お腹が痛い。
昨日も、痛くて夜起きたほど。
まずいな、と思っている。
思っているのに、病院に行こうと思えない。
いつかは行かなきゃならないのに。
「もしも、ライラが苦しんでいて、病院に行けば助かるのにって言う状況だったらどうするの?行かないの?」
Mさんに言われる。
行くに決まってるじゃん。
「そうでしょ。それと同じだよ?同じ子供なんだよ?」
最近のりりかは何考えているのか、わからない。
って、Mさんに言われた。
あたしだって、分からない。
矛盾だらけな事ばっかり。
考えてる。
今は、Hに会いたいと、凄く思う。
でも、会ってどうする?
会って、話すの?
矛盾だらけの考えを。
話す勇気もないくせに。
今日、子供たちと会った。
この日記を休んでいる間にも何回か会ってる。
今日は、昼間は映画見て、夕飯食べて、花火をした。
お姉ちゃんたちは学校のプールがあるから、明日朝早い。
だから泊まらずに帰った。
まだ夏休みは始まったばかり。
泊まりに来れる時間は、あるもんね。
子供たちにはまだ言えなかった。
まだ、言わないでいいと思った。
ライラは夏休み中に、卒園親子キャンプに行くと言っていた。
パパと一緒に、川で遊んだりするんだ!なんて喜んで教えてくれた。
「ママも一緒に行けたらよかったね。お仕事だもんね。しょうがないもんね」
胸が、痛くなった。
ごめんね。としか言えなかった。
あんまり食欲がなくて。
夕飯もファミレスで食べたんだけど。
あたしは、豆腐サラダで済ませて。
次女が「ママ夏まだ来てないのに、夏バテ?」なんて笑って。
長女は「何かあったの?」と言った。
鋭いな、と思った。
考えてみたら、来年中学生。
もう、大人の考えがあるのも、当たり前。
のんびり屋だった長女も、もう12歳になるんだもんね。
「何もないよ。○○(次女の名前)が言うみたいに夏バテかも」
「ママさ、前にも悩み事で食べられないときがあったじゃん」
「違うよ。ホントに、ただ、疲れてるんだと思う。ごめん、平気だからさ」
「悩み事、ホントにないならいいよ」
一瞬。
長女が思うあたしの悩みの元が。
自分たちが父親の所に残るせいだと感じているなら。
妊娠に事を。
言ってしまおうかと、思った。
違うよって。
あなたたちが罪悪感を感じる必要は、ないんだよ。
って。
でも。
言えない。
怖いんだ。
今以上に、あなたたちが離れて行くのが。
ママ、怖いんだと思う。
自分で蒔いた種のくせに。
って、また言われちゃうかな。
病院へ行って、きちんと検査して、分かったら。
まず最初に。
向こうのご両親でもなく、あたしの母にでもなく、妹にでもなく。
元だんなに、話そうと思ってる。
2003年07月21日(月) |
土曜日の夜から日曜の朝にかけて |
一緒にいるときに、検査をして。
あたしはもう知っている結果だったけど。
あいつは、初めて知った結果で。
思った通りに、喜んで。
あたしがもしも。
「産む自信がない」
って言ったら、あいつはきっと怒るだろう。
当たり前だ。
言えなかった。
喜ぶ彼を見て。
あたしはそんな事、言えなかった。
「頑張ろうね」
なんて、あいつが言って。
あたしは微妙な笑顔を返すだけで。
何を、頑張るの?
って、あたしは思って。
そんなの、二人のこれからの事に決まってるじゃん。
って、思って。
これからの事って?
なんて思って。
ちょっとだけ。
頭の中、ぐるぐるしちゃったけど。
でも、少し落ち着いている。
不思議と、落ち着いてきていると思う。
向こうの親御さんや、あたしの母にはまだ言わないって事にした。
ちゃんと病院に行ってからね、って。
この数日。
あいつと一緒にずっといたけど。
凄く気を使ってくれてるの、分かって。
妊娠したからって、こんなに優しくされたことなくて。
少し、戸惑った。
珍しく、あたしの方が先に起きた。
いつもは、あいつの方が早起きなんだけど。
起きて、洗面台に行ったら。
前の日にやった妊娠検査薬が置いてあって。
あたしは、それ見て、素直になんか喜べなかった。
あいつが喜ぶの見ても。
苦しくなるばっかりだった気がする。
昨日は仕事中、急に下腹部が痛くなった。
きっと。
「ちゃんと考えて」
って、神様が言っているのかもしれない。
仕事をしていると、余計な事を考える時間なんかないし。
誰かが一緒にいる空間だから、あたしは笑ったりも出来る。
ほとんど寝ていなくても。
仕事中のあたしは、元気だ。
何もかも、忘れて、元気だ。
あたしは、元気だ。
でも、そんなんじゃだめだよ。
って。
下腹部が痛くなって。
思い出す。
何度も何度も寝返りを打って。
眠れなくて、薬を飲もうかなとか考えて。
でも、お腹の赤ちゃんに何かあったらまずいと思い直し。
出してしまった薬を捨て。
また、ベットの中で、目だけ瞑って。
頭は冴えたまま。
あたしは、なにをやっているんだろう?と、思う。
眠れないのなら、起きちゃえ。
そう思って、パソコンを付けた。
でも、特に何もすることもなくて。
何か見る意欲も湧かなくて。
この日記を、最初から読み返して見た。
まだ去年の春の辺りまでしか読んでいないけど。
ちょうど、妊娠の記述が出てきて、ドキッとしたり。
あいつは、会社の繋がりの何とか会の飲み会で。
まだ帰っていないみたい。
二代目として、挨拶をするんだと。
昼間と夕方、電話が来た。
昼間はその報告で。
夕方は「挨拶の文面はこんなんでおかしくない?」って言う内容で。
二代目。
あいつ、そう言うのいつも嫌がってたよね。
お父さんの片腕として頑張ってくれている、あいつが小さいころからお世話になっている、Yさんに二代目は任せるべきだと思うとか言ったりしてたよね。
自分には、まだ関係ない話だよ、なんて。
どうしたの?いきなり。
何でそんな意識しだしたの?
分かってる。
あなたの中で。
状況が、変わってきたんだよね。
あたしが妊娠している「カモ」しれないって言う事で。
きっとね。
あなたは喜ぶだろうし。
すごく、嬉しそうにみんなに報告したい!って言うだろう。
いつこっちに来れるの?とか。
病院も一緒に行きたい!とか。
言うだろうね。
あたしは、そんなあなたを見て。
どう思うんだろう?
やっぱり、眠れない。
妊娠検査薬は、おととい。
使ってみた。
1分後に判定窓に線が出たら陽性です。妊娠の可能性が認められますので、早めに産婦人科を受診して下さい。
これ。
何度読んだか。
1分なんか待たなかった。
20秒くらいで、判定窓に線がくっきり出た。
目の前が真っ暗になり。
その後、何度も何度も説明書を読み直した。
『線が出たら陽性です』
線が出たら。
陽性。
時間が経ってから、また検査薬を見た。
もしかしたら、線が消えているかもしれない。
なんて事、あるはずもなく。
真っ先に彼に言わなきゃならないのは、分かっているけど。
未だ、あたしは言ってない。
昨日、見た夢は。
正夢になるだろう、と、朝起きたとき思った。
子供たちには、なんて言う?
子供たちに、話せる?
「ママに赤ちゃんが出来たんだ」
なんて?言える?
ライラなんか、まだ6歳にもなってない。
一緒に暮らしたくても暮らせないのに。
それを我慢させているのに。
それなのに、赤ちゃんが出来た?
夏休みが、明後日から始まる。
来週、泊まりで子供たちと出かける事になっている。
あたしは、普通の顔して子供たちに会えるのか?
何でちゃんと避妊しなかったんだろう。
何でちゃんと病院に行かなかったんだろう。
何で何でって、今更考えても仕方ない事ばっかり。
考えれば考えるほど、気持ち悪くなってくる。
あいつからは、普通に毎晩電話が来る。
さっきも来た。
珍しく12時過ぎまで話していた。
「体は平気?」
ずっと心配されてた。
「平気、今はすっかりよくなったよ。何だったのかなぁ。ねえ?」
何で、嘘つくんだろう?
バカみたい。
どうせ、ばれる事なのに。
「日曜、どこか出かけるにしても、まず検査してからだよね。そうしなきゃ、どこ行っても上の空になっちゃうから、俺」
「でも、まだHは、休みって決定してないでしょ」
「そうだけど、もし休みじゃなかったら、土曜の夜俺ちょっとでも行くし」
「何しに?」
「何しに・・・って。検査しにだよ!」
「あぁ。そか。分かりました」
手放しで、喜んであげられなくて、ごめん。
妊娠してたよ!って、真っ先に報告しなくて、ごめんね。
こんなだらしなくて、ごめんなさい。
あたし、もういいや。
考えすぎちゃって、疲れちゃったよ。
あたしは妊娠していて。
でも、今は産みたくないと言い。
彼はどうしても産んで欲しいといい。
「りりか、子供出来ない事、凄い罪悪感感じるってよく言ってたじゃん。それが、何で出来たら産まない、なの?訳わかんねー」
それでも、あたしはやっぱり首を横に振る。
「りりかは、そんな簡単に、命を殺すやつなんだ?そう言う人間とはもう付き合っていけない。悪いけど。別れよう」
あたしは、分かっていた事だと。
こう言う風に、彼に別れを言われると分かって、産まないなんて言ったんだと。
何だか、ボーっとしたまま。
頷いた。
そんな夢を、今朝見た。
昨日、職場でMさんに。
「検査薬使って、検査しなよ」
って何度も言われた。
あたしは。
「日曜にHとする約束してるから、まだしない」
って答えた。
なのに、昨日仕事帰り、薬局に自然と向かってた。
妊娠検査薬を自宅のテーブルの上に置いて。
しばらく見てた。
使う勇気がなくて。
何で妊娠しないから、避妊しなくて平気。
なんて思ったんだろう?
最近は病院だって行ってなかったのに。
排卵してるかどうかだって、分かってなかったくせに。
安易過ぎた。
あたしは、三人も子供を産んでおいて、浅はかだ。
妊娠検査薬の前で、いろいろな事考えていたら。
あいつからメール。
「もし、赤ちゃんが出来てたら、名前を仕事中に考えたんだけどさー・・・」
思わず、携帯を壁に投げつけてしまった。
怒りで。
なんに対して?
純粋に、妊娠してたらいいなぁって喜ぶあいつに対して?
元だんなの許に置いてきた子供の事を考えないあいつに対して?
命は大事にしなきゃいけないんだよって言うMさんに対して?
これは、運命なんだよ、彼と進むための。なんていう友達に対して?
違う。
みんなの気持ちなんか、全く分からない、あたしに対して、だ。
日曜日、仕事に行ったときMさんに。
「それって妊娠じゃないの?」
みたいな事を言われた。
体がおかしい。
そうは思っていたけど。
妊娠しているのかも。
なんて事は思わなかった。
自分でも不思議な位に、妊娠なんて一ミリも思いつかなかった。
さっき、この日記書いているとき、体の不調な点を挙げてたら。
「妊娠初期の時と同じじゃん」
って、今なら分かるのに。
だから。
Mさんに言われたとき、何だか凄くショックだったというか。
その場では笑って。
「まさかーぁ」
なんて言ったけど。
心の中じゃ。
「妊娠か・・・。有り得るかもしれない・・・でも、本当に?どうする??」
とものすごく焦ってた。
仕事が終わってから、彼と話す。
しきりに、今朝からの体調のおかしさを心配するあいつ。
「風邪なのかなぁ?どうしちゃったんだろ・・・?」
なんて、何度も何度もおでこに手をあてる。
「ねぇ、妊娠とかもありえるよね」
「は?」
「こう言うの、そう言えば妊娠初期の症状だわ。ねぇ。どうする?」
どうする?
なんて聞いたけど。
あいつは絶対に。
「早く籍入れなきゃ!!!」とかになるに決まってる。
分かってたけどね。
「当たり前じゃん、仕事今以上に頑張るでしょ」
「で?」
「で?って・・・。結婚しなきゃでしょ・・・?」
どうしようって事しか考えられなかった。
嬉しい、なんて気持ちになれなかった。
避妊はほとんど、してた。
けど、たまにしなかった事とかもあった。
排卵してないって言われて、排卵してないって言う事は妊娠しないんだから、と思って。
「ね、妊娠したの?りりかのお腹に赤ちゃんいるの??」
「もしもだってば」
「俺、分かんないよ。りりかなら分かるでしょ?妊娠したみたいな感じなの?」
漠然と。
「妊娠しているのかな」
とは思った。
でも。
認めたくないあたしがいた。
こんな風に「出来ちゃった結婚」は、嫌だと思った。
なにより・・・・・・。
「来週日曜までに生理が来なかったら。Hの前で妊娠検査するよ」
「分かった!」
「だから、まだ誰にも言わないでね」
「うん!」
「今の段階では、もしもの話なんだから」
「分かったってば」
まだ、もしもの話。
妊娠は、もしもの話。
お久しぶりです。
やめるとか言ったくせに。
こうして、また日記を書いてるなんて。
今、精神的におかしいので、後で削除するかも知れません。
なんか、今の気持ちを。
あたしを現実に知らない誰かに知ってほしくて。
かなり感情的に書いています。
いつも以上に読みにくいです、ごめんなさい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
体がずっと変で。
あたしは、無排卵なので病院に通いだしたのが、去年の4月。
その後、注射や薬で、生理は来るようになったけど、無排卵月経のままで。
出血が止まらなくなって、止血剤飲んだり。
なんか副作用で、尿も出辛くなって、利尿剤飲んだり。
いろいろあって、排卵するようになったと言われたのが、去年の秋位かな。
でも、排卵してるといわれたのに、生理はおかしなままだった。
そして、また排卵は止まって。
それが今年の初めくらい。
いい加減、疲れてしまって。
最近は、病院へも行かなくなり。
キャンセルの電話して予約を取り直しても、またキャンセルしたりして。
最後に行ったのって、先々月かな。
基礎体温は計っているけど、グラフはガタガタのまま。
あまりあてにしてなかったけど、最近はずっと高温期のままで。
体はだるいし、凄く眠いし。
もうすぐ生理が来るのかな?程度に考えていた。
でも来ない。
これっておかしくない?と、思ったのが、この間の日曜。
朝、起きれなかった。
何度も起こされたんだけど。
起きれない。
目が開かない。
やっと起き上がったら、めまいがした。
手はしびれているし。
吐き気もする。
風邪?
でも、熱はそんなに高くない。
咳もないし・・・。
「ねぇ、平気?」
彼に何度も何度も聞かれたけど。
平気じゃなかったけど。
とりあえず、仕事に行く時間が迫ってたから。
「平気」
って答えた。
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