2007年04月30日(月) |
1481 君の命を叫ぶ |
感情でぼやけた輪郭を作り その枠に記憶を注ぐ しっかりとしたイメージでつかめない 君の影が私を過ぎる
寂しさに侵された感情は ただしく表情を排出してくれなくて 上手に笑えない 笑えない 君が居ないと 笑えない
指先 なぞる 柔らかな肢体 君とよく似た 人形を 愛す
焦点が遠くに合ったままで君は僕を僕と認識しようとしない 空を見て、空を見て、空を見て
綺麗な瞳に魅入られて 静かに眠る貴女(女性として)の唇を奪う
君の目に僕が入れど笑うことはなく その先にある白く青く赤く黒い空をいつまでも見つめていた
君の、瞳
2007年04月28日(土) |
1479 僕の手ですくえる世界 |
君の笑顔と世界は関係の無い他人の手によって奪われ 多く傷つき、微笑を失い
白い病室のベッドで 白い朝焼けを見つけ 白い鳥の囀りを聞き
笑わない
その現実が僕は悔しくて 言葉を武器にして この世界を、壊そうとした
僕と無関係の人々を多く傷つけ 世界が悲しみに満ちれば 君を可哀想だと言う人間は居なくなると思ったから
静かに言葉のナイフを研いで いつしか君を救ってあげる
2007年04月27日(金) |
1478 私は翼を殺いで |
青い空は私の目の前にあり 私と其れをさえぎる者はこの世界にないというのに 私はその中へと埋まることはできない
希望を抱いては砕かれ 夢を見ては叶わぬと知らされ 現実は私にとってとても悲しいものである …欲しいものが目の前にあるというのに私の手は伸びず
籠の中にとらわれているわけでもなければ 檻の中に閉じ込められているわけでもない それでも私はこの場から走り出さず それでも私はこの場から飛び立たず
変わってしまうことが怖いのだ 夢が叶わないと私に知らせたのも 抱いた希望を砕いたのも きっと、私
私は可能性を持ちながらに試さない理由が欲しかった 私が欲したのは籠の中であって 決して、伸ばせば手の届く空ではないのだ
私は今日も、唄をうたう それはとても不条理で、我侭で だけれどどこか、幸せな
2007年04月26日(木) |
1477 箱の中の遊戯 |
目を瞑っている 口を閉じている 息をしている 生きている
誰かの問いかけに私は答える どうやって? どうやって私は答えればいいのだろうか
目を瞑っている 口を閉じている 息をしている ここにいる
誰かの問いかけが聞こえるの 私を呼んでいる? どうやって私は答えればいいのだろうか
僕が心底に他人を幸せを願える人間だったならば 良き人間だったろうに 此処にある僕は偽善に満ち 他人の幸せの向こうに、何を期待しているのだろうか
2007年04月24日(火) |
1475 平坦でつまらない平和を愛する |
とやかく最近は 盛り上がりのない平坦な言葉を書いている
どうにも盛り上がらないので 綺麗に落ちることもない どこまでも平坦な言葉で書いている
とやかく最近は 感情の起伏がなく嬉しい寂しいは路傍の石と化した
どうにも盛り上がらないのですが 僕はこれを幸せと呼んだ この退屈を平和と呼ぶなら喜んで肯定しよう
2007年04月23日(月) |
1474 昨日的な世界 |
薄情に、白い紙に世界を描き 誰かに一度でも突付かれれば、私は手放す 価値のない夢だと笑ってみれば 悲しいのは誰でもなく、私
朽ち果てた理想の残骸の上 今日も終わりなき唄をうたい、私はひとり 増えていく残骸に耳を澄ませば聞こえてくる声 泣いているのは誰、私
2007年04月22日(日) |
1473 世界など愛してはいない |
僕は世界を愛す 空を愛し、花を愛し 人を愛し、夢を愛し
出来れば、全てを君の隣で
2007年04月21日(土) |
1472 65536 |
不確かな現状に 掴めない感情
他人とのつながりを恐れているわけではない 他人とのつながりを嫌っているわけではない ただ、面倒なだけで
不確かな現実に 掴めない実情
僕は一人で唄を歌い それがいいのだと、唄い どこかで寂しいと、書いた
君は引き金を 小さな引き金を しなやかなその指で 静かに引き金を
引いて、殺す
其れは世界の果てに居る子供たちであり 其れは君の隣で唄う少女であり 其れは君自身でもある
息をする、そのたびに誰かを殺す しかし、それは僕も同じだ
僕は懺悔をせず 僕は後悔をせず 僕は悲しみもせず 明日も、笑って
引き金を、引きながら
其れは世界の常であり 其れは僕らの常であり 其れの銃口はやはり僕自身にも向いており
息をする、そのたびに誰かを殺す しかし、それは君だって同じだ
時に僕が手を伸ばしてしまうのは 昨日よりも遥か昔に在るもので
僕に手を差し伸べてくれる 明日よりも遥か遠くの誰かを捨ててしまう
死んだら、君に出会えるかな? 呼吸を止めてごめんなさい
戻れないと知っているからこそ 早々に現実から退場し 夢を見て、恋をしよう
2007年04月18日(水) |
1468 virus |
想い続けることが罪ならば 書き続けることは罰なのでしょう
君を忘れることもなし 心の亀裂から何度も何度も 痛みと苦しみが溢れ出してくる
見えるかい? エリル 僕らの空はいまやこんなにも小さい
手を伸ばせば届き 掴んでしまえば潰れてしまいそうな 小さな檻を僕らは愛した
見えるかい? エリル 僕らの空はいまやこんなにも小さい
声を出せばすぐに返り 文字に表せば数文字で終わりそうな 小さな世界を僕らは愛した
夢を唄い、愛を唄い 何を唄うときも少女と空と、
遠い記憶
見えるかい? 僕の友人はいまやこんなにも小さい
唄を歌えど還らずに 掴もうとしても掴めずに 小さな僕は君を愛した
2007年04月16日(月) |
1466 ビューティフルアワー |
空は青く何処までも、白く 矛盾
静かに君は 唄を歌い 人を殺して 笑いかける
夢を見ることに意味は 意味は求めちゃいけない うるさい 君の夢を見ることに意味はあるのか?
空は青く何処までも、白く 葛藤
答えなら知っている そんなものはないさ それが答えだ 答えはない
人を愛することを忘れ 自分が自分であることを忘れ ただ何者でもなくなった自分を鏡に映し 其処に在るのは
其処に在るのは
空は青く何処までも、白く どうにでも、あれ
何十の死骸の上であろうと 何百と生まれ変わったとしても 僕はあなたを愛するでしょう
何千の思い出の中で 何万と僕は愛をささやいた
2007年04月14日(土) |
1464 リズミカルパレード |
限りなく薄い今日を生きても無数の音楽がこの身に刻まれ 一つ一つにきっと意味があり 俺を埋め尽くしてしまう 無数の音が無音である俺の言葉を埋め尽くし、殺す
体感的にこの世界に 夢もなく、愛もなく
小さな世界と言う籠の中
僕は息をして息をして息をして 夢も見ず、愛しもせず
小さな世界と言う籠の中
体外的にこの世界に 夢もなく、愛もなく
小さな世界と言う檻の中
僕は息をして息をして息をして 夢も見ず、愛しもせず
小さな世界と言う檻の中
2007年04月12日(木) |
1462 青空ブルー |
何処まで? 君の声が聞こえなくなるほど遠く 何処まで? 青い空の果てまでも行こう
僕の手を繋ぐものはもうないから
夢は見るたび終わってしまう 叶うこともなく、私の手によって 希望を描くたびに絶望するのだ
2007年04月10日(火) |
1460 trash |
黒い世界に描く夢はなんともいえない現実感に溢れ 単なる目標へと化したつまらないの一言で終わる残骸を 抱えたままに生き続ける
それに話しかける 、答えは返ってこない
その癖に俺の呟きのすべてを内包し 鏡を見ているようで吐き気がする つまらないの一言で終わるそれは俺自身なんだろうなと
デザインナイフで削り取る 己の皮膚が愛しくて 深紅に染まるその快感
ぬるぬるとした感触が 今日もまだ愛しくて 僕の手を、僕の血を
表層的な何かをすべて 捨ててしまえば 次に生まれてくる何かを 私と呼ぶのでしょうか
私は私であるがゆえに 悩み 私は私であることを 大切にし
笑い、愛し
誰を、愛した?
ぐちゃぐちゃと描いたキャンパスの表層に埋まっている 大切な何かを取り戻そうと今更しない ただ何か欠けたままに生きていく それでいいのだと、いつの日か決めた
2007年04月07日(土) |
1457 あやふやなあいまい |
現状は無情に流れつ 見えない見えない見えない 見えない
白い腕を闇に向かって伸ばしても私は何一つ掴めない 眼を開けて絶望する そこには闇よりもひどい現実があったから
感情は有限に流れつ 見えない見えない見えない 見えない
白い腕を闇に向かって伸ばしても私は何一つ抱けない 口を開いて絶望する 何よりも大切な君の名を忘れた現実があったから
2007年04月06日(金) |
1456 この世界に生きるなら |
小さなデータの繋ぎ合わせを僕だと呼ぶなら 書き続けよう、残り続けるために
2007年04月05日(木) |
1455 where do you ? |
小さな破片を組み合わせても 大したことは思い出せないし 小さな破片を組み合わせても 何も完成はしない
元々の姿を思い出すことも作り出すこともできないほどに 砕け散ったグラス
それでも僕は手のひらに 必死にそれを掴んで 流血
、理由さえ忘れてしまった
2007年04月04日(水) |
1454 生きている、気がした |
満たされない欲求に苛立つこともなく あきらめている訳でもなく ただなんとなく生きてゆるりと埋めていく
つまらないにちじょう どこがおもしろいの
世界は黒と白に染まり 思い出すのは単調な生活 青い空も赤い花も 何もかもは退屈の一部と化して
思い出の中に 白と黒で表現できない君の声だけが霞んだ
大動脈から静かに裂く 悲鳴は唯一の環境音 ぬるぬるとした指先の感覚に惚けている間に
ほら、誰かの生きたかった明日が今消えました
黒く汚された君の純潔を 君は虚ろに眺めていた 赤く染まった君の純白を 僕は愛しく見つめていた
したたり落ちる血液が 今日もまだ、愛しくて 何度も夢を見る
カッターナイフで切り裂く 肉の感覚
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