遺書

2006年07月31日(月) 1209 黄昏の君

黒くて白い
赤くて青い
僕の複雑な感情を細い指先で絡め取り
君は林檎飴のように食す、唇と指先に繋がる唾液

生きているだけで
気持ち悪くなる心情
生きているかぎり
はやく脱したい現状

でも君の物言わぬ唇が
クリアなあなたの心なんて
と艶やかに語っているような気がして

心はまた、不安定なマーブルを描いている



2006年07月30日(日) 1208 論理ネス

液晶にうつる
現実の虚構に惑わされ
何時しか見失う真理

世界に手を引かれ
騙されていることも知らず
幸せを謳歌する日常

「世界の」正しい方向へ
あゆんでいく

しあわせ?



2006年07月29日(土) 1207 命曰

心の中に見える十字架
ひとりひとり葬った肢体

頭のないもの、腕だけのもの
誰かのもの、誰であるかわからないもの

錆びない銀色のナイフ
心の中、氷の温度で誰かを殺す



2006年07月28日(金) 1206 無意識過剰

耳元で途絶えた光
耳鳴りに消える誰かからの救難信号

体内で消え去る光
届かずに朽ちた僕自身への危険信号



2006年07月27日(木) 1205 Negativing

ネガティヴにネガティヴを重ねて
行き着く先はバッドエンド

選択肢の無い戯曲
私はずっと、脇役でした
レールに沿っていく運ばれる人生
私はずっと、後ろ向きでした

間違っていると
誰も教えてくれなかった、誰も気づいていなかったのかも知れない
信じていれば救われると
ただみんな、ぼそぼそと呟くばかりだった



2006年07月26日(水) 1204 Realize

スケッチブックには翼が描いてあって
あなたは、背中にそれを結びつけて

I can fly !!

世界を赤く、染め上げた



2006年07月25日(火) 1203 Surface

あれはまだ僕が僕だった頃の
十四の世界

白いキャンパスに
赤いナイフで描く世界のよう
左手首に刻まれた悲しみの歴史

悲しいことは何も無いけど
うれしいことも、やっぱりないのでした

白いキャンパスに
塗りたくられた僕の夢の下地には
赤黒いドロドロとしたものが、あるのでした



2006年07月24日(月) 1202 illusion

感情の海に落ち
黒い太陽、僕は僕を見失う

成り損ねたエスケープ
助かり損ねた老人ホーム

吸血鬼なら、明日はきっと
灰になる

でも、僕は引火
今日も鳥を掴んではポップコーン

EとXで作られたパッフェを食す
夜下がりのこと



2006年07月23日(日) 1201 affection . 哀情

黒い兎が哂う満月の夜
誰一人いない 独房
何をすれば、出してくれる?
何を引き換えに、愛してくれる?

涙は滴り落ち
黒い大地は流された涙の為の器官のように


白く侵食する朝焼けの中
右手をそっと首に 添えた
そしたら誰かが愛してくれる 気がした
優しい偽善者が助けてくれる 望んでいた

唾液は滴り落ち
意識は流されて光に飲み込まれていくかのように

役目を終えた昼下がり
首を下げた私にそっと手を 添える
私を愛してはくれなかった 知っていたのに
私を助けてはくれなかった 見ていたのに

ありがとう、君はきっと
優しい人だね



2006年07月22日(土) 1200 antibody 1200days

辿り着くことのない理想や
触れることのできない幻想が
最近やけに煩くて、僕の日常に耳鳴りと頭痛が絶えない

空気中に散漫する夢や理想
呼吸を止めて、拒絶する
透明なフラスコの中に思い描いた幻想や空想
黒い何かと融解し、朽ち果てる

何度も理想をあきらめて、拒絶して
何度も幻想をあきらめて、排除して
病んだ心を手に入れることで精神の安定を手にしても

心の奥底から希望が湧き上がり
アキラメ抗体と戦いを起こす

僕が何度もあきらめたって
心の底からあきらめることはできないから
何度も、何度も、
胸焼けや胃痛を繰り返す

もういらないって言ってるのに
何度も、何度も、



2006年07月21日(金) 1199 言葉に埋もれて

形なきエデンを求めての
試行錯誤

繰り返す、世界の創造
形なきエデンの模倣
朽ちていく、僕の世界
形なきエデンの模倣

僕の描いたエデンは
いとも簡単に崩れ去り
僕の描いたエデンを
葬ることもなく、放置

失敗作の欠片で埋め尽くされた
白い草原
僕や失敗作が追い求めている
黒い青空

青空を見つめる
理想であり、救われない夢である世界
僕は届くまで
何度でも、何度でも世界を創って、逝く



2006年07月20日(木) 1198 幻想詩3/Most Mist Mermaid

飛べない魚の私は
海を泳いであなたに逢いに行く
空も海もあなたと繋がっているのだから
目を瞑って感じる、あなたと同じ世界に居る

泳ぎ、泳いでたどり着いた世界で
魔女との契約の果てに手に入れた魔術にて
私は制約と共に陸へと出でる

そこで私は口を開いて好きですと
あなたに告げて泡になり
最後の夕陽を記憶に刻み
私は黒い世界へと飛び立つ

後悔もなく、不満もない
長く生きたとて、後悔は募るばかり
だから私は、



2006年07月19日(水) 1197 幻想詩2/白い世界と、終わる心と、

心が、

軋み声を上げて 刹那、その瞬間
君に想い告げて 切なさの、循環

白い世界と、終わる心

両手、伸ばしては届かず
想い出、一人でに消えて

残る、白い世界と
終わる、儚い記憶

色の失われた世界で
私の欠片は、宙を舞って、消えていく

君の失われた世界で
私は駆けるの、君を追って、何処へ行く

手を伸ばしても
もう、君は居ない

私が一人、残る残像
白い世界と、終わる心と、君の居た世界、



2006年07月18日(火) 1196 幻想詩1/SkyHi Croos

青い空に白い十字架
何を背負うのこの世界
罪などいくらもありはせど
誰もあなたを責めたりはしないと言うのに

青い空に白い十字架
痛みを噛み締めて何を望むの
罰などいくらもありはせど
何もあなたに受ける必要はないと言うのに

高い高い空の下
生み堕される罪の果実
高い高い空の上
あなたは一人で罪を背負い、罰を受ける

禁断の果実、触れたのは、
罰せられるのは私たちだというのに
あなたはまた、青い空に一筋の雲を流しながら
私たちに、笑いかけるの?



2006年07月17日(月) 1195 忘却の隅で

本日を持ってb.b.Rewriteは閉鎖となります。
鳥助先生の次回作にご期待下さい。

僕はそう書いたものの、
FTPにアップロードをし忘れたので

今日もまた、わけもなく
文章を書いている

書いてる意味を模索しても見つからないし、
書いた先に何があるかはわからない

ただ、自分が毎日書き続けると
決めた、だけで
意味のないことを続ける

理由は、十分だ
意味は、まだ見つからないけど



2006年07月16日(日) 1194 おかもとたろう


誰かに理解されなくてもいい
誰かに評価されなくてもいい

僕は僕の書きたいものを
書ければ、それだけで救われる



2006年07月15日(土) 1193 みかん

太陽降り注ぐ七月の線路を走る
塗装が少し剥がれた古びた列車
列車の揺れに身を委ねて
私の帰郷は終わろうとしていた

揺れ動く列車の中で見えた
向日葵畑が似合う、黄色いワンピースと麦わらの少女
無邪気で、きれいな笑顔で
不幸を不幸だと思わないように、純粋で

揺れ動く、列車の中
夢うつつな私の描いた幻想は
いつかああなりたいと忘れていた理想で
眠りに落ちて目を開けるまでの現実でもあった

眠りに落ちて目を開ければ再び忘れなければならない
封じた私の夢、夢、夢…

次に目を開けるとき
私は現実へと還り、
私あらざるものを演じなければならないのだから

だから、おやすみ
向日葵の少女



2006年07月14日(金) 1192 めでぃうすのなかで

叫んだ言葉の返事は
壁に跳ね返った己の言葉

強く右手に握ったのは
反対側にある己の左手

上唇が口付けするのは、下唇
強く抱きしめるのは、己の肩

自分ひとりで繰り返すループ
自己完結、自給自足

生きている自分
殺すのはやっぱり、自分



2006年07月13日(木) 1191

黒い穴の開いた

心を満たす

愛情や友情は

いくらでも食っていく

どこまでも食っていく

いくら食らっても

穴は

埋まらない



2006年07月12日(水) 1190 絶望のコンパス

ネガティブに沈む
私のコンパス

いつまでも落ちる方向を指して
私はただ、それに従う

海は、何処までも深く
やがて、光が届かない場所へ
私は、処まで沈む

希望や自由を
思い出すことも無く
欺瞞の愛や恋を
求めることも無く

一人、そう、
ひとりがいい

ネガティブに沈む
私のコンパス(思想照準)



2006年07月11日(火) 1189 絶望サランラップ

幼い指先で描く誰かの幻想

理解しがたい日常の悪夢

揺々とした心の断末魔


エレクトリックなヴィジョンに映し出される

愛や恋の三文芝居

欲求不満な人々のサーカス


私の言葉で

、終点



2006年07月10日(月) 1188 フリーフォール

付き合いきれない妄想や高等な理想は

私に触れられることなくただ、落ちてゆく

何がしたいのか? 何もしたくない

私に求められることがただ、うざったくて



2006年07月09日(日) 1187 Error.

君を抱きしめたり唇に触れたり

暖かさを知りたくとも

エンディングを迎えた世界

僕の隣に君はもう、いない


鮮やかな情景を映し出していたスクリーン

今では黒い背景に白い文字でスタッフロールを流す

スタッフロールに流れた君の名前と僕の名前だけは

今でも隣り合っていた



2006年07月08日(土) 1186 live to


出口を求めて

コンクリートへ落ちていく

其処に逃げ道はなく

私はただ、重力にひかれる


(これが正解なのかは知らないけど)



2006年07月07日(金) 1185 7月7日

光の速度で隔てられ
触れ合うことの無い二人が
唯一出逢うことができる今日という日を
人々が祝うためにできた、今日という日



2006年07月06日(木) 1184 そういうこと

僕が僕の世界を描くのは、
それでしか気付けないことがあるから
ひとつひとつ組み立てることでさえ、
気付けることがあるから

出来上がった世界がくだらないものでも、
それだけの、価値がある



2006年07月05日(水) 1183 終わる心

既に身体は抜け殻で
残るのは錆びた心のようなもの

感覚は奪われて
此処に僕が在ると言うだけ
此処には聴覚も、視覚も必要なく
ただ、心が誰かと繋がっている

錆び付いた心で明日を見つめる
身体から解き放たれた僕が
いつ壊れるやもしれない恐怖を抱きながらも
希望を持たずには居られない

既に身体は朽ち果てて
僕はただ、錆びた心で世界を紡ぐ



2006年07月04日(火) 1182 Whited

どこまでも続くようで、どこにも続いていないような
壁のような、無限のような
吸い込まれるような、立ちふさがるような

白を愛する

吸い込まれたり、はばまれたり
飛ぶような、堕ちるような
どこまでも、ここからも

ただ白いだけでない、
キャンパスを

黒い文字で穢す



2006年07月03日(月) 1181 バジリスク

コンクリートに埋め尽くされた、
殺風景の世界

繋ぎとめた友情や、愛情
「金の切れ目が縁の切れ目」
ノーマネー、ノーフレンズ

息をするにもお金がかかる
誰かと話すことや、触れることにさえ

都会にぼくは、ころされる



2006年07月02日(日) 1180 君は君ゆえに

あなたには
誰かのやうな生き方ができなくても
あなたには
誰かのできないやうな生き方ができるのだから

涙を拭いて、顔を上げて
あなたはあなただけの生き方をすればいゝ
唇を離して、声を揚げて
あなたはあなただけの詩を謳へばいゝ

それがあなたには
許されてゐるのだから
それはあなたにしか
許されてゐないのだから



2006年07月01日(土) 1179 私は私ゆえに

私は鳥ではないので
空の彼方をこの身體で見ることは叶はないし
私は魚ではないので
海の彼方をこの身體で知ることは叶はない

それでも私は私なので
切なくなつても寂しくなつても詩を謳ふし
嬉しくなつても幸せになつても詩を謳ふ

鳥のやうな翼や
魚のやうな鰭がなくとも
私は私の生き方ができます


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