散歩主義

2007年02月21日(水) あきらめない

チェ・ゲバラのドキュメンタリーを見た。
ゲバラ終焉の地、ボリビアに民主的な政権ができたのが1997年。
それまでの軍事独裁政権下で沈黙を強いられてきた人たちが、その年から死の真実を語り出した。
それを戸井十月氏が、直接その人たちから話を聞く旅である。

戦闘下で負傷し亡くなったのではなかった。
当時のボリビア政府軍が捕虜となったゲバラたちを惨殺したのだ。
殺された場所も、行方不明になった遺体も発見された。

「人生に大事なことは、何を残したか何を為したかではない。何に向かって生き続けたかだ」
戸井氏はそう総括された。

ゲバラは「忘れられた土地の最も貧しい人たちを助ける」というところに向かい続けて死んだ。
私は思想信条をゲバラに倣っているわけではないけれど、戸井氏の指摘には大いに首肯する。

彼は殺される寸前まで、ボリビアのインフラ整備を語り、あきらめることはなかったという。

あきらめない、といえば
映画「かもめ食堂」もそうだ。
フインランドの日本人女性が開いた食堂。
客足はさっぱりでも、まじめにやっていればいつかきっとお客さんは来てくれる、という信念を崩さず
こつこつと、淡々と食事を作り続ける。

ゲバラと「かもめ食堂」
ボリビアのアルゼンチン人(ゲバラはキューバではなくアルゼンチン出身)
フィンランドの日本人(映画「かもめ食堂」の主人公は小林聡美)

両極端の事例だけれど、共通点がある。


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