僕が今、ココにいて 君が今、ココにいて すべてをココにあるすべてを感じ取っていられるかい? 想うべきすべてを想ってココにいるかい?
全部君のために僕のために存在してて、きっと一つ一つが大事なんだ。 生まれでたこの想いはどこで育てようか? この気持ちは君に伝えようか?
過去に問う言葉はもう何処にも無い。 だから、前を向いて行こう!じゃなくて・・・。 危機感ってのを持って行きたいし、生きたいな、って。 最後には逝きたいなって。
頬にあたる風に冬を感じる。もうすでに次の年が控えている師走の風に。 自転車を漕ぎながら今年の出来事を思い出す。 風を切って。スピードは上がらないけど。 それでも自転車は前に進んでいく。僕の人生は前向きなのかな?
出会いと別れを繰り返してきた。それが生きるシルシみたいなものになってきてる。 繰り返すことならば、誰にでも出来る…。 誰かを傷つけ、誰かに傷つけられ。それを分かったふりしてた。
雪が降ればいいなあ!って。真っ白くいつまでも続く草原みたいな道を、 誰かと一緒に手をつないで…歩いてみたり。吐いた息が白くて、二人の足跡がずっと続くような…。そんな雪の日を。
いつまでも待っていて…。でもそのいつは無いのかなって。
電車の中でケーキの箱を大事そうに抱えて帰る男の人がいた。 誰と食べるのかは知らないけど、すごく大切そうに抱えていた。 忘れられない思い出として残るのではないのかな? きっといつか思い出した時に、涙が出るくらいの。 電車の揺れに耐えて、ケーキの形が変わらないようにしっかり吊革を持つその手はまるで戦いの前の戦士のように勇ましかった。 誰かのために、誰かを想う故に出来るあの姿は今の僕には出来なくて・・・。
優しさの中に厳しさを持つような人に憧れる。 自分に厳しく他人に優しい人に憧れる。 無邪気さや、素直さや、優しさを持ってる人に憧れる。
電車は激しく揺れていたが、微動だにしない体と、意志の強い眼差しがすべてを語っていたように思う。
寒いからって下向いて歩いてた。 イルミネーションは綺麗だけど見るとツライから見ないようにしてた。 弱い自分をさらけ出しても見たいモンでもない。 簡単に出来ちまうもんだ。最低も最高も装うことも。
きしむのは僕の心で、傷付くのは承知だぜ! それでも信じたい!!!
ちょっとカーブ曲がってちょっと髪を撫で、空しさは空に向かって。 束縛の激しい社会の中でドーナツの穴みたいにぽっかり。 次の金曜あえるかね?ヒマしてんだ! 最低な自分が。
太陽の光が地面を照らしている。 先日に舞い降りた雪は溶けて消えてしまった。 一瞬にして白の世界から灰色の世界へと。 太陽の光があたらない所には淋しそうに雪がひっそりと影を潜めいつ自分が消えてなくなってしまうのか不安そうにこっちを向いてる。 どこにも行きやしないさ、どこにも逃げやしないさ。 ゆっくりと春の訪れを待とうか? あの日作った雪だるまはどこに消えたんだろ? 溶けたのは君だけじゃなくて、 冷たくて暖かいぬくもりも消えたんだ。
『ねえ、何か音楽かけてよ。そうね、ジャズなんてどうかしら?』 と、彼女は言った。一瞬ドキッとした。ジャズと聞くとどうしても思い出してしまうエピソードがあるからだ。 2年前の僕の誕生日には今とは違う女性が隣にいて、その女性がプレゼントとしてくれたのが僕の唯一持っているジャズのCDだからだ。あまり普段音楽を聴かない僕にどうしてもこれだけは聞いて欲しいとくれたものだ。…それから僕はこのCDを何度か聴いて胸の奥底に閉まっておいた。いつか思い出したらそのときは笑っていられる気がしたから。僕たちはそのときは本当に幸せだったし、音楽無しでも十分に楽しめた。もう2年も前の話だけど…。彼女は出ていってしまった。理由は何となく分かっていたけど、それを確かめようとせずに終わってしまった恋。出ていった朝隣には彼女はいなくて少し控えめな音量でジャズが朝を告げる様にゆったりと流れていた。…もう2年前の話だ。 『ねえ、聞いてるの?私の話?ねえ?ジャズが聴きたいの!』 僕は今幸せなんだ。 『うん、ちょっと待って。少し時間がかかるかもしれないけど今出すからさ。 ねえ、誕生日にはジャズのCDをプレゼントしてほしいな、新しいのが欲しいんだ。』 『あなたそんなにジャズ好きだったの?』 『新しいエピソードを作ろうと思ってね。何時までも一緒にいられるお話を手に入れたいんだ、君との。』
久しぶりの雪だった。 子供の頃のような嬉しさはなかった。 無邪気さや、素直さや、優しさもなかった。 ただ白く、いつもとは違った朝だってことぐらい。 年を取ったせいではなく、素直に感動できない自分のせいだった。 それは日常のシガラミだとか責任とかで・・・。 もうすぐ雪は雨へと変わり雪が溶けて ゆっくりとまた同じ朝に戻ろうとしている。
イツノマニカ時が過ぎ去っていく。 それは毎年この時期になって気づいてしまうね。 十分に期待していた年初めとは裏腹の現実にショックをうけたり・・・。 師走の雨の冷たさに体を震わせて歩いて、もうすでに散ってしまった銀杏を容赦なく打ち付ける一つ一つの粒を恨めしく思うことも。 ホームに入ってくる電車のスピードとそれに比例する風の冷たさに冬を感じてみたり。 またひとつ年を取ったって思う。 切なさはいつまで経っても消えやしない。 春の訪れはまだかい? そっと手を差し伸べるやさしさは? 雲の隙間に見える太陽もどこか寒そうにしていた。
僕も君と同じように迷いながら生きている。 切なさや、悲しさや、戸惑いを抱えながらも。 それでいて殻に閉じこもるタイプだから。 差し伸べる手さえ見つからない。 一人一人に幸せの形があってそれを期待しながら生きていく。 その狭間に亀裂が入って底の見えない暗闇に落ちてしまう。 誰だって同じなんだ。 期待と希望をもちつつ現実をみる。 そのギャップに追いつかないで下ばかり見て歩いてる。 何も落ちてはないさ。 前向いて自分の行きたい場所に行けばいい。 行けるよ。 大人になるってことがよくわからなくてね。
★オイ!坊主奇跡って知ってるかい? ☆よくわかんないよ!どういう意味? ★簡単にいえば起こりもしないことが起きるってことだ。 ☆よくわかんないや。 ★それじゃあ、坊主、おまえができないことってなんだ? ☆空飛ぶことかな? ★それができてしまうことを奇跡って言うんだ。 ☆でもね、僕空飛べちゃうんだよ! ★えっ? ☆夢の中でね。
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