愛玩人形の抱き方+

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2002年12月21日(土) 愛について


愛されていると実感できること、というのは人ぞれぞれで、
愛されていると実感できるように愛さなければ相手に愛は伝わらない。


でも。
それが自分にとって不快な方法であったら?
例えば、私が服従を示すこと、それが、あなたが愛されていると実感できる唯一の方法であったなら?

服従も出来ずただ傷付いていくしかない人形は?
出来損ない、なのか。


ごみに出されるしかないのか。
処分されるしかないのか。


2002年12月19日(木) インソムニア

結局一睡も出来なかった。


布団の中にもぐりこんでも、冷えた手足がちっとも温まらなくて。眠気は来ない。こんなに疲れているのに。疲れて。
すべき事は山積みなので、諦めて起き出して片付けていく。震える指。ままにならない呼吸。顔がむくんでる。ひどい顔。弱弱しい、なんてウツクシイものじゃない、惨めな顔してる。朝食を作り出す、洗濯機に水を張る、夜中に。書き物をする、着る服を用意する、仕事の準備をする。眠くない。気分が優れなくなってくるだけ。


あなたに会う事を、こんなにも身体が恐れてる。哀しいね。




少し横になろうと思う。倒れるわけにはいかないから、身体休ませなきゃ。こんな時期に、こんな事になったのは、誰のせい?
少しってどのくらいだろう。何十分?何十年?


2002年12月16日(月) 詮索のこと

あなたは詮索されるのがすごく嫌い。


私は何から何まで知らなければ気が済まない。



あなたは詮索嫌いで私は詮索好き。
だから、私は、口を噤む。
私が。
何も聞かないようにする。
それがどれだけ辛くて痛くて寂しいことなのかあなたは知らないでしょう。


私があなたを詮索するのは、あなたが、私が悲しむこと、傷付くこと、辛くなること、平気で行う人だと私は知っているから。
知っているから。
知っているから。


だから辛いのに。痛いのに。ああ。


2002年12月11日(水)


私は綺麗ですか?
あなたを繋いでおけるくらい綺麗ですか?






私が綺麗になったら、あなたはどこにも行きませんか?







2002年12月10日(火) 逃亡願望

逃げたい、と言う思いが最近強い。

どこか遠くへ行きたい。
試験から仕事から逃げたい。生きることから、死ぬことから逃げたい。遠い、遠い所。あなたの届かないところに、逃げたい。

泣き叫ぶ子供のような状態で、けれど私は泣き叫べないので、耳をふさいでしゃがみこんで必死で息をするしか無い。私は泣き叫べる子供じゃないから。愛玩人形だから。



けれど私はあの人が待っているので。
「おいで、一乃。私はここに居るよ」
とあの人が言うので。



私は、ここで。この場所で。



2002年12月08日(日) メモ



・「冷静と情熱の間」を少し読む。この作品自体はそんなに好きではないけど、あおい編の描写が気に入っている。心静かに暮らしたいと思う。

・通りすがりの優しさに救われる事もあるよ。どこで聞いた言葉だっけ。

・咳が止まらなくて苦しい。眠れないのが辛い。こう言う時が、抱き締めてくれる腕が欲しくなる時。

・大分、感情を動かさないようにすることに慣れてきた。ここに文字を書いているとあなたのことを思い出すけれど、あなたのことしか思い出せないけど、ほら今日は涙は出ない。心のなか凪いでる。良い傾向だと思うようにする。

・週末の予定はもう決めた。だからあなたから連絡が来る可能性は低い、なんて考えてる私はまだ、あなたのことばかり考えてる。だめだね。

・穏やか。このまま、眠るように死んでいけたらいい。心が。あの人への感情が。

・外は雪になるそうだけど、一歩も外から出ない日。こんな平穏な日が続いていけばいいのに。明日からまた忙しい。


2002年12月07日(土) 切り替え

バッテリーが残り少なくなりました。
省エネルギーモードに切り替えます。







あなたに
連絡しないこと
あなたに
期待しないこと
あなたを
思い出さないこと


泣き出してしまわないように、これから暫くの間、心掛けること三つ。


2002年12月01日(日) 運命の人

お掃除中、何となく、スピッツの「運命の人」なんてかけてたら、メロディと言葉に思わず涙が出そうになってしまった。


多分、すごく敏感になっているんだろう。心が。例えばきっかけがなくったって、ただ何となくそんな風になってしまう日が、ある。今日とか。


「神様、神様。」



一人きりで過ごす静かな午後。
することはたくさんあるけれど、心は静か。


「優しいだけじゃなく、偉大な獣」



一人で過ごせば思考は止まらない。
私は人より痛がりで怖がりだけれど、それらのことへの耐久力は人よりある方だと思う。痛くて怖くてあなたのとこに逃げ込んだんだけど、でも。今更気付いた。この世の誰より私に深い傷を、致命傷を負わせられるのは、あなたなのよね。あなたは壁の内側に居るから。一番近くに居るから。あなたから受けた傷の痛みや怖さへの耐久力なんてないに等しい。回復力だってそんなにない。

だから今日みたいな漣の立つ日は、あなたに電話しない方がいいね。



「でもさ、君は運命の人だから。」



ichino |MAILBoardText庵Antena

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