どんよりした空。 昨日の青空は海の向こう。 そして、ここに残ったのは、 あわただしい現実と、夢を忘れた人たち。
誰かが叫ぶ。 けれどみんな知らんぷり。 いつからか、 夢も見れない、悲しい汚い世界に。
あぁ、もういいよ。 もう、どうしようもないからさ。 あぁ、もう止まれ。 まぁ、よくできた方さ。
・・・お願いです。 もっと希望を持ってください。
僕は言う。 「使命、義務に縛られた夢」は嫌。 君は言う。 「それは言い訳のための夢」だと。
考え方が違うんじゃない。 基準が違うから、答えが違う。
「夢を見させてよ・・・」
ほら、いつだって、 星は輝いていて、 草は歌っている。
明日には月が踊りだすだろう。
摩擦 衝突 憎悪 憤怒 嫌悪 失望 騒音 静寂 欲望 自覚 不満 障害 試練 苦痛 不快 悲鳴 絶叫 誘惑 束縛 秩序 規則 責任 義務 悪意 非難 恋愛 友情 願望 絶望 豪雨 雷雨 積雪
以外のもの。
いつも青い空を追い求めてる。 そして、結局辿り着くのは、 小奇麗な鳥籠。
ただただ、誰かがここから出してくれるのを祈ってるだけ。
いつもと違う夕暮れ。 ここから見た景色は、なぜかとてもきれいで、 街灯一つないこの道がまぶしく見えたんだ。
急いで帰る家路。 うしろからついてくる月がなぜかとてもうっとうしい。 これから訪れる冬は寒くなるんだろう。
ぽっかり空いた穴をうめる何か。 それを見つけられなくて。 ぼくはいつも、もぬけの殻。
もうそろそろ冬だね。 あの木も葉っぱがあと数枚。 秋にサヨナラ、冬を待つ・・・
晴れた日の午後。 この透明な水の流れをたどって答えを探した。
風が咲き、 光が降りてきた。
そして、 輝きはじめた生命。 生まれた過去。 見つけられた未来。
見上げれば、喜んで家に帰る太陽。
なんで泣いてるんだろう? もう関係ないはずなのに。
‘ぼくはここにいて、 あなたはここにいないだけ’
ほら、空の声が。
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