羽をください 中古で構いません どこか遠くへ飛ばしてください 途中で堕ちたりしても構いません 一メートルでも遠く、遠くへ行きたいんです
だから、夢を
力をください 中古で構いません 女の子一人ぐらい守るくらいの それで自分が負けたって構いません 一人でも多く、あの頃の償いを果たしたいんです
だから、遠く
足をください 中古で構いません 遠くの町まで走れるくらいの つまづいたって構いません 思いを、この思いを届けたいだけなんですから
だから、力強く
遠くへ、君を守りに、そしてこの思いを伝えたい 体が中古品ばかりでも、心は違うと信じていたい
*postscript 中古の羽 \300,000 中古の力 \520,000 中古の足 \200,000 君への思い priceress
2005年04月29日(金) |
the First . |
詩の1,2行めだけ。
1. 君の手を握りキスをして 君は手を振りさようなら
2. 綺麗なお姉さんに恋をする 僕の心に欠陥はない
3. 最終的に自分を救えるのは自分だけだ
4. フィクション、ファッション、パッション、ミッション 世界には何もない、世界には何でもある
5. 僕の心を知り尽くすことなど僕には出来るのだろうか
6. 世界は広い 世界は狭い 世界は大きい 世界は小さい 世界は面白い 世界はつまらない 世界は止まらない 世界はひとつだ 世界に何も求めていない
7. 口ずさむはずのフレーズは何も覚えていない それなのに君の口笛にそっくりなんだ
8. 私には何もない
9. あなたにも何もない
10. 手をつないだその手は もう、手首から上がなくて
11. 哀しみに浸る余韻なんて なかっ た
12. 世界の中心である数字12 昼も夜も、ずっと中心にあったんだね
13. 数え数えて階段は 死ぬ死ねよ13段目
14. 戻らないメールも 戻らないフレーズも ぜんぶ、うそだったらいい
15. 広大な青に向かう 勇気を、僕に 希望を、僕に
16. 人は流れ どこへ行くのだろう そしてそのまま 流れ着く
17. 心にはどこにもない しかし、どこにでもある
18. 金はどこにでもあるけれど、 不平等です
19. 時間は僕たちに優しくない
20. 書きなぐるディスプレイ もう、鉛筆のあとばかりで画面が見えないんだ
泡の中に入れない 触れれば割れてしまいそうで。
泡の仲に入れない 入れば僕が嫌われてしまいそうで。
2005年04月27日(水) |
夏の海、Imagination. |
虚言症
夢見の想像、夢生みの創造 そうであればいい、希望と切実
机上の空論
―裸足で歩く浜辺 白いワンピースの少女 風に飛ばされる麦わら帽子 ふと手を伸ばす虚勢 黒いシャツに黒いズボンの少年 風が吹く前に―
嘲笑、雑音 現実、ノイズ
ズザ、ザ、ッザ
―ザー、ザー、ノイズにまぎれる音 波打ち際の声、波の音、静かな 黒い服は静かな波に流される 白い少女に手は届かない―
途切れる記憶 構成されているのは 空想、虚言、妄想、戯言
動けぬ体、見つめる白い天井 時々喋る嘘、聞く人の居ない偽り
―伸ばしたはずの両手はいつの間にか消え そのうち身体も消えていった 君をつかめない―
願い事ばかりの日記 自分を失わないため、書き留めることなど忘れた 的外れな未来予想図 叶わないと知りながらも、僕は書き続ける
居ない、君を、想う日々 居ない、君を、詠う日々 居ない、君を、創る日々
実際は君が、僕を創ってる
君が居て、僕が居る
2005年04月26日(火) |
魚と釣人を巡る恋論議 |
恋を抱き、そのまま海に堕落する。 海は海で、僕のような魚が泳ぎます。 誰もかも、恋を抱いてさまよってます。
海の中には釣り糸がたれていて、 その先にちょっとした釣りエサがあります。 恋を抱いている魚たちはそれぞれにあった釣りエサを探しています。
自分の求める釣りエサはひとつのはずなのですが、 探すのが面倒になってしまった魚は模造品でも我慢したりします。妥協です 中には恋を抱きつつも他の魚に釣りエサをとられてしまう魚も居ます。 誰もとらないような釣りエサにとびつく魚も居ます。これまた妥協です
魚としての力が少ない魚は釣りエサに食らいついたはいいものの、 釣り針にしっかりひっかからなかったり、拒絶されたり失敗します。 または釣られたもののそのままリリースされてくる魚も居ます。 そのような魚たちはすぐ立ち直るものも居れば 一生食いつかないと決める魚も居ます。
すぐ立ち直ったリリースされ続けた魚(99連敗中)のお魚さんは、 アドバイスをします。きっと知ったかぶりです。 決めた魚さんには羽が生え鳥になり、 次に安住と自由を求めて飛び立ちます。
そんな海を、じぃっと見つめて入ろうか入ろうか迷う僕は 飛び立つ魚よりも沈みゆく鳥たちに興味を引かれたり、 飛ぼうか、泳ごうか迷ってます。
2005年04月25日(月) |
long long two |
心に 銃声
響く 心に
愛も 何も かも 全て
砕け 散り 消え
僕は 何も ない
何、 一つ 存在 せず
消滅 …。 新生
再生 …。 輪廻
孤独
*pos tscr ipt.
心に 残る 言葉
忘却 彼方 心に 墓石
現代 詩フ ォー ラム 投稿 作品
心がプスプスと音をたてて壊れていきます ぼー、ぼー。とそんな擬音を口にしたりします
時に、僕はプスプスとしていますが、 そんな僕に友人はできるでしょうか? 否、できるもなにも友人は出来ているのです。
プスプスと音をたてているので、名前はプスプスくんです。 プスプスくんはひとみしりが激しくて、最近やっと友達になれました。 普段はおとなしいのですが、追い詰められると逆ギレします。多分A型。 キレたときのプスプスくんは、もはやプスプスくんではありません。 プスプスさまです。
そんな友人と僕は毎日脳内サッカーをして遊んでいます。 プスプスとは煙が出ているさいの擬音なので、姿こそ見えませんが プスプスくんはきっと煙な様な形をしているのでしょう。 そんな彼とのサッカーはとてつもなく難しく、 ボールはきっと直径0.1mmと言う大きさなので、 脳内では大変なことがおきます。
もっともっと友人のことを説明したいのですが、 頭がすっごくプスプスしてきたので、ぼー。っとなっておわりたいと思います。
プスプスプスプス…プスー
愛されて散る前に ひとつの花として咲かせてください 恋しても散る前に ひとつの茎として支えさせて下さい
愛、愛枯れる前に 恋、恋したいんです
花として人として 枯れていくには儚すぎる 咲いていくには地味すぎる
愛を、恋を
*postscript タイトルはFlowerをいじっただけなんですが、 いじる以前の問題ですが、 気に行ってます。HAHAHAHAHA.
誰にも追いつけない夏の雲をそっと握って わけてあげました。
*postscript 屋台、わりばし、わたあめ。
音など聞こえません 光など見えません
心はあります 此処にあります
信実はあります 何処かにあります
失いました 失っていました
もう僕が光を見ることはないのでしょう
目覚めたらまわりは白と空だった
逃げ場のない世界で 組み立てる弱い言葉
光と空の中、望まれた希望の中 逃げ場など何もなく 死ぬこともないが生きているという実感もない
夜と朝の繰り返し 目覚めているのか寝ているのか 夢なのか現実なのか 定かではない
世界でただ言葉を綴る 世界でただ言葉を紡ぐ 誰かに残る確証はない ただ一人の世界だから
僕は、詩を、詩を書き続ける
*postscript 言葉を紡ぐしかすることがない世界で
唇は荒れたまま
ただ、息漏らし
一人、部屋の中
聞こえるものは己の心臓
見えるものは夜映す窓
触れるものは孤独の闇
吸うものは有り触れた酸素
握るものは遠い薄い絆
誓うものは君との約束
もう何も失うものなんてない
欲しいものもあまり多くない
心音が響く孤独の中
息をし星を見て
君を待ち、戻らない絆
涙さえ(流れずに)
消えてゆく(闇の中)
戻らない(なつかしい)
夏の日々(君を失いかけている)
死んだ目で君の姿を思い出し
荒れた唇で君の名を呼ぶ
もう君が来ないことは知っているはずなのに
君以外、僕は求めることが出来ない
このまま(何も出来ず)
消えていく(涙と共に)
灰色の瞳、映し出すは銀の都市 崩れ落ちた空中都市、一晩の悪夢のよう 苦しみは彼方、憎しみも彼方 切望さえ、希望さえ、絶望も彼方 灰色の瞳が映し出すのは現在と言う惨状のみ
人々に願われず生まれた存在 灰色の瞳の灰色の少女 愛を知らずに育った十八年間は苦痛以外何でもない 頑張りつつも求めるものは皆手に入った されど、人々は愛を彼女には与えてくれなかった 一番求めるものに気付いていなかったのは彼女も同じだった
…故に、
X4-18-X9:X8.彼女は世界を開放する
願われずに生まれた彼女は願われぬ思いに人一倍優しかった 銀の月、灰色の切情、七色スタッカート 願われずに生まれた彼女は願われぬ思いを人一倍知っていた 流れる血、英雄ゆえの過ち、滅びを願う言葉
…僕は結局彼女を愛せぬままに滅びていくのだね…。
…
わたしは空を眺めた。
崩れ落ちたわたし達の街 それの残骸の上にはわたし一人。 歩き出す前にさようならの代わりに わたし達は歌を歌った。
風はただ吹いているだけ、 だけど高い笛のような音。 海はただ言ったり来たり、 だけどそれは何かに聞こえた。
その声も時がたてば消えた。 旅立ちの時はやってくる。
街の瓦礫の上で歌ったわたし、
*postscript 彼女を生んだ者の語りから少女の視線へと変えてゆく感じ *Rewrite http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=90418&pg=20040326
2005年04月17日(日) |
君が(僕も)消えてゆく(幻でした) |
積る雪 恋人にして 愛した 人形 溶けて 消えてゆく
このまま 僕も 溶けていけばいい
このまま 僕も 消えていけばいい
最初から何も なかったかのように
もう何も(何も) 書きたくない(書けなくなればいい)
何もかも(すべて) 誰かのせいにして(泣ければいいのに)
2005年04月16日(土) |
pattern write . |
楽園の扉に手をかける 失った腕が疼くのは、それが夢だから
…見えない
私には何も見えない 楽園などあるはずもなかった 何を求めていたんだろうか
…何も求めていなかった
何か叶うならと手をかけた 何か叶うならと手に入れた
…私には夢などなかった
価値をなくした楽園は楽園ではなくなり、 もはや私にとっては廃墟でしかない。
「価値を求めることはしてはいけいない。忘れてはいけない。」
*あとがき これはただ書くと言う行為です 何も意味などない。価値もない。
2005年04月15日(金) |
己の限界を越えられず何が出来るというのか |
ただそれだけで私が生きているというのは充分に確信できた。
翼を思い描く。白い翼。殺すためじゃない、守るための…。
自分が自分を越えられないことはない。 自分と言うのは自分が作った限界にしかすぎない。 自分が作った限界を自分以外の誰が越えられるというの。 己の作ったものならば、越えて見せるのが道理というの。
だから今 今まで自分が描けなかった翼を思い描き だから今 今まで自分が守れなかったものすべてを
私が生きているという限り 私は私を越えて生きたい 守れるものを守りたい あなたを わたしを
…
*postscript ファンタジー。 羽の生えた少女。 守るための翼。 傷ついたあなた。 弱弱しい空。 飛べない鳥。 見えない傷。
此処には言葉がありました
あまいあまい言葉なのか とおいとおい言葉なのか ちかくてとおい言葉も からくてあまい言葉も ありました
星空のすべても、地球のすべても、僕のすべても 社会のすべても、政府のすべても、君のすべても ありました
だけど、僕は忘れてしまいました そんな重要なことを忘れてしまいました
/postscript 詩の屍とは、しのかばねと読み意味はそのまま詩の屍 捻りも何もない、単調な詩です
2005年04月13日(水) |
泣かないことができたなら |
祈り続けることに意味は問わない。 死なぬことを祈り続けていた彼は死んだ。 14を最後に僕は命の限りを尽くす。
心を閉ざしたまま、僕は目覚めよう 明日を見ないまま、明日を迎えよう
哀しみの中溺れているのならば 哀しみごと蹴り飛ばしてしまいたい 喜びの中浮かれているのならば 喜びを消し飛ばして堕ちてしまいたい
それで僕が目覚めることができるのならば
カナリアは歌うために命を尽くす では、僕は詠うために命を尽くせるのだろうか
そんなことができぬ常識など知る由もない 誰に合わせた一般常識なのかさえ
顔も声もわからぬ誰かの常識など
世界がかすんでいく 瞳は涙ぐんでいく 14の間に僕は泣こう。 15にはもう泣かない為、強くなるために。
I pray . to sing , for me . I pray . to dead , for world.
*かいへん Road -Of- August * 2003年08月31日(日)
怖い夢を見たんだって
ずぶしゃりってありえない効果音が響いたの 踏み潰した缶が、足にささった音らしいんだけどね。 それと同時に、カミソリで手を切った。意外と深かった。
血を止めようと思って、水を探して海まで歩いていったんだ。 死体が浮いてた。その手にビンが握られてたんだ。それ拾った。 ボトルメールだった、中身は海外からの呪いの手紙。
英語でこう書いてあったんだ。 「13人に回してください。」
此処での問題は、英語にわざわざ訳した人が居るってこと 死体の彼は退屈になり、それをしたのかもしれない
だから僕は彼を大きなビンに詰めて流してあげた ばいばい。って、流したときの効果音なんだったか知ってる? どんぶらこっこじゃないんだよ。 ずぶしゃり、ずぶしゃりって言いながら流れていくんだ。 不思議だよね。
夢から覚めたあと何があったか知ってる? 僕の手にはね、英文が握られてたんだ。 エアメール。外国からの手紙みたいだった。 中身に何だったと思う? うん、そのとおり。何人かの人の予想通りに呪いの手紙だった。
しっかり、僕は十三通ボトルメールにして流した。 ばいばーい。って。
*あとがき 他人ノ為非ズ。ひとのためあらず。 他人のためではなく、自分のためにしかならない呪い。 さて、次は何を書こうか
青空があることに対して疑問などはない。 と、その思いに疑問を持たぬ時点で僕は終いだったのだ。 当然を当然と感じぬことには、 人が居るということに大し何もできないのだろう。
世界が何を自分に求めているのか? その疑問が生まれたのは、自分と言う存在に疑問を思ったから 自分と言う存在は如何にしてあるべきなのか? 更にそれより発展し 自分が自分と言う存在に疑問を持つことはどういうことなのだろうか?
疑問符は枯れない
世界の当然に疑問符をつけなければ、現状打破は何も出来ない 使えない。と思ったものをこうすれば使える。と思い改善していくことは、 どうしてこうも使えないのか。と具体的な理由を挙げずには改善もできない。
疑問は崩壊するとき、新たなエネルギーを生む。それを利用し、ここまでやってきた知能 自分が成長するには自分自身へと疑問符をつけて一つ一つと解いていき、 生み出されたエネルギーを使えばいいのだろうか。
2005年04月10日(日) |
K a n a t a |
思想を青く染めることを願う
白地に青 止まらない青 飲み込まれた景色は青に染まる
青ゆえに青く、青は青だから青なんだ 青い青は、それ以上青くない 自分が青だと思う色を加えていくしか青くする方法はなく すでに青に染まった思想 白には戻れない 自分は白いと思った色さえも青く 青は青ゆえ、青い 白でさえも、青ゆえ青い
青より遥か遠くの青 夏の海、夏の空 真の青、信じる青 私は見たい、責い色 青ではない青 青い青 青よりも青い青 もとめない青 もとめ続けた青
青、青…
*あとがき 青以外の青がひとつ混じっています。 責任の責って言う字。
虚ろなる心
定着しないイメージ 譲れないものだけを抱き 僕は何をしたいのか
海を見る しかし、それは海ではない 心の海 沈んでいったものを見ている 見えない。
沈んだものは溶けて、海水になる この海は塩の変わりに何かある それが流れ着いた浜の砂 僕は自分自身にそれを塗り、僕は僕に近づく
今最も僕に近いのは、僕ではない 誰も、僕など居ないのだよ
失った想いは満たされない 心の中身はからっぽのまま 虚ろな心は戻らない
戻そうと、必死になる僕は 何か、ガツリ 失った気がした
2005年04月08日(金) |
咲く花あれど、散る花もあり |
散りゆく定めと知りながら、
咲き誇ることを目標とする。
例え咲いその後死ぬとても。
花が散らぬ夜はなく、人が死なぬ夜もまたなく。
花が咲かぬ朝はなく、人が生まぬ朝もまたなく。
何人たりとも花を、咲かすことは止められず、
また、何人も花を散らさずには生きられず。
恋もまた然り、生もまた然り
世の理は盛者必衰、変わることはない
*綺麗な言葉で描きたかった。そんな願い。
幸せを願い続けた未来は、何も残らない 叶うはずもないならば、いっそこの手で殺してしまおうと 僕は未来の首を絞め、消し去った。
幸せを祈り続けた未来は、意味はない 神様も何も居ないと知っているならば、信じてなくていいと 僕は祈ることもやめ、何をしようか。
迷った
届かない未来、叶わない願い 幸せを掴むことは難しい どこにあるのか検討もつかないのに、歩いて探しにも行けない どこにあるのかわからないのに、待っていてもしょうがない
死んだとき、見える花畑がとても綺麗だと聞いて、 それが幸せならいい、と 僕は入水して、死にました
*あとがき つながりを求めない。
2005年04月06日(水) |
in faction |
不確定要素は消すべきである 消し去ってより確信へ、確信へ 世界は安定へ向かってゆく
そうして消される要素をすべてかき消すのが仕事だった 仕事を終え、結果を報告したとき、 見事に消した僕こそが、最大の不確定要素だと同時に知った。
確定要素のみが支配する世界の中、 不確定な者など僕以外いなくなってしまった世界、ひとり。
助けを求めても、迷いさえない彼らは僕を撃ち抜くし、 一般市民なんて、もう僕を狙って兵士ごっこでもしてる。
リアル、こんなリアル。僕が望んでいたのはなんだったか。 リアル、あんなリアル。僕が望んでいたのは幸せだったか。
これは、ゲームだ。僕は彼らに復讐と言う名のゲームを仕掛ける。 そして、あとからのことはそのあとに決めよう。
不確定要素が支配する世界を、僕は自分がすべて行ってきたことを 悔やむことで誕生させ、世界と世界をぶつけて…
今、ゲームが始まる
*あとがき バロンルート未完成
バロンは僕の手を引いてこの夢から逃げ出そうと、走った。 なぜならば、 世界は安定を求めているそうだ。 存在を選ばれ、キャンセルされる不安定要素。 通称、僕。
走り去る中、思い出せない母の顔。 もし僕に母がいるならば五回愛して、六回殺す。そのうち二回は絞殺。 しかし、そんなことはない。僕に母はいない。つまり、思い出せるはずがない。
崩れ去る楽園の花畑には赤く染まった死体が倒れていて、 誇らしげに笑う彼を足蹴に、赤い赤い花を踏み潰したり、 僕はとにかく必死だったのだろう。
逃げ惑う僕、バロンは消えた。 僕を追う影、姿の見えない恐怖。 笑うのは誰か。幸せなのは誰か。 嘆くのは誰か。不幸なのは誰か。
存在を消され過去に葬り去られる、そんな恐怖。 ならば、僕は一秒でも過去を刻み、生きていく。 そうすることで、バロンに、彼に償えるんだと思う。
*あとがき 未完成
君はいつも笑顔で僕を刺す 傷口から溢れる血を君はお腹に塗りたくっていた
青い花畑は赤く染まり 僕は花と同化した
そして、僕はそのまま倒れた ああ、空は青い 空さえも、赤くしてみせようか?
血が止まらない、
…僕の意識は途絶えた
何も見えない空ならば 此処にある
意識のかなた、黒の世界に白い縁取りだけの世界
ああ、此処は、君にさえも染められない 僕だけの世界
僕は、黒いコーヒーに、溶けないミルクをいれ飲んで
…終わった
爪痕 -その白い肌に僕の生きた証刻ませて
君を愛す -見渡す限りの夢の後、すべて君が望んだ楽園。大切な何か、失った気がした
ストーカー -心臓は張り裂けて、僕には愛だけが残った
日焼け -周りには黒いものばかりだと言うのに、僕は数少ない白を愛したのです。
一夏の幻想 -僕の愛したスクール水着の日焼け跡の女性は、 -夏が終わり秋へ入れば何の魅力もなく。愛せなくなった
臆病者のエイプリルフール -自分は何を叫んでいるのかわからない恐怖、 -けれどきっとそれでいいのでしょう。例えそれが嘘だとしても
渡せぬ思い -消えかけた二十四文字 誰に渡すわけでもなく 記憶の片隅 そっと置いて… -君に気付いてもらえればいい
マザー -名前のない僕のために、あなたは僕に名前をつけて -その後殺して夢の中へ葬り去って
白雪 -君の唇の温度で溶ける心。ああ、君だけが僕を救えるんだね。
よくわからない色のバスの中の
静けさの中にポツリと咲く少年
僕が彼に挨拶をやぁとして見る
彼は僕に挨拶をやぁとしてきた
プロットも何もない素晴らしい世界だろ?
ああ、今まさに此処が作られているんだね
ガタンゴトンと進むバスはいつの間にか列車へ
BackSpaceキーのように一文字前を消すものはないし
Deleteキーを使おうにも先にあるものは、何もない
たとえどこかで間違えようと修正の効かない世界
美しいものなんてない景色の中
入り込む列車は世界を
切り取って、進む
遥か遠い世界を切り取って前において線路にする
どうやって進むかなんか考えても居ないし、
過去に何があったのか、書いたのか関係なしに進む
そのまま進むと川があった、何もないはずの世界に川があった
僕が下車してそれを進むと、僕はまた彼と出逢い
彼が手を引き進む場所には、バス停があり
そこで彼はバスを待つと、僕は一緒に待って
なんだか、似たようなことをした気がした
君に愛していると呟いて 僕は空っぽになった
それでも、愛は残っています
周りの人々にありがとうと呟いて 僕は空っぽになった
それでも、愛は残っています
世界の人々に死なないでを呟いて 僕は空っぽになった それでも、愛は残っています
僕はロケットに愛を詰め込んだ そして、愛の力で宇宙に飛んで 僕は可能な限り愛をばら撒いた。
そして、僕は本当に空っぽになった
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