夢を見た・・・ 渦の中に飲み込まれていく。
恐かった。 だって、見ることを止められない。 もう目つぶってるんだもん。
朝日は夕日になり、 今日が過去になり、 未来が今日になる。
風のイタズラさ。 何かを見失ったのも、 見落としたのも・・・
疲れたよ・・・。 そこがゴールだと思ってたのに。 ただ、遠回りしただけだった。
うん。得たものもあったさ。 また臆病になったし、 信じることが信じられなくなったよ。
最初から答えなんかなかった。 そう気づいたのは何年も歩いたあとだった。
風船が高く飛んでく。 手を伸ばしてもつかめない。 それでも伸ばして。
ぼくは泣くしかなかった。 泣けば戻ってくるかのように。
甘かったんだ。
水たまりに映った太陽が、 弱々しく微笑みかけた。
そう。 それは高揚感と罪悪感。
明日がないとしたら、 何をするだろう。
独りになったら、 どうしよう。
帰る場所は、 どこだろう。
強くなれる日は、 いつだろう。
偶然、必然、 どっちだろう。
全部、わからない。
これは間違いだったのかも知れない。 だけど、失敗ではないんだよ。 あれは嘘になってしまうんだね。 だけど、真実に近い嘘さ。
ほら、何かしら手にしたはずさ。 もう、ぼくはそこにいないはずさ。
ただ純粋に綺麗なものさ。 泪は。 そして残酷で冷たいものさ。 泪は。
夢と現実を割り切ってしまうから。
そうさ、ぼくは仲間とはぐれた渡り鳥。 ひとりぼっち。帰り道も知らない。 だから、前に進むしかないんだよ。
すれ違った風。 追い越した雲。 その全てに答えを求めて・・・
進もう。とりあえず。 じゃないと、この羽は飛ぶことを忘れる。 進もう。とりあえず。 深い意味があるような、ないような。
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