」と書かれた横断幕やポスターが貼られているのを、ダマって見過ごしているワケにはいかないのが私の立場ではある。
今回の条例は、そんな苦い経験を踏まえて、市民の皆さんに行政の名において現在の西条市における水環境を保証し、将来にわたって伝えていくバイブルとなるべき役割を担っているといえようか。
「地下水保全条例」でヤフー検索すると８２２０件ヒットした。その中には、西条市の要綱も、既に含まれている。
その内容を読んでいくなかで、岐阜市と秦野市の条例が良い参考となった。
が、地域それぞれの地形や気候条件、また経済活動からくる要件を考慮に入れた条文であると理解できる。東北地方でも保全条例を制定しているが、冬季融雪に使う地下水問題から出てきている様子だ。
西条市でも、このような地形、気候、経済条件、更に２市２町の河川状況も含んだなかからの条文作成が必須となるように感じる。
さらに
・水源涵養地域である森林地帯と 地下水保全地域である平野部それぞれで取り組むべき 仕事 内容を盛り込む必要は。
・「うちぬき涵養地域」である加茂川武丈地域の規定は。
・基金の条文は、将来の水源税創設の受け皿につながる規定となるようにする必要。環境対策寄付金受付場所の根拠となる。
・地下水有効利用は図るべきではあるが、自噴地帯が狭まっている状況に歯止めをかけ、利用の総量規制による自噴地域拡大を図かる意図をもって規定する必要は。
・この条例により地下工事規制や建築規制の範囲をどのようにしたいと考えるか。
・既存の「環境美化条例」「河川の清流を守る条例」との関わりによる地域環境全般にたいする行政の責務をどう担保するのか。
・水源保護審議会の仕事の範囲は。
西条市既存の環境に関する２条例と、今回制定予定の地下水保全条例を読んでいて、この３つの条例では カバー することができない。「ポイ捨て規制」「たばこ規制」「放置物撤去（自転車）」等の環境対策をたてるため「環境基本条例」の必要性を感じる。
上位法の関係など、ざっと読んだだけでは分からない部分がある。
政策法務のスタッフが欲しいよ。
一つひとつのメモについて説明が必要なように思うので、これから折に触れて記入していきたいのだが。
今日は、６日。これから新年会なので、早めの日記記入でご容赦。
急いでいて日にちも間違えた。
| 2004年01月06日(火) |
ラストサムライ はアクション映画を越えて |
６日と７日の日記記入が逆になっています。
今日は７日、
朝から、昨日気になっていた資料を探すもなかなか出てこない。だから、資料はきっちりと整理しておかないと時間の無駄がでてくる。
書類の山に積もっている埃を巻き上げながらの探索が１時間以上も続いた。イライラを押さえ、冷静に当時の記憶を呼び覚まし、昼前にとうとう見つけた「西条市地下水資源調査の報告書」（平成１２年６月６日全員協議会資料）
Ａー３版の表紙が折り曲がらず、平成１３年１０月の「全国水の郷サミット」資料と一緒に別な所に置いていた。
心が落ち着いた頃、子供から「そろそろ出かけますよ」との声がかかる。
冬休み、何処にも行っていないし、明日から学校が始まるということで、家族５人連れだって新居浜に映画を観に出かけるお誘い。
出かける前に資料が見つかって良かった。これで心おきなく映画が楽しめる。
私を含む３人は「ラスト・サムライ」。他２人は「ファインディング ニモ」。
「ラスト・サムライ」は良かった。
ルース・ベネディクトは「菊と刀」で、日本人の精神文化の形を紐解き、この書は、この分野でのバイブルとなった。
この映画も、日本人の精神性＝武士道を表す象徴として 刀 があらゆる場面での重要な位置を占め、さらにもう一つの精神性＝菊を表す象徴として 天皇 がストーリーの重要な位置を占めている。
場面展開に どうしてこうなる という部分が散見されるが、作り物という前提で観ていけば、そう違和感は無い。
ハリウッドが、日本人の精神性をテーマとしたこの様な映画が 何故 撮れるのだろうと考えると、シュワルツエネッガーばりのムキムキマンや特撮・ゾンビ等々を取り尽くした果てに、「東洋の神秘の國」の時代劇の殺陣に一種の芸術性を見いだしたのだろうか。
茶道・禅・寺・忍び・鎧・切腹・桜花という東洋の精神性と、かって自国の先住民を殲滅した歴史を重ね合わせ、合衆国の 病み の安息を求める主人公の配置。
絶妙。
「勝元はどう死んでいったのか」という天皇の言葉に「どう生きたかをとうてください」と答える台詞が秀悦。
「民は鉄道と大砲を得たが伝統精神を忘れた」との明治天皇の言葉が、現在の日本を言い表し、精神の荒廃からくる混迷に喘ぐ現状を想い、深い感銘を受けた。
| 2004年01月05日(月) |
一年前と同じコース さてパワーＵＰは |
去年の仕事始めは６日だった。今年は今日５日からが市役所も定常業務の開始となった。市役所一階の市民課は普段の月曜日よりも格段に多くの市民でごった返しているようだった。
私は昨年と同様のコースで 色々 な行事と仕事をこなしていった。
１１時から文化会館で「新年市民祝賀会」。続いて１２時から産業支援センターでの「新春賀詞交換会」。その後は市役所へ行って挨拶回りを兼ねての仕事が数件。
返り足で地域の公民館へ寄って新年の挨拶。夕方まで家の周辺の整理。
ＨＰ検索。メール発信。年賀状の整理。所要数件。
と、昨年とほぼ同様の日程をこなしながら、この１年で、自分自身がどうパワーＵＰしたのか比べている。
文化会館での祝賀会や産業情報支援センターでの参加者との歓談は、昨年と比べて情報交換 いや情報収集項目が 確かに増えているように感じる。
昨年、情報センターで話をした業者さんからのアドバイスで、ほぼ１か月毎位でおきるＰＣの文字化けを自分で正常化処理できるようになった。
１年かけて産業・経済関係の勉強を集中して行ったので、その関係の方々との話題が多くなったよう。建築関係はどうしても西条市発注の工事の現状に言及する。
また昨年は情報収集と実益を兼ねて、付き合う商店や業者を専門分野別に複数にするように心がけた。
市議三期目というのは、人間評価の大きな目安のように思われている節を感じる。
このことも昨年と今年の大きな違いかな。
夕方までに仕事が２件片づく。
だが、情報提供をお願いして回っているのが私の方なのに、逆に問い返されたのが２件。それに答えるために、また勉強の項目が増える。
一年前の仕事始め日にしたことよりも、確かに項目だけは増えているのだが。
さて、パワーＵＰになっているのか、はたまたばたばたしているだけなのか。
パップウダパッポ（忙しい、忙しい）。
何とまとまりのない日記だ。
今年の日記の傾向を暗示するようだなあ。
| 2004年01月04日(日) |
さあ 平成１６年の仕事始めだ |
午前中は娘の用事に付き合っていた。
午後には、明日からの仕事始めのための準備少々。庭木の選定作業少々。
これで正月休みも終わりです。
何だか休んだ気がしないアッという間に過ぎていった正月だった。
今年の構想を練る間も無く、明日から様々な用件の処理作業が始まる。
あれもこれもと昨年からの持ち越し仕事に、書斎の片づけ中に頭に浮かんだ仕事を組み合わせ、どんどん仕掛けよう。
何とかの鉄砲数打ちゃあ当たる とはならないよう気を付けながら かな。
昨年１２月議会での「文化財の保護について」との一般質問から派生した事で、西条市のその道では有名な祭礼関係のＨＰに投稿したら、早速に専門的な研究をしている方からの答えがあった。
時間を掛け、手順を踏めば、成果が上がりそうな部門なので、何だか久しぶりにワクワクする。
長い年月を受け継いできたものの価値を再認識するため、一つからでも是非とも形あるものとしたいものだ。
そんなこんなで、身の回りや書斎が全然片づかないままに正月休みが明ける。
午前１０時から、正月３日恒例の華道教室生け初め式に出席。
穏やかな天候のもとで着飾った女性が大半の催しに参加するのは、こちらの気分までもが華やいで来るので、私の正月行事としてどうしても外せないものとなっている。
昨年の勅題は「 町 」。今年は「 幸 」。
先生から、戦前を思わせるような世相の中で、世の平安を祈り 幸 多い年となりますようにとの話があり、生け初めが披露される。
１５時から中学の同級会に参加。
久しぶりの同級会で、県外に出ている方々の参加もあり、二次会がお開きたなったのは２３時すぎ。
みんなそれぞれに年を重ね、もう孫もいる者もおり、それぞれの近況と思い出話がそこここで弾んでいる。
参加者は、各家庭やこの地域にあって、それぞれに中心となって働いている者が大半なので、久しぶりに聞く話の数々は、私にとって多いに参考となるものが多々あった。
そんなことで今日正月３日は、アッという間に過ぎていったのです。
| 2004年01月02日(金) |
新西条市 市長選挙展望 |
正月早々ばたばたと仕事をするのはご近所に気が引けるのだが、こういう時しか出来ない仕事もあると気を取り直し、昼間は庭木の選定作業を決行。
クロガモチ、イヌツゲ、黒松、八重咲き梅、モッコク、槇、樫の木をハダカにしてスッキリとした。
梅の花が一輪はや咲いている。
夜は書斎の整理。
１年でおおばを取っている合併関係資料を協議会の開催順に並べかえる。この関係の資料は書籍も入れると横幅７０ｃｍほどにもなり、これだけの書類を作った担当者の労を思うばかりだ。
古い資料を整理していると、１９８７年頃の新聞切り抜きが出てきて、その内容に目が奪われしばし手を停めた。
新聞記事は大別して西条市と近郊の出来事記事と文化関係の記事に分かれるのだが、文化関係の記事はもう古くなっていて使用に耐えないので処分する事とする。
もう一つの西条市関係の記事は、もう忘れていた事柄が大半なのだが、当時の成り行きが分かって面白い。
中で、読みふけったのが、当時の選挙関係の報道記事だった。
もう人々の記憶の端にも残っていないのだろうが、当時の激しかった選挙戦の内幕記事は、自分の地域で起こった事として、なんとも情けない限りの内容であった。
あれから１７年。選挙を取り巻く環境も一変し、地域を二分するような激しい選挙戦は、例の知事選挙以来影を潜めている。
昨年は選挙の年だった。が、西条市では県議選挙と市長選挙が無投票。
私が審判を受けた市議選挙の投票率は７２，６％。前回は７７，６％だから５％の減少。衆議院議員選挙の投票率は５２％と県下の市部では松山市についで２番目に低い数字となった。
かつての激しい選挙戦に血道をあげていた方々が、潮が引くように舞台から退場してから、時を同じくして無投票の多発と投票率の低下傾向。
さて、これをどう評価する。
昨日の愛媛新聞には、今年行われる選挙展望が、早手回しに掲載された。なかには今年１２月に行われる合併後の新西条市における市長選挙への出馬有力者の事が取り上げられている。
この分なら、平成４年以来自分達の市長を投票で選んでいない西条市民にとって、久々の選択の機会が訪れるようだ。
昨年１１月に３回目の無投票当選を果たした現西条市長の選挙事務所は、市内一等地にプレハブを建て設置されていたのだが、選挙後も撤去されずに現在もそのままである。この調子なら１２月までそのまま設置しておくのだろう。
既に臨戦態勢か。
もう一方はどんな動きをするのだろうか。
察するところ新市を東西に分けた戦いが展開されるのだろうが、その選択要因が地域関係ばかりとなるとしたら、なんとも残念ではある。
出来るならば、地域の将来を託すに値する政策と人格を兼ね備えた人物を選ぶべく、多くの方々が投票所に出向いてもらえることを期待する。
そのための情報発信も、私の今年の大きな仕事の一つになるだろう。
| 2004年01月01日(木) |
まずは平穏な年明けとなった |
２００４年の正月は天候も穏やかで、まずは平穏な中から始まっていった。
私は寝正月を決め込み、起床してからはＰＣに向かっての年賀状作成作業となる。
その昔の年賀状は、版画の多色刷りで意匠を凝らしていたものだが、歳を経るにしたがってその枚数が増えるにしたがい、作成時間の減少が同時進行となり、現在のＰＣに変えてからはジャストホームはがき作成ソフトのご厄介となっている。
それも一年一回の使用なのだから要領をえず、何度もやり直した末の作成となり、とうとう一日仕事となってしまった。
それでも夕方には作成終了。後は妻の宛名書き作業に任せて、私は姉夫婦を交えての新年会でのご馳走とビールの消化にひたすら励むのみ。
続いての家族ゲームには、お父さんの長考は×という息子の意見に、泣きの涙での観戦となる。
ようやく仲間に入れてくれたお父さん。スピードアップばかりに気を取られ、ビールの酔いに頭も回らず、正月早々散々な結果と相成った。
子供達も寝静まり、分厚い新聞に目を通すも玉石混交。
その半分は整理に回し残りの特集記事にざっとの目を通す。明日の新聞は休み。
さてと、じっくりと読むとしようか。
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