| 2003年09月30日(火) |
金木犀の香りが漂う中 |
庭の金木犀が香りだした。この家に根を下ろして７年目くらいだろうか、昨年までポツリポツリとしか着いていなかった花が、今年は枝という枝に満艦飾で花を付け、その香りでもって祭りの近い事を感じさせてくれる。
そんな香りに送り出されて、午前中祭礼関係の用事に精を出す。昨日纏めた警察への申請書類は修正無しで受け付けてくれて一安心。その他、ビールや飲料水関係の値の調査をしたり、小物類の注文をしたりの細々とした仕事を済ませる。
午後「平成１４年度決算審査特別委員会」の書類審査を傍聴。丁度、衛生費、商工観光費の審査段階だった。特別委員会委員の皆さん、それぞれに得意分野の項目について質疑・要望を述べている。この決算審査を聞いていたら、議員それぞれの想いといったものが感じられて参考となる。
この１年で行政としてどんな仕事が出来たのか、決算書と事務報告書を読み解いて行くと良く分かる。毎年、同じような内容の仕事を繰り返しているようでも、昨年のように合併協議で 忙しい 時期には、事務報告書に書かれている事に微妙な変化がある。
傍聴しながら、パラパラとページをめくっただけでも、一般質問の新たな項目が目に付いてくる。
１５時の休憩に入ったところで席を立ち、一つ所要を済ませてから１６時開催の神社祭礼運営委員会に出席。
祭礼前のいつもながらの会議ではあるが、ここでも毎年それぞれに変化がある。
太鼓台の祭礼運行順のくじ引きで、今年は１番を引き当てた。昨年は１０番のラストで食事や休憩時間に支障があったが、今年はグッドである。
部落での運営委員会で要望の出ていた懸案を伝えたが、色々意見がでたけれど何とか実施の方向での了解が得られた。一つ話に出しておけば、実施した中からまた良い方法も、皆さんの意識のなかで出てくれば結構だ。
夕方、所要を一つ片づける。
秋晴れの爽やかな夕暮れ時、開け放った軽トラの窓から金木犀の香り。今日一日、西条中何処に走っても金木犀の香り。
明日から神無月。稲刈り、祭礼へと一直線の月。
| 2003年09月29日(月) |
２市２町新市建設計画小委員会（第１３回）傍聴 |
朝から秋晴れの爽やかな青空が広がっている。そんな好天をしり目に書斎に籠もって、祭礼関係の書類作成作業。
担き夫名簿のチェックでは、皆さん当然一つ年を取っている事を確認するのだが、それでもこの１年での社会の流れや、各人の生活の変化が見えてくる。名簿人数は昨年並み。今年も何とか他の太鼓台に迷惑を掛けない程度の運行ができるだろう。
１３時半から東予市で「２市２町合併新市建設計画小委員会（第１３回）」が開催される。自宅から会場の東予市福祉センターまで３０分。昼間のこの時間帯なら所要時間は計算できるようだ。
小委員会委員１２名中１１名の出席。事務局１２名。報道２名。傍聴２名（内西条市議２名）。
事務局より住民説明会での意見に基づく新市建設計画への反映点や文言の修正点などの説明。
委員よりの意見は、�‐�松町で出た「青少年センターの件」はもっとハッキリと明示できないのか。��県の意見はどうであったのか。
１４時０４分終了。
２６日（金曜日）の第１１回合併協議会で、合併協議の山は越したとの雰囲気なのだろうか、居並ぶ委員も事務局も報道関係者も、なんだか淡々とした中で会議は３０分あまりで終了した。
この計画によって新市の「まちづくり」が進められるというのに、なんとも盛り上がりに欠ける会議ではある。委員よりの発言にあった「何処の町でも通用するような」という表現が言い得て妙なところではある。
この建設計画を実行する裏付けとなる「財政計画」が、「絵に描いた餅」である事を誰もが認識している中で、状況だけは淡々と積み重ねられていく。
王様は裸である事を声に出して言う事の出来るのは、何の先入観もない子供だけなのだろうか。ならば、そんな子供に地域の将来を送り届ける大人の責任を、声を出さない方々が多少なりとも果たしてもらいたいものだ。
稲刈り準備の草刈りやトラクタ耕運を夕方まで実施。
夜は資料整理。
合併協議会資料や９月議会での配布資料等を丹念にチェックしていると、行政内部での認識が私の認識と一致している項目が数ヶ所確認出来た。
資料を丹念に読み解いたうえで正論だと思う事は、それなりのチェックをしていたら誰の目にも正論だと分かるのだろう。さてこの資料がどこで纏められたのやら。この意見具申が行政内部からだとしたら、やっぱり日本の官僚はバカではない証明になるね。
日記記入予定のストックがまた増えた。
| 2003年09月28日(日) |
秋晴れ 目一杯の一日 |
８時から、灌漑用ため池の堤防と水路の草刈り作業、例年この時期にある農業の協同作業なのだが、農業従事者の高齢化に伴い年毎に参加者が少なくなるのは寂しい限りだ。
昨年は１１名ほどの参加があったのに、今年は６名の参加者。その人数で例年通りの作業量をこなすのだから、一人一人への負担が高くなるのは当然。時間も昼までかかってしまった。
休憩時間の話題は、年々被害が大きくなっていく「猪」の事。実りの秋のこの時期には決まって田の中に入り、稲を円形に倒して行く。我が家の田圃も一ヶ所被害が出ているのだが、猟友会での駆除も今のところ効果が上がっていないそうで、あと１週間後くらいの取り入れまで、稲が無事でいてくれることを祈るのみ。
この作業が終わって直ぐに小学校の運動会へ向かい、昼の弁当から最後まで見学。一番下の子が６年生で、今年で小学校の運動会とも お別れ となる。
校歌斉唱で指揮に指名され、一生懸命リズムを取る我が子の姿を写真に撮る。ファインダーがなんだか
１６時から、会議が一つ入っていた。
この会のタイムスケジュールは発足の時にアドバイスしておいたハズなのに、そんな私の言葉は、あまり重要には受け止めてもらえていなかったようだ。
会にも旬というものがある。それを過ぎれば たけてしまった タケノコのようなもの。どうにも料理のしようがない。
そこの所を隠さず言わせてもらった。
もう一つアドバイスした事が実行されたら、別な形での会の存在意義が出るかも分からない。だがそれをやるんなら、今回のような会の運営では到底息が続かないだろう。
夜は文化会館で伊勢音頭大会が予定されていたのだが、昼間の疲れからか足は向かなかった。
遅い夕食を取っていると、部落の青年団からの呼び出し有り。
太鼓台祭礼運行の書類作成についての依頼だった。
明日から、この方面の準備作業に掛かる予定。
火曜、水曜は平成１４年度の決算審査委員会の書類審査が予定されているのだが。
| 2003年09月27日(土) |
「鳥取県版ニューディール政策」で司書配置 |
定期購読している図書館関係の冊子に、鳥取県の片山知事の「知を大切にする社会ー子どもたちと学校図書館」と題する講演会での発言要旨が掲載されている。
図書館司書配置のための予算を、県職員の給料をカットして捻出したとの記述は、「なるほど」と思うに値する。
財政には、投資的経費と消費的経費がある。そのうち、後に残るものを作るための投資的経費は「善」で、消費して後にも残らない消費的経費は「悪」とする捉え方があった。
地方自治体にお金がないなか、日々の仕事をこなすため地方債という名の借金をしなければならないが、この使い道は投資的経費としてしか使えないと国によって決められている。つまり借金して箱モノは建てられても、借金して人を雇うのは不可能。だから借金財政になるとハード事業がさらに先行し、ソフト事業が遅れることとなる。
等々、現在の日本の財政構造がハード優先の土建国家体質からまだ抜け出していないことが、分かりやすく論じられている。
６月２９日付けの日記に「ケインズ経済学」の本を読んだ感想を書いた。その中で、公共投資のやり方を転換する考え方がどうも理解出来ないと書いているが、この片山鳥取県知事の講演要旨を読んで、経済の循環原理が「目から鱗が落ちるように」理解出来た。
３カ月毎に議会に提案されてくる予算は、款項目節で分類され、性質別分析と節別分析があり、投資的経費が事業毎に書き出されている。
このような資料と毎議会毎に格闘していると、知らず知らずのうちに、投資的経費が行政の仕事の 花形 であるような錯誤をしてしまうのだろう。
図書館関係の情報を入手したくて、定期購読しているこの冊子なのだが、公共投資の方法論についての情報を入手できるとは 大きな拾い物 をした。
行政改革という美名の元に 消費的経費を削って 投資的経費を捻出しようとする風潮があるのではないか。そうならば、バブル後の経済活性化策として公共投資を湯水のごとく垂れ流しして、今日の財政破綻を招いたその二の舞を繰り返している事になる。
乱暴な分析となるかもしれないが、「人的資源への投資による経済活性化」が日本再生の鍵を握っているのだろうか。
この件から派生して、頭に浮かぶ事がごまんとあるのだが、明日の予定がタイトなので、今日の日記記入はこれまで。
| 2003年09月26日(金) |
歴史的一日に一色達夫は何をしていたか |
１３時から従兄の葬儀に参列。お骨を拾って自宅に帰るまで参列させてもらった。
１８時から高校の同窓会の支部総会に出席。二次会に付き合いしたたかに酔った。
普段夜の町に出ることが皆無な私が先輩に付いて二次会にいった所は、初めて行くところだった。だがその店のママは、即座に私の氏素性を言い当てた。
市議会の活動報告を見ていて、顔と名前を知っていたようだ。
酔いが回るにつれ、夜が更けるにつれ、ママから様々な話を聞かせてもらった。
この世界で長年生きてきて、羽振りの良かった時の事、騙し騙されそれでもそんな思い出を明け透けに言えるある意味での純情さ。私がこれまでに付き合ってきた方々とは住む世界が違うが、それでも客あしらいの極意を心得たママには、話の端々に含蓄ある逸話がちりばめられ、夜の更けるのを知らない私だった。
そんな一日。
１３時半から２市２町合併協議会（第１１回）が丹原町で開催される。
従兄の葬儀への参列を優先し、この会議には妻に傍聴に行ってもらった。
この会議で新市の名称は西条市に決まったそうだ。
議員の身分については色々な話が出て 継続協議 となったとの事。
この部分の協議内容のメモ書きを妻に見せてもらいながら、この地の議員とは、何と情けない方々ばかりだと思ってしまった。合併という一大イベントに当たって、己が如何に対処するのか、その根本的な事を誰かに言ってもらわないといけないとは。
初対面でも隠すことなく明け透けに話の出きるママとは大違いだ。
この頭がクラクラするのは酔いのせいか、それとも別な理由で頭に血が昇るのか。気持ちの悪さが倍加してくる。
妻の話は明日の朝、素面になってから聞くのだった。
１週間後の稲の刈り取りのため、カドミウム分析用サンプルを朝イチでＪＡに提出する。あいにくの雨模様の天候のため、昨日の内に採取して水分を取っておいた籾を袋詰めにし、採取地データと共に窓口に提出。少々少な目だったようだが、担当職員にＯＫがもらえて一安心。
所要を済ませて昼近くに帰宅すると、従兄の死去の知らせと友人からの所要の電話が入っていた。仕事に気を取られて携帯電話のスイッチを入れていなかった。
この連絡で、今日と明日の予定は変更となった。
友人に連絡、要件を今日中に済ませる段取り。
従兄の自宅に駆けつけ、とりあえずのお悔やみを言い、お通夜と葬儀の予定を聞いて失礼させてもらった。
３０歳も年の離れた従兄なので、小さい時はよくお小遣いをもらった記憶がある。ほんのちょっと離れた部落に住んでいるので、私の家に何か事があった時など、真っ先に駆けつけて色々と手伝ってくれた。とりわけ家の建て前の時には、まだ健在だった叔母をともない、親戚の家の隆盛を共に喜んでくれたことを昨日の事のように思い出す。
長兄で、母屋を維持するには、それなりの心遣いがあっただろうことを、自分の立場とだぶらせて伺い知ることができる。
温厚な性格で、兄弟の面倒見も良く、親戚との付き合いも怠らず、部落のお世話事にも積極的に関わり、請われてある方の選挙事務長をしたこともあるらしい。
そんな人生を送ってきた故に、私が選挙に出た時には義理と人情の板挟みとなり、精神的な負担を少なからず掛けていたのではないだろうか。
口にこそ出さないが、人づてに様々な事を耳にする度に、どんなにすればお返しができるのだろうかと、思いあぐねる時が多々あったものだ。
自分は 好き勝手に選挙に出て、好き勝手な事を喋っていれば気が済む。だが、回り回って血の繋がりという逃れられない所に別な反動が及んでくる。
人間は社会的な動物故に、自分の責任以外のところからくる社会的プレッシャー。その原因を作っている本人として、申し訳なさにどうしても交わす言葉数が少なかったこの頃であった。
母を伴い、お通夜に向かう車上から見る夕焼けは、西の空を一面茜色に染めて秋色をさらに深めている。
明日は故人を偲びながら、一日お見送りをさせてもらう。
| 2003年09月24日(水) |
キックオフミーティング |
「キックオフミーティング」
この言葉に出会った時、なんだか即座に気に入ってしまった。
カタカナ語ばかりを趣味として使うつもりは無いにしても、この言葉は、状況を説明するのに至極適当な言葉だというふうに感じてしまったのだろう。以後、何処かで使っていないかと探すのだが、一向にお目にかからない。
今日、久しぶりに出会えて嬉しくなって、日記の表題にしてみた。
言葉後進県の愛媛では、まだ誰も使っていないのではないだろうか。
サッカーの試合が始まるのは「キックオフ」。おそらくここらあたりから、引用したと思われる造語なのだろうが、それは私の推測の域をでない。そんな言葉の出所よりも、「さあこれからゲームが始まるぞ」という心沸き立つような感じが、聞いただけで想像出来る言葉の響きではないか。
「キックオフ」に至るまで、選手はどんな準備をしてきたのだろう。選手１人１人の体調は。ヒーローは誰か。監督はどんな作戦を立てているのだろう。サポーターはどんな応援をしてくれるのか。他の競技場の状況は。試合が終わってから予定は。
「キックオフ」の瞬間は、これまでの、そしてこれから起きる事を想像する、一瞬の静寂の時なのだろう。
それが「キックオフミーティング」となるとどうなる。
この言葉との出会いは、行政におけるプロジェクト立ち上げ会議の開催時に使っていた言葉だ。
「プロジェクト発足会議」。というよりも「キックオフミーティング」と言う方が、何だか期待に胸が高鳴るようだ。
プロジェクトの目的は、その今日的課題は、期間は、経費は、参加人数と体制は、住民との協同行動は。様々な事前の準備が整い、いざこれから仕事に掛かる。そんな区切りの時を象徴するような、このカタカナ言葉。
さて、西条市の行政における「キックオフミーティング」の様子はどうなっているのだろうか。
議会では、様々なプロジェクトの予算は審議するけれど、いざそのプロジェクトが何時の時点で始まるのかや、行政内部のスケジュールなどは、予算審議の段階で大まかなところを知るのみ。
定常作業の中での会議開催などでは、その進捗状況などを知るよしもない。
たまに送られてくる 成果品 としての報告書によって、その現状を知るのみ。
これでは行政内部での仕事が見えてこないわけだが、さてこれからどんな方向性が考えられるか。
やっぱり、主要プロジェクトの取り組み状況を、様々な形で公開するのが最適なのだろう。
「パブリックコメント」とは違う形での公開は、既に多数の自治体で実施済みだとおもうが。
この言葉、何かの組織を立ち上げる時使ってみたいものだ。
| 2003年09月23日(火) |
予見的リーダーシップの発揮 |
暑さ寒さも彼岸までとの言葉通り、季節は暦通りに巡ってくる。
天気は予報通り、夕方から雨となった。明日予定の協同水源の水当番はこれで休みとなるだろう。そんな事を思いながら今日もキーボードに向かう。
一日予定が入っていなかったので、昼間は稲刈り前の細々とした作業をこなす。畦の草刈り、納屋の整理、残っている米の処分の算段、等。夜は資料の整理。９月議会の資料の整理、祭礼太鼓台運行関係の資料の作成、農業関係の提出資料の作成、その他資料の整理等、一杯になっている書斎は今日一日では片づけきれない資料の山。
そんな事で、今日は部落からは出ていかない一日となった。
だが、こんな日に限って夕刻からの来客多数。中学生の担き夫登録に関する問い合わせなどの祭礼関係、西条市内で開催されている写真展へのお誘い、農業関係の打ち合わせ等。なんだか上手く日程が合ったものだと今日を振り返る。
さて、こんな一日だったのだが、何かアクセントになる話題がないかとメモ書きの中から見つけたのが、今日の日記の表題「予見的リーダーシップの発揮」。
どんな集団でもそのリーダーは、全体の状況を把握してこれから進むべき方向を常に考えている事が求められる。
表題の言葉に行き当たったとき、私の脳裏に浮かんだのは、大谷太鼓台が隣部落の太鼓台を譲り受け７０数年ぶりに復興した年の事だった。
太鼓台奉納をおえ、高揚感が残るなか部落の集会所へへとへとになりながらも大満足の面もちで帰着した時の事、太鼓台復興に尽力した中心人物の顔を見ると、腕組みをして思い詰めた様相だった。主だった者を集め、その方が言った言葉は「よお、これじゃああかんわ、新にせんかあ」。
部落の有志が集まり、寄付を募ってようやく念願の太鼓台を手に入れ、その苦労が実っての奉納が終わっての直後、リーダーはこの太鼓台ではダメだと言ったのだった。
その時、私には、何でこの太鼓台ではダメなのか、こんな日にどうしてそんな事を言い出すのか理解出来なかった。
解らないままに月日が過ぎ、部落内で聞こえて来たのは、あの人、太鼓台の飾り幕を作っているらしいよ。というものだった。
戸数も少なく、部落内に大きな企業もなく、太鼓台を作る時も大口の寄付など何処にも仰げない中で、やっと手に入れた中古の太鼓台。それを１年使っただけでどうやって新調するというのか。考えぬいたすえにリーダーが思いついたのは、自分達で手作りするということ。その方向にみんなを引っ張って行くためには、まず自分がやって見せるという考えで、１人で飾り幕制作に取りかかっていたのだった。
そんなリーダーの熱意が実を結び、復興３年目には新調がなり、その太鼓台を担いでもう２０数年となる。
この太鼓台を担ぐ度にあの時の事を思いだし、リーダーの有り様を想っている。
私も太鼓台の運営をはじめ、これまでに様々な活動に関わってきた。
自慢話をする年には未だ早い年代故、失敗談の方が今は多いだろう。
作っては解散し、作っては自然掃滅し、途中引き受けては後ろ髪を引かれながらの離脱も数限りない。
そんな人間のなれの果てが 市議会議員 なのだから、やっぱり今だに失敗のほうが多いようだ。
だが、そんな 起承転結 を数多く経験していると、上手いっている最中にも常に次の変化が見えて来るから、不思議ではある。これが 感 というものなのだろうか。
だから、今では自分の行動に信念めいたものが芽生えているようだが、こんな時に恐いのは過信。あくまでも、あの時飾り幕の手作りを１人で始めたリーダーのように、自分でしてみせるという事を基本に置かねばなるまい。
「予見的リーダーシップの発揮」という観点からＨＰを考察してみると、決まった事をお知らせするだけのＨＰなど、興味半減だろう。市報・市議会報を見ればそんな事はわかる。
議員という選ばれた者が発信する内容としては、やっぱり「社会をどう予見し、自分はどういう視点でものを考えるか」との観点があることが望ましいと想うのだが。
様々な状況にあって、不完全にしか出来ていない人間一色達夫という一個の生命体が、どんな事を考え、想い、行く末を予見し、これから地域が目指すべき方向にどう舵取りをしたいと想っているのか。
そんな事を教えてくれた、また認識させてくれる祭礼がもうすぐだ。
| 2003年09月22日(月) |
９月議会最終日 もう曼珠沙華の季節 |
平成１５年９月議会の最終日。
理事者から議会に提出された議案が、どのようにそれぞれの委員会で審議されたのかを委員長が報告する。私の所属する総務企画産業委員会での審議内容が、さて、どんなに報告されるのかを聞くのも今日の仕事の一つとなる。
地域イントラネット基盤整備事業については、徹夜で色々と準備していった甲斐があって、記録に残しておく必要のある部分については網羅出来ているようでまずは安心。
だが、この部分の予算について、合併支援債を使うことの疑問を呈するとの趣旨での反対討論があった。委員会において、合併支援債の性質までは聞いたが、後年度負担増しへの懸念については質疑出来ていなかった事を反省点としたい。
その他 カドミウム分析機器の導入事業・市民の森梅まつり・スノーカーニバルＩＮ石鎚についての報告は良。
他の委員会の報告の中では「西条地区更生保護女性会補助金」についての内容が面白かった。西条市を含む全国２８ヶ所のモデル地区指定によって、ミニ集会の開催などの事業を行い、成果品としての報告書を作成するという事業。
私の今議会での一般質問で「高齢者保健福祉推進モデル地域設定」について問うたのだが、市長答弁は「モデル地域という意味が解らない」というものだった。
モデル地域指定という行政手法は、既に長い歴史を有してその意義は確立されていると私は思うのだが、市長が自分から出すモデル地区指定事業なら理解できるのだろう。そんな事を思いながら報告を聞いている一色達夫の次の仕事は、松山郊外の団地での高齢者問題調査の詳細を聞きに行って、より具体化した事業内容を把握すること。
そして、自分自身の高齢者政策についての理論武装を強固なものとし、地域の中からその必要性を認識いただけるように情報提供することも、この職業に携わるものとしての一つの仕事の進め方となるだろう。「あっちがダメならこっちから」かな
各種委員任命についての同意案は全員賛成。
全員協議会で「東予広域都市計画区域マスタープラン（県案）策定及び線引き廃止後の土地利用規制等に関する報告」等があった。
この都市計画は、この地域の将来にわたる土地利用の基幹をなすものとなるのだが、資料にさっと目を通しただけでは理解しがたかったのが本音だ。１０月１０日には説明会が予定されているので時間を作って聞きに行かねばなるまい。
７月頃から話題となっていた様子の、私のＨＰ内容についての話が出る。あらかじめ予想はしていたが、本来、議員が議員活動の一環として行っている事項について全員協議会に出すこと自体が疑問だとの認識から、この件についてはコメントしないと決めていた。
口火を切った議員の論旨は論外。あと２名の議員の論旨は、一つの見識として記憶にとどめておくため日記に記録しておく事とした。
西条市議会でもＨＰを立ち上げる事としたとの報告がある。県下１２市の内１１番目の開設となる模様。内容については、若手中心の議員５名で当たる事となる。
中学３年の息子の運動会は一日順延で今日の開催。議会に出る前と、議会終了後に見に行く。このところの朝夕の冷え込みで体調が万全でないなか、なんとか一日怪我もせずに終えられた様子。
夕方時間が空いたので、田圃の畦の草刈り作業の実施。昨日は見かけなかった曼珠沙華の花が咲いている。季節の花だから刈らないでおこうと一瞬思ったのだが、エイーとばかりに草刈り機の刃の餌食としてしまった。
普段とは違う行動は、やっぱり昼間の憂さ晴らしか。
これから一日毎に秋に向かって行く。祭礼準備、稲刈り、祭礼、麦まきと１２月に向かって１年の締めくくりの作業が目白押し。
その間に、活動報告１５号の編集、配布。次回の議会を目指しての政策調査の予定。
| 2003年09月21日(日) |
政策論争なき自民党総裁選 |
２０日に行われた自民党総裁選挙で小泉純一郎が再選された。
その解説記事を読んでみると、彼の進める構造改革推進路線が継承される事への認知が得られたものの、その歩みは不確かなものであり、景気回復要求と歳出抑制の両立という、相反する政策の舵取りの難しさにどう対応するかが問われる事となるようだ。
今回の総裁選挙を争った４氏の政策を詳しく分析する機会を私は逸したが、解説を読む限りでは公約として掲げたものに数値目標というものが少なく、その点では私が７月に受けた研修のおりに聞いていた、「小泉の掲げるマニフェストは、１００年前のイギリスでのマニフェストの出始めの時の内容程度でしょう」と言った教授の分析通りだったようだ。
元来小泉に政策の深みを要求するのは無理だろう。それは菅との党首討論の時、「イラクにおける非戦闘地域など私に分かる訳がない」と堂々と言ってのけるところからも明らかだ。
合衆国のオールオワナッシングの経済政策の基幹をなすフリーマン経済学の流れに属する竹中などは、日本の社会構造をガタガタにしてしまうだけだということが、もう声高に叫ばれているのに首を切れない。そんな政策無策が何故続いているのだろう。
自民党橋本派の分裂選挙に象徴されるように、総裁選挙をする前から自民党の勝ち馬乗っかり体質が分かっている者にとって、政策についての言質を取られるような事を最初から言う人間などは○○だと切って捨てられる。
そんな状況の中で、これからの国の政策決定の最高責任者となるであろう者を決めていくのだから、日本の政治にはここ当分期待できないと感じるのは私だけだろうか。
これで国政選挙の日程も決定されたようだ。そうなれば、勝ち馬に乗りたい方々が集票マシーンとして多いに働くのだろう。だが、要求されたら「あれもこれもＯＫ」という体質から、巨額財政赤字を生み出した無責任政治の付けが回ってきた今日、もうそうそう仕事が回って来ないと感じだしたお方が増えて来たら、さて、その不満の受け皿としてどんな政治が選挙民の前に提示されるのか。
それとも、最後の悪あがきで、だらだらと同じ体質を引きずって行くのか。
日本という国。とことん落ちる前に修正するという歴史を、これからみんなで作っていかなければならないと思うのだが。
| 2003年09月20日(土) |
高校の音楽鑑賞会 サクソフォン四重奏鑑賞 |
今年の稲作もそろそろ収穫の頃を迎え、あきたこまち は既に取り入れている田圃をちらほら見かけるようになった。
この地域で一番作付けの多い ひのひかり は１０月に入ってからの収穫となるが、このところの天候でその頭を垂れ黄金色に化粧をしつつある。
そんな季節の風景を騒々しい身の回りにありながら感じている今日、もう終盤になっている水当番。６時の目覚ましを雨音と共に聞き、今日は休みだとこの１週間の寝不足解消のため、再びの眠りに入る。
台風１５号の接近に伴う雨空の一日となった。
娘が通う高校の文化祭での催しの音楽鑑賞会が１４時から高校体育館であったので、妻と二人で出かける。昨年は「狂言鑑賞会」だったが、今年は「サクソフォン四重奏団 トルヴェール・クワルテット」演奏会。
私にとっては、文化会館のオープン当時に聞いた金管楽器演奏会での印象が良くなかったので、今日の演奏会にあまり期待はしていないままでの着席だった。
弦楽器はその楽器の構造上から、音の周波数帯が広いのか、その奏でる音色は聞いていても心地よい印象を常に持っている。比べて管楽器はやたら高音域が耳障りで、これまでの演奏会での印象と相まって、今日の着席までの心模様を作り出していたのだろう。
会場の体育館に到着した時には、全校生徒と自由参加の保護者等で満員になっている。その数１３００名とのこと。生徒のざわめきと体育館の屋根を打つ雨音で、なおいっそう私の心を開演前の期待感から遠いものとしている。
だが、そんな私の心象風景は、一曲目の音だしの瞬間から見事に覆ってしまった。アルトからバリトンまでのサックス４本の音色は見事に解け合い、一つの音となって曲のテーマを聴衆に届けていく。楽器と演奏曲目を薬籠中の物としたアーティストは、過去の印象という呪縛から私の心を一気に解き放った。
屋根を打つ雨音までもが音楽に適度の潤いをもたらし、自然の中にある音の造形を人間の能力によって芸術までに昇華させる瞬間。
２曲目の「Ｇ線上のアリア」を聞いて、今日という日は 良い日だった と日記に書く理由は確実なものとなった。
弦楽器の４本の弦のうち、Ｇ線だけを使って演奏するバッハ作曲のこの曲。高原をわたる風のような爽やかさを感じる名曲だが、弦楽奏者の能力を測る難曲としてもよく演奏される。
日本の歌メドレーからヴィバルデイの四季、ビゼーのカルメンまでレパートリーは豊富で、全体としての調和を失うことなく、休憩をはさんで１時間半の演奏会を一気に聞かせた。さんざんに心を惹きつけておいてアンコール２曲で締めくくる演奏者の手練手管に、さすがの一色達夫も拍手の手に力が入るのだった。
リーダーでアルトサクソフォン担当の須川展也は、０２年ＮＨＫＴＶ「さくら」テーマ曲の奏者とのこと。
この様な企画を立案出来る高校教師と、それを実現する学校、それに鑑賞機会を作ってくれた娘に感謝。
明日の中学校運動会は大丈夫だろうか。
| 2003年09月19日(金) |
特別参与の活用という方法はどうですか |
２市２町の合併後の議会構成について、現在事務局提案されている方法は、議員に特例を与えて合併に賛成してもらうため、合併特例法に盛り込まれたいわば まきえ の色合いが濃い。
その事は、小松町町長、丹原町町長の住民説明会での発言に待つまでもなく、衆目の一致するところだろう。
議会が住民に信頼されていれば、特例適用にこれほどの異論がでるはずもないということだと思う。
「正義の味方ここにあり」という調子に、自分の理論を並べる一色達夫の言う事が全て 正しい かというと、異論噴出だろう。だが、少なくとも議会の中だけ居心地の良い意見に私は組みしようとは思わない。
議員諸氏が、合併に対して、その行く末を見届け・合併後に調整すべき項目についての意見を言い・面積が広くなって意見が届かなくなる懸念に対処するため、任期延長特例に頼らないでも出来る方法は、昨日の日記に「地域審議会委員に元議員を当てる」との考えを書いた。
そして今日は「特別参与の活用」という考えを披瀝しておこうか。
合併への懸念に対処するのは、なにも議員だけに限った事ではない。それをことさらに議員だけを特別扱いするから新聞に「議員だけが甘い汁か」などと書かれるのだ。議員に特例を付けて合併に向かわせようとするような事ならば、その合併とは一体何なんだということになる。
地域の様々な課題解決に努力するのは国県・自治体首長・役所職員・議員・住民等、自治体運営に関わる全ての人である。
そんな中で、地方自治体の二元代表制の一方である首長は、最も多くの権限と責任を負っている。
だから、その方々の言動には一言一句・一挙手一投足に厳しいチェックが入るし、そんなチェックに耐えうる深い見識と物事への洞察を要求される。
この地域にそんな役割を担っているお方が４人いるが、それが合併で１人になる。
あとの方々の身の振り方については、巷では様々に取りざたされているが、この方々が新市の進む方向に対して、今後も関わっていける方法を採ることも考えられる。市長・助役・参与という方法も有るということ。
だが、議員特例も付けろ、助役・参与もＯＫだ、というような「船頭多くして船山に登る」という事を奨励しているのではないことも付け加えておく。
この地域では、えてして何でもＯＫという事象がしばしば起きるからね。
さて、地方自治の二元代表制の一方である議会は、合併というイベントに向かって、自らの行動理念をどう世間に問うていくのか。
| 2003年09月18日(木) |
東予市長ＨＰ 議員任期延長への見解 |
東予市のＨＰを検索すると、「こんにちは市長です」とのページに「市長随想」を書いている。
その欄の９月１日付けには、議員任期延長についての見解が掲載されている。
合併という一大イベントのなかで、良識を失わない判断といえる。
要旨は
この問題についての疑問をもつ住民にたいして、市側より合併特例法による根拠や合併協議の経過を見届け予算に住民の声を反映し、変革期に議員としての責務を果たしていく等の理由を説明し理解を求めてはいるが、批判に対して真っ向から説き伏せる明確な論拠にはなっていない。
住民の理解が得られないとすれば納得のいく合併とはならず将来に大きな禍根を残すこととなろう。
と現状を分析し
それなりの議論を尽くし説明責任を果たせば、さらに合併への納得度を高める絶好の機会にもなるであろう
と結んでいる。
この件に関して「１年７カ月の任期延長で何が悪い。いやなら議員を辞めろ」と発言する西条市長と比べてみれば、その差は歴然としている。
西条市長は「少数となることのメリットをしるせ」とも言ったが、本来合併とは首長等特別職と議員と自治体職員を減らす事をメリットとして進めているハズなのに、ご自分の行動と矛盾する事を平気で言うお方だ。
東予市長の文章に中には「協議会でも、ある委員から任期延長については金額で換算出来ない部分があるとの意見が出た。」とあるが、その協議会を傍聴していた私は、この委員からの発言を聞いて、「この委員、任期延長容認発言をして、議員に恩を売るつもりではないか」と感じてしまった。
「議員の任期は本来４年間ある」と、西条市長が飯岡地区での住民説明会のおりに発言した。「次の選挙は定数が減るので今回大幅に得票を伸ばす必要がある」と言いながら必死で選挙を戦った方々が、そんな市長発言に同調するのだから、議会とはなんとも魑魅魍魎が闊歩するところだと、馴染めない一色達夫は、それでもか細い声で発言してますが。
東予市長は文章の中で今後の協議について示唆に富んだ発言をしている。
私の合併問題についての主張は、�仝什濘覆瓩蕕譴討い觜臺散┻弔話楼莠�治体の抱えている問題解決を先送りするだけのものでしかなく反対である。�△世�、自治体の形は現在のものでこれからも維持出来るものではなく、合併しないのであれば地域連合の模索、議員定数の大幅削減、行政の効率化、住民参加等の施策を強力に進めなければならない。�９臺擦�避けられない既成事実ならば、そのために少しでも良い合併となるよう、地域面積が大きくなって行政サービスが落ちるのを補完する狭域施策を早急に準備しておく必要がある。
どっかのバカが、一色達夫は合併賛成か反対か分からんと言っていたが、この事は議場の中で既に発言していることだ。
現在、事務局提案として出てきている議員任期延長の根拠を尊重しながら、住民にも納得いただける 妥協案 を探るべきだろう。
「地域審議会は機能しない」とすでにこの日記に書いた。
市長というものは、自分の思い通りに仕事をしたい役職のようだ。職員は仕事を進めるに当たり、住民の声を反映するための審議会等の意見を聞く場合が多い。だが、現在の審議会等は、何処いっても同じメンバーばかりらしい。
そんな中で新しい組織である合併に関する地域審議会が機能するかどうかは、その人選にかかっている。だが、市長任命であるが所以に イエスマン だけで固められる懸念がある。
２市２町に、この地域審議会が設置されるにあたり、委員には旧市町の元議員を当てることが考えられる。
合併を進めた方々が、その行く末を見守る役割を果たすのであれば、１年７カ月と言わず、合併後１０年地域審議会でモノを言っていただければ良い。
予算書の読み方、行政の仕事の進め方、これまでの仕事の経緯、等々の広い深い知識を活かせること必定。しかも議員は選挙という洗礼を受けている地域の代表者。
これなら、議員任期延長について事務局が説明する理由をクリア出来るでしょ。
１３時半から文化会館小ホールで「教育・子育てフォーラム」があった。主催担当は西条市役所企画調整課。
所要があって、基調講演全部と対談の半分を聞くにとどまった。
そんな状態でもって評価を下すのは、準備万端を整えていただいた方々に申し訳ないのだが、このフォーラムの意図する所が理解できない。
平日の午後という場所の設定（会場にはやけに市職員の姿が目に付く）。講師の人選とその内容（話の中に医者の息子の事例ばかり出すのがしらける。時間配分ミスも講師としての致命傷）。対談者の人選は市長の好みか（京大出のベンチャー企業家という経歴がいかにもだ）。
講師が 舌足らず という言葉を使った。
私は「言葉狩り」を趣味とはしていないが、この言葉現在では 言葉足らず と言い換え、議場の中での発言は修正される。
もっと書きたいところだが、今日の日記長くなりすぎたので。
今日の日記の内容は朝イチで決まった。
人の悪口は、言っている本人の品格を下げることとなる。
人の評価は、良い点と悪い点を並べ表することによって、人物像を明らかとすることが出来る。
評価と悪口の別れ目は微妙で、受け止める人によっての評価もまちまちだろうから、記入者の品格を落とさないで西条市のトップの人物像を描こうとすると、これがなかなか時間のかかる作業となる。
「どうしようもないじぶんがあるいている」（山頭火）
怒っているとき、笑っているとき、泣いているとき。そんな自分を見つめているもう一人の自分。何に対して怒っているのか、何が可笑しいのか、何が悲しいのかそれとも感動の涙なのか。表面に出ている状態をもう一人の自分が分析し、相手に対して、自分に対して、みんなに対して、この状況の落とし前をどう付けようかと考えている。
そんな芸当をしている自分に気づいたのは、やっぱり山頭火の句に出会ってからだったのか。今では定かではないが、感情の高ぶりの被害を最小限にしていくことの役割を果たしていることは、紛れもないこと。
西条市長には威嚇癖がある。
私自身がそんな状況のときに出くわしたのは、もう数年前の校区懇談会の時だった。そんな状況を端で見ていた自治会役員が「ああまた始まった、○○地区でもやった言ってたよ」とサッサと引き上げたところを見て、噂には聞いてたがと感じたのだった。
私も、若いときはよく怒った。今でも時々怒っている。
だが、友達も年を取り、部落の青年部も成長し、自治会の方々も率先して仕事をしてくれる方々ばかりになってきたし、子供達も大きくなったし、趣味の会では感覚チャンネルを切り替える、妻も今では古女房、選挙を戦う下心があるとどうしても弱気になる。そんなだから、「回数は激減している」とは妻の評価。
自分の言わんとすることを、どんな言葉にして、どんな表情で、どんなイントネーションで、どんな演出を凝らして表現するかによって、聞く人の感じ方が違ってくる。
穏やかな言葉を穏やかな表情で、キツイ言葉を並べ怒りの表情で、示唆に富んだ言葉を選びウエットを効かせて、等々、日本語の並べ方と様々な変化の持たせ方によって、聞く人の受け止め方が違ってくる。
政治家は 言葉 によって人の心に訴え、自分の思い描く世界に人々を導く商売。だから、言葉の貧困は政治家としての致命傷となる。
さて、そういう評価をする自分はというと「言うは易く 行うは難し」。
生まれてこのかた５１年。毎日毎日 日本語しか使っていないのだから、ちょっとは上手くなれよと叱ってみても、やっぱり反省ばかりの毎日。
これからも言葉との格闘の日々が続く。
| 2003年09月16日(火) |
季節は巡り それぞれの想いをもって |
祭礼まであと１月となった。
例年通り、太鼓台運営委員会からのお知らせ文章を作成、単車で部落内１２７戸に配布する。
この年に不幸事があった家には配布をひかえるのだが、亡くなられた方々の顔が浮かび、祭礼への期待感と共に、相反する人生のはかなさが胸に去来、何だか刹那なる心境。
あの人は、不自由な足をかばいながら、表道路まで出て来てくれて太鼓台を見送ってくれた。あの人は、３年前に総代を引き受けてくれた。あの人は、炊き出しのみそ汁をよそってくれたのは何年前だっただろう。
顔を合わす部落の方々と、言葉を交わしながらの秋晴れの午後。どんなに悲しい事があってもそれでもやっぱり祭りはやってくる。それぞれの想いをもって太鼓台を差し上げる、その時をあと何日と指折り数えながら、今年も同じ作業をこなしている。
行政からの補助金絡みの自治会事業で、止まっている案件がある。私の感覚からしたら理解不能な理由でのトラブル。良かれと思って組み立てた事なのだから、後処理を進めなければならない。
手を付けてからかれこれ４カ月か。スムーズに行けば７月中には終了していることだのに。人それぞれ、価値観の違いは遺憾ともしがたいものだ。
依頼事項の処理１件。一つの仕事を進める中で、立場立場からの見方の違いがあって、それを聞いて回っているうちに全体像が浮かび上がってくる。
依頼内容に添えそうなので一安心ではあるが、知らなくてもいいことまでも
仕事の捗った一日ではあるが、秋空に舞う木の葉のように何だか郷愁を誘う我が胸の内。
久しぶりにお花の稽古に向かう。芸術の秋か。
| 2003年09月15日(月) |
朝６時からの 空き缶拾い |
今日は全国的に 「敬老の日」なのだが、もう一つ 「スカウトの日」でもある。
イギリスの何とか言う貴族だったか退役軍人だかが提唱し、日本にも広がり長い歴史がある「ボーイスカウト運動」。
息子が小学校低学年の時から参加し、これまで続けているなかで、保護者として出席する様々な催しがある。そんな中からも子供の成長の過程に関わり、共に社会と関わっていく中から、様々な気づきが得られたものだった。
今日は「スカウトの日」という事で、全国一斉に「カントリー大作戦」と銘打った清掃奉仕を実施する事となっていた。
朝６時、秋模様の漂う爽やかな朝靄のなか、制服に身を包んだビーバースカウト・カブスカウト・ボーイスカウト達が集まってくる。それに指導者と保護者が一緒になって、産業道路の路側帯や中央分離帯に捨てられたゴミを拾って歩く。
受け取った２枚のゴミ袋は、１時間の実施で一杯になってしまった。
燃えるゴミと燃えないゴミに分けての回収。
空き缶・ペットボトルが集中して捨てられているのは、信号停止の場所や、中央分離帯が途切れるヶ所。自動車が速度を落として通過する所が 狙い目 ということだろう。
燃えるゴミはジュースの紙パック・タバコの箱・それに煙草の吸い殻。中でも一番は「煙草の吸い殻」だろう。
喫煙者は自分の捨てた吸い殻が、ゴミとなって何時までも形をとどめている事に、あまりにも無頓着である。自分の吐き出した煙が他人の健康を害する 凶器 となっていることに 気づかない振り をしているお方があまりのも多い事から考えても、煙草のポイ捨てを無くすには、東京都千代田区のような罰則を科すことが有効だろう。
この９月議会の一般質問のなかで 環境美化に関する取り組み を聞かれて市長は、議員がその対策の提案をして下さいと上手く 責任転嫁 していた。禁止条例の制定については 誰が（罰則を）履行するんだ とこれにも消極的な発言。
市長がやらないのなら「松山の町を綺麗にする条例」のようなものを、議員提案で制定する 手 もある。
「地下水保全条例」の議会提出も、当初言っていた時期よりも大幅に遅れた。
合併問題の事務処理で職員を疲弊させ、新しい条例を考えるというような仕事をする時間が無いのなら、議員が替わってそんな仕事に取り組む事も必要だろう。
そんな事を思いながら、アスファルトにこびり付いた煙草のフィルターをせっせと拾い集めていた。
８時終了。西条市内全団で、保護者も含めて約２００名の参加。
ゴミの全量は、ここ数年減る傾向にあることは良いのだが。
「敬老の日」
超高齢社会に向かいつつある日本にとって、年寄りを敬い感謝する日としてのこの日は、当初制定した目的とは違った形で現実と向き合う日としなければならなくなってきている。
色々あっても、存在してくれることが子供達への無言の教育となり、家の中に人間が生活していることから発する暖かみを与えてくれる。家族の中の年寄りが、全てそうあって欲しいと願う今日。
父はショートステイに出かけて留守。母に言い付けられた仕事は２つ済ませたから、今日のところは良しとするか。
台風一過、秋晴れの日曜日。
昨夜は２０度以下になったのだろうか、掛け布団がいるほどになってきた。
何だか一日、子供達のアッシー君をしているようだった。
下の子の自転車修理、中の子の買い物の付き合い、上の子のライブハウスへの送り迎え。
それでも、そこここでは、市政についての質問も受け、それなりに市民の役にはたっただろうか。
問・神拝小学校の生徒増加についての対応は、もう教育委員会で検討してるんですか。
答え・９月議会でその事についての本藤議員から質問が出ました。状況は把握してますけど、この件についての国からの補助金が無いそうなので、市としては厳しい対応になるようですね。
問・大規模改造の時、プレハブ校舎を使っているのを見たんですけど、子供達が可哀想でしたよ。
答え・１０００名以上は何年続くんですか。西条では飯岡小学校の経験があるので、その二の舞は避けたいとの意見が強いようで、対応策を決めかねているようですね。
問・周桑病院はどうなるんですか。
答え・市民病院になります。
問・医師会が反対してませんか。病院経営は市立では大変でしょう。それに評判はどうなんですか。
答え・今回、介護保険の事でちょっと聞いて回った時には、病院の事は出ませんでした。医師会は紳士だから、表面きっての反対は出ないんじゃあありませんか。
宇和島などにも市民病院はありますけど、経営は大変みたいですね。
去年、周桑病院を見に行った時には、電子カルテの導入や患者取り違え防止用リストバンド導入など、それなりにやっているとは思ったんですが。
問・経営状況はどんなんですか。
答え・大規模改造した時の借金を年々返してはいます。去年のデータも聞いてみたんですが、その時には担当の手元にデータが無くて聞けませんでした。
私もまだ勉強不足なんですけど、あれも人気商売みたいだし、年々機材を新しくしないといけないし、スタッフ確保も系列が無いとなかなか難しいんじゃあないですか。
問・市議会議員も勉強の範囲が広くなって大変ですね。
答え・それができないと皆さんからリストラされますから、まあ精出してやります。
・期待してます頑張って下さい。
ありがとうございます。それでは失礼します。
この問を受けたのは神拝地域。
合併住民説明会ではあの惨憺たる出席者数だったが、市政の行く末には、それなりに関心を持っている事が伺い知ることができる。
私の知らなかった情報も既に持っているのだから、やはりこちらから出かけていって住民に接していないと、行く方向を見誤るということだろう。
祭りも近いので庭木の剪定をしていたら、道行く部落の方が様々な話をして行く。自民党総裁選挙の事。ある政党の街頭○○が五月蠅い。お父さんのその後どんなで。市長選挙はあるのですか。道路が広がって良くなったんだけど、知らない車がスピード出して恐いです。ライトに目がくらんで自転車の前タイヤが田圃へ落ちました。
夜６時半から、市内で活動する混声合唱団の結成２０周年記念演奏会を聞きに行く。会場はほぼ一杯の入場者で埋められ、混声合唱のハーモニーを静かに楽しんでいた。
前半２パート、休憩１０分を挟んで後半２パート。２時間たっぷりの盛りだくさんな内容だった。
盛りだくさんだった所以に、全体としてのパンチ力に欠けたきらいがあったものの、随所に混声合唱の聞かせ所がちりばめられ、次への期待をまた持ちながら腰を上げた。
エントランスでの笑顔の団員の見送りを受ける。
爽やかな余韻に浸りながら、新居浜でのライブに行った娘のお出迎え。
キャピキャピとした独特の話し言葉を背中で聞きながら、走り慣れた道路を帰還する。
そんな事で過ぎていった秋晴れの日曜日。時間はゆったりと流れて行った。
| 2003年09月13日(土) |
気に入らないなら出てけ てか |
妻に昨日の日記を読んでもらい感想を聞いてみた。
なるほど、これが講評の元になった文章ね。言い訳ばかり並べてるわね。けど、こんな風に文章になって読み返してみれば言い訳だと分かるけど、口ですらすら言われたら「普通の人はそうかな」と思ってしまうでしょうね。
岩手の１０％は余計ね。取って付けたみたい。西条の任期延長特例と何の関係もないわよ。
あなたのは、これ。ふんふん、相変わらず回りくどいわね。
理にはかなっているけど、難しいわね。西条の人間というのは、影では批判するけど、本質は寄らば大樹の陰なんだから、個人攻撃ばかりだと 引いちゃう わよ。
正論を言う人に賛同しているような振りはするけど、いざ動きだして後を見たら誰もいないんだから。
今まで何をやってもそうだったじゃない。
あなたも相変わらず血の気が多い文章書くけど、理論ばかりじゃなくて、地域の夢の部分を織り交ぜとかないと、単なる暴露本になっちゃうわよ。
それもだけど、市長の 議員を辞めろ 発言の事は書かないの。ソッチの方も大問題よ。
さすが、我が同志・参謀・知恵袋・右腕 良いことを言う。
私が以前関わっていた趣味の会でのこと。全国組織の中の四国ブロック会議に参加していたのだが、その組織の運営についての改善点を提言したことがある。
そしたら即座に、その会議の主要メンバーから反論の手紙が四国中を回り、次の会議では延々４時間 つるし上げ を受け、挙げ句に「そんなに気に入らないなら四国を出てけ」との暴言を受けた。
この気の短い私が、そんな理不尽な行為を我慢することが出来たのは、西条へ帰れば１５００人以上の会員が待っていてくれるからだった。
つるし上げの主要メンバーは、ある県の県民文化賞を受けたような 由緒ある組織 の責任者だった。
組織を維持するためには、異論を唱える者を抹殺するまで やり込めなければ 求心力を維持する事ができないのか。そんな、性格だから長年組織の責任者で居続けられるのか。延々４時間の つるし上げ の最中、私は、そんなにまでして地位を維持している人間のＳＡＧＡを冷ややかな目で見ていた。
合併問題住民説明会で市長は、しばしば、「私のすることが気に入らないのなら選挙に対抗馬を出してみろ」との発言をした。
今回の９月議会の一般質問の答弁の中で、ある議員の、議員任期延長を養護する発言について指摘受け、「そんなに任期延長が気に入らないのなら、議員に留まらないという選択肢もあるだろう」と言った。これは多分、私の８月７日の日記を読んでの発言だろう。
ＨＰを検索していると、合併問題での対立から、「そんなにこの枠組み以外の地域が良いのなら、そこに引っ越したら良いんだ」 という趣旨の事が書かれているのを見かける。
西条市議会の中でも、市長発言に力を得たのか、任期延長反対議員に対して 議員をやめんかい との発言が目立ちだした。
そんな発言に対して私が軽く受け流していられるのは、
・延々４時間のつるし上げに耐えた経験。・あの時の主要メンバーの殺気だった目つきに比べたら、西条市議会など紳士だと感じている自分。・議会制民主主義の本旨にもとる言葉しかもたないものへの哀れみ。
それと、 一色達夫 と名前を書いてくれた方々が １期目１１３０名、２期目１００９名、３期目１０２７名いるという事実への自信からだろう。
| 2003年09月12日(金) |
事前準備か 事後処理か |
台風１４号が日本海を北上している。その影響での雨が断続的に降っている今日、これで残暑も一段落といくのだろうか。
９月議会「生活福祉教育委員会」。１０時からの現地調査は大雨の中での行動だったらしい。１１頃からの議案審議だろうかと、出がけに一つ用を済ませていたら、市役所に着いた時にはもう審議が初めっており、１２時には全ての審議が終了した。
今議会に提出された「給食食器への磁器導入を求める請願」。この同じテーマで、もう十数年請願を出し続けている。改選前の議会では、継続審議にして１年間での審議未了とする場合が多かったのだが、今議会の委員会審査では、一発で不採択となる。
このような運動が社会的な広がりを見せているのなら、議会での不採択は一定の批判を受けるだろう。だが、請願文章の文言一つとっても活動の積み重ねの成果が見られず、社会状況が既に請願内容を満たしている項目があると、議会内での賛同者は少数に限られてくる。
この請願の提出者は、私が青年団をやっていた頃からの知人なのだが、議会最終日の請願採択には、私は賛成しない。
午後、時間が空いたので、資料整理・依頼事項の処理等に費やす。
今日の表題は「事前準備か 事後処理か」とした。
資料整理をしていて、書斎の壁一面が一杯となってしまった資料を眺めながら、事前準備の大切さを思った。そこに今日の表題の出所がある。
西条市議会でＨＰを公開している議員は２名。
私とは別の方の「ＨＰ自由掲示板内８月を振り返って」に「議員任期延長」について理解を求める文章がある。この文章がＨＰ管理者のこの件に関する公式見解として公開しているのだから、それに対する講評は 受けてくれるだろう。
「議員任期延長問題」についての文章の論旨は、現在合併協議会に提案されている、１年７カ月の任期延長は最も妥当な案であるという事だろう。
だが、この文章を読む限りでは、合併協議を進める期間内に２市２町間での懸案事項を如何に解決しておくかとの視点が欠落している。
分かりやすく言えば、伊予市のように、任意協議会の時点で議員の身分についての小委員会を設け、住民から批判の対象となる議員任期延長の特例は利用しないとの確認を取り、少しでも良い合併を目指そうと 事前に準備 している地域の例から学ぼうとしていない、ということだ。
合併に対する批判を回避するため、問題となりそうな部分についてはとりあえず「合併後に調整する」としておいて、その調整のための議員を７８名準備しておく。それなら、何故今現在の時点で 調整しておいて 少しでも身軽になっておこうとしないのか。
原因を自分達が作り、その解決のために特例を使う。その事を 無駄 だといっているものを、合併でいずれは経費削減になるのだから １年７カ月の４億余分は無駄ではないという。
良い合併＝周到な事前準備。
悪い合併＝ばたばたとした事後処理。
私の言っているのは、この事なのに。
回りを見回して、大勢が決まってから結論を出そうとする。任期延長問題も、他の事例を参考として、自分の都合に一番良いものを事務局提案させたのじゃあありませんか。
そうしておいて、事務局が用意した
�／兄垠�設計画の推移を見守る
��合併後に調整する事項がある
��新市の面積が広くなって住民の声が届かなくなる
�ぃ臆鵑陵住司埓�を確認する
を理由として、自分の意見とする。
それならば、「自治体の将来の有るべき姿について、どんな勉強をし政策提言をしていくのか」との視点が無くても議員は務まるということだ。
大政翼賛思考が日本をダメにしている事は、大方の日本人が自己評価として持っていると思うのだが、いざ自分に降りかかって来ると、やっぱりそちらの方が居心地が良いのか。
それとも、何だか訳の分からないことばかり言っている 一色達夫 と同じ意見だと思われるのがイヤなのかな。
一字一句について全て講評したいところだが、今日はここまで。
| 2003年09月11日(木) |
総務企画産業委員会 議案審査 |
私の所蔵している「総務企画産業委員会」の議案審査。１０時から。
現地調査３ヶ所。飯岡の灌漑用ため池・武丈公園・禎瑞土地改良。
１１時半から議案審査。休憩を挟んで１５時５０分終了。
今日の委員会にあがってきた予算で、これから市民生活に直接かかわりが出来てくるものといえば 「地域イントラネット基盤整備事業」だろう。関連する計３事業の総予算２億のうち国の半額補助による、合併推進のための地域ネットワーク構築のための事業。
これによって、合併２市２町のどの分庁舎でも、住民票や印鑑証明が取れることになる。
西条市での住民基本台帳ネットワークの個人カード発行枚数は１２枚程度らしい。
それほどのものに、億の金をかけるのは過剰投資だと私は思うし、今回の地域ネットワーク構築によってもたらさられる利点はいかほどのものなのか分からない。利便性の向上とは言うけれど、大きな経費のいる代物ではある。
高度情報化の必要性は認めつつも、膨大な経費がかかるという欠点と、情報集積社会の危険性について、注視し続ける事が大切のようだ。
農林水産業費、商工費、観光振興費についてそれぞれに予算あり。
観光振興費には「市民の森梅まつり開催事業」１５０万円。「スノーカーニバルｉｎ石鎚開催事業」２００万円。
梅まつりは６年ぶりの復活。（平成１６年２月８日開催予定）
スノーカーニバルは昨年に続いての２度目の開催。（本年１２月２１日開催予定）
いずれも、西条市の持てる資源を活かしての事業。
何時のことだったか、市長は、「山・里・町の特色有る資源を活かした事業を展開して行きたい」と言った事がある。私はこの発想は面白いと感じ、その後の事業展開がどの様に発展していくのか 楽しみ にしていたのに、その期待は今日時点ではハズレのようだ。
松山の町作りは「坂の上の雲」を重点施策として展開します。というように、町づくりを言い表すキャッチフレーズが必要だ。その点で、西条市は「水を活かした」という認知されたものがあるのだが、どうも今一の感。
政治家の言葉にも、聞く人の琴線にふれるようなそんなキャッチフレーズが有ることが必須だろう。
「故郷の山まつり」「産業文化フェスティバル」と合わせて、西条の山・里・町をテーマとした一連の 仕掛け が整っているのに、その宣伝が下手。
６月議会のことだったか、口を開けば サイクス サイクス しか言わないから、ちょっと皮肉を言ったら、すごい反応が返ってきた。反応は人それぞれのパフォーマンスだから、色々あってもそう驚かないが、度々で、しかも段々過剰になると？。
それはさておき、今日の委員会での私の一連の発言を総括すると、何だか質問のための質問に終始した感あり。
地域への想いを、理事者から提案された予算案に絡ませてどう披瀝し実を穫っていくか。そんな戦略に欠けたきらい有り。
ベテラン２議員の発言に 一日の長を感じた。
| 2003年09月10日(水) |
９月議会一般質問２日目 自己完結自治体 |
９月議会一般質問 ２日目 今日は３名の議員が登壇した。
日記に残して置きたい事柄が ごまん とあるのだが、明日の委員会審議の準備をしていて徹夜になった。
電算関係資料を引っぱり出して「地域イントラネット整備事業」の事を、色々な角度から検討。
ということで、今日の一般質問の 講評 は後日記入予定。
１１日追加記入
農業問題に見識の深い議員の「米政策改革大綱」についての質問。
地域水田営農ビジョンについて地域の戦略が聞けるかと期待したのだが。
米の転作配分が面積配分から数量配分に変わりますという内容説明と、作成期日とこれからのスケジュールをしるしたのだが、そこからどう発展していくのかとの「ビジョン」が聞かれなかった。
改革大綱の内容が決まる前から、各地に転作カウントの取引を打診した自治体があったというのに大違いだ。
この方面については、また違った角度から質問したいものだと思った。
環境問題についての質問。
「地下水保全条例」の制定は、次の１２月議会には提示されるようだ。
ラストバッター。
なんだか内容の薄かった今議会での市長答弁。最後に「自己完結型自治体」を目指すとの言葉が出て、次につながる手がかりができた。
質問の中で 総務省による地域内自治組織検討 との項目がでたのだが、それに「法案の成立には注目している」と答えた。
地域自治体の形と制度については様々なものがあり、様々な制度と形が混在してお互いが切磋琢磨している合衆国や欧州各国の制度を知っていれば、今の日本の自治体再編成の制度疲労はどのあたりに出てくるかを感知することができる。
地域内自治政府と言われる試みは鳥取県の片山知事から始まった。
愛媛県では内子町が、少子高齢化に伴う地域自治の崩壊を食い止めるためもあり、自治会の再編成という形で既に実施している。
そんな、各地の先取りした地域戦略から 遅れてようやく総務省もその必要性を認識するにいたった故の今回の動きである。
私が合併問題にからめて、この内子町の自治会制度の再編を事例として質問したら、「あれは行政主導だ」と切り捨てた方。それが総務省の制度には注目するという。
特定人物が言った事を全て切り捨てていると、自らの政策の幅を自らが狭めて行く事となる。
大を目指すのであれば、それに付随して小への配慮を同時進行しなければならない。その事を言っているのに、モデル事業というイメージが理解出来ないなどと言うと、また一色達夫にこき下ろされるよ。
自己完結できる自治体を目指すと言う方が、お上の制度ができるまで動こうとしない。それはなぜかというと、住民の声と目線を基本とし様々な所からどん欲に情報を収集し、自分なりに咀嚼した信念が無いから、絶対権力にばかり頼ろうとするのだろう。
総務省の制度が出来るのを気長に待つのもそれは結構。だが、何時まとまるかも分からない。日本中を合併に追い立てるムチとして使う意図があるかも分からない。そんな制度に乗っかっても、いたずらにタイムラグを生じさせるだけに終わりかねない。
内子町の自治会組織再編を真似て、性急に導入しようとした肱川町長にリコール運動が起こっているという。
そうならないため自己完結自治体のイメージをじっくりと検討なさることですな。
私は、私なりに、この地域の実情に合った理想形を、様々な所で提示していきたい。
そんな事を思った、今回の一般質問は１４時１０分終了。
| 2003年09月09日(火) |
９月議会 一般質問１日目 作戦通り |
９月議会一般質問 １日目 私の質問は２番。１０時開催。
最初の質問者の時、トラブルがあって、私の質問は午後に入ってからとなった。
・次世代育成支援対策推進法について
・高齢者保健福祉計画について
・第２期介護保険事業計画について
の３点。
１点目の質問は 少子化対策についての法律改正に伴う、西条市の今後の政策内容
２点目の質問は 高齢化に対応するための地域での保険福祉政策への提案
３点目の質問は 第２期介護保険事業計画に基づく、今後の介護施設の整備内容
私の福祉政策についてのこれまでの質問は、福祉ボランティア育成の観点や、地域での自主的な取り組み支援を中心として組み立ててきた。
少子化対策については、各種政策がそれなりに充実しているようなので、しいて声高に言わなくても良いかな、というような消極的なものだった。
それがどうして少子高齢化対策に正面から取り組もうと思ったのか。それは、今回の選挙によって議会内の構成が変わり、今までこの方面について熱心に発言していた議会内の論客が引退したことによる。
今の市長、この方面には疎いから、上位法での規定に基づいた施策以外には積極的に取り組もうとしない。
議会内に うるさい議員 がいれば、それでも少しは予算も回っては来るのだが、その肝心な議員がいなくなったら、新政策が日の目を見ない事となりかねない。
ところで今日の一色達夫の一般質問自己評価。
昼過ぎの 厳しい 時間帯に、専門用語の羅列文章を、高揚に欠ける調子で１７分喋ると、聞いていた議員諸氏にはすこぶる評判が悪かった。（反省します）
市長答弁６分。
２回目の登壇で、焦点を絞って７分。
市長答弁３分。
まずは、要件だけを答弁してもらったから、登壇した勝ち いや価値はあったかな。
質問が終わって、私が部長連中に言った言葉。「まずは予想通りの答弁でしたね。まあ、実は２年後に刈り取らしてもらいます。」
今の市長、他人の意見を取り入れて、少ない予算でもやれる事業を積極的に展開しようという姿勢に欠ける。その傾向は、西条市役所内の全部署が合併対策で手一杯となってから、さらにその傾向を強めてきた。
意見具申してくれる政策スタッフをどれだけ養成しているか。役職には政策研究員と付いていても、その政策が見えてこないのなら、絵に描いた餅でしかない。
そんな分析をしている議員が取る行動は、各部署が必ずやらなけらばならない仕事の道筋を付ける事も、一つだと言える。
今回の私の一般質問に取り上げた２項目は、市長が笑顔で微にいり細にいり答えなくても、市役所担当部署によって確実に時間を区切って出てくることなのだ。
次世代育成支援対策の行動計画は平成１７年４月から動き出す。
特別養護老人ホーム５０床は、これも平成１７年には出来上がっているということ。だから、２年後の実の刈り取りなのよ。
ならば、優秀な行政マンがいれば、市長も議員もいらないことになるね。
そう言われないためにも、議員たるもの行政職員以上に勉強し、情報の先取りによる適切なアドバイスに心がけるべきなのですよ。
そのために、市民の付託を受けてバッチを付けているのだから。
なんだか今日は、キーボードに向かう指の動きがなめらかだ。
一般質問。本日６名終了。
いつもの議会なら、メモ帳が２ページくらい埋まるのに、今日は半ページのみ。
そこのところが多いに不満ではあるが。
| 2003年09月08日(月) |
平成１５年度 ９月議会 質疑 |
１０時から 議案質疑があった。通告は４名。
１番、２番の議員が、地域イントラネット構築予算について質疑をする。
合計で２億以上の予算を使う事業なのだが、正直、その全容が分からない。
ＨＰ検索をしていると、この部分について総務省は盛んに事業を立ち上げているのだが、「事業予算の積算方法について注意してかかるように とういような 通達 が出ているらしい。」
以前の日記に「合併で電算特需が起きる」と書いた事があるが、まさに合併前の駆け込み事業だ。
答弁にたった部長は「市の少ない持ち出しで大きな事業が出来る。このような事業に乗って、市民の利便性の向上を図りたい。」とすごくキレイな説明をした。
だが、この方面の事業内容は電算大手業者への仕事発注のための「仕事のための仕事」の様相もあるのではないだろうか。
おりしも何百億からの予算を使って稼働させた「住民基本台帳ネットワーク」はすこぶる評判が悪いのだが。
投資対効果の点を考え、電算関係の事業の全容把握は議員活動の必須となるだろう。
この予算、私の所属委員会での審議担当だから、明日の一般質問が終わったら調べてみようか。
質疑は１３時半には終了。
夜は、明日の一般質問準備に費やす。
部落での敬老会に来賓として出席。祝辞を述べる。
１１時半からの開始。参加者４０名。
話をする相手は、私が 泣き虫小僧 の頃から、どんな育ち方をしているのかを逐一知っているのだから、いつもながらはにかみながらの話となる。
４月の件のお礼、市政全般の方向の報告、部落での懸案事項の話、今日まで自治会活動を進めてきた先輩諸氏への感謝の言葉、今日の準備をしていただいた婦人会への感謝の言葉、最後に、お元気で今後益々の地域への貢献をお願いして祝辞とさせてもらった。
と書けば、浪々とした挨拶に聞こえるのだが・・・・。
顔に刻まれた皺の一本一本が、この地での生活の歴史を語る方々。時が経つにしたがって表情が和み、世間話に花が咲く。アトラクションが良かったのか、お開きは２時過ぎで、全てのバリアを取っ払って飲む昼間のビールは良く効いた。
夕方、田の畦の草刈りに出かけたのだが、久しぶりの曇り空なのに、ちょっと体を動かした途端に、毛穴という毛穴からドッと汗が噴き出した。
このところの晴天で、畦道の草の伸びは止まっている様子だが、それでも田の方は繁り放題。
無念無想の肉体労働で、体内のアルコールは全て排出となりました。
夜１９時半から「祭礼太鼓台運営委員会」出席。
準備作業の確認、運行役員の検討、今年度新たに取り組む事の検討。
９月に入って、祭礼準備は日を追って加速する事となる。
| 2003年09月06日(土) |
会議ではやっぱり発言しておかなきゃ |
週末だというのに、会議を設定する人には「ご苦労様」の一言もかけたくなる。
お盆を過ぎてからのこの猛暑の１週間をなんとか乗り切り、やれやれ一服としたいところなのに、土曜日の会議。
だが、これも機嫌 じゃない期限を切られた中での協議だから、「やむを得ず」というところだ。
２市２町合併に伴う「新市の事務所の位置検討小委員会」（第８回）１３時半より小松町役場にて開催。傍聴。
委員１２名全員の出席。事務局及び職員１３名。報道２名。傍聴者４名（内西条市議４名）
・新市の事務所の位置は 西条市庁舎に決定。
・新庁舎の建設場所については継続協議となった。
東予市助役が発言を求め、３０年前に２町が合併してできた東予市の現在の住民感情について切々と述べた。
私が東予市三芳での住民説明会で感じた住民感情が、やっぱり根底に流れていることを、助役の発言の中から読みとることができた。
合併というセレモニーにそんな感情を持つのは、私は東予市の住民だけでは無い事を、今回の住民説明会への参加で感じた。
西条市の山間部の方々。自分の生まれ育った地域が近い将来に存在しなくなるとの不安。そんな感情を、もの言う人の言葉から感じ、もの言わぬ人の目線から感じる。
この小委員会へ、住民説明会での出席者からの発言内容が提示された。
ものを言った人の言葉はまがりなりにも記録に残る。だが、もの言わぬ人々の多くの感情を誰が汲み取るのか。やっぱり会議では発言しなかればならない。
それが民主主義の基本なのだから。
さて議員諸氏。住民説明会での議員任期延長に対する批判の言葉は、全て記録に残り、協議会へ提示されるということだが、如何に対処しますか。
合併をより良いものとするためには、一人一人が如何に考え行動すれば良いかよくよく考えることですね。
支持者からの依頼事項の処理。祭礼準備のための依頼。資料の整理。一般質問文章の修正。庭木の剪定少々。
夜は部落自治会の役員会に出席。例年通りだが、そのなかにも様々な人間模様がある。自治会長に請われて合併に伴う影響について発言。
納税組合の補助金を受けているのは、１単位自治会のようで、０となる事を説明しておく。その他、新市の名称が西条市に決まれば、市民生活をおくるうえであとは急激な変化はありませんと説明。
明日は部落での敬老会に来賓出席の予定。部落内で私が来賓というのもおこがましいのだが、
| 2003年09月05日(金) |
介護施設の視察・最後の合併問題説明会 |
９月議会一般質問の関連で、伊予市に開設されている「特別養護老人ホーム 森の園」を視察。事務長から１時間あまり説明を受け、施設見学をさせてもらった。
平成７年、議員の仕事を始めてしばらくして、県のホームヘルパー養成講座に参加させてもらった。寡婦と母子家庭の方々を対象としたヘルパー養成講座だったため、男性の参加は私１人だったが、様々な事情で１人で子供を育てている方々の話を聞くことができ、介護の知識吸収だけに留まらなかった経験は、その後の議員活動に役立つ事となった。
平成１２年から介護保険の運用が開始され、介護の現場が様変わりの様相を見せている。その内容は父の介護状況を毎日見ている事から、日常の実感として理解できる。最初ヘルパーさんが家に入ることを嫌がっていた母も、慣れるに従ってかかりつけの介護センターと相談しながら介護メニューを自分で作り上げ、生活のリズムを上手く維持している。
夏に向かう暑い日に、寝たきりになって１週間で両腰に出来たじょくそうは、入院させて完治するまでに半年かかった。そんな経験を経てきた我が家の介護知識は、突発的な出来事にも上手く対処出来るようになった今日この頃だ。
伊予市の施設での研修では、日々の経験のなかから出てくる現場の生の声を聞くことができた。一人一人違う事情に合わせ、制度を合わせていく作業過程は、現場の声に沿ってこそその成果が有る。
在宅介護の理想と、施設介護の現実のせめぎ合いの中、第３期介護保険計画における介護保険料は、西条市の場合４０００円にもなるのではないだろうかと、漠然とした感覚をもってしまった。
西条市に帰り、現場を２ヶ所、人との話２時間。ここでもそれぞれの現場での理想と現実のギャップを知る事となる。
障害者福祉計画をも含めた保健・医療・福祉の全容が分かり、地域での理想の形に向かって戦略を立てる事が出来る。そんな旗振り役がいないところから来る不透明な将来展望。
この方面。掘ってみれば面白い。福祉政策のお宝が出るか、はたまた塵芥の類がでるか。
１９時から飯岡地区で合併問題住民説明会。今日で西条市内１２ヶ所での最後となる。参加住民約１００名。
何時ものセレモニーのあと１９時４２分より質問時間。
・バラ色の話だけで良いのか。西条市が中心となって、あとは人事・予算・経済面で言いたい放題言ってくるのではないか。
・議員任期延長で４億余分にかかることの説明をしてほしい。
・合併によって出てくる水の問題。西条市の地下水での給水区域が広がる懸念は。
・納税貯蓄組合はどうなるのか。
・合併はおそらく一生に一度の事だろう。そういう重要問題を住民投票で何故決めないのか。投票すればみんな納得する。
・新庁舎の建設は１０年以内としているが、建設には反対。建設しなくても良いのか。
・納税貯蓄組合への補助金６０００万を切って、議員に４億余分にやるのは納得いかない。
・西条市に住んで５〜６年になる。子供３人は西条に魅力を感じず出ていってしまた。若者の定着できるような町にして欲しい。
２０時４２分終了。
私は、納税貯蓄組合への補助金が東予市の事例に倣って現在の６０００万から０になることは、先の６月議会で聞いた。
この飯岡地域は自治会活動の盛んな地域で、納税貯蓄組合への補助金を原資としてそこから派生する様々な活動をしているのだ。だから、この原資が無くなる事は、自治会活動そのものへの影響が懸念されるところからの、住民からの今日の質問となった。
そういう懸念があるから私は、市からの補助金が無くなる事を機会として、地域課題解決のための自治会活用による新たな制度の創設を提言した。
それを市長は、「合併問題にあらゆる懸念事項をくっつけてくる事への 危うさ を感じています」と私の提案をまっこう否定した。
納税貯蓄組合への補助金削減について、お隣の東予市では、住民の理解を得て既に実施している。だが、西条市では合併のどさくさに紛れてやろうする違い。
こんなところに行政の「寄らしむべし、知らしむべからず」の姿勢が出てくるということだ。
今まで年間何十億という納税に協力してきた住民の６０００万は、十分な説明もせずに法律が変わりましたの一言で切っておいて、議員７８名へのお手盛り４億はＯＫとする。これに住民が異論を唱えるのは当たり前だろう。
今日が最後の説明会という事で、演説を打った市長へ、頑張って下さいと手を叩いたのが１名。
「ゆうたら後が恐いからいえるかい」と言いながら、顔見知りの自治会長が足早に会場を後にする。
そんな住民説明会の現実。
保守王国の愛媛にあっても、会場を埋める方々の目を輝かせる方策はいくらでもあるぞ伊藤市長。アンタにそれを実行する器量が無いだけだ。
| 2003年09月04日(木) |
９月に入って酷暑のなか、良くもあり 悪くもあり |
２日に続いての協同水源の水当番なので、６時起床。
おおいなる睡眠不足の体には、９月に入ってからのこの酷暑には辛いものがある。
市役所就業開始に合わせて福祉事務所に出向き、「新エンゼルプラン」冊子をもらった。
書斎のメモには、「新エンゼルプラン１２〜１６年（少子化対策）」とあるのだが、一般質問の文章を纏めていて肝心のこの資料が手元に無い事が分かり、なんとも付け焼き刃的な対処になったが、今日の入手。
議会事務局に行って、９月議会での質問者と内容を確認。今回は９名の議員が、それぞれの得意分野で、理事者の考えを質すこととなる。
水当番をこなしながら、入手したばかりの資料に目を通してみて、国における少子化対策の流れがよく分かる。
新エンゼルプランによってなされてきた施設及び体制の整備を踏まえ、今回の「次世代育成支援対策推進法」によって、今後の地域政策がどのように変化していくのか。厚生労働省によるガイドラインによっての数値目標設定となるのだろうが、政策決定を何時までも中央に頼っているようで、なんだか割り切れないものを感じてしまった。
一杯になっている書斎の資料整理。
７日に予定の太鼓台運営委員会の案内文章の作成と配布。
夕方１７時半からは、議会ソフトボール大会のための練習に参加。
昼間の体力消耗が響いてか、体のキレが悪い。（いつもの事だが）
１９時から文化会館で開催の ミュージカル「葉っぱのフレデェ」を鑑賞。
島田歌穂さん主演。上演時間１時間３０分。入場者約５００名。
この催しを企画し、当日の準備万端を整えた方々は、どなたも顔見知りの方達ばかり。だからその苦労が分かっているので、会場を出るまでは笑顔でいた。
島田歌穂さんの歌を聴くのは、こまつ座「黙阿弥オペラ」の時以来２度目。
前回の劇中で歌ったカバネラの高音の響きが耳に残っており、今回も期待していたのだが、・・・・・。
会場運営スタッフの姿勢にも疑問点が散見され、一緒に鑑賞した妻や仲間内での劇評会が１時間以上久々に盛り上がって、やっと収まるに至った。
支持者からの依頼事項で、以外に早く成果が上がった事項が１点。
苦労して、やっと事業実施にこぎ着けたのに、思わぬトラブルが出て止まってしまった事項が１点。
ＨＰカウントは、レンタル業者の方からの解約通知で表示出来なくなったとの事。運動会と文化祭の準備で青春を謳歌している娘の、機嫌を取っての修正でＯＫとなった。今日１日のカウントＵＰを予想して１７２００から再起動とする。
酷暑のなか、今日いちにち 良くもあり、悪くもあり。
| 2003年09月03日(水) |
思考回路をどう繋ぎ合わせるか |
今回の９月議会では「少子高齢化対策」について質問しようと思う。
新聞を読んでいたり、ネット検索をしたりしていると、単発的に オヤ という情報に出くわす。
そんな情報をストックしておくと、やがては質問してみたい全容が出来上がってくる。
今回の少子化対策の項目については、「次世代育成支援対策推進法」の制定というネットでの情報と、この法律の制定を受けて松山で講演会が開催されたとの情報とが繋がって、質問してみたいという触手が動いた。
この情報をもとにネット検索してみると なんと２２４００件ヒットした。
その中から必要な情報を選び出すのは、これがまた時間のかかる仕事となる。
高齢者対策については、今年に入ってから地域を歩き回っていた時に、肌で直接感じた情報と、松山の団地で高齢者対策についてのセミナーが開かれたという情報が元になって、質問項目が広がっていった。
それに、私が考える狭域でのコミュニティの有り様。地域自治の基本的な部分の意識が根底にあって、質問文章が綴られて行く。
言うなれば、私にとっての議会における一般質問は 資料・知識・意志・状況が重なり合い出来上がる「棚卸し」のようなもの。
何時のことだったか、これも先輩議員の言葉だったが「一色の質問は研究発表だ」というのが言い得て妙なところだろう。
そんな一般質問も今回で３３回目になる。
さんざんな出来にならないようにと、昨日今日と資料との格闘。
文章は何時になく早く出来上がり。
質問までに伊予市に出来ているという情報がある「居住福祉型特別養護老人ホーム」（新型特養）の施設を見に行きたいのだが。
ネットは便利なもの。だが、検索項目が無いと必要な情報は引き出せない。思考回路という 感性 を如何に磨いておくかということだろう。
電気回路は如何に技術が発達しても不完全なもの。夕方からＨＰのカウントが出なくなった。昨日の夕方は日記が開かなかった。ネットは不完全な技術だと分かっていながら、いつの間にか完全を前提としてＴＶ画面に向かう自分。だから、不完全な部分に接すると途端に情緒不安定。
電気回路だけでなく人間の思考回路ももっと不完全か。
| 2003年09月02日(火) |
９月議会開会 言葉のやりとりの中で |
協同水源の水当番に当たっている日なので６時起床。
久しぶりの畦道には夏草が生い茂り、朝露がジャージの足下を湿らせていく。
そんな朝の風情も８時頃にはもう太陽が燦々と輝き、寝不足の体から汗が吹きだした。
後を妻に任せ、９時前には議会へ出向き、一般質問の通告文書を事務局へ提出。今回の質問順は２番となった。
１０時に９月議会開会。市長と担当部長より議案の提案説明。決算の認定案提案と決算審査意見の聴取。
追加議案で「西条市が東予市、丹原町、小松町と合併することを住民投票に付するための条例」が上程された。
提案者である私が提案説明。質疑３点について答弁、反対討論、賛成討論のあと採決。賛成者４名。よって議員提出議案第８号は否決するべきものと決した。
質疑への答弁という始めての経験をし、改めて議場での言葉の重みを感じるのだった。予想されていたプロセスの中で、この住民投票条例への想いをあらん限り述べたいと準備していたのに、いざとなったら喉がからからで、小心な自分が情けなくなる。
昼からの全員協議会も１３時半には終わり、質問についての担当部署との打ち合わせ後帰宅。水当番を済ませて１６時には所要のため再び町に出かける。
今日は大町地区での合併問題住民説明会だったが、小松町で開催される説明会の方に出席。国道１１号を使って所要時間２５分。
１９時半から開始。会場の小松町中央公民館の雛壇に並んだのは町長以下行政側１８名。参加住民１２０名ほどだっただろうか。
町長挨拶８分。合併の内容については協議会便りや町の広報を通じてお知らせしている。大きな問題は新市の建設計画。スケジュール紹介。合併は、全てバラ色ではない等の話だった。
合併協議の内容説明が計５８分。
２０時４３分から、参加者からの質問を受け付けた途端に、議員の任期延長についての異論が噴出した。
・幼稚園の月負担はどの様に変化するのか。
・小松町議員の報酬は一番低いのだが、合併で高くなるのは納得できない。低く押さえるべきではないか。
・議員定数７８名での議会では４億余分にかかる。これを減らせば個人市民税や法人市民税を４０年上げなくて済む。
・任期延長１年７カ月は何処からでてきたのか。７か月の所もある。出来る限り短く出来ないか。
・議員任期について住民の意向を聞いたらどうか。
・ハイウエイオアシスから石鎚山へのロープウエイを付けてほしい。
・若年青少年交流館の建設をお願いしたい。
・新市の名称は西条市の可能性があるが、後に付く名に小松町を残してほしい。
・○○市小松町には違和感がある。町を除いたらどうか。
・林道整備を引き続いてお願いしたい。
２１時３９分終了。
丹原町での住民説明会と同じ雰囲気に終始した小松町での説明会。
質問者の話の中に出てきたことだが、町議は報酬が少ない務めであり、兼業や退職者でないと出来ない状況なのだろう。そんな中、町議選２期連続無投票のなかでの合併協議であり、選挙の禊ぎを受けていない者が何で いい目 をするのかとの住民感情があるのだろう。
丹原町、小松町。隣接する２つの町での住民説明会は、議会の有り様にたいする地域感情を鮮やかにあぶり出したようだ。
合併には良い合併と悪い合併があることを、既に見抜いた方達が増えただろうか。
自らの身を削り、言葉のやりとりの中での合意を重視していくか。それともアメの部分に群がり、代弁させて身の安全ばかりを考えているか。そんな様々な人間模様によって、良い合併と悪い合併の道筋が形作られていく。
今日の説明会で感じた、この地での議会不信が、地域の将来に如何なる影を落としてくるのか。
小松藩１万石の、長い歴史に裏打ちされた文化を有するこの地には、古くからの友人知人も住んでいる。その方達の穏和な雰囲気と、今日の会場での殺気立った雰囲気を重ね合わせながら、長かった一日の疲れを癒す寝床への道をたどる。
明日から開会の９月議会の準備で、朝から資料確認、文章作成、市役所担当回り等。深夜までかかってやっと一般質問の構想がまとまった。
今回は「少子高齢化対策」について、国の法案成立を踏まえた市の対応、狭域での福祉モデル事業について、介護施設の建設について を中心に聞いてみる事とする。
明日は、例の「住民投票条例」が議案上程される予定なので、その提案説明文章も作成。
ということで、今日の日記はここまで。
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