un capodoglio d'avorio
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2004年10月31日(日) G1天皇賞(秋)

@東京競馬場。もちろんどかは、府中の杜にちゃんといた・・・わきゃない。道頓堀WINSで観戦。やっぱり天皇賞というのは特別な響きがあるなーと思う。古馬チャンピオンシップ、だからこそ、このそうそうたる顔ぶれなのだろう。


どかの予想。


 ◎ シルクフェイマス(宝塚や天春での勝負強さ)
 ○ ゼンノロブロイ(勝ち味に遅いけど、今回ペリエ騎乗)
 ▲ ナリタセンチュリー(「東京のトニービン」、勢いあり)
 △ ローエングリン(毎日王冠で進境を見せた、逃げ粘り)
 △ リンカーン(アンカツマジック炸裂か)


買い目はシルクから、以下の4頭にワイドで流す。


発走、ハナを切るローエングリン、ペースはかなりゆっくり。うまくなったなあ、ローエン・・・。しかし目立って前のこりな展開、しかも折しも雨が降り続いた重馬場、後ろから行くナリタとシルク、リンカーンは・・・ピンチ。


案の定、内ラチ沿いに早めにスパートしたローエン、ダンスインザムード、アドマイヤグルーヴ、そしてゼンノロブロイが快調に飛ばす。府中の長い長い直線、差しや追い込み勢の脚色はイマイチ、ああああああ、と思っているうちに、ハナに立ったダンスを指しきったロブロイ、3着に武豊のアドグル。。。


結局、外国人騎手のワンツー。藤沢和厩舎のワンツー。はああああ。んだよそれーっ。ってか、どかは、べつに日本人ジョッキー贔屓ではないけれど、日本人が乗っていままで目立って勝てなかった二頭がきっちり来たというのは、とても屈辱的なことじゃないかしら、ねえ、豊サン? まあジョッキーで買い目を考えるというのもひとつの方法だけどー。


ナリタとシルクは見るところなし。むー。ロブロイはともかくとして、ダンスインザムード、あのよれよれの秋華賞からよく立て直したなあ。信じられないくらいの復調ぶり、さすがだ、藤沢師・・・。アドグルも3着はすごい。天皇賞で2着、3着が牝馬って史上初じゃないのかな(ってか、他の牡馬が・・・)?


2004年10月24日(日) G1菊花賞

10月24日@京都競馬場、これはどか、ちゃんと淀に行ったのです。なんと言っても公営競馬の星、北海道の道営競馬所属コスモバルクが、中央のクラシック獲りへのラストチャンス。着いてすぐパドックに向かい、バルクくんとご対面、やっぱりカコイイ!


と、言いつつも、馬券を買う段になっても、バルクを軸にするかどうか迷いまくりのダメダメモード。やっぱり、距離の壁がでかいかと。バルクは実力はGI級だけど、でも3,000mの菊花賞はもっともバルクに不向きの距離ではないのかと思う。


だから、ハイアーゲームやハーツクライから買おうかと思ったけど、、、菊花賞馬券購入締め切り3分前に、決断。コスモバルクの単勝で勝負することにする。そう、やっぱりここで応援しないと、勝っても負けても、きっと後悔する。


 ◎ コスモバルク
 ○ (以下、無し)


果たして発走。かかり気味にハナを切ってしまうコスモバルク!スタンドのどかの目の前をビュンと飛んで2周目に突入。でも、1コーナー過ぎではかなり落ち着いて、良い具合で走ってるように見えた。


4コーナー、まだバルク先頭! しかし外から大穴デルタブルースが押せ押せで進出、バルクは脚色、いっぱいいっぱい、あああああああ・・・。


。。。でもね、がんばったよ、バルク。4着に逃げ粘ったんだもん。ハイアーゲームやハーツクライなんて、まったくダメで掲示板すら外してるのに、彼はがんばった。たいしたもんだよ。負けて強しだよー。えらい、えらいよね。単勝勝負で後悔しなかったもん、ありがとーバルク。


ハルウララの百万倍エライよ、百万倍カッコイイ。JCや有馬は厳しいと思うけど、安田記念や天皇賞秋ならきっと勝てる。そしてそのときは、きっとわたしはあなたの単勝馬券を持ってるから、だからこれからもがんばってください。


2004年10月17日(日) G1秋華賞

10月17日、京都競馬場にて。どかはこの日は京都まで行かれず、家の中継で観戦。どかの予想は、


 ◎ レクレドール(父と母父ともに向く血統)
 ○ スイープトウショウ(母父・ダンシングブレーヴの底力)
 ▲ ヤマニンシュクル(父・トウカイテイオーへの憧憬)
 △ アズマサンダース(京都向きの血統)


ポイントは、単勝オッズ1倍台の大本命、ダンスインザムードを無印にしたところ。買い目はレクレドールから、印を打ったところに馬連で流した。


結果。


スイープトウショウの神懸かり的な末脚炸裂。すごい、並みいるサンデー産駒をバッサリ切り捨てた後方一気。池添サン、思い切りのいい乗り方。


聴くところによると、後方一気って騎乗法としては結構難しいらしい。足を貯めて貯めて、最後までガマンするのはホントウに怖いらしい。うん、それはなんとなくわかる。でも、スイープの切れ味は、その勇気のおかげだった。


2着にシュクル。中団待機策から、鋭く反応してダンスを競り落としたところまではホントウにカッコよかった。でもきょうはしかたない、あまりにスイープが神懸かってたもん。


買い目、縦目に流していれば獲れたのになー、ちぇー。ちなみにレクレドールは6着、早仕掛けで脚を使ってしまったと思われる。小牧っ(もー、またお前かっ)!


でも、スイープトウショウもヤマニンシュクルも、3着以下に大差をつけての圧勝、そしてとてもすがすがしい勝ち方。気分のいいレースでした。


2004年10月15日(金) 枚岡神社秋郷祭

どかの地元東大阪市の、生駒山の麓にある枚岡神社は、
じつは、あの奈良の春日大社の本宮であるらしく、
神様的なステータスは、よくわかんないけど高いらしい。
河内国一ノ宮でもあるから、たぶんホントなのだろう。
大阪府下では、最大の秋祭りである、秋郷祭。
10月15日、学校の帰りに寄ってみた。


とにかく、信じられないような人出。
参道の人混みの中を、かなりの勢いでつっこんでくるのが、
名物、布団太鼓。
これ、初めて見ると笑っちゃうでしょー
(photoalbum参照してください)。
だって、マンガみたいじゃない?
ほんとに、太鼓の上に布団を積んだっていう
「マンマやないけっ」の世界だ、あはは。


スピードでは岸和田のだんじりに三歩くらい譲るけど、
間近で見られることの迫力と、
布団太鼓が20台ほどいっきに並ぶことの壮観とで、
岸和田に勝るとも劣らないテンション。


体調悪いのにフラッフラになりながら、
シャッターを切って、いか焼きを食べて帰りました。
ぐでー。


2004年10月10日(日) G2毎日王冠 & G2京都大賞典

京都工繊で開かれていた学会を、
少しだけ早めに抜けて、帰り道、淀に向かう。
久しぶりの京都競馬場。
この日はだって、競馬ファンがもっとも福音を送る一日。
超Gl級と言われるGl lレースが東西で行われるからだ。


それが、府中の毎日王冠、京都の京都大賞典。


どかの予想

<毎日王冠> ◎ シェルゲーム
<京都大賞典>◎ ダイタクバートラム
       ○ ゼンノロブロイ
       ▲ ナリタセンチュリー
       △ アドマイヤグルーヴ
       △ トウカイオーザ

毎日王冠は単勝で勝負。
京都大賞典は馬連と三連複で勝負。


果たして。


毎日王冠、どかの嫌いなテレグノシスの差しきりがち。
京都大賞典、人気薄ナリタセンチュリーの差しきりがち。
ロブロイ2着、3着はレニングラード、4着がアドグル。
ダイタクは5着、、、こまきーっ、もーっ!


でも、馬はあいかわらず大きくて、速くて、キレイだった。


だから、完全に惨敗だったけれど、
腹いせに競馬ファンの特権である、吉野屋の牛丼を食べて、
納得することにする。。。おいしかった。


2004年10月08日(金) THE HIGH-LOWS "Do!! The★MUSTANG "

ハイロウズ8枚目のフルアルバム、一年半ぶりにリリースされた。言わずもがなだけれど、key.の白井サンが脱退してから初のアルバム。先行シングル「荒野はるかに」「ズートロ」「砂鉄」を含む全14曲。ヒロト作詞作曲、マーシ作詞作曲、ともに7曲ずつ。前作の7thアルバム「ANGEL BEETLE」と比べると、かなりゴツゴツしたいびつな印象。それは、キーボードが抜けたことによる音へのダイレクトな影響という意味もそうだし、アルバム全体のイメージでもそう。告白すると、最初に聴いたときは、すこしがっかりした。あまり、グッとこなかった。


けれども、それはまちがってたらしい。さいきん、わたしはまちがいが多いのだけれど、多すぎるのだけれど、それはともかくとして、先行シングルの「砂鉄」はマーシーの名曲だとすでに書いたけれど、それ以外に3つ、このアルバムにはすごい歌が収められていた。


マーシー作詞作曲のM.05「アネモネ男爵」、同じくマーシーのM.11「ザリガニ」、そしてヒロト作詞作曲のM.13「たつまき親分」。そのなかでも断トツすごいのは「アネモネ男爵」だ。


ブルハ時代から、ずっと萩原朔太郎を敬愛するマーシーの詞は、ここ2、3年、すさまじくすばらしい。以前は、周囲や自分に対する不安やいらだちをまっすぐ反映させたロックンロールを志向した詞だったのだけれど、最近のマーシーはそれを突き抜けた感がある。けっして不安やいらだちを、ひっくり返して諦観に堕するのではなく、それを突き抜けた流飄たる雰囲気。言葉遊びや語呂合わせ、抽象的イメージと具象的イメージの混淆、そんななんやかやが丁寧にブレンドされて、マーシー一流のセンチメントへと結晶していく(関係ないけど、作詞に関してどかが心の底から尊敬できるのは、いまなら、マーシー以外にはくるりの岸田サンしかいない、シロップの五十嵐サンもザゼンの向井サンも足下に及ばない)。


本当なら「アネモネ男爵」の詞を全文書き抜いて、それでおしまい、何も言うことはありません。で済むはずなのだけれど、、、だって、何を書いても余分だし。


  ふりそそぐ月の 光はそのうち あふれだしちゃうよ
  涙のように
   ・
   ・
   ・
  ふりそそぐ月の 光の流れに うまく乗り踊ろう
  宇宙のリズム


「涙」について、美しく換喩を重ねていくこのフレーズのあとにサビがくる。


  アネモネ男爵 退屈を知ってる
  他人のために生きる 退屈を知ってる


美しく響く「宇宙のリズム」というフレーズを継ぐのが「アネモネ男爵」。なんてふざけた響き、おちゃらけた身振り、けれどもこれがこの曲のサビであり、そしてこのサビが、信じられないくらい泣ける。これはどうしたって泣ける。マーシー恐るべしのもっともわかりやすい根拠はここに見えている。「退屈」という表現だ。これは、きっとバンプやミスチル程度の言葉のセンスであれば「絶望」という言葉を躊躇無く臆面も無しに選ぶだろう。しかし、マーシーはそうはしない。まるで、ハイデガーの「倦怠」という概念を知っているかのように。「絶望」することの簡単さを知ってるからだ。「リストカット」という身振りのチープさを知ってるからだ。「恋愛」することの時間の無駄を知ってるからだ。「絶望」なんてあたりまえ、あたりまえすぎていまさら言っても仕方ない。だから「アネモネ男爵」なのだ。深く潜るのではなく、浅く波に乗る。深く潜って、新種の深海魚を見つけ出すことに血眼にならず、浅いところでそれなりのスピードとスリルに身を浸す。かってにいろんなことを憂いてるヒトを横目に、その憂いを周りに臆面もなくぶつけてるヒトを尻目に、マーシーとハイロウズは、宇宙のリズムで踊る。それが無責任だと言われようが、享楽的と言われようが。だって、もう「退屈を知ってる」から。


そう、この「知ってる」という表現は否応なく、過去の痕跡として機能する。何かを推測してそう語るのではなく、何かを経験してそう語るのである。この痕跡として機能することにかけて、わたしはヒロトのボーカル以上に優れている声を知らない(関係ないけど、ボーカリストとしてヒロトの説得力に匹敵するのは、元イエモンの吉井サンくらいしか知らない。レミの藤巻サンもアシッドマンの大木サンもまだまだ)。ヒロトの声はぐーっと時間を飛び越えて過去を包摂して飛んでくる。その場の思いつきや感情ではなく、そこに何かがあったという記憶の総体を、そのまま包摂して飛んでくる。目がくらむような説得力を持つ。だから、軽やかな曲を、かれは歌えない。あの声が、必然的にたくさんのものを刻み込まれて飛んでくるからだ。


かつ、その声をヒロトは意図的に、オーディエンスにぶつけない。これはライヴで実感するのだけれど、フロアとステージ上の視線は、決して交わらない。ヒロトはその声をまっすぐ空にむけるだけだから。オーディエンスとのコミュニケーションは望まない。こんな自分勝手なバンドがこんなにメジャーな位置でありつづけることがそもそも驚異的。でもあの、時間のひろがりを包摂してしまうような重たい声が、どんっと空に向けられて発射されるその加速度に、いっしょに巻き込まれて視線が、ココロが空に飲み込まれていく感覚は忘れがたい。ヒロトは、そしてマーシーとハイロウズは、どこまでいっても、オーディエンスを救わない。彼らは自分のことしか面倒見ない。わたしたちは、それを見て勝手に自分で救われるだけ。ここに欺瞞はない。脇の甘い環境問題やボランティアの精神がまぎれこむ、余地は無い。冷たい割り切りと断絶で、あの重たくて素敵な声は空に上がる。マーシーの詞とともに、空に上がっていく。


そして鳴るのは「他人のために生きる退屈を知ってる」というフレーズ。ここの「他人」のなかにはもちろん、わたしも含まれてる。でも「知ってる」という痕跡が、涙を運んでくれる。そしたらきっと、わたしは宇宙のリズムに追いつける。もしかしたらそうしたら、ハイロウズのメンバー達は、一緒にダンスステップを踏んでくれるかも知れない。


オーちゃんはあのたくましい胸と腕でゴリラのように? 


サキトくんはあの悩ましい指をくねらせながら?


マーシーはあのバンダナの下の目が照れていて、うつむきながら首だけリズム?


ああ、ヒロトはきっと、あのピカピカな笑顔でぴょんぴょんはねながら。


そしてダンスナンバーが終わったとき、次の曲が始まるまでの少しの間。みんなはちょっと焦点が定まらないまま、ひとつのことを思うのだろう。白井サンのことを。


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