2005年05月31日(火) |
Shape a ghost . |
days:783 work:830
ゴーストヘッド二〇六 死神は私にそう、ささやく
君をそっと、 迎えに来た
と、星々には届かない囁き声
僕と旅に出るんだ、 遠く、遠くの星へ
と、静かなのに力強い声
有限の体と時間を持って、 この世に生まれてきた 幸せを謳歌して、成長した 君の魂を次の世界へ運ぶ、僕の仕事
と、長ったらしいセリフ 聞き流して、手をつなぐ
ねぇ、次はどこへ行くの? もっと、もっと幸せな場所が、いいな。 みんな、みんな幸せならもっといい。
days:782 work:829
1P. 紫色の唇は、 白い肌に浮かぶ。
230P. そんな美女は、水によく溶ける。 なぜなら、彼女もまた、ゼリーだったのだから。
days:781 work:828
白紙の日記 僕が書き記したはずの日々は、 勝手に失われていった。
書いた跡、へこみさえも残らない白は、 僕の歩いた記憶のたよりさえも失ってしまう気がして。
本当に失ったのは日記じゃなく、記憶だったんです。 日記の向こうにある、その記憶。
空の手前、飛行機を失ったような
2005年05月28日(土) |
Giar.揺るぎの無い世界で |
days:781 work:828
揺るぎの無い世界で生きていたい 例えば機械のような 例えば歯車のような
そこに居て、役割だけを果たして終わる なんて律儀な生き方なんだろうか なんて安定した人生なんだろうか
ここに居て、役割さえも果たせない僕は ここに居て、歯車に成りえていない僕は 社会からのバッシング、真に受けて 少し、静かに生きる
孤独に
days:780 work:827
幼い頃見た空色は、濁りの青になった 僕らが居た空地は、駐車場になってた 窓をのぞく景色は、灰色の建造ばかり
背伸びし手を伸ばした、あの母の頭は 地上160.12cm見下ろせる高さになった 硬くしっかりとしてた、あの父の手は 今サラリと僕の手を落ちる灰となった
美しく感じたものもいずれ劣っていく 願い続けた夢も存在価値を失っていく 君を思うこの気持ちもそして消えてく
君を愛おしいと思うこの思い消える前 君が美しいと言った街が変わるその前
十五になったら君の街へ行こうと思う 僕が、君を愛している。 気持ち忘れるその前に。
*postscript Happy birthday 俺
days:779 work:826
今日は君の誕生日だったね、と 呟いたものの
僕は今、帰れない
幸せを謳歌する、白い空間 時間だけを流していく、 僕には歌えないのだろう
走り、走り、辿り着いた夢は 願い、願い、願い続けた夢だ
僕には歌えると思ったのだ 僕には歌えるはずだったのだ
十五を迎えた君には、今、歌えるのだろうか。 十五を迎える僕には、今、何が歌えるのだろうか?
次に、目を覚ませば僕はもう十五 目を覚まさない限り、僕はまだ十四
だから、今、子供の期限を失う僕が、 その前に、前に、子供にしか歌えない歌を、 思い出さなきゃ行けない
幼いころ、それは簡単に思い出せたはずなんです
days:778 work:825
レッドアラーム 死を呼ぼう。 大きな声で死を呼ぼう。
レッドアラーム 響くサイレン、鳴り止まぬ鐘 ああ、ああ、僕を只管に死へ招く音
終わらない、終わらない、 明日へ、明日
過去、世界、未来、此処
お別れの時には、 白い天井を見つめ、 見つめ、 何も感じない
2005年05月24日(火) |
開き直って缶蹴りすると、すぐに捕まる |
days:777 work:824
歪んだ羽根は、僕そのものの気がした。
掴んだはずの自由は、歪んだものだった
間違った未来像は、僕そのものなんですが。
描いたはずの未来は、間違いだったんだ
絶望する暇もないくらい、とおいとおい未来を
希望を抱く暇もないくらい、はやくはやく自由へ
ステップを踏んで、華麗に、進もうではないか。
ボックスを踏んで、綺麗に、描こうではないか。
間違ったものを正しいと言えるようになってしまった、
この汚れは、むしろ純粋なんだ。
…多分
days:776 work:823
時を止めて、世界の片隅
十五になる僕はほんの少し恋をした
銀色の髪、瞳、白い肌
手と手が触れ合った瞬間、
僕はもう…
君を捕まえて、君に触れたい
君に伝えて、君に愛してもらいたい
けれど、結局僕はダメなんだよね。
気づいたんだ、
君を好きになるだけで、愛することができなかったんだ。
そんな僕も十五になる。
君には、もう、触れられない。
行かなくちゃ、
days:775 work:822
カーテンレールになりたいと、願う夜
ただそこにあって、ほんの少しだけ役に立っていたい 運んでいくだけで、ただ誰にも迷惑をかけないでいたい
そうでもしないと、もう、耐え切れそうになくて
days:774 work:821
無限大キャンパス、 僕と君の色で染めた自由の色
僕には何も無い、君にも何も無い 心の白いキャンパスに自由に君を描いて、 零から一になった君の色、僕に重ねて僕も一になる。
黒い街角、灰の路 青い粉雪、赤い風
君の色に僕の色を重ねて、 口では表せないような僕たちの色をつくろう 熱く厚く重なる絵の具で、唇重ね描く君の存在。
僕は君を創る。そして、君は僕を作る。 二人で一つになろう。君と手をつないで、生きる僕のキャンパス。
days:773 work:820
静かに浮かぶしゃぼん玉、触れたら弾けて消えてしまった
触れていたいと実に願っても、自分のそれにさえ触れられなかったよ
体は、確かに此処にあるんだけれども
心は、どこか遠いところで揺れている
触れていたいと思えば思うほど多くのモノ消してしまった
触れることに恐れてたらいつの日か触れることさえ忘れてしまったよ
体は、確かに此処にあるんだけれども
心に、触れようと思えば遠く感じてる
もう二度と、僕が他人の心に触れることはないでしょう。
days:772 work:819
何もない孤独の中、僕の心をそっと握りつぶしてください 花を摘むように、僕の心をそっと選んでみてください
あなたは僕の気持ちさえも知らず、 あなたは誰も理解できないまま生きる あなたは人の気持ちを知らないまま、 あなたは…
生きつづけることは幸せですか? 人を潰していくことさえも幸せですか? 生きているのは、あなただけですか?
days:771 work:818
見えない心の中、そっと研ぎ澄ます。 盲目にも等しい、青色と白の平面。
たとえば、 ジェット機を見てもパイロットの表情がわからないような たとえば、 電車の運転を見ても操縦士が何を考えているのかわからないような
青い空を見ても、 なにひとつわかるものはありません 涙を流しても何しても、 笑みをこぼしても。
晴れたり曇ったり、 真ん中にあるものは何一つ変わっていない、わからない 青くなり黒くなったり、 何色になろうと変わらないものは変わらない、わからない
変わらない気持ちひとついだいて 世界は、
青いです
*postscript
青い空を装って、中身は何一つ見せはしない。
days:770 work:817
もう一度だけ世界を信じて。
朝と夜のグラデーション、 静かに立ち尽くす 喪失の時
何も握っていなかった、 つかんだはずのものもなし 喪失のとき
世界は、もう信じられない。
days:769 work:816
枕投げとは他人を傷つけることなく勝敗を決める、いい遊びである。
days:768 work:815
傷ついて けがれた
その腕がいとしくて、 その腕に抱かれたくて
意味を求めず 突っ走った
days:767 work:814
笑いつつ、泣きつつ どっちかにしろと言われたら どっちにもできませんでした
世界の欠片を握って笑うこともありました 世界の片隅でひとり泣くこともありました
誰かが僕をどう思っているのかわからない 僕が誰かをどう思っているのかわからない
世界に必要とされ、世界を必要とする それが必須条件だと言うのに 僕はただ泣いてばかり、笑ってばかりで 何一つ世界には愛されていませんでした
僕も世界を愛していなかったのですが
days:766 work:813
世界にひとりで、笑う 花の命の短さを、嘆く
片隅で笑いつかれて泣いていたい 片隅で泣きつかれて笑い出したい
他人にどう思われようが 他人がどう思っていても ひとり、笑う
*p.s 不調
days:765 work:812
ヒトは一人のために生きてるわけじゃない
Rebirth. 次は君のために笑えればいいな Rebirth. 次は他人のために生きてみたいな
愛していた世界に別れを告げて、 飛び立つの新しい世界
2005年05月11日(水) |
夕焼けのロンリーオンリー |
days:764 work:811
夕焼けは不完全な影しか生んでくれなくて、 己を写す虚像にさえもなってくれないんだ。
2005年05月10日(火) |
死体遺棄罪及び殺人罪、通称生き埋め |
days:763 work:810
埋葬した記憶は、もう二度と戻ってくることはないのでしょう あなたも僕の想い出にさえならないままで土に還ればいい 今、土埋まるあなたの名前さえも明日は忘れているのでしょう あなたもそこの彼女たちと同じ名無しになっていればいい
見えはしない、自分を映し出す虚像。過去。…忘れられない 誰かを愛したということだけは忘れることができない現実で。 想い出を埋葬したところで僕が誰かを愛してたという過去は そこに紛れもなく存在していて完全消去は不可能なんだろう
だからこそ僕は誰かもわからぬヒトに手向けをし、 愛したという過去だけが僕の中で美化されてゆくの
想い出も顔も名前も何もかもすべて忘れた零のヒト 土に還りかけて腐っているヒトに僕は手向けしてる
過去に、愛した それだけの理由
*postscirpt 現代詩フォーラム投稿作品
2005年05月09日(月) |
幸せってなんですかね? |
days:762 work:809
殴り合ってケンカして、言い争いもしてみたり 時には涙もしてみたりで、本当に嫌いになることがあっても 僕らはまだ、幸せだよね。 君が居て、僕が居るんだから。
時計がなくて、太陽も頼りにできるほど感覚も鋭くなくて 遅刻の連続してばっかで、門限にさえ遅れて怒られても 僕らはまだ、幸せだよね。 それでも、笑っていられるんだから。
進んだ道が間違いで、何かにぶちあたったりしたり 部屋には僕ひとりでご飯食べても、少し笑えればいい 僕はまだ、幸せだね。 どれだけ傷ついても、笑っていれる気がするよ。 ドアを開けた先がどんな世界でも、幸せを見つけられる気がするんだ。
*postscript 今があれば、それだけで幸せ。笑えれば、それだけで幸せ。 幸せだと思えることこそ本当の幸せ。
@現代詩フォーラム、詩人物書連鎖投稿作品
days:761 work:808
背中には翼 お腹は腹痛
右手には恋 左手には鯉
明日には希望 昨日には切望
これだけの私を許してよ
でもね… 私は誰なんですか?
days:760 work:807
なぁ、エリル、僕ら明日笑っているのかな?
明日を迎えるたび、少しずつ何かを僕は失っている気がして怖いんだ 昨日を振り返るたび、少しずつ何かを僕は忘れてる気がして怖いんだ 今日と言う日でどれだけの孤独と僕は戦えばいいのかわからないんだ
そのうち笑うことさえも忘れてしまいそうで そのうち存在証明さえも忘れてしまいそうで そのうち、涙も流れなくなってしまいそうで
僕は何をすればいいと思う? 僕はどうすればいいと思う?
笑えばいいと思う 君が、笑えなくなることを恐れているのなら 今だけでも笑って、想い出を笑いばかりにしよ 私も、笑えるように少しずつ手伝って行くから… 少しずつ、今を生きていこうよ。 いつか過去になった今が、明日の私たちを支えるんだから。
*postscript
僕自身が好きなエリルと謎の主人公の会話シリーズです。
days:759 work:806
虫が死にました。
驚くべきことでも何ともない。 それと感じてしまったこと自体が驚きなのです。 プツプツと僕らは生物を殺しています。 息をするたびに殺していきます。 生きていくために仕方はないと言い捨てることもできます。 何も殺すなとはいえません。 何も殺せずに生きてはいけないのだから。
ただ、僕の目の前で今、虫は死にました。 これは悲しむべきことなのでしょうか? 疑問を持たなければいけないこと自体悲しいのかもしれません。 まったく悲しむべきことではないと言い切れる人も居れば、 神への冒涜、命の侵略などと言う人も居るかもしれません。 数々の答えがあります。僕に答えは見出せません。 虫一匹が死んだことにさえ答えを出せません。
虫一匹、と命の軽さを差別することさえも自然になっているのだから。
*postscript vida[ヴィダ] スペイン語で命の意味を持つ。
2005年05月05日(木) |
真っ白の世界と真っ黒な世界 |
days:758 work:805
黒い部屋の中、太陽はまだ昇らない
微かに震える恋人の唇を
僕はそっと奪い、目を瞑り
さらに深い暗黒へ身を任せる
…心には何もない、白いイメージを
瞳には何もない、黒いイメージを…
対になるイメージ、破るのはパッション
白いイメージを、赤く染め上げ
黒いイメージは、君の顔になる
キスをしてても、呼吸はできるから、
キスをしたまま、朝を迎えて
黒い部屋が、白く赤く染め上がるまで、僕らはキスをして
さよなら。と 彼女は、部屋を飛び出していった。
*postscript
恋人達はお互いを銃で打ち、黒い死のイメージ、と 白い死のイメージを行き来する。 っていうお話。 …かもね。
title by 青春ジャック http://love.aea.to/sky9095/
2005年05月04日(水) |
everyday,morning |
日常の中に何もない あなたの望むものなど一片もない
夢を見よう 果てしない夢の中、日常を見つけよう
夢を願おう 果てしない願いの中、日常を見つけよう
愛を語る気もない 夢を語る気もない
果てしなく続く世界の中 果てのある夢を見た 果てしなく描く世界の中 果てのある話を知る
描いているものはフェイクです 所詮、何もかも偽者です 本当のものなど限り少なく 本当の愛など、ひとつ以下しかなく
見た夢はすべてフェイク、 真実などひとつもなく 描く指先もフェイクだったらいいと
フェイクらしく、消え去った 顔は、とても綺麗だった
唇は音を発している。
コントローラーの接続端子に選ばれ、 人々はこう呼ぶ 冬のペチコート着ながら寝ようよ。
あのアニメの最後は 斉藤さんカッコイイよね。 もし、僕が好きだといわれたら 公園を全裸でサラリーマン。
強く見えた、ロックオン ティッシュ、むさ苦しい のどぼとけをつぶして でた こえは 「食欲の秋」
誰かが僕に望んだことは 僕にかなえることの出来ない夢だった
汚れている僕に その夢は見ることさえ難しく 純粋な誰かの 願いを受け取ることはできなかった
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