遺書

2009年01月30日(金) 1867 感情線

錆びついた表情がうまく機能しない、無情
開かれて閉ざした世界の声はよく、聞こえない

現状、無情に流されて私が私と手を伸ばすのは
空想幻想ありもしない夢、希望、物語

無常に無情な無機質の、現実現状並べたて、
私を恋して愛する世界、有機質、有機的、世界を創る

見え透いた笑顔がうまく機能しない、捏造
透き通る言葉はそのまま二酸化炭素の海に消える、響かない声

疲れ果て、歩みを止める
目を閉じて、思い浮かべる
そこは私の理想郷

現実は、
     朽ちる



2009年01月24日(土) 1865 無題

孤独に、孤独の、孤独であるゆえに
誰にも癒されることのない傷を抑え込み、無情

他人よりはるかに劣っている私が
抱く、この憎悪は、嫉妬だ
私より優れた世界すべてに対する、嫉妬だ

私には何かに優る点は一つもなく
かと言ってそれを補える人もいない

世界の全てが妬ましい

その感情でさえ
私は口の中に潜め、胸の中へと飲み下し
体に巡らし、忘れたふりをしようと思う

ああ、妬ましい、妬ましい
この傷を分かち合える人がいる人が
ああ、妬ましい
世界には溢れかえるほどいると言うのに
妬ましい
私は、どうして、一人なんだろうか
寂しい



2009年01月14日(水) 1864 びゅーてぃふるわーるど

意味も持てずに息をして
意義を持たずに生を謳い
最後、最期に何も残さず
人とし人として人の世に 死に
死んで死んだ 死んだ場所には何も残らない

口々に口にする夢希望未来
遠く遠くて遠すぎた恋愛感情
すべて総ては散りゆく花流れゆく星

刹那的な生命を自覚する
目を閉じる開く
それだけの世界だとわかっていても

夢を夢見て呼吸をし
明日に夢見て鼓動する
遥かなる絶望へ
極少量 微々たる希望を胸に抱いて

生きていく
まるで夢物語のように

なんと、儚き、現実だろう



2009年01月10日(土) 1864 夢のある話

廃墟に佇む影二つ 今宵描くは幻想郷
灰色のビルディング 崩された空 完膚なきまでに死んだ空気 そして君



2009年01月03日(土) 1863 開放的自閉世界

自閉世界は自業自得
笑い笑えず涙を零し
口を開けば漏れるは
ため息や、寂しさや

誰もかもを認めても
誰もかもが認めてくれるわけでもなく
開放的に、閉ざされた
今日も今日とて独り身の、世界

私は私を頼って生きていきます
精神の壊れる音を、乱暴な宣言で誤魔化した
私は私に頼って生きていきます

伸ばした手は誰にもつかまれず落ちていく
開いた目も、口も、耳も、どうせ一人ならばと
私は閉ざすことを選ぶのでしょう

あなた、わたし、ふたり、わらう
わたし、ひとり、ゆめを、みるの


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