2007年07月09日(月) |
大阪モラトリアムブルース |
NHK−High Visionで「大阪モラトリアムブルース」をみた。 ドキュメンタリー。
「モラトリアム」というタイトルがしめすように、何者かになろうとしている若い連中が紹介されていた。 阿倍野の歩道橋で唄う男、O−CATS前のストリート・ダンサーたち、淀川河川敷で「青空ギャラリー」として、廃品でオブジェを作り続ける二人の男、豊中のプロボクサーをめざす女性、15人でいっぱいになるジャズ喫茶で週に何度か唄っている女性、スナップ写真家をめざす鶴橋在住のもと修行僧のカメラマン、心斎橋の路上で注文に応じて色紙に言葉を書き続ける「ロックな」詩人、ダンスゲーム機に現れるマニア系ダンサー…。
全員、アルバイトかフリーターである。 そして全編を流れるブルースのスタンダードナンバーを弾きまくっている女の子は10代の高校生だったか中学生だったか…。
久しぶりに心が熱くなった。 みんな若くて、一生懸命やりたいことをやって、今を精一杯生きていた。 妙に力んでないし。
ぼくはもう若くない。 だけど大事なことはそんなに変わるものじゃない。 どんなふうに生きることだってできるんだ。
ジャズ喫茶で歌っている女の子の目標はオリジナル・ソングを唄うシンガーになること。 彼女のオリジナルソングがながれていたのだけれども、とてもよかった。 きっと願いは叶うからあきらめないで、というメッセージソングだった。
someone who watch over you
祈るような声がまだ耳に残っている。
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