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march forward.
りりかの独り言。

2002年08月31日(土) これからのこと

昨日は、余り時間も無く。

ちゃんとした話も出来なかったし。

午前中は病院に行って、病院まで迎えに来てもらって、あいつの家に行った。



あいつんちについたら、冷蔵庫の中に、ゼリーとヨーグルトがいっぱい入ってて。

「ねぇ、賞味期限とかあるんだよ?」

って、軽く突っ込んでおいた。



おかゆを作ってくれた。

一口くらいは、食べれたかな。





あいつは、学校を辞めるとか言い出した。

そして、こっちで仕事が出来るように、手配するとか言い出した。


あたしは、それだけはお願いだから、やめてと言った。





離婚するにしても、すぐに君とは暮らさないよ?

何で?

やっぱり・・・子供たちだって、戸惑うでしょ?両親が離婚した。はい、新しいママの好きな人です。なんて。

そっか・・・

うん。

じゃ、どうやって生活するの?

働くよー!

そんな体で?

頑張る!母もいるし、妹もいるしね。

俺がいるから、とは、言わないんだ?

精神的に、支えてよ。

そんだけ?

それで充分だよ。




あいつは、しばらく考え込んでいたけど。

なんとなく、納得したみたいだった。




そして。


「あと半年ちょっと。ちょうど俺の卒業と、りりかさんの再婚禁止期間が終わるころ。一緒に暮らしてくれますか?」







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今まで。


こいつとは絶対に一緒にならないって思ってたのに。

ありえないと思っていたのに。

一緒に暮らすことなんか、不可能だと思っていたのに。

あたしの中では、こいつといるときは、非現実で。

夢の中みたいなものだと思っていたから。

覚める時が来るんだって、思っていたから。



なのに。



今は現実的に、考えられる。

きっと、一緒にいる。

あたしたちは、ずっと一緒にいる。

いなきゃ。





でも、まだまだ問題は山積みで。

よかったー。

なんて、言ってられないし。

今後も、たくさんの事、考えたり悩んだり、していかなきゃならない。



でも、今までみたいに、一人では考えないようにしよう。

ちゃんと、あいつと話し合おう。

そして、解決策を出そうって思った。



2002年08月30日(金) 願い事は。

眠れるはずもなく。

あたしは、ほとんど寝ないまま。

夜が明けるのを待った。

きっと、あいつも同じ気持ちだったと思う。

朝が来るのを待つ。






早朝、だんな様は子供たちと一緒に実家に向かった。

だんな様も、感づいていると思う。

あたしが、あいつに会う事。

あたしが、眠れないで、何度も寝返りばかりうってた事。

きっと、気づいてた。その理由も。



あたしは、あいつにいつメールしようか悩んで。

朝8時に。

メールした。



「おはよう。あたしは、いつでも平気です」



返事はすぐに来た。



「おはよう。じゃ、15分くらいでつくから。ついたらメールします」




支度もして、待っててくれたんだな、と思った。

あたしから、いつメールが来てもいいように。




しばらくして、「つきました」と言うメールが来た。





ドキドキした。

たった、10日振りなのに。

何年も会ってなかったような。



10日前、もう一生会えないって、会わないって決めたからかな?

とにかく。

ドキドキしっぱなしだった。



下におりると、あいつの車。

あいつは車から降りて来て。


久しぶりの、あいつの笑顔で。

立ち止まっている、あたしに近づいて来た。



「おはよう」



あたしは、笑えなかったし。

返事も出来なかった。



ただ、足が進まないだけで。




歩かなきゃ。

あいつが、開けてくれた助手席に座らなきゃ。



頭では分かっているのに。

足が出ない。

声も出ない。




あいつが、あたしの手を握る、いつもみたいに。

軽く、引っ張ってくれる。



やっと、あたしの足が動き出す。

あたしは、やっと。

「おはよう」

って言えた。

言えたと同時に。

足が一歩出たと同時に。


涙も出たけど。




「泣かないの」

あいつが笑いながら言う。

あたしが車に乗り込んだ事確認すると、あいつも乗り込んで。



「どこいこっか?」

って、言った。



どこでもいい。

本当に、どこでもいい。

ここに、ずっといてもいい。

一緒にいられるなら、何でもいい。



あたしが黙ってたら。

あいつは、「じゃー、朝飯行こう!ね!」と明るく言った。




朝飯。の場所は。


あたしたちがいっしょに働いているとき、よく通った。

マックだった。

あいつが辞めてから。

あたしはここに来た事がほとんどなかった。



「りりかさんは、いっつも朝はホットケーキ!とか言ってたよねー」

駐車場で車を停めて、すぐに助手席に回って来て、ドア開けてくれて。

手を引いてくれて。

そのまま、手をつないでくれる。



安心した。

すごく、安心した。



あたしはやっぱり、お茶しか飲めなかったけど。

あいつは、小さく小さくカットしたホットケーキを、あたしの前においてくれて。

あたしが「食べられない」と首を振ると。

ちょっと、悲しそうな顔をした。

でも、自分の分と、あたしの分と両方全部食べて。

「りりかさんが食べなきゃ、俺が太っちゃうなぁ」と言って笑った。




それから、「どこ行こうかなぁ」って地図見てたあいつにあたしは。







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車を走らせる。

いつもの道。

いつもの場所。




いつもの階段で。

いつものドア。

いつもの。


部屋の香りがした。





また、ここに来たんだな。


あたしは、思った。



あたしは、いつもの、あたしの場所に座る。

あいつも、いつもの、あいつの場所に座った。





そのあと。

いっぱい、泣きながら、あたしはあいつに抱きついて。

あいつも、思い切り抱きしめ返してくれて。

頭をなでてくれて。

何度も何度も。



「愛してる」


って、言ってくれた。





あいつが、「りりかさん、目をつぶって」って言った。

あたしは、言われるまま、目を閉じた。



そして、あいつは、あたしの左手の小指に、指輪をはめた。


「本当はね。熱海で渡そうと思ってたんです。で、買ってあったの」



指輪は、ゆるゆるで。

食べてないせいで、指もやせちゃったらしくて。

手を振ると、抜けちゃうくらいで。



あいつは、薬指にして見た。

そしたら、ゆるいけど、何とかおさまった。



「願い事。かけられないよ、小指じゃなきゃ」

あたしが言うと。

あいつは。

「じゃー、また、買うよ。今度は、一緒に買いに行こう。ね」





それで、あたしは、ずっとあいつの肩により掛かって、いろいろ話して。



そして、昼過ぎに。

妹があいつの家の駐車場まで迎えに来てくれた。

「Hちゃん。これからが、大変なんだからね」

って、妹が言った。

あいつは、笑顔で頷いて。

「この人(あたし)に会えないこと以上に辛い事は、ないからね、俺の中では」

いいながら、あたしの頭を軽く叩いた。




車の中で、妹は。

「もう、迷わないでね」

って言った。



あたしは、薬指の指輪を見ながら。

頷いた。



あたしの願い事は。



自分で、自分の力で、叶える。



2002年08月29日(木) メール

実家にだんな様が迎えに来て。

夜、家に帰ってきた。

これからの事とか、いっぱい話した。

まずは、だんな様が家を出ると言う。

実家に帰ると。

だんな様の親にも、話したという。

ただ、あたしが他に好きな人が出来た・・・と言う経緯は言えなかったといわれた。


「俺にもプライドがあるしね」



明日、一度実家に帰るという。

夏休みももう後3日。

夏休み最後に子連れで行ってくるよ、と。



「一人で平気?」

「うん。平気だよ」

「ひなちゃん(あたしの妹)に来てもらう?」

「うーん。連絡して見る」

「なんかあったら、すぐ連絡しなよ。俺でも、りりかの実家でも」

「平気だって」




「ごめんね。。。ありがとう」




涙と一緒に出てきた言葉。

涙が出てきたわけは・・・


きっと。

こんなときに優しく接してくれる。

だんな様に対してなんだろうと思う。





だんな様と子供たちが寝て。

久しぶりにパソコンを起ちあげた。

メール見たら。

あいつからメールが来てた。



そう言えば、前に。

あたしのパソコンのアドレスを教えたんだっけ。

携帯の方は拒否になってたから。

こっちにメールくれたんだね。




ばかだなー。

携帯の絵文字は、反映されないのに・・・使いまくってるよ。

思わず吹き出してしまった。




「入院って、○○君から聞きました。驚いています。返事、来ないのかな・・・これ、読むのはいつかな。会わなくなって、会いたい気持ちが薄まるどころか、どうしても会いたいって気持ちが強くなってる。きっと、りりかさんは俺が必要なんじゃない?少なくとも、俺はそう。ものすごく必要だから」



「いきなり、電話してごめんなさい。○○さん(主婦の友達)に、無理言って電話してもらいました。いろいろ、だんなさんとの事も、聞いたよ。金曜、会えませんか?迎えに行くから。実家でも、自宅でも。どこでも。返事、待ってます」




あたしは、迷った。

どうしようか、本当に迷った。



でも。



もう、嫌だと思った。

我慢するのは、嫌だと思った。









久しぶりに送る、あいつへのメール。

携帯に、ゆっくりアドレスを一から打ち込んだ。



「あたしも、あなたに会いたい。凄く、会いたい」



送信した。

拒否を解除した。




大袈裟かもしれないけど。



世界中を敵に回しても。

もう、絶対にあいつとは離れたくないって思った。

自分の思うとおりに、思うがままに、わがままに。

進んでやれ!と思った。



開き直りに近いかな。




これで、どんだけの人が傷つくとか。

どんだけの人が、悲しむとか。

苦しむとか。




考えられなかった。




自分が一番、自分の事しか、考えられなかった。

今の、自分の苦しみを。

自業自得のこの苦しみを。



消したかった。







メール着信音が鳴る。




「明日、りりかさんが起きて用意できたらメールください。すぐ迎えに行きます」



2002年08月28日(水)

午前中、退院した。

母が来てくれて、実家に帰った。

食事は、まだ出来ないけど。

でも、また、ヨーグルトとかなら、食べれるようになった。





母は。

あたしに何も言わないし。

あたしに何も聞かない。




「ママ、あたしの事呆れてる?」



洗濯物を干す母の後姿に、聞いて見た。

母の手が止まって。


「私は、自分自身に呆れてる」


と言った。




あたしの事を。


強くて。

頑張り屋で。

負けず嫌いで。



ちょっとやそっとのことじゃ、倒れたりしない人間だと思っていたと。



だから、そんなあたしに気づかなかった自分に呆れていると。


「私は、あんたの親なのにね。昔から、親らしく無かったね、私は。あんたの生理が止まった時、帰ってこさせればよかったなぁって思うよ」





あたしは、17歳で周りの反対を押し切って出来ちゃった結婚して。

そして、いろいろな事があったけど、あの時反対した人たちに、

「やっぱりだめだったね」

と言われるのが怖くて。

自分は幸せだ、自分は間違ってなかったんだ。

って、言い聞かせてきてた。

辛いときも。

悲しいときも。

親にも言えず。

あたしは、走って来て。



意地張って。





だんな様が一時期、あたしを殴っていた事。

だんな様が女遊びしてた事。





「だから、あんな簡単に相手を見極めないで、結婚するからー」



言われたくなくて。




「いいだんな様だよ」




自分に言い聞かせるように。








母は、そう言うこと、全部だんな様から聞いたらしい。



「あんたは。何も言わないから・・・幸せなんだとばかり思ってたよ」


幸せだと思ってたよ・・・

あたしも。

これが、あたしが小さいころから欲しかった、幸せなんだって。家族なんだって。

ずっと思ってたよ。

でも、結局壊したのは、あたしなんだ。

あたしが、もっとちゃんと変われば。

この幸せは続いたのに。

あたしが、あたしから。


壊してしまったんだ。







夜。

仲良しの主婦から、電話が来た。

仕事は、無理言って、来月の3日まで休む事になった。

有休残ってて、よかったね、とか。

結局、辞めないでしょ?とか。

仕事の話ばかりして。




そして。


「ねぇ。りりか、着信拒否してるんだって?」


ドキッとした。



「何が?」

「H君だよ。してるんでしょ?」

「何で知ってるの?」

「聞いたから」




何度も何度も。

電話しようって思った。

メールしようって思った。



何度も何度も。



会いたいって思ってた。





でも。

あたしから、あんな風にだんな様の元に帰る事を取ったのに。

今更・・・そんなの許されないって。





「代わるよ」

「え?」


あたしが、聞き返すと同時に。

あいつが電話に出た。




「・・・りりかさん」




久しぶりの。

久しぶりの、あいつの声だった。



あたしは黙ったまま。





「ちゃんと聞いてて。何も言わなくていいから。切らないで」





あたしは震えてた。

何で?

って言われたら、分からないけど。

ものすごく震えてた。

寒くもないのに。




ずっと、聞きたかった声なのに。




怖かった。

何を言われるか、怖くて怖くて。









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2002年08月27日(火) 花火

昼間は母が、子供たちを連れて来てくれた。

こんなことになるんだったら、あんたも一緒にうちに連れてくればよかったよ、と言われる。



「一体、何があったの?」

母が、聞いて来た。

あたしは全部話した。


本当に好きな人が出来た事。

だんな様よりも好きになってしまった事。

でも、だんな様にばれて、別れる事になった事。


そして、苦しいって事。



「甘ったれるな」

母が言った。

「そんなんで、どうするの?あんたがその彼より、パパ(だんな様)を取ったのは、子供のためとか言うけど、私には甘ったれているようにしか見えないね。それで、今度は拒食症?いい加減にしなさいよ!子供たちだって、みてるんだよ。分かってるんだから」




その後もいろいろ怒られて。

そして言われた。


「ママが悲しい顔とか寂しい顔ばかりしてる。前みたいに笑ったりしないんだよって言ってたよ。パパと余り仲がよくないから、って」



そっか、子供にも気づかれちゃうなんて、あたしは母親失格だなぁって思った。




「今朝、パパから電話来たんだよ。それで、りりかと離婚するって、すいませんって言ってたよ。あんたから今聞いた話も、パパから聞いてたよ。でも、責めないでくださいねって言われたよ。あんたはまったく・・・・」




・・・。

あたしは、昨日のだんな様の言葉の意味がやっと分かった。







「ママとパパ、お別れするって言ったら、どうする?」


長女と次女に聞いた。

2人とも、顔を見合わせて、そして、長女が言った。

「私は、笑ってるママと一緒にいたい。ずっと」

次女は泣きそうな顔で、うなずいて、あたしに抱きついて来た。

あたしは泣いて。

「ごめんね」

を繰り返して。

ライラだけ、意味が分からず。

ゲームボーイしながら、ポカーンとあたしたちを見てた。





夕方、だんな様が来た。

いっぱい話した。

いっぱい謝った。

いっぱい謝られた。






「離婚しても。あいつら(子供たち)の親は俺たちなんだし。たまには5人で出かけたりもしよう」








だんな様が帰ってから。

病院の屋上に出た。



あたしは、携帯のメールをチェックした。

職場の人から何通も来てた。

みんな、心配してくれている。

ありがたいって、思った。




メールを読みながら、ふと遠くを見たら。

どこかで花火大会がやってた。

屋上から小さく見えた。

そうだ。

本当なら、今日、あたしもあいつと、花火大会に行くはずだったんだ、と思った。





夏も、もうすぐ終わりなんだな、と思った。

どんどん、季節が過ぎていく。

あたしの周りも、どんどん変わっていく。

今までいっぱい走ってきたあたしは、周りを見る余裕がなかったと思う。


これからどうしようか。


考えた。

でも、どうしたいのか、出てこない。

こうしたい、ああしたいって思いは、いっぱいある。

でも、あせらないで。

考えよう。ひとつずつ。






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2002年08月26日(月) サイレン

仕事は17時で終わった。

本当は明日から熱海に行くはずだった。

子供たちは今日からあたしの実家に泊まる筈だった。

あたしは熱海に行かなくなった、と言っても、子供たちは実家に行きたがり、母が迎えに来てくれた。






あたしは家で一人、ぐったりしてた。

食べないで、もう何日たったんだろう。

そんな事考えてた。

そのまま、あたしはソファーで寝てしまった。





寝ているとき、遠くでサイレンがなってた。救急車の。







目がさめて、気づいたらベットの上だった。

横に、だんな様が座っていた。

「帰ってきたの?」

あたしが言った。

起き上がろうとしたら、頭痛がした。

それに、手に何か引っかかってた。





点滴の管だった。

あたしは、訳が分からず。

見回すと、家じゃないことにやっと気づいた。








「なに?ここ病院?」

あたしはだんな様に聞いた。





あたしは、子供たちを送り出して、そのまま寝てしまった。

そして、帰ってきただんな様が揺り起こしても起きない。

顔色は真っ青。

息はしているけど、全く意識がない状態だったらしい。

たまに目を開けるけど、何を見ているか分からない焦点で、また目を閉じ、だんな様は普通じゃないと思い、救急車を呼んだらしい。




そか、あのサイレンの音は、あたしが乗っている救急車の音だったのか。





真夜中だった。

栄養失調で、もうやばかったらしい。

よく、こんな体で仕事なんか行ってましたね、と医者に言われる。






「ごめんね、いろいろと」

あたしはだんな様に謝った。

だんな様はちょっと笑顔で、「いいよ」って言った。








だんな様がお茶を買って来てくれた。

「お前が起きなきゃ、保険証の場所も分からなくてさ」

笑いながら、言う。

そして、あたしの頭をなでる。

こんな事されたのは、どれくらいぶりだろう。

と、あたしは思う。

不謹慎だけど。

あいつがよしよししてくれている感覚になってしまう。


あたしは、そのままうとうとして。

なんだか、安心して・・・






はっとして目がさめた。


「明日、また来るよ」



もう明け方だった。

1時間以上寝たみたいだった。




帰り際、まただんな様があたしの頭をなでた。

そして、小さい声で。





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て、言った。




確かに言ったんだ。



あたしが、「え?」と聞き返しても、そのまま出て行った。








そのとき、あたしは、まだ意味が分からないままだった。


どういう意味?って思ってた。



2002年08月25日(日) 弱い人間

たくさん、心配メールありがとうございます。


書かない間、いろいろな事が起こりました。

この日記の日付は8月25日になっていますが、現在8月29日も終わろうとしています。

この5日間の事、書いて行こうと思います。






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あたしは、日に日に元気がなくなって行くのが、自分で分かってた。

でも、食べようとしても、吐き気が出て食べられない。

飲食店で働いているから、食べ物を見るのは平気。

でも、いざ自分が食べようとして、食べ物を目の前にすると、吐き気が出る。

お茶だけは飲めた。

最初は食べられていたヨーグルトもゼリーも、体は受け付けなくなってた。

ビタミン剤を飲んだりして、ごまかしてた。




だんな様は相変わらず、優しかった。

あたしの体の異変にも気づいてた。

それで、重湯を作ってくれたりした。

でも、あたしは食べられなかった。




自分でも驚いた。

こんなに弱い人間だったのかと。

そして、悲しくなってた。

こんなにあたしにはあいつが必要だったんだって。





だんな様はきっと気づいている。

あたしが何で、こんなになってしまったのか。

そして、苦しんでいる。







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あたしは、最低だ。

あたしは、最悪だ。

あたしは、どうしようもない。




あたしは。



あいつを選ばず。

勇気もなく。


そして、こうして食べないと言う事で。

だんな様を追い詰めている。





追い詰めて。



いたんだとおもう。






2002年08月24日(土) それから5日たちました

長々と書いてしまいました。

あいつとの別れを。

たった、数時間で起こった事なのに。

まだまだ、書こうと思えば書けたくらいです。

ていうか。

あたしが、書き終えたくなかったんだ。

最後の「ばいばい」を。

書きたくなかったんだ。

だから、ずっと延ばしてしまいました。ごめんなさい。




この日記、どうしようか、考えています。

残しておきたいって気持ちも、とてもある。

でも、残して、あたしがまた読んで、悲しくなって、思い出して、忘れられないのも辛いなって思ったし。


どうしようって、悩んでいます。




あたしは、専業主婦になるって決めて。

職場には来月いっぱいって言ったんだけど。

そんな、むちゃくちゃ言わないで・・・と引き止められて。

とにかく、来月以降に辞めるつもりです。




月曜日に、別れて。

もう四日です。

日付が変わったから五日か。




普通に時間が過ぎて行きます。

あたしは、火曜から毎日17時の定時に上がって、帰って来て。

家事してます。

昨日は、子供たちと一緒に、ビデオを借りに行って、一緒に見ました。




ライラが。

耳をすませば。

を見たいって、言い出して。

何でも、最近テレビでやったらしくて、それ見てまた見たいって言い出して。

あたしは、途中まであいつと見た事とか思い出しちゃって。





結局借りたけど。






職場で、不意に「りりかさん」ってバイトに呼ばれると。

あたしは、どきん!とする。

一瞬、あいつに呼ばれたのかって、錯覚する。


ずっと、耳に残ってて。

あいつが、あたしを呼ぶ声が。





食欲が出ません。

食べられません。

でも、倒れるわけにも行かない。

だから、ヨーグルトを食べたりして、どうにか持たせています。




みんなに。

心配掛けちゃってるけど。

食べないから、仕事にも身が入らないし。






今日。

バイトの一人に、あいつからメールが来た。






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あたしに教えてくれました。

あたしたちが終わった事を、あたしたちの仲を知ってた人はほとんど知っています。

あたしを見れば、分かるか。

でも、何も言わずに、見守っててくれています。




あたしは、「大丈夫だよって返事して」っていいました。




その子は。



「りりかさん。あのまんまじゃ、どうにかなっちゃうよ」




と、返事をしたと言いました。





すぐに。

「嘘嘘、大丈夫、元気だよ」

って、入れさせました。





今度はあたしにメールが来ました。


「元気なの?」




元気じゃないよ。

もう、苦しくて苦しくて。

おかしくなりそうだよ。

助けて!!!





心の中で押し殺しました。



そして。


「元気に決まっているじゃん。あたしは前向きなんだから!」


って、返しました。

送信ボタンを押すとき。

異様に勇気が要りました。

本当は元気じゃないって事、気づいて欲しい。とか思っているあたしがいました。

でも、元気だって思ってて欲しい。と思うあたしもいました。





「なら、安心」


笑顔のマークがついたメールが来ました。








そのまんま、あたしは、あいつのメールアドレスと電話を拒否に設定して。

自分の携帯から、削除しました。




こうやって簡単に。

あたしの気持ちの中からも、削除出来たら。




なんて、無茶な発想を思い浮かべる。

バカですね、あたしは。






でも、絶対に気持ちの中だけは、削除されたくない。




なんて、まだ考える。



大バカです。あたしは。



2002年08月23日(金) 解放・4〜ばいばい

仕事の時間がどんどん近づいている。

今日は、時間の進み方が倍速以上なんじゃないのかって思うくらいに。

早く過ぎて行ったように思えた。



「もうそろそろ出なきゃ、遅刻しちゃうから」



こんなときも、仕事を休まない、遅刻しないあたしは、どうしようもないと思う。



でも、休もうと思えば、今日は休めた。

変わりもいたし、休めたのに。

あたしはあえて休まない決断した。

それは、やっぱり。

このままだらだらいても、辛いだけだから、と思ったから。





「今まで。本当にありがとう」

あたしは、あいつの部屋においてあった、自分の荷物を持つ。

「駐車場まで、持ちますよ」

って、言ってくれるあいつに。

あたしは。



「ここでいいから」



って言った。






もう。

泣かないんだ。

あたしは、泣かないで。

ここで、ばいばい、するんだ。




「じゃ、玄関まで・・・」



あたしもうなづいて。

「じゃ、玄関まで」

って返事した。







靴をはいていたら。

後ろから思い切り抱きしめられる。




あたしは、あいつの腕を軽く叩いて。

言った。

「元気でね」




泣かないって決めたから。

必死でこらえた。

でも、あいつは泣いてた。

あたしの後ろで。





泣き声で。

言った。








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これ以上ここにいたら、だめだ。

あたしは抱きしめ返してしまう。

そして、決心が崩れる。





「ばいばい」







終わったんだなって。

車に乗って、始めて実感した。

あたしは、車の中で、一人で泣いて。

泣き叫んで。

ハンドルを叩きつけて。






あたしは、間違った事ばかりしてきた。

今まで、ずっと。



そして、今、あたしが出した結論は。




間違っていなかったのだろうか?



2002年08月22日(木) 解放・3〜いっぱい話そう

いっぱい話そう。

時間が許す限り。

あたしたちのいろいろな思い出を。




泣きやんで、あたしたちは、前向きにね、って言い合った。




「お台場、寒かったねー」

本当、寒かったね。

あたし、ロングコートで、下は若者ぶって(そりゃ5歳も下の子とデートなんだし・・・)ミニスカートはいて。

あいつは「いつもと全然違うー。絶対に主婦じゃないでしょ?」なんて言ったっけ。

そういえば、あたし、ミニスカートをたくさん買った、あいつと付き合ってから。

ちょっとでも、若く、可愛く見られたくて。



観覧車で、ネックレスもらったね。

あたし、あせったなぁ。

ドキドキしたなぁ。

トップは携帯についてるよ。今でも。

雪の結晶の形のブルーダイヤ。

雪はすぐ体温で溶けちゃうけど。

これはあたしたちがどんなに熱くなっても、溶けずにいたね。



携帯と言えば、ホワイトデーに携帯買ってくれたんだよね。

色違いの、おそろいの。

付き合ってから、始めてのデートらしいデートだったね。

楽しかったー。

夢の中みたいだったよ。



夢の世界にも行ったじゃん。

りりかさんの誕生日の前の日。

いっつも、歩くの嫌いーって、歩いて10分くらいの場所でも車出すりりかさんが、珍しく歩きまくったよね。

なんとかって乗り物、なんだっけ?火山から落ちるヤツ。

あれ、実はものすごく怖かったんだよー。

俺だめなんだよ、ああいうの。



その後すぐ、きみがくびになったね。

ごたごたしたねぇ。

あたしの生理が来ないからって、病院に行っている時期と重なって。











話は、いつか尽きる。

あたしたちの思い出は、たった半年ちょっと。




たった半年の話を。

2人でたくさん話した。

あの時、実はこう思ったんだよ、とか。

あの時、こうしたかったんだよ、とか。




たった・・じゃない。

あたしたちにとっては、半年も。

半年も思い出があるんだって。

あたしは思った。


きっと、あいつも思った。




悲しい顔で別れたくないね。






笑顔で、さよならしたいね。





でも、現実はそうは行かないよね。






本当なら、熱海、来週だったんだ。

行きたかったね。

行きたかったよ。

行こうよ。

何言ってるの?

行こうって!

無理だよー。








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今は、冗談って受取れないから。

やめて。

ね。




すいません。







あたしは、これ以上。

言葉が詰まって。

出なくなって。

変わりに涙だけ、いつ枯れるの?って思うくらいに出て。







夢ならいいのに。

なにもかも、夢だったらいいのに。

覚めたら。

あたしは夢見てたんだって。




横で寝ている。

誰かに、そっと話すの。




「あたし、今ね。凄く好きな人と、別れなきゃいけなくて泣いている夢見てたの」



2002年08月21日(水) 解放・2

昨日の続きです。




あたしはあいつに伝えた。

今思っている事。

あたしが考え出した結果。



「だんな様とは別れない」



顔なんか見れるはずもなく。

このまま走って帰ってしまいたかった。

逃げ出したかった。




世界で一番。

子供とか肉親抜きにしたら。

世界で一番。

愛している人に。

あたしは、「別れ」を告げている。

矛盾を感じた。

なんでこんなことしなきゃならないんだろう。

なんでなんで・・・

何が一番いけないのかなぁ。

何が一番いけなかったのかなぁ。


あたしが結婚した事?

あたしがあいつを好きになった事?

あいつがあたしを好きになった事?




いつだったか。

あいつが、それら全部。

間違ってないよ。

って言ってくれたときがあった。



結婚した事も。

好きになった事も。


全部間違ってなんかいないんだって。





この言葉で。

あのとき、あたしは。

どれだけ楽になったんだろう。

そのとき、あたしは。

どれだけ、心が軽くなったんだろう。




そんな言葉をくれたあなたに。

あたしは、さよならしなきゃなりません。



あたしは、涙が溢れて来て。

あいつも、泣いてた。

それを思い出して、今も泣いている状態。




「それは、もうお別れって事なんですよね」



あたしは、言葉なんか出なくて、うなづくのが精一杯でした。






「泣かないで・・・悲しまないで・・・そういうりりかさんは、見たくない」




そんな事言っているあいつが、泣いている。

あたしも同じ言葉を返すよ。



泣かないで。

悲しまないで。

見たくないよ。




雨が降ってた。

台風が近づいて来てた。

風も凄かった。



あたしも一緒に。

どこかに飛ばしてください。



「これから、笑顔で接客!って言う仕事なんだから。泣かないで」




あたしを抱きしめる。

手が、震えてる。

肩も、震えてる。

あたしも、震えてた。



これから、どこまでこの悲しみと切なさと。

苦しみが。

続くんだろうって。

考えたら怖くなった。





「やっぱり、無理!!!」




言えたらどんなに楽なんだろう。




「りりかさんの香りがする。これが、りりかさんの香りなんだよね」


訳が分からない事を言われる。

あたしは黙ってた。


「忘れないようにしたい。でも、忘れちゃうのかな、いつか。この香りも。この手触りも。それが一番・・・」







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「どうして、だめなの?どうして、俺じゃだめなの?」




頭の中が、ぐるぐるぐるぐる、回る。




「どうして、俺じゃないの?どうして?どうして、こうなっちゃうの?」




最後の方は、怒鳴り声に近くなる。

その怒りは。

きっと、あたしにむけて。

自分にむけて。



出合った事。

好きになった事。

好きになられた事。



すべてに。



むけて。




答えなんか求めてない。

ただ、怒りだけが湧き上がってきているんだね。





どうして?





あたしは、その答えさえ。

今だって、見つけ出せていないんだよ。



2002年08月20日(火) 解放・1

ちょっと、分かりにくくなりますが。

昨日の8月19日の日記が、今日、8月20日の事で、この日記が、昨日(8月19日)の事になります。

いろいろな方から、「どうするの?」「どうなったの?」と言うメールをいただいたので、まず結果から書かせていただきました。

だいぶ長くなりそうなので、分けて書く事も、謝ります。

読みにくい日記ですが、本当にいつも読んでくださってありがとうございます。






月曜、あたしは夕方から仕事で。

仕事行く前に、あいつに話しに行った。

行くちょっと前に、このエンピツサイトで知り合ったMさんから携帯にメールをいただいた。

「頑張って!」という、応援メール。

そのとき、あたしはまだ迷ってた。

別れを切り出せるのか。別れられるのか?

Mさんには「結果は報告します」ってメールした。

(でも、してないですね・・・ごめんなさい。結局、この日記で知らせてしまう形になって、ごめんね・・・)



いつもみたいに、あいつはあたしが来た事、喜んでいない様子だった。

なんか、感づいていたのかもしれない。

あたしは、最初、何も言えなかった。

でも、いわなきゃって思った。

ちゃんと、決めた事、話さなきゃって思った。





あいつも、黙ってた。

あたしは「仕事の前に、ちょっと行くね」とだけメールしてあった。

でも、仕事前にあたしが来る事なんか、めったにない。

なんかあるな、って、気づいているんだと思う。




「りりかさん、今日何時から仕事だったっけ・・?」

「えっとー。17時・・・」

「余り忙しくないと、いいね・・・」

「うん」



どうでもいいような会話だけ、流れて行く。

重い重い空気は、あたしたちを潰すんじゃないかって、思った。




「あたし、いろいろ考えたんだ」

「うん」



ようやく、あたしは言いたい事言う、勇気が出来た。




いろいろ、考えた。

本当に、いっぱい考えた。



あたしは、あたしの人生をどうしたいのか。





よく、言われる。

「あなたの人生なんだから。あなたの好きなように生きてください」




でも。

あたしは、子供の事を考えると、やっぱり子供が嫌な思いをするのは避けたい。



「子供はいずれ独立します。そして、幸せそうなお母さんを見るほうが、無理して夫婦しているお母さんを見るよりも、お子さんたちも幸せなんじゃないですか?」



そうかもしれない。

でも、それは、分からない。




あたしは、両親がいなかった。母子家庭だった。

養父は何度かいた。

でも、あたしが思ったのは。

仮面でもなんでもいいから。

本当の両親がそろっていて欲しい。

だったから。



やっぱり、父親・母親が仲がよくて一緒にいる事が一番なんだろうけど、でもあたしは、年中喧嘩ばかりしてたり、余り口も利かなかったりする両親でも、あたしにとっては、本当の両親なんだから、一緒にいて欲しいって思った。

歪んでいるのかもしれないけど。

でも、あたしはそうだった。

血のつながっていない男を、父親と呼ばなきゃならない。

それは、やっぱり不自然だって、あたしは思ってた。

本当に、母と妹とあたしだけの三人の母子家庭の時代もあったけど、それはそれで楽しかったけど。




でも、あたしは、やっぱり、両親にいて欲しかったんだ。




そんな思いがたくさん出て来て。



あたしの人生だけど。

あたしだけが、幸せになるように。

あたしだけが、楽しいように。

あたしだけが、楽なように。



それは、間違っていると思った。

違うと思った。




あたしは、母子家庭になる事に、余り抵抗はなかった。

生活の心配も、さほどしてなかった。

あたしが母子家庭で育ったからかも知れないし。

あたしが働いてて、やる気になれば4人で食って行ける分だけ稼げるからかもしれないし。

今、資格を取るために学校にかよっていて、その資格を取れば、仕事はきちんとあるからって言うのも理由かもしれない。




ただ、あたしに抵抗があったのは。



片親にするって事。




あたしの、あたしだけの事のために、片親にする事が、すごく抵抗があった。



だから、決めたんだ。

子供たちが、いつも笑顔なように。








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それは、逃げかもしれないね。

逃げたくないって、思っていたのに。

あいつからだけは、絶対に逃げたくないって、思っていたのに。





あたしは考えを告げたんだ。








「あたしは、やっぱりだんな様とは別れない・・・」





2002年08月19日(月) 引き裂いている

あたしは言った。



「もう、彼と別れます」




だから・・・あたしを許してください。

あいつも許してください。



仕事も辞めます。

専業主婦として。母として。

あなたの妻として。

一生、あなたの傍にいます。






本気だった。

あいつにも伝えた。

(その話は明日の日記に書きます)





だんな様は泣いた。



そして、言った。



「俺は、引き裂いたのか?俺が引き裂いたの?2人を」










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子供のため。

だんな様のため。

あいつのため。



最終的にはきっと。


あたしのためになるんだよね。





また笑える日が来る。

きっと、これでよかったんだと思える日が来る。


そう信じている。



あたしたちは引き裂かれたんじゃないよね。

あたしたちは。

充分、楽しかったよね。

充分、喜んだよね。

充分、幸せだったよね。




充分、苦しんだよね・・・・






あたしたちの、決めた道。

最初から決まってた。

道なんだよね。



2002年08月18日(日) 悪循環

メール、たくさんありがとうございます。

毎日ちょっとづつ返信しています。

いろいろな方の、いろいろな意見を聞けて、参考になっています。

泣きながらメールを読んだり、書いたりしています。

それが、罵倒のメールだとしても。

だんな様や、子供たちや、あいつの言葉だと思いながら。

聞き入れようって思っています。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あたしは、あいつを好きになった事、100%だんな様のせいじゃないとしても。

いくらかは、あたしが他の男に心奪われる何か問題が、だんな様にもあったんじゃないかって。

今まで思ってきた。

だんな様の悪い面ばかりが見えて。

違うな。

そう言う悪い面ばかり、見ようとしてたんだと思う。



でもさ。

今まであたしを女として扱ってくれないとか。

子供に対しても無関心だとか。

家事も手伝ってくれないとか。

女遊びをしてたとか。



そういうところばかり見てたけど。



実際のだんな様は。


一生懸命すぎたのかもしれない。

不器用すぎたのかもしれない。

頑張りすぎてたのかもしれない。




仕事を独立して。

あたしたちに絶対に金銭的に迷惑かからないように。

一生懸命になって、仕事を取ってきて、仕事をして。

あたしたち家族を守るために。


よく、家庭を顧みない夫。

とか言われるよね。

あれって、家庭を顧みないで、仕事仕事って!!!って場合。

やっぱ、家族の事を思ってなんだよね。

家族を食わせるため。




その結果、だんな様は疲れすぎて。

あたしを女としては見れなくなって。

子供の事まで頭に入らなくなって。



悪循環になった。



あたしは家庭がつまんないって、仕事に逃げ出し。

そんなあたしを見てだんな様は、ますます疲れて、女を作る。

あたしはますます自分を女として見てないだんな様に腹を立てる。



悪循環。




頑張ってくれている。

って事を。

あたしは、見なかったのかも知れない。




そして、あいつと出会って、どんどんあいつがあたしの中に入って来て。

あたしは、ますますだんな様の悪い面ばかり見るようになる。




そして、今更気づく。


そか、だんな様は。

あたしたちのために、頑張ってくれていたんだ。

って。



でも、あたしは、だからだんな様とよりを戻そうなんて考えられない。




いただいたメールの中には、「時間が解決してくれます。だんな様もまだあなたの事を愛しているように見えるのですから。大丈夫ですよ」っていうものもありました。



時間が解決してくれる。

そうかもしれない。

そうかもしれないんだけど。




「彼もまだ独身。今後、素敵な女性にまた出会えます。大丈夫です、彼の事を考えるのなら、別れてあげたらどうですか?」



これ。

何度も何度も考えました。

あいつのためには、きっとそれが一番いい。

だんな様に今、あたしが「彼と別れます。あなたとやり直します。だから、彼と会わないでもらいたい」っていえば、すむんだと。




一番、だんな様も、子供たちも傷つかない選択。

もちろん、あいつも。




あたしは昨日、日記の中で。


「死にたい」

って言葉を使いました。

たくさん、非難のメールが来ました。

もちろん、中には「そんな事いわないで、頑張って!」と言うメールもありました。非難ばかりじゃなかったです。



長女は、心疾患で生まれて来ました。

いつ死ぬか分からない。

あたしは、「死ぬ」という事を、間近に見ていました。

だから、自殺すると言う言葉を聞くたび、むかついてむかついて仕方ありませんでした。

どんな事情があるにしても。

生きたくても、生きられないかもしれない子供が、ここにいるのに!って。



日本では、子供に心臓移植は出来ません。

そして、その当時は心臓移植自体、日本ではなかったように思えます。


自殺するくらいなら、うちの子にその健康な心臓をちょうだいよ!


ニュースを見るたび、思いました。



だから、あたしは、「苦しい苦しい」と思っても。

死ぬ、なんて言葉を出す事は今までありませんでした。

でも、一度だけ。

長女が手術後、どうなるか分からないっていわれたとき。

あたしは、長女が死んだら、あたしも死ぬと思っていました。

まだ2歳にも満たない我子を。

一人であの世に旅立たせるのは、しのびないです。



だから、あたしも一緒について行こうと。

遺書まで、用意しておきました。

あたしが19歳のころでした。

長女は、自分の力で脱出した。

まだ失いたくないと。

まだ、2年足らずしか生きていない人生を。



それ以来、あたしは「死ぬ」なんて事を考えなくなりました。




なのに、昨日、こんな公開日記で、そんな言葉を出してしまった事。

本当に今、自分に腹が立ちます。



何かで読みました。



取り返しがつかない事なんて、この世には二つ。

それは、誰かの命を消す事。

それは、自分の命を消す事。






昨日の日記を削除しようかどうか、迷いました。

あの部分だけ、消す事も考えました。

でも、これは日記。

そのときそのとき、一瞬でも、あたしが思ってしまった事。

それをつづる場所。

なら、消す事はない。



もう二度と、そんな風に考えちゃいけないって、これを見て思い出すように。






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2002年08月17日(土) 最後の賭け

今日は23時まで仕事でした。

帰宅して、だんな様がまだおきていました。

ちょっと話をしました。

あいつと会う日にちとか、話しました。


「本当に会うの?」

「うん、当たり前だろ」

「会って何話すつもり?」

「今の気持ちかな」

「今の気持ち?」





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どうして、こんなにあたしに、執着するのか、分からない。

しかも、今更。

あたしが文句を言うと、別れたっていいんだよ?なんていってた時期もあるのに。

きっと、そう言ったら、「あんなのは冗談で言ったんだからね」って言うんだろう。

捨てていいのに・・・

まだ、あなたはやりなおせる年齢じゃない・・・




「あたし、彼と別れたくないって気持ちあるんだよ?」

「だから、彼に言う。別れてって」

「・・・。きっと、あいつも別れないって言うよ・・・」

「そしたら、殺してでも取り戻す」

「やめてよ・・・冗談に聞こえない」

「冗談じゃないからねぇ」

「だって、約束したじゃん!」

「分かってるよ、何もしないってやつでしょ。それは、彼が別れてくれたら、って話だよ」

「違うじゃん・・・そんな取引じゃなかったじゃん。じゃー会わないで!会わせない!!!」

「りりかさー。俺が彼の事何も知らないから、りりかさえ段取りつけなきゃ会わないと思ってるでしょ?ばかだねー。お前の職場のバイトでしょ?元。そんなの、お前の店に言って事情を話して、履歴書でも何でも見せてもらえれば、全部分かるんだよ!」





すっごく、怖くなった。

そうだ、そうすれば、すぐ分かる事だ・・・

実家から何から、全部分かる事なんだ・・・

でも、日記を見られただけ。

名前はばれてない・・・

てことは、店長だって、部長だって、誰の事かさっぱり分からないはずだ。

でも、最近くびになった人間はあいつしかいない。

だんな様も、くびになった元バイトって事は知っている。

じゃ、ばれるか・・・



そんな事をいろいろ考えてた。






「お願い・・・お願いだから、何もしないで・・・」

「だから、それは彼の出方次第だって」




だんな様は知ってるんだ。

こう言ったら、あたしが彼と別れなきゃならないって事とか。

そう考えなきゃいけなくなるって事とか。

だから、こんな事言うんだ・・・

あたしに最低だと思われようと、なんだろうと、あいつと別れさせるために。




ねぇ、そうでしょ?

分かってて、言っているんでしょ?

あなたなりの、賭けなんでしょ?




最低!!!!


って凄く思ったけど。

そんな最低なこと、させてしまったのも、あたしのせいなんだよね。




お願い。



時間を、1年前に戻してください。

何もなかった、あのころに戻してください。

今のあたしから、あいつを取り上げる事は、とても苦しいんです。

どうしても、耐えられないんです。

あたしがあいつと別れるって事、別れた後も生き続けるって事が、苦痛なんです。






お願いします。

あたしの記憶から、あいつを消してください。














死にたい。



本気で、そう思ってしまった。



2002年08月16日(金) あいつとだんな様

今日は珍しく、朝から夕方までの勤務だった。

帰宅後、だんな様と子供たちと五人で夕飯を取った。

洗濯物をたたんでいると、だんなさまが横に来て、一緒に手伝ってくれた。

2人で洗濯物をたたんでた。

何か言われるかなぁって思ったけど、何も口に出さない、だんな様。

無言で、洗濯物をたたんでいる。



今まで12年間、一緒に洗濯物をたたんだ事があったんだろうか?



こんな些細な事で、あたしはきっと、前なら飛び上がるほど、嬉しかった。

嬉しくて、この人でよかったーなんて、心から思えたんだと思う。



今は。

今のあたしは、嬉しいって言う気持ちより、「なんで?」って思いの方が先。

なんで、あたしと一緒に洗濯物なんかたたんでいるの?



「あたし、考える時間とか、作ったらだめかな」

「考える時間?」

「うん・・・あたし、やっぱり別れられないんだ。今まで、たった半年ちょっとだけどね。あたしの中では、本当に支えてくれてた人なんだよ。あたしが辛いときとか、悲しいときとか、本当に一番に考えてくれてた人なんだ。だから、ばれました、はい別れます、なんていう風に考えられない。ごめん・・・捨てていいよ、こんな女」

「捨てないよ・・・」

「ごめんなさい・・・」

「それって、俺と絶対に別れる、別れたいって考えているって事じゃないって事でしょ?」

「ん・・・そうなのかな。今は、子供の事、考えちゃうと、あたしの気持ちばかり、突っ走れない」

「それでもいいよ」




子供たちは、パパが好き。

ライラなんか特に、パパ大好き。

パパの背中にまとわりついて、「あつっくるしいー」とか言われて、くすぐられて、きゃっきゃ言ってる。

そう言う光景見ちゃうと、あたしだめ・・・

あたしは何しているんだ!!って、自分に怒りがわいてくる。

なのに。

なのに、あたしは、だんな様にあいつと別れられない。なんていう。

だんな様は、納得はしていない。もちろん。

でも、妥協してくれている。



「それでもいいよ」


奥さんが他の男と付き合っている。

しかも、その男の事、支えてくれる人だから、別れたくない。


なんていわれても、こんな事言える。

言わせているのかもしれない。

あたしは心のどっかで、だんな様が妥協する事、分かっていたのかもしれない。




「でもね、りりか」


だんな様が言葉を続ける。



「俺だって、プライドが無いわけじゃない。相手の男にあわせろ」



あたしは固まった。

そんな事言うと思わなかったから。


「会って・・・どうするの?」




「会って。話がしたい。りりかが、そこまで考える人間なんでしょ。どんなのか、会って見たい」

「・・・うん」




さっき、メールしました。

今度は嘘じゃない。

本当に。

「だんな様が君に会いたいって」



笑って、「嘘だよーごめん」って、今回は言えない。




「分かりました。いつでも、だんなさんの都合のいい日に」



あいつ、今どう思っているんだろう。

やばい事に巻き込まれちゃったなぁって思っているのかなぁ。

めちゃめちゃ、怖いんだろうなぁ。

出来る事なら、避けて通りたいもんね。

こんなはずじゃ無かったって、思っているのかなぁ。


ごめんね。

あたしが、君の手を掴んだばかりに。

あたしは、君が差し出した手を、見て見ぬ振りしなきゃいけなかったのに。


でも。

もしかしたら、君が手を差し伸べるように仕向けたのかもしれない。

あたしが。

知らぬ間に。


ごめんね。






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2002年08月15日(木) あいつの反応

14日、あいつと会った。

仕事が終わった後、数時間。

んで、いろいろ話した。



あたしは、落ち着いていられなくて、ワインを1本仕事終わりに事務所で飲んだ。

もともと強くも無いのに、がんがん飲んで、もうふらふらだった。気持ちも悪かったし。

あいつに迎えに来てもらって、車の中でまず怒られ(当たり前だよね・・・)、家についてからも怒られ。(怒られた内容は余り覚えてないです・・・)



「何をそんなに不安がっているの?」

「いいえ、不安じゃありませんー」


とかなんとか、言った記憶がある。


とにかく、お風呂に入りなさいって言われて、お風呂に入って、冷たいウーロン茶を一気に飲まされて、頭の回転が戻ってきた。




「どうするって言ったの?」

って、言われた。

あたしは、「別れたくないって答えた」って伝えた。

そのとき、やっとあいつに笑顔が戻ってきたように思える。




この間、だんな様が寝ちゃってから、全く会話して無い。

あたしも、朝から夜まで仕事だったし。

顔も合わせてない。




「だけど、だんな様とどうするとか、言って無いんだ」








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「ごめん・・・」

「いや、謝るところじゃないですよ・・・」

「でも、ごめん」

「・・・」



あたしも悲しくなって。

泣いちゃだめって思ってても、酒の勢いもあったし、泣いてしまった。

あいつは、いつもみたいに、よしよししながら、ぎゅーしてくれたけど。

あたしは、いつもみたいに癒されなかった。

なんだか、なんていうか、余計に悲しさが倍増した。

きっと、あたし、こいつと別れなきゃって事、もう考えているんだと思った。



別れたくない。


その気持ちは本当だけど。



別れなきゃいけない。




そう考えているんだと思う。





あたしは、だんな様と離婚しても、あいつと一緒に住むとか一緒になるとか、考えてないし。

どうにかして欲しいとか思っていない。

でも、きっとあいつは、またつき進む。

俺がどうにかしなきゃって思う。

思ってしまう。

あたしが離婚すると決めたときの、反応が見える。



まだそんな事考えさせちゃだめなんだと思う。

まだまだ、そんな事考えられる、実行できる年齢でも、状況でも無いんだから。

あたしひとりのせいで、こいつの人生を棒に振るのは、かわいそう過ぎる。




だから、あたしは、勝手にどんどんどんどん、先読みしだしている。




この日の事、余り覚えていない。

ただ、帰りがけ、送ってくれて、車から降りたあたしに。



「りりかさん。なんで、俺たちが一緒にいるんだと思う?」


って聞かれた。

あたしは、「なんでなの?」って逆に聞いた。




「俺たち、お互いに必要としているんだよ。俺は必要としている。んで、りりかさんも、俺を必要としているって、俺信じているから」




そのまま、あいつは、帰って行った。




帰宅後しばらくしてから、メールが来て。



「今家につきました。とにかく、ゆっくり寝てください。明日、また考えましょう」



明日になったら、あたしの答えは変わるんだろうか?




今のあたしの答えは。




あたしはあなたを、必要としていいの?よくないよ・・・



2002年08月14日(水) あたしたちの距離

昨日の日記の続きです。



あたしは、仕事中も、ついつい考えちゃって。

あいつが言った事、聞かないで仕事に来ているのに、こんなんじゃ意味無いじゃんね。

周りのみんなも、あたしがなんかおかしいって気づいてたし。




今日は、早く仕事を終えて帰った。

家についたら、だんな様から電話がかかって来た。

「夜帰る」

「はい」



すごく、怖かった。

何話すんだろう。

何されるんだろう。



とてつもなく、早い時間に感じた。

3時間くらいあったのに。

あたしは落ち着かなくて、掃除とか洗濯とか、とにかくいろいろやってた。



子供たちを連れて、だんな様が帰って来た。

子供たちは、疲れていたらしく、すぐに寝ちゃって。

あたしは、だんな様と二人になった。

話をするのが怖くて、あたしはいつもはしない場所を掃除したりして。

だんな様も寝室にいた。

だんな様もあたしと話をしたくないのかな・・・と思って、少し安心したりした。




洗面所で雑巾を洗って、リビングに戻ってきたら、だんな様がいた。

どきーんとした。



「こんな時間に掃除?」

「うん、気になったから」



また掃除する手を動かす、あたし。



「ねぇ、座って話さない?」

「うん・・・」





仕方なく、あたしはだんな様の前に座った。




「俺の事、好きじゃない?」

「・・・。家族としては、好き」

「家族として?」

「うん・・・」

「それだけ?」

「父親として、尊敬しています」

「うん」

「でも、男としては、どうしても、見れない」

「そか」

「あなたは、あたしを、女として見ているの?」

「見てるよ」

「嘘!」

「見てたよ、ずっと。ただ、うまく女として扱ってやれ無かったって言うのが本音かな。子供たちの母親として、接する事は簡単に出来るのに、恥ずかしいからか、女としては接するのが下手だった」

「あたしは、ずっと見て欲しかったよ」

「うん、そうだね、ごめん。俺は今でも、りりかを愛しているんだ」

「あたしは・・・」

「うん?」




あたしは。

もう、無理。

きっと、愛する事は出来ないんじゃないか。




「あたしは、家族愛しかない。きっとこれからも」

「それは、大学生がいるから?」

「違うよ。もし、彼と別れても、あたしはあなたを愛する事は難しいと思う」




いつの間にか、溝が出来てしまった。

あたしたちの12年間は、距離が出来てしまった。

そして、その距離をもっと長くしたのは、あたし。

その距離は、縮まない。

あたしたちは、いつの間にか、別々の道に進んでいたんだ。

戻ろうと思えば、戻れるのに。

あたしは、戻ろうとしなかった。

戻りたくなかった。



「どうするの?りりかは、どうしたいの?」

「その大学生と一緒になりたいの?」

「それとも、俺とやり直したいの?家族愛だけでもいいから、俺は一緒にまたやって行きたい」








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「でもね。彼と一緒になろうなんて思っていない。あなたと別れても」

「母子家庭で、やって行くの?彼と付き合いながら?」

「そのつもり」

「俺が絶対に別れないって言っても、りりかは、彼と付き合い続けるの?」

「・・・」

「どうなの?」

「別れたくない」

「彼と?」

「うん」




めまいがした。

ものすごいめまいと吐き気がした。

たぶん、自分に対して、嫌悪感を感じているんだと思う。

分からない分からないっていいながらも。

あたしは、あいつとは別れないってはっきり言う。

何を、あたしは望んでいるんだろう?

自分が分からなくなる。



俺と別れるの?

って聞かれたら分からないって言うのに。

俺は別れないよ?

って言われたら、あたしも彼とは別れたくないって言う。





だんな様は大きなため息をついて、寝室に戻って行きました。

あたしは、何がしたいんだろう?


あたしたちの溝は、距離は。

努力したら埋められるの?縮まるの?

そうすることが、一番いい結果になるの?



子供たちの寝顔見ながら思った。

努力しなきゃなの?






その努力の第一歩は、あいつと別れる事から始まるとしても。



2002年08月13日(火) 分からない。ってずるいよね。

いろいろありました。

当たり前ですね。

今の感想は、「疲れました」です。

自分で蒔いた種なんですけどね。



何から書こう。

だいたい、日記を書き続けていいのかどうかも疑問ですが。

でも、こうして書いている事で、落ち着く事も出来る。

そして、誰か知らない第三者に見られているって思うと、ちゃんとかかなきゃって思う。

だんな様は、これからみる事は無いかなぁ。

分からないけど。

でも、パソコンとかに本当に音痴な人なので、きっと見ないな。

ネット上の検索の仕方も知らない。

メールの転送の仕方も知らない。

だからって、絶対に見られないって事は無いんだけど。

もしかしたら、あたしは、口で言え無い分、ここを見て知って欲しいのかもしれない。


だんな様に。








昨日は、あいつはバイトだったし、あたしも薬を飲んで寝た。

今朝、普通に「おはよう」ってメールが来てた。

いつもなら、明け方帰って来るから、朝「おはよう」メールしてくる事、無いのに。

いつも昼過ぎに起きるのに。

んで、「今起きたよ」メールなのに。

珍しいなぁって思った。




あたしは、迷わず、電話した。

メールで言う事じゃないから。

本当は会って言いたかったけど、あたしも仕事があるし。

会いに行く時間なんか無い。




「おはよう」

「めずらしい、りりかさんが朝から電話してくるなんて」

すごい、嬉しそうなあいつ。

でも、嬉しい内容じゃないよ。


「昨日、全部ばれました」

「ん?」

「だんな様にだよ」

「え?何で?」

「あたし、前に日記を書いているって言ってたよね?ネット上で。それを見られちゃったんだ」

「そか。それで、どうした?平気なの?殴られたりしてないよね?」

「何もされて無いよ(灰皿を投げられた事は言えませんでした)。で、実家に子供迎えに帰ったきり」

「どう、するって?」

「別れないって言われた」

「りりかさんは?なんて言ったの?」

「何も・・・。言え無かったよ」

「・・・。そっか」


悲しい声だった。

「そっか」って、一言が。


「どうしたい?りりかさんは」

「どうしたいって?」

「どっちと別れたい?違うな、別れた方がいいと思う?」










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「分からない・・・」

「分からない?何で?自分の気持ちだよ?」



きっと、だんな様と別れるって言って欲しいんだと思う。

言うんだと信じているんだと思う。


あたしは、ずるいって思いつつ、泣き出した。

こんな場面で泣いたらいけないって分かっているのに。

分からないって言葉を出した事、責められないように。


いっぱい泣いた。



「仕事、休めないの?」

「休めない・・・」

「こんなときでも?」

「あたしがこんなんでも何でも、仕事は仕事で、あたし欠けたら大変な思いするのは、みんななんだから。あたしの責任でこうなって、仕事も休むなんて事はしたくない」

「こんなときも、あなたは仕事仕事、みんなみんな、ですね」



ため息混じりに言われて。

呆れているみたいだった。

そりゃ、そっか。




「どうする?りりかさんがそうしてって言うなら、俺、だんなさんに会うよ?謝るし。どうする?」

「分からない」



あたしは、この言葉を繰り返す。


分からない。


何が、分からないの?


全部。分からない。




ずるい。

分からないって言葉ばっかり、昨日から言っている気がする。

だんな様にも何度か、「分からない」って言ったし。

逃げるための時間稼ぎしてるみたい。

自分が楽に逃げられるために。



でも、もう、逃げ道なんか無い。



そう。

もう考えている時間は無い。






続きは明日の日記に書きます。



2002年08月12日(月) すべて。知りました。

今、8月12日。もう、13日になろうとしています。

昨日の日付の「花火大会」の日記を書いたのは、今日の夕方。


仕事から帰って来て、いつもどおり職場のパソコンのメモ帳で書いた日記を、フロッピーに保存してもって来て、アップしてました。

今日は子供たちがだんな様の実家に行っているので、夕飯を早く作らなくてもいいし。

あたしは、仕事の日に、だいたい職場のパソコンで日記を書いて(もちろん休憩時間にです)、フロッピーに保存して、それを持ち帰ってきて、ここに貼り付けてアップするのが日課(?)でした。

休みの日は、家で書いていますが、あまり家で書く事って少ないかなぁ。

家では、メールチェックして、お返事を書ける時間があるときは書いて、日記をアップして、おしまいっていう感じです。




今日の夕方、同じように、日記をアップしました。

そして、アップしている途中にだんな様が帰宅しました。



「お帰り、早かったね」



あたしは、エンピツのウィンドウを閉じました。

そのまま、お風呂に入ってしまいました。

(パソコンは起動したままでしたが、メールソフトはパスワードが無きゃ見れないし、気にしないで、いつも起動しっぱなしで他の用事をしてます。)





お風呂から出て来たら、だんな様がパソコンを使っていました。

仕事の事で、使っているんだろうと、気にもしていませんでした。



「ねぇ、りりか」




夕飯を作っていると、だんな様が呼びました。

あたしは、台所から返事だけしました。



「ちょっと、こっち来れない?」




なんだよー!って思いながら、料理を中断してだんな様の元に近づきました。





パソコンに水色の画面が移っていました。

見慣れた、あたしの日記のトップです。

心臓がいきなり早くなりました。




冷静に。冷静に。


なれるわけ無いです。

指先が冷えて行くのを感じました。



あたしは、パソコンの部屋のドアの前で、立ち止まっていました。

パソコンを凝視しながら。



「・・・。何?」


やっとの思いで、こういいました。




「ねぇ。これ見て」



あたしの日記を見ろといいます。

さっき迄あたしが見てた、あたしの日記を見ろといいます。

あたしは、倒れそうでした。

くらくらしました。




「何・・・?」

「これってさ。すごい、うちの事と似てる」

「な・・・にが?」

「何がってさ、見て見ろって。あ、見ないでも分かるか」



すごく、淡々と、語って来ます。



「さっきまで、お前が見てたんだもんなぁ」




そか・・・あたし、閉じたつもりが、閉じないままお風呂入っちゃったんだ。

ようやく、気づいた。



「あたしだよ。それ・・・。書いてるの・・・」

「あいつって、誰?」

「あいつは、あいつだよ・・・」


ものすごい、脱力感です。

あたしは、立ったまま、目の前が真っ暗になるのが分かりました。

もう、隠せない。

話すしかない。

全部。



「書いてあるとおり。バイトの子だよ。でも、今は、やめちゃったから」

「うん」

「今は、・・・普通の大学生だよ・・・」

「おととい、仕事だって言ってたよね?あれ、花火大会だったんだ?」

「・・・」

「これ見ると、ちょくちょく会ってるんだ?昨日も?」



昨日は、夕方、妹と会って、その後あいつに会いました。



「うん」

「なんなの?」

「ごめんなさい・・・」

「その、ごめんなさいはどんな理由?反省してますって事?もうしませんって事?」

「・・・」

「何で、黙ってるんだよ!」



いきなり声を荒げて、灰皿が飛んで来ました。

あたしの肩に思い切り当たりました。



「どうなの?俺とは別れたいから、ごめんなさいって事なの?」




あたしは、黙ったままでいました。

肩がズキズキしました。

不思議と、涙が出ませんでした。

あたし、血も涙も無いのかな・・・





「傷つけて、嘘ついてて、ごめんなさいって意味」

「その大学生には、本気なの?」

「うん・・・」

「体の関係もあるんだ?」

「うん・・・」


しばらく沈黙がありました。


「・・・へぇ。で?どうすんの?」

「どうするって・・・?」

「だから、どうすんだよ?」

「別れるとかそういう事?」

「そうだよ、その大学生とだよ!俺とだよ!!」

「・・・」



あたしは、あなたとは別れたいっていいたかった。

でも、言葉が出なかった。

黙ったまま、下を向いてた。




「俺は、別れないよ」





だんな様がすぐ傍に来ました。

あたしは足がすくみました。

殴られるんじゃないかと思いました。






抱きしめられました。




「どうして、こんなになっちゃったんだろう?ねぇ?」

自分に問うように、だんな様がいいました。



そのまま、だんな様は実家に行きました。

一泊して、子供たちと明日帰って来るっていいました。

本当は明日、昼間迎えに行くっていってたんだけど。

こんな事があったら。。。ね。







前に、あいつにカマを賭けるつもりで、「だんな様にばれたよ」ってメールをした事があった。




本当にばれた今。

あたしは、メールなんか出来ないでいます。







2002年08月11日(日) 花火大会

一日ずれちゃったけど、花火大会の話。

ものすごーく、混んでて、電車に乗るのに並んで1時間待ちとか。(決して電車が来ないんじゃなくて、乗れないの。電車に・・・長蛇の列で)

あたしは、浴衣だし(生まれて始めて着て歩いたんだし)、下駄だし、もう苦痛・・・

いっぱい歩いて、やっと見れた花火は、想像以上に凄く綺麗で、感動しました。

こんな綺麗なのは、横浜の山下公園の花火大会以来(15年くらい前見たんだけど・・・)




花火を見ているときに、あたしが大きいのとか綺麗なのとか見るたびに拍手して騒いでいたらあいつが、

「俺の地元のは、もっともっとでかい!」

とか言い出して、

「絶対に凄く感動するから、行きましょう!」

なんて、しつこく言われた。

しまいには、友達にまでメールして、日にちまで聞きだしたりして。

最初は笑って「行けたらいいね。見て見たいなぁ」とか言ってたあたしも、だんだん本気モードのあいつに焦って来た。

だって、絶対にそのまんま地元の友達に会わせられるだろうし、もしかしたら、あいつの・・・



「それで、俺の実家に寄りましょうよ」


来た来た・・・言うと思ってたよ。



「いや、でも、やめようよ、熱海に行くんでしょ?旅行があるんだし、あそこで花火見るんだし」

「それもいいけど、地元の花火もね・・・」

「うーん・・・」

「さっき、見たいって言ったじゃん!」

「言ったけど・・・(本気じゃないと思ってたし、いつかねって話だと思ってたんだもん)」



そのとき、友達からメールが帰って来ました。

日にちは16日。



OKOK!!

「あたし、仕事だわー。行きたかったんですけどー」

「・・・。今ホッとしてるでしょ?」

「してる!」

「最低ー」

「最低で結構です。だいたいねぇ、なんであたしが君の実家に行けるのよ?おかしくない?おかしいよ!」

「構えすぎ」

「構えすぎじゃないの。あたしは独身じゃないんだし」




だんだん声が大きくなって来て、周りの人が見てたので、やめました。




いつか、行けたらいい。

そう思うのは、本当。

でも、今は。

無理だって。

構えているとかじゃなくて。

行けないんだよ。



そのいつかが、いつになるのかは、分からない。

でも、遠い未来見てたら、近い未来にまで不安ばかり感じてしまう。

すぐ近くの未来にまで、不安を感じたら。

きっと、未来だけじゃなく、今も不安になって、一緒にいる事も不安になる。

だから、楽しい事ばっかり考えたい。



別に、罪悪感が消えたって訳じゃない。

いつだってあるし、いつだって、考えている。

罪悪感は、だんな様に対して。もちろん、子供に対して。

で、普通にだんな様のいる家に帰って行くあたしを送る、あいつに対しても。



いっぱい苦しんで、泣いたり、騒いだり、どうしたらいいのか分からないで、あいつにあたったりしてきて。

きっと、自分で自分を追い込んでいたんだと思う。

あいつはいつだって、「離婚して欲しい」とか言わなかったし。

「帰らないで欲しい」って言葉は言った事あるけど、本当に帰さなかった事も無かった。




俺が経済力ついて、そのときまだ。

まだ俺の事好きでいてくれたら。



一緒に暮らしてください。




時間を、与えてくれている。

あたしに考える時間を。

ゆっくり先を見ていいんだよって言う時間を。








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最近、時間が無いように感じてしまう。

時間が、どんどん過ぎて行ってしまって、どうしようどうしようって、思ってしまう。

こんな、ぶらぶらなの、だめなんじゃないのかなぁって、思ってしまう。






花火みたいに、ものすごく綺麗で。

ずっと記憶に残ってて。

綺麗だったなぁって、思い返せて。



あたしたちの関係はそんな関係なのかもしれない。



一瞬で終わってしまうけど。

いい所ばかりが記憶に残る。


そんな関係なのかもしれない。



2002年08月10日(土) ぐるぐる回る。

今日は浴衣着て、花火大会。

昨日の仕事の疲れもなんのその、ちゃんと朝起きられた。

掃除して、洗濯して。

夕飯も作ったし、さー、出かけるかって思ったら、だんな様が帰宅。

あたしの中の予定では、後1時間遅く帰宅するはずだったので、ちょっとあせった。



「今日は仕事だったっけ?」

「ううん、出かけるの」


最近は、こっから先は突っ込まなくなった。

前は。

誰と?どこに?何しに?何時に帰って来るの?

って、聞いてきたのに。

今は「ふーん」って返事だけ。



「子供たちと市営プールにいってくるよ。用意しておいてくれない?」



こんな事いうの、初めてだろう。ていうか、子供たちと4人でプールなんか行くの、初めて。

あたしは、用意して、だんな様に渡した。



心が痛む。


これから自分だけ遊びに行くあたしと。

これから子供と遊びに行くだんな様と。


そういう事考えていると、すげー胸が痛んだ。



何やっているんだろう?って衝動に駆られる。

バカなんじゃねーの?って自分に言う。

でも。

今まで何もしてこなかった分、たまにはいいんじゃないの?なんて思うあたしもいる。




前に、ディズニーシーに行った事があった。あいつと。後数人と。

そのとき、すげー心が痛んで。

素直に楽しめなかった。

うちの子供たちと同じ位の年齢の子供を見ると、あたしって女は・・・って思ってしまった。

ライラだったら、こう言うのみて喜ぶなぁとか、上の子たちはこういうの買ってーって騒ぐんだろうなぁって思ったり。

凄く楽しいって気持ちになってて、その直後に子供とか見かけちゃって、ああー・・・って思うと、今までの楽しいって気持ちが、凄い罪悪感に感じる。

あたしは、何してんだ?って。

急に現実に引き戻されるというか。



でも、だんな様の不倫が分かったときから、いきなり罪悪感が消えた。

あんたも好き勝手してるんだね、って思った。

あたしも、素直に楽しいって言う気持ちになってもいいんだね、って。




でも、ちがくね?

それって、だんな様には罪悪感が消えてもOKだけど(OKじゃないけど)子供に対しては、罪悪感が消えちゃ、まずくね?



って、思った。



また徐々に、だんな様に対しても罪悪感が出始めてきた。

何してるんだよ、お前は。

って、また思うようになってきた。

それはきっと、だんな様がきっぱり不倫だか浮気だかを、やめた事も理由。

だんな様はきっぱりやめたのに、あたしは何してるんだ?って思ってしまう。

一生懸命、自分にいい訳を考える。



だって、あたしはだんな様と違って、本気なんだもん。

だって、あたしはだんな様と違って、今まで頑張ってきたんだもん。

だって、あたしはだんな様と違って、だんな様との未来を見えてないんだもん。







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やめとけ。

そういう事考えないで、家の中のあたしと、あいつといるあたしを切り替えろ。

そうしなきゃ、またぐるぐる回るぞ?



・・・んな器用だったら、こんなに苦しんでません。



2002年08月09日(金) 抱きしめないで。

夜中。昨日・・・じゃないか。もう、日付が変わって、今日の夜中。

珍しく、だんな様と同じベットで、同じ時間に寝る事になった。

同じベットとは言っても、うちはクイーンサイズのベットがひとつ。

その隣に、ライラのお布団が敷いてある。(上の2人は子供部屋の二段ベット)

最近は、ライラとあたしがベット。だんな様はライラのお布団って言う感じだったし、だんな様がベットに寝ていても、あたしと寝る時間が違うため、気にならなかった。

昨日は、ライラが先に珍しく、自分のお布団で寝た。

いつもなら、「ママと寝たいの」って言ったり、「ベットがいいの」って言ったりして、一緒にくっついているくせに。



そんな偶然が重なって、一緒に寝る事になった。

あたしは、別に気にも止めず、連日の長時間勤務のため、体はくたくただし、腰は痛いし。

ベットにいつもどおりうつ伏せになって寝転がった。

そしたら、だんな様が腰をもんで来た。

さっきから「痛い痛い」って連発してたから、気遣いなのかな。

あたしは、気持ちよさに、そのまま熟睡。





ふと、誰かに抱きしめられている事に気づいた。

最初は、夢か現実か、ぼんやりしていたし、だいたい、家で寝ている事自体忘れて、相手が誰なのかも分からない位だった。



でも、今日は薬を飲んでいない。

だから、すぐに頭の回転は戻ってきた。




夢じゃないと分かって、だんな様に抱きしめられているって分かって。



びっくりした。

だんな様は起きてた。

あたしは、寝た振りしてた。



なんで、だんな様が起きているのか分かったのかと言うと。






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どうしようって思った。

いやだって思った。

やめてって、叫びそうだった。




意味が分からない。

なんで?

なんで・・?

あたしが、抱きしめて欲しいって言ったとき、しなかったくせに。

なのに、何で、あなたは今、そんな風に切なく、あたしを抱きしめるの?





そのとき、携帯がなった。正確にはバイブがなった。(なったと言う表現なのかな?)


だんな様はあたしから離れた。

あたしが起きる事、感じてだろう。



あたしの携帯は、相手によって、着信ランプの色が変わる。

うす目を開けて見たら、あいつからだった。

たぶん、仕事終わったよって言うメールなんだろう。





なんでだろう?

なんで、突然、あたしを抱きしめたりするんだろう?

あたしと会話したくないほど、避けているのに。

何で?何で?



お願い。

揺らさないで。

あたしの心を。



抱きしめないで。



あたしの答えが出るまでは。



2002年08月08日(木) 親の不倫

親が不倫している。

子供はどう受け止めるんだろう。

受け止め切れずに、潰れちゃうのかもしれない。

案外、なんとも思わないのかもしれない。

どうなんだろう?




いっぱいメール、いただきます。

嬉しい限りです。ありがとうございます。

そんな中、親に不倫された方からのメールもかなり来ます。

やっぱり、意見は両極端です。


「親の不倫を知って、本当に苦しくて、悲しくて、おかしくなりそうだった」

っていう、深い悲しみと大きな傷を負った方からのメールもあれば。


「気にしていません。親も恋をするんだなって思いました。幸せそうな親を見て、不思議だけど、嬉しい気持ちにもなれました」

っていう、心強いメールも来たりします。




あたしの場合。





あたしも、親に不倫されました。

でも、小学校1年生のとき。

だから、ほとんど意味が分かりませんでした。

母から、「パパは他に好きな人が出来ちゃったんだって。だからその人と暮らすんだって。パパとママはお別れする事になったんだ」

って言われても、「ふーん」って言う感覚でした。

鈍い子供だったのかなぁ?あたしが。

悲しくも、嬉しくも、なんとも無く、そうかーっていう本当に客観的な感覚しかなかったんです。



ただ、ひとつだけ記憶に残っていて、今でもそれが引っかかっている事があります。



それは、離婚してまもなくだったのか、離婚する直前だったのか、まったく分からないんですけど。

あたしは、7歳でした。妹は2歳。

あたしは、妹を補助付の自転車の後ろに乗せて、お菓子を買いにスーパーに来ていました。

そのスーパーは家から自転車で10分くらいの距離でした。

そのころ、あたしは父とは会っていなくて、普段から余り家にいない人だったので、だから、離婚してたのかして無かったのかあやふやなんですけど、とにかくそのときも、あたしは父としばらく会っていませんでした。


スーパーの前のバス停で、父がバスを待っていました。

隣には知らない女の人がいました。

父は、その女の人の肩に手を回していました。

あたしは、まだ7歳だったけど、なんだろう?直感的に、声を掛けたらいけないように思いました。

でも、まだ2歳の妹は、そんなの分かってません。

「あ、パパだ!パパー」って大声で呼びました。

父が、振り向きました。







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あたしは、勢いよく、自転車をこぎました。

涙がどんどんどんどん、溢れて来ました。

後ろに乗っている妹は、訳が分からずに、「ねぇ、何でパパとお話しないの?」と言っていました。



帰宅後、あたしは泣きながら母に訴えました。

母は、泣きそうな顔で、でも泣かないで、

「それはきっと、人違いだよ」

といいました。

間違えるはずありません。実の父親です。

それに、母の泣きそうな顔が、真実を語っていました。

子供心に、もうこれ以上聞いてはいけない。

って思いました。





それから、21年間、父とは会っていません。見ていません。





それから大きくなって、なんかの話でこの話が出ました。

そのとき、母が、

「あの時ね、パパの彼女、妊娠しててね。あのスーパーの前にその彼女と住んでいたんだよ」

といいました。



あたしも大人になり、年数も経ったせいか、憎しみも何もありません。

ただ、あのときの妹の声が届かなかったこと。

ううん、耳には届いていたけど、父の心が拒否した事。




あたしは、ずっと引きずったままです。





父親の不倫・離婚後、ずいぶんあたしたち姉妹は苦しんだし、寂しい思いもした。

でも、その苦しかったこと、悲しかったこと。

今となって見れば、父親のせいなんだって思った事は、一度もありませんでした。

まだ、あたしたち姉妹が幼かったせいもあるんだろうけど。




もしも、あたしがこのままあいつと一緒になりたいがために、離婚したら。




あたしの最愛の子供たちは、どう受け止めるんだろう?




あたしがずっと引っかかったままの、あのときの父の態度のようにあたしが、だんな様が、しないとしても。

同じように、心の中に引っかかりを一生作ってしまうんだろうか?

そして、あたしは、あのときの引っかかりを、今どう感じているんだろう?


単なる悲しい思い出?

それとも、もう薄くなってしまった、父親との記憶の一部?


ただ言える事は。


あたしはあのときの父を、今なら許せる。

それはあたしが不倫しているからでは無く。

時間が解決してくれたから。




引っかかりは、消えないままだけど。



2002年08月07日(水) 見た目の問題。

さー、日記らしく、明るく元気よく(?)行きましょう。



ずいぶん、前の話しになっちゃいますが。

あたしは生まれて始めて、浴衣を買いました。



ずっと昔から欲しかったんだけど、だんな様に話しても「必要なくないか?」といわれて、確かになぁって思ってた。

子供と一緒にいると、汚される事も多いしね・・・なんて。

年に一度着るくらいのもの、買っちゃってもったいないなぁなんて、主婦根性が出てきちゃったりして。

そのまま、買わずじまいでした。



で、妹が去年浴衣を買ったという話を聞いて、あたしはまた購買欲がふつふつと・・・



んで、妹と買い物に行ったとき、衝動買いしちゃった。

しかも、反物から仕立ててもらって、帯も作り帯にしてもらって。

お値段は5万円弱。

たかーい・・・

でも、本当に気にいっている。

出来上がるまでに3週間くらいかかりますねぇといわれて、後日取りにいく事にした。



着物屋さん(26歳男)とは、仕立ててもらったときに、いろいろお話してた。

年齢も聞かれたし、職業も聞かれた。

でも、なんとなく、結婚しているって事は隠しちゃった・・・

「花火大会は誰と行くんですか?」

「えっと、えっと・・・彼と・・・(マジで真っ赤)」

「そっかー、彼氏さんも喜びますねぇ。やっぱり、彼女の浴衣姿って、ものすごく嬉しいから」

「そ、そーですかぁ・・(大汗)」


見た目、子持ちに見えないあたしなので、普通に騙して来ちゃった・・・




んで、出来上がった浴衣を取りにいったのは、あいつと一緒に。

たまたま、その日あいつは就活でスーツ姿だった。


「あ!今日は彼氏さんも一緒ですねぇ。この浴衣、似合ってましたよー。楽しみでしょ?」

「はい、そうですね!楽しみですねぇ」


なんだか、会話の盛り上がる2人。


「今日は、会社帰りですか?」

スーツを着ているあいつに、着物屋さんが言った。

「ああ、就活中なんです」

「・・・。そ、そうですか、就職難しいでしょう?大変ですねぇ。ご転職なさるんですか?」

「いえ。今大学4年生(5年だろ!)なんで」

「・・・。学生さんですか・・・」



きっと、頭の中でいろいろ考えただろうなぁ。

あたしの年齢が28だって事も知っているわけだし。

計算・・・してたよね?

一体いくつ年下なんだ??とか。

ご、5歳です・・・すいません(謝るとこ?)



「長身カップルで、お似合いですね!(必死のフォロー)」

「ありがとうございます♪」


マジで嬉しそうなあいつを、あたしは暑くも無いのに出て来る汗を拭いながら、見てた。




あたしたち、見た目はどう見ても、年下男と年上女のカップルに見えると思う。

あいつは童顔だし、なんだか見た目は遊び人風で格好も若いし。

だけど、まさか、28歳の女が大学生の男とって事は考えられなかっただろうね、着物屋さんも。




帰り、あいつが、

「ねぇ、お似合いだって♪」

とか言ってきた。

あたしは、

「うるさいよ!!」

って言った。







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見た目、あたしは何歳に見えるんだろうか?

マジで、思っちゃった。

見た目、あたしも相当若ければ、あいつと歩いていても、違和感無いのかな。

あたしは生活感が無いから、主婦には見えないとは言われるけど。

それと見た目若いって言うのは違うでしょ、また。



年齢なんていわなきゃ分からないだから、町行く人に本当にお似合いって思われるためには・・・

あたし、若くならなきゃ!!!見た目!!!!



浴衣着て初のお出かけは、今度の土曜。

花火大会に行ってきます。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

メールのお返事遅くなってしまって、ごめんなさい。

今日、大体返せました・・・が、まだ全部返せてないですね。

もうちょっと、お待ちくださいね・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



2002年08月06日(火) 質問に答えます。

よく分からないんだけど、同じ人からいっぱいメールが来ました。

返信しようと思ったんですけど、出来ません。

エラーで返って来てしまうのです。

いたずらなのか、間違えなのか、分からないんですけど。



で、日記上で答えを聞かせてくれて構いません、とあったので。

だから、今日は日記っぽくないなぁ。すいません。



不快に思ったら、ごめんなさい。




まず、あたしがあいつと会うときに、子供たちはどうしているの?って事なんですけど。

あたしは、あいつと会うときは、基本的に夜の時間帯で上がる日(大体22時から23時くらい)の仕事帰りです。
なので、子供たちはだんな様と留守番っていう形になります。
たまに、仕事帰りじゃないときもあります。
そういう日も、夕飯作って食べさせて、お風呂に入れて、だんな様が帰ってきてから、またはだんな様が帰って来る直前に出かけます。
あとは、実家に子供たちが遊びに行っている日に出かけます。
昼間、ライラが保育園、上の子供たちが学校に行っている時間に会うこともありますが、本当に今までで数回です。



で、あいつがあたしにいつも敬語を使っているの?と言うことですが。

いつもじゃないです。
最初のころ(一緒の職場で働いていた時期)は、もちろん敬語でした。
あたしは店長代行、あっちは平のバイトという身分なので。
年齢の関係もありますし。
今は、普通の会話だと、敬語じゃ無いときの方が多いです。
たまに、癖なのか、真剣な話になると敬語になったりします。
あたしは敬語で話されるのは嫌です。
すっげー、年上を意識せざるおえないから。



何で、会話を克明に覚えていられるの?っていうのに感しては。

メールのやり取りが半端じゃないんです、あたしたち。
それで、よく帰宅後とかにもメールで、会ったときに話した内容とかをまた話す事もあったりします。
そういうのを見ながら、思い出して書いています。
あとは、かなり思い出しながら書きます。
なので、こういういい方じゃなかったっけ・・・?とか思って、あやふやなまま書いたりしますが、大体の事があっていればいいや、と思ったりしちゃいます。



この日記は愛されているっていう自慢ですか?何ですけど。

そう言う風に見えちゃうのかなぁって、全部読み返しました。
自分の書いたものなので、客観的に見るのは難しいけど、かなり頑張って読みました。(客観的に)
ああー。
嫌ですね。
あたしが第三者だったら、マジでむかつく女です。
確かに大学生を手玉に取っているバカ女ですね。
目を覚ましなさいって言葉、痛かったです。
ただ、客観的にじゃ無く、あたしが書いた立場でいわせていただくと、本当のあいつを書いているっていう感じです。
自慢では全く無いんです。
んで、次の質問に続くんですけど。



疲れたから会わないって普通言うか?あなたは、本当に彼が好きなの?・・・。

すいません、言えちゃいます、あたしは。
疲れているのに無理やり会って、だらだらしているあたしを見せたくも無いし、次の日に支障が出るのもあたしは嫌なんです。
たとえば、仕事。
たとえば、家事。
あいつと会ったせいで、寝不足とか疲れているとかで、おろそかにしたくないんです。
ああ、昨日早く帰ってゆっくり家にいればよかったなぁって、あいつと会った事に対して、後悔したくないんです。
だから、疲れている日、仕事が朝早い日は、極力会わないようにしています。
もちろん、あいつが学校が朝早い日も。
これも、あたしなりの愛情表現だったりするんです。
あいつの愛情表現は、言葉や態度に出すって言うストレートな分かりやすいものなんですけど、あたしはまわりくどく、マジで気づかないようなやり方なんです。
いつも100%元気なあたしを見てて欲しい、とか、疲れて眠い眠いを連発しているあたしといてもきっとつまらないんじゃないか、とか、考えてしまうんです。
でも、凹んだ時にも会って、慰めて欲しい。
矛盾だらけですね、あたし。
あたし、好きですよ、本当に。
だからこそ、悩んで、苦しんで、バカみたいに凹むんです。





最後に。

離婚してすっきりしてから、付き合えばいいんじゃないんですか?お母さんがこんなことしてて、子供は可哀想じゃないんですか?別れたらどうなんですか?



本当に、そう思います。
悩みます。
考えます。
毎日毎日、悩んでいます。考えています。
でも、毎日毎日、日によっては、そのときそのとき、答えが変わります。
子供たちが分かる年になったとき(もう上の子供たちは分かるかなぁ)、子供たちが悲しむかどうか。
絶対に、子供たちも苦しむと思います。
あたしは、父親に不倫された末に離婚された子供でしたが、年齢が小さかったせいか、全く意味が分かりませんでした。
ただ、ひとつだけ記憶があるんです。
その話は、今度改めて書こうと思います。

あたしは、分かって欲しいとか思わない。
あたしを、認めて欲しいなんて思わない、思えるはずも無い。

だから、子供たちがあたしを軽蔑しても、あたしを嫌っても。
それでも、あたしは自分のやった事、やっていることだから仕方ない。
謝るしかない。

でも、あたしがいくら謝ったところで、子供たちの胸の中の傷は消えない。
許してくれたとしても、一生しこりも残るでしょう。
あたしはどう償えばいいのか。
ばれる前に、あいつと別れて、手っ取り早く、また家庭に収まるのがいいのか。
または、だんな様と離婚して、すっきりしてから、新たに「ママの恋人だよ」って紹介したらいいのか。


この最後の質問に対しては、離婚してすっきりしてから付き合えば一番いいと思います。本当にそのとおりだと思います。
子供の事にしても、本当にこんなんじゃだめだって思います。


でも、じゃーどうしたらいいのか、とも思います。


最後の質問だけは、もうちょっと答えを待ってください。






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2002年08月05日(月) パパとママは離婚するの?

今日は上の2人の子供たちは、あたしの実家へ遊びに行きました。

あたしは、妹とライラと三人で、花火大会(また?)に行きました。

で、夜10時くらいに迎えに行って来ました。



迎えに行くと、母が、

「今日、お風呂の中で、子供たちが、ママとパパは離婚するのかもしれないって言ってたわよ、あんた!」

かなり、怒って言って来た。

あたしたち夫婦は、子供の前でそう言った話はしていないし、だから、何で?っていったら、また母が、

「子供は気づくよ、鋭いんだから。パパとママは最近全然お話しないの、パパは昼間働いて、ママは夜働いているから、会ってもいないみたいなの。って言ってたんだから。離婚とか言う言葉を口に出さなきゃ気づかれないって、大間違いだよ」



そか、子供なりに気づいていたんだ・・・



「伊豆の旅行も、パパは早く寝ちゃって、話なんかあまりして無かったしって。とにかく気にしているから、仲よくなったらいいねって言っておいたけど・・・」




最近、あたしが家に夜いる日でも、だんな様は避けるように寝室に行ってしまう。

だから、会話なんか成り立たない。

この間、妹の家の前で花火大会があり、それに母とあたしたちが行ってきたんだけど、そのときに夕飯を食べようって話しになり、だんな様も帰って来ているみたいだったから、呼んで見たんだけど。

だんな様は行かないって言った。




理由を聞いたら、最初は「お腹空いていない」とか「疲れているから」とか言ってたんだけど、何度か誘って見ているうちに、






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なんだそれ?って思ったけど。

よくよく考えて見たら、自分が一方的に悪いと思っているんだし、合わす顔も無いって事か。




あたしは、いい機会だと思って、帰宅後「一体あたしたちはどうするの?」と子供が寝てから聞いて見たんだ。

このまま、あたしの身内にも会わない(もともと嫌っていたけどね)んじゃ、どう考えたって、おかしいでしょ。あたしも、あなたの実家には金輪際行かなくてもいいって事なのね。(それは、ラッキー!)

「どうするか、今は考え中」

だんな様は、こういっただけ。

あとは、あたしが何聞いても、考えている(フリ?)。

「お風呂、入って来ちゃいなよ」

そうだ、お風呂入ろう。んで、出て来たら話そう。


お風呂の中で、あたしたちのこの先をどう考えているのか、ちゃんと聞こう、聞かなきゃって思った。



出て来たら。




いなかった・・・


寝室で寝てた・・・




あたしに「お風呂入りなよ」って言ったのは、話を中断させるため。



それ以来、あたしと顔合わせても、寝ているか、酒飲んで、テレビに夢中になっているかのどちらか。

ほとんど寝てしまう。




あたしたち、どうなるの?

あたしたちは、離婚するの?する気があるの?



あたしは・・・



あたしは。



どうしたいの?



2002年08月04日(日) 生理が・・・

あたしは、今、病院にかよっています。

ずいぶん昔の日記から読んでいただいている方には、分かると思うんですけど、産婦人科にかよっています。



最初、今年の1月の半ばに来た生理は、なんだかおかしかったんです。

ちょっとだけ出血して、終わり。

その当時、だんな様の転職だとか、いろいろ悩んでいた時期だったので、そのせいかなと思って、もともと生理不順だったし、気にしてなかった。

んで、2月3月と生理が無い。

だんな様と全く夫婦関係がなかったわけでもなかったから、妊娠も疑って、検査薬も使った。

でも、陰性。

いい加減、おかしいよねってだんな様にも話して、あいつにも話して、4月に病院に始めていった。



結果はストレス性の月経失調で。

ホルモン注射して、これで来るでしょうって。

でも、あいつの首とか、いろいろまたあって、結局来なくて、2回目の注射。今度は強めのホルモン剤。



で、やっと生理が来て。

でも、基礎体温つけてても、排卵はしていない様子だね。と言われて、薬を飲んで、生理を来させる事になった。



順調に生理は来てたんだけど、検査の結果、妊娠しない体になってた。



体が排卵っていう機能を忘れてしまっている。

早く言ってしまえば、閉経した人と同じ体になっている。

これじゃ、更年期障害も、ものすごく早く来るし、その症状も重くなるっていう事で、薬を飲み続ける事になった。



薬のせいで、何もしていなくても、体重はがんがん増える。

朝は手を握れないほどむくむ(浮腫)し、気分は悪い。

高温期が一気にやってくるため、体の微熱について行けず、だるい。

うつ状態になって、安定剤も飲んだりした。



この間の通院で、一度薬を止めて見ましょうって言われた。

先月いっぱいは飲んでいたので、今月始め(おととい)、生理は来たけど。

もう、今月からは飲まないで様子を見る事になった。

一か八か。

来なかったら、また振り出しに戻る。

薬の毎日。

あの、副作用に耐える毎日。




今日、あいつが映画に行こうって誘ってきた。

猫の恩返し。

でも、あたしは、その姉妹作らしい、「耳をすませば」を見ていないので、断ったら、ビデオを借りて来てくれた。

2人でビデオを見る前に、夕飯を食べに行くついでにドライブに行った。

あたしが、生理中なので、凄く気を使ってくれたりした。

「お腹痛く無いですか?トイレ行きます?」とか。

ちょっと、気を使いすぎなんだけどね。



それで、ビデオを見ているとき、あたしが

「なんだか・・・生理なんか、もうこのまま来ない気がする。気がするって言うか、絶対に来ないと思う」

なんて、いきなり言いだしたもんだから、ビデオ上映会は中止。

あいつは、ちょっと怒ったように、

「なんで、自分でそんな事言うの?何で?来ない来ないって思っていたら、来るものも来ないじゃん!」

って、言った。




もう、今年になってから、まともに生理なんか来てない。

全部、薬のおかげで。

だから、このまま来ない気がするんだもん・・・・

それに、もし来たとして、今月末の、熱海の旅行にかぶったりしたら、君もつまらないじゃん?





「いい加減にしろ!」

怒鳴られました・・・

「そんなのね、当日に生理になっちゃって、具合が悪くなったって言ったら、それでも行きたいなんて言わないし、でも、りりかさんが行けるって言うなら行きたいし、別に体調が悪いりりかさんといるとつまらないとか全く無いのに!!!なんで、そう言う風にいうのかなぁ。ねー?」




「来るのかなぁ・・・」

「俺が断言します。治ります!絶対にね!」

「君、医者とかじゃないじゃん」

「・・・そ、そうだけど。でも、分かるの!来るの。俺が泌尿器科にかよって頑張っていても、りりかさんはそんな後ろ向きじゃ、だめだよ、俺が頑張っている意味あるの?いつかは、りりかさんと俺の・・・」

「言うな、それ以上」

「・・・すいません」




いつかは、りりかさんと俺の・・・子供?




あたしは、君の子供をうむなんて、考えて無いよ。

だから、そんな事、言わないで。







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悲しくなるから。

言わないで。



あたしは、そんなこと、望んでいないから。

むしろ、このまんま、生理なんか来なくてもいいとか、たまに思う。

そうしたら、いつかは・・・なんて夢、あいつが捨てて、あたしを捨てて。



目が、覚めるのかもしれない。



2002年08月03日(土) 子供に妬む

あたしは、緊張しまくっていた。

後悔もしまくってた。

どうしよう、嫌な顔されたら・・・とか、嫌いだなって思われたら・・・とか。

なにより、「こいつ(ライラ)邪魔だな」って思われるのが、嫌だった。

どうしよう、どうしよう。



16時、妹と待ち合わせ。

あいつには、16時10分って言ってあった。

もしも妹より先に来て、ライラとあたしとあいつの三人でいる時間が出来たら、凄く嫌だったから。

だいたい、ライラには妹のお友達って事にするんだし。



予定の時間よりやっぱり早くあいつは来ました。

危なかった・・・

あたしの方が5分先に妹と会っていたので。



まず、自己紹介。

「ライラ、ひなちゃん(妹)のお友達だよ」

ライラは人見知りをあまりしない子なので、いつもどおり人懐っこく「ライラです」って自分から挨拶。

あいつも、きっと緊張していたんだろうなぁ。

「あ、Hです!」

大声で(叫びに近い)普通に名前言ってたし。(笑)



身長184センチのあいつと、110センチのライラ。

ものすごい身長差のこの2人の男は、互いに照れ笑い・・・

妹が急遽、車で行こうっていいだして、車を取りに行くからって、15分ほど3人きりに。

ああ・・・空気が・・・空気が。

ライラはいつもどおり、一人で歌を歌ったり踊ったり。

それをニヤニヤしてながら見ているあいつ。

「べ、別に、頭がおかしい子供、とかじゃないんだからね!!五歳って言ったら、こう言うことするんだからね!!!一人遊びとかするんだってばー」

あたしは、必死になってるし。



そのとき、道路の向こうで鳥かなんかを見つけたライラが飛び出そうとした。

あたしは、空気が重いって事ばっかり考えてて、ちゃんと見て無かった。

そしたら、あいつがさっと走って、ライラの腕をつかんだ。

「やだ、危ない!」

あいつの行動より、1テンポ以上遅れた、あたしの声。

「ライラ、ここ車来るからね。もうちょっと下がっていようね」

あいつが言った。

あたしは、ドキドキしてた。

「ごめん、ちゃんと見てなかった・・・」

あたしの言葉なんか耳に入ってない様子で、しゃがんでライラと会話しているあいつ。

ライラの手をちゃんとつないでいる。

なんか・・・ちょっと、変な光景だった。



妹が来て、車に乗り込んだ。

なんとなくいつもの癖で、妹の隣(助手席)にあたしは乗り込んじゃって、自動的にあいつとライラは後ろ。

乗り込んで、走ってから気づいた。

「ああ!!!あたしが後ろに行くべきだったね!!」

って、いいながら振り返ったら、あいつは、ライラの頭に手を乗せて、よしよししながら、ライラがやっているゲームボーイをのぞきこんでた・・・。

心配する必要、無しか・・・



そのうち、ライラはお昼寝しちゃって。

あいつは、ひざにライラの頭を乗せて、やっぱりよしよししている。

あいつ:「俺さ」

あたし:「ん?」

あいつ:「こんな小さい子、相手にするの、初めてなんだ」

妹:「えぇ?そうなの???そんな風に見えない。すっげー自然だし、慣れているのかと思ったよ」

あいつ:「ううん。初めて。でも、電車とか街中で見かける、これくらいの子供とか、余り意識しなかったけど、ライラはめちゃめちゃかわいいなぁって思っちゃう。ひなちゃん(妹)が、ライラって可愛いんだよー、よその子供と比べても全然可愛いって言ってたの聞いたとき、身内ひいきだろう?って思ってたけど、違うね、マジで可愛い・・・」

妹:「ライラの網に掛かったね、Hちゃんも(笑)」



花火会場について、花火を見ているとき、ライラがトイレに行きたいといいだした。

妹が連れて行こうとしたら、あいつが「俺もしたいし、一緒に行くよ」って連れていった。

なかなか帰ってこないなぁって思ってたら、二人でジュース飲みながら帰って来た。

「遅かったね。お兄ちゃんに買ってもらったの?ありがとした?」

「うん。あのね、お兄ちゃん、道に迷っちゃったの」

「あっ!それは言わないって約束だったじゃんー」

「迷うなよ・・・」

「いや・・・暗かったんで・・・」



あいつがあぐらをかいて、

「ライラ、ここに座りなよ」

って、自分のひざに乗せる。

ごくごく、自然に。

ライラもちょこんって、ひざに座って、二人でなんか会話しながら花火観賞。

そのうち、ライラがあたしの所に来て、「ジュース持ってて」って言ってきた。

ふと見ると、ズボンが濡れてる。

「何、どうして?」

「ああ、さっきトイレでおしっこ掛かっちゃったんだよね」

「誰の???」

「俺のわけないじゃん!ライラの自分のだよー」



てか。

おしっこで濡れているズボンをはいている他人の子供を、普通にひざに乗せたり、抱っこ出来たり、すごいな、こいつって・・・と、少し感動した。

親のあたしだって、ちょっと引いちゃうのに。

「Hちゃん、すごいね・・・私だって嫌だよ・・・」

妹が言う。あたしもうなずく。

「だって、子供のおしっこなんか別に汚くないし、大体洗えば済む話じゃん?」

そりゃ、そうだけど・・・




それから、夕飯食べて、帰宅した。

帰りの車の中でも、ライラとあいつは、楽しそうに会話してた。

あたしが、話しかけても聞いてないくらいに、集中して。

あいつを先に送って、あいつが降りるとき、





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あいつは、最上級の笑顔で、手を振って、「またね!!」って何度も言ってた。





帰宅後、あいつにメールした。

「今日はありがとうね。疲れたでしょ?」

「ううん、全然。むしろ、楽しかったねぇ。ライラ、めちゃめちゃ、かわいいねぇ」

「うん、そうでしょ、あたしもそう思う!」

「今日は、りりかさん、疲れたでしょ?早く寝なね。いっぱい歩いたもんね」

「うん、そうだね。あたし、よかったと思う。今日、君とライラが会った事。最初はめちゃくちゃ緊張してたんだけど」

「緊張?何で?」

「だって、ライラの事、邪魔扱いとかしたりとか、嫌な顔とかされたら、悲しいから、そうだったらどうしようって緊張した。でも、いっぱい相手してくれてありがとう」

「いえいえ。本当に楽しかったよ。相手してあげた、なんて感覚無いもん。むしろ、相手にしてもらってた(笑)」

「あたしは、相手にされなかったけどねー」

「妬かない、妬かない」

「ばーか」



あたしは、今日はほとんど相手にされなくて、生理って事で、お腹痛いっていうと、「平気?」って声を掛けてくれるから、必要以上にいってしまった部分も会ったから。



嫉妬したのかも。(笑)



ライラは帰宅後、だんな様に

「ひなちゃんのお友達のお兄ちゃんと、花火一緒にいったの。楽しかったよ。いっぱい遊んでくれたの」と報告してた。

だんな様は全く疑わず(妹に男友達がたくさんいる事は知っているし)、「よかったねー」で、おしまい。



あたしはちょっと、ドキドキした。



2002年08月02日(金) 他人の子供との生活

今日は、久しぶりに朝から勤務でした。

外が明るい時間に働くって、なんだか気持ちがいいような気がした。

でも、午後からは真っ暗になり、雷がなって大雨になってた・・・



明日は、花火大会に行く予定。

でも、ちょっと不安がある。

それは、やっぱりライラ(長男)を連れて行く事。



あいつは、楽しみにしてくれてる。

それは分かる。

でも、それって、新しい遊びを見つけたときの、子供のような気持ちからなのかもしれないって思ったりする。

あたしの子供に会いたいから、では無く。

子供と一緒に出かけるっていう行為をして見たいって言うか。

あいつは末っ子長男なので、弟や妹を持った事が無いし、子供って言うのは新鮮なんだと思う。

未知の世界なんだと思う。

だから、気軽に「ホントー?楽しみだなぁ」なんて言えたんだと思う。



もしも。


あたしたちが一緒になったとする。

子供たちが3人もいる。

二人の甘い時間なんて言う、新婚生活は無く、いきなり大家族(でもないか・・・)になる。

あいつは、いちゃいちゃべたべたが大好き。

けど、実の両親がいちゃいちゃしているのなら、まだしも、母親が実父じゃない人間といちゃいちゃしているのなんか、見たくないんじゃないか。

だから、子供たちの前でそんな事は出来ない(しない)。

あいつはしたいのを我慢する。

子供とあいつの間に、亀裂が生じる(最初から生じているかも知れないんだけど)。

自動的に、あたしとあいつの間にも亀裂が生じる。

壁が出来る。

で、子供たちさえいなかったら、こんなに悩まないですむのにって、考える。

子供が邪魔になる。




・・・、その先はいろいろな事が考えられるけど。

たとえば虐待とか。

たとえば浮気とか。

たとえば浮気のつもりが本気になっちゃったりとか。

もっともっと、ひどい結末もあり得るかもしれない。






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人の感情って、分からないモノだって知ってるから。




あたしの母親の3番目の再婚相手は、本当に最初はあたしたち姉妹を可愛がってくれて、実の子供と言うより、年齢も近かったせいか、兄と妹って言う感覚で接してくれてた。

あたしも信頼していたし、父親としては見切れていなくても、大事な家族の一員として見ていた。



初潮を迎えた時だって、本当に家族の妹かなんかが、大人になったんだーって言う感じで、お祝いしてくれたのに。

あたしが裸や下着姿でうろうろしていても、「服着ろよー」って、普通に言うくらいで、恥ずかしがったりもしなかったのに。

中学校1年まで、旅行に行けば家族風呂に入った仲だったのに。



それは、簡単な事から崩れた。

あたしが、部屋で彼氏といちゃいちゃしているところを見つかったときから。

その人はいきなりあたしを女として意識しだした。

あたしには理解不能だった。

今まで家族だとしか思ってこなかった人が、向こうもそうであっただろうに、何でいきなり家族を異性として意識できるのか。

あたしは、絶対に一生このまま仲のいい4人家族で暮らして行くものだと思っていたのに。



人の感情は、分からないものなんだって、知った。




だから、たとえあたしがだんな様と別れる事になったとしても。

あたしは、あいつと一緒になるつもりはやっぱり無い。

あいつがあたしの子供たち(上の長女、次女たち)を異性として意識したらっていう問題ももちろんだし。

ライラを、だんな様に似ているライラを、顔も見たくないほどに憎んだりしたら、絶対に嫌だから。

もし、だんな様と別れても、今のようにたまに会う、今のままの関係でいたい。

ただ、そしたら、あいつは一生結婚も出来ないし、子供も望めないし。




・・・。

またぐるぐる回るので、先の事は見ないことにします。



とにかく、明日、ライラを連れて行く事に、かなり抵抗が出てきた。

あたしが言い出した事とは言え、正直気が重い。

だったら、連れて行かなきゃいいじゃん。

そうも思う。



気軽に、「あたしの最愛のライラだよ」って紹介すればいいのかなぁ。

向こうも、気軽に新鮮な遊びみたいな感覚なら、あたしもそれに便乗しちゃえばいいのかなぁ。


考えても仕方ない。

あとは、流れに身を任せます。



2002年08月01日(木) 振り回してる

仕事が、23時に終わって、メールチェックしたら、あいつから来ていました。


「お疲れさまー。22時に変わりの人が来てくれたので、早退出来ました。家で待っています。今掃除しています」


笑顔のマークがいっぱい並んでた。


あたしは、笑顔なんかじゃない。

でも、嬉しかった。


「ほんと?じゃ、今から行くね」



駐車場に入ると、あいつが待ってた。

それで、いきなり抱きしめて来て。


「ごめんね。寂しい思いさせちゃって、本当にごめんね」


いっぱい、謝ってきた。


あたしは、やっぱり、笑顔なんかでないまま、無言だった。




もしも。

こんな事で早退させて、首になったりしたら、どうしよう。





そんなこと、考えていた。

あたしのわがままで。

あたしが勝手な事ばっかり言って。




部屋に行ってからも、何度も謝られた。


「何回も、約束破って、そのたびにりりかさんは、バイトだから仕方ないね、頑張ってねって言ってくれたじゃん?」

「うん」

「頑張ってねって言葉に、甘えちゃってた。頑張ればおでかけしたときのりりかさんの笑顔が見れるんだし、頑張ろうって。でも、もし、俺が同じ事されたら、絶対に怒って文句言うと思うんだ」

「だねー」

「うん、仕事入っちゃったから、今日は無理だわ、とかって、何回も続けて言われたら、てか、一回目でも文句言うと思う。頑張ってなんて、絶対に言えない」

「うん」

「やっぱり、りりかさんは、大人だなぁってちょっと思った」

「ちょっとってなんだよ!」

「(笑)普段はそんな感じしないんだけどって事」



あたしは、大人なんかじゃありません。

5歳も下の君を振り回して、大人なんて言えません。

ほんと、ごめん。わがままで。

大人なんだったら、もっと我慢しなきゃ。って思うし。



あたしだけを見て!なんて、言ったらいけないし。

だいたい、自分が出来ないこと、人に言うなんて間違っているし。




いっぱい。

ぎゅーした。

ぎゅーしてもらった。

あたしは、元気になった。

あいつも、嬉しそうだった。



で、ぎゅーしながら、あいつが言った。





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ホント?約束して。

嘘ついたら・・・肩叩き棒で、思い切り殴っていいよー(笑)。

そんなんじゃ、つまらない。

じゃー、何がいい?

そうだなー。ガムテープで頭に包帯巻いているみたいに巻く。

・・・。破れないね、絶対に。

んで、あたしが一気にはがす♪

鬼?

愛!






週に6日だったバイトは、5日になった。

今日、帰り際、土曜と日曜の二日間は休んでいいよって言われたんだっていってた。

どうやら、首はなさそう。安心した。



「土曜日、ライラ(長男)と花火。楽しみだなぁ。ライラが疲れないようにしなきゃね」



そうだった・・・花火。ライラも一緒なんだった・・・


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