春の日記
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2005年05月31日(火) |
「昭和の遺書 南の戦場から」辺見じゅん編著、文春文庫 |
ミンダナオ島で日本兵が?というニュースが流れた時、ちょこちょこと当時の映像が流れてああ、と思いまして。前に戦死した親戚の足跡を調査してたことがあって、その関連の本はちょくちょくチェックを入れてて、これもその一冊。ただ、こういう本は体調が良くない時とか気分が乗らない時は読むと確実にダメージ食らうのでしばらく手元に置いたままになってたのを良い機会だからと思って読みました。編著者の本は「収容所からの手紙」も読んでます。あれはシベリア抑留でしたがこっちは南方戦線。県内の近隣の市の人も居まして…ああ…戦争って本当に…と。そういえば冤罪で刑死した人を主人公にした劇団四季の「南十字星」とやらはどうなったんだっけなあ…とか思ったり。
2005年05月21日(土) |
「犬神家の一族」横溝正史、角川文庫 |
久し振りの読書は金田一もので。これも有名な割に実際見たことなかったりしたので。漫画版とかも最後まで読まずに終わってたり…。 何ですか、大横溝先生は女性に対して何か含むところがあるのでしょうかと(笑)いやその…まあ、面白かったんですけどね。
2005年05月20日(金) |
「真夜中の弥次さん喜多さん」 |
特に予定はなかったのですが、タダ券をいただいたので何とか…と思って最終日最終回で滑り込み鑑賞。映画館が地味で思い切り通り過ぎて歩き抜いてしまったり爪が割れたり前の席に数少ない男性客が座ったり帰りの電車が人身事故で遅れててラッシュ時並に混んでいたりとか妙に呪われモードでしたがね! 元本は未読。 何やらかっとんだ内容らしいとは聞いていましたが最初は行く予定もなかったので全然情報は入れてませんでした。それで…聞きしに勝るかっとび振りでした(笑)こうして見るとギャグ漫画って結構暴力的だよな…とかも思いました。変な映画だけど笑ってしまう。何だろう…未知の世界かも。これが許されるならもう映画なんて何でもありなんじゃ…。 テレビでバラエティとか近頃は全く見ないのでその手の知識が欠如しているのですが、色々知っていれば更に楽しく観られたのでしょうかね〜。何気に古田とか居たけど多分教えてもらってなかったらエンディングまで気づかなかったんじゃないだろうか。あ、小池栄子とかも居ましたね…この人もどっかで見た顔とか思いながらエンディングまで気づかなかったというくらい役者の個体識別スキルが低いのですよ…。とほ。さすがに研ナオコ(また面白い役を…)は分かりましたけど! あとこの映画のようなCGの使い方なら苦にならないなーと思いました。 しかし弥次さんモテモテだなあ…(笑)実際長瀬は良かったように思いますが。七之助も難儀な役をこなしていたのでは。そういえば終了後の客からは「中村七之助良い〜vv」というような声が聞こえました。「DVD出たら買う!」とかも。え、もうそんな?ちなみに満席ではなかったけれどそこそこの客の入り。八割以上若い女性客でした。 好みはすっごい分かれる映画だろうなと思います…。 未知の世界への切符を下さった都紀子さんに多謝!
2005年05月15日(日) |
「阿修羅城の瞳」(二回目) |
第二回さかしまの城ミステリーツアーは中原さんとご一緒に。いつも色々有難うございます。短期間の内に同じ映画を観たのはいつ以来か…と言うと。……「ハンニバル」以来かと思われます(爆笑)←いつものことですがジャンルに脈絡がなさすぎます。この人は一体何がツボに来るのでしょうか。本人にも時折謎です。ちなみに今回は一回目とは違う劇場で観ました。客の入りは…ちょっとすいてましたかね…。チケットはどちらの時もヤフオクで前売りを安く入手してます…。定価で映画観たことってないような…。 二回目ということで「いい事探し」をしようかな、というくらいの気持ちで(笑) ああ、邪空のキャラはやっぱり笑える…。笑えるところをピックアップ(するな)。 何か「ヒャッハー」とか言うところ。小娘に興味がなかった(年増好み?)ため阿修羅を手に入れ損なったところ。皆に冷たくされててかませ犬っぽいところ。「付き合ってもらうぜ」とか「俺は、待ってたぜ」とかの言い方。阿修羅の血を犬のように舐めてたところ。その後「ふーやれやれ」って感じで座ってた姿勢。古田邪空はさほど気にならなかったのに髪型が何か気になってしまったところ。等々。 終いには「犬だよね!」ということで渡部邪空=パピヨンだとか言ってるし。古田邪空=チャウチャウだとか。 全然いい事探しじゃないし…。 まあ…私はまだ97年版「髑髏城の七人」2000年版「阿修羅城の瞳」とゲキシネの「アオドクロ」を一回ずつしか見ていないライトユーザー(?)な訳ですが、実際に生で舞台版を観た事がある新感線ファンにとっては…映画の出来には色々と不満があるのは無理からぬことかと思います。私が「う〜ん…」と思ったくらいだから。 CGの使い方とか役者の組み合わせ方とか話の運びとかその他色々…せっかくあの舞台を観て映画にしよう、と思ったならもっともっと面白く出来たのではないかなあとやっぱりそれが気になるところです。 終わってまず思ったのが「なるほど…確かに音楽は良い…」というのは映画の感想としては、内容的には推して知るべし、って感じでしょう…。もっと頑張れ映画界!(気楽な観客のくせに偉そうな…) あ、南北先生どっかで見た顔だなあと思ってたらドラマの八つ墓村で横溝先生やってた人だと教えてもらって納得〜。小説家と戯作者…やはり微妙な既視感…(笑)誰かと一緒に何かを見に行くと感想とか考えとか不満とか発見とか色々交すことができて楽しいです…。
2005年05月09日(月) |
「阿修羅城の瞳」※ネタバレ…? |
第一回さかしまの城ミステリーツアーは都紀子さんとご一緒に。いつも色々有難うございます。ちなみに都紀子さんは二回目の登城です。アオドクロん時と同じ劇場でした。月曜の夜ということで…客は他に二人くらい?ほぼ貸切状態でした…うん、まあ、月曜の夜、だからね…(そのせいだけだと思いたいね)劇団新感線の舞台の方は2000年版をDVDで一度見たきり、という予備知識。さて、映画初挑戦の市川染五郎は如何に?というところでしたが。 最初の鬼殺しのシーン、街が無国籍っぽい感じとかごちゃごちゃしてる感じとかでちらっとオペラ座の冒頭の劇場の中の雑然とした様子を連想してたりしたら張子のでっかい象とか出てきてて妙な既視感が…(笑)あとやっぱりCG使いが苦になったような…もうちょっと使い様がないのかな…とか。 音楽はいい感じー。皆それは認めてますね(笑)EDはなぜあれかと思わないでもないけれど。 出門の話。 染五郎のファンなら楽しめるのかな…。実は彼のプロモーションビデオだったのだよ!とかだったらどうしよう(どうもこうも…)。まあ…楽しそうですね彼は。着物は似合うし気持ちよく演じているのではないかなと思いました。もうちょっと細い方が好みなんだけど。早くイイ感じに年を取って下さい…(何それ?/笑)化粧を落としてる時鏡に半分素顔で映ってるカットとか、渡っていく橋が燃え落ちていくところとかは何となく好き。あと何でか中村座での邪空との斬り合いがじゃれあってるように見えた…(変な意味でなく)。えらく怪我してて苦しそうだったのに阿修羅城に入ったら元気一杯で鬼を斬りまくってたところとか、城の中身とかも合わせてゲーム画面っぽかったような気がしますが…殺陣なんかは普通に見れます。 つばきの話。 何だか久し振りに宮沢りえをしげしげ見た気がする…そうか、こんなデザインだったかこの人は…(?)。着物は中身を何割増かで見せてくれると思ってみたり。つばき、はまあ良いとして阿修羅…。偶々とある日記で「気分が良かったので、観に行った映画でヒロインがいきなり巨大な仏像になってしかも普通に喋っていても許せました」というような記述を見た時、作品名は書いてなかったけどピンときました。…別に巨大化はしなくていいと思います…。むしろするなと。邪空に血を与えるところとかは特に…普通サイズで居てくださいよと…。あと殺陣とかちょっとちゃっちい感じが…。 邪空の話。 渡部といえば最近堤版巷説で見た訳で、分かってても妙な既視感…(笑)DVDで見たのは2000年版で古田だったわけですが〜。比べるのは意味ないことかもしれないけどもうひとつ何か物足りない感じがしないでもない。ただ単にちょっと変な人、に見えないでもないとか…。「俺は、待ってたぜ」とか…何か笑っちゃうんですけど。ただ、嫌いかというとこういうツッコミどころの多いキャラはむしろ好きなのかも(笑)邪空、かわいそうな子…!って感じで←………。あ、殺陣はOKだと思います! その他。 美惨は別に洋装(?)にならなくてもな…笑死は舞台版の方が印象に残ってるような。邪空が「国成様殺しの…」とか言った時、素で誰のことか分からなかったくらいだった国成だとか…。一人勝ちな南北先生とか…。むむむ。 …ぶっちゃけどーなんでしょーねー…。舞台→映画って言えば最近では「オペラ座の怪人」なんかがあったわけですが。あれもその〜…いやまああれはミュージカルでしたけれども。はじめに舞台ありき、の映画って色々大変かなーと思います。ただ、せっかく映画にしたんだから「映画は映画で面白い!」と手放しで喜べるようなものに仕上げてほしかったなあ、などと我儘な観客は思うのでありました。 舞台版を観てない人にとって面白かったかどうかを知りたい…。
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