遺書

2008年07月29日(火) 1838 零れ落ちる世の末に

虚構を築いて早何年
いずれは虚構も私になるのかな
笑えるかな、笑えるだろうな

不安と不安と不安だらけの現実空間
現す色はブラック黒シュバルツしゅばるつ
夜をかけ抜け落ちていく
静かな世界、静かな虚無



2008年07月28日(月) 1837 stargazer

愛しいあなたは星を掴むと言い去り飛び去り
わたしの元より離れ放れた

数多の空を飛び周りまわって
流れる星の幾千を見て見過ごし
手を飛ばしては届かないと歎き諦め泣いて笑って

星を掴み損ねたあなたの白く細い手
「星も何もいらないよ
 あなたさえ、居てくれれば」
言えなかった言葉は飲み込んで

あなたを掴むだけで精一杯なわたしの手を重ね、愛でる
「いいの、あなたはそう言う人なんだから」
言えなかったかわりにわたしはあなたを精一杯許します

わたしはわかっている
でも、あなたはきっとわかっていないから

いつかまた、
わたしの為と理由をつけて放れていってしまうのでしょう
わたしを愛するあなたの為に
あなたは、そういうひとだから、



2008年07月25日(金) 1836 グラヰンドレヱル

崩壊を始めた夢の世界を繋ぎとめようと足掻くも虚しく
夢は現在、様様な要素に淘汰され現実を静かに確かに受け入れ入る
私は現在、現実味の有る≒現実味しかない夢とはいえない夢を見る
見る見る見る見る見(させられてい)る(と言ってはいけない)

これは或る意味幸せなこと、これは或る意味幸せなこと



2008年07月22日(火) 1835 必死中

過去に埋もれた記憶や想い出を
掘り起し掘り返し/懐かしむことはせず

未来に浮かんだ夢幻や希望を
懐かしみ慈しみ/追いかけもせず

現状総てをこの手に抱き
その他の思考は掃き捨て切り捨て
生きるだけで精一杯!

だから君のことも覚えてないし、
これから君とどうしようかだなんて一切考えられない



2008年07月17日(木) 1834 ガッカリーニ

他人に中身の無い希望を与えるのが性質で、
他人を失望させるのが得意



2008年07月15日(火) 1833 是か非か是非是非是是是是非

熱情に動かされ愚行するようになったら敗北かな、
だなんて思考する自分こそ負け組であって、
本当の勝者は敗北だの勝利だの気にせず日々を暮らす人なんじゃないかな、
と気付けたところで既に勝敗を決しているので、
自分は永遠に敗北



2008年07月14日(月) 1832 HappieHappyNightMidnight not happy

星一つ無いきれいな星空
何を叫んでも消えていきそうな、そんな夜には
愛しい人の名前を叫んでみる

どこまでも透き通るけど何も見えない黒く黒く黒いだけの世界
眺め眺めて叫び叫んで今宵の余暇を満喫しよう

何も残らないなら、何一つ無いのなら
僕が何をしても、何をしようと
すべてを包み込んでくれるのなら、すべて包んでくれるなら
再び愛を囁いてみよう

何もなくなるとわかっているからこそ、
何もうまれないとわかっているからこそ、
そういった気分に浸れる、わかったからこそ、
臆病者のハッピーナイト



2008年07月13日(日) 1831 喜ぼうと思ったけど無謀だった

毎日が幸せすぎて困っちゃうのですハッピーサンデー
でもね、やっぱり世の中ゼロサムゲーム
つまりは私が幸せになればなるほど
不幸な人が多くなるってことだと思うの

だけど、やっぱり、私にはそんなこと、関係なくて

空が今日もブルーブルーブルースカイ
どこまでも透き通る青い空は青くて青くて、青いだけ!
けれどとっても素敵な空
雲が流れて消えていく消して消して消していく
食い潰して青空笑顔の太陽が降り注ぐ、今日もハッピーサンデー

ああ、なんて、すばらしいせかい、なんだろう!
うまれて、よかった!


などと呟いていれば、月曜日も来なくなるんじゃないかな
なんて考えていた私もいました

そんなことはありませんでしたけどね

死にたくなるような月曜日です
ぶるーぶるーぶるーまんでー
あんはっぴーまんでー
空の青さはいったい何なの? 私を馬鹿にしてるの?
昨日のうちに死ねていたら
それこそ最高なんじゃないだろうか

やっぱり、そうだよ。
うん、間違いない。

一人と一人で会話する一人
鏡の向こうにハローハロー、鏡の向こうからハローハロー
月曜日に優雅な時間つぶし
有意義有意義有意義すぎて意義意義意義で
現実的な問題課題を私の世界から追い出してくれることを
期待していたけれども
そんなことはまったくなかった

所詮世界はゼロサムゲーム
喜べば喜ぶほど
ほら、こうやって、
死にたく、なるじゃない?



2008年07月12日(土) 1830 退廃的無情表現創作現代病患者

遠くなく遠い距離で何かの誰か嗤う声は空気越え以下 虚無と消えて
近くなく近い距離で誰かの何か喩ふ姿は陽炎肥え以下 夢幻と消えて

旨く距離感の掴めない現実からの逃避に
此の世の醜さを見ないために縫い閉じた瞼
此の世に対する悪言を出さないために殺いだ舌
灰色で彩った世界を連ねて重ねて退廃的な環境に身を委ねて 今日日

大切だと名前を付けた象徴が散り行く様に
無味無意味無味乾燥な感想を延べ述べる気力も無く亡くした
無情な表層深層心理、つまりは私の心理の総て

其れでも 明日も生きている

無味無意味無味乾燥な環境で
無慮無遠慮傍若無人な態度で
無碍無気力無為無策な生活で



2008年07月11日(金) 1829 退廃的無情感情支配的有耶無耶世界

遠くで何か君が叫ぶ
声は囁き以下震えとなり消えて
遠くで何か君が叫ぶ
姿は陽炎以下夢となり消えて

此の世の醜さを見ないために縫い閉じた瞼
此の世に対する悪言を出さないために殺いだ舌

灰色に彩る世界を連ねて重ね
退廃的な環境に身を沈めて落ちる

大切に抱えていた宝石を離す
散らばる様を見ても無情な顔面
此の身裂かれ生命の終わりを感じても
私は苦痛の叫びをひとつも溢さず漏らさず


其れでもただ、生きている



2008年07月07日(月) 1828 今日日今宵に此れ言訳

生きて生きて醜態を曝すような私でも、私だからこそ
生まれた瞬間に死ぬことが出来ていたら
最高の人生と名前をつけて貰えたに違いない

未来を愛しまれ、存在を愛しまれ
最高な、死に様だったに違いない

今日日続く私の生命
始点が終点に辿り着けなかった時点で
総て蛇足と名付けて諦めた

呟く愛も謳う幸せも
ただ、堕ちていく合間に見る夢
輝き損ねた人生のスタッフロールにさえ乗れない
くだらなく、無意味な、はてしなく、無価値な

今宵、今日日まで続く
生きると言う、ふつくしい作業
               (皮肉)



2008年07月06日(日) 1827 或る日に続く遠吠え

空を見上げて青さと広さに絶望する
自分もどうにか行けないかと考える
考えるだけで、御終い

こよいも
嗚呼 狭すぎる籠の中
息を潜めて幾時過ぎて

加速して、過ぎ去って、切り取って 壊れた世界
面白くない世界ならば死ぬ価値も無い


壊せない壁がある
越えようと思えない自分が居る
腐りきった思考が水平線をたどる

むやみに
加速 していく時の中
無意味を重ねて過ごし

加速して、積み上げて、摘み取って 小さな世界
笑えない世界ならば死ぬ価値も無い


こんな世界ならば
こんな世界ならば

自ら作り上げた世界から出ることは適わず
地に伏し、最期を遂げるのだろう

嗚呼 笑えない 世界だ



2008年07月03日(木) 1826 遠き日に消える夕焼け

遠く、遠い場所で、きっと、いまも、幸せで
だけど、それに、気づかず、泣いている

今では僕の知らないことだけれども

夜に溶け、朝になり 影になって消えた
今やあなたは遠き星

手を伸ばせど届かず愛を叫べど届かず
距離を埋めることが可能かどうか考えるまでも無い程に遠く

今では僕の知らないところだけれども

君は、今でも、幸せで、いつまでも、きっと
だけど、僕は、それを、笑えず


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