2003年06月30日(月) |
驚愕!朝日がシビリアンコントロールを否定か? |
今日は4首UPしました。 更新が1日遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
◆ 実戦を知らず生まれし代議士の戦争論議に不安持ち聞く (相模原市 中村健次 島田修二選)
※「実戦を知っている代議士が戦争を論議すれば安心だ」という意味の歌のようです。それなら国会議員に兵役あるいは自衛隊での訓練を義務付けましょう。 いやー、時代は変わったものです。非武装中立を標榜していたはずの朝日が、国会議員が実戦を知るべきだと主張するなんて。さすがに国会議員の9割もの賛成で有事法案が可決されるご時勢です。・・・シビリアンコントロールはどうなったのでしょうか。
◆ 戦争を有事と言い換え有事の日に備うる法のものものしきかな (橿原市 神山剋也 島田修二選)
※サヨクの聖典・広辞苑(岩波書店)では「有事」=「戦争や事変など、非常の事態が起こること」、「戦争」=「武力による国家間の闘争」とあります。ちなみに「事変」=「警察力では鎮定し得ない程度の擾乱。国際間の宣戦布告なき戦争をもいう」です。「戦争」より「有事」の方が意味が広く、法案の内容を表すのにはるかに適切であると思われますが。何で「戦争」しか使ってはいけないのでしょうか。おそらくこの人は、諸般の事情により知っている日本語の語彙が乏しいため、軍隊を動かすものは全部「戦争!」としか言えないのでしょう。
◆ この構想のいずくに私はおかれてるミサイル防衛の記事を読みいて (新潟県 細野ヤエ 近藤芳美選)
※ずいぶん自意識過剰な歌ですね。ミサイル防衛構想に自分の名前を記載しろとでも? それにしても「いずくに」「読みいて」などとカッコつけた文語を使う一方で「おかれてる」などというくだけた口語を使ってちゃ、歌として失格。
◆ テキサスの軍需産業活況と次なる戦争なくてはならず (東京都 志摩華子 島田修二選)
※この人も常連で、一貫して反米・反ブッシュです。
2003年06月23日(月) |
修学旅行ネタ競演 朝日vs日経 |
相も変わらず有事法制がらみの政治批判ネタが続いています。が、今週は数が少なく3首のみ。
◆ 戦争からサーズへ移る世の中を軽い政治がすいすい泳ぐ (横須賀市 梅田悦子 近藤芳美選)
※歌の意味がよく分かりません。有事法成立を批判したいだけならまだ分かりますが、SARSで日本の政治の何を批判したいのでしょうか。ともかく政治が軽くてフットワークの良いのは素晴らしいことです。重要な法案も基地外サヨクの妨害に遭うことなくどんどん成立して、日本が国民を護れるまともな国になっていけるのですから。
◆ 子に銃を向けられし時銃なくば子を護れぬか有事法成る (石巻市 阿部妙子 近藤芳美選)
※ここまで決意の固い方も珍しいですね。自分の子供に銃を向けられても、この人の手にかかれば銃無くして子を護れるのだそうです。いや〜素晴らしい、我々一般人にぜひともお手本を示してもらいましょう。
春の修学旅行シーズンを詠った歌。
◆ こんなにも平和を語る子等がいて修学旅行のあとの教室 (柏原市 山田範子 近藤芳美選)
※作者は大阪の教師。大阪の公立小学校6年生の修学旅行は広島だそうです。行きの新幹線で鶴を折るんだとか(「私がおんな」様よりの情報)。大阪の小学生って大変なんですね。小学生時代を大阪で過ごされた読者の方々には、心より御同情申し上げます。
修学旅行ネタでは、日経にこんなのが。
● 修学旅行の中止に肩を落としたり孫は中国の地図をひろげて (北九州市 田村昇 岡井隆選)
※朝日なら間違いなく「韓国の地図」だったでしょうが、日経は中国様のようです。これまでさんざん中国投資を煽ってきた日経ですが、SARSで中国様の実情が知れてしまったのには相当衝撃を受けたのでしょう。日本を旅行していたSARS感染台湾人医師の勤務先の病院の記者会見で「てめーらに中国を批判する資格があるのか」と詰問した人民日報経済欄日本支局こと日経ですが、朝日と同様短歌欄で中国様を擁護する作戦に出た模様です。・・・それにしても実につまらない歌ですね。はあ、だから何だ?という歌です。
2003年06月16日(月) |
「いつの間に有事法制成立」だと@無知なフリするブサヨ |
今日は眠くてたまらないので、細かくは見られません。 有事法制関係がどーっと出てきたので、それらのみUP。
まずは典型的なブサヨの反応。
◆ いつの間に国の矛先(ほこさき)変わりゆくいいも悪いも掴めぬうちに (新発田市 和田桃 島田修二選)
※「いつの間に」って・・・? アンタが時事に疎くて気づかなかっただけでしょ。ちゃんと新聞読んでたのか? 日本をとりまく情勢が変化する中、政府でも国会でもさんざん議論を重ね、ちゃんとその過程は公開されて報道もされてたでしょうが。その結果、議員の9割の賛成で決まったのが有事法案ですよ。
他にはこんなの。
◆ 滴(したた)れる森の緑は人間に戦争というもの考えさせる (新座市 中村偕子 島田修二選)
※「人間」はあなただけではありません。私どもも人間ですが、森の緑を見て戦争のことなど考えません。
◆ 君は君我は我なり有事論辛味効かして素うどん啜る (飯田市 熊谷茂雄 島田修二選)
※この歌も古朴堂さんが解説してくださいました。ありがとうございます。 http://www1.plala.or.jp/kobokudo/katakoto_03.html ・・・これは終りに(涙目)を付けるとよくわかると思う。つまり有事論を戦わせていたのだが論破されたので、「君は君我は我なり」と強引に結論を着けはしたものの、悔しくて涙が出てきたので、うどんに「辛味」を「効かして」誤魔化したと。しかし何故「素うどん」なのかというとよくわからないが(一杯のかけそばを思い出したりするが)おそらく自分はブルジョアではないということを強調したいのではないかと思う。素うどんを食べるようなプロレタリアートのボクが負けるなんてマルクスの嘘つき世の中間違ってる。そして涙や鼻水と一緒に「啜る」わけである。 ・・・・・泣いてるね君、でも同情はしないよ。(whhh
◆ 有事法の歩み見守り「無言館」を文学散歩の企画に加う (埼玉県 中里史子 馬場あき子選)
※「無言館」はこれね。
今週・来週と近藤芳美が休みだそうです。
さて、ようやく有事法制ネタが出始めました。
◆ 切々と憲法九条の由来説く田英夫氏の髪におく霜 (上越市 三浦礼子 馬場あき子選)
何と、つい先日の国会で小泉首相から「私は奴隷の平和は選ばない」と答弁されてマトモな反論一つ出来ずタジタジになっていた田英夫をさっそく礼賛です。拉致事件に否定的な発言を繰り返して北朝鮮を擁護し続けた極悪人!
◆ 遠き日の有事に沖縄守りしやガマの奥暗く骨の哭き給う (神奈川県 宮島郁子 馬場あき子選)
【選者の評】太平洋戦争最後の激戦地沖縄での<有事>認識が問われている。ガマの奥で惨死した多くの人の、もう少し早い戦争終結への努力を求める声、さらには<有事>そのものを回避する声を、ぼろぼろの遺骨の鬼哭の声として聞いているのだろう。
イラクネタ。
◆ 正義とう語の意味ゆっくり変わりゆく人の性格変わりゆくごとく (町田市 宮沢洋子 島田修二選)
【選者の評】時代の変化が確実に個人に及び、それぞれの作品に反映している。正義という言葉のあいまいさは、イラク戦争でますます性格を変えたが、個人の性格が変わることになぞらえている。
※この歌のどこから「時代の変化が確実に個人に及び」という解説が出てくるのかさっぱり分かりません。この歌のどこに個人的事柄が表現されているのでしょう。私には単に、短歌の形式を借りたサヨクのスローガンにしか思えません。「時代の変化が確実に個人に及び」と言うのなら、普通の日本人にとっては、イラク問題ではなく北朝鮮の拉致事件によってではないでしょうか。
◆ 投下せし爆弾ほどの荒廃をおもく抱きて空母帰り来 (さいたま市 斎藤智明 島田修二選)
◆ どの国もイラクの油求めおり被爆の油井に吹く砂嵐 (兵庫県 五熊きよこ 佐佐木幸綱選)
※「被爆の油井」とは、劣化ウラン弾が使われたことを言っているのか?
◆ 一輛が五億円との戦車なりさらに高価な兵乗せて征く (八王子市 相原法則 佐佐木幸綱選)
※人の命は五億円より重いと言いたいらしいです。何とも陳腐な表現です。ちなみに以前載っていた歌によると、この人の息子は40歳過ぎているのに結婚していないそうです。
反原発ネタ。
◆ 曇りふかくなまり色せる港内に核廃棄物積む船ひとつ泊つ (福島県 東海正史 佐佐木幸綱選)
※選者評曰く「核廃棄物をうたった歌が今週は多かった」そうです。いま日本人にとって最も話題の船は公開された不審船とか万景峰号とかじゃないのですかね。それに関する歌が1つもない代わりに、こんな歌を載せているあたり、普通の日本人とは相当感覚がずれていますな。
6首UPしましたが、うち4首がイラクネタ。そんなにイラクが気になるんですかねえ。日本人にとっていま一番ホットな時事ネタは北朝鮮とか有事法制とかじゃないの? そういえば有事法制反対ネタまだ〜?
◆ 人命は修復できないというカード持ち喪服の人ら立つ空母帰れば (横須賀市 梅田悦子 近藤芳美選)
※そうそう、人命は修復できやしないよ。フセイン政権下で虐殺されて、最近になって大量に見つかった一万だかの遺体の人々も戻ってこないよ。イ毎日新聞のゴミ記者が爆殺したアンマンの空港職員さんも帰ってこないね。朝日に煽られて北朝鮮へ帰った数十万の在日朝鮮人も戻らぬ人となりましたわ。 拉致した日本人帰せというカード持って朝鮮総連の前に立ってみなよ。
◆ 両腕をふきとばされ体焼かれなお笑みみする児よ戦争を憎む (兵庫県 青田綾子 近藤芳美選)
※朝日歌壇常連のこの作者、「兵庫県加印教職員組合」の活動家。
◆ モノクロの義足の写真は訴える正義も神もなし戦は戦 (長野県 乾百樹 馬場あき子選)
◆ 戦場を翔ける一羽の「青い鳥」イラクの少女は涼やかに描く (川崎市 松並善光 馬場あき子選)
原発ネタも。
◆ 予告なくわれらにせまる脅威あり再稼動する原子炉の皹(ひび) (福島県 東海正史 馬場あき子選)
※予告なくわれらにせまる脅威あり核搭載する北のミサイル
こんなのも。
◆ 慶州の石窟庵の石仏の額の玉の白き輝き (兵庫県 北林稔 佐佐木幸綱選)
※6月6日、朝日新聞の記事 『SARS発生ないのに韓国への旅行客激減』 旅行者が減ったのはSARSのせいばかりでなくて、もっと他に原因があるだろーが。W杯での嫌韓感情の高まりによって激減した韓国への旅行を、こんなところで必死に宣伝する朝日w。googleの結果、作者は兵庫県高等学校教職員組合の活動家と判明。
|