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march forward.
りりかの独り言。

2005年03月25日(金) プラン

あいつからメールが来た。

「誕生日、どこに行きたいですか?」

一瞬、マジで素で分からなくて。

「え?誰の?」

「・・・りりかのでしょ」

あ!私のか!

あまりにも嬉しくないイベントだから、すっかり・・・。

最初は間違いメールかと思ったよ。

あと10日で誕生日なのかぁ。

「でも、今年のりりかの誕生日は平日だから、その前の土日だね」



2.3日は、子供たちは実家の近くでやっている桜祭りに出かける。

で、1日から実家にお泊り。

私は普通に1日も2日も仕事があるため、お留守番。

今年はすっかり忘れていたせいで、誕生日休暇(うちは優先的に誕生日当日は休める)申請するの忘れちゃったし。



どこに行きたいかなぁ。

うーん、日帰りじゃ遠出は無理だしー。


とか、考えていたら、電話がかかってきた。

「どこ行きたいか決まった?」

「まだ。あ、でも桜は見たい」

「うん。そこがまず決定ね。あとは?」

「うーん・・・。分からない」

「じゃぁ、プレゼントは何が欲しい?」

「特に欲しいものはないかなぁ」

「考えてよー」

「分からないよー」


あれは?これは?

って、色々例を出されるけど、ホント何も無いの。

どこに行きたい!って言うのも、何が欲しい!って言うのも。


こうやって、まだ普通に一緒にいられるって事が、一番嬉しいから。

他には何も、無いんだよ。




結局、彼が考えてくれるって言うから。

そのプランにお任せすることに。

年を取るのは嫌だけど、お出かけ出来るのは、今から楽しみ。



2005年03月23日(水) 忘れ物。

昨日は長女が小さかった頃のママ友達たちと夜飲み会だった。

電車で移動しなきゃいけない、ちょっとうちからは遠い場所だったんだけど。

結構飲んで、帰りはご機嫌で帰ってきて。

家について気がついた。

・・・マフラーが無い。


昨日は大して寒くなかったのに、マフラーなんかして行くから。

帰りは暑くなって、お店に置いて来ちゃったんだろうと思う。

気に入っていたんだけど、仕方ない・・・取りに行くのも遠いし。



みたいな話を、仕事中してたら。

深夜明けで今日は休みのEが、夕方マフラー持って現れた。

「何で?」

「電話してみたら、昼間掃除の人がいるから取りに来ていいですよって言われたから」

「だって、遠いのに」

「ついでだったから。パチンコしてきて、その帰りで」



あんな遠くまでパチンコなんか行かないくせに・・・。

そう言うの、どういう反応したらいいのか困る。



優しいのは嬉しいけど、少し窮屈。

私がいつも優しくされたいのは、あなたじゃないから。

こういう優しさは、困るよ。

そう言っても、きっとあなたは「だからついでだってば」とか言って笑うんだろうけど。



マフラーは、ありがと。

でも、もう気を使ってくれなくていいよ。



そう、メールした。

返事はなし。



2005年03月20日(日) 家族

朝ごはんを食べて。

彼と子供たちはバドミントンをして、私は洗濯を畳んだり、掃除をしたりして。

昼ごはんの時間になったから。

カラオケに行ってご飯を食べよう!って話になって、5人で出かける。

よく来るカラオケボックスだけど、安いしおいしいし、なんと言っても昼間はフリータイムで夕方6時までなら何時まででもOK。

今日は4時間くらいいたかな。

それでも食事もして5人で5000円行かないってやっぱり安いよなぁ。



夕飯は、あいつが焼肉をご馳走してくれるというので。

みんなで行って。

そこで、オーナーさんが。

「これはそろそろひっくり返していいですよ。パパ、やってあげて」

と言った。

ライラ以外は、一瞬全員固まった。

オーナーさんが行ってから次女が。

「パパって言ってたね。若いパパだよね」

と言い。

あいつも。

「ねぇー」

と相槌を打っていた。



私は、なんだかホッとしたかな。

あいつって見た目若いから、どういう風に見えてるんだろう?って気になっていたし。

私の弟と、私の子供たち、みたいに見えているかなぁとか。

結構考えて気にしてたし。

あいつは、さほど気にしていないようだったけど。



でも。

寝るときに。

「家族に見えたんだね」

と、あいつが言った。

なんだ、あいつも気にしてたんだーって思った。

「私、嬉しかったよ」

「うん、俺も。ホッとした」



周りにどう見られたって、別にいいよ。

とか言ってたくせに。

案外、気にしてたんじゃん。

って、ちょっと可笑しかった。


でも、嬉しかったんだよ。

ホントに。



2005年03月19日(土) 貴重な時間。

今日は飲み会だった。

子供たちの夕飯を作って食べさせて、片づけをしていたら大幅に遅刻。

何度も「まだ出てないの?」と電話は来るし・・・。


結局1時間弱遅刻。

飲んでいるときに、あいつから電話。

「今高速降りたから」

・・・。

はい?

「あと1時間くらいでつくよー」

マジで?

「あ。今日って何か用事あった?」

言ったと思うけど・・・。忘れちゃったか。

「じゃー。りりかの家で待ってるよ」



結局、彼には飲んでいる場所まで来てもらい。

彼がついたら電話をもらい、散々文句をみんなに言われつつ、私は抜けることに。

参加時間1時間ちょっと。



最近は仕事の車でばかり来ていたから、あいつの車に乗るのは久しぶり。

時間もまだ早いし、ドライブしたりする。



「飲み会だったのに、ごめんね」

「全然いいよ。会えて嬉しいし」



不思議なもんで。

彼のために、喜ぶことをしようって決めてから。

こう言うの、苦痛じゃなくなった。

前は私の自由な時間とか、友達の時間とか、そういうの監視しないで!って思ったりしてたのに。

今は苦痛じゃないし、逆に会えたことが嬉しい。

昔々の、結婚している頃の、会いたくても会えなかった時期みたいに。

会える時間が、すごく貴重で。

どんな時間より、彼と会うほうが大切で。




ドライブして23時くらいに、家に帰った。

子供たちはまだ起きていて(ごくせんを見てたらしい)。

彼が来たことにはしゃいで。

彼は明日も明後日も休み。

私は明後日は仕事。

だから、私の仕事に行くときに一緒に帰ると言った。

2泊も出来ることに、子供たちはやっぱり喜んで。

私も、やっぱり喜んだ。

何で私は明後日仕事なんだよーなんて、思ったくらい。



2005年03月12日(土) 私が今出来ること。

東京で仕事があるということで。

実家にいた私のところに、彼が来たのは22時近く。

今週はもう会えないと思っていた。



私は、今回のこと、妹にも母にも、話していない。

だから、彼が来る前の夕飯の時に。

「来年の春くらいには、旅行に行きたいねぇ。まだ(妹の子供がまだ小さいため)無理だもんね。でも、あんたたちは夏には引っ越しちゃうからねぇ。あ、あんたたちのところに旅行ついでに行ってもいいよね」

なんて、母が言ってきたりもする。

私は、あいまいに「男女の仲なんて、どうなるかわからないじゃない」とか言ったりする。




あんな話をされてから、もう10日。

私たちは何の変わりも無く、毎日電話をしたりする。

二人で冗談を言い合って、大笑いしたりもする。

あの話は、余り出なくなった。



彼が来て。

母には「出てくるね」と子供をお願いして。

妹は「たまに会ったんだもんね。デート楽しんで」とか言って。

私はなんだか嘘をついているような、重たい気持ちになってしまう。




あいつは仕事の車で来たから。

私の車で移動することに。

ファミレスにでも、と思って駐車場についたら。

降りようとする私の腕をつかまれて。

いきなり抱きしめられて、キスをされた。

「どうしたの?」って聞く私に。

「分からない」って抱きしめたまま答える。

なんだか、涙が出そうになる。



結局、ファミレスには行かず。

車の中で、話をする。

「明日仕事なんだから、少しでも寝て」

って、私が言うまで、ずっと抱きしめられてた。




抱きしめられながら、話をしてた。

聞いてた、の方が、的確かな。


10日間、私には言わなかっただけで、やっぱり色々とあったこと。

その中で、気を抜ける場所みたいなものが、無かったこと。

私に心配させないように、って、楽しい話しか出来なかったこと。



「あなたが言ってた、別れる話は、どうするの?」

しばらく黙ってから。

「俺も、わからない。でもね、りりかと一緒にずっといたいっていう気持ちは当たり前だけど、あるんだ・・・」

って、つぶやく。




とにかく。

今は、彼が精神的に参っているから。

助けてあげたいと思う。

私も、今まで散々助けてもらってきたから。

彼が楽しい話を聞きたいなら、作ってでも話すし。

愚痴を聞いて欲しいと思うなら、何時間でも聞くし。

私が負担になって、別れたいと言うなら「分かった」と言おうと思う。

私が出来る事って、今はこの位しかない。


そう考えたら。

私って何も出来ないくせに、していないくせに。

あいつにばかり、愛情をもらおうと思っていたんだなぁって。



ごめんね。



2005年03月05日(土) 普通。

朝6時前に目が覚めるのは、もう習慣。

昨日は夜中の3時に寝たんだけどなぁ。

ベッドの中でまったりしてたら、彼から6時過ぎにメール。

「おはよ。今日も一日頑張ります。行って来ます。」

あんな話を毎晩しているのに、毎朝普通にメールして来て、夕方も仕事帰りには電話をしてきたり、普通に「ただいまー」ってメールしてくる彼って、何なんだろう?って思う。

しかも、絵文字とか普通に使ってくる。

会うまでは結論を出さないって事になっているから普通にしてるのかな?

よく分からない。

でも、ホッとしている私もいる。

「あぁ、ちゃんと今まで通り普通だ」って。




休みの今日は、普通に家事をして、みんなで昼ごはんを食べて。

何か、子供たちがいてよかったなぁって、思う。

こいつらがいるから、普通にしていられる。



彼からあんな話をされたけど、一度も泣いてない。

実感してないっていう部分もあるからなんだけど。

でも、普通にしてられるって言うのは、すごいと自分でも思う。

あの夏のときの別れでは、すごい脱力感だったのにね。

普通じゃ、いられなかったのにね。

今は、気持ちの部分でも、あの頃より少なくなったのかなぁって思ったりもする。



彼と別れたとして。

90%・・・いや、95%は悲しいって気持ちがある。

残りの5%は?って考えると、ホッとする部分。

今の生活を変えなくていい(引っ越さないでいい)って言う事とか。

まぁ。

色々な気持ちが、その5%には含まれている。




ホントにホントに大事なもの。

それが何かって、今の私には分かっているからだろうなぁ。

だから、悲しさが100%じゃないんだろうなぁ。



だって。

別れたら悲しいって気持ちはあっても。

別れたら寂しいって気持ちには、ならないもの。

絶対に手放しちゃいけないものが、私にはあるから。

寂しくは、無い。



2005年03月04日(金) 「守るものがあると弱くなってしまう」

さっき、彼に言われた言葉。


「守るものがあると弱くなってしまう」




一日、考えてた。

私だって、子供たちは大事だから。

子供たちに何かあったら怖いと思うから。

あいつが言っていることも分かる。

でも、私にも何か出来ないかって考えてる。




そう話したら、言われた言葉。

私とか、子供たちとかがいたら。

あいつは自分自身も守りに入ってしまう、と言った。

自分だけなら、何されても平気。

でも、守るものがあるとそう思えなくなる。

怖くなるんだ、って。




大好きだから、嫌な思いをして欲しくない。

大好きだから、別れなきゃいけないんだと、思う。

別れることが、俺にとって、りりかたちへの最高の気持ちの表れなんだよ。



うん、とも。

いや、とも。

何も言えず、私は黙って聞いてた。

遠くで、話しているような感じがした。


今だって。

すごく他人事みたいな気がするもん。



2005年03月03日(木) 開花予測

あいつの実家の会社で、色々問題が起こって。

性質の悪い人間に脅されたりしているらしい。

その事は、前々から聞かされてたんだけど。

とうとう本格的な嫌がらせ、みたいなものまでされたらしく。




「りりかの子供たちにまで迷惑がかかったら、どうしようかとか思う」

「んー・・・」

「今ならまだ相手に俺たちの関係まで知られて無いだろうし、別れた方がいいかもしれない」




すごく、悲しかった。



電話で話すようなことじゃないんじゃない?

って、言ったら「とにかく今はごたごたしてるから、今週は無理そう。来週休めたら会いに行くから」と言われた。







ニュースで桜の開花予測が出てた。

そんな話を、昨日の電話でしたばかりだった。

「ちょうど満開は、りりかの誕生日の頃だね。見に行こうね」



今年は、一緒に見れるのか、分からなくなった。


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