青だ赤だの原色を 画用紙に塗りたくるように。 あまりにも直接、
今だ過去だの現実を 軽やかに横切るように、 あまりにも潔く。
投げつけた言葉 はねつけた台詞
滲む視界 澱む未来
夢を見て 夢を見る。
君の涙に 僕は嘘を重ねて
君の声に 僕は手を重ねて
まるでそれは 湯気みたいに 毛布みたいに
けれどそれは 湿気てるような 気だるいような
掴んでいたのは 君の手じゃなくて 足だったみたいだ それか後ろ髪
このグラスの氷が溶けたら 私は電話をかけよう ほろ苦い匂いと 紫煙の香る喫茶店
少しけだるいギターのしらべ まるで吸い込まれるよう 固まった砂糖に 書き途中の予定帳
ここから出たくないのは 窓をつたう水滴のせい ぽっかりできた空白は ただあなたが忙しいだけ
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