本を作っていると、いろいろなことがわかってくる。 例えば今回経験したのは、紙は同じロットナンバーでそろえた方がいい、ということだった。
そもそも印刷屋さんに頼むとお金がかかるから、徹底的にホームメイドで本を作ろうというのが前作からの考え。
だから紙も普通の文具店で買えるものにした。 私家本マニアの過激な方はコピー用紙でつくるけれど、これはさすがにできないのでしっかりとした両面印刷の紙にした。 一包み250枚。コクヨ製。で、今回は分量があるので二冊つくると端数が出る。その端数の紙とと新しい包みを開けて紙を足すとサイズが微妙に違うのだ。
表記されているサイズは一緒だけれど、実際は0.2ミリから0.3ミリ違う。これは触るとすぐにわかる。 174ページ+猫+献辞だから、いちどに88枚使う。それが二冊で176枚。だからつくるたびに74枚の端数が出る。
それを溜めていってサイズがぴたりとあう端数の紙が幸運にもあればそれで一冊つくる。あわないモノを繋いで身内用につくったりもする。それ以外はデッドストック。 なんたる非効率。
やはり紙問屋と親しくなるべきだ、とつくづく思い知った。 同じロットで同じサイズの紙を大量に仕入れること。 最近は個人のために小口でも対応してくれる店がネツト上にもある。 研究研究。
さらに。 ブログやメルマガをテキストに、それを推敲し編み直してつくるから画像もふんだんにいれたい。 画像を沢山入れたら、印刷屋さんではとても高くつく。そもそもやってくれない。 今回編み出した無線綴じの改良版は、例えば間に印画紙を入れても大丈夫なのだ。完全にばらばらで印刷するから、4や8の倍数でなくてもかまわない。人を捜さなくてもいい。 プリンターに印刷用紙選択があるから、高画質の印刷も可能。そのページだけ独立させてもいいのだ。
今考えているのはキャノンのA3まで印刷できるプリンター。 ほとんどプロのカメラマンが使いそうなプリンターだけど、あれなら表紙カバーが印刷できる。 うーむ。貯金しなければ…。
糊付け製本のテクニックはマスターしたので、次は表紙の布ばりをしてみたい。タイのバティックだとかタイシルクを貼り付けたらどんな本になるだろうと想像しているところです。
それと最も大切なこと。 最低100冊つくってから発売すること。とてもじゃないけど追いつかない。
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