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march forward.
りりかの独り言。

2002年07月31日(水) 見てる?

「バイト、終わりました。これから帰宅します」


明け方、届いたメール。


あたしは、返事を返せないままでいる。




「言いたい事、思っている事、溜めないで言うんじゃなかったの?そう言う関係であり続けたかったんじゃなかったの?素直に自分の気持ち、言ったらいいのに」


て、メールいただいて。

同じような事を、妹にも言われて。




あたしは、言わないでも分かってくれてた、あいつに甘えてて。

今回も、あたしが何も言わないでもなんかあったな、って今まで見たいに気づいて欲しかった。

たぶん、今は新しく始めたバイトで、頭がいっぱいなんだと思う。

それを、あたしは咎めちゃ行けないって分かっている。



一度はやって見たかったんだ、カクテル作る仕事。

趣味のカクテル作りで、金もらえたら、最高じゃん?



面接に行く前、言ってたっけ。

あたしも、「受かるといいね」って言ったんだ。

それで、合格って電話来たよって、喜んでいるあいつ見て、あたしだって喜んで。

よかったねー、って。




ただ、あたしが活動できる時間と同じ時間があいつのバイト時間になり。

週に6日間のバイトで。

その辺から、すれ違いだした。

最初の2回、約束がだめになって。

仕方ないよね・・・って思った。

3回目、・・・また?って思ったけど、口には出さず。

で、今日。





もう、月曜にいろいろあって、どうしても会いたかったって言う気持ちは薄くなってた。

今まであたしが変だなって気づいてくれてたあいつが、今はいないって事に悲しいだけで。



こんな、もやもやな気持ちのまま、仕事なんか出来るかなぁ。

お客様の前で、笑顔なんか出せるんだろうか?



そんな気持ちで職場に向かう。



職場について、あいつから電話が来た。

「どーしたん?メールも返事こないし。今日は、ホントごめんね。でも、もしかしたら代わりが見つかるかもしれないから、今連絡待ちなんだよ」


あたしは、泣き出した。

声を押し殺して。

泣いているって悟られないように。

職場の人間に。

あいつに。



「あたしね・・・」

「何?」

「あたし、今まであたしがおかしいって一番に気づいてくれてた君がね。いなくなってしまった感覚なんだ」

「え?」

「月曜に、いろいろあって。どうしても水曜日に会いたくて。火曜に電話したじゃん?そのとき、それだけ?とか言われたじゃん?なんか、もう崩れてしまったような感じだった」

「あ、あれは。眠くて、寝ぼけてたって言うのもあったし・・・」

「だから、凄く悲しくなった。もしかしたら、あたしが会えなくて寂しいとか悲しいとか言うこと、嬉しくてわざとやっているの?とか、思っちゃったよ」

「わざとなわけないじゃん。俺だって会えないから寂しいのに」

「趣味をバイトに出来たって、喜んでいたのも知っている。わかってるの。でも、見てる?あたしを、見てるの?」

「・・・」

「あたしが変だって、今までなら気づいたよね。今は、見てないから気づかないよね」

「ごめん」



謝るって事は、そか、見てなかったんだ。



「来月に行く旅行とか。あと、お盆休み中にいろいろ出かけようって思って。そのために稼がなきゃって、躍起になってた。で、今のりりかさんが見えて無かった。お出かけしたときの、楽しそうなりりかさんばっかり、想像しちゃって」

「先の楽しみより。今の事の方が大事だよ。だって、それで、別れる事になったら、本末転倒じゃないの?」

「うん・・・」

「もう切るね。仕事中だから。あたし・・・」




気持ち、言っちゃった。

心は軽くなったけど、なんだか、引っかかった。


それは、いつもあいつがあたしを見てくれているように、あたしは見て無いから。

自分は、見て欲しいのに。

あたしは見て無くて。


寄りかかりすぎちゃってて。

寄りかからせる事は、あまりしてなかったから。


だから、引っかかった。


言っちゃって、よかったのか。

凄く、引っかかったんだ。


切る前に言った言葉。







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2002年07月30日(火) 倒れちゃったよ

あたしの事をいつも一番に考えてくれていたあいつは。

今では、あたしを何番目に考えてくれているのかなぁ。

今では、一番じゃない。

たぶん。



昨日は、辛いこと、重なって。

どうしても近いうちに会いたかった。

大丈夫だよって言って欲しかった。

あたしの辛いこと、悲しいこと、リアルタイムで聞いて、あたしを慰めてくれるあいつに頼っていた結果なんだけど。


あたしは崩れそうです。




昼間、電話した。

眠そうだった。

そりゃ、朝の4時に帰宅したらしいから。

「明日、どうしてもだめ?」

「うん・・無理」


あたし、がっくりきて。


「分かった・・・起こして、ごめんね。じゃーね・・・」

「それだけ?」



・・・。

それだけ?

それだけだよ・・・



あたしの中で。

今までより掛かっていたものが、外れて行く感覚がした。





寄りかかりすぎてた。

思いっきり、倒れちゃった。

昼間っから、ベットの中で、号泣しちゃった。




あたしの中では、「それだけ?」なんて問題じゃなく。

いつも一番にあたしの異変とかに気づいてくれていたんじゃないの?って、悲しくなり。



何より。


依存しないっていつも言ってたあたしは。

依存しまくっていたわけで。







あいつからメールが二通来ました。


「どうした?具合悪いの?大丈夫?」

「これからバイト、行ってきます。メールの返事まってたのに・・・」








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このまま、あたしたちは。

自然消滅になるんでしょうか?



あたしは、待ってるのかもしれない。

あいつが。

電話を掛けてきてくれる事。

会いに来てくれる事。



また、抱き起こしてくれること。



2002年07月29日(月) 半年経っちゃった

仕事しているとき。

子供たちの面倒見ているとき。

家事をしているとき。


あたしは、忙しいとき、あいつの事を考えない。

あいつは、常に考えています、とか言うけど。

どうなんだろう?


今日のあたしの仕事が終わるのが23時。

水曜日は22時。

その後、会おうって、前前から約束してた。

あたしがこんなに夜まで働けるのは、子供たちが夏休みで、次の日学校がないから、早起きしないで済むっていうのが理由で。

仕事が終わった後、たくさん会えるよね。

って、夜の勤務をたくさん入れたんだ。

夏だけの、期間限定の。



でも、今日は会えなかった。

水曜日も無理だって言われた。







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仕方ないよね。

それは、仕方ない。



でも、あたしは、今凄く悲しい。

悲しいっていうか、寂しい。



会えない人たちなんか、いくらだっている。

遠距離している人とか、どちらかの仕事の都合で、忙しいとか。

分かっているけど。

あたしだけじゃないって、分かっているのに。


あたしだけが、何でこんな寂しいの?なんて、勝手な事考えちゃう。






昨日で半年経ったね。

もう、半年経ったね。

当たり前だけど、1年の半分。

冬から始まって、もう夏も半ばです。

このまま、秋も過ぎて、また冬がやってくるのかなぁ。

きっと、君は、「当たり前です。この先何度も俺たちが一緒にいる冬がやって来ます」なんて言うんだろうけど。


あたしは、不安なんだ。

今、ものすごく不安なんだ。

だから、どうしても、近いうちに会いたかったんだ。

自分の意見が、その日その日で、変わるの。

不安だからあって、抱きしめて欲しい。



そう、口で言えたら。言葉に出せたら。


楽なのにね。


あたしは、言えません。

かわいくないから。

強気でいたいから。

素直じゃないから。



なにより。


あなたの重荷になりたくないから。



「ごめんね・・・会う約束なくなっちゃって。本当にごめんね」


何度もそう言ってたね。

あたしは、何度も。

「いいよ、分かったよ」って言ったよね。



そして何度も。

「会いたいのに。不安なのに」


って、心の中で思ってた。

言ったら、君は喜ぶんだろうなぁ。

でも言わない。





半年経った今も。

あたしは、素直じゃない。かわいくない。

成長しない、あたしのまんまだね。



2002年07月28日(日) 自分の子供じゃないから

今朝夢を見た。

それは、さくらんぼ。

あいつは、さくらんぼが凄く好き。

最後に食べようと思って、取っておいてあった。

それを、ライラ(うちの長男)が「ちょうだい」っていった。

あいつは、「えー・・・」って、凄く嫌な顔した。



ただ、それだけの夢なんだけど。

あたしには、重く重く、心に残った。


んで、朝からいらいらしてた。

今日は仕事が夜中に終わる。

終わった後、ちょっと会う約束してた。

けど、いらいらしていたし、やめようって思ってた。

「今日は疲れているから」

「ちょっとだけでも、無理?」


次会うのは1週間後になりそうなんだから、それに、旅行にりりかさんが行っている間寂しかったんだから、と言われて、じゃー・・・と思い、あいつの部屋に行く。



いつもみたいに、抱きしめてこようとする、あいつを、あたしは振り払ってしまう。

「なんでー?」

「なんとなく」

「疲れているから?仕事、忙しかったんだ?」



それも、あるんだけど。違う。

原因は、今朝の夢。


自分の子供じゃないから、食べ物を分け合おうとかいう気持ちは無いの?


単なる夢の話なのに、現実じゃないのに、いらいらしてしまう。




「ねー。食べ物で、好きな物最後まで取ってあって。それをライラがちょうだいって言ったら、どうする?」

「あげるよ」

「でも、一瞬でもためらわない?何であげなきゃならないの?みたいな」

「うーん、俺も食べたかったんだけどなぁって、思うかなぁ」






あたしだって、好きなもの食べているときに子供たちにちょうだいって言われたら、「何だよー、残しておいたのに!」って思う、てか言う。

そんなの、そう思うのは当たり前かもしれない。

あたしは親だけど、神様じゃないから、あたしだって食べたかったけど、って思ってしまう。


でも、そんな気持ちとは裏腹に、「そっかー、ライラはこれが好きなんだね」って言う気持ちになれるのもまた親だからかもしれない。

「ママと一緒のものが好きなんだね」って、笑顔になって、あげるかもしれない。

それは、自分の子供だから?あたしが親だから?






「心の中では嫌だけど、仕方ないからあげるんだ?」

「そうじゃないけど・・・嫌とかじゃなく、そっか、これ食べたいのね、とか思う。んじゃ、仕方ないからあげるかって思う」

「ふうん」

「何でそんな話になってるの?」


あたしは、夢の話をした。

君が嫌な顔したんだよって。

あいつは、そんな夢の話を引きずらないでくださいって言った。

確かにそう。

くだらない事なの。

でも、あたしにとって、重く残る夢だったの。



未来を見ない事を望んだあたし。


なのに、こんな夢見て、こんな質問しちゃう。

一体、どうしたいんだよ、あたしは。

自分でも、よく分からなくなる。

これじゃ、あたしの子供を自分の子供みたいに、あたしが思うみたいに思って欲しいって言っている見たいじゃん。

なんでよ?

未来を見ないんでしょ?

だったら、何で子供の心配までしなきゃならないわけ?

なのに、あたしは、まただらだら、考える。

矛盾している。

頭がおかしいんだ、あたし。





3日に花火大会に行く。

あたし、ライラを連れて行こうかなって言った。






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3日の花火大会は、あたしの妹も行く。

だから、妹の友達って言えばいいじゃん。

嘘じゃないし。

あいつは、「そうですねー」って。

あたしは、あいつが嫌がるのかどうか、夢の真相を突き止めたかったんだと思う。

そんな事言って、あいつが困った顔するのかどうか、見たかったんだと思う。

だから、こんな発言したんだと思う。




てか。

あたし。

何してるんだろう?

マジで。



2002年07月27日(土) ダイヤルロック

今日、旅行から帰宅して、夕飯を親戚一家と食べてたとき。

携帯の話しになった。

今は、いろいろな機能がついているよねー、カメラとか。なんて話から始まり。



ダイヤルロックする?しない?って言う話になった。

んで、叔父さんが「○○君(うちのだんな様)は、家の中でロックとかしてる?しないでしょ?」とか言われて、だんな様は「してるよ」って言った。

へー、してるんだぁ、って思った。

あたしはだんな様の携帯とかカバンとか触らないから、そうなんだーって思って。

したら、「りりかは?」って、叔父さんに話を振られた。

あたしは、してる。

当たり前だけど、見られたら、まずい内容満載だし。

あたしが答える前に、だんな様が、答えた。



「りりかもしてるよ。風呂に入るときと寝るとき」



・・・。

なんで、知ってるの?

確認しようとしたって事か?



とか、聞けなかった。



あたし「うん、してるよ」

だんな様「なんで?」

あたし「なんでって、子供に触られたりするの、嫌だから」

だんな様「ふーん」



気まずい、空気があたしとだんな様の間で流れた。




あたしは、男なんかいないって先月のあの話合いの時に言ったけど、だんな様は納得しているように見えたけど、実際は納得なんかしてなかったし、ずっと疑っているんだーって、今更知った。

あたしは、うまく嘘をつけたんだって、思いこんでいたんだけど。



もしかしたら、今自分の事だけばれて、不利な状況だし、あたしのあらも探したいのかなぁとも思った。




でも、きっと、あたしのことがばれても、だんな様は離婚しないと思う。

あたしが離婚してくださいって言わない限り。

あたしが、いつか目が覚めるだろうって、ほって置くと思う。

もちろん、怒ったりするだろうし、あいつを連れてこいとか、言うだろうけど。

でも、きっと、あたしがここまで本気になっているとは、思っていないと思う。





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そう、解釈するんだろう。



だから。

あたしが本気だって事とか。

未来まで考えてしまう、あいつの事とか。

あいつと、体の関係があるとか。



知ったら、発狂する。



何されるか、分からないな、と思う。

体の関係があるって言う時点で、きっと怒り狂うと思う。

あたしが、誰かと付き合ったとしても、絶対に体の関係は出来ないと、だんな様は思いこんでいる。

思いこんでいるって言うか、願望かな。



昔、あたしに好きな人が出来たとき。

あたしが、その人と終わった後。

だんな様はあたしに聞いた。

「体の関係は無かったよね?」

あたしは、本当に体の関係なんか無かったから。

「ないよ」

って答えた。

そしたら、だんな様は凄く安心した表情になって。

「りりかは、絶対にやらないと思っていたから、信用はしてたけど。でも、もしあったとしたら、俺、相手の男、殺してたよ」

笑顔で言われたけど、それは冗談で言った雰囲気ではなく。

本気だったと思う。



あれから年月も流れて、あたしに対する愛情があの時と同じくらいあるのか分からないけど。




もし、知ったら?



どうなるんだろう。



って、怖くなった。



2002年07月26日(金) Negative

昨日は、夜中の1時に帰宅して。

旅行に行く準備して。

2時間ばかり寝て。

朝7時に出発。



ついたホテルは、圏外だった。

辛うじて、窓際で圏外からは、脱出出来る程度。



メールチェックをしなきゃ、受信はされない。

メールを送るのも、ままならない。




メールなんか、するなって、ことなのかな・・・

家族での旅行を、満喫しなさいって事なのかな・・・



後ろ向き、後ろ向きに考えてしまう。






ホテルの庭に出ると、電波が2本立つことを、知った。


夜。だんな様と子供たちは寝てしまい。

あたしは、一人、庭に出て。

電話を掛けた。



「海には、入りましたか?」

「うん、台風で、ちょっと波が高かったけど」

「そっか、こっちも暑かったー」


そんな、何気ない会話をしてて。


急に、あいつが聞く。

「りりかさん、俺と会えないで、寂しい?」

「うん。。。寂しいよ」



「・・・。どうした?」

「何が?」

「いや。なんか、いつもなら言わないから」

「本当に、今、そういう気分なの」

「そっか。素直に、受け止めます」




今。

あたしが、寂しいって思う気持ちも、真実。

そして。

ずっと、いつまでも、ここにいたら。

あたしは楽になるんだろうか、と言う気持ちがあるのも真実。






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そうかもしれない。

あたしは、普通にここにいたら。

楽になるのかもしれない。

それが、逃げであっても。



苦しさからの、解放のための。




そしたら。

あいつは、どうなる?

あたしと、別れて。

一人になって。


あたしには、家族って言う待つものがいる。

あいつは一人になる。


まだまだ、若いし。

まだまだ、この先も、出会いはたくさんあるし。

きっと、傷もすぐに癒える。

あたしの取り越し苦労かもしれない。



だったら。

一日も早く、別れる事が、先決なんじゃないの?

あいつの時間を、無駄に使わないために。

遠回りをさせないために。

未来を見ない、あたしと一緒にいるよりも。

未来を一緒に見て、一緒に進んでくれる人と。




早く、そういう人が出来たらいいね。

こんな事いったら、また怒るんだろうけど。

そんな人が出来たら、あたしも安心だよ。

あたしも、安心して生きて行けるよ。



でも。

いっぱい、泣くけど。



あたしたちは。

出会わなかったほうがよかったかな。



・・・。

ごめんね。


また、後ろ向きに考えちゃう。


先を見ないと決めた分。

あたしは、後ろばかり見てしまうようになった。

あたしを、愛してくれる、ものすごい愛情で包んでくれる。

それだけで、満足しなきゃいけないのに。

とてつもなく、申し訳なく感じる。


それは、だんな様に。

もちろん、あいつにも。



なんでだろう?

悪い事ばかり、考えちゃうよ。

もっともっと、気楽に不倫している人なんか、いくらでもいるのに。

あたしたちは、不器用だね。



2002年07月25日(木) 本音はね

無事に帰宅しました。

3日分(もうすぐ日付が変わるから4日分かなぁ)書きたいと思います。

更新しない間も、メールを下さったり、投票してくださったり、本当に嬉しい限りでした。

マジで、励みになります。

メールのお返事も、どんどん書きます!頑張るぞ!

(7月27日23:22)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


昨日、早く上がれたあたしは、あいつの部屋に行った。

旅行前に会っておこうって、前々から決めてたから。

決めたときは、純粋にあいつとメールすらまともに出来ない期間にはいる前に、会っておきたい、いちゃいちゃを補充したいって思ったから。

でも、あたしは、あいつに話があった。

だから、会わなきゃと思ってた。



話っていうのは、昨日の日記を見てもらえれば分かるとおり。

未来を見ないで、最初のころみたいに付き合って行かない?だったんだけど。




なかなか、言い出せなかった。

今、今現在、一生懸命未来のために頑張っているあいつに、言えないって思った。

でも、いわなきゃって思った。

さぁ!いうぞ!!!って、思っても、いざ口に出そうとすると、なかなかでなかった。

そんなあたしを、あいつは

「明日から旅行だから、俺に会えなくて寂しくなるから、ちょっとおかしいんでしょ?さっきから暗いしー」

なんていう、幸せな勘違いをしてた。




どんどん時間ばかり経つ。

もうここに来て、2時間経過しちゃったよ・・・



あたしは言う事にした。







今、君は頑張っているよね。

それは凄く見ていれば分かるよ。

あたしのためだって事も、見ていれば分かるよ。

あたしたち、もうすぐ半年だね。

いろいろ状況も変わったよね、半年前と。

こんな急展開に気持ちも変わるとか生活も換えなきゃとか思ってなかったよね、君は。

でも、それが、幸せだって、君は言うよね。

そんな君を見ているの、嬉しい。すっごく嬉しい。

愛されているなぁって素直に実感する。

でも。

嬉しいけど、君の気持ちは、あたし、負担です。

どんどん、先走っている君に追いつくのが、あたしは、大変です。

あたしの周りの事、何にも片付いてない。

なのに、先走って行くから、あたしもあせらなきゃって思ってしまう。





(↑投票ボタン。よかったら押してください。メッセージが変わります。)



だからね。

君は、君の好きなように好きな道に進んでください。

その方が、あたしも、気が楽なんだ・・・ごめん。





黙って、聞いてた。あいつは。

別に怒るでもなく。

落ち込んでいるわけでもなく。

ただ、たんたんと。

言ったんだ。



「今は、俺との事考える余裕がないんですね」



余裕がない・・・そうかもしれない。

あいつの事考える余地がない。

今の、あたしには。

もう、パンク寸前。




「いいですよ、それで。いいですよ」



なにが・・・いいの?




「考える余裕出来るまで、待ちますよ。考える余裕、出来たとき、俺から未来の話し、振りますから」


・・・。


「俺が勝手に考えて行動している分には、何も異存はないわけでしょ?じゃー、俺は別にあなたのためにやっているんじゃない。俺が俺で考えて、好きな事してるだけだって、思ってください。負担にとか、思わないで、いいですよ」


そんなんで、報われないかもしれないんだよ?

あたしは、君の所に行かないかもしれないんだよ?


「逆に言えば。俺も、りりかさん以外の人に目が行っちゃうかも知れないから。そしたら、それはそれで、仕方ない事なんだから」



すっごく、胸が痛んだ。

ずるいけど、そんなんは絶対に嫌だって。

思った。

でも、思っただけ。

口には出さなかったよ。





仕方ない事なんでしょ?




あたしが、だんなのところに戻るのも。

あいつが、好きな人が他に出来るのも。



そのとき、そのときの、気持ちに素直になって行こう。


あたしが決めた事。

あたしの本音なんだから。



だから、あたしは。



「うん。そうだよ。そう、他に好きな人が出来たら、それは仕方ない。あたしだけのための君じゃないし。君だけのためのあたしじゃないから」



強気に、笑顔で、そう言うのが精一杯だった。

それ以上言ったら、泣きそうだったんだもん。







あたしだけのための君じゃない。

君だけのためのあたしじゃない。



これは、本音だよ。




でも、欲を言っちゃうと。



君だけのためのあたしじゃない。


けど。


あたしだけの君でいて欲しい。




本音はね。

こうなんだよ。




なんて事は、もちろん言わずに。



「朝、早いから、帰るね。メールするから」





帰りの車の中で。

いっぱい泣いた。

自分で決めた事なのに、泣いた。

前が、よく見えなかった。



嫌いな言葉だけど。

頭に浮かんだのは。




どうして、あたしは、結婚してるの?



だったんだ。



2002年07月24日(水) 始まりのルール

まず。

木曜から、家族旅行に出かけるため、日記の更新が出来なくなります。

それに伴い、メールのお返事も、遅くなります。

ご了承ください。

元気いっぱい。帰って来たいと思っています。(台風が来ている見たいなんだけどね・・・)

子供たちに、この夏休み最初の、んで、最大の思い出になればいいなぁって、思っていたりします。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

初心に戻る。

あたしが、最初にあいつに「あたしも、君が好きだけど」って言ってからもうすぐ、半年が経つ。後4日。

日記には書いてないけど、あたしは一方的なルールを、いろいろ決めてた。



・あたしの許可なく、あたしに電話をしない。メールで問い合わせてから。

・あたしが会えない日に、会いたいって言わない。

・あたしが家族を優先させることに疑問を持たない。

・今どこにいるの?何しているの?と言うような、あたしの生活内容を聞かない。



あいつは、

「分かってます。当然です」

って、言ってたなぁ。



そして、あいつからのルールは。


・ずっと、りりかさんを好きでいる。

・りりかさんに頼まれたら、いつもぎゅーやよしよしをする。

・りりかさんが嫌がる事は絶対にしない。



・・・あいつの場合は、ルールって言うより、目標?




あたしが勝手に決めたルールは、今はほとんど守られていないように感じる。



電話は、さすがにあまりしてこないけど。

あ、でも、酔った勢いでは、あるかな。数回。




今日は会えない。

なんでー?

会えないの!

会いたいのに!!!


なんて、会話もよくする。



今回の家族旅行にしても、あまりいい顔はして無い。

「子供たち、喜ぶといいですね」

なんて言い方はするけど。



「今何してるの?」「どこにいるの?」

なんて事はよく聞かれるし。




あたしの決めたルールは、どんどんどんどん、破られて行く。

あたしは気づいてなかった。

てか、忘れてた。



あたしの生活の中に、どんどんあいつが入ってきている。

それは、普通に。自然に。




「重く思われたくない」


あいつは、よく言ってた。



重く・・・は、思っていない。

でも、苦しくは、なる。


あいつの気持ちが、大きくなればなるほど。

あたしの気持ちが、大きくなればなるほど。



気持ちの大きさと、現状とが、かみ合わなくなり。

不満ばかりが残る。



どうして、結婚しているんだろう?

どうして、もっと前に会わなかったんだろう?

どうして・・・


どうして、好きになったんだろう?



不倫ドラマには、ありきたりのこの台詞を、あたしはいいたくなかったし。

考えたくもなかった。



そう、否定的に考えると。

あたしの今までして来た事が、無駄に思えるから。



あたしは、子供たちに会えた。

結婚しているからこそ、あいつにあえた。


だから、好きになった。好きになってもらえた。




その事実だけで、いいんじゃないの?




今の、その事実が、すべてじゃないの?




そう言い聞かせて。

言い聞かせて来たのにもかかわらず。



不満がたまる。

悲しくなり。苦しくなる。



初心に戻ろう。

ただ、純粋に、あいつが好きだったころに。

今みたいに、いつもいつまでも、いっしょにいたいなんて欲を出さなかったころに。



それを、明日(もう今日か)会ったら話そう。







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2002年07月23日(火) 休憩して。

そろそろ、あの別居の話から、1ヶ月が経とうとしてる。



お金貯めて、出て行く。



だんな様は、そういった。

でも、お金を貯めるような感じには見えない。

むしろ、使っているように見える。



あたしには、聞けない。

お金貯めるんじゃないの?なんて聞けない。



だんな様は、何もなかったように、生活している。

優しくはなった。

子供の面倒もみるようになった。

あたしの仕事の日は、家事を協力してくれようとする。



未来の話もするようになった。



テント買おう。

この先もずっと使えるように、いいもの買っちゃおうよ。



今の車、3年後の車検で、乗り換えない?





あたしたち、共有の未来の話。

あたしたちに、未来がある。

あたしたち夫婦に。




忘れちゃったの?

1ヶ月弱前の。

あの話し合いを。




記憶が、あの日のあの部分だけ、なくなったように。

だんな様は、平然としている。

あたしは、一人で戸惑っている。





でも。

いい機会なのかもしれない。

あいつが、無理してあたしに合わせたり。

あたしのためにとか思って、嫌な事でもしているとしたら。



もう、やめてほしい。

そう言う意味合いを込めて。

「あたしのこと、考えないで好きな事して」








あいつは、今まで走って来て。

あたしに追いつけ追い越せで。

回りも見ないで。

休憩もしないで。



その足を、あたしは緩めてあげたい。



いろいろな事を、背負うには、まだまだ、あいつは子供過ぎる。


あたしとの未来は。


楽しそう。

幸せそう。



そんな感情だけで、突っ走っている。


その先の、不安や不幸を見ようともしないで。




走って。転んで。


傷は、大きくなるよね。




ゆっくり歩いて。転んで。


さほど、怪我もしない。




疲れも、そんなに出ない。









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これは、あたしが楽になりたいため。

あいつを、楽にしたいため。



でも、あたしは苦しい。

あいつは、もっともっと、苦しむ事になる。



2002年07月22日(月) 独占欲?

今日は、睡眠時間3時間でテスト受けて、バイトだそうです。夜中まで。

あいつです。


あたしも、今日は12時間勤務なので、お互い様っちゃ、お互い様。

あたし、長時間勤務をがんがん入れてるの。

それは、来月の熱海の旅行資金のため。

宿泊代とかは、全部あいつが持ってくれると言うけど、高速代とかガソリン代は、あたしが出したい。

運転するわけでもないし。

それに使うお金、絶対にだんな様の稼いだお金からじゃなくて、自分で稼いだお金がいい。

あたし、あいつと会うときに使うお金は絶対に自分の給料から。

だいたい、あいつが出してくれるんだけど、でも使うときはあたしの給料から。

だから、給料が底をつきそうなときは、素直に「お金ない」って言う。






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で、あいつの新しいバイト。

クラブのバーテン?ボーイ?

よく分からないけど、そんな感じ。



「じゃー、女の子もいるんだねぇ」

「そりゃーね。でも、かわいい子とかいなかったし。安心してください」

「はー?安心?全然気にしてないよぉ」

「してるくせにー」

「してないって。マジで」

「ていうか、してよ・・・」

「何でよ?」

「たまには、やきもちやいてって言ってるのー」




・・・ばか?



あいつは、やきもちやきです。かなりの。

あたしは、今まで付き合ってきた人たちの中ではあいつに対して、嫉妬するけど、すっごい、嫉妬深いとかじゃないなぁ。

それって、性格の問題でしょ?



したら、あいつが。


「りりかさんって、独占欲、薄いなぁ」



嫉妬って、独占欲から来ているわけ?

ちがくない?

独り占めしたいから、やきもちとか焼くわけ?




「いい意味で、安心しているんだよ」

「悪い意味では?」


突っ込むなよぉ・・・



「心配がいらないって事かな?」

「なんでー?」

「だって、君、あたしだけしか見えないじゃん」(のろけ?)



にやにやしている、あいつが目に浮かびます。



「確かにね。そうだよね。分かってるじゃん!」


う、嬉しそう・・・



あたしが自信過剰なのか。

あいつが感情出しすぎなのか。


たぶん後者だけど。(笑)



今の所、独占欲って言う欲を出すほど、心配はしてないかなぁ。

これって、好きとか嫌いって言う大きさの問題じゃなくて、絶対に性格から来ていると思うんだけど。



あたしも嫉妬に狂ったり、するのかなぁ。

とか、ちらっと、思う。

あいつが、たとえば、浮気したりしたら。

いや、今の状態だったら、仕方ないなぁって思えるのかも。

んで、じゃー、別れなきゃって思えるのかも。

分からないけど。

でも、そうなったら、たぶん嫉妬の前に、泣くんだろうなぁ。





あたしが嫉妬に狂ったら、すっげー、怖そう。

相手の女とか、抹殺しちゃうんじゃないの?

しかも、真顔で。



2002年07月21日(日) まだ無理だって!!!!

昨日、あたしが帰る時にいっしょに出て、あいつは実家へ帰りました。


夜、「無事につきました」と言うメールが来た。


あたしは、テレビでやってた、ロミオ&ジュリエットにはまって、涙して、(しかも見るのは二回目。一回目も泣いた・・・)日付が変わってから、あいつにメール。


「お疲れ。田舎はやっぱり涼しい?」

「ですねー。天然のクーラーみたいな感じです。てか、返事来るの遅すぎ!」

「ごめん、映画にはまってた」




それから、たわいのない話して。

明日は、お姉さんとスポーツジムへ行くんです、とか、やっぱり星がいっぱい見えるんだよ、とか、実家での話を聞いてて。



不意に。





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行けるか〜!!(大汗)



「何言ってるの?????」

「いい機会だし」

どんな機会だよ・・・


「行ける訳ないじゃないの」

「でも、いずれ、来なきゃなんだから。何でそんなに嫌がるかなぁ」


・・・。

当たり前でしょ。

離婚してさっぱりしている身ならともかく。

まだ結婚しているし、なんてったって、あたしがあいつと結婚するとか言うわけでもないのに。



「あの、あのねぇ。ちょっと、君、感覚ずれてるよ?おかしいって」

「おかしいかなぁ?でも、来月は無理でも、いずれは連れて行くから」




びっくりした。

あせった。

何を、この人は・・・言い出すんだ?




「あの、結婚していて三人の子持ちで、だらだら離婚していない私ですが、ご子息とお付き合いさせていただいています」


なーんて、言えるか〜!

てか、嘘つくのか?


「はじめまして。ちょっぴり年上ですけど(この際年もごまかすのか?)結婚を前提でお付き合いさせていただいております」


とか?




「いや、行くとしたら、ライラ(長男)たちもいっしょだよ。当たり前じゃん」



申し訳ありませんが、無理です。

マジで、汗かいて、手が震えました。




きっと、「私のお父さんに会って」と言われる男性とかも、こう言う心境なんだろうなぁと思ったりした(違うか?)。



そんなことは、まだまだ、無理です。

せめて、あたしが離婚して、すっきりして、半年経って、再婚できるときくらいになったら、にしてください。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


昨日、て言うか今朝。

4時過ぎまで掛かって、一生懸命メールの返事を書きました。

まだまだ全部は書けてないです。

でも、必ず、お返事しますので、お許しください。



たくさんのメール、本当にありがとうございます。

考えさせられる事ばかりで、嬉しかったり、悲しかったり、でも、ありがたいと感じています。

こんな、訳の分からない日記を書いているあたしに、時間を割いて、メールを書いてくださる方がいる。

それは非難でも罵倒でも何でも、あたしにとっては、ありがたいことです。

幸せものです。あたしは。



2002年07月20日(土) あいつの鼓動

今日から、あいつは実家に帰るという。

夏休みはやっと決まったあるバイトを週に6日間やるらしいので、帰れなくなるから、って言ってた。

夕方向かうから、実家帰る前に、ちょっと会いません?昼過ぎから。
て言われて。

あたしも買い物であいつの家の近くまで行くし、じゃー夕方まで、ちょっとね、という事になって。


マック買って、あいつの家に行った。



食べておなかいっぱいになって、うとうとして。

陽の光が差し込んできて、気持ちいい。

今日は、梅雨明けした見たいだしね。

しかし、この部屋、エアコンががんがんで、毎回寒い。

エアコンが苦手なあたしには、ちょっと辛いかも・・・

毎回、消してって言っているんだけどね・・・

あいつが暑がりだからなぁ。

あたしは極端な寒がりなんだけど。



「こっちおいで。くっついていようよ。寒くないよ」

「んなことするなら、最初から消そうよ。デンコちゃん(東京電力のキャラクター)に怒られちゃうよー」


でも、いつもみたいに、むりやりくっついてくる、あいつ。

あたしは、寝転がって、あいつの胸に頭を乗せて。



どうして、こいつの心臓の音って、安心するんだろう?

なぜか、自分の鼓動とは違う、こいつの鼓動を聞いていると、ホームシックに掛かったときみたいに、切ない悲しい気持ちになったりするんだけど、安心する。

あいつが、あたしの髪の毛をなでている行為も、気持ちよさを助長して。

あたしは、うとうとじゃなく、本気で寝だした。



しばらくして、目が覚めて。


外は昼の光から、夕方の光になりつつあった。



あたしは、夕方になりかけている時間の空が一番好き。

カーテン開けて、あいつの胸に頭を乗せたまま、寝転がって空を見る。

遠くから、赤くなっている。

夕方が、やってきている。

その後は、闇になるんだけど。



おとといの話し、いろいろした。

あたしは、結論なんか今は、でないよ、っていい続けて。





そして、あいつが言う。



「俺は、りりかさんを嫌になったり、嫌いになったりはありえないし。りりかさんもそうだって、信じている。だってさ。俺の胸で、こんなに安心して眠れるんだよ?それって、絶対に俺じゃなきゃ、じゃない?俺だからこそ、でしょ?すっげー、幸せそうに、寝てたよ?それで、そんなりりかさんを見ているのは、俺も幸せでした」


「だからね。きっと、りりかさんは、俺じゃなきゃだめだし。俺なんて、絶対にりりかさんじゃなきゃ、嫌だし。無理だし。考えないでいいよ。一緒にいよ。ずっと、ずーっと」



最近、だんな様の胸でなんか寝ていない。

一緒にも眠っていないから。当たり前なんだけど。





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とも、思う。



「これからも、いいたい事、いっぱい言い合いましょう。喧嘩もしましょう。面倒なんて、失言でした。楽しい事でもなんでも、苦しい事でも何でも、全部積み重ねて言って、俺たちの形が出来上がって行くんですよね。いい所ばっかりの形なんて、嘘モノなんですよね。すいません、今更気づいて。嫌な思いさせちゃって」



「全力投球で、ぶつかって行くぞー。りりかさんには、いっつも全力で行かなきゃ!」



あたしはうなづきもしないし、首を振る事もしないのに、あいつは一人で満足そう。

ずっと、機関銃のように話して、一人で納得して。



でも、あたしもそう思う。

こいつは、言えば分かる。

だから、全力で来て!!!って言えば、全力で来る。


きっとこれからも喧嘩なんかしまくる。


でも、言おうね。

嫌な事でも、何でも。



で、直せる所は、直して行こう。

反省できるところは、反省して行こう。



それが、あたしの理想の関係なんだから。



2002年07月19日(金) めんどくさい

昨日は、仲間の壮行会でした。

2ヶ月弱、遠くに行くので、元気に頑張れよーって事で、飲み会。

あいつも、知った仲間なので、一緒に行く。




あたしは、久しぶりのお酒、今日から始めたホルモン剤、寝不足続き、と言う事が重なって、眠くなり。

だらだらしてた。

うとうと、かな。



あいつが、明日学校だから、帰ると言う。

ほら、りりかさんも。

って、抱えられたんだけど、だめー、歩けない。

じゃー、お疲れさまです。


あいつは、帰って行きました。



しばらくしてから、仲間にあいつから電話。

「りりかさん、寝てます?」

その仲間が気を利かせたのか、「りりかさんなら、帰ったよ、さっき。家で寝たいんだって」と、言った。

そこで、安心したあいつは、あたしへの不満、大暴露大会。




「今日の飲み会も、俺は絡めなかった。絡んでもらえなかった」

とか。

「りりかさんって、何で、いつもみんなでいるとああそっけないんだろう」

とか。


とにかく、グチグチ言ってたらしい。

そのうち、あたしの携帯にメールが来て。


「おやすみー。今日もまたつまらない飲み会だったよ」



かっちーーーん。


お前を楽しませるために開いている飲み会じゃないんだよ!!!

壮行会だ、壮行会。バカたれ!!!



あたしは、電話した。





「何?つまらなかったって」

「つまらないもんは、つまらないですよ」

「はぁ?べっつに君のためにやった飲み会じゃないしね」

「じゃーなくて、りりかさん、全然話しさえしてこないじゃん」

「したじゃん!」

「たーまにね。あれ取ってーとか、あれってなんだっけ?とか言う程度ね」

「そんな事ないじゃん!!」

「そう?てか、いつも思うけど。俺って大事にされてねーよなぁ。もしかしてさ。俺がりりかさんの事をすきだって言う気持ちを伝えすぎちゃって、安心しきっているの?こいつは、ほっておいても、あたしを好きだから、なんて言う風に?」

「そんな風に考えていません」

「でも、実際、あえても全然話せなくて、なんつーか。つまらない一日だったよ。りりかさんって、あれだよね。八方美人」

「はーーーーーーーーー?あたしのどこが?」

「みんなを大事にしたがるじゃん。俺がいても、みんなと俺、だったらみんなじゃん」




こーの、おこちゃま!!!!


って、危うく出そうになった。

ここは、大人のあたしが折れましょう。


「そう感じちゃったなら、ごめんね。じゃ、今から行くから話そうよ」

「飲酒しているのに運転なんか、させられるかよ」

「いいよ、平気。行く」

「来ないでいいよ」

「行くってば」

「来るなっつってんの」

「うるさい、行くの!!」


したら、あいつ・・・


「めんどくせーなぁ・・・・」






・・・・。面倒?



「面倒?って言った?」

「いいましたよ」

「えぇ、あたしは面倒ですよ、結婚もしているしね。子供までいる。こーんな面倒なあたしと付き合いたいって言ってきたのは、あなたの方ですが???」

「は?そんな意味で、面倒とか言ったんじゃ・・・」

「とにかく、面倒だと思うのなら、もうやめましょう。あたしたちの関係は、終わりです」

「今のりりかさん、落ち着いてないし、何言っても無駄だよね」ピッ。



ぶった切られた。電話!!



むっかーーーー。



あたしは、車に乗り込んで。

あいつの家に向かった。




「来ちゃったんですか??」

「来たよ!」


目的は、浴衣をおいてあるから取りに来たんだけど。

普通に、30日に着ようと思って、取りに来たんだけど。

あいつは勘違いして、別れるから、取りに来たのかと思ったらしい。

ま、それも一理あるかな。


「浴衣!持ってきて、ここ(玄関)まで」

「いいから、上がってください」

「いいよ!すぐ帰るから」

「事故ったら、どうすんだよ!!!いいから、来いって言ってるの!!!」


靴も脱いでいないのに、無理やり抱えあげられる。


「ちょ、靴!」

「いいよ、んなのは!!!!」




座らせられる。

珍しく、汗もかいてたあたし。

酔っているの、自分でも分かってた。



「さっきの、めんどくさいは、りりかさんが、じゃない。飲み会があると、毎回こう言う喧嘩になって、面倒だなって思ったの」

「君が仕掛けて来ているんじゃん」

「だって、りりかさん、見てないじゃん。俺の事」

「じゃー、もしあたしたちが一緒になったら、子供たちがいるんだよ?2人でお出かけも、今みたいに出来なくなるし、あたしは子供ばかり見ている日も出てくると思うよ。君はそれでも文句言うの?」

「相手が子供じゃ・・・でも、たまには俺も見てって思うかも」

「なんだかねぇ。不安だよ、こんな事で面倒になったりするの」

「で、別れるって言うんだ?」

「ていうかね、考えたいって言うか。君は本当は楽しい部分だけなんじゃないの?あたしと一緒にいたいのは、楽しいときだけなんじゃないの?いいとこ取り?」

「はー?何で、そんな言い方になる・・・?」

「そう取れるからだよ」




しばらくの沈黙。

先に、口を開いたのはあいつで。






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「はー?面倒なんでしょ、こう言う喧嘩さえも。面倒な部分なんか、これから山ほど出て来るんだよ。そのたびに、面倒だなー、なんて思っていたら、やってられないよ?」

「でも、今日はあまり話せなかったでしょ。今、こうして喧嘩しつつも、話しているだけで、嬉しい気持ちになれちゃうんです・・・」

何言ってるんだ・・・


「あたしに、答えださせて。ちょっと、考える時間を頂戴。君が言った面倒って言葉が、一体どういう意味なのか、よく考えて見たいから」

「だから、それは、飲み会=喧嘩になっちゃうから、面倒だなって言う意味だって・・・」

「あたしには、なんだか、他の意味合いも含まれているように感じちゃうんだよねぇ。見極めたいんだよ。一体、どういうつもりで、そんな言葉使うのか。普通は、面倒なんて言葉、面と向かって言わないよね」





「いつまで、考えるんですか?いつ結果を出すんですか?」


あたしは、別に別れたいと思っているわけじゃないけど。

ただ、こんなことくらいで、面倒だなんて言うあいつをちょっと疑ってしまうわけで。

その意味が、喧嘩が面倒だと言う意味だとしても。

そんな言葉を使って欲しくなかったから。

喧嘩って面倒でも何でも、ぶつかり合わなきゃ、たまるばかりで。

そうなって、溜まったもの吐き出す場所が、なければ、どんどん膨れ上がって行くんだから。

喧嘩も大切。言い合う事も大切。

だから、面倒なんて言葉で片付けて欲しくないんだ。



「水曜日、会う約束してたよね。あたし、木曜から伊豆に家族旅行だから、そこ逃したら、いつになるか判らないから、その時までに答えだすよ」




木曜からの家族旅行、ものすごく気が重い。

本当、子供たちは楽しみにしているし、子供たちとべったり3日間って言うのは、あたしも楽しみではある。

でも、子供たちが寝た後の、だんな様との時間は、あたしには苦しい。

おととし、伊豆に家族旅行に行ったとき、だんな様は子供より先に寝ちゃったんだよなぁ。

今回もそうだったらいいなぁ。

でも、そうじゃない可能性の方が大きい。

だんな様はあたしとの関係を修復したがっているから。

いろいろ話そうよ、なんて言い出しそう。

何を話せばいいの・・?

あたしは、揺れるの?だんな様の元に戻れば、今度こそうまく行くんじゃないかって、今まで何度も信じては裏切られ、の生活だったのが、今度こそって思い込むの?

馬鹿だから。あたしは、また流されるんだろうか。



だから、その前に、あたしは、あいつに会っておきたかった。

それは、喧嘩する前から決めてた。

前日に会っていたい。

あたしが揺れないように。

あたしが、だんな様を信じないように。




でも、別れるか別れないかの決断をしなきゃいけない為に会う事になってしまった。




今、本当にどうしようか、悩んでいる。

くだらないって思われるかもしれない。

でも、あたしにとって、喧嘩して言い合えるって言う事は、大切な事なんだ。



だから、今から面倒がっているあいつといても仕方ないんじゃないかって言う気持ちとか。

大丈夫、あいつは言えば分かるヤツだから、きっと、もう面倒がったりしない、これからは喧嘩しても言い合っても、ちゃんとすっきり出来て、仲直りも出来る、お互いの不満を飲み込む、そんな関係になれると思う気持ちとか。



いっぱい、考えて見る。



2002年07月18日(木) 不倫する側。される側。

今日、一日、いろいろありましたが。明日書きます。



いろいろな方の、いろいろな日記を読んで。

いろいろなこと、考えました。








前に。

アンケートのメールが届きました。

そこの質問で。


「不倫している事に対して、優越感を覚えますか?」


なんていうのがあった。


あたしの答えは、「ない」



てか、あるはずも。ない。


逆に、幸せに家庭を続けている、友達の方が、うらやましくさえ感じる。


仲良く、一番愛する人と、一番一緒にいたい人と、いつも誰の目もはばからずに、いられる。

それは普通な事で。

それはあたしには出来ない普通な事で。



出来ない。


って言うのは。


あいつと一緒にいられないから。

だんな様を愛せないから。


両方の理由があるんだけど、後者の方が、大きいかな。




あたしも、今から4年くらい前に、だんな様に浮気をされました。

別に、初めての事じゃなかったんですけど。

最初の浮気は、次女を妊娠中。今から9年前。

次は、今から7年前。


だから、この間の浮気発覚は12年の結婚生活の中で4回目なんですね。(笑)懲りないなぁ。



この間の発覚以前の浮気のとき、そのたびにあたしに、何か非があるのか、あたしは何かだんな様に対して、されるような事をし続けているのか、悩み、苦しみ、頭がおかしくなりそうでした。

怒りが爆発してだんな様の携帯を、お風呂の中に投げ捨てました。

夜中に、泣き叫んで、びっくりして起こした事もありました。


あたしは何も悪くないのに。

あたしは何もしてないのに。

毎日、家事と育児で、一生懸命あなたを支えているじゃない。



でも、家事・育児が忙しい事にかまかけて。

化粧もしない。

服もだらしない。

いつも髪を振り乱して、子供を怒鳴っている。


女も捨ててました。


そういうの、我慢出来なかったのかもしれない。

本当に、セックスしてくれる、お手伝いさんっていう感覚になってしまったのかもしれない。

させてしまったのかも、しれない。



でも、こんなの浮気する理由にならない。

ずっと、そう思ってきた。

あなたが、人間的におかしいだけで、あたしは何もしてないじゃない。



そう。

何もしてなかったんだ。



だからと言って、化粧するわけでもない。

服に気遣うわけでもない。

優しくだんな様に接するわけでもない。





何も、しない。




今、だんな様は、一生懸命歩み寄ろうと努力している。

そういった努力も、あたしにはなかった。

ただ、責めて。詰って。

あたしは、自分は間違っていない、と言う事だけを貫いて来た。



そして、あたしは間違ってないと言う考えが間違っていたと知るのは、もっともっと後になってからだった。


親に。


「あんたも、悪いんだよ」


なんていわれても、あたしは。


「どこがよ?なんで???」


って思ってた。


こんなに頑張っている自分を見ないで、他の女を見るあの人がおかしいんでしょ?


そう、確かにおかしい。



でも、そのおかしくなった人間を、変えようと努力しなかったあたしも、やっぱり、おかしかったのかもしれない。





今。


あたしは、不倫している。

その理由は、だんな様にすべてある!!なんて、思っていない。

一番の理由は、あたしがあいつを好きになってしまった、からであって。


でも。

だんな様が、あたしをもっと大事にしてくれていたら。

と言う考えはやっぱり消えない。

こう思うのはきっと、誰かのせいにして生きて行くのが、楽だからなのかもしれない。








100%の人間なんかいないし。

あたしたちは、心がある人間だから、同じ事でも、怒る日もあれば、笑い飛ばせる日もある。


だから、自分が一生懸命やっているつもりでも、相手にとったら、不満に移る事もある。

逆に、相手が一生懸命やってくれていても、自分には不満だと感じることもある。



そして、本当につながっている夫婦なら。

つながっていたいと思う夫婦なら。


そういう不満だと思う事、おかしいと思う事を。

ちゃんと、話さなきゃいけない。

そうしないと、すれ違いが始まり。

溜まって来て。



爆発する。




爆発してしまったものを。

拾い集めるのは、大変で。

拾い集めたものを。

また元通りにする事はまず不可能で。



前と形が変わってしまったけど、どうにか似たような形。


には出来たとしても。



そこには、もう。

前と同じ形のものはない。



それは、気持ちも同じで。





いつも思い出す。

事あるごとに思い出す。

やられて傷ついた気持ち。

やって傷つけた気持ち。

直したように思っていても。

縫い合わせた所から、痛みは漏れ続ける。

その痛みが、思い出す。思い出させる。




その痛みの部分に。

痛みを感じないくらいに、幸せを貼る。

痛みを軽減するために、幸せを埋め込んで行く。


いっしょに幸せを埋め込んでくれる人間が。

いっしょに幸せを貼ってくれる人間が。





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あたしは、どんなに楽なんだろうと。



考える。



2002年07月17日(水) だんな様と戻れる?

だんな様の仕事が、早く終わったから、ライラ(長男5歳)を保育園に迎えに行くと言うメールが来た。

あらら、珍しい。

あたしはお願いした。

そしたらすぐ、次女(小学校3年)の担任の先生から電話が来て、微熱があるから、お迎えに来れませんか?と言う。

すぐにだんな様に電話して、先に次女の学校に迎えに行ってくれない?と頼んだら、すんなりOK.

だんな様と小児科で待ち合わせして、ライラもちょっと鼻風邪引いているし、次女と2人診てもらうことにした。

病院で待っているとき、次女がやっているバスケをライラも小学校に入ったら、やりたいんだーと言い出した。

だんな様が、

「ライラは小学校になったら、野球やるんだから、バスケなんか無理だよー。パパといっしょに野球やるんでしょー?」

とか言ってた。

あたしはボーっとしながら聞いてた。

小学校に入ったら、パパと野球?

あたしたち、それまでいっしょにいるんだろうか?

ふと、そんな疑問が頭をかすめる。




病院の後、次女も軽い風邪だったし、買い物に行く事に。

だんな様には先に帰っていいよ、って言ったんだけど、一緒に行くと言う。

普段は、あたしの買い物なんか、面倒って、嫌がるのに。

しかも、ビーズを小分けする容器を買いに行くだけだし。



珍しい事に、だんな様から、一生懸命選んでくれる。

「これなんかいいんじゃない?」

「これも、使いやすそうだよ?」


それで、5月に行った潮干狩りのとき、もう8年使っているカメラが壊れて、買い換えなきゃとか前に話していたのを思い出したようで、

「カメラ見ようよ。俺出すから」

とまで言ってくれる。



夕飯前だからだめかなぁ、でも食べたいなぁ、ってあたしが、たこ焼き屋の前で言ってたら、

「買おうよ。夕飯、ちょっと位遅くなってもいいし、簡単に済ませちゃってもいいじゃん」

なんて言う。

普段じゃ、ありえない。




だんな様は、必死だ。

あたしの心を取り戻そうと、必死だ。


子煩悩で、仕事も熱心で。


こんないいだんな様、あまりいないよね。



よく言われる。



でも、足りないものがあったんだ、今までは。






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あたしは、こんなに一生懸命変わろうとしているだんな様を、あいつを好きと言う理由だけで、捨てられるのだろうか?

てか、捨てていいんだろうか?



あたし、来週行く伊豆の、計画表を、時間まで入れて、熱心に作った。

あたし、こういう作業、好き。

本見ながら、地図見ながら、次はここに行くから、ここまで10キロだから・・・とか考えながら表にするのが好き。

毎度毎度、あたしは計画表を立てる。

子供たちが喜びそうな場所、たくさん盛り込んで、後、大人も嬉しいマッサージ付の温泉とかも探しちゃったりして。


満足に表が出来上がって。

出来上がったのをいつもみたいにだんな様に見せる。



いつもならここで、ちらっと、見るだけで「いいよ、何でも」って言う態度のだんな様。


だけど、あたし分かってた。

だんな様が、今する行動。今までは違う行動するって事。

見えてた。



「おおー、いいじゃんいいじゃん。楽しみだねぇ」

って言いながら、予定表をじっくり見る。

そして、「ここはどんな感じなんだろうねぇ」とか言う。


大好きな野球中継から、目をそらしてまでも、じっくり見てくれる。




どうして?

どうして、今なの?

何で、今更なの?

もっと早く、こう言う風に接してくれてたら、違ったじゃん。




まだまだ、戻れるよ。

俺たち、夫婦は。




無言で、そう言われているように感じる。



戻れる?

戻れると思っているの?




この先も使うからなぁって、テントを購入しただんな様。



この先って、どれくらい先まで?





あなたは。



あたしが。



あなたじゃないあの人を好きで。

あなたじゃないあの人となら感じる事が出来るセックスをしていて。

あなたじゃないあの人に抱きしめられる時間が、この世の中で一番の幸せだと感じてしまう事を。



すべて。

知ったとしても。




戻れると、思っているのですか?



あなたは、許せるのですか?



2002年07月16日(火) 努力家?

あいつが、家から車でも20分掛かる道のりを、走ったと言う電話が来た。

しかも、22時くらいに。

「なにしてんのよ?ダイエットには無縁な体じゃん?」

「あのねー。りりかさんが言ってたじゃん」

「は?」

「EDには運動も効果的って。血液の循環がどうのこうのって」

「ああー」


そう言えば、昨日言ったわ。(笑)

どっかの泌尿器科のHP見てて、書いてあった。

運動は効果的って。


「でも、喫煙はよくないって書いてあったよ?」

「うん・・・それも言ってたよね・・・でも、走りながら吸ってたりした」

「意味ねーーーよ」

「で、でも!量とか・・・減らしているし・・・」


一生懸命努力してる。

病院に行く前に、まず、出来る限りの努力するとか言って。

ここは、あたしに出来る事は、ほんっとうにない。

一緒に走ることくらいかな?でも、ごめん、あたし歩くのも嫌いなのに、走るなんて無理・・・



だからね。

今言える事。

今だから、言える事。






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メールにて、送信。っと。




あいつが、メール見ながらニヤニヤしている顔が、目に浮かぶわ。


はっきりとね。



2002年07月15日(月) 逃げてばかり

悩んだまま、帰宅して。(昨日の続きです)


あたしは、あたしと別れた方が、きっとあいつもいいに決まっていると思う方向に考え始めていた。

あいつからメールが来て。

「俺の気持ちは言ったとおりです。りりかさん、考えるのもいい事だけど、俺の気持ちも少しは尊重して」




まったく、やらない関係になるのが、あたしは一番あたしが楽だと思っている。

でも、それじゃ、あいつがかわいそう。

いつ出来るか分からない挑戦を続けるのも、あたしが辛い。

だったら。

あたしじゃない人と付き合うのが一番手っ取り早いんじゃないの?



そんな考えに達してて。

その考えはあいつの意見は尊重されてないかって言ったら、そうでもないと思い込んで。


だって、嫌がらない相手を選べるんだし。

だって、あたしじゃなきゃ、出来るんだし

・・・こればっかり。考えて。






深夜だと言うのに、パソコンの周りを掃除してた。

そしたら、今の仕事を始めたばかりのころの日記を見つけた。

大学ノートに、だらだら書いてた日記。

25歳のあたしが、書いてた日記。

1年くらい書き続けてあった。

暇つぶしに、なんとなく読んでた。

仕事が出来なくて、悩んでいる事ばかりが最初は書いてあった。

そのうち、新しくオープンした、今の店に移動になる。

そして、仕事を任され始める。

仕事と家事の両立の難しさに悩んでいる事も書いてあった。

「どっちか、ほったらかしちゃえば、いいのにね」

なんて、書いてあって。


あたしが、今の店に来る前に働いてたところにいた人の話が出始めた。


彼は、あたしより2つ下だった。

当時23歳。今のあいつと一緒だね。

あいつと同じで留年してて。彼の場合はどうしてもやりたい仕事に就職できなくて、そのまま大学に残ったんだけど。決して、誰かさんみたいに、単位が足りなくて、じゃないんだけど!


彼(Sさん)は、仕事の上で、大先輩だった。

あたしは、仕事が出来るのに鼻に掛けず、一生懸命なSさんを尊敬してた。

いろいろな事を教えてもらった。

あたしは、なんとなく好意を持ってた。

でも、あたしは主婦だし、そんなことを出さないように、出さないように接してた。


でも、あたしが移籍することになって、その送別会から、あたしたちは急激に仲良くなる。



メールのやり取りも、しょっちゅうする事になる。

同じ銀行を使っているから、行く時間を合わせて、数十分の会話を楽しむ。

Sさんが言う。

「秘密のデートだね」


あたしの気持ちが、Sさんに向いて行くのが、日記を見てて、手に取るように分かる。



Sさんも、同じだったんだと思う。



ある日の日記に。


「好き。」って言うメールが来た。あたしは、あたしに言われているって分かってたけど、怖くて。「あたしも飲み会とか好きだよ」と、訳の分からない答えをしてごまかした。


というのがあった。



そのうち、あたしはSさんの気持ちが怖くなる。

重くなる。



あたしの誕生日に携帯のストラップをもらう。

「俺もお揃いにしたんですよ」




あたしは、つけなかった。

つけられなかった。



あたしみたいなの、好きなってどうするの?

あたしは、主婦なんだし。

Sさんのためだよ、辞めた方がいいよ。



そう思って、あたしは、メールをしなくなった。

銀行でも時間をずらすようになった。


「避けてる?」

こんなメール来ても、返さなかった。


きっと、忘れるよ、すぐ。

傷が浅いうちに、あたしなんか、忘れてね・・・




そして、最後の日記に。




「あたしは、苦しい。苦しくて、苦しくて。でも、苦しい事ばかり考えているあたしが、あたしじゃないみたいで。あたしさえ、我慢すれば、うまく行くんだから。あたしは、あたしのために。Sさんのために。こんな気持ちは捨てよう」




そこで、日記は止まってた。




あたしが思った事。






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自分の苦しさから解放されるために。

自分の生活の安定を守るために。


一番苦しいのはあたし、見たいに書いてあるけど。

あたしだけじゃない。

きっと、Sさんも苦しかったはず。

ただ、あたしは、好きだと言わなかった。言えなかった。


だから、深くはあたしを想っていなかったと思う。

あいつと違って。



で。

気づいた。



また、あたし、逃げようとしてる・・?





出来ないとか、あたしじゃだめなんだから、とか言う口実で。

実はあいつのためだとか何とか言っても、結局自分が辛いからで。




逃げてる・・・



いいの?あたしは、逃げてばかりでいいの?

嫌な事、苦しい事あっても、ちゃんと、真っ直ぐ。


たまには、ぶつかって見たら?



あたしは泣いた。

夜中に昔の日記読み返して、考えて、泣くなんて。バカっぽいけど。


いっぱい泣いた。



25歳のあたしに教えられた。




「逃げてばかりだったよ、今まで。これからも?」









逃げないよ。あたし。


あいつにメールした。


「???何?」

ほんと、わけ分からないね。ごめん。


「なんだかよく分からないけど。でも、いい事なんだよね?ね??」



これでよかったのか悪かったのか、分からないけど。

あたしは、逃げないで。今好きな人と別れる、なんて事を考えたくない。



「うん、そうだよ!俺ね、考えました。病院行きます。でー、何が原因か見てもらいますよ。何科だろう・・・」

「泌尿器科じゃない?」

「ああー。そうかも。行きますよ!それで、出来るようになったら、りりかさんも、悩まず、俺も悩まず。万事うまくいくんじゃん。最初からそうすりゃーよかったんだなぁ」





今は、逃げないんだーなんて考えているけど、また逃げ出したくなるときが絶対に来る。

そんなとき、あたしはまた、思い出せばいい。


逃げてばかりでいいの?

それじゃ、何も変わらない、何もない、そんなまんま、終わっちゃうよ?



あたしの人生が。



2002年07月14日(日) ED(勃起不全)

まず。

最近こういうネタ多いなぁと思っちゃったりしますが。

日記だし、書きたい事かかなきゃ、とも思うし、何より今、悩んでいるというか考えていることなので。




今日はプラネタリウムは中止した。

明日、あたしが朝早い出勤時間に変更になったため、遠出すると、帰りも辛いし、疲れちゃうし。(年なんで・・・)


ごめんね・・・って言ったら、いいですよーって。

その代わり、ドライブしましょうよーって。

車で1時間ほどのアウトレットに行ってきた。

そこで、ストロベリーのお香を凄く気に入ったあたしは、即購入。

「車の中で試していい?」

「だめに決まってるでしょ!!」

「あそ・・・いい香りだねーとかいいながら、君にもたれかかったりしたかったのになぁ(嘘)」

「やりましょう!ガンガン試しましょうか!!」


・・・ばーか・・・


んで、ご飯食べたいーってあたしが言って、夕飯食べに。


「あたし、これがいい!」

「あ・・・俺もそれがいいなと思ってた・・・」

「まねしないで。先に言ったもん勝ちだから」

「・・・分かってます。どうせ、りりかさん、全部食べられないしね。残したらもらうからいいや」


んなこと言われたら、天邪鬼なあたしは、頑張って食べきりました。


そしたらあいつが笑顔で。

「そかー、残していいよって言えば、全部食うんだ。へぇ。完食するりりかさんなんか見るの、はじめてかも。今度から残していいよって言おう。いい子だねー、全部食べれたねぇ」



どっちが年上なんだか・・・はい、あたしです。五つもね・・・




部屋に帰って。

だらだらしてたら、あいつがくっついて来て。

いつものようにいちゃいちゃ。




実は、最近、あいつは出来ない。

出来ないって言うか、立たない。

違う、立つんだけど、途中でだめになる。

そんな事が数回続いたから、あたしはなんだかなぁって気持ちになってた。



だから、今日も足を触ってきたあいつに(足を触りだすと、その先に続くパターンなので)

「やめない?」

って言って見た。

「なんで?」

「だって、出来ないじゃん(これ、言っちゃだめ?)」

「・・・でも、挑戦させてくれません?」



別に入れる入れない、あたしはいいんだけど。

でも、あたしにだけ尽くして、んで、結局だめでしたーってなるのは、あたしはなんだか・・・なんだかなぁって思ってしまう。





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なんとなく、へこむ。

んで、情けなくなる。自分が。

空しいって言うか。



結局、挑戦させて!!って言われてやって見たけど、やっぱりだめでしたー。


お風呂に入って考えた。

あいつは、自分でなら、出来るって言う。

てことは。

あたしじゃない相手なら出来るって事なんじゃないの?



出来ない理由のひとつに。

一番最初、出来たとき、終わった後、あたしがお腹が痛くなった。

それは、必ず毎回痛くなって。

何でだろうね?サイズの問題かなぁ?なんてあいつは言ってた。


で、数回目。


あたしは、なぜか出血した。結構な量。

「生理?」

「ううん、今は来るはずない。薬飲んでいるから」

「ええー!!!じゃぁ、何?なんか傷つける事しちゃったかなぁ。どうしよう!!!」


とかパニクっているあいつに「平気でしょ」って言ってきた。

何でか分からないけど、平気だろうと思ったから。

でも、あいつはしきりに謝っていたし、へこんでいた。

「りりかさんの体傷つけちゃったのかなぁ・・・」とかって。


それからだ!

出来ないの。



精神的なショックで、出来なくなる事があるってよく言うし・・・


てことは。


あたしとつきあっている限り、出来ないんじゃないの?

たぶん、あいつは否定するだろうけど・・・

それが原因じゃないの?



お風呂上りに、あたしは言って見た。


「他の人で、試して見たら?」



唐突なあたしの言葉に、驚いた様子。当たり前か。





「は・・・・?」

「あたしじゃなきゃ、出来るんじゃないの?」

「・・・そうかもしれませんけど」

「だから、試して見たら?」

「・・・で。それで、出来たとして、一体なんなんですか?他なら出来る、けど、なんなんですか?」


あたしは、結論、いう事にした。


「そしたら、あたし別れるよ」



大きなため息ついて。

「言うと思った」

って、あいつが言った。



「なんで、そんな一か八か、見たいな事、しなきゃならないの?で、他で出来ました。そしたら、りりかさんはいなくなる?わけわかんねー」

「でも、あたしとつきあっている限り、だめだと思うから。今はいいとか言っているけど、そのうち不満が出るんじゃないの?あたし、口とか手でやったり出来ないし。したくないし」

「んなの、やってもらおうとも思ってないし。ていうか、いちゃいちゃの延長だって言わなかった?」

「言ったけど、でも、やっぱり違うよ。違う・・・いちゃいちゃの延長だったら、あたし、こんな終わった後、空しくならないもん」




あいつは黙ってた。

かなりの時間。

あたしはその静けさに耐えられなくて。

「ねー。聞いてる?」

とか、何度も言ってた。



やっと口を開いたあいつは、

「りりかさんと出来なきゃ、意味ないんですけど・・・ねぇ」

って、言った。


そして、淡々と語りだした。


「あんま、言いたくなかったんですけどね。人間的に最低だって思われそうで」



今まで、こんなに人を好きになった事がなかった。

だから、好きな人とエッチをした事がなかった。

女とやる場合は、勉強を兼ねて。。。くらいの気持ちでいた。

ああー、ここをこうすると感じるんだなぁとか、こう言う風にするといいんだぁとか、冷めた目で見てた。

だから、相手に「君は冷めているよね(この口調はきっと大人の女性っぽい)」とか、言われたりした事もあった。


俺は、性欲は人に比べて少ないほうだと思う。

相手の反応を見て楽しむ、勉強するって言う事しか考えてなかった。

あとは、射精出来たらいいか、位に。


だから、エッチの最中に抱きしめて、よしよししながら、愛してる、なんていいながら、なんて、自分がやるなんて思った事もなかった。

言ってーって言われれば、言ったけど。



でも。

今は、それがすごく、楽しい。嬉しい。

幸せだーって凄く思う。


たとえ、自分が出来なくても、りりかさんの反応を見ているだけで、ものすごく嬉しいし、楽しいし、幸せ。

こんなりりかさんは、俺しか見れないんだなぁっておもうと、苦しくなる位に幸せなんです。

大事にしたい、って凄く思う。




でもね・・・


りりかさんが、空しくなるとか、嫌な気分になるって言うなら、いいですよ。

もう、そういうことしません。

だって、俺は、りりかさんが傍にいればいいんだから。

出来る、出来ないなんか、全く関係ない。

ただ、一緒にいたい。それで、俺しか知らないりりかさんを見てるって気持ちで今までやってた。



だから。


お願いします。



他で試して、出来たら、別れるから。



なんて、絶対に言わないでください。



別れるくらいなら、一生やらないでいいから。

我慢?我慢は。


りりかさんと別れた後の生活の方がでかいんだから。








泣きそうになってた。あいつ。

そして。


あたしは。



今、また悩んでいる。



2002年07月13日(土) 幸せな瞬間

久しぶりてか、6日ぶりに会った。


でも、仕事で、ものすっごくへこむ事があったあたしは、テンション下がりまくり。

「つまんないでしょ?もう帰るよ」

「はー?テンション下がってるからつまんないとか、あるわけないじゃん」



あたしの仕事の話、いろいろ聞いてくれた。

今日あった、へこむ話を。

「りりかさんは、絶対にあの職場になくちゃならない存在だし、気にしちゃだめだよ。考えすぎちゃだめだよ」


あたしの仕事での地位は。

飲食店なんだけど、店長の次なんだけど。(店長補佐?)

みんなの中では(店長も含む)あたしの仕事の速さ、出来は、店長以上で。

あたし、そんなんじゃない。

全然仕事なんか出来ると思わないし。

ただ、長いから、自然とみんなよりは出来ちゃうだけで。

しかも、この性格だから、頼られちゃうと断れなくて、自分の力以上の威力を発揮しちゃおうとするわけで。

そして、限界なのに頑張ってミスしてへこむ。

そんな繰り返しで。



今日もミスと言うか。

しちゃったわけで。



「周りのみんなは、分かってくれてます。りりかさんが悪いんじゃないって。頑張っている事、認めているから、みんなついてくるんですし。りりかさん無しじゃ、だめだって事、みんなわかっているし」

「その、ついてくるとか、あたしを中心って言う形が、あたしにはプレッシャーだよ」

「でも、実際そうですしねぇ。あの店で一番は、やっぱり、りりかさんなんだもん」



あたしは、ため息をついて。

泣きそうになるのこらえて。



「ほら、おいで」



頭を引き寄せられる。

膝枕されて。

髪をずっとなでている。

すごく。

すごく、いとおしそうに。



あたしは、落ち着いてくる。

安心する。

ふわふわ浮いているような、気持ちのいい感覚。



ああ、こういうの。

子供のころ夏に、寝るとき祖母がうちわを扇いでくれながら、頭をよしよししてくれたときに感じた感覚だなぁ。

あたしは、祖母にほとんど育てられたから。

母親にしてもらった事より、祖母にしてもらった記憶が強い。

学校で嫌な事があって、泣いて帰ってきたときも。

こうして、よしよししながら、「昼寝しちゃえば、忘れちゃうよ」なんていわれて。

安心して、目を閉じたなぁ。



いや・・・あいつと祖母を一緒にしちゃ、祖母に悪いんだけど(笑)



でもね、祖母は。

この世の中で、すべてを敵に回しても、おばあちゃんはあんたの味方だよ。っていう空気をいつも出してくれてて。

そんなところが、ものすごく似ている。


もう亡くなって、今はいないけど。

この先も、今までも、あたしの世界で一番大好きな人で。






うとうとしてたら、「寝ちゃった?」って聞かれた。

あたし、寝たふりした。

実際、寝そうだったし。



「今、幸せなんです。こう言う時間。この六日間、会えなかった寂しさとか全部なくなっちゃうくらいに。たった、1分でも、こうしてあなたといる事は、俺の生きている証になる。きっと、あなたのいない人生は。俺にとって何も意味がなくなる気がする」


て、いいながら、頭をなで続ける。


あたし、自然に涙が出てくる。






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でも、そのまんま、目を閉じてる。

流れる涙はそのまんまで。



「りりかさん・・・嫌な事、悲しい事。今までの人生で起こったすべての悪い事。俺が全部癒すよ。これから一生掛けて。いい事と、悪い事、プラスマイナスしたら、いい事の方が絶対にプラスになるように」


指で涙を拭ってくれる。

あいつは、あたしとこうしているときが、一番幸せだって言う。


あたしも、幸せだ。



たぶん。


この世の中で、一番。



そう思える瞬間だったりする。



2002年07月12日(金) いわなきゃ分からない事もある。

不安じゃなくなってきた。

今日でもう6日間あってない。

でも、不安じゃない。会わなくても平気。


メールって言うものがあるから?

わからないけど、平気。

あいつはあいつで、マージャンしたり、飲みに行ったり、楽しんでる。

あたしはあたしで、ビーズやったり、こうしてネットに向かったり、楽しんでる。



って、思ってた。



今日、あいつが「会いたい」って言って来た。

また、いつもの会いたい病かな・・・

あたしは、「会わない。今日は疲れてるの。仕事で」って返した。

本当に疲れてた。

明日も仕事です・・・夕方から。





「あたし、会わなくても不安じゃなくなってきたの。前はあってなきゃ不安だったのに。なんでかなぁ。今は平気なの。何でかね?何で?」

「はぁ?りりかさんが、用事があるとか気分じゃないとか言って断ってくるくせに、何で会わないでも不安じゃないのかなぁ?とか聞くのやめてくれない?意味わかんねーから」

「怒ってる?」

「怒ってないよ。ただ、寂しいだけ。いい加減、会いたいだけ」

「明日、会えるじゃん」

「そーだけど・・・なんで、いつも俺のそばにいないんだろ?何で?」



あたしは、すぐにその問いに答えられなかったよ。

あたしたちは、まず出会ったときから間違いだからね・・・

傍にいられないのも、分かった上じゃない。

仕方ないって思って、好きになったんじゃないの?

欲が出て来ちゃった?



しばらくしてから。


「いたいけどね。いつも」


って返した。


「今から行くから。ちょっとだけでも会ってくれないかな」




「今日は、やめておく」

会いたいけどね・・・




「俺に、依存しているから、とか考えるのやめて」

「え?」

「依存しちゃうから、会わないとかやめて。勝手に思い込みすぎ。依存でもなんでもいいよ。傍にいてくれたら」

「疲れて、テンションも低いからねー」

「は?テンション高くて、楽しいからいっしょにいたいんじゃないんですけど。前から同じ。一緒に、傍にいてくれる時の空気が好きなの。ただ、会いたいだけなんだから。疲れてるなら、いやしますよ?」

「うん、でも、ほんと、疲れちゃうし」




それから、メールは来ていません。

寝ちゃったのかな。

たぶん、怒ったんだろうなぁ。



あたし、こんな言いかたしか、出来ない。

疲れを癒します。って言うあいつの気持ちを踏みにじって。

疲れているから、疲れが増しそうだから会いたくない、見たいな言い方になってしまう。



あたしの気持ちは、きっと伝わってない。

あたしが、不安じゃなくなったのは、信用度が増したって事でもあり。

また、あいつのあたしに対する気持ちが、あたしには手にとるように分かるからでもある。


でも、あいつが会いたい会いたいって不安になるのは。

あたしの気持ちなんか、全く伝わってないから。

あたしがどれだけ好きか、どれだけ大事に思っているか。


分からないんだろうね。



ちゃんと言おう。






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あいつみたいに。

態度で示せない、あたしには。

言葉で伝えるくらいしかないのかもしれないから。



2002年07月11日(木) 夢か現実か。

妙に、リアリティのある夢を見た。



寝ているときに、誰かに後ろから抱きしめられる。

あたしが、「うーん」って、言うと、その人は頭をなでてくる。

そして、首筋にキスをする。




あたしは、昨日、睡眠薬を倍飲んでいるので、熟睡。

だから、夢なのか、現実なのか分からないまま。

もしも、現実だとしたら、だんな様しかいないし。

怖くて、聞く事も出来ないし。



何で怖いかって。

現実だったら、何で今更そんなことするのかっていう疑問がわくし。

夢だったら、「お前おかしいんじゃないの?」って返されそうだし。




んで、あいつにメールで、

「変な夢見たよ、後ろから、誰かに抱きしめられる夢」

って、入れた。



「きっと、それは俺だよ。会いたいなぁ、って気持ちが飛んで行っちゃったんだね」

「そうか、お前か〜(笑)」




あたし、首筋にキスされたこととか、頭をなでられた事は言えなかった。

なんか、リアルになって、余計な心配掛けるかなぁって思ったから。







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「今日は、うちに来ない?明日早いなら、早く帰ってもいいし、朝まで寝てもいいし」

「なんでよ?いいよ。今日は家にいるよ」

「だって、抱きしめられる夢とか、見て欲しくないから・・・」



最初は、「?」って思った。

夢見るのもだめなわけ?って。

でも、気づいた。



そか、だんな様に実際に抱きしめられたんだって、確信しているんだ。



て、気づいた。





「うん、でも今日はやめておくね。土曜日に会いましょう。夢も、薬飲まなきゃ大丈夫、見ないよ」

「じゃ、飲まないでね・・ホントに」




夢なのか、現実なのか、いまだに分からないけど。

でも、どっちにしても、あたしの気持ちがだんな様に傾く事はない。

だんな様にぎゅーされても、よしよしされても、嬉しくない。


きっと、この先、あいつと別れて、だんな様との生活に戻ったとしても、あたしは、嬉しくない。



だって。

気持ちを込めて、抱きしめられるって事が。

気持ちを込めて、キスされるって事が。

気持ちを込めて、セックスするって事が。



どんだけ、伝わってくるか。安心するか。


って事を、知ったから。



2002年07月10日(水) 愚痴・・・・

母親の会社の謝恩パーティーに、妹と2人、出席する事になった。

急遽決まって。なんでも、頭数が足りないから、出席してくれって事で。

台風の中行く事になった。



仕事中に、妹とメールのやり取りして決めたから、だんな様にもメールで「行ってくるね」と、伝えた。返事はなかった。


帰宅後、妹が迎えに来るから、すぐに着替えて夕飯の支度して・・・とか考えていたんだけど。

「いいよ、夕飯。俺作るから」

と、だんな様。

優しいなぁ、ありがと・・・と言おうと思ったら、

「夕飯作る、時間無いんでしょ。遊びに行くのに」




・・・・。




た、確かに、あそびっちゃ、遊びですが。

こんな雨風の中、行きたくて行くわけでもないし。

母親にお願いだから!って頼まれたって伝えたし。

母親からも会場のファックス来てて、嘘じゃないって分かっているはずだし。



なんなの、この言い方は・・・




妹が来る前に、あたしはメールしておいた。


「だんな様、機嫌悪いから」

そしたら、

「ほっとけ」

って返事。(笑)




んで、妹が来て、着替えて。

妹が気を使って、だんな様に、

「じゃー行ってきます。ご免ね、無理言っちゃって」




・・・・。しかと。





はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。





なんで、こーなのかなぁ。

いらいら。



あたし、パーティー終わって、即行帰って来て。


10時前に到着して。


部屋に入ってびっくり。


食べたもの、食べっぱなし。

テーブルは汚いまま。

使ったフライパンとかもそのまんま。



子供たちは3人とも起きてるし。

でも、だんな様は熟睡(?)してるし。



「パパに何作ってもらったの?」

「あのね、ジャガイモゆでたのと、とんかつ。冷凍の。中が赤かった」




おいおい・・・おいおい、おい!!!!


腹壊させる気か??????




むっかーーー!!!となる気持ちを押さえて、子供を寝かせて、片付けて。

蹴り起こしてやろうかと思ったけど、押さえて。





「お母さん、困っているんだー?行ってきな、子供たちの事は心配するなよ。面倒見るから」


とか、優しい気持ちになれないわけ?

つくづく嫌になる・・・・




いらいらして、眠れないので、睡眠薬をいつもの倍飲んで寝た。



どうして、こうなんだろう?

自分の親が困ってて、同じ状況だったら、絶対に大騒ぎして行くくせに。

やっぱり、父親があたしにはいないって事で、なめられてるのかなぁ。

母親らしくないしなぁ、あの人。





寝付く前に、こんな事考えちゃって。


凄く悲しかった。





相手の親を、自分の親と同等に、またはそれに近いくらいに、接しられない物なのかなぁ。

今は自分の親にしてあげる事の1割にも満たないじゃん・・・

あたしは、あたしは。

ちゃんと、だんな様の親の事、考えて来てたけど。

将来の事とか。







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そう考えたら、ちょっと楽になった。


勝手にしてくれ。



2002年07月09日(火) 会いたい会いたい病

今日は病院の日だった。(by産婦人科)


前回はとても早く終わったので、今回も同じく早く終わるだろうと思ってて。

8時40分からの予約なので、遅くても10時には、と思ってた。

ちょっと遅刻しちゃったけど9時にはついたから、1時間もあれば会計と薬まで終わるつもりで。


「今日テストだと思ってたら、なかったー。いきなり暇人です」


ってメール来たし、


「じゃ、病院が終わったら、遊びに行ってもいいかな?日曜日まで会わないつもりだったけど、時間空いたし。ただ1時に約束があるから、それまでなんだけど」


って、返して。


あいつも大喜びで、部屋の片付けとかしてくれて。




けど!

待てど暮らせど、呼ばれない。



トイレに行っている間に呼ばれちゃったのか?

とか、

もしかしたら、本読むのに夢中で、聞き逃しちゃった?

とか、考えて。


3回も聞きに行っちゃったよ・・・


「まだですね、もうちょっとお待ちください」

って言われて。

3回目には、かなり嫌な顔されたけど。



メールセンターに問い合わせたら、

「もうすぐ終わる?」

て、メールも来てるし。

1時からの約束さえなきゃ・・・でも、主婦仲間でのランチだし、抜けられない・・・あたしは日ごろ仕事があるから、こう言うときしか出られないし。




結局・・・






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「ごめんね、用事さえなかったらね・・・」

「いいえ、しかたないですよー」



んで、ランチして、3時くらいにメール。


「じゃ、今日の夜、会いに行こうかな」

「いいですよ、来てください!やることないし」

「うん、じゃー夜!」


買い物しながらメールしてて。


「明日はテストなのに、教科書ないー・・・」とか言うメール来て。


は?テスト?


「だ、だめだよ、テストなの?行けないよ!」

「ええー。教科書ないから、勉強もできないし。気にしないでください」


気にするってば。


「いいえ、行かない。予定通り日曜日ね」



勉強しないにしても、これで明日寝坊されたら、あたし嫌だし。。。




「言わなきゃよかったなぁ・・・来てから言えばよかったなぁ。ちょっとでも顔見たいんですけど」

「だめ。行かない」



その後も、この間貸したMDに入っている曲を聴きたくなったから。

とか、

作ったビーズが見たい。

とか、

りりかさんが見たがってたビデオ、借りてきたから、いっしょに見ません?

とか。


口実を一生懸命考えてたけど、すべて却下。



最終的には、「会いたいんです。なんか、会いたい、すっごく」



こいつは、こうやって、周期的に寂しい病に掛かる。

会いたい会いたいって気持ちが大きくなってくるらしい。




あたしも、会いたいけど、やっぱり、遅刻させたりするの嫌だし。

今日は我慢しなきゃ・・・



って、メールした。




「すれ違いばっかりの一日だったね」

って、メールしたら、

「今からあってくれれば、すれ違わないのに・・・」

って言う。




ぎゅーしたいよ。

一緒に横にいて欲しいよ。

顔だけでも見たいんだよ。


何通も、切ない内容のメールが来る。



「ごめん、本当に今日はだめだよ」



そのまんま、夜10時も回り。

「もう、こんな時間か。じゃ、無理だね・・・寝ます。おやすみ」

って来たから、あたしも「おやすみ」って返した。



でも、すぐ5分も立たないうちに、

「やっぱり会いたいな・・・自転車(飲んでいるため)でそっちまで行くから、顔だけでも見せて」


外は大雨。

何考えてるんだ?うちまで、自転車で20分以上掛かるのに。


「あんたねー。風邪引いたら、しゃれにならないから、だめ」

「どーしても、だめなんだ・・・」

「どーしても、だめだね」




ダダをこねる子供をあやすように、いつもは言わない、甘い言葉を言うあたし。

「大好きだからね」

「日曜日はいっぱいいちゃいちゃしようね」

「ぎゅーしてね」



そして、メールは来なくなった。

寝たんだね、ホッとした。

時間も2時回ってたし。



会いたいって言う気持ちでいてくれるのは、ものすごく嬉しいけど。

でも、学校の事とか仕事の事で、負担になりたくないんだよねぇ。

あいつは負担じゃない!とか言うけど、遅刻したりしたら、あたし責任感じちゃうもの。




明日は、妹との約束が夕方からあるから、会うこともないし。


やっぱり、日曜日かな。会えるのは。

サンシャインのプラネタリウムに行こうね。

んで、夜景も見ようね。

楽しみ!



2002年07月08日(月) ちょっと、エロエロモードです・・・

七夕から日付が変わって、あたしはあいつの部屋にいた。

明日は仕事だし、あいつも面接だし、早く帰らなきゃって思って。


「そろそろ帰るね」

って、カバンを持って立とうとすると、慌ててあたしからカバンをひったくって、

「まって、もうちょっと!」

って、止めるあいつ。



「そうだ。ねーねー。ぎゅーしてちゅーしてから、愛してるって言ってくれる約束だったー!」


ちっ。覚えてたか。あたしは、知らん振りしてたのに・・・


「ねーねー。早くぅ」


何が、早くぅ、だよ。23歳にもなった大の大人が・・・しかも男が。


あたしがだらだら、恥ずかしいなぁとか、やっぱやらなきゃなの?とか思ってたら、

「まだ?」

とか言って、目をつぶって用意しているあいつ・・・


清水の舞台から飛び降りた気持ちで。

ぎゅーして、ちゅーして(ここまでは、基本的にまだ楽に出来る)、さーーー、覚悟決めて!!!


「愛してる・・・・・」

あ、蚊の泣くような声になっちゃった・・・

でも、言ったしね、言ったよね、言ったもん!!!



なのに・・・





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むか!!!!

あたしは、思い切り深呼吸して。(あいつにはため息に聞こえたらしい)



「あ・い・し・て・る!!!!!!!!!!」


耳元で言ってやった。えへ♪


耳を押さえて、転がってる。マジで、痛そう。やりすぎた・・かしら。


「ごめん、痛かった?」

「・・・・」

「ごめんね・・・やりすぎた・・・」





いきなり起き上がって、腕を押さえられて、上に乗られる。

んで、あたしの弱い、耳責め。



「歯には歯を。だからね」

「ご、ごめんなさい!!マジで!!!」

「許しません♪」



手が胸に伸びて。ブラをはずそうとした瞬間。







ぱっこーん。




手元にあった、肩叩き棒で、頭殴っちゃった。えへ♪


「・・・・・・・・っ!マジで、やばいって。痛いって・・・・」



頭抱えて、うつ伏せになって。黙っちゃった。



「だってさ。嫌なんだもん。仕方ないじゃん・・・」

頭さすりながら、起き上がる。

ちょっと涙目だったりする。



「嫌・・かぁ。まだ嫌?」

「うん、嫌」



あたしは、セックスが嫌い。

どうしても、好きになれない。

でも、あいつとつきあって、こうなって、あいつとなら、好きじゃないけど、嫌じゃなくなった。

違うな。

嫌だけど、絶対に嫌!!!って言う風には思わなくなったのかな。

前が、100%嫌いだったとしたら、今は80%くらい。



あいつは、慣れていると思う。

うまいほうだとも思う。

最初、そう言うのが、ちょっとショックだった。

23歳にもなる、学生だし、遊んでいたって不思議じゃないけど、なんだか、いっぱいそう言うことしてきたんだろうなぁっておもうと、ちょっとショックだった。



自分の事は棚にあげて。



「ねー、りりかさん。エッチする!って、気合入れるから、だめなんじゃない?いちゃいちゃしてるの嫌い?」

「ううん、別に嫌いじゃない」

「でしょー。なら、いちゃいちゃの延長だと思えば?そしたら、少しは嫌な気分がなくならない?」

「うん・・・でも・・・なぁ」

「だって、俺、りりかさんが嫌だって言ったら、絶対にやめるし、嫌がる事、最初からしないし。ここでやめて、って言えば、やめるから」




とか何とかいいながら、服を脱がそうとする。



いちゃいちゃの延長ねぇ。。。




やめてって言えば、やめるだろうけど。

でも、あたしも大人だし、そんなかわいそうな事、しちゃいけないって分かっているし。

だから、最初からやりたくないって、思ってしまう。





いくとか。

この年になっても、いまだに判らない。


まずいよ、それ。


って、友達に言われる。


でも、人並みに、気持ちいいと思えると思う。(比べたことないし、分からないんだけど)


それは、あいつと、限定なんだけど。

波っていうのかなぁ。あるんだよね。

なんか、最初は小波で。

だんだんでかくなるって言うか。うまく言えないんだけど。


その波がでかくなりそうなとき、怖くなって、

「やめて!!!!」

って、叫んじゃうんだよね・・・

友達に聞いたら。

その先が、たぶんいくって事だと思うよ?

って、教えてくれたんだけど。




我慢してみたら、分かる事なのかなぁ・・・

死ぬんじゃないかって思っちゃうくらい、変な感じ。

死なないにしても、失神しちゃうんじゃないの?見たいに。




「ねー。あの、やめてってところ。波が来るの」

「波?」

「うん、なんだかね、波。大波になる前に、怖くなるんだけど。あの先がいくって事なの?」

「いや、俺女じゃないんで・・・わからないけど」

「だよね。。。」

「じゃ、我慢して、やめてって言わないで見る?」

「・・・・・・・・(考え中)」

「違う世界になるかもよ!」

「・・・・・我慢・・・」

「するか!」

「出来ない!!!」




で、結局今回もやめてって言っちゃいました・・・

あの先に、何があるんだろう・・・

てか、どうなるんだろう・・・


知りたいけど、怖いです。



こんな、純情っぽい発言しているりりかは、もう三十路にイーシャンテンです。



2002年07月07日(日) 暗い空の下で。

七夕。

星を見よう。


あいつから、誘われて。

夕飯を食べてから、公園へ出かけた。


昨日の事。

お互いに口に出さなかった。出せなかったのかもしれない。

恥ずかしいって言う気持ちのあいつと。

重い空気になりたくないって言う気持ちのあたしと。


口に出せない理由は、ずれているんだけど。



「りりかさん、明日から仕事休み無しだね」

「うん、あ、でも火曜日は病院の日だから休みだよ」

「そか、明日も会える?じゃあ」

「うーん、病院朝一なの。だから、辛くなるから・・無理かな」

「そうだね。俺は、明日面接です」

「バイト?」

「就職の」



平日はほとんど、面接と説明会。

大変だなぁっておもう。

でも、みんなやる事なんだろうけど。


「あの。友達の話し、聞きたくない?」

「・・・うん、聞くよ」



車の中。逃げ場もない。

あたしは、真っ直ぐ前だけ見てた。

なんとなく、顔見るの、怖かったから。表情から、何言われたか、想像出来そうで。



「びっくりされました。一緒になりたい人がいる、こう言う人なんだって話したら」

「そりゃ、そうでしょ。バカだねーって言われた?」

「そんな事言われなかったけど。でも、お前は責任感あるからなぁって言われました」

「責任感?」

「はい」



責任感?


責任感があるから、何?


あたしは、ついつい声を荒げてしまう。

「あのさー!」

「は?」


いらいらいらいら・・・・

「君は、一体何の事に責任を感じているの?責任感があるから何?関係なくねー?結婚したりして、一緒になってから、責任感が出てくるのはいいけど、責任感で、一緒になりたいなんて言うのは、変じゃない?あたしは、君に責任を取って欲しいなんて、毎回言うけど、思ってないし、そんなんじゃね、万一一緒になったとしても、責任感で一緒になったんだよなーって後後思ったりするわけよ。だからね、責任感からそう思っているのなら、辞めてください。求めてません。そんな事は!」


はー・・・言っちゃった。言っちゃった。

すっきりしたけど、重いなぁ。空気。



「変?どこが?どこ?責任があるから一緒になるって事が変だとは思わない。それに、責任だけで一緒になるなんて一言も言ってないし、それは友達の意見だし、責任より何より、一緒にいたいっていうのが一番なんですけど?」

「でも、責任って言う気持ちもあるわけでしょ?一体なんで?君に何の責任があるの?うちはもうだめだったんだよ、元から。君がどうのこうのじゃないの!」

「ああ、そうじゃないですね。俺が言う責任感は、りりかさんと子供たちを養って行こうって言う責任感ですね。ちゃんと、養っていくぞって言う」



運転しながら、あいつは、あたしの頭を引き寄せる。

よしよしする。

頬をなでて、髪を指ですく。



「だからね。『万一』一緒になったら、なんて言わないでください。万一じゃないですよ。絶対なんだから、俺の中では」





天の川は、残念ながら、雲が多くて見えなかった。

空を見上げてたら。

吸い込まれて行きそうな感覚になった。

ていうか。

このまんま、吸い込まれて行きたいと思った。

怖いけど、なるようになれ、とも思った。




何もない、何も考えない。

真っ暗な空には、安心感がある。

夜の海のように、何もかも、なかったような、存在しないような。

何もかも、受け入れてくれる。そんな安心感がある。

でも、怖い。

凄く怖い。どうなるのか判らないから、怖い。




あたしは、この先、どうなるんだろう。

見えない。

あいつは、受け入れてくれる。

抱きしめて、安心感を与えてくれるだろう。

心配すること無いんだよ?って言ってくれるんだろう。

ただ。

あたしには飛び込む勇気がないだけ。


真っ暗な、空の中へ、海の中へ。

飛び込む勇気がないのと、同じで。

その先が、見えない不安で、分からない事だらけで、進めない。




ただ、分かる事は。






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たくさんのものをもらった。

それは、優しさだったり。

それは、勇気だったり。

それは。

それは、苦しむ事だったり。辛い事だったり。



あたしは、何をあげたんだろう。

あたしは、あなたに、何をあげられた?あたしから得るものはあった?



きっと、奪うこと、ばかりだね。



君の、自由や。



君の、人生を。



2002年07月06日(土) ありがとう

今日は、久しぶりに実家に帰った。

子供たちも、久しぶりにあたしの弟と会うから、楽しみにしてて。

ゆっくり、まったりしてた。



あいつは、昔からの友達と飲んでいるとメールが来た。

本当は、いっしょにって誘われてたんだけど、やっぱり怖くてためらって。

何を言われるのかなぁ。とか思って。

あいつは、その友達に全部今日話す、なんていってたから、反応とか凄く知りたい反面、怖くて聞くことさえ出来なくて、メールでは友達の話には触れないようにしてた。



実家で母親にあげるビーズを作ってたら、電話が来た。



「何してました?」

「ビーズやってた」

「またぁ?」

「うん、母親に指輪作ってって言われたから」

「そかー」

「酔ってるの?」

「ちょっとね。明日は七夕だねー、晴れるといいねぇ」

「そうだね。星見に行くんだっけ?」

「うん、行きましょうね。晴れてたら、星」


何気ない会話で終わるかな、と思ってたら。


「あのね。友達に話しましたよー」

「・・・なんだって?」

「聞きたい?」

「聞きたいけど、怖いかなぁ」

「じゃ、明日話す。あとね、就職の話してた」

「ああ、就職ね」

「なんかねー、いろいろ聞いてたよ。どんな職種が給料がいいとか、最初はいいけど後後上がらないとか。でね、やっぱり、あとあと昇給するところとかじゃないとね、貯めなきゃいけないし」

「貯金?」

「うん、だって、子供たち3人分高校とか大学とか行かせなきゃいけないじゃん?」


あたしは、思わず、大笑いした。

だって、大学生の自分が、子供を、しかも他人の子供の大学の事まで考えて。

悲しいような気持ちにもなってた。


「笑うところじゃないでしょ」

明らかにムカッとしたようす。

「ごめん、でも、うん。あたしは、いいよーっていったじゃん」

「は?りりかさんが大学行くの?違うじゃん。子供たちじゃん。ライラ(長男)たちが大学行くんだから、そのためなんだから。りりかさんがよくても、俺がだめなの」

「そうだけど。平気平気」

「平気じゃないの!!他の家の子供以上に、いい暮らしさせてやる!りりかさんも、専業主婦になって、俺のために家事してくれて。優雅にビーズでも作らせてやる!」



ばかだなぁ。

何をそんなにむきになって。

でも、分かった事があった。


今、あいつが頑張っていられる素が、あたしたち、あたしと子供たち。

あたしと子供たちを・・・って言う考えで、頑張っていられる。

きっと、あたしと別れたら、あいつは、壊れるんだろうなぁ。

放心して、何もしたくなくなって。

今まで頑張ってきたこと、意味ないって、自暴自棄になってしまうんだろうなぁ。


理由がどうであれ、頑張っている、頑張ろうとしている事はいい事なんじゃないの?

あとあと。

あたしと別れたとしても、頑張って就職して、頑張って働いた結果は報われる。



「都内でね。給料がそこそこいいところ、とか考えてる。で、今日あった友達が大手なんだけど。勤め先。紹介じゃないけど、会社訪問見たいのもさせてもらう事にした」

「そう・・・」


あいつは、ぼんぼん育ちで。

誰かに頭下げて、誰かにお願いして、就職する、なんて事、全く考えてなかっただろうに。

友達にお願いして、コネ使ってまで。とか考えているあいつは。

悲しいくらいに、一生懸命だ。





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素直に、出た。

この一生懸命さは、あたしのため。子供のため。



「お礼なんか、言わないでください・・・俺がしたくてしているのに。俺のためなんだから」

「でも、ありがとう、だよ」


ちょっと、沈黙があって。


「愛してます」

「うん」

「言って。りりかさんも」

「言えない・・・恥ずかしいー」

「恥ずかしいじゃないの。言うの!」

「言えないって!」

「じゃ、明日、りりかさんからぎゅーしてちゅーしてから言ってね」

「・・・分かった」






あたしは、あいつに、何をして上げられるんだろう。

これだけ、頑張ってくれてて、精神的に支えてくれてて。

ものすごい量の愛情をくれるこいつに。

あたしは、何をして上げられるのかな。



何もないかもしれない。

何もないと思う。



きっと、それでも、あいつはいいんだと思う。

「りりかさんが傍にいてくれるって言うことだけでいいんです」

なんていうんだと思う。




ありがとうだよ、やっぱ。

こんな、面倒な女引き受けて。

頑張ってくれて。




それと。



ごめんね。



だよ。やっぱ。



2002年07月05日(金) 無理してる?

就活で、面接だとか説明会だとか、いままでだらだらやっていた人間が、いきなり髪を染め、髪を切り、真面目に取り組んでる。

「暑いのに、スーツはホント疲れますー」

なんて、電話が来る。


本当は実家に帰って、適当に家業を継いで、とか思っていたらしい彼には、今の状態、大変なんじゃないかな、と、たまに思う。

あたしと付き合わなかったら、たぶん実家に戻っていただろうし、たとえつきあっていたとしても、別居の話とか出る前だったら、東京で就職、とか考えなかっただろうし。

だいたい、実家の方面に支店とかある会社選んで、実家に住みながら、働いてお金貯めて、経済力つけてから。なんていってたし。

それが、今じゃ、東京で働けて、給料もそこそこよくなきゃ、とか思っている。



あたしが望んだことじゃない。

あたしは、たとえ、別居や離婚しても、頼るつもりはない。

だから、やりたい仕事、してくれていいんだよ?って思う。

あたしのために、なんて責任とかで、将来の事決めて欲しくない。

嬉しい気持ちも、もちろんあるけど、なんだか・・・重い。





無理、してるんじゃないの?そんなの、重いよ。




つい、口から出てしまった。

言っちゃ、いけないって思っていたのに。

こんなに頑張っているあいつに、水をさすような事。

理由はなんであれ、やる気を出しているあいつに。






「無理?何言ってるんですか?」

そりゃ、怒るよね・・・

「重い?そうなんですか?」

ホント、すいません・・・心で止めておくべきでした。

でも、ここまで言っちゃったら、止められないしね・・・



「やりたいこと、やって欲しいじゃん。あたしが別居するとか言い出して、頑張らなきゃって気持ちでいてくれるの、うれしいけど。でも、君の人生をあたしが左右するのは、って思ったり。するんだよね」



あいつは、ため息ついて。


「左右されている、とか全く思ってないんですけどね・・・」

「うん、そうなんだけど。でも、いずれ将来、あの時本当は、違う事したかったんだよなぁとか思われるの、いやなんだ。あたし」

「あのさーーー」

「何?」

「俺が、どんだけ、愛しているかって、分からないもんなの?伝わらないもの?」

「は?」

「俺、なにもかも掛けてでも、捨ててでも、りりかさんのために、りりかさんと一緒にいたい、守りたい、とか思っているわけじゃないんですよ?」

「ああー、うん、そか・・・そんなあたしの事好きじゃないって事なわけ・・?」

「ばっかじゃないの!!?じゃないでしょ。俺のためなんだよね。俺の」

「・・・・」

「俺が傍にいさせてほしいから。そんだけ」

「え?」

「だからね、・・・こんな恥ずかしい事を何度も言わせないでくださいよ・・・俺が、傍にいたいの。俺のために、やってるの。俺がりりかさんといたいから、勝手にやってる事なの」

「うん・・・」

「決して、りりかさんたちを養わなきゃいけないから、とかじゃないの。そんな気持ちはないの。今あるのはね。ただ、俺が離れたくないからって事だけなんですよ」

「そうか」

「そうですよ。それで、りりかさんが辛くなったときとか、頼りたくなったときは、頼ってくれていいし。りりかさんの性格上、一人でやってやるって背負い込むから、傍にいないと・・・ね」

「傍にいないと何?」

「疲れて、崩れそうになって、そのとき他に手伝ってくれる男とか現れたら、流されちゃいそう!」

「ばーか!」

「(笑)冗談ですけどね。りりかさんが愛せるのは、俺しかいないし。いないはずだし。・・・いないよね?そう思いたいんですけど・・・」



だんだん、言葉に自信がなくなってくるあいつに、あたしは、笑ってしまう。


「笑わないでください!かなり切実な問題なんだからね!」

「ごめん、そうだよ。そうだねー」

「まだ笑ってるし。俺は、そんだけ愛してますよって事。男の方から、傍にいさせて、なんて言っちゃう位ね」




きっと、本音だと思う。

でも、きっと、安心させるために言葉を選んで言ってくれているとも思う。


気づいてないだけだよ。

あたしに左右されているんだよ、結局。

自分で決めたとしてもね。

でも、いつか、将来。





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って考えたりさせちゃうの、あたし嫌だなぁ。

きっと、責任もいっぱい、感じちゃっているだろうし。

今は責任と愛情を天秤に掛けたら、愛情が勝つからいいだろうけど。



子供が出来た責任で、あたしと一緒になって。

それで、今こうなっているだんな様と。

あいつをどうしてもかぶらせてしまう。



無理、しないでね。



2002年07月04日(木) 元彼

久しぶりの5連休も、今日で終わり。

また明日から仕事の毎日に戻る。

この連休、いろいろな事を考えたなぁ。って思う。

答えは、出そうで出ない。

昼間は、ほとんど毎日外に出てた。

あいつ以外の人と会うのが目的。





二股掛けているとき、そのとき傍にいるほうに心が揺れる。




あいつが前に言ってた。



あいつと一緒にいるときのあたしは、あいつだけしか見えなくて。

だんな様と一緒にいるときのあたしは、だんな様を見る。


そんな事はないんだけどね。




今日は、元彼にあった。

といっても、大昔の彼。もう13年くらい前の彼。

友達としてつきあって、そのまま友達の延長線でつき会い始めたけど、結局子供だったころの彼。


今は結婚して、新婚さんで、幸せそうだった。

結婚式のときの写真も見せてもらった。



「りりかは、幸せなの?」

不意に聞かれる。

「どう思う?」

「見た目は若くなったように思える。綺麗になったようにも思えるし、疲れているようにも思える」

「で?」



「疲れているほうが大きいように見える」



「そか」





あたしが作ったビーズのブレスレットを奥様にって、渡した。

いやかな?昔の彼女から、なんて。って言ったら、
りりかは、友達の中の友達って知ってるから平気だよ、って喜んでくれた。



あたしの中指に、赤いビーズのリングがついてる。

さっき渡したブレスとは製作者がいっしょとは、とても思えない。

不器用な、細かい作業が苦手な人が、作ったんだなって思わせる。



「それ、りりかじゃないでしょ、作ったの」

「うん。彼」

「彼?だんなさんのこと?」

「ううん、彼・・・・」



あたしは、泣き出して。

ごめんね、ごめんね、といいながら、話を続ける。

去年の12月のお台場の事から。




今思っている事。全部。





そか。そっか。

いいよ、泣け泣け。

泣かないりりかを、こんなに弱くしたやつの事、思いながら泣け。




あたしは、泣きながら、お礼を言って。

そして、泣きながら、笑う。

元彼は、ちょっと怒ったような表情になって。


「考えろよ。もう、頭割れるくらい、爆発するくらい。んでさ、その考える期間がどんなに長くかかっても、いいんだよ。だってさ、すっげーー、大事な事、考えているんだから。りりかだけじゃない。子供たちにもだんなさんにもその彼にも、かかわる事なんだから。勝手に答えを出すな。あせるな。でもさ。迷ったら、俺でもいい、妹さんでもいい、友達でも親でも職場の人間でも、なんでもいいから吐き出せ。溜めるな。思いを」

って、言って、あたしの頭を叩いた。


「叩くなよー」

「うるせー、ブス」


2人して、吹き出した。

タイムスリップして、あのころに戻ったような感覚だった。




「迷路だな。りりか見てると思うよ。人生は迷路だよ」

「うん、そうだね」

「でも、迷路やってるじゃん?つき当たりで行き止まり。どうする?」

「来た道戻る?」

「そうそう。来た道戻って、また新たな道、通るべ?」

「戻ったりしていいものなの?」

「いいんじゃねーの?同じとこで、行きどまっちゃったって、どうしようどうしようって、なるなら、意味ないじゃん。戻ってやり直すしかないじゃん」

「なんか・・・そんな風に言うの、似合わない」

「ばーか。ま、俺の場合は行きどまったら、その壁、越えちゃうけどね。壊すとか登るとかして(笑)」

「らしい!」

「だべ?戻ってるくらいなら、壊して進むね」

「壊したら、岸壁だったら?」

「ううーん・・・泳ぐ!!!なんたって、海育ち!」

「かっこいいー」

「逃がした魚はでかかったぞー!!なんてなー」








だいぶ、軽くなった。

軽くなった心で思ったのは。





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あたしはメールした。

「あなたに、今凄く、会いたいんだ」



2002年07月03日(水) 暗闇

朝から貧血で、ふらふらしてた。

でも、友達とランチに行く約束してたから。

久しぶりに会う友達だったし、あたしの事も凄く心配してくれてたから、頑張って行った。

ランチの最中にあいつからメールが来た。

就活で会社説明会に行っているらしい。

頑張っているなぁっておもう。



友達と別れた後、気分もよくなったし、ビーズの本を買いに、デパートに行った。

子供たちの水泳の授業に使う、バックも買いたかったし。

バック買って、本を選んで、さぁ、保育園のお迎えに・・・・と思ってエレベーターに乗り込んだとき、なんだか周りが暗い。電気が切れているのかな、切れ掛かっているのかな、位に思ってた。


エレベーターが目的の階について、ドアが開いたとき。

そこは真っ暗だった・・・・

え・・?何が起こっているの?

火事?何?停電????

今まで薄暗かったエレベーターの中も、すでに真っ暗。

呆然として、突っ立ってた。



「降りないんですか?」

後ろから人の声がする。でも、ずいぶん遠くから。

あたしの目だけが変なんだ、と気づいた。

「お、降ります・・・」

答えるのがやっと。

本能的に、前に進めば、ぶつからないと判断して、恐る恐る進んだ。



後ろでドアが閉まる音がした。

あ、降りたんだ。

そう思ったとき、意識が遠のいていくのが分かった。

必死で手を延ばして、壁を探す。

倒れちゃだめ、倒れちゃだめ・・・



壁が手に触れて、あたしはそこにより掛かった。

目をきつく閉じた。

開いてても、閉じていても、真っ暗な事は変わりない。

どうしよう。視力がなくなっちゃったのかな。

何かで聞いた事がある。

精神的なストレスで、視力を失った人の話。

どうしよう、どうしよう・・・・・・






どれくらい、そうしていただろう?




周りのざわめきが聞こえてきた。

「大丈夫ですか?」

ゆっくり、目を開ける。

OL風の若い女性が、ぼんやり見えた。


・・・よかった。見えた。


「大丈夫です・・・すいません」






ふらふらした足取りで、駐車場に向かう。

ドアを開けて、車に乗り込む。

深くシートに腰掛けたとき、普段余り汗をかかないあたしの額から胸から、びっしょり伝ってくるくらいの汗に気づいた。




怖かった。

このまま、何も見えないままになったら、どうしようと思った。

助けて。お願い、助けて!

何度も、心の中で叫んだ。




そして、あたしが真っ暗な闇の中で、一番先に助けを求めて、思い出したのは。





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これが、答え?



2002年07月02日(火) 今思う事、だらだらと。

だんな様は優しい。

最近、ものすごく優しい。

あたしが家にいる事を、ものすごく嬉しそうにする。

あれこれ、手伝ってくれたり、話しかけてきたりする。



なのに、あたしは。



だんな様が優しくても、話しかけてくれても。


全然嬉しくない。



うまく行かないなぁっておもう。

この状態が、もっともっと、前にあったら。

せめて、あと1年くらい前になってたら。



あたしたち夫婦は、きっと変わった。

今のような、こんな状態になっていなかったはずだ。


こうなってしまった二人は。

修復できないのか。

あたしが、しようとしないからか。

しようとすれば、あたしたちはまたうまく行くのか。



努力すれば。

あたしたちは、また戻れるのだろうか。






そんな風に、最近考える。

口に出しているわけじゃない。

なのに、あいつはなんとなく感づいている。

だから、不安がる。

そして、会いたい会いたいって言う。





あたしは、どうしたいんだろう?

いろいろな事、考えるたびに判らなくなる。




だんな様と別れたくないの?

あいつと一緒になりたいの?




分からない。


答えをあせらないで、出したい。

でも、時間を掛けて考えていいものなのか。



なぜだか、最近はあいつと会わないでも平気だし。

かといって、だんな様と一緒にいる事はやっぱり苦痛だし。

一人になりたいって思うほど、強くないし。





考えたくなくて、ビーズに逃げる。

黙々と、ビーズをつなげて、それ以外の事は、頭から出すように。

おかげで、ビーズはどんどん上達している。




疲れているのかもしれない。

いろいろな事が起こった一週間。

それで、あたしは疲れているのかもしれない。



心の中と頭の中が、これ以上悩みや考え事を入れないでって、ストップ掛けているような感じ。




何も考えないで、薬にも頼らないで、ぐっすり眠りたい。

起こされることなく、ぐっすり眠りたい。

自分から自然に目が覚めるまで。







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2002年07月01日(月) 大事なもの

今日、あたしの妹と、あいつと、三人であたしの浴衣が出来上がったと言うので、取りに行った。


浴衣を取りにいった後。

3人でレストランに入る。

いろいろな話で三人、盛り上がって、1時間半もいて。



ここに来るとお約束のモロゾフのチーズケーキを買って。



それから3人であいつの部屋に向かった。

妹に着方を教えてもらうために。


着物よりは全然簡単だけど、やっぱり一人でやるのは難しい。

「ううーん。これ、あたしひとりで着れるのかなぁ」

「平気だよー。私も一人で着れるんだから」

「出来そうもない・・・ね、花火に行くとき、浴衣じゃなくていいよね??」



ニヤニヤしながら、見ていたあいつに聞いて見た。

「だめに決まってるでしょ。俺も手伝うから!!」

「ええー。だってー・・・」

「そうだよ、Hちゃんも、楽しみにしていたんだから!ねぇ?」

「うん!そうだよ。だから、だめだよ、服で行くなんて」


2人に集中攻撃を受けるあたし。



そのあと、あたしが持ってきたビーズを三人でして。

黙々と三人でやっているかと思えば、バカ話に花が咲いたり。

なんだか、こんな光景は。



おかしいよね。


お姉さんとお姉さんの不倫相手と。

不倫相手と不倫相手の妹と。

不倫相手と自分の妹と。


こんな三人、おかしい。




妹とだんな様はこんな風にいっぱい時間を使って遊んだことない。

年が離れれているせいもあるかも知れない。





でもね。


きっと、伝わるんだと思う。





だんな様はあたしの親や兄弟を好きじゃない。

うざいと思っている。

だから、妹とだんな様とあたしの3人で、買い物に行くとか、今まで無いし、三人でこんな風にずっと話してばかり、なんていう事になった事がない。





あいつは、あたしの親にはあった事はないけど。

妹の事は、とても大事にしてくれる。

逆に甘やかせるなーってあたしに言われるくらい。


前に、終電がなくなって困ったんだ、と言う話を妹がした。


「電車がなくなった?なら言ってよ、迎えに行くから」

と、あいつ。

「いいんだよ、終電まで遊んでいるこの子が悪いんだから。逆に説教しなきゃ」

と、あたし。

「もちろん、説教はするよ。でも、なくなったんだから、仕方ないじゃん?歩かせるのも危ないでしょ。車の中でゆっくり説教する事にして、とにかく迎えに行くでしょ」

「甘い!!!!」

「いいの。甘くても何でも。りりかさんの次に大事な女の子なんだからね」





こう言う思い、伝わるんだと思う。

だから、妹はあいつが好き。

応援もしてくれる。

「私、Hちゃんの味方なんだー」

なんて言って来る。





「もしも。お姉ちゃんとHちゃんが別れたら。別れても、私はHちゃんと友達でいるよ」


なんて、言う。





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でもね。

そうしたのは、あなたの態度なんだよ。

気づいてる?




あたしを大事にしない。

あたしの家族も大事にしない。


違うか。


あたしを大事に出来ないから。


あたしの家族も大事に出来ないのか。




あいつならきっと、大事にしてくれるね。

自分の子供じゃない、ただ、あたしの子供と言うだけで、すべてを背負おうとしているんだから。

あたしの子供・・・ってことは、だんな様の子供だと言うこともあるわけで。

それは、あいつにとっても屈辱的な事なわけで。


そんな事、気づいているくせに、頑張って5人養うぞーなんていって。



そんな人だから。


あたしが大事にしている、妹や、家族を。

あたしと同じ位に。


あたし以上に。



大事にしてくれる。そう思う。


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