散歩主義

2007年06月30日(土) オクラの花




ようやく風邪が快方に向かってきた。
これほど厳しい症状になったのはひさしぶりのことだった。
古い日記を調べたほどだった。

なるほど「風邪で苦しんだ」などという記述が古い日記に結構、目につく。しかし、完全に寝込み、熱にうなされ、胸が痛くて咳をするのも苦しいというようなことはなかった。
今回の夏風邪は悪性で、治りにくかった。


風邪をこじらせると心臓に負担がかかる。きつい薬を飲んだりするとなおのことである。
風邪をこじらせて亡くなる人は大勢いる。風邪だといって馬鹿にはできないのだ。

久しぶりに「病人」になった。つまり完全に脱力し、安静にし、病の猛威が過ぎるのを観念して待っていた。
そうなるとまず「眼」が変わる。病人の眼は潤んでいて、妙に静かである。

そんな眼にも少しだけ力が戻ってきた今朝、オクラの花が咲いた。
この色。
この色がみたくて種を蒔いたのだった。

静かな白だ。


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にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]