あたろーの日記
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2003年08月31日(日) 引越し引越し。

 久々に日記を書きます。サボってばかり、すみません。
 
 ここのところ帰宅後毎日ダンボールに家財を詰め、今日はほぼ1日中荷造りに精を出して、しまいには腰を痛めてアタタタ言って今休んでいた。
 ここが終わったら今度はあっちのコーナー、その次はあの一角・・・と、ダンボールを積み上げられる場所を確保しながら部屋を片付けて。それと同時に不要なもの、着ない服などは、心を鬼にしてぼんぼんゴミ袋へ。1年以上着ていない服は思い切って捨てる。雑誌はこの前沢山ゴミに出したはずなのに、本棚の奥にまだ眠っていた。あーうんざり。
 今より確実に狭い新居。押入れは大きいけど、それに甘えてたらモノは減らない。何のための引越しか。モノを減らすためでもあるのだ。と、カラーボックスや棚を処分すべく、区に粗大ゴミ収集依頼をした。いらないものをあれこれピックアップしたら、回収費用で3000円以上になった。買換え予定の冷蔵庫、壊れて不要になった洗濯機は引越し業者で回収してもらえるけど、それも今は家電リサイクル法で定められた金額(3〜4千円?)がかかる。モノを買うだけでなく、処分する時もお金がかかる。それも結構な額になる。これからは買うときは処分する時のことも考えて買おう。
 
 昨日は杉並から巣鴨の新居まで自転車で行ってきた。地図帳見ながら行ったはずなのに、ぜんぜん逆の方向へ行ったり迷いに迷ったりで結局往復5時間以上かかってしまった。私の方向音痴、重症。
 大家さんと話して、部屋の細部の寸法測ったり網戸のサイズ調べたりして帰宅の途につくも、また迷う。杉並に帰り着いたのは夜11時。電車に乗ればよかった。。
 新居には窓はあれども網戸がついてない。エアコンは当然ないので、入居する日になんとしてでも網戸も取り付けしてもらわねば。ネットで調べたり、巣鴨の建具やさんに行ったりして数件比べたが、網戸って高いんだ。新規取り付けが1枚だいたい1万円。窓2つだと2万円。台所とトイレにもあるから・・・うわ。とりあえず最初は居間の2枚だけにしとこう。
 それから畳が結構古いので上に引くい草シート買わないと。あとカーテンかすだれ。すだれにして純和風の部屋にしよう。あー小さい冷蔵庫にガス台も。家賃が安くなるのはいいけど、どのみち引越しにはお金がかかる。なんでやねん。あー銀行とクレジットカードの住所変更もせんと。そこまで手が回らん。
 
 もーつかれたー。
 今日は寝ます。
 今週が勝負だ。
 


2003年08月29日(金) ちょい日記さぼりです

このところ夜時間がなくて日記さぼり気味です。
ちょいとご勘弁をー!


2003年08月24日(日) あぢい。

 引越しの日取りも決まり、数社の運送業者から見積もりを貰い、安くて電話応対の感じのよさそうなところに決めて、それからNTTの電話移設工事の依頼等々、今日はあちこちに電話したり、荷物を整理したり。。。まだまだ終わらない。珈琲タイムが多すぎるのかも(笑)。
 そうだ、新居の1階に住む大家さんに引越し日を伝えておこう、と、電話する。大家のおばさんから、私の契約した時は空き部屋だった隣室に、もう新しい住人が来て住んでいると聞いた。どっひゃー。先を越されてしもうた。北海道から来た男性だそうで、さすがにこの暑さに参っているそうな。エアコンないからねー(笑)。なんか気の毒。引越し日を伝えてすぐ切るつもりが、大家さんと世間話が始まってしまった。おばさん超話好き(笑)。他の部屋に住む人の勤めてる店とかなんて、聞かなくてもいいっていいって。生活サイクルも教えてくれなくてもいいよーもう。。ということは、私も逆の立場になりうるということか。。。まあ、今までわりと近所づきあいがドライだったせいもあり、最初は違和感あるかもしれないけど、やっぱ顔の見える密な付き合いの方が安心といえば安心だよな。人情があっていいかも。それが巣鴨なんだよねきっと。。。それに、大家さんがちょくちょく覗きに来るほうが、部屋綺麗にせざるを得ないから、私にはいいかもねー。
 こんないい天気に自宅に閉じこもっているのは勿体ない・・・と、夕方ポタ子に乗って散歩コースをサイクリング。川沿いの緑地を、木立の中を、1時間かけてゆっくり漕ぐ。うだるような暑さだったけど、自転車の上で当たる風は穏やかで気持ちいい。今年はほんとに短い夏、気の毒なセミ達が必死に鳴き続けている。何年も土の中で準備してきて、地上に出たのが今年だったとは、なんと哀れなんだろう。・・・次第に汗ばんできて、有酸素運動してるって実感がわく。この緑地に来るのもあと何回だろう。。ふと、センチな気分になる。巣鴨に行ったら行ったでまたいいお散歩コースが沢山見つかりそうだけど、川沿いのこんな気持ちいい、緑の沢山あるサイクリングコースはなかなかないんでは?あるといいんだけどなあ。。ポタ子、一緒に見つけようね。


2003年08月23日(土) 無防備なネット歩き

 このところウィルス関連のニュースがメディアを賑わせていて、ネットの世界の怖さを見せつけてくれている。
 私の働いている会社はIT企業。社内では日頃から各人使用のPCのWindowsのアップデートやセキュリティソフトのファイル更新等を頻繁にするようにとか、セキュリティに関して何かとうるさいほど指示が回り、また個人個人のセキュリティに対する意識も高いため、社内PCに関しては鉄壁の守りといったところ。でも顧客のほうのトラブルで今週は皆超忙しかった。不眠不休、終電組徹夜組、飲まず食わずで働きづめの人も多く、当然通常の業務どころではなかった。一部の人のちょっとの気のゆるみでウィルス感染し、ネットワークに障害が出てしまうと、今はどの企業でも仕事ができなくなってしまう。社内外との連絡、会議、経理処理、物品購入、勤怠管理、来客管理・・・今は朝出勤してまずPCの電源を入れないと、仕事が始まらない。なーんにもできない。あまりにもコンピュータに依存しすぎている社会。でも、今更電卓叩きながら紙の伝票めくった時代まで戻れない。。。
 
 なんて知ったかぶって書いてる私なんか、実は以前社内で一部の人間が引っかかったニムダウィルスに、やっぱり引っかかった中の1人。あれは1年半位前だったかなあ。それまではなんと、恐ろしいことに、自宅のPCに、まともなセキュリティソフトを入れてなかったような気が。今考えるとホントに怖い。自宅のPCよく感染しなかったもんだと思う。当時はまだWindows95を使っていたのだけど、アップデートの重要性も知らず、ダイヤルアップユーザのため、電話代節約したくて更新かけたりした覚えもない。
 
 今はもちろん、自宅のPCも会社と同じようにWindowsとセキュリティソフトの更新を頻繁にチェックして最新のバージョンが入っている状態にしているし、ソフトのログも一応確認している。ブロードバンドにしてから結構攻撃されているのが分かる。ウィルス関連のニュースも毎日目を通す。1年半前までのような、家に鍵を掛けずに遊びに出るような恐ろしく無防備なことはもう絶対できない。先日なんか、たまたま訪れたサイトにウィルスが待ち構えていたようで、セキュリティソフトの警告がなければ危うく感染するところだった。やたらめったら出歩くもんじゃないと思った。

 幸い、会社にはその世界のプロばかりいるから、分からないことがあるとちょくちょく聞いている。シロウトのおバカな質問にも丁寧に答えてくれるのでありがたい。今の会社に来ていなかったら、私のPCはとうの昔に動かなくなっていたかも(笑)
 今、家電売場でセキュリティソフトの売れ行きが通常の何倍にもなっていて、品薄のところもあるとのこと。え?まさか、みんな、このウィルス騒ぎになってから慌てて導入しようとしているの?じゃ、今までは無防備のままインターネットしてたの?・・・とてもとても、そんな恐ろしいこと信じられないけど、以前の私もそうだったんだよなー。


2003年08月20日(水) 秀の湯

 なかなか暑くならない東京なんだけど、自転車こいでると次第に汗がにじんできて、信号待ちでストップするとドッと全身塩水女である。
 馴れないサドルでまだお尻もちょっと痛い、片道14キロはさすがにちょいきついけど、渋滞の車の横をすりぬけたり、新宿の高層ビルの真下を走っていくのは最高に気持ちいいです!
 
 夜、ちゃりんここぎながら噴き出す汗。頭の中にあるのは、銭湯の大きな湯船。熱いお湯。リュックに銭湯セットが入っているので、途中で銭湯に寄ってひと風呂浴びるのが最高の楽しみです。
 自宅から少し遠い銭湯も、ちゃりんこならすぐ行けるので、銭湯の守備範囲が広がった。今夜行った銭湯は杉並の「秀の湯」。薬草風呂はホントの生薬が袋ごと入っていてお湯が黄色。薬草の匂いの中であまりの心地よさにむせ返りそう。浴室の隣には露天風呂がついていて、ドアを開けると小さな岩風呂。お湯の温度も丁度良くて、浅いところに座って30分近位、夜風に当たりながらくつろぐ。もう極楽極楽。頭の中のもやもやも、ここで湯気とともに空に昇っていくみたい。
 ここの銭湯は人気があるみたいで、他の銭湯に比べると混んでるような気がした。
 あー気持ちよかった。。。


2003年08月18日(月) ダンボール・ラプソディ

 朝がばっと起き上がって、窓の外を見て、さっそくがっかりした。
 路面が濡れておるではないか。
 パソコンの電源を入れて、天気予報をチェック。
 今日ずっと、降水確率40パーセント前後。
 ・・・今週はずっと晴れるという予報ではなかったか。
 コンニャロ。

 雨が降って自転車に乗れないのを文句言っている私はとっても恵まれてるほうで、世の中この異常気象で大きな被害をこうむっている人沢山いるんだよなあ。花火大会軒並み中止で、酒屋さんもがっくりだそうだ。農家の人も大変だ。海の家も経営が成り立たない。夏らしい夏を知らないまま今年も秋になっちゃうのかなあ。

 会社にいても、まだ未練がましく窓の外を見る。何度も。
 ・・・雨朝降ったきりじゃん。
 1日中曇りじゃん。
 ポタ子に乗って来ればよかった。
 コンニャロー。

 残業を急いで切り上げて、電車に乗って、駅前の西友の9時閉店間際に駆け込む。店員さんに、引越しに使いたいのでいらないダンボールをくれるよう頼むと、店内を一緒に見て回ってくれたんだけど、あいにく使いものにならない形にカッターで解体されたものばかり。で、地下倉庫に探しに連れて行ってくれることになったのだけど、もう閉店。行ったらエレベーターが止まって上がって来れなくなるかも、ということで、断念。でもなんの得にもならないお客の頼みを聞いてくれようと親切にしてくれた若い店員さん、ありがとう。
 うーん、でも、一番ダンボール入手できそうな西友が駄目となると。。。
 後日また貰いに行けばいいんだけど、今日は自転車に乗ってないし、雨降ってない、しかもダンボール抱えて帰るためにリュックで来たのだから、ここはなんとしても少し調達して帰りたい。
 で、商店街をキョロキョロしながら家に向かう。
 遅くまであいている八百屋さんの店先に少し積んであったので、おばさんんに聞いたら、「こんなのだよー。八百屋のダンボールはほれ、みんなこんな風に真ん中があいてるんよ」とのこと。見ると、あ、ほんとだ。組み立てると見事に真ん中あいてる。そういえばキャベツとか、箱から頭だしてるもんなあ。。
 んー。手ぶらでは帰りたくない。平日1箱ずつでも詰めていけば休日少し作業が楽になるはず。
 そんな風に歩きながら、その後、新規開店作業中のおすし屋さんの店の前に積んであったマヨネーズの箱とか、コンビニの脇に重ねてあったスナック菓子やカップラーメンのダンボールをかき集め、帰宅する頃には6箱位調達できました。

 でも持ってくるだけで疲れたので今日は早く寝ます。
 
 


2003年08月17日(日) ポタ子とともに。

 昨日はまあなんておセンチなあたろーさんだったんでしょ。
 恥ずかしいから昨日の日記消そうか思ったけど、今更なんだからやめときました。今日は気を取り直して。
 
 2日もざあざあ雨の音聴きながら家に閉じこもっていると、さすがに気が滅入ってしまう。天気予報何度も調べて、今日は曇りがちだしということで、ようやく自転車に乗って出かけた。
 愛車の名前は「ポタ子」に決めた。
 ポタ子の「ポタ」は「ポタリング」から。「ポタリング」というのは、自転車でぶらぶら散歩することを言うそうだ。
 まだ自宅から会社まで自転車で行ったことがないので、ポタ子に乗って今日は会社まで行ってみることにした。2月に一度、会社から歩いて帰宅したことがあったのでルートは把握してるんだけど、実際自転車で走るとどんな按配だべ、と思って。
 ただ、ルートもいくつか選択肢があって、車の通行量の多い大きな道路を行くか、住宅地の中や細い道をぬって近道を探すか、それとも川沿いの緑地を森林浴しながら行くか迷うところ。川沿いがいいけれど、大きく蛇行しているために走行距離が長くてロスが多いので悩む。。。と思いながら今日は川沿いを走る。
 が、もうすぐ杉並から中野に入るというところで、雨が降ってきて、仕方なく引き返してきた。自転車って、細かい雨でも辛いのね。顔にバチャバチャ雨粒が当たる。。
 
 川沿いの緑地はジョギングやウォーキング、犬の散歩、サイクリングする人が沢山いて、私の好きな散歩コースだ。トランペットの練習をする人もいる。サッカーや野球も。・・・以前、私も三味線の練習しようかと思ったけど、さすがに注目浴びそうで、やめた。うまいなら、駅前でよく耳にする津軽三味線の人みたいに人前でやってみたいんんだけど、とうてい無理。でも、木々の緑の中を心地よく流れていく音楽っていいな。公園でトランペット、カッコイイよね。

 帰宅後、やっと、やっと、引越しの荷造りをやりだしたのでした。
 5箱。やっとー。でも、ちょっとだけ、気持ちがすっきりした。
 明日からもっと頑張らねばね。
 ・・・それにしても、西友で貰ってきたダンボールは、マルちゃん焼きそばのばかりだ。もうちょっと大きめのものを調達しなきゃ。
 


2003年08月16日(土) なんで落ち込むのかよく分からないけど

 また雨だ。
 つまんない。外出できないなら家の中で引越しの準備すればいいんだろうけど、ついだらけてしまう。まだダンボールに何も詰めてない。来月の第1金曜に引っ越そうと思っているのに。
 なんだか、ちょっとウツ気味。
 
 今年はなんだかヘンな年だ。
 イラク攻撃。凶悪犯罪。電力危機。寒い夏。水害。土砂災害。NY大停電。ウィルス騒ぎ。ヨーロッパの猛暑と森林火災。エトセトラ・・・
 今年だけがヘンな年じゃないのかもしれないけど、やっぱり尋常な年じゃないような気がする。ちょっとやそっとのニュースでは驚かなくなっていく自分が怖い。
 でも、そんなこと言いながら自分の毎日はなんとかフツーに進んでいるんだから、文句言うなって感じはするんだけど。

 近い将来こうしたいなあとか、こうありたいなあという生活は頭の中に描いているのだけれど、ときどきそれがただの幻想で終わってしまうんじゃないかと思って気持ちが沈んでしまうこともある。今の自分の毎日を見ていると、今日は昨日の、明日は今日の自分の行動に見合った1日にしかならないんだよなあ、と、実感としてあるから。別に大それた夢や目標があるわけでなく、特に努力を重ねたり人と違うやり方を模索するのでもなく、ただひたすらに自分のしたいことを楽しんで続けていけばいいだけなんだけど。
 いや、甘えだな、そんな風に考えるのはきっと。目の前にある小さなハードルをひとつひとつ飛び越えていくだけの根性もないくせに、将来がどうなるかを不安がるのもいい加減にしろと自分に言おう。恵まれた環境にいるくせに小さなほころびをいつまでも見つめて落ち込むのはやめよう。

 でも、やっぱり、ときどきは疲れたり落ち込んだりするんだよな。で、立ち止まると、自分がどっちの方向に向かっているのかてんで分からなくなって、なおさらへこむ。その場に座り込むか、無鉄砲に駆け出したくなる。
 
 たまには誰かに素直に甘えてみるのもいいのかな。


2003年08月14日(木) さむい

 雨の音で目覚めた。
 布団の上で激しく外に打ちつける雨音を聞きながら、今日は電車だ・・・とがっくりしてた。
 
 会社にいても、しょっちゅう窓の外に目が行く。
 なんでこんなに降ってばかりなの?
 ネットの天気予報を見る。
 土曜までしっかり雨マーク。
 せめて曇りか小雨になって欲しいなあ。
 明日の金曜は、1日だけ夏休みとることにした。
 土日と合わせて3連休だけど、引越しの準備もそろそろ本気でやらなきゃね。ぶらぶらしてばかりいられない。
 と言いつつ、頭の中はすでに自転車でどこ行こうか、そればかり考えている。
 
 会社を出る。そばを歩いていた女性が「さむーい」。嘘ぉ、今何月だと思ってるのよぅ、と一瞬思ったけど、すぐさま自分も寒さを感じた。
 ぶるっとして、腕組みしながら歩く。
 8月の半ばだよね?今。
 まるで10月?? 
 夏はどこへ行っちゃったの???


2003年08月13日(水) MTBファーストライド

 仕事の帰りに新宿のジョーカー本館http://www.jitensya.co.jp/joker.htmlに寄った。一昨日購入手続きしたマウンテンバイクの整備が完了していた。店長さんから時間を掛けていろいろ教えていただく。なんせMTBは初心者の私だから。変速機の使い方、チェーンの仕組み(こんなことも分からなかったのよ私)、タイヤの外し方、輪行(分解して汽車に乗せて旅する)の方法等々・・・自転車購入する時に1時間近く掛けて(私の場合特に飲み込みが悪くてあれこれ聞いたので)説明してくださるなんて感激。本を買って独学していくしかないか、なんて思っていたので嬉しかった。購入して1ヶ月経ったら無料で整備点検してくれるとのこと。これもありがたい。分からないことがあったらお店に足を運んで教えてもらおうっと。これからスポーツサイクル買おうという方がいたら、おすすめです、ジョーカー新宿本店。ただ商品を売るだけでなく、自転車乗りを楽しんでもらおう、購入した自転車を大切にしてもらおうという姿勢がいいなあと思った。
 お店の1階出口まで自転車を運んでもらって、いよいよファーストライドのあたろーでござる。お店が新宿の繁華街にあるので、さすがにそこでは乗れず、人ごみの中、マイサイクルを引っ張って歩く。早く乗りたくてうずうずしながら。歌舞伎町を過ぎて、小田急ハルクの後ろのほう、大きな歩道橋の上で高層ビル群をちょっと見上げて、青梅街道に下りて、ようやく乗った。自転車に乗るのはたぶん3年ぶりくらい。以前乗ってた無印良品の自転車もそれっぽい形だったけど、MTBに乗るのは初めて。今日は初めてなのでちょっと不安だった。でも、乗り始めたらびっくり。軽い!小回りがきく!速い!楽しい!とにかく楽しいです!無印の自転車は、それはそれでお気に入りだったけど、MTBって乗ってて断然面白いです。
 新宿から約1時間で杉並の自宅へ。普通の人ならもっと速いんだろうけれど、そそっかしい私であるからして、無理しない、追い越しもしない、信号無視もしない、で安全運転で行きます。でも、前行く人達に合わせて静止したり、トロトロ走ったり、障害物をちょこんと避けたり、これも練習練習、と思って楽しんで走った。自転車すべてが楽しいです。
 明日から職場への往復も自転車になる。杉並と青山間約14キロ。雨なら無理して乗らない。晴れるといいなあ。。

 そうそう、自転車通勤できるような距離に住んでるヤツはいいよなあ、なんて思っている方、ええと、片道15キロ圏内なら自転車通勤可能範囲だそうですよ。自転車通勤に関してはこのサイトが老舗(?)です。ありがたいサイトです。「自転車通勤で行こう」http://japgun.hp.infoseek.co.jp/
 


2003年08月12日(火) 心の中の風景

 昨年佐渡へ初めて観光に行った方が、佐渡の海では魚のすぐそばを泳げるんだと嬉しそうに話していた。
 そー言われてみると、佐渡の海岸線は岩場が多いから、魚たちもあちこちに潜んでいて、その岩の間を縫うようにして魚と一緒に泳いだりするのが佐渡風なのかも。もちろん砂浜も少しはあるけど、多いのは断然岩場と石ころの浜。そのせいか、海が澄んでいて、コバルトブルーや藍色の世界が陸のすぐそばに迫ってきている。深くて冷たい水だ。
 子供の頃、毎年夏休みになると何週間も子供だけで佐渡の祖父母の家に泊まりに行った。父の実家は両津の海岸沿いにあり、家のすぐ裏が海。いとこが呼びに来ると、水着着て浮き輪持って祖母のぞうり履いて家を飛び出し、そのままどっぼーん。お腹がすくと昼食食べに戻って、昼寝して、しばらくしてむっくり起き上がってまた海にどっぼーん。
 泳いでいる間に新潟港を出て両津にやってきたカーフェリーや貨物船がそばの港に近づいてくると、辺りの海岸の波も急に荒くなる。そういう時は浮き輪の輪っかにお尻だけつっこんで、リクライニングシートみたいに座って顔を太陽に照らしてぷかぷか浮いて波に乗って遊ぶ。ゆらゆら気持ちいい。
 岩場で泳いでいると、ときどき長細い海蛇がにょろにょろと登場したりして、さすがに怖くなってじたばた逃げる。磯巾着やヤドカリにいたずらしたり、蟹を捕まえたり、テトラポットの上のフナ虫(これも嫌いだった)から逃げ回ったり。
 思い返すと、今の都会生活に慣れきってしまった私にも、あんな時代があったんだと、ふとしみじみしてしまう。
 父母の両親達もすべてこの世を去り、父の実家も取り壊し、親戚は沢山いるけれど、もう、「ばあちゃん着いたよ!」と運動靴を放り投げて駆け込む家はない。
 さんざん遊んだ石ころの海岸も、その隣の岩場も、海岸線が岸に迫ったお陰でかなり狭くなってしまった。
 
 どうかその風景が永遠に変わらないで欲しいと思うのは、離れて都会に暮らす者のわがままなんだろうか。田舎の風景だけはそのままにして欲しいと願うのは、ただ単に自分の中にあるふるさとを守りたいからだけなんだろうか。
 今年の夏は帰れなくなってしまったけれど、また、日本中の田舎に帰っていく人達の群れが、駅のホームや空港や、高速道路のゲートにあふれ始める。
 懐かしい顔に会いに行く夏。
 心の中の風景を、確認しに行く季節。


2003年08月11日(月) 自転車通勤

 仕事帰りに新宿のスポーツサイクル店へ。
 以前、たしか冬だったかの日記で、生意気にもランドナー(長距離用のツーリング自転車)が欲しいとほざいていたあたろーさんでありましたが、それはいつか(たぶん何年も何年も先)買おうと心に決めつつも、今日探しに行ったのは、通勤用の街乗り&ちょっとした東京近郊への小旅行に活用できるクロスバイク(マウンテンバイクとロードレーサーの中間タイプ)。なんて知ったかぶって言ってますが、昔勤めてた職場にやっぱり自転車通勤してた頃に、無印良品のそれっぽい自転車使ってたくらいで、そんなに知識はないので、初心者にも親切に教えてくれる店員さんのいる専門店はまず必須。特に自転車はいくらかっこよくったって自分が乗りこなせないと、車の多い都会では危険なので(とりわけそそっかしいあたろーさんの場合)、無理しない自転車選びは大切かと思う。で、私の通勤距離は、今いる杉並から会社までは約15キロ、今度引っ越す巣鴨から会社までは約10キロ。休日にちょっと遠出することも考慮に入れると、ちょっとした距離でも身体が疲れないような体勢で走れること&車体の耐久性も大切なので、クロスバイクあたりなのかなあと。初め買おうと思っていたのはジャイアントのCROSS2000というクロスバイクだったのだけど、店頭で見たら、自分の身体には合わない。あれに乗ったらたぶんすぐこける。悩んでいたら、店員さんに、ルイガノのLGS-6を勧められた。あ、これなら私にも乗りこなせそう。街乗り仕様のマウンテンバイクだけど、50キロ位の距離なら走っても疲れないそう。ちょっとした山道も可能とのこと。形もなんか可愛いし。値段が\45,800から、2割引きだったので、3万円台で十分収まる。他にキーやライト買わなきゃならないもんね。マウンテンバイクって結構高い。私が選んだものはこれでも最も安いほう。たかが自転車とあなどるなかれ。オートバイや中古車とどっこいどっこいのものもあったりして、びっくり。私の買った自転車とパーツ合計約4万円ちょいは、この先電車通勤でかかる費用を考えると、モトはすぐ取れるでしょう(根性が続けば・・・の話ですが)。
 自転車のほうはいろいろ整備してもらい、後日受け取りにまた行く予定。
 
 あとは駐輪場かな。アパートのほうはOKだけど、勤務先のビルの地下駐車場は駄目だそうな。でも、ビル管理の会社の方が親身になって考えてくれたので感謝。ビル内の駐車場に留められなくても仕方ないかぁ。
 なんでいきなり自転車通勤なのかというと、別に突然思いついたわけじゃなくて、いい加減、毎日の痛勤ラッシュが嫌になっちゃったからです。巣鴨に引っ越すと、会社までの地下鉄の乗り換えが多くなるし。電車に揺られて会社に行くより、自転車こぐほうが断然楽しそうだし。あと、仕事帰りに青山から新宿までせっせと歩いてはいるんだけど、残業で遅くなると危ないから結局電車に乗ってしまって、ぜんぜんダイエットにならん。自転車なら、朝晩半ば強制的に乗らざるを得ないから、必然的にダイエットになる。効率的な有酸素運動になる。街をもっと知ることができる。健康的だし。経済的だし。それから、なんだか、エコロジーな感じがしていいかも。


2003年08月10日(日) 西荻窪

 今日は暑かった〜。
 
 次に住む部屋の契約も無事終了し、さて今度は今住んでいる部屋をいつ引き払おうか、その前に荷造り荷造り・・・というわけで、駅前のスーパーまでダンボールを貰いに出かけた・・・まではいいんだけど、駅まで歩く道すがら、ついついあちこちの店を覗いてしまうんでありました。
 花屋は市場がお休みなのかほとんど閉まっているのだけど、西荻窪には私を誘惑するようなお店が他にも沢山ひしめいていて、まっすぐ歩けない。
 アンティークのお店、古本屋、アジア雑貨。しかも今日は台風一過で蒸し暑いのなんの。ちょっと歩いては店にもぐり込みあれこれ見てしまう。
 で結局駅を通り過ぎ、どんどん遠ざかって、ふと思い立って久しぶりに行きたくなった店まで。
 東京女子大前の「草と花 一草」は、小品盆栽用の山野草が、小さな店の前にぎっしり並べられていて好きな店。中に入ると、根洗いに仕立てられたコケモモや、湯のみや蕎麦猪口のような焼き物の植木鉢にちょこんと植えられた箱根菊やリンドウがセンス良く飾られていて、見た目にも涼しくて気持ちいい。引っ越しに合わせて、ベランダの鉢物もコンパクトに整理しようとしているのだけど、プランターの隅っこに元気に育ったカタバミや、最近忘れた頃に小さな芽を出してきたスミレを、ミニ盆栽にしてあげようと小さな鉢を買い求めに行った。でも、若くてとても勉強熱心な店主が、カタバミは今は根を深く張ってるから植え替えしないほうがいいですよ、と教えてくれたのでカタバミはそっとしておくことに。でも、スミレは大丈夫だそうなので、スミレ用に、手のひらにちょこんと乗る大きさの、ちょっとぼてっとしたミルク色の小鉢を買った。さていつ植え替えしてあげようかな。さすがに真夏にやるのは可哀相だけど。。。仕方ない。道端や植木鉢の隅っこに忘れ去られている小さな雑草でも、洒落た植木鉢に主役として植えてあげると、驚くほどセンスよく存在をアピールしてくる。店に売られている草花と、道端に生えている草花の違いは、ただ単に、人間サマの価値観によって決められているだけなのかも。
 古着屋さんの前を通りかかって、店の前にぶら下がっている着物の生地を使ったスカートに惹かれてまじまじ見ていると、中から店員さんが出てきた。値段を問うと、六千円。。高いな。可愛いけど、高い。中もどうぞと誘われるが、見たら最後欲しいものが出てきそうで、やめとく。
 アンティークショップを見て回ると、大正や昭和の初め頃と思われる着物をばらして、パッチワークや小物作り用に売っている店も結構ある。「西荻倶楽部」で、いろんな柄の絹着物のハギレが12枚入った1200円の袋を買った。手持ちのGジャンの胸ポケットや合わせの部分に可愛く縫いつけようと思うんだけど。総着物地のスカートだと派手な感じがしてちょっと勇気がいるけど、この程度なら私にも許されるでしょう。
 西荻窪を歩いていると、知らぬ間にこんなところにこんなお店が、ということがよくある。逆にいつの間にか無くなってしまったお気に入りの店も。
それでも街全体の雰囲気は変わらない。たぶん、この街の持つ独特の、古きよき時代に価値を見出しつつ、新しい個性を育める土壌が好きな人々が、集まり続けるからかなあ。
 でも、あと1ヵ月後に自分はこの街を去ってしまうんだなあって思いながら歩を進めていると、ちとセンチな気分になってしまうんでありました。


2003年08月07日(木)

 大豆と枝豆は同じなんだよー。
 と言ったら「うそぉ〜」と言われるんだけど、ほんとに一緒なんだよ。大豆がまだ若いときに食べるのが枝豆なんだよ。

 豆類が大大大好き。
 納豆も大好き。豆腐も大好き。味噌汁大好き。煮豆も大好き。おからも大好き。
 特に納豆と豆腐は毎日食べないと気がすまない。社員食堂でも、関西人2人を目の前にして納豆をかき混ぜる。周囲に有無を言わさず納豆を食べる。
 納豆の食べ方で一番好きなのは、大根おろしとしょうゆとネギと少量の卵を混ぜる食べ方。納豆ってクセがあるわりに、結構いろんなものと相性がよくて、あれこれ試してみるのも面白いです。
 刻んだキムチとコチジャン。味のり。シラス。アボガド。トマト。きゅうり。かいわれ。オクラ。マヨネーズ。青シソ。。。
 納豆があるだけで、この世に生まれてよかったと思う。
 
 天然のにがりを使って大豆本来の味がする豆腐を知ってしまうと、他の豆腐では物足りなくなってしまう。私がこれまで食べた中でもっとも好きな豆腐のひとつは、藤沢市の栗原商店の青大豆豆腐。以前無農薬野菜の宅配をしてもらっていた時に、取り扱いアイテムにあったもの。調べたら栗原商店の案内がここにありました。http://www.cityfujisawa.ne.jp/~fs-suisho/shop25/shop25.html
 昔の人の食べていた豆腐って、今スーパーに沢山並んでいる豆腐と同じ味なのかなあ。それともだいぶ違うのかなあ。
 お金を出せば世界各国の料理や、食べたいものを好きなだけ食べられる昨今。でも、昔の日本人が食べていた当たり前の味を探すのに苦労する私達って、幸か不幸か。。

 
 
 


2003年08月06日(水) 再挑戦

 しばらく帰宅が遅くなります。
 
 先月24日の日記に書いた人が、いちど断念した計画を実行に移そうと再度練り直し始めた。
 やっぱり、転んでもタダでは起き上がらない人だ。
 あっちの方角がだめならこっちから攻めてみるとのこと。第三者がよこしまな気持ちで邪魔しても、あの人はどこ吹く風で切り抜けられると思う。他人の思惑なんて、あんまり関係ないんだよね。
 だいたい、他人と自分のものの見え方や価値観は全然違うんだろうから、そこをとやかく言っても始まらない。その違いについてとことん話し合うべき相手とそうでない相手を見分けていかないと、時間も身体もいくつあっても足りない。腹の立つことや不条理なことがあっても、それは相手が自分が可愛いから、立場を守るために行った行為なんだろうから、いちいち気にしてたら先に進まないと思う。
 なんてことをこの前話し合った。


2003年08月05日(火) いつ引っ越そうか。。

 東京は今日の午後はもの凄い雷雨だった。今も雨はやまない。
 梅雨があけて、久しぶりにカラッとした青空が広がったと思ったのもつかの間、バッグの底に折りたたみ傘入れておいてよかった。
 
 ここんところ忙しくて日記さぼり気味。すいません。。
 次の棲み処となる部屋は、昨日中を見せていただいた。
 中は、築年数分古いけど、居心地良さそうな部屋。押入れの大きいのにとにかく満足。なにより植木鉢を並べられる程度の狭さなんだけど、ちっちゃなバルコニーが二つの窓にそれぞれついてるのが嬉しい。これなら家庭菜園も続けられる。引っ越したら、菜園日記でもアップしようかなあ。。
 窓からの眺めも最高・・・といっても高層ビルの夜景が見えるわけじゃないよ。すぐそばに大きな墓地があるので、視界をさえぎるものがなくて、星空もよく見えそう。銭湯から帰ってきて、窓際に腰掛けて、夜空を眺めながらビールをぐびぐび。。あー楽しみだな。
 と、そんなことを昨夜田舎にいる妹に電話で話してたら、「ごきぶりは出そう?」と聞かれた。うーん。結局住みかたによるんだもんなあ。綺麗に住めば通常出ないはず、はず、はず。。。と、答えたら、妹が言うには、先日彼女の家に、入居3年目にしてとうとうはじめてのが出たそうな。しかも大物。で、どうしたかというと、キンチョール大量にまいて、そばにあった衣装ケースから衣類を放り出して、それをなかなか死なないゴキにかぶせて、仕事中の旦那さんに電話して大騒ぎだったらしい。相当パニクったらしい。
で、私がこの前1匹退治した話をすると、「お姉ちゃん、だいぶ逞しくなったね」と褒められた。
 下には下がいる。


2003年08月02日(土) 今度こそ決まり?

 歩きすぎて足の裏がぺったんこである。いてー。
 と言いつつ、ほっと一息プチ祝いと称してビールを飲みながらこれを書いています。
 
 先日大家さんの都合で契約を保留にされていた物件、大家さんの回答が1日に出ると言われていたのに、大家さんの回答を不動産屋さん経由で聞いたのはようやく、今日の昼過ぎ。しかも私が不動産屋さんに問い合わせて。で、結果はバツ。あの部屋は貸せることができなくなってしまったとのこと。その代わりに、8月半ばに同じアパートの他の部屋が2つ空くのでそこは如何かと聞かれた。でも、最初に見て気に入った部屋とは日当たりも間取りも家賃も違う。部屋を見てみないことには分からないので、とりあえず他の部屋を探してみると担当者に伝えて電話を切る。
 ちょっとヒドイんじゃないかなあと、ひとり愚痴ってみる。ちょっと複雑な事情が生じたというのはちらと聞いたけど、確実に貸すことができない物件なら最初から入居者募集に出さないで欲しい。しかも、物件見て気に入って借りることにしたその日に、不動産屋さんに私は契約金の一部として1ヵ月分の家賃分3万5千円を払わされている。さらに、製本した契約書を作成してもらい、7月末日までに敷金礼金と不動産屋への手数料十数万円を振り込むようにと指示もされた。その時担当者に、大家さんに確認とれてないがもう契約は確実に成立するのか、成立してから契約金を振り込む形にしたいのだがと確認したら、彼は、ほぼ9割方大丈夫です、よほどのことがない限り大家さんの許可はOKです、と答えた。ところがその翌日、月曜になって担当者から慌てた電話があって、大家さんと連絡が取れたと思ったらその部屋に待ったがかかってしまったという話が。当然まあ契約金の振込みも保留になったけれど、大家さんの最終結論が出る8月1日までの1週間は、こちらも落ち着かなかった。貸す側にしてみればたかだか3万5千円のアパートかもしれないけれど、こちらにとっては一大事。段取りよく部屋探しをして今いる部屋との契約解除や引越しの日取りも考えなきゃならないし、部屋探しや引越しばかりに時間を割くわけにはいかない。
 そんなことを考えていたら、たとえ他に空くというもう2つの部屋が良い部屋だとしても、その大家さんと同じ棟のアパートに住む気にはなれなくなってしまった。部屋を借りる側の立場はとことん弱い。賃貸住宅に関しては、こちらはお客さんなんかではないんである。特に私みたいに安い条件でいい部屋を探そうとすると、こりゃもうほんとにいろいろ難しい。。

 気を取り直してネットで調べておいた不動産屋さんに予約を入れ、今日も午後から巣鴨へ。
 住みたい住所、2階、南向き、窓2つ(風通しと日当たりがいい方が・・)、キッチンは料理がしやすい綺麗なガス台とシンク、で3万5千円以内。担当者も難しい顔。「私も風呂無し物件を結構探しているんですが、お客様のような条件だと相当厳しいですよ。どこかで妥協しないと・・・」分かっているんだけどね。「その、駄目になってしまった3万5千円の部屋より良い部屋はまずないと覚悟しておいてください」やっぱりそうかあ。。で、風呂無し物件の標準的な部屋の様子だと言って写真を何枚か見せてくれた。う・・・キッチンがこれでは・・・部屋が暗い・・・ごきぶりいそう・・・私ってなんだかんだ言ってわがままなんだな。。これはやはりある程度妥協せねば。私が店に来るまでに他の不動産屋さんからFAXでいくつか物件を取り寄せてくれていたので、まず、家賃が2万8千円で住所が希望する範囲内にある物件を見に行った。そこは担当者は見たことのない部屋だそうで、「この家賃で2階でキッチンが独立しててしかも洋式トイレが共同でなく各部屋についているというのは普通はあり得ない条件ですから、かなり古いというのは覚悟しておいてくださいよ」と言われたので、私もあまり期待しないで現地へ行った。
 駅がとっても近い。すごく立派な銭湯(前を通っただけでもう入りたくなった)がすぐそば。なおかつ、お寺とお墓の密集地帯。もう最高のロケーションではないか!と、歩きながらきょろきょろ。担当者と銭湯談義に花を咲かせながら現地に着く。管理会社の女性が先に来て待っててくれた。で、目指す部屋は・・・と、彼女の指差す方向を見て、びっくりちょんまげ。え??これが??担当者も私も口をあんぐり放心状態。風呂無し物件を数多く見ている不動産屋の担当者の声が上ずっている。「こ、これですか??」私も狐につままれたような感じ。さもありなん、だって、あまりにも綺麗な外観。ここ数年以内に建てた家なのかと思うくらい。植木鉢置けるくらいの小さなバルコニーが2つの窓それぞれについていて、窓はサッシ。あいにく大家さんが不在で中は見れないけれど、湿気防止のために雨戸が少し開いていて、そこから見える天井も壁も綺麗。間取り図によると、四畳半だけど押入れも独立キッチンもトイレも申し分なし。1階が大家さんの住居で上に数部屋賃貸用。管理会社の女性によると、近所の大学生用に、あまり儲けることは考えずに、安く部屋を貸してくれる大家さんのよう。大家さんも内装をちょこちょこ手入れしているので、中はとても綺麗なはずだというお話。しばらく不動産屋さんと外から部屋を見上げていた。私が、「後日、中を見てから決めたい」と言うと、彼は、「だったらこの部屋忘れたほうがいいです。この部屋はなかったことにして、私がまた家賃に見合う平均的な部屋を探しますから。でも、このレベルの部屋にはもう巡り合えないでしょうし、この部屋はこの部屋でもうすぐにでも埋まってしまうでしょう」と、私のわがままにカチンときた様子で答えた。あまりにも家賃とつりあわない物件を目の当たりにして、プロもコーフン気味。だ、だよね・・・確かに。東京23区で、こんなに新しい建物でこんなにいい条件で3万以内はまずないでしょう。たとえ後日中を見せてもらって予想と違っても、それでも他の同家賃帯の部屋と比べれば格段にレベルが違うはず。先日気に入って駄目になった部屋は、築40年近くだもの。「これは賭けですね・・・」と私が呟くと、相手は答えに戸惑っている様子。どうやら、プロの側からすると、この物件をたとえ外から見ても即決できないようなわがままな客の希望に見合うだけの部屋を、これ以上見つける自信はないと考えているような感じ。
 そんなわけで、中はまだ見てないですが、その部屋に決めました。
 来週の月曜にでも内部を見せてもらうことにして、とりあえず家賃1ヶ月分を契約金の一部として払って、一応契約準備。
 その足で、先日決めかけたもう1つの不動産屋さんに行って、この前払った3万5千円を還していただいた。なんかお互い後味悪かったなあ。
 でも、その大家さんが入居を断ってくれたために、今日の部屋を見つけることができたんだから、災い転じて福となす、だよね。
 


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