2006年05月31日(水) |
1148 nagative geotaxis |
私の身体には 空に還る器官がないので 朽ち果てたその日に 灰となり、世界へと融けるでしょう
それでも、私は帰還を願い 青い鳥の心臓を捧げ 枯れ果てて残る、黒い羽 ひとつずつ、翼へと変える
幸せを摘み取り作り上げた黒い翼 空への弊害を切り取り 私は、飛び立つ
イカロスの翼にも似たそれは 空に融かされて 溶けない私だけが世界へと、帰還
2006年05月30日(火) |
1147 sea side |
days1147 works(+77/+132)
終わらぬ世界に 思いを馳せて たどり着く 誰も居ない浜辺 には、やっぱり 誰も居なくて 寂しがり屋の僕は もう一度世界を描き出す 僕が誰かと笑えるまで 僕が誰かを笑わせるまで
days1146 works(+77/+132)
脳内を錯綜する言葉 大事なものを見つけられずに失踪 私は今日も、月明かりに照らされて 後悔に、懺悔を
正しい使い方を忘れ 今更になって出てくる言葉を恨み、愛す 間違った使い方で 進む私の感情は言葉に絡み、恋す
私に太陽はいらない 月明かりの下で呟いた 燃えるような情熱より、静かな愛情を
私に太陽はいらない 星明かりの下で呟いた あまりの眩しさに言葉の正しさを、忘れるから
世界の中心で愛を叫んでも大切な人に届きはしないので
埼玉の端っこで僕は愛を囁くのだ
2006年05月27日(土) |
自我境界線 My birthday. |
十五の境界線越えた先、一年過ごしたこの季節
己の心を失うことを恐れた十五の春、懐かしさを覚えるほどに
己の心を他人に融かす十六の春、恐ろしさを覚える
出る杭は打たれ、こぼれた水は盆に帰らず
突出と失言を繰り返す春は終わりを告げた
らしさ、失って行くことで適応
僕は僕を妥協して、
世界の一部へと、潜り込む
社会の歯車の用意
戻れない十五の境界線
ただ、越えたことに後悔は、ないよ
2006年05月26日(金) |
An organ to return to the sky. |
I don't have an organ to return to the sky.
If I become ash,
please scatter it in the sky.
And I can return for the first time in the sky.
空へと還る器官は
僕には無いようなので
灰になれたらエアーズロックにでも
ばら撒いてやってください
2006年05月24日(水) |
シャングリアブルーライト |
黒い世界の平坦が 赤い熱に溶かされて 君の体温が私に移る頃に 世界は青を迎え入れた
もう二度と 私の心は空に囚われない 君の熱を持ったまま 私は海に沈んで
憧れた青がもう届かないように 深く、深く 沈んで
私の視線は 空に囚われることなく 愛や君だけを見つめる淡い光
溢れでる感情を 静かに押し殺して 焼き付いた世界の 風景描写
深い海に、青い空 少女と、臆病者 壊れた人形や、僕 届かない思いが、宙を舞う
拙い感情が動かす 指先で奏でる メロディ
押し殺された感情が 口ずさむ メッセージ
世界は非日常に憧れ そして、いつしかは触れ日常へと変えてゆく
熱のこもったリアルの中で 一種の幻想を抱き、幸せを謳う
熱を失ったリアルの中で 一種の理想を抱き、絶望を謳う
非日常へと化した日常に 恋しさを想い 手を伸ばしたり、走り出してみたり
日常へと化した非日常に 対する背徳だと 気付いてたり、気付いてなかったり
僕の唇が渇く頃に 恐らく、僕は全てを失っている
潤う君と僕の唇を 真夜中に夢を見て後悔と焦燥が心を締め付けるだけの
日常を飽和する
二度と憧れることのない非日常を心に抱き 恋という名の亡霊にそっと、沈んでいく
大切な物を失って、空虚 それでも世界は嘲笑うように、青く 笑っているのは、虚構 黒を隠す青のように、淡く
こうして後ろを向いている合間にも 世界は前向きに、進んでいく ちょっと待ってよの声も届かずに 置いて行かれる、悪循環
止まってはいられないから 傷をそっと大事に抱えて私は 行方のない白紙の切符を片手に持って
何処へ行こうか? わからない、答えなんてどうせないのだから 何処へ行っても正解なのだ
title by ko^ki
夏の海に沈んだ恋人 手を繋ごうと伸ばしても届かない 短すぎる僕の、 右手
もう会えないともう触れられないと 知りながら 壊れた人形を抱きながら、 浜辺を歩く
何をするでもなく 何を求めるでもなく ただ、記憶の底に君を思う
君が海に沈むならば 僕は想い出に溺死しよう そうして、ようやく僕は君に出会えるのだろう
2006年05月19日(金) |
白い空と黒い空の世界 |
どうせ欲望を貫くなら 絶望の速度で、駆け抜けて
明日の朝には朝焼けが いやでも希望を運んでくるから
絶望に浸る時間さえ 愛しいと、感じれるから
明日の夜には黒い空が 私に絶望と愛を注いでくれる
不完全な重なり合いはただ
互いの傷を広げるだけ
心には悲しみとむなしさが
淡く広がっていくだけ
互いの心と想いに溶け合って
それでも私たちは唇を重ね
互いの涙と唾液に溶け合って
キスをしたまま朝は迎える
やがて訪れる終焉や
誰だって知っている悲しい結末に
心と身体が震えても
私たちは唇を重ね
互いを愛さずには居られない
心にはひとつ、Passion
2006年05月17日(水) |
memory of sea |
私はしばらく
記憶の海の底で 深海魚になって泳ぐから
君はそっと 私を思い出やしがらみから 釣り上げて
自分自身の世界に飽きた 僕の最終形態は
どこまでも続く 自分自身のコピー
確立された世界から 飛び降りることのできない 僕の愚かな戯曲
これ以上上り詰めることも もう一度最初から始めることも
叶わない
創造性の 喪失
世界は呼吸を繰り返す 必要なものを取り込んで いらないものを吐き出して
生き続けて、こんにちは
酸素である僕が 必要とされたのは僕ではなく成分なのでした
捨てなければいけないのに 何も捨てたくないからと 呼吸を止めたら世界は
死に絶えて、さようなら
二酸化炭素である僕は 世界からそっとさようならをします、ばいばい
劣等、葛藤 抱いて日常 正常、異常 わからぬ日常
判断材料も 識別番号も 構成材料も 成分表示も
現実には何も無い あるのはただ自分の
運とか勘とかに任して 進んでみればいいと思うんだ
つか、もう、どうでもいいや
明日を見つめる孤独には もう耐えられないので
後ろを向きながら 花見ならぬ過去見で 酒のやり取りでもしましょうや
2006年05月12日(金) |
everything nothing EverySing eversong |
消えてしまうさだめだと知りながら 強く握った君の左手
いずれ訪れる崩壊を孕み 夢を観る
二人だけの世界 一人ぼっちの楽園
愛も夢もいつかは消えてしまい 人々や自分の記憶や感情を 忘れ去りゆく
私は詩を歌う 今抱く感情に形を与え 今想う記憶に与え
忘れても 寂しくないように
孕む崩壊は 音をたてて訪れる
そう遠くはないと知りながら 私は君の左手を強く握るのでした
居場所は此処にない あるとするならば
もう声の届かない 君の居る、星空の向こう
僕は詐欺師なんで 君が喜ぶなら 平気な顔で嘘を、つくよ
自分を守るためにも 嘘を、つくよ
自分自身にさえも 嘘を、つくよ
何が本当か分からない世界で 自分だけは信じたい
信じたい自分さえ わからない世界で
やっぱり僕は 人を騙す
落ちていく 感情はもう
止まらない加速 落下速度
もう君の元へと 落ちている
君が誰だか 言わないけれど
手に入れた分だけ失ったものもある 失ったものを追い掛けたいと思うこともある
けど、これ以上、失わないようにと 僕は、下唇を
噛んだ
誰かがそっと 削除依頼を出してくれる 優しい死神の足音を 期待しながら
運命の赤い糸は、僕たちの小指にないけど
電話会社が管理してる、見えない電話線が手のひらで
君と愛を歌う
電波の速さで加速する日常、 君となら、どこだって 飛んでいきたい
運命の赤い糸は どこまでも伸びない けどさ
だってほら、 手のひらはいつだって
君と一緒だから
私が世界を思う限り、 意識の中には小さな世界が存在する
世界が私を消そうとしても、 私が世界から消えそうになっても、 私が世界を思う限り、決して消えはしない
その小さな世界に、私はいるのだから
2006年05月05日(金) |
Copy and Paste . |
スランプは唐突に
言葉は描けるのに 納得できない
埋葬、恋人 沈没、記憶 絶望、愛情 世界、楽園
単語を繋げてストーリーを紡いでも 所詮それは自分の模倣、自分自身のコピー 少し前に思いついて紡いだ世界だもの
誰の模倣にもなりたくないと言いながら 自分自身の模倣を繰り返す日々
日常から逸する為に 必要なものは
この手には ない
悲しみも喜びも
幾度も幾度も繰り返される日々
大切なものや大事なものは
上書きされていく記憶の底に沈没
愛されていた記憶や愛すべき記憶も
守るべき誓いも守れない約束も
忘れないようにと仕舞い込んで
思い出せない微かな思い出
確かにそこに有るのだ、けれど
沈んでいった感情や記憶は
私の手ではもう届かない
千日千夜、刻まれて行く感情
千日千夜、忘れていく記憶
記憶の欠片は今、私を微かに動かす衝動
想いを吐き出せないことよりも、 輝けない苦痛
、きっと 輝くために産まれてきた
、私たちは電波塔 己が想いを発信する電波塔
ラジオの向こうにいる 誰かへのエスオーエス
私にとっては一つでも 誰かにとってのありふれたエスオーエス
輝かないエスオーエス 沈んでいくエスオーエス
こうすることでしか想い、伝えられないのに 逃げたしたくなる エスオーエス
、輝ける電波にはしっかりと受信者がいる 私の電波は ありふれて、あふれて、 溢れおちて、世界の、果て
2006年05月02日(火) |
飛び上がっても、凡才 |
そういえばこの世界には 笑えないものばかりだよね
世界の端っこじゃ 私たちが笑う間にさえ人は死ぬし、 世界の上空じゃ 日々、私たちを守る透明な膜は剥がれ落ちていくし、 世界のどこかじゃ 今日もまた命が奪われていく音がする
そんな中で平然と涙も流さずに居られるのは 関係ない、の言葉で片付けられちゃうから どうしてだろうね、どうしただろうか 考えても居ないから、答えなんてみえないんだけど
みんなを救うことはできるのは 行動と言葉 不可能に近い可能性の中で唯一の奇跡
見つけても、私にはできなかった 所詮、私は凡才 人一人幸せにできない私は
今日もまた、誰も救えない 誰も読まない 一片の言葉を
えがくのでした
誰かに愛されることは 綱渡りのようで
とても上手な人にしか できない
不器用な僕は 怖がりながらわたるので
誰も、愛しちゃくれないのさ
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