2002年06月30日(日)  FM COCOLOで『パコダテ人』宣伝

FM COCOLOという放送局があるのを知ったとき、なんてかわいい名前だろう!と思った。7年前、大阪に生まれたコミュニティFMだそうで、15か国語の番組があるインターナショナルFMでもある。その日曜日夕方に放送している『港のシネマ館』に出演してきた。パーソナリティーのいとう真弓さんが友人とんちゃんの妹まーちゃんの同級生という縁で、パコ追っかけの旅で帰省がてら作品の宣伝をさせてもらえることになったのだ。

スタジオは、南港のトレードセンター前という駅に直結したワールドトレードセンタービルの中にあるのだが、超方向音痴なので、約束の1時間前に着く余裕を持って向かったら、案の定迷った。駅からビルに着けない!汗だく、喉カラカラで到着した。いとうさんと初対面の挨拶もそこそこに、いきなり生出演。『真弓の部屋』というコーナーらしい。冒頭にパコダテ人の抜き素材をけっこう贅沢に流してくれる。ヘッドフォンから音声だけではじめて味わってみると、鳥の声に気づいたりして面白い。「この作品はどうやって思いついたんですか」「監督との出会いは?」「お父さん役は引越しのサカイの人ですよね」と、いとうさんが投げかけてくれた質問に夢中で答えているうちに、予定の15分を過ぎてしまった。聴いた人が一人でも興味を持ってくれたらいいのだけど。

パコダテ人追っかけにラジオ出演のオマケがつき、同級生との再会や、少し早い父の還暦祝いもでき、有意義な大阪滞在だった。「親孝行 やってもやっても 親くたばらん」と冗談を言いながら息子に肩もみしてもらっている元気なオバチャンを見たりすると、ああ大阪やなあと嬉しくなったし、東京にはないヘンテコな服たちも刺激的だった。時間がなくて、今回唯一の買い物は、450円のトートバッグ。安すぎる。

2001年06月30日(土)  2001年6月のおきらくレシピ
2000年06月30日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2002年06月29日(土)  パコダテ人大阪初日

■『パコダテ人』大阪公開にかこつけて、ひさしぶりに帰省。新幹線に乗るのも、ひさしぶり。静岡と浜松の間、たんぼの真ん中に恐竜が2頭。「交通安全」の看板と共に立っている。いきなりで、おかしい。2時間ドラマの企画を考えているうちに寝てしまう。■新大阪から御堂筋線で難波へ。強烈なファッションの女の子3人、男の子3人が乗り込んでくる。女の子は白Tシャツのヘソ出し、デニムのミニ、網タイツ、白スニーカー、輪っかピアス、頭にはバンダナをねじり巻き。男の子はアメリカのNFLチームのユニフォームとキャップ、なぜかキャップの中に手ぬぐいみたいなのを挟んでて、アラビアン風。はじめて見るコーディネイトだったのでド肝を抜かれた。■迷い迷って千日前弥生座着。今日のあおいちゃんの服はキナリ(どんな字だっけ)のワンピース。裾に色とりどりのお花が咲いていて、かなりラブリー。「今まで見た中で、いちばん色あるねー」と言ってしまう。座席数が多いので満員とはいかなかったけど、「よう入ってるやん」と三木プロデューサーと読売テレビの新谷さん。■動物園前シネフェスタは満席。椅子を出しても座りきれず、立ち見の人も10名ほど。控え室に『風の絨毯』さくら役の柳生美結ちゃんがお母さん、お姉ちゃんと一緒に遊びにきていた。美結ちゃんはあおいちゃんの大ファンだそうで、舞台挨拶を見る目もキラキラ。次の映画のロケハンで大阪に来ている制作進行のタージンとも再会。1泊2100円のとこに泊まっているそう。■「御堂筋線は、あおいちゃんだらけ!」と聞いて、動物園前の駅へ。ベンチ広告は、緑水一色。アメリカ村に移動して、甲賀流のタコ焼きを食べ、美結ちゃんおすすめの『タコせん』にも初挑戦。アメ村はあいかわらず元気だった。■上映終了ぎりぎりにシネフェスタに戻り、岡山のTOMさん、テフロンさんに再会。友人たちと父親が出てきて、「おもろかったでー」と言ってくれる。御堂筋線終点のなかもず近くにあるCook Pitで終電ぎりぎりまで飲む。小学校の幼なじみ、中学校のクラスメート、高校の体操部仲間とバラバラの時代の友人たちだが、初対面とは思えない盛り上がりとなった。体操部で一緒だった美保が劇場で買ってきたポスターとパンフレットを店に置いてもらった。美保とお店に感謝。

2000年06月29日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2002年06月28日(金)  シンデレラが出会った魔女の靴

週末、『パコダテ人』追っかけの旅に出られることになったので、渋谷の大黒屋へ飛んで行き、新幹線のチケットを買う。「金曜日の西武は9時までやってる!」と思い出し、その足でLOFTへ行くと、TODD OLDHAMを発見。ここの服は好きなのに、表参道のビブレにあった大きいお店がなくなって(ビブレもなくなった)、どこで買えるんだろうと思ってたら、こんなとこにあった。黒いパフスリーブのシャツがセールになっていたので買う。裾が長めで、腰の辺りを紐で絞れるのがポイント。

続いて、靴を求めて、西武地下へ。フロア全体が靴売場になっていて、壮観。その中を「わたしに合う一足」を求めて、女性達が彷徨っている。ボヘミアンシンデレラ状態。20分近く歩き回って、かがんだり起き上がったりしていたら、頭がくらくらしてきて、アウシュビッツで見た光景を思い出してしまう。くじらの水槽のような大きなガラスケースに詰められた靴や義足のこと。革の匂いに酔ったのか、熱気にむせたのか。モノがたくさんありすぎて、怖くなったのか。

気を取り直し、「間もなく閉店いたします」のアナウンスにもひるまず、試し履きを繰り返す。ANNA SUIの淡いオレンジの地のバレエシューズに一目惚れ。甲の部分に赤い色鉛筆のタッチで女の子の顔のイラスト。でも、ちょっとキツい。他の靴も、なかなかサイズが合わない。サイズは小さいくせに幅が広い、困った足だ。閉店アナウンスに急かされ、人がどんどんいなくなる。

今日はここまでか、と思ったそのとき、目の前に真っ赤な靴があった。「魔女の靴!」が第一印象。足を滑らせてみると、吸いつくように、ぴったり。歩いてみると、軽い軽い。諦めずに探し回った甲斐があった。シンデレラではなく魔女を待っていた赤い靴、お買い上げ。


2002年06月27日(木)  泉北コミュニティ

■「泉北コミュニティに載った」といえば、わたしの地元、堺市の泉北ニュータウン界隈では、ちょっとしたニュースだった。今でもそうかもしれないが、とにかくパワーのある地域情報紙(無料)で、「うちの学校」やら「近所のおばちゃん」やら「行きつけの店」やら「知り合いの知り合い」やらがポコポコ出てくるので、目が離せないのである。そのコミュニティの6/27号に、東京に居ながら載ってしまった。もともとはわたしから「今度パコダテ人という映画が大阪公開されます。ぜひ取材してください」という売り込みメールを送ったのだが、何の反応もないまま数週間が過ぎた。ところが、高校の同窓会事務局にも売り込みのメールを送ったところ、同窓会のホームページ担当者がコミュニティの編集部の方だということがわかり、記事にできないかプッシュしてくださったらしい。掲載紙が送られてきた。高校を卒業してから泉北を離れているので、街の様子はずいぶん変わっている。ついていける話と入り込めない話。住人もずいぶん入れ代わっているのかもしれない。肝心のパコダテ人の記事の部分は、映画の宣伝というより、わたしの宣伝になってしまっているが、懐かしい人たちの目に触れて、連絡が来たら面白いなと思う。


2002年06月25日(火)  ギュッ(hug)ギュッ(Snuggle)

チェーンメール大好きなアメリカの母からSnuggleという題のカードが画像で送られてきた。くまのぬいぐるみをだっこ(snuggle)しているニャンコの愛らしい写真とメッセージ。「あなたを気にかけている人からのギュッ!です。お友達に送って、あなたのことを気にかけているよって教えてあげましょう。もちろん、最初にギュッしてくれた人にも」という見出しは、いつも通りチェーンメールだけど、内容がかわいらしいのでご紹介。

snuggleやらhugやら、アメリカ人はギュッ!が好きだ。留学したとき、ほんとに一日中会う人ごとにhugするので、びっくりしたけど、この「ギュッ!」は一瞬で電撃的に"I care for you"を伝えてくれるし、言葉よりもずっと強くて確実なコミュニケーションだと思う。アメリカの母もたくさんhugしてくれたが、大阪の母にもたくさんだっこされた。その体温や鼓動の記憶は、体の一部にちゃんと残っていて、思い返すたび、自信や安らぎをくれる。Snuggleのメッセージに登場する単語たち(安らぎや笑顔や虹や…)は、Snuggleそのものが運んでくれるプレゼントと言えるかも。

「抱きしめる」という言葉が好きで、広告の仕事でも「幸せを抱きしめる香り」とか「奇跡を抱きしめる夜」とかコピーにもやたら使ってしまう。大切なものを、手でギュッとつかまえる、あの気持ちが好きなんだろな。

Snuggle ギュッ

"I wish for you..." 
どうかあなたに
Comfort on difficult days, 
うまく行かない日には慰めを
Smiles when sadness intrudes, 
悲しみに襲われた日には微笑みを
Rainbows to follow the clouds, 
曇り空の後には虹を
Laughter to kiss your lips, 
唇には笑い声の祝福を
Sunsets to warm your heart, 
心をあたためてくれる夕陽を
Gentle hugs when spirits sag, 
気持ちが沈んだときにはやさしい抱擁を
Friendships to brighten your being, 
あなたの存在を輝かせる友情を
Beauty for your eyes to see, 
目に映る美しいものを
Confidence for when you doubt, 
おぼつかなくなったときには自信を
Faith so that you can believe, 
信じられる誠実さを
Courage to know youeself, 
自分自身を知る勇気を
Patience to accept the truth, 
真実を受け入れる忍耐強さを
And love to complete your life. 
そして、人生を生き抜く愛を。

作者不詳 訳:今井雅子

2000年06月25日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2002年06月22日(土)  木村崇人「木もれ陽プロジェクト」

知人のキムキムこと木村崇人さんが「木もれ陽プロジェクト」なるものをやっていることは前々から聞いていた。木もれ陽。なんて見た目も響きもきれいな言葉なんだろう。木もれ日じゃなくて、木もれ陽。太陽の「陽」という字に弱い。よくよくこの言葉を観察すると「木もれ陽=木からもれた太陽」となるのだが、それが言い得て妙であることを今日知った。

6/13から30まで青山のスパイラルホールで開催されている「木もれ陽プロジェクト」。今日はそのワークショップが行われるとの案内を受け取り、むずかるダンナを引っ張って参加してきた。「みなさんは木もれ陽をまじまじと見たことがありますか。木もれ陽ってまるいんです。それは、葉っぱの重なりでできたピンホールを通して、太陽が投影されたものだから。つまり、太陽の形をしているんですね」と、手のひらでピンホールを作りながら説明するキムキム。だから、もし太陽が星形だったら、地面には星の形の木もれ陽がたくさんできることになるらしい。なんだ、知らなかったなあと感心していると、ダンナも目を輝かせて「これは使える!」。飲み屋の姉ちゃんでも口説く気だろうか。とにかく、「木もれ陽は宇宙からピンホールカメラを通して届いた光」であるという発見に、ワクワクした。この事実に気づいている人は少なくはないだろうけど、それを「アート」にしてしまったキムキムはすごい。彼は、「地球と遊ぶ」をテーマに活動している芸術家なのだ。木もれ陽を探す。木もれ陽をつかまえる。こんな風に太陽と遊ぶ方法があったとは。帰り道、ダンナはしきりに「良かった、良かった」を繰り返し、上機嫌だった。太陽と遊んで、少し人間がまるくなったのかも。

2000年06月22日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1998年06月22日(月)  カンヌ98 3日目 いざCMの嵐!


2002年06月21日(金)  JUDY AND MARY

■NHK-FMの番組『ミュージックスクエア』で、金曜にやっている「あの頃のチャート教えて」のコーナー(そんな名前じゃなかったと思うけれど)が好きだ。「わたしが高校を卒業した年の3月のチャート」「あの歌手のあの歌が1位になったときのチャート」といったリクエストに応えて、「あの頃はこんな歌が流行ってました」とベスト10をおさらいしてくれる。曲にまつわる懐かしい場面が思い浮かんだり、「あの曲とあの曲は同じ時期だったのかー」と感心したり、束の間のタイムトリップを楽しめる。(それにしても音楽と記憶の結びつきって、すごい!)。今夜のリクエストは「JUDY AND MARYの『そばかす』が流行っていたときのチャート」。『そばかす』は96年2月9日にトップ20入りし、3月1日に6位になっていた。■シナリオを書くときのBGMは、ずっとジュディマリだった。ワープロを打つリズムと合うし、気合いが入るのだ。『パコダテ人』をはじめたくさんの作品がジュディマリを聴いて生まれ、育った。とくにパコへの影響力は多大で、映画化が決まった当初は「みちる姉ちゃんはYUKIで、主題歌はジュディマリ!」を主張し、YUKIちゃんあてに思い入れたっぷりの手紙まで書いた。奇跡は起きなかったし、おかげで今のみちると主題歌に出会えたわけだけど、ジュディマリのパワーは作品に流れているかなと思っている。■先日「YUKIちゃんは、パコダテ人のことを知っているかもしらんで」と、物知りでマメな幼なじみの太郎君からテープが届いた。YUKIちゃんがパーソナリティーをやってる深夜番組の録音テープだった。パコダテ人の東京公開に前後して流れた放送で「宮崎あおい」についてと「ハセガワストアの焼き鳥弁当」について語っていた。どちらもパコのパの字も出してなかったけれど、もしかしたら、と想像するのは楽しい。

1998年06月21日(日)  カンヌ98 2日目 ニース→エズ→カンヌ広告祭エントリー


2002年06月16日(日)  一人暮らしをしていた町・鷺沼

鷺沼のスタジオでTVCF撮影の立ち合い。といってもコピーライターに期待されていることは特になく、「見たかったら見においでよ」という気楽なご身分。自宅から東急田園都市線の鷺沼駅までは、1時間と少し。

上京してから二年前まで、この町で暮らした。三軒茶屋や二子玉川では家賃が高すぎて、手に届く物件を求めて西へ西へと流れてきたら、鷺沼に着いた。高校卒業まで暮らした泉北ニュータウン(大阪・堺市)の『泉ヶ丘』駅に似ていた。それで「この町に住もう!」と決めた。アパートの隣の部屋の住人は、こともあろうか同じ会社の同じ部署の男性だった。その先輩が結婚を機に引っ越し、先輩の幼馴染みが新しい隣人になった。関西出身の楽しい兄ちゃんだったが、数年後、「結婚するんで広い家に引っ越しますわ」と言って、いなくなった。このまま何人見送ることになるのかと危ぶんだら、2人で止まった。8年も住んでいたので、いろんなことがあった。そんなことを思い出しながら、鷺沼駅からスタジオまでの道を歩いた。駅には新しい階段ができ、家の近くの角にあった豆腐料理の専門店は美容院になり、知らない店がぽつぽつとある。たった二年で町の顔はずいぶん変わっていた。

はじめてシナリオコンクールに出した作品『月のなる木』は、「昔住んでいた部屋に合鍵を使って入る」女の話だった。懐かしいアパートの前を通ったとき、たまたま不動産屋に返しそびれた鍵を持っていたとしたら……扉を開けてみたくなる衝動はわかる気がする。あいにく、わたしの手元に鍵はなく、見知らぬ誰かがが暮らす部屋に忍び込めたのは、想像力だけだった。

BANK #7 訳:いまいまさこ

And remember that time waits for no one.
Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.Today is a gift.
That's why it's called the present!!!

覚えておいてほしい
時間は誰も待ってくれないことを
昨日は歴史
明日は神秘
今日は贈りもの
だから「現在」は「プレゼント」という

2000年06月16日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月15日(土)  『アクアリウムの夜』収録

ラジオドラマ『アクアリウムの夜』収録が無事終わった。熱演に聴き入っていると楽しくて、あっという間に時間が過ぎた。四時間しか寝ていないので途中で眠くなったらどうしようと心配したが、船を漕ぐヒマはなかった。この作品も、たくさんの楽しい出会いを運んでくれた。「書くことはビジネスではなくハピネス」と心から言える今に感謝。こんな気持ちで書き続けられたら、いいな。

BANK #6 訳:いまいまさこ

Treasure every moment that you have!
And treasure it more
because you shared it with someone special,
special enough to spend your time.

あなたの一瞬一瞬を大切にしなさい。
特別な誰か、一緒に過ごすに値する
誰かと分かち合った時間は
とくに大切にしなさい。

2000年06月15日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月14日(金)  タクシー

■深夜帰宅のタクシーでは寝ない。寝ている間に誘拐されたら困る、というのは見栄で、いい眠りに落ちたところで起こされるのが辛いから。それに、タクシーの運転手ほど面白い人たちはいない。一日中いろんな種類の人間と密室にこもり、「ここだけの話し」がまる聞こえなんて職業は、なかなかない。わたしにとってタクシー帰宅は「動く千一夜物語」。今夜(といっても朝になっていたが)乗ったタクシーでも目をランランとさせておしゃべりしていると、「お客さん、眠くないんですか?」と不思議がられた。わけを説明し、今までに出会った忘れられない運転手さんの話をした。競輪の選手だったが交通事故に遭い、選手生命を断たれたものの「走り続けたい」と運転手になった人。書きかけの小説を話し出したら止まらなくなり、わたしの家の前に着いてからも30分話し続けた人(メーターは上げてくれた)。「あれも僕の設計したビルで…」と説明してくれた元一級建築士……。すると、「僕もです」と運転手さん。聞けば、事情があって、一級建築士をしながら夜だけタクシーを走らせているという。「建築科の同期の中で、僕だけ異色なんです」と言うので、「でも、いろんな人の声を間近で聞ける今の体験って、建物を設計するのに絶対生きてきますよ!」と力説した。建物という器を使うのは、生身の人間なんだから。わたしも、突拍子もない発想や生きた台詞に出会えるのは、会社で働いているおかげと思っている。「確かに時間は制約されるけれど、その分、二つの仕事がいい影響を与え合っているはず!」と盛り上がり、二足の草鞋どうし「お互い頑張りましょう」となった。タクシーを降りるとき、「今あたためている夢があるんです」と運転手さんが教えてくれた。個人タクシーの免許が取れ、自由な時間に走れるようになったら大学院へ行き、「免震・減震・耐震」構造を極め、その道のエキスパートになりたいとのこと。いくつになっても夢があること、目標があること、とくに勉強しようという姿はすばらしい。「名前を聞いてもいいですか」と言ったら、「ここに書いてあります」と助手席の前のプレートを指差された。運転手さんの名前を覚えた。いつか夢がかなったのを知ったら、うれしさを少し分けてもらおうと思う。


2002年06月11日(火)  『風の絨毯』同窓会

『風の絨毯』プロデューサーの山下さんと「ざっくばらんち(ざっくばらんにランチ)でも」と約束したら、『風の絨毯』言い出し人の益田さんと、わたしに山下さんと益田さんを引き合わせてくれた小山さんも来れることになった。四人でプロットを錬った思い出の店で、風の絨毯とは関係のない世間話をのんびりする。ワイワイ言いながらアイデアを出し合ったのが懐かしい。撮影が終わっても、会いたくなること、また何かしたいねと話せることがうれしい。

益田さんは明日から再びイランへ。「大変ですねー」と声をかけると、「熱中できるものがあるって、いいよね。人生は短いけど、映画は長い。どうせギャンブルするなら、好きなことに賭けないと」と力強い言葉。ちょうど今書いているシナリオにそっくりな台詞が出てくるのでドキッとしたが、考えてみれば、『風の絨毯』にも同じような話が出てくる。人の命は短いけれど、昔の人は高山の祭屋台に、あるいはイランのペルシャ絨毯に永遠の命を託した。『風の絨毯』は、その二つが出会う物語。人が何かを創造しようという衝動の裏には、この世に生きた証をとどめたいという遺伝子の叫びがあるのかもしれない。

BANK #5  訳:いまいまさこ

To realize the value of ONE YEAR,
ask a student who failed a grade.
To realize the value of ONE MONTH,
ask a mother who gave birth to a premature baby.
To realize the value of ONE WEEK,
ask the editor of a weekly newspaper.
To realize the ! value of ONE HOUR,
ask the lovers who! are waiting to meet.
To realize the value of ONE MINUTE,
ask a person who missed the train.
To realize the value of ONE-SECOND,
ask a person who just avoided an accident.
To realize the value of ONE MILLISECOND,
ask the person who won a silver medal in the Olympics.
1年のありがたみを知るには
留年した学生に聞きなさい。
1か月のありがたみは
未熟児を出産した母親に
1週間のありがたみは
週刊紙の編集者に
1時間のありがたみは
待ち合わせの恋人たちに
1分のありがたみは
電車を逃した人に
1秒のありがたみは
間一髪で事故を免れた人に
1/1000秒のありがたみは
銀メダルに終わったオリンピック選手に
聞きなさい。

2000年06月11日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月10日(月)  軌道修正

書いたものの方向が違ってた。でも、軌道修正すれば、大丈夫。壊して、直して、どんどん良くしよう。

BANK #4 訳:いまいまさこ

There is no going back. There is no
drawing against the "tomorrow."
You must live in the present on today's
deposits. Invest it so as to get from it the
utmost in health, happiness, and success!
The clock is running. Make the most of today.

後戻りはききません。
前借りもできません。
今日の預金で今を今を生きなくてはなりません。
時間を投資して、できる限りの
健康と幸福と成功を手にしましょう。
時計の針は進みつづけています。
今日を最大限に利用しましょう。

2000年06月10日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月09日(日)  日本VSロシア戦

■ワールドカップ日本VSロシア戦を見てしまった。最初は見る気はなくて、キッチンで夕食をつくりながら、隣の部屋でダンナが「一人司令塔」をやっている姿を眺めて面白がっていた。「行けー! 勝負しろー! 何やってんだよ、そっちじゃないだろ! ああっ!」。ガムを噛んで腕組みしているトルシエ監督よりも派手なリアクションがあまりにうるさくて気になるので、「そんなに盛り上がってんの?」とテレビのそばに寄ってみたら、もう目が離せなくなった。日本ってこんなに強かったっけ、と感心したり、ロシアに気迫からして勝ってるよ、と驚いたり。ワールドカップはあまりに大きくて、手の届かない存在で、親近感が湧かなかったのだが、一生懸命ボールを追う姿には、理屈抜きに引き込まれる。迷いのない積極的な攻めが、見ていて気持ちいい。勝利が決まる瞬間まで、大騒ぎして見てしまった。あまり興味はなかったのに、チャンネルを合わせたら釘づけになってしまった人、多かったのではないだろか。驚異的な視聴率が出そう。
BANK #3

Each day it opens a new account for you.
Each night it burns the remains of the day.
If you fail to use the day's deposits, the
loss is yours.
時間は毎日あなたの新しい口座を開き
毎晩その日の残高を燃やしてしまう。
その日の入金を使いきれなかった場合
損失はあなたに跳ね返ってくる。

2000年06月09日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月08日(土)  P地下

NHK-FM青春アドベンチャー『アクアリウムの夜』台本が届く。全10話を通して書いたのは初めてなので、4册並べてうれしくなる。各話15分で150分。パコダテ人の約2倍と考えると、長い。

『アクアリウムの夜』は、「地下」が重要なキーワードだが、地下に縁があるのか、夜は新宿の居酒屋で「P地下」飲み会。PはpedagogyのP。大学時代は教育学部で、学部の校舎の地下は「P地下」と呼ばれ、学部生のたまり場だった。そこでは学年を越え、卒業生まで巻き込んだアットホームな交流が行われていたらしいが、応援団にどっぷり浸かっていたわたしは、その雰囲気を味わうことなく卒業してしまった。それが、P地下の人々が集うサイトで『パコダテ人』を宣伝させてもらったのがきっかけで、「パコダテ人飲み会をやろう!」という話になった。集まったのは、二つ上のゼミの先輩から就職活動で上京している現役5回生まで、10人。みんなは「懐かしい!」と言っていたが、わたしには「新鮮!」だった。今でもP地下魂は生きていて、春の新歓コンパにOBが駆けつけたり、社会人となった先輩が現役生の就職活動を応援したりしているらしい。掲示板にわたしが書き込んだ「パコダテ人東京公開!」を見て、見に行ってくれた人が4人もいた。「京都でも宣伝しときますよー」と学生君もたのもしい。なんて、いい学部なんだ!卒業して10年近く経ってから、秘密の隠し部屋を見つけたような気分だった。(「秘密の部屋」もまた、『アクアリウムの夜』のキーワード)

お開きの前に抜け、朝までワープロを打つ。P地下パワーで、元気、元気。

BANK #2

Each of us has such a bank. Its name is TIME.
Every morning, it credits you with 86,400 seconds.
Every night it writes off, as lost,whatever of this
you have failed to invest to good purpose.
It carries over no balance. It allows no overdraft.
わたしたち一人ひとりは、そんな銀行を持っている。
その名前は、時間。
毎朝、86,400秒が与えられ、
毎晩、上手に使えなかった分は帳消しにされる。
繰り越しはできず、貸し越しもできない。

2000年06月08日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月07日(金)  ドキドキの顔合わせ

はじめて仕事をする人とは、仕事をしながら、自分を知ってもらい、その人を知っていくことになる。会社の仕事でも、もちろんそうなのだが、一人で得意先を任されることはない。デザイナーやCMプランナーやクリエイティブ・ディレクターと組んで制作するし、営業とともにプレゼンするので、個人としてよりチームとて評価されることになる。一方、フリーの脚本家として仕事をする場合は、自分自身がすべて。はじめて送るメール、はじめてもらう返事、はじめての打ち合わせ、そのひとつひとつに、試されているような緊張感がある。

今日は、あたらしい仕事をすることになったディレクターと一回目の打ち合わせ。4時間近く話をする。仕事に直接関係ない話でも、言葉を交わすたびにお互いの価値観が引き出され、それが作品に反映されてくる。打ち合わせのたび、思うのは、「インターネットの時代になっても、顔を合わせて話をすることは大事」ということ。下書きも削除もできない状況で、表情という証人つきで、本音をさらけ出すということをやっておくのは、とても意味がある。シナリオの仕事の場合は、とくに、身振り手振りを交えて話せるのが大きい。

以前、大阪にいる方と仕事をすることになった。メールを使って原稿さえ送れば済む話だったが、その人は、東京出張のついでに、会う時間を作ってくれた。食事をしながら、二時間程雑談しただけだったが、その後、メールだけのやりとりでも、「顔が見える」ので、話が早いし、誤解も起こりにくい。顔を合わせることで、気持ちも合わせているんだなと思う。■FRIENDSの興醒めの落ち(チェーンメール部分)は省略して、おそらく同じ人が書いたと思われる新着メールを今日から紹介。勝手に『BANK』と名付けてみた。

BANK #1 訳:いまいまさこ

Imagine. . . .
There is a bank that credits your account
each morning with $86,400.
It carries over no balance from day to day.
Every evening deletes whatever part of the balance
you failed to use during the day.
What would you do? Draw out ALL OF IT, of course!!!!

想像してみてください。
毎朝あなたの預金口座に86,400ドル入れ、
次の日には残高を繰り越さない銀行。
毎晩、あなたが使いきれなかった残高は、消される。
あなたなら、どうする?全部引き出すに決まってますよね!


2002年06月06日(木)  同窓会の縁

■一昨日、母校に『パコダテ人』を案内できないものかと思い、サイトを検索すると、高校の同窓会事務局のホームページが見つかった。トップページに「今年の同窓会総会は阪本順治監督を迎えて開催」とあった。阪本監督といえば、前田監督が『どついたるねん』『王手』で助監督を務めた縁がある。これは運命だ!と思い、事務局にメールを送ったところ、同窓会幹事長という方より、昨日返事が届いた。阪本監督を迎えての総会は大阪公開一週間前の6/22に行われるらしく、「総会の会場でチラシを配布」するので送付して欲しい、「同窓会のホームページにも掲載」する、といれしい申し出をいただいた。しかも、同窓会のホームページの委員をされているのは、わたしが愛読していた地元ミニコミ誌の編集部に勤務されている方とのこと。そのミニコミ誌にはメールを送ったものの、梨の礫だったので、「無名脚本家ではニュースバリューがないのかなあ」と諦めていたのだが、取り上げてもらえるよう、あらためて働きかけていただけることになった。同窓会のあたたかい応援に感謝し、もっと早くお知らせしておけばと思う。■高校の先輩は思いがけないところにいる。『パコダテ人』企画の一人、読売テレビの新谷さんとは、函館の映画祭ではじめてお会いしたときに、高校が同じと分かって驚いたが、阪本監督も12期上の先輩だった。
Friends #7

Yesterday is history.
Tomorrow is mystery.
Today is a gift.
昨日は歴史
明日は神秘
今日は贈りもの


2002年06月05日(水)  シンクロ週間

■昨日から今日にかけてシンクロニシティ(くわしくは12/18の日記にて)の連続!点と点がどんどんつながって線になっていっている。その点は「人」だったり、「興味のある分野」だったり。好奇心とエンジョイ精神を持って、いろんな人に会い、いろんな物事に首を突っ込んで蒔いた「種」が芽を出しはじめたのかなあという気がする。でも、まだ花が咲いたり、実がついたりはしていない。今は「予感」という芽を大事に育てて、うまく花や実を結びそうになったら報告させていただくとしよう。■明日から友だちブラウン君の写真展。お時間ある人はぜひ!くわしくはブラウンダイアリーへ。

Friendsは1回お休みして、ワールドカップ番外編(ある社内メールより)

(前略)試合終了の後、例によってテレビの画面には礼儀正しい日本のサポーターが観客席を清掃している姿が映し出されていました。前回のフランス大会でもこれは話題となり、各国のメディアが取り上げていたことを思い出しました。海外の方々が日本人を理解する上で、これほど素晴らしいことは無く、誇らしく思いました。一方で、時代は変わってもこのような、いかにも日本人らしい、古来からの礼節をわきまえている日本人がいて、その文化が存在していることが嬉しく感じられます。さて、その同じ時間に、皆さんがゲームと飲食を楽しんだ会議室をスタジアムと同様にかたずけている人がいたことを、何人の人が認識していたでしょうか?(中略)ここはレストランでもなく、ケータリングのサービスがはいっていることもほとんどありません。いつも誰かが会場をセットし、かたずけをしています。(中略)退席するときに、コップの一つ二つ、皿の一枚二枚をかたずけていくと言ったマナーが今後定着するといいですね。我々の社会はそうした文化ですし、ビジネスに於いても大切なことだと思います。(後略)


2002年06月04日(火)  回文ぐるぐる「サッカー勝つさ」

自分ではじめた回文企画に、みずからはまり、頭の中がぐるぐるになっている。47都道府県をお題に回文を作った人、回文短歌を作る人、世の中には名手がぞろぞろいるのだが、何かコツがあるに違いない。頭の中に合わせ鏡があるとか。今のところは、身の回りのものを手当たり次第逆さまに言ってみて、偶然意味が通ったものを「回文発見!」している。ペットボトルのお茶の成分表示を見ながら「ビタミン見た日」。意味不明。同僚のなくいが教えてくれたサイトには「バリウム売り場」とあった。うまい。

『刑務所のリタ・ヘイワース』(映画『ショーシャンクの空に』の原作 スティーブン・キング著)を教えてくれたなくいは、本を見つけるのがうまい。今日貸してくれた『わたしカスミ草』(石津ちひろ著 まえの・まり絵)という本は、「さかだちで読んでね」と副題がついている。タイトルを逆から読むと「嘘、見透かしたわ」となる。回文ではないけど、変身文になる。面白い。中には詩のような回文が1ページにひとつずつ。「まずい肉付き 気づく新妻」「四時まで待つ気よ 良き妻で魔女」がお気に入り。回文の持つ独特のリズムが楽しい。わたしもこんな気のきいた回文を書きたい、と目標ができた。

今宵はサッカーワールドカップ日本初戦。「本日は残業をしないように」と社達が回り、5時前から退社する人が相次ぐ。なんて会社だ。わたしは今から飲み会が二つ。類は友を呼ぶのか、「ワールドカップはニュースで見ればいいや」と思っている友人にそれぞれ誘われた。わたしが応援しなくたって、「サッカー勝つさ」。

Friends #6 訳:いまいまさこ

Friends, you and me ....
You brought another friend ....
And then there were 3 ....
We started our group ....
Our circle of friends ....
There is no beginning or end ....
友だち、あなたとわたし
あなたは別な友だちを出会わせてくれ
三人になった
わたしたちは仲間になり
友だちの輪ができた
その輪にははじまりも終わりもない。

2000年06月04日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2002年06月03日(月)  きる ふぇ ぼん

■今日は、とってもいい天気。フランス語ではQu'il fait bon.同じ名前のケーキ屋さんが表参道にあって、わたしのお気に入り。てなことを以前日記に書いたら、獣医の卵のジャンガリアン君から「ネズミの名前にいただきました」とメールと画像が送られてきた。1匹で『キルフェボン』かと思ったら、『きる』『ふぇ』『ぼん』の3匹。『のぞみ』『かなえ』『たまえ』みたいでかわいい。(年がばれる!?)■『風の絨毯』の柳生美結ちゃんが上京。お母さん、プロデューサーの山下さんとともにわたしの勤務先の広告代理店に来てくれる。キャスティング担当のU嬢、CM制作プロダクションのO氏、『風の絨毯』のチラシを作ってくれたデザイナーのE君に紹介。イランでのメイキングのビデオを見せてもらう。撮影の合間、ルーズベ役の男の子に「もうかってまっか」「ぼちぼちでんな」「なんでやねん」「ほな行こか」と大阪弁を教える美結ちゃん。男の子は天性の飲み込みの早さで、見事に大阪弁をモノにしていく。『風の絨毯』で美結ちゃんが演じる『さくら』は、物言わぬ女の子なんだけど、生き生きしているおちゃめな美結ちゃんをスクリーンで見たくなった。
Friends #5

Beautiful young people are accidents of nature,
Learn from the mistakes of others.
You can't live long enough to make them all yourself.
美しい若者は、自然が生み出した事故に過ぎない。
人は、他人の過ちから学ばなくてはならない。
すべてを自分のものにするには人生は短すぎる。

2000年06月03日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月03日(日)  4年2組日記 先生の家


2002年06月02日(日)  お宅訪問

■昭和3年生まれの友人T氏のお宅に招かれ、長いお茶をする。午後1時にはじまり、気がつくと7時。集まったのは、わたしと、T氏の幼稚園時代の同級生K氏とY先生。小児科の先生でテレビドラマにアドバイスをしているY先生とわたしが放送文化基金のパーティーで知り合ったのがきっかけで、そのお友達ともおつきあいさせていただいている。K氏と会うのは初めてだったが、放送局で報道記者をされていたということで、わたしの作品にも興味を示し、たくさん質問を投げかけてくれたし、政治のことから「効率のいいお皿の洗い方」まで話題も豊富で楽しい方だった。T氏は「今井雅子は悩める人救済物語を書く」と言い、作品ごとに丁寧な感想を下さる方だ。パコダテ人についてはノーコメントだったので、観られてなかったのかと思ったら、「率直に申し上げてよろしいですか。私、あれは、ダメでした」と面と向かって言われた。Y先生は「わたくしはそれなりに楽しめましたが」と笑っていたが、どうも70代にはあまり受けないらしい。T氏は「パコダテ人より『彼女たちの獣医学入門』がずっと感動いたしました」と、ビデオをかけた。「しかし、それより好きなのは『過去に架ける虹』です。あれは、親の立場で聞くと、たまりません」とのこと。人によって、感じ方はさまざまだとあらためて思う。■T氏のお宅でもシンクロニシティがあった。T氏が通っているお寺の機関紙に日木流奈君が寄稿していたのだ。それを見つけて興奮していると、「ふた月に一度くらいのペースでエッセイが載るんですが、彼の文章を読むと、他のものが色褪せます」とT氏。例のドキュメンタリーの賛否両論が白熱したことについてどう思いますかと聞いたら、「わたしにとっては、あれは嘘だとか本当だとかいうのは問題ではなく、ただあの言葉が素晴らしいのです」という答えだった。
Friends #4

He, who loses money, loses much;
He, who loses a friend, loses much more;
He, who loses faith, loses all.
お金を失うことは、痛手だが
友人を失うことは、それ以上に痛く
信頼を失うことは 致命傷である。

2000年06月02日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月02日(土)  4年2組日記 バレーボール


2002年06月01日(土)  フリマ

2002/06/01(土) フリマ

■ミナちゃん、ミキちゃん、サッピちゃんの美人トリオと明治公園でフリマ。ぶっ倒れそうになる暑さのなか、ひとつ10円まで下げた石鹸を「2つで10円」とさらに値切るオバチャンや、「そんなに値切るならいいです」と断ったつもりなのに「商談成立」と受け取ってしまう外国人と戦う。サッピちゃんのロペのワンピースは50円でおじいさんに買い取られ、「50円なら捨ててもいいし」とまで言われていた。約4時間粘って、わたしの売り上げは5000円と少し。内訳は化粧品3500円、キャンドル500円、石鹸・タオル・入浴剤それぞれ200円、ポストカード100円、マグカップ4つで80円といったところ。「物を売るってのは大変なことだなあ」と痛感。苦労して手にしたお金は、場所代と豪華ランチとなって、あっという間に消えた。

Friends #3

Great minds discuss ideas;
Average minds discuss events;
Small minds discuss people.
優秀アタマはアイデアについて議論し、
平凡なアタマは出来事について議論し、
退屈なアタマは他人について議論する。

2000年06月01日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月01日(金)  4年2組日記 日記のざいりょう

<<<前の日記  次の日記>>>