Fly Me To The Moon

Fly Me To The Moon MIDI

Home !ndex B@ck Nex+Mail
Soul Eater  2003年11月26日(水)


久しぶりに父親と話をした。
元気なのかどうか尋ねると、



「地獄の風が吹いている」



と、重くくぐもった轟のような返事が返ってきた。




「・・・。」



この・・・なんというか・・・
現実のかたちもない言葉、この世のものではないような
捉えきれない世界に人を引きずり込む言葉を
日常的に、平気で娘に対してさえ使う父・・・。


あゝ・・・。 
父は、この人は・・・遠い昔に聖職者だった人。
人の懺悔を聞きながら魂を吸い込む Soul Eater だった人。
不用意に質問なんかすると自分を見失ってしまう。


どう会話をつづけたら良いか困っていると
母が付け足すように説明してくれた。



「寒いのにバイクに乗ってるんだもの。風邪も引くわよ・・・」



なるほどね、相変わらずのバイク馬鹿なのね。
風邪気味で具合と機嫌が悪いのね。


還暦を過ぎた年老いた体でバイクに乗る無謀な父。
そんな父に呆れながらも話をつづけるべく
最近話題の自衛隊派遣の話をしてみる。



「ねぇ、お父さん。
自衛隊の人って戦争に行きたくない人ばかりじゃなくて
行って戦いたい人もいるらしいの?!」



平和な日本を脱して、戦場に行きたい人がいるなんて呆れると、
父に共感してほしかったのに



「そりゃ、そうだろ。殺し合いは本能だ。」


と即、反論されてしまった。


そうだった。遥かな昔から、
他の動物のテリトリーに侵入して
相手を殺し征服するということは動物の本能だったね。


どんなに時代が進もうが人の精神構造はそう変わらない。
だから、いつまでも戦争がなくならないわけね。


そうなのね?





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます




だってそれは、自分を殺すことだから。
本能じゃぁ、それじゃ、しょうがないね。


父と話をしていたら
人殺しや自殺という触れてはいけないような話題さえ
人間の行動様式のひとつと解釈され
わたしは、簡単に納得してしまった。



愛が深い・・・  2003年11月20日(木)


きのうはちょっと・・・
ホンネを言ってしまったかもしれない。


感情に翻弄されてしまう自分、そして相手。
何かが足りないと思ってしまう自分、そして相手。


こうやって、
人間とは悲しいものだと思ってしまう事ほど、悲しいことはない。


やめよう、そんな考え方は。
人は、もっと思いのままに生きられるはず。


どうして男は・・・なのか? どうして女は? どうしてあの人は?
そして、どうしてわたしはダメなのか? 


そんなふうに誰かを責めてもしょうがない。



みんな忘れてしまっただけなのでしょ?
初めから愛が深くなかったわけではないことを。



そう、誰も彼もがすべて初めは愛でいっぱいだった。





P.S.  
数日留守をします。来週半ば頃に戻ります・・・。


男たちは愛した分だけ愛されないと気がすまない  2003年11月19日(水)


どうして男は・・・・、
自分が愛した相手に見返りを求めるんだろう。
愛した分だけ愛されないと、子供のように地団駄を踏んだりして・・・


期待していた見返りがないと
「自己中心的な女だ」と決め付ける。


わたしに言わせれば、自己愛のどこが悪いのと言いたい。
でもって、それは、


自己中心的というものではなく
相手に失礼とかいうモラルの問題でもなく


自己防衛をしただけのこと。





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます



男たちは、愛した分だけ愛されないと気がすまない。




少しだけ壊れかけた関係  2003年11月18日(火)


根本的な好き嫌いの感情を混乱させるような
今までの居心地の良い関係を終末に追い込むような
そんなことはどうしても避けたいの・・・。


少しだけ壊れかけたわたしたちの関係。
どう修復しよう・・・。


エステでも受けながら修復させる方法を考えようと
そう思っていたのに、痛みに耐えることが精一杯で
とても哀愁男のことを考える余裕がない。


初めて美脚エステというメニューを選んでみたの。
揉み出しマッサージって気持ちよいどころか痛い・・・
低周波と超音波のマッサージが特に苦痛(涙目)。


それにしても、ボディエステって・・・






↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます



かなり恥ずかしいし・・・。


帰りに持たされたカルテのコピー。
このグラフ、身長ごとの理想のスリーサイズと
太もも、ふくらはぎ、足首、上腕の理想サイズが一目瞭然。


これ絶対貴重。体を張って手にした甲斐があるというもの・・・
この数字を目標にすればいいんだし・・・。


はぁ・・・理想サイズで頭がいっぱいになって
壊れかけた関係を、修復する方法が見つからない。


いえ、見つからないんじゃない。


正確には、「他に」見つからないだけ。
すでにもう、ひとつは解っている。





「わずかに残ったプライドってやつさ・・・」  2003年11月17日(月)


冷たい態度で彼に接していたのかもしれない。


そのつもりはなくても・・・・・




「冷たいのには、もう慣れたよ・・・」




例の甘美な哀愁を漂わせている男友だちが言う。




その言葉にわたしは、
まるでガンを突きつけられたように身動きできない。



何かしらの反応をしなくてはいけないと焦る。




無反応なわたしに、彼もまた無反応で返した。




彼がぽつりと呟く。





「わずかに残ったプライドってやつさ・・・」










初めてかもしれない・・・  2003年11月13日(木)


外はもう暗くなった頃
コーヒーを飲むだけに、こんな時間に出かけるのもいい。


オフィス街の喫茶店。いつものコーヒーを飲みながら、
あゆみさんとたわいのない話をする。
本社から名誉会長が日本に来るとかで
役員秘書の彼女は、多忙を極めてるとか・・・


宿泊ホテルの非常口のチェックとか
スピーチ会場の非常口チェックとか
会いたい人との会食のアレンジとか
お土産の七宝焼きを銀座に下見にいったとか


まるで貴族のような待遇を聞いて唖然とした。
まぁ、この会社、人材をAsset(資産) と見なすので
人をとても大切にするから、名誉会長だったらもう・・・。


普通の社員の出張も、エンジニアとか代替?のきかない職種は
二人以上の出張の場合、同じ飛行機に一緒に予約は取らない。


万が一飛行機が落ちたときのことを考えて、
便を変え分散させて出張させる。危機管理に優れていると思う。


そんな話や、わたしたちの忘年会をいつするとか話しながら
2杯目のカップが空になった。時計の針は9時。
閉店準備にかかった店員を横目に、急いで外にでた。


わたしたちは、皇居に向かって少し歩くことにした。
お堀の淵の柳が、夜風に揺られている。
柳のしなやかな枝が街頭の明かりに照らされ、
サラサラと舞うシルエットがきれいだ。


散歩しながら駅に向かう。帰りの電車は空いていた。


真向かいに座っていた男と目があってしまった。
グレーのスーツの男。ウィンクする彼。


日本人にウィンクされたの、初めてかもしれない・・・


わたしは合った視線をそらすことができず
静かに、ゆっくりと目線をおろしながら彼を観察した。


そして、そのまま下を向いて目を閉じた。


下心は「好意」と解釈する  2003年11月12日(水)


仕事では、賄賂(わいろ)を「ビジネス」と呼ぶように
男女の間の下心は、「好意」と解釈するわたし。


だから、別に下心を隠そうが出そうが
気にすることないと、そう思うけど・・・。


こんな無責任なこといって
状況の判断が不得手な人が、これを真に受けたら
大変なことになっちゃうかな・・・


男の人ってぇ、
下心を出さないように、気を使ってるって聞くけど





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます





みんな、見て見ない振りしてるだけ。
気づかない振りしてるのに
それに気づいてる感のいい男は、なかなかいない。


女の気づかない振りに気づいてながら
相手から誘われるまで黙っている男が、そんな男が、
わたしは、、、カッコイイと思うんだけど・・・・



下心も見て見ぬふりする  2003年11月11日(火)


まだ暗い夜明け前に目覚める。
わたしにとっての魔の刻。



以前も似たようなことを書いたかもしれない。
同じ人間が感じることだから同じであっていいよね?


どんなに朝まで起きていても怖くないのに
夜明け前に目が覚めることはなぜか恐怖。


人が起きていない異界な空気が恐怖なのか
自分の神経が剥きだしになっているのか
ものすごい絶望と孤独感を感じる。


独り暮らしじゃないのにこれだから
独り暮らしだったらどこまで絶望するんだろと思う・・・


助けてくれと、時間かまわず男に電話してしまいそうで怖い。
それも恐怖だ・・・。


女友だちじゃなくて男友だちに電話してしまうのは
こんなときの女は冷たいから。


男というと、
冷たいとかじゃなく下心で(語弊があるかな)、
わたしの絶望に付き合ってくれる。


でも、
その下心も見て見ぬふりするほど
その頃のわたしは、喪失感と寂しさの恐怖から
必死で逃れたいと思った。



「only one って感じだった」  2003年11月10日(月)


雲が幾重にも重なって見える。
淀んだ空気の寒い一日。




猛烈に自己執着してみるのもいいのかもしれない、
と思い、日記を書く。


その時々に徒然に想うことを
塩漬けの花のように保存しておく日記・・・


と書けば聞こえはいいが





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます




でも、それでいい。


簡単に妥協したり
単に同情したりするだけでは
自己を手にすることはできない。


結婚する前の独りのときのように
狂気のように強くなれれば


新しいことをまた一から始めることが
できるかもしれない。


会社勤めだった頃の教訓。
第三者の目によって見られる自分を演じても
そんな小市民的なものはどこにも通じない。


わたしのHiring Managerが言った言葉。


「貴女は、only one って感じだったので採った。」



今のわたしを見たら、彼はきっとこう思うだろう。


無個性で保守的な one of them になった、と。




人生のおまけみたいなもの  2003年11月07日(金)


Britney Spearsを聴きながら夕食をつくる。


オリーブオイルでチキンとガーリックスライスを炒め
CampBell'sのクリームマッシュルームで煮込む。


ポテトを皮ごと煮、熱いうちに皮を剥いてマッシャーでつぶした。
つぶしたポテトをヨーグルトとマヨーネーズでミックスする。
チキンクリーム煮のスマッシュドポテト添えの出来上がり。


ついでにキャロットもグラニュー糖でグラッセにしてみる。
ワンディッシュですむし、急いでいるときには便利な料理。


デザートは、ラフランスをキュービックにカットし
ヨーグルトを混ぜ、ハニーをかけた。


アメリカンディナーって、短時間でできるのがいい。
アメリカの大学のとき、専攻以外の余った時間に
家政学をあてていたわたし。お遊びでとった講義なのに
けっこう役に立ってるから不思議。


食品の表示について学んだり、賢い買い物の仕方を学んだり
それから、パーティーの開き方についても学んだ。
ディナーメニューの書き方テーブルセッティングなど。


面白かったのは、持ち回りでホステス役を務めるというもの。
実際に自分でパーティーを開く授業。


クラス以外からも友人を何人か招待できて
自分で考えたパーティーのテーマにそって、
テーブルクロスの色やお花、自分のディナーメニューにあわせて
ディッシュ、ナイフ&フォーク、それからコーヒーカップまで
食器の種類を選ぶ。


いろんなセンスと時間が要求されるし、
食材の買出しと料理、それにパーティー会場の準備には
クラスメートの助けも必要なので協調性や
リーダーシップ性も要求される。


ちょっときつかったけど、
それでも何回かパーティーを開くようになると慣れてくる。
いざっていうときに慌てることもないだろうし、自信もつくし。


考えてみると、





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます



人生のおまけみたいなものでも、あれば楽しいでしょ・・・。






雨上がりの午後  2003年11月06日(木)


雨上がり。秋深い明治神宮。
雨上がりのせいか空気が澄んでいて
それでいてちょっと霧がたちこめていて、
薄暗い森という感じの参道は、神聖な雰囲気が漂っていた。


原宿側の賑わいからは想像もつかない静けさが、ここにある。
原宿のブラームスどおりの静けさも気に入っているけど
ここも好き。


午前中雨だったせいか
外国からの観光客はちらほら程度だ。


全身ブラックづくめの外国人カップルが
参道の下をながれる川の写真を撮っていた。


橋の下に見える暗い湿地にレンズを向けてるけど
ほそぼそと流れ、少し異臭もするだろう川のどこに
写真に収めるほどの心に響くものがあるんだろう・・・
このジメった感じが日本独のものなんだろうか?


不思議に思いながら彼らをやり過ごし、
小砂利の参道をとぼとぼ歩く。
ゆっくり歩いて、なんとか御社殿まで辿り着いた。


せっかくだから参拝しようと、書かれている願い事のリストを読むと
最初に書かれていたものはなんと、「天皇弥栄(いやさか)」。
さすが明治神宮・・・。


関心して参拝をすませ、西参道を歩く。
紅葉を期待したけど、今年の紅葉は紅色というより黄色みたい。


でも、紅じゃなくても黄色に色づくことで
季節の移り変わりを教えてくれていることには変わりない。





↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます





そんな男に興味があるなんて  2003年11月04日(火)


シーツの色を変えた。バーガンディ。
ワインの暗紅色を思わせる色。


目が覚めたとき、まだ酔っていそうな、そんな色。
夢から覚めない色。幻想から覚醒しない色だ。


カーテンを開け窓の外を見る。
半分ほど紅葉した街路樹の葉。


赤い目で空を見上げても
空の色は変わらず、薄く青い。


数日の間、わたしは何も言わなくなった。


わたしと反対に甘美な哀愁男
わたしより喋るようになったみたい。


泊り込みで徹夜仕事があったとか
週末の予定とか・・・・


「連休の予定はなしっ」
と彼。


そう、と返事したまま黙るわたし。






↑押すとコメントがかわるエンピツ投票ぼたん
 読んでくださってありがとうございます



と、ちょっと意味ありげに言ってみせる彼。


「そう?」


人間に興味のない彼が、
そんな彼が、人と会うプランがあるのかと
期待しながらも沈黙したままのわたし。


沈黙に耐えられない彼は、しびれを切らして答える。



「PCのパーツあさり・・・・」



やっぱり・・・・・。
呆れてため息がでちゃう。



彼は、限りなく人間に興味がなくなった人だ。
そんな男に興味があるなんて


それはそれで、また、限りないのかもしれない。





Home !ndex B@ck Nex+Mail


Design by shie*DeliEro