いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年10月28日(土) トカゲの尻尾切り?@宮崎県警察

 随分前に、国会議員の依頼で交通違反のもみ消しを行ったとして、新潟県警の一警察官が懲戒免職になったことがあった。全国の幹部警察官は、この警官に対して「かわいそうに。彼だけじゃないのに‥」と、全員が思った、と言っても過言ではないと思う。この懲戒免職をきっかけに「議員による、もみ消し依頼」は激減した、とある警察幹部から聞いた。

 警察に限らず、お役所では、組織防衛のために止む無く「尻尾切り」をすることがある。切られた本人は、いい迷惑であろう。退職金はなくなるし、汚名は着せられる、いったい永年の組織へのロイヤリテイはなんだったのか‥と。問題の本質、本丸に切り込まずに、一公務員を免職にして、組織を守ることは、まったく日本的で情けないことだ。

 本日の事例は、宮崎県警察本部での事件?である。本年9月に、民間人から「タイヤが車体からはみ出しているパトカーがある」との通報が県公安委員会にあり、県警が所轄署に宮崎陸運事務所での検査を指示した。そこで、所轄署の51歳のおまわりさんが、検査のためパトカーを運転していった。検査の結果、パトカーのタイヤ4本のうち3本が、2ミリから4ミリはみ出しており「整備不良車」とされ、運転した警官は道路交通法違反(整備不良車運転)で検挙され、反則金7000円を払った、というのだ。

 だいたい、2ミリから4ミリのはみ出しを通報した「民間人」というのも、余程の「プロ」に違いない。普通、わからんでしょう。この程度なら。そして、この処理の方法を「適正」と思われたあなたは、公務員か、公務員適格者であろう。おかしいでしょう!どう考えても。もし、違反の恐れがあるのなら、所轄署で検査すればいい話ではないだろうか。

 昨今、情報開示や個人情報保護法が、異常に曲解され問題になっているが、今回の処理も「開かれた警察」を、曲解した結果であろう。万一、51歳の検挙された、おまわりさんが、県警のキャリアだったり、所轄の課長以上だったら、素晴らしいが、絶対にそんな汚点を「エライサン」にはつかせない。

 ご苦労さん、現場のおまわりさん!悪かったね、7000円。


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