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march forward.
りりかの独り言。

2003年06月06日(金) ご挨拶

もう、疲れました。

私が誰であろうと、誰と似ていようと、それはどうでもいいことだと思います。

私のやる事、書く事、全てがお気に召さないようなので非公開にして日記をかいていても意味がないと思いました。

私と似ている方が、気に入りませんか?
私と似ている文体ってなんなのでしょう。
改行が多い?句読点が多い?
それだけで私なのでしょうか。

状況が似ている?
遠距離の場合会えなくて寂しいって思いは一緒だと思います。


でも。

関係ない人をどんどん巻き込んだ、今回の騒動を知った時。
最近日記を書いているのに疲れていた気分に拍車をかけ。
私はその方に申し訳なく思い。


やめる事にしました。

それが、多くの読者の方の望みだったのだと思います。
やめて欲しくて仕方なかったんだ。って。



私は確かに、子供を捨てました。
認めます。
子供より、恋愛を取った女です。
「後悔しない生き方をしたい。後悔しない人生を送りたい」
そんな風に思って、子供より彼を選びました。
当時は子供と彼、なんてそんな意識ありませんでしたが、結果的にはそうなったのですから、認めます。


でも、私が全く後悔しないで、子供がいなくなってよかった。
ああ、これで私は自由に好き勝手出来る!なんて思っていると、お思いですか?
母親という立場の方なら、お分かりになるでしょう。
思えるはずもない事を。後悔しないはずがない事を。
身がちぎられるような思いを最近の日記で綴ってきました。
逆に、母親だからこそ、私のしてきたことに腹が立って仕方ないのだとも思います。


人のことだけは、色々言えますよね。
自分の事となったら、なかなか出来ないことでも。
そう言うモノです、人間って。
自分がその立場に立たされたとき、見えなくなる。
外側からは、よく見えるものです。
そして、自分とは全く関係ないから、好き勝手な事を言えるモノです。

もし、私がこの立場じゃなかったら、そんな風に思うかもしれません。
そう思って
今まで罵倒メールも素直に受け止めて来ました。

確かに凹んだりもしますけど、みなさん私や子供たちの事を考えて言って下さっていると考えて、受け止めてきたつもりです。
それはそれで、きちんと非難できるのも、ネットと言う顔の見えない世界だからだろうと思いながらも、有難く思っています。

やっぱり、現実の友達だと遠慮してしまって言えない部分もあると思うから。

今まで、言いにくいことを言ってくれてありがとうございました。
これからの人生の中で、参考にさせていただきたいと思います。



純粋に読んでくださった方には、本当に申し訳なく思っております。
メールのお返事、遅くなっても必ず出します。待っていてください。


1年半、ありがとうございました。

御縁があったらどこかでお会いしましょう。



2003.6.6  りりか



2003年06月04日(水)

6月2日 月曜日



仕事は休んだ。


お昼前に、Mさんが来た。

あたしの部屋を、手際よく片付けてくれて。

あたしは手伝いもしないで、見てただけだった。

どんどん綺麗になって行く部屋を。

何だか、不思議な感覚で見てた。


Mさんはあいつから「様子を見に行って欲しい」とメールをもらって、来てくれた。

大まかな事は、あいつから聞いたって言った。



うちの長女と次女と同じ年の子供がいるMさんは、泣いた。

泣きながら。

「誰が悪いわけじゃないけど。でも、苦しいね」

って言った。



あたしはやっぱり。


何でこの人は泣くんだろう。


って、不思議に見てた。





「なんで、りりかは、普通に幸せになれないんだろう」




一生。

普通に幸せになんか、なれない気がする。

あたしは、一生。

心の底から幸せだと思ってはいけない気がする。



あたしが父親にされた事。

あたしは子供たちにした。

子供たちは、またその子供たちに。

同じ事をしてしまうんだろうか?



両親が離婚した経験がある子供の離婚率は高いってよく聞く。

実際、あたしも、妹も、離婚している。



いっぱい傷つく人が出て。

もちろん。

自分も傷ついて。



それで、幸せになんか、なれないと思った。





あいつといたら、楽しいし。

すごく落ち着くし。

自分を出せるから、楽だし。



だから、一緒になったら。

幸せになれるのかもしれない。



けど。


あたしは、本当の幸せにはなれない、と思った。

誰かを幸せにしたり、出来ないって思った。



2003年06月03日(火) まだゴールじゃない

すごい、前の事だった気がする。

一昨日のことなのに。



あんな早朝に日記をアップした事ってあったかな。

離婚前はあったかも。

あいつの部屋から帰ってきて、明け方にアップ、とか。

離婚後はなかったなぁ。きっと。





6月1日 日曜日


あいつがあたしの部屋に来たのが夜10時ちょっと前。

チャイムがなったけど、あたしが出なかったら、勝手にドア開けて入ってきた。

「カギ、開いてたよ」

って。

で、あたしの散乱した部屋見て「何やってるの?何があったの?」って言ってきた。

あたしはボーっとしながら「何でHがここにいるの?夢?」とか言った気がする。



最近会っていないから。

あたしを驚かせるために、突然来てくれたみたいだった。

一応店の方も覗いてみて、いなかったから家に来たらしい。




あたしはまた泣いて。

泣いちゃったせいで、うまく言えなかったけど、どうにか伝える事が出来た。

なんか、泣きながら責めてしまったりもした。


どうして、あたし、こんな事になったの?


誰かのせいにしたかったんだと思う。

あたし、泣きながら、責めてしまった。

あいつは。

「ごめん」

って、抱きしめながら何度も何度も言ってた。



仕事も、資格も、もういいや。

あたし、何もしたくない。



って、言った。

あいつは頷いて。

「じゃ、行こう、このまんま」

って、あたしの手を引っ張った。




引っ張られるままに、あたしはあいつの車に乗った。

「もういいよ、何もしなくていいよ」

あいつは、車の中で何度もそう言った。




真夜中の高速は。

何だか、綺麗だった。

点々、と明かりが見えて。

後ろに点々の明かりが飛んで行く。



あたしは、そんな外を眺めて。

ボーっとして。

あたしは何もかもから逃げ出す形になってしまった、と思った。

仕事も。資格も。

ちゃんと、やらなかったなぁって。

本当にそれでいいの?って。




高速のSAで止まって。

あいつがウーロン茶を買ってきてくれた。

あたしも外に出てみた。

空の、向こう側が。

ゆっくり明るくなってた。


「今何時?」

「今?4時前だね」



そか。

もう、朝になっちゃうんだね。







いつだったか。

あたしがあなたに。

マラソンしているみたいって、言った事あったよね。

もう走りたくないって。

あの時、あなたは「俺が一緒に走って、ゴールまで行くよ」って言ってくれたんだよね。

ゴールについたとき、あたしがあなたをまだ好きだったら。

結婚してくれないかって言ってくれたよね。


ねぇ。

今、ゴール?

結局、あたし棄権しちゃうんじゃん。

こんな風に、何もかもから逃げ出すように、あなたと一緒になって。

棄権しちゃうことになっちゃうんだね。





「りりか、もう充分苦しんでいるよ。もういいよ。ゴールでも何でもいいよ。一緒に、暮らそう」

今度は、あいつが泣きそうだった。

たぶん、ちょっと泣いてたと思う。

車の中で、余り見えなかったけど。



あたしは。

「子供があたしを選んでくれても、くれなくても、あなたと一緒になる」

と、先日言ったばかりだった。

言った。

言ったけど。

あたしの中では。

(あり得ないけど)子供があたしを選んでくれなくても。

と言う意味だった。

それ程、あたしは自身があったんだと思う。

愚かだと思う。

実際、こうしてあたしは子供たちと一緒に行く事は出来なくなり。

そうなると「あいつの所へ行っていいの?」なんて考えてしまう。



結局。

また引き返してもらって。

あたしは朝六時、帰宅した。

自分の、家に。


「もうちょっと、頑張ってみる」

って、あいつに言ったら。

「頑張りすぎだよ」

って言われた。




「今度、おかしくなったら。本当に連れて行くから」

やっぱり、泣きそうな声で、言われた。

あたしは何も言わないで、抱きついた。

いつもと、ちょっと違って。

息が苦しくて痛いくらいに、抱きしめ返された。

でも、その苦しさと痛みが、何だか心地よかった。



あたしは、もっともっと痛みを、苦しみを知ったほうがいいと。

このまんま、逃げるようにあいつと一緒になって、そんなんで掴んだ幸せの中に浸かってしまってはだめだ、と。


そう、思った。



2003年06月02日(月) あの人の娘

6月1日 日曜日




落ち着け。


電話を切った後。

何度も自分に言い聞かせたけど。

あたしは、落ち着く事なんか出来なかった。


当たり前だと思っていた事が。

当たり前じゃなくなったと言う事で。

何かが壊れかけていた。



子供は自分の分身じゃない。

子供は自分の所有物じゃない。


そう、思って子育てして来た。

つもり、だったのかな。

あたしは、子供たちがかなり小さい頃から、小学校上がるちょっと前位から、自分の事は自分で決めさせて。

自分で決めた事は、きちんと守らせて。

それがたとえ、あたしの意と反していても。

「あなたたちが決めた事なんだから、失敗してもママは何も言わない」

なんて、よく言ってたな。



それは、あたしの祖母の子育ての仕方、だった。

あたしの祖母は、若くして旦那さん(あたしの祖父)に死なれて、再婚も、恋もせず、女でひとつで子供たち5人を育ててきた人だった。(一人は16の時に亡くなってしまったけど)

祖父が亡くなった時、一番下のあたしの叔母にあたる人は、まだ2歳だったと言うから。

長い間一人で頑張ってきた人だった。



「自分の事は自分で決めなさい。その結果が悪くても良くても、自分で決めた事なんだから、誰のせいにもしない」

と、あたしの母たちはよく言われたらしい。

母は、そんな祖母にきっと不満があったんだろう。

「産んだからには、あんたたちは私の物」

と言う考えの人だった。





普段は放ったらかしにして、勝手な事しているくせに、何かあると「あんたは私の物」と平気で言う人間で。

でも、あたしもあたしで、母にそう言われながら生きて行くのが当たり前だった。

窮屈だと、思ったりしたけど。

小さいころから当たり前に感じていたりして。


当たり前だけどおかしい。

そんな風に思ってた。



あたしは、母のようにはなるまい、と。

子供たちはそれぞれ個々の意思がある人間なんだから。

あたしが何かを左右してはいけない。

そんな、えらそうな事、考えてた。



くせに。



やっぱり子供たちはあたしの物、と言う考えがあったんだろうと思う。

だから。

あたしの子供なのに、あたしじゃないの?あたしとじゃないの?

父親なんて気持ちいい思いだけして、出産にも関与せず、子育てだってろくにしてないくせに。

なんで、そんな方がいいの?


そんな風に思ったりして。




自分がして来た事は、棚に上げて。


あたしはやっぱり、あの人の娘だ、と思う。





気がついたら、部屋の中はすごい荒れ方だった。

あたしは、部屋の隅で泣いてた。

バカみたいに、震えてた。



2003年06月01日(日) 結論

子供たちは、あちらの実家にいることになりました。



元だんな様から電話があり。

今日、あたしは急遽仕事だったから。

着信履歴で電話があった事を知り。

夕方、仕事が終わった後、掛け直してみた。





最近、本当にいい事が続いていたから。

ちょっと、いい気になっていたんだと思う。

その電話も、子供たちがあたしのとこに来るって言う電話だと思い込んでいた。




でも実際は。

違った。




上のお姉ちゃんも、真ん中のお姉ちゃんも。

転校はいやだと言う。

上のお姉ちゃんは来年中学なんだけど。

今のお友達と一緒に入学したいと。

当たり前だよね・・・

親の、あたしの勝手で、ころころ学校変えたりなんか、嫌に決まってる。




「高校は、東京のに行きたい。そしたらママのばーば(あたしの母)の家から通える高校にしたい」

上のお姉ちゃんは、そう、言ってくれた。

あたしに、気を使っているんだろうと思った。



「ママ、再婚したら○○(あいつの実家)に住むんでしょ?そしたら、私遊びに行くからー。温泉とかいっぱいあるんだよね?」

真ん中のお姉ちゃんが言った。

やっぱり、あたしに気を使ってくれている、と思った。




2人とも。

「いつかは、ママの傍に行きたい」

って言った。




「ライラはママがいいんだって」

上のお姉ちゃんに言われた。

ライラはまだまだそう言う事分かる年齢じゃないし。

何より、お姉ちゃんたちと別々に暮らさせる、何て可哀想な事は出来ないと思った。

兄弟は、離れて暮らしたらだめだと、思った。





あたしの都合で、かき回して。

子供たちに辛い事を選択させて。

あたしは、なにやってるんだと、本当に思った。

勝手に「子供たちはあたしと一緒に暮らす」と決め付けてた。

子供たちに選ばれるのは、あたしだと思っていた。





「いつかはママの傍に行きたい」



そう、お姉ちゃんたちは言ってくれたけど。

きっと、一緒に暮らす事はもうないんだろうと、思った。





嫌な事ばっかり、考えた。勘ぐった。

最低な事ばかり、考えた。

実はお姑さんが、いろいろ言ったんじゃないか、とか。

実は元だんな様に、無理矢理言わされてるんじゃないか、とか。






自分がした事って、帰って来るんだよ。





そか。

あたしが、子供たちと一緒に暮らすラストチャンスはあの離婚を決めたとき。

あの時、あたしが放棄しちゃったんだ、結果的には。

あの時、我慢して離婚しないで、あいつとも別れていたら。

あたしは子供と一緒に今だっていたはずなんだ。

あたしが先に、捨てちゃったんだった。



だから、帰って来たんだよね。

子供たちには、あたしはいらないって、事なんだよね。




受け止めようって、思った。

素直に。

もう、子供たちと一緒に暮らしたい、何て甘い事考えないで。

自分で最初に決めたこと、その通りにしようって。

今更、ふらふら考えを変えないで。

何でも、自分の思い通りになんか行くはずない。

アタリマエ。

調子に乗ってたね、あたし。





一生懸命、仕方ないって思い込もうとした。

あたしは、強いんだって、思い込もうとした。

でも、なかなかね。


やっぱり、こんなあたしでも、自分で産んだ子供たちだから。

簡単に割り切れるはずも、なく。


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