佐藤正午「ありのすさび」を読む。途中から川上弘美「あるようなないような」も併読する。小説家の自身を語るエッセイはおもしろい。この二人は、「とほほ」の加減で似ているような気がする。「とほほ」と感じてしまう行動のありようが、まあたくさんあること。おもわず微笑んだり、苦笑したり。そしてふたりともsolitudeでもある。それは二人に限らず、小説家、いや創造に関わる人すべてがそうなのであろうとおもう。