黒くて白い 赤くて青い 僕の複雑な感情を細い指先で絡め取り 君は林檎飴のように食す、唇と指先に繋がる唾液
生きているだけで 気持ち悪くなる心情 生きているかぎり はやく脱したい現状
でも君の物言わぬ唇が クリアなあなたの心なんて と艶やかに語っているような気がして
心はまた、不安定なマーブルを描いている
液晶にうつる 現実の虚構に惑わされ 何時しか見失う真理
世界に手を引かれ 騙されていることも知らず 幸せを謳歌する日常
「世界の」正しい方向へ あゆんでいく
しあわせ?
心の中に見える十字架 ひとりひとり葬った肢体
頭のないもの、腕だけのもの 誰かのもの、誰であるかわからないもの
錆びない銀色のナイフ 心の中、氷の温度で誰かを殺す
2006年07月28日(金) |
1206 無意識過剰 |
耳元で途絶えた光 耳鳴りに消える誰かからの救難信号
体内で消え去る光 届かずに朽ちた僕自身への危険信号
2006年07月27日(木) |
1205 Negativing |
ネガティヴにネガティヴを重ねて 行き着く先はバッドエンド
選択肢の無い戯曲 私はずっと、脇役でした レールに沿っていく運ばれる人生 私はずっと、後ろ向きでした
間違っていると 誰も教えてくれなかった、誰も気づいていなかったのかも知れない 信じていれば救われると ただみんな、ぼそぼそと呟くばかりだった
2006年07月26日(水) |
1204 Realize |
スケッチブックには翼が描いてあって あなたは、背中にそれを結びつけて
I can fly !!
世界を赤く、染め上げた
2006年07月25日(火) |
1203 Surface |
あれはまだ僕が僕だった頃の 十四の世界
白いキャンパスに 赤いナイフで描く世界のよう 左手首に刻まれた悲しみの歴史
悲しいことは何も無いけど うれしいことも、やっぱりないのでした
白いキャンパスに 塗りたくられた僕の夢の下地には 赤黒いドロドロとしたものが、あるのでした
2006年07月24日(月) |
1202 illusion |
感情の海に落ち 黒い太陽、僕は僕を見失う
成り損ねたエスケープ 助かり損ねた老人ホーム
吸血鬼なら、明日はきっと 灰になる
でも、僕は引火 今日も鳥を掴んではポップコーン
EとXで作られたパッフェを食す 夜下がりのこと
2006年07月23日(日) |
1201 affection . 哀情 |
黒い兎が哂う満月の夜 誰一人いない 独房 何をすれば、出してくれる? 何を引き換えに、愛してくれる?
涙は滴り落ち 黒い大地は流された涙の為の器官のように
白く侵食する朝焼けの中 右手をそっと首に 添えた そしたら誰かが愛してくれる 気がした 優しい偽善者が助けてくれる 望んでいた
唾液は滴り落ち 意識は流されて光に飲み込まれていくかのように
役目を終えた昼下がり 首を下げた私にそっと手を 添える 私を愛してはくれなかった 知っていたのに 私を助けてはくれなかった 見ていたのに
ありがとう、君はきっと 優しい人だね
2006年07月22日(土) |
1200 antibody 1200days |
辿り着くことのない理想や 触れることのできない幻想が 最近やけに煩くて、僕の日常に耳鳴りと頭痛が絶えない
空気中に散漫する夢や理想 呼吸を止めて、拒絶する 透明なフラスコの中に思い描いた幻想や空想 黒い何かと融解し、朽ち果てる
何度も理想をあきらめて、拒絶して 何度も幻想をあきらめて、排除して 病んだ心を手に入れることで精神の安定を手にしても
心の奥底から希望が湧き上がり アキラメ抗体と戦いを起こす
僕が何度もあきらめたって 心の底からあきらめることはできないから 何度も、何度も、 胸焼けや胃痛を繰り返す
もういらないって言ってるのに 何度も、何度も、
2006年07月21日(金) |
1199 言葉に埋もれて |
形なきエデンを求めての 試行錯誤
繰り返す、世界の創造 形なきエデンの模倣 朽ちていく、僕の世界 形なきエデンの模倣
僕の描いたエデンは いとも簡単に崩れ去り 僕の描いたエデンを 葬ることもなく、放置
失敗作の欠片で埋め尽くされた 白い草原 僕や失敗作が追い求めている 黒い青空
青空を見つめる 理想であり、救われない夢である世界 僕は届くまで 何度でも、何度でも世界を創って、逝く
2006年07月20日(木) |
1198 幻想詩3/Most Mist Mermaid |
飛べない魚の私は 海を泳いであなたに逢いに行く 空も海もあなたと繋がっているのだから 目を瞑って感じる、あなたと同じ世界に居る
泳ぎ、泳いでたどり着いた世界で 魔女との契約の果てに手に入れた魔術にて 私は制約と共に陸へと出でる
そこで私は口を開いて好きですと あなたに告げて泡になり 最後の夕陽を記憶に刻み 私は黒い世界へと飛び立つ
後悔もなく、不満もない 長く生きたとて、後悔は募るばかり だから私は、
2006年07月19日(水) |
1197 幻想詩2/白い世界と、終わる心と、 |
心が、
軋み声を上げて 刹那、その瞬間 君に想い告げて 切なさの、循環
白い世界と、終わる心
両手、伸ばしては届かず 想い出、一人でに消えて
残る、白い世界と 終わる、儚い記憶
色の失われた世界で 私の欠片は、宙を舞って、消えていく
君の失われた世界で 私は駆けるの、君を追って、何処へ行く
手を伸ばしても もう、君は居ない
私が一人、残る残像 白い世界と、終わる心と、君の居た世界、
2006年07月18日(火) |
1196 幻想詩1/SkyHi Croos |
青い空に白い十字架 何を背負うのこの世界 罪などいくらもありはせど 誰もあなたを責めたりはしないと言うのに
青い空に白い十字架 痛みを噛み締めて何を望むの 罰などいくらもありはせど 何もあなたに受ける必要はないと言うのに
高い高い空の下 生み堕される罪の果実 高い高い空の上 あなたは一人で罪を背負い、罰を受ける
禁断の果実、触れたのは、 罰せられるのは私たちだというのに あなたはまた、青い空に一筋の雲を流しながら 私たちに、笑いかけるの?
2006年07月17日(月) |
1195 忘却の隅で |
本日を持ってb.b.Rewriteは閉鎖となります。 鳥助先生の次回作にご期待下さい。
僕はそう書いたものの、 FTPにアップロードをし忘れたので
今日もまた、わけもなく 文章を書いている
書いてる意味を模索しても見つからないし、 書いた先に何があるかはわからない
ただ、自分が毎日書き続けると 決めた、だけで 意味のないことを続ける
理由は、十分だ 意味は、まだ見つからないけど
2006年07月16日(日) |
1194 おかもとたろう |
誰かに理解されなくてもいい 誰かに評価されなくてもいい
僕は僕の書きたいものを 書ければ、それだけで救われる
太陽降り注ぐ七月の線路を走る 塗装が少し剥がれた古びた列車 列車の揺れに身を委ねて 私の帰郷は終わろうとしていた
揺れ動く列車の中で見えた 向日葵畑が似合う、黄色いワンピースと麦わらの少女 無邪気で、きれいな笑顔で 不幸を不幸だと思わないように、純粋で
揺れ動く、列車の中 夢うつつな私の描いた幻想は いつかああなりたいと忘れていた理想で 眠りに落ちて目を開けるまでの現実でもあった
眠りに落ちて目を開ければ再び忘れなければならない 封じた私の夢、夢、夢…
次に目を開けるとき 私は現実へと還り、 私あらざるものを演じなければならないのだから
だから、おやすみ 向日葵の少女
2006年07月14日(金) |
1192 めでぃうすのなかで |
叫んだ言葉の返事は 壁に跳ね返った己の言葉
強く右手に握ったのは 反対側にある己の左手
上唇が口付けするのは、下唇 強く抱きしめるのは、己の肩
自分ひとりで繰り返すループ 自己完結、自給自足
生きている自分 殺すのはやっぱり、自分
黒い穴の開いた
心を満たす
愛情や友情は
いくらでも食っていく
どこまでも食っていく
いくら食らっても
穴は
埋まらない
2006年07月12日(水) |
1190 絶望のコンパス |
ネガティブに沈む 私のコンパス
いつまでも落ちる方向を指して 私はただ、それに従う
海は、何処までも深く やがて、光が届かない場所へ 私は、処まで沈む
希望や自由を 思い出すことも無く 欺瞞の愛や恋を 求めることも無く
一人、そう、 ひとりがいい
ネガティブに沈む 私のコンパス(思想照準)
2006年07月11日(火) |
1189 絶望サランラップ |
幼い指先で描く誰かの幻想
理解しがたい日常の悪夢
揺々とした心の断末魔
エレクトリックなヴィジョンに映し出される
愛や恋の三文芝居
欲求不満な人々のサーカス
私の言葉で
、終点
2006年07月10日(月) |
1188 フリーフォール |
付き合いきれない妄想や高等な理想は
私に触れられることなくただ、落ちてゆく
何がしたいのか? 何もしたくない
私に求められることがただ、うざったくて
2006年07月09日(日) |
1187 Error. |
君を抱きしめたり唇に触れたり
暖かさを知りたくとも
エンディングを迎えた世界
僕の隣に君はもう、いない
鮮やかな情景を映し出していたスクリーン
今では黒い背景に白い文字でスタッフロールを流す
スタッフロールに流れた君の名前と僕の名前だけは
今でも隣り合っていた
2006年07月08日(土) |
1186 live to |
出口を求めて
コンクリートへ落ちていく
其処に逃げ道はなく
私はただ、重力にひかれる
(これが正解なのかは知らないけど)
光の速度で隔てられ 触れ合うことの無い二人が 唯一出逢うことができる今日という日を 人々が祝うためにできた、今日という日
2006年07月06日(木) |
1184 そういうこと |
僕が僕の世界を描くのは、 それでしか気付けないことがあるから ひとつひとつ組み立てることでさえ、 気付けることがあるから
出来上がった世界がくだらないものでも、 それだけの、価値がある
既に身体は抜け殻で 残るのは錆びた心のようなもの
感覚は奪われて 此処に僕が在ると言うだけ 此処には聴覚も、視覚も必要なく ただ、心が誰かと繋がっている
錆び付いた心で明日を見つめる 身体から解き放たれた僕が いつ壊れるやもしれない恐怖を抱きながらも 希望を持たずには居られない
既に身体は朽ち果てて 僕はただ、錆びた心で世界を紡ぐ
2006年07月04日(火) |
1182 Whited |
どこまでも続くようで、どこにも続いていないような 壁のような、無限のような 吸い込まれるような、立ちふさがるような
白を愛する
吸い込まれたり、はばまれたり 飛ぶような、堕ちるような どこまでも、ここからも
ただ白いだけでない、 キャンパスを
黒い文字で穢す
2006年07月03日(月) |
1181 バジリスク |
コンクリートに埋め尽くされた、 殺風景の世界
繋ぎとめた友情や、愛情 「金の切れ目が縁の切れ目」 ノーマネー、ノーフレンズ
息をするにもお金がかかる 誰かと話すことや、触れることにさえ
都会にぼくは、ころされる
2006年07月02日(日) |
1180 君は君ゆえに |
あなたには 誰かのやうな生き方ができなくても あなたには 誰かのできないやうな生き方ができるのだから
涙を拭いて、顔を上げて あなたはあなただけの生き方をすればいゝ 唇を離して、声を揚げて あなたはあなただけの詩を謳へばいゝ
それがあなたには 許されてゐるのだから それはあなたにしか 許されてゐないのだから
2006年07月01日(土) |
1179 私は私ゆえに |
私は鳥ではないので 空の彼方をこの身體で見ることは叶はないし 私は魚ではないので 海の彼方をこの身體で知ることは叶はない
それでも私は私なので 切なくなつても寂しくなつても詩を謳ふし 嬉しくなつても幸せになつても詩を謳ふ
鳥のやうな翼や 魚のやうな鰭がなくとも 私は私の生き方ができます
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