| 2007年02月22日(木) |
どこまでも考え続けるからいいんだ |
明日のメルマガ発送に向けて、原稿のチェックをした。 ぼくのメルマガは「まぐまぐ」を使わせて頂いているのだけれど、ここでは一行の字数が決まっていて、普通の文章のようにつらつらと繋げてはいけないことになっている。 ある字数でどうしても行替えしなくてはいけないのだ。 そのリズムが癖のようになってくる。
今回、ほんとうに畸編小説の掲載が危なかった。 メルマガの趣旨は「極々私的な京都からの発信」だから、書かなくてもいいんだけれど、なるべくはずしたくなかった。
題材はおとといノートにメモして、昨日、考え続け、今日、一気に書いた。 「寝かすこと」も、推敲しまくるのもいい。 しかし、今は「決められた時間内に書ききる」ことがテーマだ。 「了」と書き終えるまでずっとぴりぴりしていた。 とても短い作品だけれど。
婦人公論では知っている方が連続で佳作だった。 また、驚いたのは、入選も佳作も、ぼくよりも投稿歴の長い人たちがずらりと勢揃いしていたこと。 なかなかこういうことはない。
特に入選の田添さんは、思潮社から詩集を出している方である。 前にも書いたけれど、ここの投稿欄のレベルはとても高い。
選者の井坂洋子さんの「何を」「いかに」書くのか、という指摘は、基本であり、いつまでも考え続けるポイントである。 答えはない。 強いて言えば、考え続けることが答えである。
或いは、答えは「べからず集」のような箇条書きで書き出せるだろう。 だけど詩に昇華していく個人の体験なり思惑が普遍性を持つとき、そういうスキルはあまり意味を持たない。 そういうときは燦然と輝く一行があらわれる。
じっと煮詰めていくことが必要だ。 だけど、いつまでもだらだらと続けていくわけにもいかない。 時間を切る。
最近、ゆったり構えて書いてきたけれど、詩の方にも締め切りをつくった。 毎週必ず最低一つは書ききること。具体的には投稿すること。 考えてみれば、ついこないだまで毎日書いてたんだ。
今月の井坂さんの文章で目が醒めた。 さまざまなことを自分に課そうとおもう。
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