遺書

2008年04月11日(金) 1825 暖簾腕押

此の世界をどれだけ愛そうと
此の世界をどれだけ憎もうと
所謂籠の中の鳥なのだから

世界を愛して、愛して、愛して
死んでしまえたら
幸せなのでしょう



2008年04月10日(木) 1824 本当に?

腐るように静かに生きて…、
果たして僕は生きているのだろうか



2008年04月09日(水) 1823 現実を笑う

何を溶かせばこうなるのか
不透明な得体の知れない水溶液

の、中で息をする私



2008年04月08日(火) 1822 私は一人で生きていけないので

星で埋まる夜空とは無縁な
曇る、都会の夜空
夏の湿りが空の層を厚くして
眺める視線は余計に虚しく

生暖かいコンクリートのような
半端な優しさばかりで
気持ちの悪い夜を迎える

湿り湿ってジメジメト
実に住むには適わぬ狭い世界
繋ぎを断ち切りドライになれば
幾分まともになるのでしょうか

其れは私には出来る

ただ、そうならない様に兢々と生きて行く
湿り湿ってジメジメト
気持ちの悪いキオンが私を
きっと生かして、きっと殺して
共存していく



2008年04月07日(月) 1821 だけど、世界に他人は多いから

例えば世界に君と僕の二人だけしか居なかったら
君は僕の事を愛せたかもしれない



2008年04月06日(日) 1820 いたる。

静かに死んでいけるなら
それだけで、満足



2008年04月05日(土) 1819 抜け落つる殻のやうに

世界にはもう誰も居なくて
虚を見つめる作業を繰り返す

何を視るのか
何を視たいのか
何を知るのか
何を知りたいのか

口には出来ない言葉の郡を
抱えて変えて三十二パターン
一人の世界で繰り返す

誰かを愛していただとか
誰かに愛されていただとか
誰かを求めていただとか
誰かに求められていただとか

そう言った甘い過去は
非日常として既に切り離され

私の世界には
現実と、現実と、現実だけがただ並ぶ

何を視ればいいのか
何を、視たいのか

わからない…
わからない



2008年04月04日(金) 1818 想い出を思い出す

新陳代謝の行われる様子はなく
積もりに積もっていく傷と傷
傷口を開いて閉じて、開いて閉じて
深呼吸

痛みに埋もれて正常な思考を行えない脳内の回路が
ショートしそうなヒートを感じているけれど
酷使する、酷使する
傷口を抉って縫って、抉って縫って
深呼吸

残留する痛覚は、危険を知らせているのだろうか
抜け落ちた痛覚は、何を伝えたかったのだろうか
それは、わからない
痛みの中で僕は探す
甘い甘い、過去を探す
辛い辛い、現実を痛みで誤魔化しながら

傷口を穿って裂いて、穿って裂いて
深呼吸

溢れ出す血よりも何よりも
思い出したい想い出があったはずなのに、ね



2008年04月03日(木) 1817 あくむのあとに

僅かに残る記憶の残留
煩わしい 朝の夢を 終わらす

心地の悪い
吐き気の中で
太陽を見つめて

綺麗な世界
死にたくなった



2008年04月02日(水) 1816 スクランブル交叉点

加速する世界の中で僕は君の手を離した
離れていく君をもう見ることはなかった

僕は僕の速度を君は君の速度を
確かに刻めど二人二つの速度では
生きていけないこの世界

縛り縛られ十幾年
優等生に相応しき人生への反抗として
華々しく規則を破るその機会を
甘くて如何し様もない考えの象徴として
青々しく規則を破るその機会を

僕は失った

閉ざされた空に廻り廻る電線の檻は
この世界の不自由を象徴していた
冷たい雨がコンクリートを打つ
涙もきっと、冷たかった

僕は僕の速度で君は君の速度で
今日も生きていく

二人の恋はすれ違いで生まれた摩擦の様に小さくて
遠い時間に、残って消えた



2008年04月01日(火) 1815 脳内輪廻

荒んで死んだ其れに
花を手向ける、新しい、自分

涙も流さず死んでいる其れを見つめて居る
無味乾燥な世界
きっと、其れは不幸だった
同時に、きっと幸せだった

君には何があったのだろうか
僕には何があるのだろうか

途絶えた情報の繋がり

僕は過去に学ぶことなく
もう一度現実を始める

荒んで死んで行くために
僕は、また


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