総天然色色眼鏡

2004年05月26日(水) 昨日のことは忘れた.明日のことは分からない.

過去の自分はある意味他人だと思う.
大体,二十歳過ぎると人間というのは結構色々な経験をしてきているもので
中には人生観,価値観,美学・・・等を覆されることだってあったはずだ.
一定の行動パターンというのは誰でも持っているはずだが
生活習慣だとか職場(学校)環境等で
日々少しずつ発想が変わり,行動が変わる.
過去の自分を振り返って
「あの時,なんであんな行動をとったのだろう?」
なんて思ってみてもなかなかその頃の気持ちには戻れない.

今日,会社で鞄を開けたらテレビのリモコンが入っていた.
昨日の自分は過去の自分,過去の自分は他人も同然.
一体どういうつもりだったのかさっぱり分からない.

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かねてから懸案の『神の火(旧版)』の初版,帯付,程度良をゲット.
意外に値段が跳ね上がらず,普通に通販する額で買えた.
やはりヤフオクは平日入札が吉か.
これでこころおきなく読める.うふふー.
一連の高村文庫も年期が入ってきてしまったので「携帯用」を買いたいなー.
近頃容量オーバーの本棚辺りから,時々「ミシ・・・」と音がするけど
そんなものはきっと気のせいねー.

沢崎シリーズと『警視庁心理捜査官』は近所には無かった.
田舎を呪うのはこんなとき.
欲しいものが欲しいときに手に入らないなんてちょっとストレス.





2004年05月25日(火) カルチャーバブル

『クリムゾン・スカイ』のCMが好き.
ゲームははまると厄介なので買わない主義.
でもいつか『メタルギア・ソリッド』を買ってしまいそうな,よ・か・ん☆

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東京行脚で飽き足らず,日曜日にまたまた美術館に行った.
松本市美術館へ.
「日常のデザイン」を見直そう,というような趣旨の展示なのだが
ごく普通のスプーンにも感動させられるとは.
してやられた.
無印良品とか柳宗理が好き,なんて人には
特急に乗って見に行くくらいにはオススメしたい.
(それぐらいの距離からでも観に行って損は無い,という意味で)

ついでにサイトウキネンのチラシを貰った.
チケット高!!!
面子を見れば納得しないでもないが.
安藤忠雄の舞台は観てみたいけど,今年も見送るんだろうな.
毎年チケット販売日をスカっと忘れるので.

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時々「男同士のせめぎあい」みたいな話が無性に読みたい衝動が訪れる.
(やおいではない)
時代小説なら剣豪同士の果し合い,サスペンスなら諜報合戦・・・みたいな
プロとプロの力の均衡を見たくなる.
東京で,ホテル滞在中にその波が訪れ,本屋に駆け込んだ.
『リヴィエラを撃て』『そして夜は蘇る』『スノウ・グッピー』の文庫を買った.
リヴィエラを拾読みしていたら,BSでまさにブラームスのPコンを演っていた.
あまりにタイムリー(ちなみに結構あっさりした演奏だった).

その後,『そして〜』を.沢崎シリーズは初めて読んだ.
ハードボイルドは久々に読んだが
同シリーズの『私が殺した少女』があれほど話題になったのに
今まで読まなかった自分を罵りたくなるほど面白かった.
都内を巡る間,電車で立ち読みしたのだが,カバンを開けるのが楽しみだった.
推理小説的な面もあるので,説明的な台詞が少々鼻につくこともあったけど
人間40年も生きていれば,さほど単純な人生は歩んでいない・・・
ということに気づかされる大人の小説だ.
勿論登場人物たちの人生はいささか複雑すぎるが.
ラストは映画のような雰囲気がある.

とりあえず沢崎と錦織の関係が私的ツボ.
錦織を「信頼している人物」と自分の口で言い
「有能な刑事」と胸の内で認めておきながら
「友人」と人から言われると完全否定.
沢崎はイイ年して意地っ張りさんだ.

続きが読みたくて仕方が無いので明日買いに行く予定.
『警視庁心理捜査官』もやっと文庫が出たので買わなくては.

先月はほとんど残業していない割に,5月はかなり出費がかさんだので
本当は要節約なのだが,財布の紐は緩むばかりである.
今週だけで3〜4月分と同等の残業をしてるから良い,ということにする.



2004年05月24日(月) 出張 a go go

江戸に出張に行った.

今回は某C国大使館へお勉強へ.
この大使館,実は自由に入れる様子也(地下2階のみ).
図書館と美術館とシアターがあり
シアターは天井に電球(ダイオード?)が無数に埋め込まれていて
白、赤、青・・・と瞬いてちょっと可愛い.
お昼も美味しかった〜.
大使館の食堂はアチラの国の方が働いているのかと思いきや
日本人スタッフばかりだった.
かれーとぷりんが美味しかった.オードブルも色々遭ったけど.
貧乏舌だ.

今回,週末出張をよいことにお泊りして遊んできた.てへ.
といってもナントカの一つ覚えというか,毎度毎度行く所は一緒.
(地下鉄が乗りこなせない&地理がわからない→新規開拓が面倒)

まずは原美術館.
なぜかここへ行くときはいつも雨.
「飛ぶ夢を見た」という写真展開催中.
ロケット発射台の写真がカッコ良かった.
ダムとか,巨大かつ用途がシンプルな物体が好きだ.

品川は就職活動で何度か来たが,随分ビルが増えたな〜と思う.
そして所々に高級な空気が漂う街だ.
「三菱○○閣」とか一生用が無いだろうな,というような.

その後,上野の東京都美術館へ.
入場料(¥1,300・・・高い)の割に今ひとつピンと来ない.混んでるし.
前半のブリューゲル辺りは面白かった.
っていうかよく考えたら前にも同じものを観たのだった.ちぇー.
(それにしてもカップル率が高いのは何故だろう)

観終わってはたと次の行き先を迷う.
この際,森美術館@六本木ヒルズにでも行こうかと思ったものの
人込みに呑まれることが分かりきっているので躊躇.
結局国立博物館に行くことに.

さて国立博物館.
いきなりミュージアムショップに直行したが予想外に面白かった.
小技の効いたグッズが満載.
入場料400円払っても行く価値ありかと.
実は今回目当てのブツがあった.
下から二番目のこの人たちである.
「大」と「小」が腕を組める構造になっているあたりが素敵にラブリー.正直感激.
ちゃんと目と口には穴が開いており,ついついホジホジしてしまう.
次はひんべえが欲しい.
他の手ぬぐいやTシャツなども普通にオシャレ.
外国へのお土産にオススメだと思う(っていうかそれも意識しているんだろう).
金魚好きにはたまらん「金魚づくし」シリーズも心ときめく.
なんともシュールな金魚がいっぱい.
物欲を刺激する危険地帯だ,ここは・・・.

ブツを手に入れたらとっとと帰ろうかと思っていたが
貧乏性なので結局展示も観た.
人がまばらで良いなー,なんて思っていたが
なぜか鎧と日本刀の一角のみ男の子&元・男の子でいっぱいだった.
妙に納得する.

この博物館は,全体的に展示がすっきりしていて観やすい印象.
一番感心したのは,盛りだくさんの仏像でもなく彫刻でもなく日本画でもなく
江戸(?うろ覚え)時代の素焼きの急須.
ただの茶色く,薄く,口の細い頼りない急須.
よくもまぁこんな儚げなものがきちんと蓋つきで残っていたものだとしみじみした.

本館を2階に観終わった辺りで足に臨界点が訪れる.慣れない靴だったので.
でも法隆寺宝物館に行く.
ミニミニ仏像集団に出迎えられる.ちょっと怖い.
でもひとつひとつ良く観るとなかなか優しいお顔.ひとつひとつは可愛らしい.

期待していなかったせいか,予想外に満足できた.
上野に来ると,いつもは科学博物館で恐竜を観るが
今回はスター○ォーズ展で人が多そうなのでキャンセル.
やっと帰る.



2004年05月12日(水)

スーパーで,903という健康系飲料をよくみかける.
なんとなくDoCoMoの携帯っぽいデザイン,なんて思いながら眺めていて
 903 → く ○(円) さん → クエン酸
だということにようやく気づいた.

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今日、朝起きてみたら二重が一重になっていた。
軽くパニックになって病院へ。ものもらいとのこと。
一日眼帯をして過ごしたが・・・片目というのは予想外に大変であった。
とにかく距離感が掴めない。
会社の購買で小銭を渡すにも狙いが定まらず
仕事で使うはんだごてもおぼつかない手つきになる。
また、今日はある危険な装置(下手すると死ぬ)を使わないと仕事にならず
不自由な視界でおっかなびっくりしていたので疲れた。
もともと近眼なので、片目の視力では机の上のPC画面もうすらぼんやり。
右目に眼帯をしていたが、右側に座った人と話すためには
普段よりもぐいぐいっと首を右に回さなければならないのも不便だった。
やっぱり人間の身体って、目玉二つで視覚を得るように設計してあるんだなー、と
しみじみした。

片目では日常生活もままならないことを知り
隻眼の剣豪なんぞを演じる俳優さんは凄いと思った。
茶碗一つ持つにも目測が狂うというのに、殺陣をこなすなんて。
『独眼竜政宗』の謙さんも、そりゃハリウッド俳優になるさ。



2004年05月11日(火) 愛したものはみんな消えてく

訳あって絵の具が必要になり
毎年年賀状の材料を探しに行っていた画材店に行く。
経営者が代わり,品揃えが変わっていた。
がっかり。

その近所で一番品揃えが豊富で
学生時代は毎月通っていた文房具屋に行ったら店じまいしていた。
軽くショック。

仕方が無いので,中学〜高校時代に一番よく通ったデパートの画材売り場に行く。
売り場がすっかり様変わりして,絵筆一本置いていない。
大打撃。

大学時代にむさぼり食べたフルーツパンは見かけない。
愛用している茶漉しを売っていた雑貨屋は高級ブランドバッグの店になった。
数年前から現在まで,私が履いている靴の8割を買った靴屋は先月閉店した。
最近,こういうことが多く、鬱である。
俺を残してみんな風になるのか・・・。

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先日,BSで『命』を観た。
ガンの末期の恋人も,主人公(っていうか柳美里)も
自分たちの理想の治療をしてくれる病院を探すため
躍起になってなりふり構わず手当たり次第知り合いに電話しまくるシーンを観て
これって近頃どこかで観た光景に似てる・・・と思う。
次の日にふと思い出す。
アレだ。イラク人質の家族。
「私たちこんなに必死なのに,どうして助けてくれないの?」
という雰囲気が,似てる。
(私は別にあのご家族を批判する気はさらさら無いです。念のため。)

『命』といえば,最近病気ネタ,障害ネタのドラマなどなど多いような気がする。
目が見えなかったり,見えなくなったり,耳聴こえなかったり,死に至る病だったり・・・偶然?
こういうネタって
「泣ける作品」=「感動する作品」=「優れた作品」という錯覚に陥りやすいので
視聴者稼ぎの手段としてお手軽なんだろう。
テレビにありがちなこの論法が嫌いだ(だから24時間テレビも嫌いだ)。
まぁ『子犬のワルツ』のサブタイトルだけは,毎回楽しみである。
大袈裟で笑える。



2004年05月07日(金) 一病息災

3月からずっと咳,鼻水,痰が止まらない。
で,ずーっと総合病院の内科にかかり,毎回風邪と言われ
毎度毎度顆粒,錠剤,シロップ・・・とフルコースで薬を貰っていた。
GW前,それらに加えて耳がおかしくなったので
同じ病院の耳鼻科に行こうと思ったら
「やってません」
と,さっくり言われる(4月30日だったから)。
仕方が無いので,病院の公衆電話で最寄の耳鼻科医院を探して行った。
そこでやっと,それらの症状全てがアレルギーによるものだと分かる。
咳が出る→気管支が悪い→内科,と思ってずっと内科に通っていたが
最初から耳鼻科に行けばよかったのか。
もし総合病院の耳鼻科に行ってたら,また同じ診断だったかもなぁ・・・。
なかなか適切な医者にかかるのは難しい,と思った。
こんな風にして重大な病気を見逃したらと思うと,結構怖い。

アレルゲンはまだ分からない。
明日,検査結果を聞きに行く。
その後はなんと出勤である。残業してやるぜこんちくしょうめ。


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